| 【発明の名称】 |
ボールペン用油性インキ組成物 |
| 【発明者】 |
【氏名】森田 昌明
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| 【要約】 |
【課題】書き進んでも濃度が薄くなる等の筆記不良やチップ先端からのインキ漏れが発生しないボールペン用油性インキ組成物を提供すること。
【解決手段】着色剤、有機溶剤、樹脂を含むボールペン用油性インキであって、上記樹脂としてトルエンスルホンアミド・エポキシレジンを含むことを特徴とするボールペン用油性インキ。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 着色剤、有機溶剤、樹脂を含むボールペン用油性インキであって、樹脂としてトルエンスルホンアミド・エポキシレジンを含むことを特徴とするボールペン用油性インキ組成物。 【請求項2】 ボールペン用油性インキの25℃における粘度が1〜10Pa・sである請求項1記載のボールペン用油性インキ組成物。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はボールペン用油性インキ組成物に関し、特に書き進んでも濃度が薄くなる等の筆記不良を起こすことのない油性ボールペン用インク組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】油性ボールペンは先端にインキを転写するボールとそれを受けるホルダーとからなるいわゆるチップと呼ばれる部品に内部にインキを充填したチューブが装着された簡単な構成となっている。このためチューブ内部に充填するインキの粘度は高く設定され、25℃での粘度が10Pa・s以上の例が多い。しかしながら、冬季など環境温度が低くなると更に粘度が高くなり筆感が重くなるという事があり、そのため5Pa・s程度に設定することもある。こうした場合、長く書き進むと、ホルダー部にダメージが発生して流量が少なくなり、筆記描線が初期と比べて薄くなるといった不具合が発生することがある。またチップ先端のボール部分からインキ漏れも発生しやすくなるといった事もある。 【0003】油性ボールペンインクに関しては、多数の組成物が知られている。例えば、特開平08-311388号には、塗料でよく使用されるタレ止め剤である脂肪酸アマイドを使用して、垂れ下がり現象や筆跡のカスレ、線切れ、滲みがなく、滑らかで良好な書き味が得られるインク組成物が提案されている。 【0004】またインクに剪断減粘性を付与することによりインキ収容筒内の粘度を比較的高粘度にして筆記時には低粘度になるところから、筆記感を調節しインキ保持性を高め先端からのインキ漏れを防止する例として、特開平11−116879号には架橋型アクリル酸重合体を配合して、インキに剪断減粘性を付与したり、特開平10−251587号にはN−ビニルアセトアミド重合体を含有させたり、また特開平9−78021号には架橋型N−ビニルアセトアミド系ポリマーをインキ組成物に配合することによって、ボールペンチップを下向きに放置したときのインキの垂れ下がりを押さえる性能、いわゆる垂れ下がり防止性を発揮させることが記載されている。 【0005】これら従来から公知の油性ボールペンインキ組成物等には、それぞれの目的に応じた効果が得られてはいる。しかしながら、特に長く書き進むと、ホルダー部にダメージが発生して流量が少なくなり、筆記描線が初期と比べて薄くなりこれに対する対策が完全とはいえない。このために、粘度変化を抑えてスムーズな書き出しと長く書き進んでも良い筆感が得られる油性ボールペンインキ組成物が求められている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】従って、本発明はかかる現状に鑑みなされたものであり、筆記感が良好で、書き進んでも濃度が薄くなる等の筆記不良を起こすことがなく、且つチップ先端のボール部分からのインキ漏れも発生しないボールペン用油性インキ組成物を提供するものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題を解決するために種々研究の結果、樹脂成分にトルエンスルホンアミド・エポキシレジンを含めると優れた効果を発揮することを見出し本発明を完成した。即ち、本発明は、着色剤、有機溶剤、樹脂を含むボールペン用油性インキであって、上記樹脂としてトルエンスルホンアミド・エポキシレジンを含むことを特徴とするボールペン用油性インキ組成物を要件とする。更には、ボールペン用油性インキの25℃における粘度が1〜10Pa・sであることを要件とする。また、着色剤が染料と顔料の混合物であるボールペン用油性インキ組成物を要件とする。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。本発明の油性ボールペンインクは、着色剤、有機溶剤、樹脂を含むボールペン用油性インキであって、樹脂としてトルエンスルホンアミド・エポキシレジンを含むことが重要である。 【0009】本発明では、樹脂としてトルエンスルホンアミド・エポキシレジンを含むために、筆記感が良好で、書き進んでも濃度が薄くなる等の筆記不良を起こすことがない効果を発揮するのではないかと考えられる。尚、本発明の着色剤としては、染料や顔料、或いはそれらの混合物を使用できる。 