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【発明の名称】 粘着テープ巻重体
【発明者】 【氏名】多田 衡史

【要約】 【課題】粘着テープの幅が細くなっても、巻き崩れを生じさせずに、これを従来以上に長尺として芯材に巻重することができる粘着テープ巻重体を得る。

【解決手段】一本の芯材10の複数箇所に粘着テープが巻重されており、一方の粘着テープ巻重体20の巻き終わり部20aと隣り合う他方の粘着テープ巻重体20の巻き初め部20bとが連結用テープ21を介して或いは介さずに接合されていることを特徴とする粘着テープ巻重体。一本の芯材に巻重された複数個の巻重体を、あたかも1個の巻重体のように使用することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一本の芯材の複数箇所に粘着テープが巻重されており、一方の粘着テープ巻重体の巻き終わり部と隣り合う他方の粘着テープ巻重体の巻き初め部とが連結用テープを介して或いは介さずに接合されていることを特徴とする粘着テープ巻重体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一本の芯材の複数箇所に粘着テープが巻重されてなる粘着テープ巻重体に関する。
【0002】
【従来の技術】粘着テープは長尺で製造され、通常、芯材に巻重されている。この種の粘着テープ巻重体を使用する際には、粘着テープ巻重体を貼り合わせ用の機器に取り付けた後、粘着テープ巻重体から巻き終わり部を引き出しながら、これを対象となる物品に貼り合わせ、一個の粘着テープ巻重体を使用し尽くした時に、他の粘着テープ巻重体に取り替えられ、順次使用される。
【0003】他の粘着テープ巻重体に取り替える頻度は少ない方が作業性の点で望ましく、そのため、芯材に巻重される粘着テープをできるだけ長くし、これを芯材に巻重して巻重体とされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、粘着テープを長くしてこれを芯材に巻重する場合は、粘着テープの幅が細くなるにつれて、巻き崩れが生じやすくなり、例えば、幅が8mmの粘着テープを直径が75mmの芯材に巻重する場合は、粘着テープの厚みにもよるが、一般に1巻きの直径が芯材の径も含めて約500mmが限界で、それ以上に巻重することは非常に難しくなる。
【0005】本発明は、上記の問題を解決するもので、その目的とするところは、粘着テープの幅が細くなっても、巻き崩れを生じさせずに、これを従来以上に長尺として芯材に巻重することができる粘着テープ巻重体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、本発明では、一本の芯材の複数箇所に粘着テープが巻重されており、一方の粘着テープ巻重体の巻き終わり部と隣り合う他方の粘着テープ巻重体の巻き初め部とが連結用テープを介して或いは介さずに接合されていることを特徴とする粘着テープ巻重体が提供される。
【0007】以下、図面を参照しながら本発明を詳しく説明する。図1は、本発明の粘着テープ巻重体の一例を示す斜視図である。図1において、10は紙管からなる一本の芯材、20は芯材10に巻重された粘着テープ巻重体であって、粘着テープ巻重体20は、芯材10に一定間隔をおいて3箇所に巻重されている。
【0008】粘着テープ巻重体20は、3箇所に限らず、2箇所或いは4箇所以上であってもよい。また、粘着テープとしては、従来公知の粘着テープ、例えば、プラスチックフィルム、発泡体、不織布、布、紙などを基材とする両面粘着テープ或いは片面粘着テープであればよく、特に限定されない。
【0009】そして、一方の粘着テープ巻重体(例えば、中央の巻重体)の巻き終わり部20aと、隣り合う他方の粘着テープ巻重体(例えば、右端の巻重体)の巻き初め部20bとが、連結用テープ21により接合されている。連結用テープ21としては、適度の強度を有し、過度に厚手のものでなければ、素材に制限はない。また、連結用テープ21を使用することなく、一方の粘着テープ巻重体の巻き終わり部20aを少し長めに巻き戻し、これに隣り合う他方の粘着テープ巻重体の巻き初め部20bが直接接合されるようにしてもよい。
