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【発明の名称】 仮撚加工機
【発明者】 【氏名】梅原 嘉人

【氏名】小林 潤也

【要約】 【課題】温度変動量を追跡して温度異常を判定する手段及び、非接触式の糸温度計を備えた仮撚加工機を構成する。

【解決手段】仮撚加工ユニット1と、ヒータ3と、各錘又は所定錘毎に設けられ、加熱された糸温度を測定する糸温度計21と、該糸温度計21の検出信号を取り込む温度測定装置2と、表示部33を備えた中央制御装置30とから仮撚加工機を構成し、温度データを錘番号データと共に温度測定装置2から中央制御装置30に送信し、該表示部33において錘番号及び糸温度を表示可能とし、該温度測定装置2は、温度異常を判定する手段と、温度異常を示すアラーム信号を錘番号と共に中央制御装置30に送信する手段とを備え、該糸温度計21は非接触式であり、該ヒータ3の出口近傍において糸の直線状態を維持したまま温度測定を行うように構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 仮撚装置と、仮撚装置の上流側にある糸加熱装置と、各錘又は所定錘毎に設けられ、加熱された糸温度を測定する温度計と、温度計の検出信号を取り込む温度測定装置と、表示部を備え、複数の該温度測定装置に対して共通に設けられた制御装置とを備え、温度計の検出信号に基づいて求めた温度データを錘番号データと共に温度測定装置から制御装置に送信し、制御装置の表示部において錘番号及び糸温度を表示可能としたことを特徴とする仮撚加工機。
【請求項2】 前記温度測定装置は、温度計の検出信号に基づいて温度異常を判定する手段と、温度異常を示すアラーム信号を錘番号と共に制御装置に送信する手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の仮撚加工機。
【請求項3】 前記の温度異常を判定する手段は、現在温度と予め設定された許容温度範囲とに基づいて現在温度の異常を判定すると共に、所定時間内の温度変動量と予め設定された許容温度変動量範囲とに基づいて温度変動量の異常を判定することを特徴とする請求項1または請求項2記載の仮撚加工機。
【請求項4】 前記温度計は非接触状態で糸温度を測定する非接触式温度計であり、該非接触式温度計を糸加熱装置の出口近傍に配置したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の仮撚加工機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温度異常監視機構を備えた仮撚加工機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば、糸状体であるポリエステルやポリアミド等の熱可塑性合成繊維に、熱加工を施して縮れを付与し、伸縮性に富んだ加工糸を製造する仮撚加工機がある。この仮撚加工機においては、例えば、糸加熱装置としてのヒータ、糸温度測定手段としての糸温度計等を備えたものがあり、特に、温度異常を判定し、制御装置でオペレータに視認可能に表示する機構が設けられたものや、糸温度を設定された目標温度に維持するべくヒータが自動制御される機構を設けたものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】前述の如く、構成される温度制御手段は、基本的に温度が正常に保たれている状態での微小変動を制御するものであり、品質を大きく損なうような大きな温度異常が発生した場合には、対処不可能であった。また、設定目標温度となるべく温度制御が常時行われても、単位時間における糸温度の温度変動量が著しい場合には、品質不良となることが避けられないものである。すなわち、温度異常の監視対象として、温度変動量を追跡することが必要なのである。しかしながら該技術を含めて、温度変動量の追跡は従来行われておらず、温度異常を判定する手段が設けられていないか、温度異常の判定機構が備えられることはなかったのである。また、非接触式の糸温度計は従来用いられることがなかった。このため、糸温度計測時に計測用の部材と接触することで温度低下が発生するなど、糸温度の正確な温度測定を行うことが出来なかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。即ち、請求項1においては、仮撚装置と、仮撚装置の上流側にある糸加熱装置と、各錘又は所定錘毎に設けられ、加熱された糸温度を測定する温度計と、温度計の検出信号を取り込む温度測定装置と、表示部を備え、複数の該温度測定装置に対して共通に設けられた制御装置とを備え、温度計の検出信号に基づいて求めた温度データを錘番号データと共に温度測定装置から制御装置に送信し、制御装置の表示部において錘番号及び糸温度を表示可能としたものである。