【0010】本発明に使用される顔料としては、カーボンブラック、二酸化チタン顔料等の無機顔料、アゾ・縮合アゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、アンスラキノン顔料、キナクドリン顔料、イソインドリノン系顔料、ジケトピロロピロール系顔料、各種レーキ顔料等の有機顔料、蛍光顔料、パール顔料、金色、銀色等のメタリック顔料等が挙げられる。特に本発明に好ましく使用される有機顔料は、使用される有機溶剤、好ましくはアルコール系溶剤に溶解せず、市販の青、赤、黄、緑色等の有彩色の有機顔料が使用できる。 【0011】具体的に説明すると、青色の有機顔料としては、種々な青顔料が使用可能であり、例えばC.I.Pigment Blue 15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、16 、17 、28 、29 、36 、C.I.Pigment Blue 60 等が挙げられ、顔料の製造段階で界面活性剤などにより表面処理されたものであっても良い。特に青顔料の具体例としては、Clariant 社製の Graphtol Blue 2GLS 、Sandorin Blue RL 、Sandorin Blue91052 、ICI 社製のLutetiacyanine CSN 、Mobay 社製の Palomar Blue B4806、Palomar Blue B4707 、Worlee社製の Endurophtal Blue BT-788D 、Cappelle社製の Phtalocyanine Blue RS1517C 、BASF 社製の Heliogen Blue L6920 、Heliogen Blue L6875F 、Heliogen Blue L6901F 、Heliogen Blue 6905F 、Heliogen Blue L6975F 、Heliogen Blue 6989F 、Heliogen Blue L7072D 、Heliogen Blue L7080 、Heliogen Blue L7101F 、Heliogen Blue L6700F 、【0012】Zeneca 社製の Monastral Blue FBN 、Monastral Blue CSN 、Monastral BlueFNX 、Mondite Blue RL 、Francolor 社製の Catulia Cyanie L.PS 、Woo Sung社製の Cyanie Blue A-1700 、Cyanie Blue B-7000 、Cyanie Blue B-7800 、Cyanie Blue B-8000 、Sun 社製の Sunfast Blue 249-1282 、Francolor 社製のCatulia Cyaninel.JS 、Hoechst 社製の Hostaperm Blue BLF 、Renol Bue A2RE、Ciba Specialty Chemicals 社製の Irgalite Blue GLNF 、Irgalite Blue GLVD 、Irgalite Blue ATC 、CROMOPHTAL Blue A3R 、MICROLITH Blue 4G-WA 、MICROLITH Blue 4G-A 、Shepherd 社製の Sovereign Blue385 、Holland Blue212、Kingfisher Blue211 、OIympic Blue 190 、【0013】Luh 社製の Ultramarine Blue 、Dai Color Italy 社製の Blue EP37 、Chromofine Blue4920 、Worlee 社製の Endurophtal Blue BT-729D 、Heubach 社製のHeucosine Blue G1737 、Heucosine Blue HS-5000 、 Lackecht Blue G1737 、Kenalake 社製の Kenalake LFBRX 、大日精化工業(株)製の Chromofine Blue 4930 、Chromofine Blue 5188 、Chromofine Blue SR5020 、大日本インキ化学工業(株)製の Fastogen Blue 5030L 、Fastogen Blue 5420SD 、Fastogen Blue5502 、Fastogen Blue TGR-F 、Fastogen Blue EP-7 、山陽色素(株)製のCyanine Blue G-134 、Cyanine Blue SAS 、Cyanine Blue KRS 、Cyanine Blue 4033等の顔料がある。 【0014】赤色の有機顔料としては、種々な赤顔料が使用可能であり、例えば C.I.Pigment Red 17, 144, 166, 170, 177, 202, 214, 220, 254,255 等が挙げられ、顔料の製造段階で界面活性剤等により表面処理されたものであっても良い。