| 【発明の名称】 |
ラベラー |
| 【発明者】 |
【氏名】岩本 裕彦
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| 【要約】 |
【課題】ラベルの貼り付け位置精度を確保する。
【解決手段】ラベル用紙2を、剥離板6bのエッジ部8で折り返してラベル片2bを剥離紙2aより剥離し、その剥離したラベル片2bを吸着パッド14aにて一旦吸着保持し、次いで対象物に貼り付ける。前記剥離板6bは、吸着パッド14aの吸着面と平行に、かつ吸着面に対面する位置から離脱する位置まで移動可能とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 搬送経路の途中に設けた剥離板のエッジ部でラベル用紙を折り返してラベル片を剥離し、該剥離したラベル片を一旦吸着保持し、次いで対象物に貼り付ける吸着パッドを備えたラベラーにおいて、前記剥離板を前記吸着パッドの吸着面と平行に、かつ吸着面に対面する位置から離脱する位置まで移動可能とし、前記吸着面から離脱させることでラベル片を剥離する構成にしたことを特徴とするラベラー。 【請求項2】 吸着面に対面する位置に向かう前進移動時に、吸着パッドの吸着面と剥離板との間隔を大とし、また離脱した位置に向かう後進移動時に小として、前後進移動可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載のラベラー。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、剥離紙の表面にラベル片が規則正しく並べて貼り合わされている帯状のラベル用紙から、ラベル片を一枚づつ剥離して所望の物品に貼り付けるためのラベラーに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、図9の(a),(b)に示すように、剥離板6bのエッジ部で剥離紙2aを折り返してラベル片2bを剥離し、該ラベル片2bに対してエアーノズル17からエアーを吹き付け、浮き上がった状態のものを、剥離紙2aが折り返される直前の進行方向延長上に待機している吸着パッド14aの下面吸着面で一旦吸着保持し、次いで、図面下方向に該吸着パッド14aを移動して、対象物に押し付けて貼る方式のラベラーが公知である。また、図示は略したが、前記吸着パッド14aが対象物に向かって移動せずに、該パッドに形成した吸着用の穴または別に形成した噴射穴からエアー噴射することで、吸着面に一旦吸着保持したラベル片2bを貼り付けるエアー貼り方式のものも公知である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ラベル用紙は、帯状の剥離紙に、帯状のラベル紙を重ね合わせ、ラベル紙のみ所定の形状に打ち抜いて製造されるのが一般的である。そのため、ラベル片の周縁部分は概して剥離紙に強く押し付けられ、その粘着剤部分が幾分喰い込んだ感じになっており、前記剥離板のエッジ部で剥離紙から離れるとき、その後端縁が左右同時に離れにくく、右側が先に離れれば、左の後端縁角部を中心にして傾き、その結果、パッドに傾いた状態で吸着保持される傾向があった。従って、前記したパッド押し付け方式にせよ、エアー貼り方式にしろ、貼り付け対象物に傾いた状態で貼り付けられてしまうことが多く、より確実に貼り付け位置精度が確保できるラベラーの開発が望まれていた。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、剥離紙に貼り付けられていた姿勢を崩すことなく確実に吸着パッドに吸着させることに成功した新規なラベラーを提供するもので、その構成は、搬送経路の途中に設けた剥離板のエッジ部でラベル用紙を折り返してラベル片を剥離し、該剥離したラベル片を一旦吸着保持し、次いで対象物に貼り付ける吸着パッドを備えたラベラーにおいて、前記剥離板を前記吸着パッドの吸着面と平行に、かつ吸着面に対面する位置から離脱する位置まで移動可能とし、前記吸着面から離脱させることでラベル片を剥離する構成にしたことを特徴とする。