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【発明の名称】 解けにくい縁部分を有する編物物品及び解けにくい編物を製造するための複合糸
【発明者】 【氏名】ナサニエル・エイチ・コルムズ

【氏名】ダニー・レイ・ベンフィールド

【氏名】デラ・ボネル・ムアー

【氏名】ジョージ・マリオン・モーマン・ジュニア

【氏名】リチー・ダーネル・フィリップス

【氏名】エリック・プリチャード

【要約】 【課題】編物物品、特に編物手袋の縁部分における解けの問題を解決する。

【解決手段】以下のものを含む、解けやすい縁部分を有する編物物品:a.前記縁部分中の複数の編物横目;
【特許請求の範囲】
【請求項1】 以下のものを含む、解けやすい縁部分を有する編物物品:a.前記縁部分中の複数の編物横目;
b.但し、前記縁部分編物横目の各々は熱可融性糸の少なくとも一つのストランドを用いて編成されており、前記熱可融性糸は以下のものを含む:i.少なくとも一つの低温溶融繊維ストランド;
ii.少なくとも一つの付加的なストランド;
iii.但し、前記少なくとも一つの低温溶融繊維ストランドと前記少なくとも一つの他のストランドは空気交絡法によって組み合わされて単一ストランドを生成し、かくして前記少なくとも一つの低温溶融繊維ストランドの十分な量を露出させて編物構造中の隣接糸ストランドへの接着を容易にする。
【請求項2】 前記熱可融性糸が少なくとも二つの低温溶融繊維ストランド及び少なくとも二つの付加的なストランドからなる請求項1の編物物品。
【請求項3】 前記低温溶融繊維がポリエチレン、ポリエチレンのコポリマー及びポリプロピレンからなる群から選択される材料からなる請求項1の編物物品。
【請求項4】 前記低温溶融繊維が約50〜約300デニールを有する請求項1の編物物品。
【請求項5】 前記低温溶融繊維が約175〜約225デニールを有する請求項1の編物物品。
【請求項6】 前記少なくとも一つの付加的なストランドがナイロン、ポリエステル、ポリエステル綿混紡、綿、羊毛及びアクリル系誘導体からなる群から選択される材料からなる請求項1の編物物品。
【請求項7】 以下のものを含む、解けやすい袖口を有する編物手袋:a.前記袖口の縁部分中の複数の編物横目;
b.但し、前記縁部分編物横目の各々は熱可融性糸の少なくとも一つのストランドを用いて編成されており、前記熱可融性糸は以下のものを含む:i.少なくとも一つの低温溶融繊維ストランド;
ii.少なくとも一つの付加的なストランド;
iii.但し、前記少なくとも一つの低温溶融繊維ストランドと前記少なくとも一つの他のストランドは空気交絡によって組み合わされて単一の組み合わされたストランドを生成し、かくして前記少なくとも一つの低温溶融繊維ストランドの十分な量を露出させて隣接糸ストランドへの接着を容易にする。
【請求項8】 前記低温溶融繊維がポリエチレン、ポリエチレンのコポリマー及びポリプロピレンからなる群から選択される材料からなる請求項7の編物手袋。
【請求項9】 前記少なくとも一つの付加的なストランドがナイロン、ポリエステル、ポリエステル綿混紡、綿、羊毛及びアクリル系誘導体からなる群から選択される材料からなる請求項7の編物手袋。
【請求項10】 以下のものを含む熱可融性複合糸:(a)少なくとも一つの低温溶融繊維ストランド;
(b)少なくとも一つの付加的なストランド;
(c)但し、前記少なくとも一つの低温溶融繊維ストランドと前記少なくとも一つの付加的なストランドは一緒に空気交絡されて組み合わされたストランドを形成し、かくして前記低温溶融繊維の十分な量が露出されて編物構造中の隣接糸ストランドへの接着を形成させる。
【請求項11】 前記少なくとも一つの低温溶融繊維ストランドがポリエチレン、ポリエチレンのコポリマー及びポリプロピレンからなる群から選択される材料からなる請求項10の熱可融性複合糸。
【請求項12】 前記少なくとも一つの付加的なストランドがナイロン、ポリエステル、ポリエステル綿混紡、綿、羊毛及びアクリル系誘導体からなる群から選択される材料からなる請求項10の熱可融性複合糸。
【請求項13】 前記熱可融性糸が少なくとも二つの低温溶融繊維ストランド及び少なくとも二つの付加的なストランドからなる請求項10の熱可融性複合糸。
【発明の詳細な説明】【0001】発明の背景(1) 発明の属する分野本発明は編物物品の製造の分野に関し、特に編物手袋の如き編物物品の縁部分の解け(raveling)を防止することに関する。