市販されている具体的な商品名としては、Ciba Specialty Chemicals 社製のChromophtal DPP RED BO 、Chromophtal DPP RED BP 、Chromophtal DPP RED DPP 、IrgazinDPP Red BO 、Irgazin DPP Red BTR 、 Chromophtal RED A 2B 、Chromophtal REDA 3B 、Chromophtal Scarlet R 、Chromophtal Scarlet RN 、Chromophtal ScarletBR 、Chromophtal Red BRN 、 Cinquasia Magenta TR 235-6 、大日精化工業(株)製の Dainichi Fast Poppy Red G 、Dainichi Fast Poppy Red R 、 Bayer 社製の Bayerrox Red 110M 、Bayerrox Red 120MN 、Bayerrox Red 130M、【0015】Cappelle 社製の Toluidine Red G0335C 、Toluidine Red RNO333C 、Bonitol Red BM 、Bonitol Red 4844C 、Lysopac Red 4841C 、Cappoxyt Red 4435B 、Cappoxyt Red 4437B 、Mineral Orange Thiosol GL 、Mineral Orange Thiosol G 、Mineral Orange Solipur GH 、Mineral Red Solipur 3BH 、 Lysopac Red 7030C 、Hercos社製の Copperas Red R9998 、BASF 社製のSicored L3750 、Lithol Scharlach L4301 、Litholechtmaroon L4763 、Sicoflush-P-Maroon 4763 、Paliogen Redviolet L5080 、Sicotrans Red L2817 、Sicomin Red L3025 、Sicomin Red L3230s 、Sico Fast Scarlet L4252 、【0016】Heubach 社製のHeucotron Red 230 、Paliogen Red 3880HD 、Paliogen L3920、Paliogen Red L4210 、 Ciba Specialty Chemicals 社製のHorna Molybdator. MLN-74-SQ 、Horna Molybdateor.MLH-740-Q 、 Irgalite Red 3RS 、Woo Sung 社製の Toluidine Red L 、Toluidine Red K 、Bon Red SR 、Bon Red 3M 、Bon Red MP、Fast Bordeaux C 、Lake Red C-500 、Lake Red C-900 、Fast Red FGR 、Chromophtal Red A2B 、Chropmohtal Red A3B 、Hoechst 社製のNovoperm Red Violet MRSnew 、Permanent Bordeaux FGR 、Permanent Red FGR70 、Hostaperm Rosa E 、Novoperm Reel F3RK70 、Miles 社製の Quindo Magenta RV6832 、Bayer Mobay 社製のPerrindo Maroon R6422 、Sandoz 社製の Graphtol Red 5BLS 等の顔料がある。 【0017】黄色の有機顔料としては、種々の黄色顔料が使用可能であり、例えば、C.I.Pigment Yellow 1, 3, 12, 13, 14, 16, 17, 55, 81, 83, 74, 93, 94, 95, 97, 109, 110, 120, 128, 138, 147, 154, 155, 167, 185, 191 等が挙げられ、顔料の製造段階において界面活性剤などで表面処理されたものであってもよい。具体例としては、BASF 社製の Paliotol Yellow 2140HD, Sicopal Yellow L1110, Sicotan Yellow L1912、 Sicomin Yellow L1622、 Sicomin Yellow L1630S、 SicominYellow L1635S、 Sicotrans Yellow L1916、 Sico Yellow 1252HD、 Paliogen Yellow L1482、 Paliogen Yellow L1560、 Paliotol Yellow D1155、 Paliotol YellowL0960HD、【0018】Ciba Specialty Chemicals社製の Horna Chrome Yellow GMX AX-15、 Horna Chrome Yellow GMXAH-35、 Horna Chrome Yellow GU-15-SQ、Irgazin Yellow GO、 Irgazin Yellow 2RLT、 Irgazin Yellow 3RLTN、 Irgazin Yellow 5GLT、 Irgazin Yellow 2GLTE、 Bayer 社製の Bayferrox 915、 Bayferrox 920、 Bayferrox 3420、 Bayferrox 3910、 Bayferrox 3920、 Hoechst 社製の Novoperm Yellow H2G、 Hostaperm Yellow H4G、 Hostaperm Yellow H3G、 Hostaperm Yellow H6G、 Novoperm Yellow F2G、 Novoperm Yellow HR70、【0019】山陽色素(株)製の Pigment Yellow 1717、 Pigment Yellow 1450、 