【0005】請求項2においては、前記温度測定装置は、温度計の検出信号に基づいて温度異常を判定する手段と、温度異常を示すアラーム信号を錘番号と共に制御装置に送信する手段とを備えたものである。
【0006】請求項3においては、前記の温度異常を判定する手段は、現在温度と予め設定された許容温度範囲とに基づいて現在温度の異常を判定すると共に、所定時間内の温度変動量と予め設定された許容温度変動量範囲とに基づいて温度変動量の異常を判定するものである。
【0007】請求項4においては、前記温度計は非接触状態で糸温度を測定する非接触式温度計であり、該非接触式温度計を糸加熱装置の出口近傍に配置したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例を説明する。図1は仮撚加工ユニットを示す概略図であり、図2は仮撚加工機の制御機構を示す概略図であり、図3は第一実施例での温度異常監視手順であり、図4は第二実施例での温度異常監視手順であり、図5は赤外放射温度計を示す斜視図である。
【0009】図1、図2に示す仮撚加工機は、複数の仮撚加工ユニット1及び、該仮撚加工ユニット1に接続される温度測定装置2、中央制御装置30より構成されている。温度測定装置2及び中央制御装置30はそれぞれ、中央処理装置(CPU)、メモリ、I/O等を含むマイクロコンピュータを備えている。
【0010】まず、仮撚加工ユニット1の概略構成について説明する。図1に示す仮撚加工ユニット1においては、給糸パッケージ6から解舒された糸状体Yが第一フィードローラ11と、該第一フィードローラ11の下流側に配置される第二フィードローラ12とによって延伸可能な糸張力に保持されている。これら第一・第二フィードローラ11・12間における下流側部分に仮撚装置5が設けられている。該仮撚装置5により糸状体Yに撚りがかけられ、第一フィードローラ1から仮撚装置5までの間(加撚領域)の糸状体Yは、撚りが入った加撚状態となっている。
【0011】また、第一・第二フィードローラ11・12間における上流側部分には熱固定用の糸加熱装置であるヒータ3が設けられている。該ヒータ3は、撚りが入った糸状体Yを延伸温度まで加熱するものである。その加熱温度は、ヒータ3に内蔵された熱電対等のヒータ温度計3aにより検出したヒータ3内の発熱体の温度、あるいは、後述する非接触式温度測定装置を構成する糸温度計21により検出した糸状体Yの温度に基づいて精度良く制御されている。該ヒータ3の下流側には冷却プレート4を設けて、ヒータ3により加熱された糸状体Yを冷却するようにしている。
【0012】第二フィードローラ12と第三フィードローラ13との間には第二ヒータ8が設けられ、糸状体Yが再度加熱される。その後、糸状体Yは、オイリング装置9によりオイリング処理され、巻取パッケージ7に巻き取られる。このように、仮撚加工ユニット1においては、給糸パッケージ6から解舒した糸状体Yを延伸しながら撚りを付与し、この撚りを熱固定することで、該糸状体Yを嵩高加工糸に加工するようにしている。なお以下では、一巻の給糸パッケージ6から解舒されて加工される一繋がりの糸状体Yをさして錘と呼んでいる。そして一つの仮撚加工ユニット1につき、一つの錘が対応している。仮撚加工機は、複数の錘(仮撚加工ユニット1)を並設して構成されている。