【0002】(2) 従来技術の説明編成法は様々な製品及び衣服を製造するのに長い間用いられてきている。この編織布製造技術は柔軟で伸長性が高く、しかも比較的安価な快適な製品を造り出す。一般的に、編成は生産性が高く、製織法と比較してリードタイムの点で有利である。編成機は少数の商品を製造するのによりよく適合しており、短いリードタイム及びかかる注文に対する迅速な応答を提供する。多くの点において編成法は製織法よりも早く、体型によく適合した衣服を提供することができるという利点を有する。編成法の他の利点は開始資本コストの低さ、高価な糸を製造する必要性の不在、装置のために必要な床面積の小ささ、及び操作中に必要な補助機械の少なさを含む。編成法は広範囲の天然及び合成繊維及び糸の編織技術において実行されている。
【0003】これらのすべての利点にもかかわらず、編物衣服又は物品、特に編物手袋は一つの欠点に悩まされている。編物製品は解けやすい。解け(raveling)とは技術的には編物布の解け(undoing )又は分離過程として定義される。この用語は布から糸を連続的に除去する過程、そして更に布から部分的又は全体的に分離された糸を解き放つことも意味する。実際的な問題として、編物製品から伸長する解き放たれた端は引張られることがあり、そして適切な状況下では編物製品全体がその解き放たれた端を引張るだけで解離される。
【0004】手袋製造業者にとってこの問題は特に頭が痛いものである。この問題に対処するための一つのアプローチは余分な縫製工程を必要とする。編成後、編物手袋の袖口の縁部分は手作業でミシンで縫製され、材料のいかなる解き放たれた端をもその場所に保持することを予定されるかがり縫いステッチを付与される。このふちかがり縫製はポリエステル、ナイロン又は綿糸を用いて通常行われる。付加的な縫製工程は労働力を必要とし、手袋の製造コストを有意に増大させることは容易に理解されるであろう。
【0005】この問題を解決するための別のアプローチはMitsumoto 等の米国特許第5572860号(これはNitto Boseki Company,Ltd.及びShima Seiki Company, Ltd. に譲渡されている)に開示されている種類の可融性接着性糸の使用を必要とする。Mitsumoto の糸においてはスパンコア糸及び熱可融性糸はスパンコア糸の撚り方向と同一又は反対の方向に相互に撚られる。スパンコア糸は弾性糸及び弾性糸の方向に伸長する非弾性短繊維集成体からなる。非弾性短繊維集成体はコアとしての弾性糸の周囲を包囲する。非弾性短繊維集成体は弾性糸の収縮によって膨張され、曲げられる。短繊維に付着した可融性接着性糸は斑点の形に配置された小ブロックへと硬化され、かくして膨張した短繊維が硬化した可融性接着性糸の小ブロックを被覆する。
【0006】商業的な適用においてはこの糸はスパンデックス及びポリエステル及び低温溶融糸の組み合わせを用いて通常製造されると考えられている。この組み合わせは上述のような縫製と関連した付加的な労働力を削除するという点に関しては好ましい結果を与える。しかし、この糸はいくつかの特有の欠点を有する。まず、糸中に三つもの成分が必要とされるので、コストが比較的高くなる。スパンコア糸の弾性成分の張力は短繊維集成体のちょうど適切な量の膨張及び開放を作り出すためには注意深く制御されなければならない。スパンデックス成分はシリコーン仕上げを与えられているが、これはたとえ極く微量でも特殊な種類の作業領域を汚染し得る。例えば自動彩色のために用いられる制御環境室はスパンデックス仕上げから生ずるシリコーン汚染に対して特に敏感である。最後に、この種類の可融性接着性糸を使用した経験上、繰返し洗たくすると可融性糸によって作り出された内部接着は破れることがわかっている。
【0007】商業上利用できる熱可融性糸の別のタイプは弾性コアストランド、表面模様付きの(textured)ポリエステルの如き非弾性材料の一以上の巻き付けストランド及び熱可融性糸からなるカバーストランドからなる。熱可融性糸は隣接糸ストランドと密接に接触し、より容易に接着できるように複合糸構造の外側に配置される。この種類の典型的な熱可融性糸はSupreme Corporationからタイプ番号343として入手可能である。この糸は許容可能な結果を提供するが別個の巻き付け工程が必要とされるのなら二工程の製造工程を必要とする。
【0008】従って編物製品の解けの問題に対処するために熱可融性複合糸を組み入れられた編物物品に対する要求がある。この物品及び糸は容易に入手できる低コストの成分及び製造技術を用いるべきであり、物品の縁部分の解けを防止するために現存する装置を用いて熱処理することができるべきである。
【0009】発明の概要本発明は編物物品、特に編物手袋の縁部分における解けの問題を、物品の縁部分の製造途中で新規の熱可融性糸を組み込まれた編物物品を提供することによって解決する。本発明によって製造された編物物品は現存する装置を用いて、しかしより低い総コストでその縁部分(単数又は複数)を熱処理されることができる。これは編物物品に組み込まれた新規の熱可融性糸が多様な空気交絡ストランドから構成されるからである。予期せぬことに、たとえ空気交絡工程が多数のストランドを接着させて単一の組み合わされたストランド(これが編まれる)にするとしても、組み合わされたストランドのかなり開放的な構造が低温溶融糸成分の一部分を露出させ、かくしてそれを隣接する糸への接着に利用することを可能とすることが見出された。