Pigment Yellow 1710、 Pigment Yellow 1711、 Pigment Yellow 1707、 Pigment Yellow 8104、 Pigment Yellow 1425、 Light Fast Pigment Yellow R、 大日精化(株)製のSEIKA FAST YELLOW 10GH、 SEIKA FAST YELLOW A-3、 SEIKA FAST YELLOW 2035、 SEIKA FAST YELLOW 2054、 SEIKA FAST YELLOW 2300、 SEIKA FAST YELLOW 2200、SEIKA FAST YELLOW 2270、 SEIKA FAST YELLOW 2400(B)、SEIKA FAST YELLOW 2500、SEIKA FAST YELLOW 2600、 SEIKA FAST YELLOW ZAY-260、 SEIKA FAST YELLOW 2700(B)、 SEIKA FAST YELLOW 2770、 Clariant 社製の Sandrin Yellow 4G、 PV FastYellow HGR、 Novoperm Yellow FGL、 Novoperm Yellow H10G01、 HANSA Yellow 10G、 PV Fast Yellow H2G-01、 Permanent Yellow NCG 等の顔料がある。 【0020】緑色の有機顔料としては、種々な緑色顔料が使用可能であり、例えば C.I.Pigment Green 7, 17, 36, 50, 70 等が挙げられ、顔料の製造段階に界面活性剤などで表面処理されたものであってもよい。具体例としては、大日本インキ化学工業(株)製の Chromofine Cyanine Green 2GN、 Chromofine Cyanine Green 5301、 Chromofine Cyanine Green 2GN、 Dainichi Cyanine Green 537、 Dainichi Cyanine Green FG、 Dainichi Cyanine Green FGH、 Chromofine Green 5370、 大日精化(株)製のFastogen Green 5005、Fastogen Green 5710、 Fastogen Green B、Fastogen Green S、 Fastogen Green SF、 Fastogen Green SO、 Fastogen Green2YK、【0021】BASF 社製の Heliogen Green 8680、 Heliogen Green 8681K、 Heliogen Green8682T、 Heliogen Green 8730、 Heliogen Green 8730K、 Heliogen Green A、 Heliogen Green GNA、 Heliogen Green G、 Heliogen Green GA、 Heliogen Green GN、Heliogen Green GTA、 Heliogen Green GV、 Heliogen Green GWS、 Heliogen Green K 8730、 Heliogen Green L 8730、 Fastogen Green MY、 Fastogen Green YCN、Helio Fast Green GT、 Heliogen Green 6G、 Heliogen Green 6GA、 Heliogen Green 8GA、 Heliogen Green 9360、 Heliogen Green K9360、 Heliogen Green L 9140、 Heliogen Green L 9361、【0022】Ciba Specialty Chemicals 社製の Iragalite Fast Brilliant Green 3GL、 Iragalite Fast Brilliant Green GL、 Iragalite Green GLN、 Iragalite Green 6G、 東洋インキ製造(株)社製のLiofast Green B237、 Lionol Green B 201、 Lionol Green Y 102、 Lionol Green YS 07、 Lionol Green 2Y301、 Lionol Green 2YS、 Lionol Green 6YK、 Lionol Green 6YKPCN、 Polymon Developments Ltd.社製の Polymo Green FBH、 Polymo Green FGH、 Polymo Green 6G、 Polymo Green G、Polymo Green GN、 Polymo Green GN 500、 山陽色素(株)社製の Sanyo CyanineGreen、 Sanyo Phthalocyanine Green F6G、 Sanyo Phthalocyanine Green FB、 Sanyo Phthalocyanine Green FB Pure、 SAX、 SAX(pigment)、 Sanyo Phthalocyanine Green 6YS 等の顔料がある。 【0023】これらの有機顔料粒子はそれぞれ単独で用いても良いし、2種以上混合して用いても良い。これらの有機顔料粒子は、平均粒子径で100nmから400nmの範囲内の微粒子となって樹脂によってインキ組成物中に分散含有することが好ましい。