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【発明の名称】 からみ織物の製造方法およびその方法を用いた織機
【発明者】 【氏名】アドナン、ワーホウト

【氏名】ペータ、ツーラ

【氏名】ヨゼフ、ヘーレ

【要約】 【課題】織物製造では周知のヘルドフレームによる開口法を使用して、からみ織物を織機で製造する。開口法には周知のハーフヘルド付きの吊上ヘルドを利用する。

【解決手段】方法実施の織機は、開口法のために周知のヘルドフレーム14、15と、ハーフヘルド21付きの周知の吊上ヘルド14.1と15.1とを組合わせた構成を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】たて糸とよこ糸を備えた織機で、糸は長方形で平面的な構成で合成繊維製であり、第1たて糸が上たて糸、第2たて糸が下たて糸となり、独立したたて糸ビームから優先的に供給され、そこに重ねてよこ糸を挿入するときに上たて糸が下たて糸を下たて糸側から反対側にとその逆方向とで互いに交差するような開口を形成し、上たて糸は織物組織にしたがって横に上下し、下たて糸は垂直に上下し、開口法として周知のヘルドを使用することを特徴とするからみ織物の製造方法。
【請求項2】織機のプログラム制御により、第1たて糸と第2たて糸の糸張力の調整を行い、下たて糸の張力が上たて糸よりも大きいことを特徴をする請求項1に記載のからみ織物の製造方法。
【請求項3】上たて糸の設定張力が下たて糸のほぼ半分であることを特徴をする請求項2に記載のからみ織物の製造方法。
【請求項4】回転駆動の上たて糸のたて糸ビーム、回転駆動の下たて糸のたて糸ビーム、回転駆動の巻き取りローラ、たて糸の実際の糸張力測定を測定する測定手段、たて糸の転換手段、おさを備えたおさ打ち装置、駆動式の開口手段、開口部へのよこ糸挿入手段、糸張力調整手段を備えた制御装置、ハーフヘルド付き吊上ヘルドを備えたヘルドフレーム、を有し、ヘルドフレームによって開口することを特徴とする請求項1または2の方法でからみ織物を製造する織機。
【請求項5】開口法がハーフヘルド付き吊上ヘルドが多く構成されているジャカード装置で行われていることを特徴とする請求項4に記載のからみ織物を製造する織機。
【請求項6】たて糸を方向転換する手段が、摩擦ロール(6)と、摩擦ロール(6)と開口法(14、14.1、15、15.1)との間に配置された手段(10、10.1;11、20.1)を有することを特徴とする請求項4または5に記載のからみ織物を製造する織機。
【請求項7】摩擦ロール(6)に上たて糸の長さ調整用第1カム(6.1)と、その第1カムの円周方向に配置された下たて糸(2.2)の長さ調整用第2カム(6.1)が設けられていることを特徴とする請求項4または5に記載のからみ織物を製造する織機。
【請求項8】摩擦ロール(6)の機械制御を、織機(1)のメイン駆動軸(17)に接続している偏心装置(18)で行なうことを特徴とする請求項4または5に記載のからみ織物を製造する織機。
【請求項9】摩擦ロール(6)と転換手段(10、10.1;11、20.1)との間に、上たて(2.1)の張力センサ(7)と下たて糸(2.2)の張力センサ(8)が配置されていることを特徴とする請求項4または5に記載のからみ織物を製造する織機。
【請求項10】転換手段(10、10.1、11)が回転式バランス部品であり、転換手段(20.1)がたて糸監視装置(20)であることを特徴とする請求項6に記載のからみ織物を製造する織機。
【請求項11】糸張力の間接的測定をするために、織物(2)の範囲に幅広の張力センサ(9)が配置されていることを特徴とする請求項4または5に記載のからみ織物を製造する織機。
【請求項12】張力センサ(7、8、9)が織機制御装置(16)と信号授受をすることを特徴とする請求項9または11に記載のからみ織物を製造する織機。
【請求項13】たて糸(2.1、2.2)に独立した方向転換手段(10、10.1;11、20.1)があることを特徴とする請求項4または5に記載のからみ織物を製造する織機。
【請求項14】織機(1)に流動的なよこ糸挿入手段があることを特徴とする請求項4または5に記載のからみ織物を製造する織機。
【請求項15】織機(1)に機械的なよこ糸挿入手段があることを特徴とする請求項4または5に記載のからみ織物を製造する織機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、請求項1の上位概念を特徴とするからみ織物の製造方法および請求項4の上位概念を特徴とする方法を用いたからみ織物を製造する織機に関する。
【0002】
【従来の技術】第1ヘルドフレームと第2ヘルドフレームがあり、どちらのヘルドフレームも織機の軸ガイドと垂直に作動する形式の織機は、EP0534629B1で周知である。