【0013】次いで、温度測定装置2及び中央制御装置30について説明する。一定数の仮撚加工ユニット1・1・・・につき、温度測定装置2が一つ配設されており、図2に示すように、該温度計測装置2は切換部22、制御部23、通信部24より構成されている。前記糸温度計21は切換部22と接続可能に構成されており、該接続が行われた場合には、該糸温度計21で計測された温度が温度測定装置2へ入力されるのである。なお、切換部22には該一定数の仮撚加工ユニット1の糸温度計21がすべて接続可能に構成されている。したがって、ある仮撚加工ユニット1の糸温度計21での温度計測が終了次第、次の仮撚加工ユニット1の糸温度計21での温度計測を開始するべく、切換部22では各仮撚加工ユニット1における糸温度計21・21・・・の接続の切換を周期的に行うことを可能に構成されている。
【0014】制御部23は切換部22及び通信部24と接続されている。制御部23には糸温度計21での測定データが切換部22を介して入力され、該データが後述する条件を満たす場合は、通信部24を介して中央制御装置へ送信される。すなわち制御部23は、糸温度データに基づいて温度異常を判定する手段としての機能を有しているのである。また通信部24は、温度異常発生時に、詳しくは後述するが、温度異常を示すアラーム信号及び異常が発生している錘の錘ナンバーを送信することを可能に構成されているのである。前記ヒータ3にはヒータ温度計3aが内装されており、該ヒータ3及び該ヒータ温度計3aが制御部23に接続されており、ヒータ温度計3aで計測される温度が常時該制御部23に入力されると共に、該制御部23はヒータ3の加熱制御を行うことを可能に構成されている。
【0015】仮撚加工機の端部に一つ備えられている中央制御装置30は通信部31、制御部32、表示部33より構成され、各温度測定装置2・2・・・と共通の通信ラインを介して接続されている。制御部32は、通信部31及び温度測定装置2・2・・・の通信部24を介して、該温度測定装置2・2・・・に対する目標温度値の設定を可能に構成している。
【0016】これより、本発明の仮撚加工機における第一実施例の温度異常監視手順について説明する。前述したように、仮撚加工機には一つの中央制御装置30が備えられ、該中央制御装置30に複数の温度測定装置2が接続されている。即ち、複数の温度測定装置2に対して共通の中央制御装置30が設けられている。それぞれの温度測定装置2には一定数の仮撚加工ユニット1・1・・・と糸温度計21及びヒータ3が接続されている。温度異常監視手順はそれぞれの温度測定装置2において同様に実行されるものであり、ここでは一つの温度測定装置2を対象にし、該温度測定装置2に接続される、ある仮撚加工ユニット1に対する制御操作に関して代表的に説明を行う。
【0017】図3に示すように、温度異常監視手順を開始(B1)すると、まずは温度測定装置2に接続されている複数の糸温度計21・21・・・より、一つの糸温度計21が選択される(B2)。これに従い、前述したように、温度測定装置2の切換部22が接続の切換を行う。そして、その選択された時点で処理されている錘の温度を糸温度計21によって計測し、該計測によって得られた糸温度データを制御部23に送信する(B3)。制御部23では、送信された糸温度データを錘ナンバーと関連付けて制御部23に内装されている記憶媒体に記憶させておく。
【0018】誤差の影響を可能な限り避けるため、複数回の糸温度データの計測を行う。つまり選択された錘に対して、所定のサンプリング回数の計測が終了したかどうかの判定を行う(B4)。選択された錘に対する所定のサンプリング回数の計測が終了していない場合は、再びB3の処理に戻る。なお該計測は一秒あたり数十回に及ぶ速度で行われる計測作業であり、所定回のサンプリング作業も、瞬時にして行われるものである。選択された錘での計測が終了した場合は、温度測定装置2に接続されているすべての糸温度計21での計測が、一巡したかどうかを判定する(B5)。まだ計測されていない錘がある場合は、再びB2の処理に戻る。
【0019】すべての錘に対する計測が一巡して終了すると、各錘での現在温度の算出及び更新が行われる(B6)。前記記憶媒体に記憶された各錘毎の、所定サンプリング回数の糸温度データを平均した平均値が、その錘におけるその計測時点での現在温度として与えられる。そして、前計測で得られた現在温度は前回温度に変更され、新たに得られた現在温度がその時点での現在温度として、該記憶媒体に記憶される処理が行われる。