【0010】符号30は、固定用の両面粘着テープ片を示し、この両面粘着テープ片は、粘着テープ巻重体の巻き初め部20bを芯材10に接着固定させることにより、巻重体が芯材10から空回りしないようにするとともに、連結用テープ21の端部と粘着テープ巻重体の巻き初め部20bとを接着させるために使用するものである。この固定用の両面粘着テープ片30は、図示していないが、右端及び中央の粘着テープ巻重体の芯材10にも一部露出した状態で貼り付けられていて、それにより粘着テープ巻重体の巻き初め部20bが芯材10に接着固定され、且つ連結用テープ21の一端部と粘着テープ巻重体の巻き初め部20bとが接着されている。
【0011】本発明の粘着テープ巻重体は、上述のように構成されており、その製造方法は特に限定されない。例えば、広幅の粘着テープ巻重体を細幅にスリット加工する際に、スリットされた細幅の粘着テープを上下2軸の芯材に上下交互に巻重する方式のスリット加工機を用い、最初に上下の芯材に固定用の両面粘着テープを用いて粘着テープの巻き初め部を接着固定し、上下2軸の芯材に上下交互に巻重することより、上下の芯材の複数箇所に粘着テープが巻重された巻重体を作製し、その後、一方の粘着テープ巻重体の巻き終わり部と隣り合う他方の粘着テープ巻重体の巻き初め部とを、最初に芯材に接着させた固定用の両面粘着テープの露出部分を利用して接合する方法が好適に採用される。
【0012】(作用)本発明の粘着テープ巻重体を使用する際には、この粘着テープ巻重体を貼り合わせ用の機器の軸芯に取り付け、図の右端の粘着テープ巻重体20の巻き終わり部20aを巻き戻しながら、これを対象となる物品に貼り合わせる。
【0013】そして、この右端の粘着テープ巻重体20が使用し尽くされた時には、その粘着テープ巻重体20の巻き初め部20bが芯材10から剥がれ、引き続いて、隣り合う中央の粘着テープ巻重体20の巻き終わり部20aが連続的に巻き戻され、以後、同様に隣り合う左端の粘着テープ巻重体20の巻き終わり部20aが連続的に巻き戻される。こうして、一本の芯材に巻重された複数個(3個)の巻重体が、あたかも1個の巻重体のように使用される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を示す。
(実施例1)積水化学社製の両面粘着テープ♯5163(発泡体を基材とする厚さ1.3mm、幅8mmの両面粘着テープ)、積水化学社製の両面粘着テープ♯570(不織布を基材とする厚さ0.1mm、幅8mmの両面粘着テープ)、積水化学社製の両面粘着テープ♯560(プラスチックフィルムを基材とする厚さ0.1mm、幅8mmの両面粘着テープ)を、表1に示すように、直径75mmの一本の紙芯の複数箇所(5箇所又は10箇所)に巻重し、さらに一方の粘着テープ巻重体の巻き終わり部と隣り合う他方の粘着テープ巻重体の巻き初め部とを連結用の両面粘着テープにより接合して、三種類の粘着テープ巻重体を製造した。なお、これ等の両面粘着テープは、1巻きの直径は紙芯の直径も含めて約500mmが限界であるので、1巻きの直径を500mm以下とした。
【0015】得られた三種類の粘着テープ巻重体を、20m/分の速度で巻き戻しながら展開し、この際、一本の芯材に巻重された複数個(連設個数5個又は10個)の巻重体が、1巻の粘着テープの巻き終わり部から次の1巻の粘着テープの巻き初め部へ、切れたりせずに連続的にスムーズに移り、最終的に1個の巻重体のように使用することができるか否かについて評価した。その結果を表1に示す。
【0016】
【表1】

【0017】
【発明の効果】上述の通り、本発明の粘着テープ巻重体によれば、一本の芯材に巻重された複数個の巻重体を、あたかも1個の巻重体のように使用することができる。したがって、粘着テープの幅が細くなっても、巻き崩れを生じさせずに、これを従来以上に長尺として芯材に巻重することができる。
【出願人】 【識別番号】000002174
【氏名又は名称】積水化学工業株式会社
【出願日】 平成12年6月14日(2000.6.14)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−354920(P2001−354920A)
【公開日】 平成13年12月25日(2001.12.25)
【出願番号】 特願2000−178710(P2000−178710)