【0003】上記織機においては、少なくともヘルドフレームのどちらかにはヘルドを支持する下部フレームがあり、例えば第1ヘルドフレーム内のよこ糸挿入方向に往復運動する。この往復運動をするために下部フレームは、ヘルドフレームの支持部でヘルドフレーム内のよこ糸方向の軸とともに稼動する。
【0004】また、下部フレームのヘルドは交互に長短ヘルドで構成されていて、短いヘルドは枠縁状となっており、その自由端は織物が通過するためにヘルドアイ付きの曲状ヘッド部品となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】織物を製作するための周知の方法は、少なくとも2つのヘルドフレームで通常の振動・垂直運動機構以外にも、下部ヘルドフレームによって横で振動・往復運動する機構が必要なため比較的高い費用がかかる。
【0006】よこ糸用に1つのヘルドフレームとたて糸用に2つのヘルドフレームを備え、からみ組織または重ね組織の織物を製造する方法は、EP 0369525B1で周知のことであるが、この方法も、比較的高い製作経費がかかる。
【0007】織物の一定の縁どりを製造する方法としてDE 19750804C1の縁どり装置が周知のものであり、これには2つの吊上ヘルドがあり、2つの交互に作動するヘルドフレームに取り付けられている。
【0008】縁どり製造装置には、その他にも、ヘルドフレームの動きに対応して吊上ヘルドによって交互に作動するハーフヘルドがある。ハーフヘルドには2つのウェブがあり、上端で孔の開いたヘッドを形成し、下縦糸のガイドとなっている。
【0009】このような縁どり製造装置の製造原理については周知のことであり、これ以上詳細に触れる必要はない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、織物製造に周知の開口法を用いて第1ヘルドフレームと第2ヘルドフレームによって製造するからみ組織の織物の製造方法とその方法を用いた織機である。
【0011】本発明は、この方法の課題を、DE19750804C1に基いたハーフヘルド付き吊上ヘルドと、少なくても2つのヘルドフレームとを組み合わせることによって解決している。
【0012】通常のヘルドに代えて、少なくても2つのヘルドフレームの一方にハーフヘルド用の第1ヘルドが多数あり、もう一方のヘルドフレームにはハーフヘルド用の第2ヘルドが同数ある。
【0013】専門家の偏見などもあったが、織機の織幅に複数装備して縁どりも行い、それ自体は周知の装置が、織物製造の優秀な手段であることが判明した。
【0014】下たて糸と上たて糸の必要張力を維持する手段と組み合わせることによって、開口法として周知のハーフヘルド付きヘルドの発明装置は、織物製造における現在の技術レベルの2倍以上の性能がある。
【0015】現在の技術レベルでは200rpmの回転速度で約2400mm幅の織物が製造できるが、エアジェット織機に発明方法を採用すると450rpmの回転速度が可能になる。
【0016】さらに発明方法を採用すると、下たて糸の設定張力を上たて糸の設定張力より大きくすることができ、しかも上たて糸の設定張力を下たて糸のほぼ半分にすることができる。
【0017】方法の実施にはそれ自体が周知の織機を利用し、例えば周知のヘルドフレームによる開口法で構成されている流体(空気、水)式または機械式のよこ糸挿入法の織機に、周知のハーフヘルド付き吊上ヘルドを発明に基いて組み合わせている。
【0018】他の織機においても、ヘルドフレームの代わりに周知のジャカード装置で構成されている開口法に、周知のハーフヘルド付き吊上ヘルドを発明に基いて組み合わせることができる。
【0019】独立した上たて糸用ワープビームから摩擦ロールを経由して供給される上たて糸の長さ調整と、独立した下たて糸用ワープビームから摩擦ロールを経由して供給される下たて糸の長さ調整のため、発明態様では、摩擦ロールの作用幅に上たて糸用の第1カムを備え、第1カムの円周方向の反対側には下たて糸用の長さ調整に作用する第2カムが備えられている。
【0020】上たて糸および下たて糸に一定の糸張力が作用するための長さ調整として、摩擦ロールには偏心装置が接続されていて、下たて糸と上たて糸の開口運動でほぼ一定の張力が両方の糸に作用するように長さが調整される。
【0021】上たて糸と下たて糸の張力を監視するため、摩擦ロールと第1転換装置との間には実張力を測定する張力センサが少なくても1台は配置されている。
【0022】張力センサは織機のプログラム制御装置と信号授受される。プログラム制御装置が上たて糸と下たて糸の張力調整を行う。
【0023】随時、設定調整が行われ、設定張力が変動するとワープビーム調整器が作用し、糸張力を調整する。この方法は周知のことであり、発明による手段の対象ではない。糸張力を直接測定する以外にも、織物の交絡点(Bindepunkt)と織物転換第1装置との間に少なくても1台の張力センサを取り付けて、両方の糸の張力を間接的に測定する方法がある。
