| 【発明の名称】 |
ブレーキ油圧制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】松野 功
【氏名】水崎 吉伸
【氏名】中野 襄一
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| 【要約】 |
【課題】構成要素の配置を自由にできて,限られた狭隘なスペースでも容易に設置することができ,しかもアンチロック制御,ブレーキアシスト及びスタビリティ制御を可能にするブレーキ油圧制御装置を提供する。
【解決手段】1次マスタシリンダM1と;該マスタシリンダの出力油圧に比例した倍力油圧を油圧源5から引き出す比例増圧弁Vfと;この比例増圧弁Vfが引き出した倍力油圧により出力油圧室54を昇圧させ得る2次マスタシリンダM2fと;2次マスタシリンダM2fの出力油圧室54と車輪ブレーキBfa,Bfb間のブレーキ油路3fに設けられるアンチロック制御装置89fと;このアンチロック制御装置89fより上流のブレーキ油路3fに設けられる常開弁90と,油圧源5から延出して常開弁90より下流のブレーキ油路3fに接続される高圧油路92に設けられる常閉弁91とを備える自動ブレーキ制御弁手段93fと;からなる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ブレーキ操作入力に応じて出力油圧を発生する1次マスタシリンダ(M1)と;油圧源(5)と;1次マスタシリンダ(M1)の出力油圧を導入する制御油圧室(20),倍力油圧を発生する倍力油圧室(30),制御油圧室(20)に受圧面を臨ませる制御ピストン(18),制御油圧室(20)の油圧変化に伴う制御ピストン(18)の移動により作動され,制御油圧室(20)の油圧に比例した油圧を油圧源(5)から引き出して倍力油圧室(30)に導入する倍力制御弁手段(33,40),及び倍力油圧室(30)の導入油圧に応じた反力を制御ピストン(18)にフィードバックする反力手段(32)からなる比例増圧弁(Vf,Vr)と;シリンダボディ(50),及びこのシリンダボディ(50)のシリンダ孔(51)に前後動可能に嵌装されて,そのシリンダ孔(51)内部を入力油圧室(55b)及び出力油圧室(54)に区画する作動ピストン(53)を備え,入力油圧室(55b)には比例増圧弁(Vf,Vr)の倍力油圧室(30)を,また出力油圧室(54)には車輪ブレーキ(Bfa,Bfb,Bra,Brb)をそれぞれ接続し,入力油圧室(55b)の昇圧により出力油圧室(54)を昇圧させるようにした2次マスタシリンダ(M2f,M2r)と;油圧を吸収し得る減圧リザーバ(84)と,2次マスタシリンダ(M2f,M2r)の出力油圧室(54)と車輪ブレーキ(Bfa,Bfb,Bra,Brb)間のブレーキ油路(3f,3r)に設けられ,出力油圧室(54)及び車輪ブレーキ(Bfa,Bfb,Bra,Brb)間を連通する一方,車輪ブレーキ(Bfa,Bfb,Bra,Brb)及び減圧リザーバ(84)間を遮断する増圧モード,出力油圧室(54)及び車輪ブレーキ(Bfa,Bfb,Bra,Brb)間を遮断する一方,車輪ブレーキ(Bfa,Bfb,Bra,Brb)及び減圧リザーバ(84)間を連通する減圧モード,並びに出力油圧室(54)及び車輪ブレーキ(Bfa,Bfb,Bra,Brb)間と,車輪ブレーキ(Bfa,Bfb,Bra,Brb)及び減圧リザーバ(84)間を共に遮断する保持モードに切換え可能なアンチロック制御弁手段(88)と,このアンチロック制御弁手段(88)が少なくとも前記減圧モードにあるときに前記減圧リザーバ(84)から2次マスタシリンダ(M2f,M2r)の出力油圧室(54)側へ作動油を還流させる還流用油圧ポンプ(86)とからなるアンチロック制御装置(89f,89r)と;2次マスタシリンダ(M2f,M2r)の出力油圧室(54)とアンチロック制御弁手段(88)間のブレーキ油路(3f,3r)に設けられ,出力油圧室(54)及び車輪ブレーキ(Bfa,Bfb,Bra,Brb)間を連通する一方,車輪ブレーキ(Bfa,Bfb,Bra,Brb)及び油圧源(5)間を遮断する非作動モード,並びに出力油圧室(54)及び車輪ブレーキ(Bfa,Bfb,Bra,Brb)間を遮断する一方,油圧源(5)及び車輪ブレーキ(Bfa,Bfb,Bra,Brb)間を連通する作動モードに切換え可能な自動ブレーキ制御弁手段(93f,93r)と;からなることを特徴とする,ブレーキ油圧制御装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は,自動車,自動二輪車等の車両のブレーキを倍力作動するブレーキ油圧制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術】かゝるブレーキ油圧制御装置は,例えば特公平4−864号公報に開示されているように,既に知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来のブレーキ油圧制御装置は,ブレーキペダルに連なる弁ピストンによって作動される油圧ブースタと,この油圧ブースタのピストンによって作動されるマスタシリンダとを直列に連結して構成しているので,その全長が非常に長いものとなり,車両の限られた狭隘なスペースへの設置には不向きである。 