【0010】この熱可融性糸は低温溶融ストランドが糸構造の外側周りに巻かれた従来技術の熱可融性糸と比較して単位長さ当たり必要な材料が少ないということを含めて(ただしこれに限定されない)数多くの利点を提供する。本発明の熱可融性糸は容易に入手できる周知の成分及び製造装置を用いて単一製造工程で作り出すことができる。この糸は従来技術の糸よりも短いリードタイム及び少ない数の製造工程で製造することができる。これらの利点はここでは編物手袋に関して論じられるが、この糸は解けやすい縁部分を持つ編物物品であって熱硬化することができるいかなる編物物品にも用いることができる。
【0011】かくして本発明は解けやすい縁部分を有し、その縁部分に複数の編物横目を含む編物物品に関する。縁部分編物横目の各々は低温溶融繊維からなる少なくとも一つのストランド及び少なくとも一つの付加的なストランドからなる、熱可融性糸の少なくとも一つのストランドを用いて編成されている。低温溶融繊維及び付加的ストランドは空気交絡によって組み合わされて単一の組み合わされたストランドを生成し、かくして低温溶融繊維ストランドの十分な量を露出させて編物構造中の隣接糸ストランドへの接着を容易にする。
【0012】好ましい実施態様においては低温溶融繊維はポリエチレン、ポリエチレンのコポリマー及びポリプロピレンからなる群から選択される材料からなる。
【0013】特に好ましい実施態様においては編物物品は手袋であり、熱可融性糸は手袋の袖口部分において編成される。
【0014】手袋の如き編物物品に解けにくい縁部分を作り出すのに必要な製造工程の数を減少させることは本発明の目的である。
【0015】本発明の他の目的は編物物品の縁部分が解けることを防止するために用いられる熱可融性糸の成分の数を減少させ、かかる糸の製造工程を単純にすることである。
【0016】本発明のこれらの及び他の側面は図面との関連を考慮しながら好ましい実施態様の以下の説明を読めば当業者には明らかになるであろう。これまでの一般的な説明及び以下の詳細な説明はいずれも例示及び説明にすぎず、特許請求の範囲に記載される本発明を限定するものではないことは理解されるべきである。ここに組み入れられて本明細書の一部を構成する添付図面は本発明の一実施態様を図示しており、説明と一緒になって本発明の本質を説明するのに役立つであろう。
【0017】図面の簡単な説明本発明の上記及び他の目的、特徴及び利点は添付の図面と以下の詳細な説明からより明確に理解されるであろう。
【0018】図1は本発明の実施において用いられるマルチストランド複合交絡糸の模式図である。
【0019】図2は本発明に従って作られた手袋の図である。
【0020】好ましい実施態様の詳細な説明ここにおいて用いられる用語「繊維(fiber )」は糸及び布の集成体において用いられる基本成分を意味する。一般的に、繊維は直径又は幅よりもずっと大きい長さ寸法を有する成分である。この用語はリボン、ストリップ、ステープル又は他の形態の寸断された、切断された又は不連続な繊維及び規則正しい又は不規則な断面を有する同様物を含む。「繊維」は上述のもののいずれか一つの複数又は上述のものの組み合わせをも含む。
【0021】ここにおいて用いられる用語「フィラメント(filament)」は天然には絹において見出されるような無限長又は極めて長い長さの繊維を意味する。この用語はとりわけ押出し法によって製造される合成繊維をも意味する。繊維を作り上げる個々のフィラメントは円形、鋸歯状、又は小鈍鋸歯状、豆形又は他の形状を含む様々な断面のいずれか一つを有していてもよい。
【0022】ここにおいて用いられる用語「糸(yarn)」は紡織繊維、フィラメント又は編成、製織又はさもなくば紡織繊維を形成するための撚り合わせのために好適な形態の材料の連続ストランドを意味する。糸はステープル繊維(通常撚りによって一緒に接着される)からなるスパン糸;多くの連続フィラメント又はストランドからなるマルチフィラメント糸;又は単一ストランドからなるモノフィラメント糸を含めた様々な形態であることができる。