【0024】この張力センサも織機制御装置と信号回路を接続する。
【0025】発明による方法では、摩擦ロールと開口部との間の適切な位置に糸を方向転換する装置を取り付けているが、下たて糸などの監視装置用レールを転換装置として利用している。
【0026】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図面において、符号1はからみ織りに適した織機を示し、この織機1は、上たて糸2.1が巻き付けられた上たて糸ビーム3と、下たて糸2.2が巻き付けられた下たて糸ビーム4を有する。上たて糸ビーム3には駆動軸3.1が設けられ、下たて糸ビーム4には駆動軸4.1が設けられている。
【0027】また、織機1には発明に基いて少なくても第1ヘルドフレーム14と第2ヘルドフレーム15が設けられている。開口部2.4を形成するために第1ヘルドフレーム14と第2ヘルドフレーム15は別の駆動手段で交互に垂直上下運動をする。
【0028】第1ヘルドフレーム14には、DE 19750804で周知の縁どり装置で利用されている多数の第1吊上ヘルド14.1がある。第2ヘルドフレーム15にはそれと同数の第2吊上ヘルド15.1がある。第1吊上ヘルド14.1と第2吊上ヘルド15.1は、交互にハーフヘルド21とともに動く。それによって、第1吊上ヘルド14.1と第2吊上ヘルド15.1はヘルドフレーム内に多数あるハーフヘルド21とともに、からみ織物2の製造に利用する開口部2.4を形成する。
【0029】発明による解決法を明確にするため、からみ織物2を製造する開口部2.4を形成するのに、多数のヘルドで構成されるヘルドフレームではなく、少なくても2つのヘルドフレームで形成するということを再度言及しておかなければならない。
【0030】第1ヘルドフレーム14には多数の第一吊上ヘルド14.1があり、第2ヘルドフレーム15には多数の第二吊上ヘルド15.1があり、ハーフヘルド21が備えられている。
【0031】実際、開口運動のときにハーフヘルド21の穴を通る下たて糸2.2がある縁どり装置で、ハーフヘルド21とともに2つの吊上ヘルド14.1と15.1を使用した場合、糸張力は上たて糸2.1より大幅に低下することは周知のことである。
【0032】そのため本発明の方法では、織機1は摩擦ロール6に第1カム6.1と第1カム6.1の円周方向に対置させた第2カム6.2を備えている。第1カム6.1には上たて糸2.1を通し、第2カム6.2には下たて糸2.2を通している。
【0033】開口部が閉じたときまたは閉じた位置で発明による組合せが作用して、必然的に糸張力の低下が抑えられ、開口運動の変化に適切な手段が講じられる。発明による適切な手段は第1カム6.1と第2カム6.2を配置した摩擦ロール6であり、摩擦ロール6に連結リンク22によって織機1のメイン駆動軸17と接続した偏心装置18が作用している。
【0034】偏心装置18は、第1カム6.1と第2カム6.2カムが開口運動でたて糸に張力低下が作用したときにそれを補整する働きがある。
【0035】また、摩擦ロール6と第1ヘルドフレーム14および第2ヘルドフレーム15を備えたヘルド装置との間には、上たて糸2.1に対して、張力センサ7、糸監視装置20、転換ロール10.1、転換ロール10が配置され、下たて糸2.2に対して、張力センサ8、レール20.1、転換ロール11が配置されている。
【0036】さらに、ヘルド装置の下流側には、おさ13を備えたおさ打ち装置12、糸張力をの間接的に測定するための張力センサ9、巻き取り装置19、巻き取り軸5が配置されている。
【0037】また、張力センサ(7、8、9)が織機制御装置(16)と信号授受をするように接続され、方向転換手段(10、10.1;11、20.1)は、たて糸(2.1、2.2)に独立している。
【0038】さらに、織機(1)に設けられたよこ糸挿入手段は、空気流や機械的手段を用いた通常の形式のものである。
【出願人】 【識別番号】591021578
【氏名又は名称】リンダウェル、ドルニエ、ゲゼルシャフト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツング
【氏名又は名称原語表記】LINDAUER DORNIER GESELLSCHAFT MIT BESCHRANKTER HAFTUNG
【出願日】 平成13年2月2日(2001.2.2)
【代理人】 【識別番号】100075812
【弁理士】
【氏名又は名称】吉武 賢次 (外5名)
【公開番号】 特開2001−254242(P2001−254242A)
【公開日】 平成13年9月21日(2001.9.21)
【出願番号】 特願2001−26358(P2001−26358)