また、前記した吸着面に対面する位置に向かう前進移動時に、吸着パッドの吸着面と剥離板との間隔を大とし、また離脱した位置に向かう後進移動時に小として、前後進移動可能に構成したことを特徴とするラベラーを提供する。 【0005】 【発明の実施の形態】本発明に係るラベラーを図面に基づいて説明する。図1及び図2において、2’は帯状の剥離紙2a表面にラベル片2bが所定間隔で規則正しく並べて貼り合わされているラベル用紙2をロール状に巻き付けたラベルロールで、1は前記ラベルロール2’を回転自在にセットするラベルスタンド、3は前記ラベル用紙2からラベル片2bが剥がされた剥離紙2aをロール状に巻いて回収する回収ロールである。前記ラベルスタンド1にセットされたラベルロール2’から引き出されたラベル用紙2は、テンション維持手段4、ラベル分離手段6、繰り出し手段7とで、搬送経路が形成され回収ロール3へと搬送される。 【0006】前記繰り出し手段7は、ラベルセンサ5の信号に基づき、サーボモータ7aで間歇駆動される送りローラ7bと、その送りローラ7bに圧接配置されている押えローラ7cとで構成され、ラベル用紙2をそれらローラ(7b,7c)にS字状に巻き掛けることで、確実に1ピッチずつ間欠搬送できる。 【0007】ラベル分離手段6は、固定フレーム9に支持されて水平方法に前後進移動可能なスライド板6aの前部に固着された剥離板6bと、後部に取り付けられた転向ローラ6cとで構成されている。即ち、前記剥離板6bが吸着パッド14aの吸着面と平行に、かつ吸着面に対面する位置へ向かう前進移動と、逆に離脱する位置へ向かう後進移動との前後進移動可能に構成されている。尚、前記剥離板6bの先端部は、下面が面取りされ、その端縁にエッジ部8が形成されている。また前記ラベル分離手段6のスライド板6aは図示しないがエアシリンダ等のアクチュエーターにより往復駆動され、その移動量は、スライド調整ねじ13により調整可能になっている。 【0008】また、前記固定フレーム9には、送り込みローラ10並びに送り出しローラー11が配置され、剥離板6bの上面に近接した位置から、下面に近接した位置にわたって搬送経路が形成されている。従って、ラベル用紙2は、送り込みローラ10を介して剥離板6bの上面に沿って搬送され、先端のエッジ部8で下面側に折り返された後、概ねその下面に沿って送り返されるよう誘導される。そして、更に転向ローラ6cにより上側に方向を変え、送り出しローラ11を介して繰り出し機構7へと経路形成されている。 【0009】一方、テンション維持機構4は、前記ラベル分離手段6が前後進移動する際に好ましいテンション状態を維持するために、必要に応じて設けるもので、電磁ブレーキ4a等の制動手段によりテンション維持ローラ4bにブレーキ負荷をかける。又、このテンション維持手段4の近傍には板バネで固定軸にラベル用紙2を押し付ける簡単なたるみ防止機構12が付設されている。 【0010】更に、前記ラベル分離手段6の先端部上方には、吸着パッド14aを主体とする貼り移し手段14が設けられている。この貼り移し手段14は、スライド板6aが前進端位置にあるとき、剥離板6bの先端部上方に吸着パッド14aを位置させ、第一及び第二シリンダ15,16により上下方向に二段階に昇降する機能を備えている。 【0011】詳しくは、第一シリンダ15で、剥離板6bが吸着面の直下に向かって移動する前進移動時は、吸着パッド14aの吸着面と剥離板6bとの間隔を大とした位置、またその逆方向に向かう後進移動の時は小とした位置に位置決めする。具体的には、前者は1〜5ミリ程度の間隔であり、後者は0〜2ミリ程度の間隔になるように、第1シリンダ15で間隔位置決めすべく上下に移動する。一方、第二シリンダ16は、剥離板6bが吸着パッド14aの吸着面と対面する位置から後退して、完全に離脱した後進端の位置にある時、前記吸着パッド14aの吸着面で吸着保持したラベル片2bを所定の品物に貼り移しする際に下方向に作動し、貼り付け後、上方向に復帰作動する。 