【0020】温度測定装置2には、加工中の糸温度として正常値とされる温度範囲が許容温度範囲として予め与えられており、各錘での現在温度が該許容温度範囲内に収まっているかどうかが、前記制御部23にて判定される(B7)。もし該現在温度が許容温度範囲から外れている場合は、異常値が計測された錘の錘ナンバー及び現在温度データ、温度異常発生を警告するアラーム信号とが、制御部23から中央制御装置30に向けて送信される(B8)。
【0021】前述したように、中央制御装置30には表示部33が設けられており、温度計測装置2より送信された信号を表示可能としている。温度異常発生時には異常値が計測された錘の錘ナンバー及び現在温度データが温度計測装置2より送信され、表示部33に表示されてオペレータに視認可能となる。同時に送信されたアラーム信号により、温度異常発生が電光表示ディスプレイ等から構成される表示部33での点滅表示や、音声での警報を発することで、オペレータの注意を促すのである。
【0022】次いで、B7での判定に関わりなく、糸温度の現在温度変動量の算出が行われる。現在温度変動量は、各錘での現在温度と前回温度との偏差値として与えられる。この現在温度変動量により、単位時間当りの温度変動量を予測するのである。温度測定装置2には、加工中の糸温度変動量として正常値とされる温度変動量範囲が許容温度変動量範囲として予め与えられており、各錘での現在温度変動量が該許容温度変動量範囲に収まっているかどうかが、前記制御部23にて判定される(B9)。もし該現在温度変動量が許容温度変動量範囲から外れている場合は、異常値が計測された錘の錘ナンバー及び現在温度変動量データ、温度変動量異常発生を警告するアラーム信号とが、制御部23から中央制御装置30に向けて送信される(B10)。尚、現在温度を算出するための複数のサンプリングデータに基づいて、温度変動量の異常判定を行うこともできる。この場合も、サンプリングデータの変動量が許容温度変動量範囲に入っているか否かで判定できる。これにより、より短時間に起こる一瞬の温度変動をも検出することが出来る。
【0023】この場合も、前述した温度異常発生時の同様の処理が中央制御装置30にて行われ、表示部33に異常値が計測された錘の錘ナンバー及び現在温度変動量データが表示され、温度変動量異常発生を表示部33での点滅表示や、音声での警報を発することで、オペレータの注意を促すのである。
【0024】B9での判定に関わりなく、現在温度送信要求の有無の判定が行われる(B11)。これは、前回のB11処理終了時点から、今回のB9・B10処理の終了時までに、オペレータが中央制御装置30を介して、現在計測中の錘の現在温度送信を温度計測装置2に要求したかどうかを判定するものである。現在温度送信要求がある場合は、要求されている錘の現在温度が温度計測装置2より中央制御装置30へ向けて送信されるのである(B12)。
【0025】そしてB11の判定に関わりなく、一定時間だけ温度異常監視作業は停止され(B13)、再びB2からの一連の処理が繰り返されるのである。なお、B7とB9の手順は順序を入れ替えてもよく、現在温度異常と現在温度変動量異常とを共に判定することが重要である。
【0026】次いで、第二実施例について説明する。第二実施例では、加工中のすべての錘に対する温度計測を行うのではなく、複数錘のうち代表的な錘で、温度計測を行う。第二実施例での温度異常監視手順は、図4に示すようにして行われる。図4中で代表錘とは、複数の錘の内、計測用に代表させている錘のことを指している。第一実施例ではすべての錘を対象にしていたところを、第二実施例では代表錘を対象にしているところが、相違点である。その他は第一実施例(図3)と略同一であるため、図4の説明は省略する。
【0027】次に、仮撚加工機に構成される非接触式温度測定装置について説明する。非接触式温度測定装置は、糸状体Yの温度測定箇所であるヒータ3の下流側に、糸状体Y等の被測定物から放射される赤外線を検出することにより温度測定を行う、非接触式温度計としての赤外放射温度計21を配置している。図5に示すように、赤外放射温度計21の測定部21aに糸状体Yを通過させて、該糸状体Yの温度測定を行うようにして構成されている。
【0028】尚、該赤外放射温度計21は、各錘毎に固定的にヒータ3下流側(ヒータ3と冷却プレート4との間)に設けられているが、赤外放射温度計21を前記冷却プレート4の下流側又はヒータ3の下流側(出口近傍)に設けて、この箇所に非接触式温度測定装置を構成することもできる。また、糸状体Yは、例えばポリエステルやポリアミド等の熱可塑性合成繊維にて構成されている。