【0023】ここにおいて用いられる用語「空気交絡(air interlacing )」は糸の複数のストランドをエアジェットに供してストランドを組み合わせ、かくして単一の断続的に混合されたストランドを形成することを意味する。この処理は「空気粘着(air tacking )」と称されることがある。この用語は「混合(intermingling)」又は「からませ(entangling)」法を意味するためには用いられない。これらはマルチフィラメント糸を空気圧縮してその更なる加工、特に製織加工を容易にする方法を意味するものと業界においては理解されている。普通に混合された糸ストランドは他の糸とは組み合わされない。むしろ、個々のマルチフィラメントストランドは単一ストランドの境界内で相互にからまっている。この空気圧縮は糸のサイジングの代用として及び改良されたよこ糸抵抗性を与える手段として用いられる。この用語は単一糸又は複数の糸ストランドの嵩を増大させるために行われる周知の空気加工(air texturizing )」をも意味しない。
【0024】本発明の実施において用いられることを意図される熱可融性糸が図1に示されている。この糸は空気交絡法を用いて組み合わされた複数のストランドを含む。ストランド12,14,16は相互に交絡されて単一の組み合わされたストランド10の長さに沿って断続的に付着点13を形成する。好ましい実施態様においては、組み合わされたストランド10は低温溶融繊維12の少なくとも一つのストランドと少なくとも一つの付加的なストランド14を含む。好ましくは複数の付加的なストランド14,16が含まれる。
【0025】ストランド12,14,16はその目的用に工夫された周知の装置を用いて空気交絡されてもよい。好適な装置はHeberlein Fiber Technology,Inc. から入手できる渦室(vortex chamber)を有するSlideJet-FT システムである。この装置は多数の走行マルチフィラメント及び/又はステープル糸を受け入れて前記糸を複数の空気流にさらして糸のフィラメントが糸の長さに渡って相互に均一に撚り合わされるようにする。この処理は糸ストランドの断続的な交絡をも引き起こし、糸ストランドの長さに沿って糸ストランド間に付着点を形成させる。これらの付着点は用いられた糸ストランドの組み合わせに依存して約0.125〜約0.375インチの長さを持つ。組み合わされた交絡ストランドの単位長さ当たりの付着点の数は装置に供給される糸ストランドの数及び配合の如き変数に極めて依存するであろう。単位長さ当たりの付着点の数及びこれらの付着点の長さのいずれも、ここで説明するような組み合わされた糸の他の特性が適している限り重要ではない。本発明の実施は空気交絡装置に過剰供給された糸の使用を含まない。
【0026】ここにおいて用いられる通り、用語「低温溶融(low melt)」は編物布構造中の他の糸を接着してその場所に保持するために商業的な熱硬化装置で用いることを可能にするような融点を持つ材料から構成される糸を意味する。かかる材料の様々な例が従来技術において知られている。好ましくは糸は約175°F−285°Fの融点を有するであろう。より好ましくは低温溶融糸は約200°F−225°Fの融点を有する。好ましくは低温溶融糸はポリエチレン、ポリエチレンベースのコポリマー又はポリプロピレンの如き他の熱可塑性材料からなる。好適な低温溶融繊維はPalm Bay,FloridaのFiber Science,Inc.から製品0501−200/12として入手可能である。マルチフィラメント低温溶融繊維はより良好な空気交絡性能を提供すると考えられている。低温溶融繊維は繊維全体が溶融するような可融性材料の全体からなる必要はない。例えば低温溶融繊維は高温溶融芯及び低温溶融鞘を有する繊維からなることもできる。低温溶融鞘は共押出し法を用いて付与することができる。代わりに、低温溶融糸はいくつかの低温溶融ストランド及びいくつかの非低温溶融ストランドから作られたマルチフィラメント構造であってもよい。十分な量の低温溶融繊維が熱硬化中編物構造中の隣接ストランドへの接着のために与えられている限り、上述の選択肢のいずれも許容可能である。
【0027】付加的なストランド(単数又は複数)は空気交絡によって低温溶融繊維と組み合わせるのに好適ないかなる好適な人造又は合成繊維からなることもできる。好適な材料はナイロン、ポリエステル、ポリエステル−綿混紡、綿、羊毛及びアクリル系誘導体を含む。選択された低温溶融糸及び縁部分が解けを防止される編物製品の最終適用と適合する限り、他の材料も用いることができる。付加的なストランド(単数又は複数)のデニールは利用可能な装置及び複合糸の希望される最終寸法に依存して変化するであろう。
【0028】以下の表1は本発明の実施において用いることができる低温溶融繊維ストランドと付加的なストランドの代表的な組み合わせを示す。以下の実施例1−3の各々において、低温溶融繊維は200デニールのマルチフィラメント形態で提供される上述のFiber Science の製品であった。糸成分の説明中の用語「X」は個々の実施例の糸を作り出すのに用いられる個々の成分のストランドの数を意味する。
【0029】
【表1】