【0012】尚、前記したエアー貼り方式のラベラーの場合は、第2シリンダーは不要であるが、貼り付け対象物品を吸着パッド2aの吸着面直下にあって、適度に近接した位置に搬入されてくるようにする。具体的には30ミリ程度以上離れた物品に対しては、前記押し付け貼り方式を、またそれ以下の場合にはエアー貼り方式でも可能であり、特殊な例として第2シリンダを備え、かつエアー貼りするラベラーを構成することもある。 【0013】このように構成された本願ラベラーについて、図3乃至図8に基づき、動作の詳細について説明すると以下の通りである。尚、ラベラーの場合、ラベル片2bを一枚貼り付けるごとに循環的に同じ動作を繰り返すもので、そのスタート位置は任意に設定することができる。ここでは、剥離板6bが吸着パッド14aの直下の位置にあって、しかもラベル片2bが剥離板6b先端部の上面に到達して停止した状態を図示した図3の状態を、スタート位置として説明するが、後述するどの状態をしてスタート位置とするかは何ら制限されるものではない。 【0014】さて、図3のスタート位置では、吸着パッド14aは前記第1シリンダ15の作用で、吸着面が剥離板6bの上面から僅かに浮いた位置にある。次いで、先ず図4の如く、吸着パッド14aが前記第1シリンダの下降動作で剥離板6bの上面に圧接乃至近接して停止する。この状態で、吸着パッド14aの吸着面と剥離板6bとの間に介在するラベル用紙2のラベル片2bが、吸着パッド14aの吸着面に吸着される。尚、この時点では、ラベル片2bは未だ剥離紙2aに貼り付いたままである。 【0015】次に剥離板6b, 転向ローラー6cならびにスライド板6aで構成されるラベル分離手段6が後進移動して図5の状態になる。この後退動作で剥離板6bのエッジ部8でラベル片2bを剥離紙2aから剥離する。即ち、エッジ部8が後退するにつれて剥離紙2aの折り返し位置が後方に移動するも、ラベル用紙自体の搬送は停止しており、結果的にラベル片2bは剥離紙2aから剥離分離される。従って、吸着パッド14aでラベル片2bを吸着保持したままの状態で、剥離動作を行うことができ、剥離後も位置ずれすることなく吸着保持の状態を維持する。 【0016】また、上記ラベル分離手段の移動量をラベルピッチ寸法との関係からスライド調整ネジ13をして調整すれば、ラベル片2bを完全に剥離分離することが出来るし、必要なら移動量を小とする調整で実施すれば、不完全剥離状態にも、あるいは大にして次位のラベル先端部までも剥離可能である。このように、図4の状態でラベル片2bを吸着パッド14aで吸着保持し、継続的に図5の状態で、剥離分離できることが本願ラベラーの特徴である。そして位置ずれ防止の顕著な効果ばかりでなく、ラベル片2bを上面から吸着面で平面状態を維持するように拘束する作用と相俟って、ラベル片2b自体の剥離性能も向上する。即ち、従来工法では剥離しにくい薄ラベルをも比較的良好に剥離することができるようになった。 【0017】一方、この後進工程中に、望ましくはラベル用紙2のテンション状態を適切に維持する。そのため、ラベル用紙2の前記エッジ部8に当接する部分に適度なテンションが負荷されるよう、前記テンション維持手段を設け、少なくともこの後進移動中は電磁ブレーキ4aの制動トルクを大とすることが好ましい。勿論、図3,図4の状態、あるいは後述するラベル用紙の搬送停止時は、常時制動トルクを大としておけば足りるし、逆に繰り出し手段7によって、次位の搬送中のみ小とする簡単な制御で実施可能である。 【0018】尚、剥離手段6の前後進移動に拘わらず、前記テンション変化が生じにくい構成とする為には、ラベル用紙2の搬送経路を、前後進移動しても経路長が変化しない構成とする。図示した本願ラベラーではテンション維持機構4から繰り出し機構7までの搬送経路に注目するに、該経路を形成する送り込みローラ10並びに送り出しローラー11の適切な配置で、図4から図5の状態変化に拘わらずその経路長が概ね一定になるよう構成されていることが理解できる。