【0029】赤外放射温度計21は、該赤外放射温度計21内を通過する糸状体Yの温度を測定するものであり、糸状体Yに対する仮撚装置5による撚りの伝達が妨げられないように、該糸状体Yは赤外放射温度計21内を実質的に非接触状態で走行している。即ち糸状体Yは、ニップされたり屈曲されたりすることなく、赤外放射温度計21により温度が測定されるのである。
【0030】赤外放射温度計21の本体21bには、糸状体Yが通過して温度測定が行われる測定部21aが形成され、該測定部21aにおける、糸状体Yの走行方向の両側面には、糸状体ガイド23・23が付設されている。該糸状体ガイド23・23には、スリット状に形成されるガイド部23aがそれぞれ形成されており、該ガイド部23a・32aに糸状体Yが断続的に接触することで揺れが規制される。糸状体Yは、ガイド部23a・23aによりガイドされながら走行することで、赤外放射温度計21の本体21bに構成される測定部21aを通過することとなり、該測定部21aを通過する際に、その糸温度を検出される。
【0031】
【発明の効果】請求項1記載の如く、仮撚装置と、仮撚装置の上流側にある糸加熱装置と、各錘又は所定錘毎に設けられ、加熱された糸温度を測定する温度計と、温度計の検出信号を取り込む温度測定装置と、表示部を備え、複数の該温度測定装置に対して共通に設けられた制御装置とを備え、温度計の検出信号に基づいて求めた温度データを錘番号データと共に温度測定装置から制御装置に送信し、制御装置の表示部において錘番号及び糸温度を表示可能としたので、加工中の糸温度を容易に確認することが出来る。また、制御装置に共通の表示部を設けることで、任意の錘の糸温度を錘番号と共に容易に確認することができる。さらに糸温度計での計測結果のデータを制御装置へ送信可能に構成されているため、オペレータは異常錘の発生を早期に知ることが出来るのである。
【0032】請求項2記載の如く、前記温度測定装置は、温度計の検出信号に基づいて温度異常を判定する手段と、温度異常を示すアラーム信号を錘番号と共に制御装置に送信する手段とを備えたので、温度異常の判定が温度測定装置側で行われ、制御装置側の処理負荷を軽減できると共に、温度測定装置と制御装置との間の通信負荷を軽減できるのである。特に異常錘に関する温度データが送信され、各錘の所定期間分の温度データを送る必要がないために、通信量が大きく減少されるのである。
【0033】請求項3記載の如く、前記の温度異常を判定する手段は、現在温度と予め設定された許容温度範囲とに基づいて現在温度の異常を判定すると共に、所定時間内の温度変動量と予め設定された許容温度変動量範囲とに基づいて温度変動量の異常を判定するので、絶対的な糸温度が許容範囲にとどまる場合でも、糸温度の変動量が激しい場合などを確認することが出来、より精密な温度異常監視手段を提供することが出来る。同時に、そのような異常時には中央制御装置へ警告用の信号をも送信されるため、オペレータが異常事態の発生を早期に認識することが出来るのである。
【0034】請求項4記載の如く、前記温度計は非接触状態で糸温度を測定する非接触式温度計であり、該非接触式温度計を糸加熱装置の出口近傍に配置したので、糸温度計によって撚りの伝播が阻止されることがなく、糸温度を測定しつつ正常な仮撚加工を行うことができる。また、糸が糸温度計と接触して、糸温度測定装置に熱が逃げてしまうことがないのである。このため、接触式の温度計測装置を用いる場合と比べて、より正確な温度測定を行うことが出来、温度異常発生の判定をより正確に行うことが出来るのである。
【出願人】 【識別番号】000006297
【氏名又は名称】村田機械株式会社
【識別番号】000001993
【氏名又は名称】株式会社島津製作所
【出願日】 平成12年6月13日(2000.6.13)
【代理人】 【識別番号】100080621
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 寿一郎
【公開番号】 特開2001−355135(P2001−355135A)
【公開日】 平成13年12月26日(2001.12.26)
【出願番号】 特願2000−176767(P2000−176767)