平均粒子径で100nm以下だと比表面積が増え、濃度によっては筆記時の速書きに不利となる。また、400nm以上になると保存安定性が悪くなる。尚ここでいう平均粒子径は、光(レーザー)散乱回析式粒度分布測定装置で測定したものである。 【0024】本発明で使用される油溶性染料としては、従来使用しているものが主として用いることができるが、例えば、カラーインデックスにおいてソルベント染料として分類される有機溶剤可溶性染料が挙げられる。ソルベント染料の具体例としては、バリファーストブラック3806(C.I.ソルベントブラック29)、同3807(C.I.ソルベントブラック29の染料のトリメチルベンジルアンモニウム塩)、スピリットブラックSB(C.I.ソルベントブラック5)、スピロンブラックGMHsp(C.I.ソルベントブラック43)、バリファーストレッド1308(C.I.ベーシックレッド1の染料とC.I.アシッドイエロー23の染料の造塩体)、バリファーストイエローAUM(C.I.ベーシックイエロー2の染料とC.I.アシッドイエロー42の染料の造塩体)、スピロンイエローC2GH(C.I.ベーシックイエロー2の染料の有機酸塩)、【0025】スピロンバイオレットCRH(C.I.ソルベントバセイオレット8−1)、バリファーストバイオレット1701(C.I.ベーシックバイオレット1とC.I.アシッドイエロー42の染料の造塩体)、スピロンレッドCGH(C.I.ベーシックレッド1の染料の有機酸塩)、スピロンピンクBH(C.I.ソルベントレッド82)、ニグロシンベースEX(C.I.ソルベントブラック7)、オイルブルー603(C.I.ソルベントブルー5)、ネオザポンブルー808(C.I.ソルベントブルー70)、Aizen Spilon Yellow C-GNH, Aizen Spilon Blue C-RH, Savinyl Blue GLS, SPT Blue 111 等が挙げられる。 【0026】本発明で使用する着色剤は、上記した染料、顔料の1種又は2種以上、或いは上記した染料、顔料を混合して用いてもよく、特にボールペン用油性インキ組成物全量に対して、合計で5〜40重量%含むことが好ましい。5重量%以下では描線濃度等でうすくなる等の弊害が発生し、40重量%より多く含むと、流動性や溶解成分の溶解性が悪くなり保存安定性が悪くなる。 【0027】有機溶剤は、粘度調整と染料の溶解促進の為に添加するものであり、上記した有機顔料粒子を溶解しないものであれば良く、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキシレングリコール等のグリコール系溶剤、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレグリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノノルマルブチルーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、【0028】ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノノルマルブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノフェニルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノノルマルブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノフェニルエーテル等のエーテル系溶剤、ベンジルアルコール、α−メチルベンジルアルコール等のアルコール系溶剤やプロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールジアセテート、N−メチル−2−ピロリドン、水などが使用できる。これらの溶剤は単独あるいは混合して使用することができる。その使用量はボールペン用油性インキ組成物全量に対して35〜80重量%が好ましい。 【0029】本発明で使用する、トルエンスルホンアミド・エポキシレジンは合成樹脂でTosylamide/Epoxy Resinとも呼ばれ、以下のような構造式と推定される。 【化1】
【0030】市販のものとして、Decoset-z(Decorative),Lustrabrite S n>1(Telechemische),Lustrabrite S-70 n>1(Telechemische),Nagellite3050-80(Telechemlsche),Nagellite3050 n>1(Telechemlsche)、Polytex Resin(Estron),PolytexE-100(Estron)等がある。トルエンスルホンアミド・エポキシレジンの使用量は全組成物中、1〜30重量%使用可能で、好ましくは5〜15重量%である。1重量%未満のときは本発明の効果が劣り、30重量%を超えるときは粘度上昇による筆記不良になり易い。 【0031】またトルエンスルホンアミド・エポキシレジンは定着性向上、筆跡の裏写り防止の他、有機顔料の分散剤としての機能や粘度調整、染料の溶解促進の為に添加するものである。本発明では、かかるトルエンスルホンアミド・エポキシレジンを単独使用でも良いし、適宜他の樹脂と混合して使用することも可能である。