もちろん、より変化せず一定であることが望ましいが、多少の変化を伴うことがあっても本発明の実施は可能である。 【0019】次に図6の状態についてであるが、前記図5の状態で剥離板6bが後退して吸着パッド14aの下方が開放されると、貼り付け対象物に向かって該吸着パッド14aは下降し、その吸着面に保持したラベル片をして貼り付ける。この時、吸着パッド14aの吸引は貼り付けと同時に中断し、ラベル片2bに対する吸着力を低下させるのが望ましいが、ラベル片2bの粘着力が大いに強い場合は、このような吸引の入り切りを必要としない。次いで、ラベル片2bを貼り付け完了すると、前記第一シリンダ15と第二シリンダ16との作動で、スタート位置における吸着面が剥離板6bの上面から僅かに浮いた位置まで上昇する(図7)。 【0020】その後は、スライド板6aが前進移動されることで、剥離板6bが前進移動し、剥離紙2aの折り返し位置を移動しながら、剥離板6bが吸着パッド14aに対面する位置に到達して停止する(図8のa及びb)。続いて、電磁ブレーキ4aの制動が解除されると共に、前記サーボモータ7aが起動される。そしてラベルセンサー5からの信号に基いてラベル用紙2の搬送を停止し、次位のラベル片2bを剥離板6bの先端部に至らしめ(図8のc)、前記スタート位置(図3)の状態に復帰する。尚、このラベル用紙2の搬送タイミングは、前記剥離板6bの前進移動が完了した後に行う場合の他、時間的にほぼ同時に、あるいは幾分重複して行っても支障ない。 【0021】以上が、本願ラベラーの一サイクルについての説明であるが、その後は前述した動作が繰り返されて、順次とラベル貼りが実施される。また、例示した実施例のように、吸着面に対面する位置に向かう前進移動時(図7乃至図8)に、吸着パッド14aの吸着面と剥離板6bとの間隔を大とし、また離脱した位置に向かう後進移動時〔図4乃至図5〕に小として、前後進移動可能に構成したラベラーにあっては、ラベル用紙2の搬送や剥離に対して極めて良好な効果を伴う。尚、この間隔に関する構成については、少なくとも後進移動時〔図4乃至図5〕に小、即ち圧接乃至近接する構成が主体であり、間隔を大とする構成部分は、それ以外の時、必要に応じて大とすることを指すものである。 【0022】尚、本発明において、繰り出し手段やラベル分離手段、貼り移し手段等は実施例に限定されるものではない。また、図示したものは上面から下に向かってラベル貼りするための実施例であるが、下から上に向かって、あるいは水平方向にラベル貼りするラベラーに関しても本願発明は実施可能である。 【0023】 【発明の効果】本発明は吸着パッドで吸着保持したまま、剥離板を後進移動させてラベル剥離を行う構成であるために、吸着パッドに対するラベル片の位置ずれが極めて少なく、高精度なラベル貼りを行うことができる。また、一連のサイクル時間も少なくて済み、高速性も確保できるばかりか、比較的薄いラベルまで剥離できる。また、吸着パッドの吸着面と剥離板との間隔を前記詳述した通りに構成することによって、更に前記効果を確実化した装置を構成することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】592225087 【氏名又は名称】株式会社サム技研
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| 【出願日】 |
平成11年7月30日(1999.7.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100078721 【弁理士】 【氏名又は名称】石田 喜樹
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| 【公開番号】 |
特開2001−48140(P2001−48140A) |
| 【公開日】 |
平成13年2月20日(2001.2.20) |
| 【出願番号】 |
特願平11−217805 |
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