【0030】空気交絡法を介して組み合わされるストランドの数はいくつかの要因に依存して変化することができる。これらの要因は以下のものを含むがこれらに限定されるものではない:用いられる編成機のゲージ、着色剤を組み入れるという要請、利用可能な空気交絡装置の種類。以下の表2は本発明に従って作り出すことができる糸の付加的な予想例を示す。
【0031】
【表2】

【0032】上述の予想例においてはナイロン又はポリエステルの代わりにアクリル系誘導体を用いることができる。綿又は他のスパン繊維が用いられる場合、繊維は約6シングル(singles )から約36シングルの範囲の寸法を与えられるということが理解されるであろう。
【0033】本発明に従って製造された編物物品(この場合は手袋20)が図2に示されている。この手袋は既知の手袋製造技術に従って製造されており、5本の指部分22及び袖口部分24を含む。手袋の袖口24は手袋を着用者の手に確実に保持するための弾性成分を通常含む。図1に表現されている糸は手袋が編成される時に袖口の最後の5−7の横目に供給される。この目的に好適な手袋製造機はShimaSeiki から入手できるものを含む。編成後、手袋は熱硬化処理に供され、それによって低温溶融糸が溶融し、かくして編物手袋の最後のいくつかの横目中のストランドをその場所に固着させる。この工程のための既知の機械はShima Seiki 及びMatsushita Electrical Industrial Companyから入手できるものを含む。後者の企業からの機械はVIKENAGAという商標名で入手することができる。
【0034】本発明は編物物品の縁部分における解けを防止するための従来技術の方法と比較していくつもの利点を提供する。これらの利点は潜在的に重要な労働力の削減を含むが、これに限定されるものではない。例えば上述のようなSupreme Style343 の巻き上げられた熱可融性糸を製造する場合、巻き上げ糸は糸巻き上げ機で用いる前に再びスプールに巻かれなければならない。一般的には製糸業者は25ポンドかそれ以上の重量の大容量のチューブで糸を供給する。これらの大きな包装品は重すぎて既知の糸巻き上げ機には適合しない。従って糸は大きな包装品から巻き上げ糸を製造するために用いられる機械に適合するように設計された小さなスプールに巻き戻されなければならない。この巻き取り工程は極めて労働力を必要とするものである。更に、再巻き取りが注意深く行われない場合、糸は破断されるかもしれず、かくしてコスト及び加工時間を増大させる。これとは対照的に、交絡装置は仮の再巻き取り工程を必要とすることなしに大容量包装品から直接供給されることができる。付加的な巻き取り工程の削除によって製造時間及び製品注文に対するリードタイムが減少するという付加的な利点がもたらされる。
【0035】上述の利点は本発明の好都合な点のうちのほんのいくつかを示すにすぎない。他の利点はここには挙げないものの、当業者には容易に明らかであろうし、本発明の範囲内に含まれる。
【0036】本発明は好ましい実施態様を用いて説明されてきたが、本発明の精神及び範囲から離脱することなく改変例及び変形例を用いることができるということは当業者にとっては容易に理解できるであろう。かかる改変例及び変形例は簡潔さと明確さのためにここでは論じないが、添付の特許請求の範囲及びそれらの均等物の範囲内にあるものとみなされる。
【出願人】 【識別番号】500172760
【氏名又は名称】シュープリーム・エラスティック・コーポレイション
【出願日】 平成12年4月14日(2000.4.14)
【代理人】 【識別番号】100059694
【弁理士】
【氏名又は名称】安達 光雄 (外2名)
【公開番号】 特開2001−316957(P2001−316957A)
【公開日】 平成13年11月16日(2001.11.16)
【出願番号】 特願2000−113096(P2000−113096)