他の樹脂としては、例えばシクロヘキサノン、アセトフェノン、尿素などのケトンとホルムアルデヒドとの縮合樹脂、シクロヘキサノンの縮合樹脂及びそれらを水素添加した樹脂、マレイン酸樹脂、スチレンとマレイン酸エステルとの共重合体、スチレンとアクリル酸又はそのエステルとの共重合体、【0032】ポリビニルピロリドン、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、重合脂肪酸とポリアミン類との縮合体であるポリアミド、エポキシ樹脂、ポリビニルアルキルエーテル、クマロン−インデン樹脂、ポリテルペン、キシレン樹脂、ロジン系樹脂やその水素添加物、ロジン変性されたマレイン酸樹脂、ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合物、ポリメタクリル酸エステル、ポリアクリル酸ポリメタクリル酸共重合物、ポリオキシエチレンやフェノール樹脂などが挙げられる。これらの樹脂は単独あるいは混合して使用することができる。 【0033】本発明ボールペン用油性インキ組成物には、潤滑剤として高級脂肪酸、リン酸エステル系潤滑剤、長鎖アルキル基を有するノニオン性界面活性剤等を添加することができ、特に、オレイン酸が最も好適に用いられる。本発明の油性ボールペンインキが、何故、筆記感が良好で、書き進んでも濃度が薄くなる等の筆記不良を起こすことのないボールペン用油性インキ組成物インキであるかは定かではないが、トルエンスルホンアミド・エポキシレジンによって、液温が上下してもインクの粘度変化が抑制され柔軟性もありまたその構造によるものと推察される。 【0034】本筆記用油性ボールペンインキ組成物の調製は、従来公知のインキ組成物の製造方法を適用することができる。即ち、溶剤溶解成分は撹拌混合機で各成分を溶解することによってボールペン用油性インキ組成物等を得ることができ、有彩色粒子として顔料を用いた場合には分散混合機で顔料を分散剤他の成分と共に分散させ、その後、必要成分を追加混合することによってボールペン用油性インキ組成物等を得ることができる。なお、製造時、染料などの固形物を溶解させるために加熱することや、有機顔料などの粗大粒子を除去するためにフィルター、遠心分離機等を用いることなどは必要に応じて使用できる。 【0035】 【実施例】以下に本発明の実施例、比較例及び試験例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明は実施例によって何ら限定されるものではない。 【0036】実施例1〜4、比較例1〜3油溶性染料、各種の有機顔料粒子、有機溶剤、樹脂及び潤滑剤からなる組み合わせ成分からなる油性ボールペン用インクを下記の製造方法で製造した。インクの製造においては、先ず有機顔料は樹脂を分散剤とし、通常良く知られている方法、例えばボールミルや三本ロールなど用いて分散し、それを還流冷却器、撹拌機を備えた容器に移した後、その他の成分を投入し、60℃、10時間撹拌し、加圧濾過により不純物を除いて表1に示す実施例1〜4及び比較例1、2の油性インク組成物を調整した。表1中の組成の数値は重量部を示す。なお、インキの粘度は、コーンプレート型粘度計(株式会社トキメック製:TV−20タイプ)で測定したものである。 【0037】 【表1】
【0038】上記実施例、比較例で調整した各油性ボールペン用インキをポリプロピレンチューブ、ステンレスチップ(ボールは超鋼合金で、直径0.7mm)を有するリフィールに充填した後、これを市販の三菱鉛筆(株)製のSA−Rの軸に組み立て油性ボールペンに仕上げた。これらのリフィールまたは油性ボールペンを使用して以下の筆感試験を実施し、その結果を表2に示す。 【0039】<筆感試験>■1000m筆記後の描線を書きの基準で評価した。 ○:初期と比べて同じ△:初期と比べてやや薄い×:初期と比べて薄い■50℃4日後のインキ垂れ試験を書きの基準で評価した。 ○:チップ先端のボール部分にインクが出ていない。 △:チップ先端のボール部分にインクが少し出ている。 □:チップ先端のボール部分にインクがほぼボール全体を被っている。 ×:下にインクが垂れている。 【0040】 【表2】
【0041】 【発明の効果】本発明の油性ボールペンインクは、樹脂として、柔軟性があるトルエンスルホンアミド・エポキシレジンを含むために、筆記感が良好で、書き進んでも濃度が薄くなる等の筆記不良を起こすことがない効果を発揮する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005957 【氏名又は名称】三菱鉛筆株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年5月18日(2000.5.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100112335 【弁理士】 【氏名又は名称】藤本 英介 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−323201(P2001−323201A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月22日(2001.11.22) |
| 【出願番号】 |
特願2000−146839(P2000−146839) |
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