【0004】本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,構成要素の配置を自由にできて,限られた狭隘なスペースでも容易に設置することができ,しかも車輪ブレーキに対するアンチロック制御のみならず,ブレーキアシスト及びスタビリティ制御を可能にする,ブレーキ油圧制御装置を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために,本発明のブレーキ油圧制御装置は,ブレーキ操作入力に応じて出力油圧を発生する1次マスタシリンダと;油圧源と;1次マスタシリンダの出力油圧を導入する制御油圧室,倍力油圧を発生する倍力油圧室,制御油圧室に受圧面を臨ませる制御ピストン,制御油圧室の油圧変化に伴う制御ピストンの移動により作動され,制御油圧室の油圧に比例した油圧を油圧源から引き出して倍力油圧室に導入する倍力制御弁手段,及び倍力油圧室の導入油圧に応じた反力を制御ピストンにフィードバックする反力手段からなる比例増圧弁と;シリンダボディ,及びこのシリンダボディのシリンダ孔に前後動可能に嵌装されて,そのシリンダ孔内部を入力油圧室及び出力油圧室に区画する作動ピストンを備え,入力油圧室には比例増圧弁の倍力油圧室を,また出力油圧室には車輪ブレーキをそれぞれ接続し,入力油圧室の昇圧により出力油圧室を昇圧させるようにした2次マスタシリンダと;油圧を吸収し得る減圧リザーバと,2次マスタシリンダの出力油圧室と車輪ブレーキ間のブレーキ油路に設けられ,出力油圧室及び車輪ブレーキ間を連通する一方,車輪ブレーキ及び減圧リザーバ間を遮断する増圧モード,出力油圧室及び車輪ブレーキ間を遮断する一方,車輪ブレーキ及び減圧リザーバ間を連通する減圧モード,並びに出力油圧室及び車輪ブレーキ間と,車輪ブレーキ及び減圧リザーバ間を共に遮断する保持モードに切換え可能なアンチロック制御弁手段と,このアンチロック制御弁手段が少なくとも前記減圧モードにあるときに前記減圧リザーバから2次マスタシリンダの出力油圧室側へ作動油を還流させる油圧ポンプとからなるアンチロック制御装置と;2次マスタシリンダの出力油圧室とアンチロック制御弁手段間のブレーキ油路に設けられ,出力油圧室及び車輪ブレーキ間を連通する一方,車輪ブレーキ及び油圧源間を遮断する非作動モード,並びに出力油圧室及び車輪ブレーキ間を遮断する一方,油圧源及び車輪ブレーキ間を連通する作動モードに切換え可能な自動ブレーキ制御弁手段と;からなることを特徴とする。 【0006】この特徴によれば,1次マスタシリンダを作動させたとき,その出力油圧に比例した倍力油圧を比例増圧弁から出力し,この倍力油圧をもって2次マスタシリンダを作動することにより,車輪ブレーキを強力に作動することができると共に,アンチロック制御弁手段及び減圧リザーバの協働により,車輪ブレーキのアンチロック制御を行うことができる。 【0007】また自動ブレーキ制御弁手段を作動モードに切換えることにより,2次マスタシリンダの出力油圧よりも強力な油圧源の油圧を車輪ブレーキに直接供給することができ,しかもその供給をアンチロック制御弁手段によって制御することができ,したがって迅速且つ的確なブレーキアシスト及びスタビリティ制御が可能となる。 【0008】その上,1次マスタシリンダ,2次マスタシリンダ及び比例増圧弁は,互いに干渉し合うことなく,個々に車両の狭隘なエンジンルームでも容易に設置することができる。 【0009】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を,添付図面に示す本発明の実施例に基づいて以下に説明する。 【0010】図1及び図2は本発明の第1実施例を示すもので,図1は本発明のブレーキ油圧制御装置を備えた自動車用ブレーキの油圧回路図,図2は図1の要部の拡大図,図3は図1における比例増圧弁及び2次マスタシリンダの拡大縦断面図,図4は本発明の第2実施例を示す,図3に対応した断面図である。 【0011】先ず図1及び図2において,1次マスタシリンダM1は,ブレーキペダルPからピストンに加えられる入力に応じてブレーキ油圧を出力する一対の前部及び後部出力ポート1f,1rを備えるタンデム型であり,その前部出力ポート1fから延出した前部入力油路2fに前部比例増圧弁Vfが接続され,後部出力ポート1rから延出した後部入力油路2rに後部比例増圧弁Vrが接続される。 【0012】前部及び後部比例増圧弁Vf,Vrには前部及び後部2次マスタシリンダM2f,M2rがそれぞれ並設され,その前部2次マスタシリンダM2fから延出した前部ブレーキ油路3fに,左右の前輪を制動する一対の前輪ブレーキBfa,Bfbが接続され,後部2次マスタシリンダM2rから延出した後部ブレーキ油路3rに,左右の後輪を制動する一対の後輪ブレーキBra,Brbが接続される。 【0013】符号5は,前部及び後部比例増圧弁Vf,Vrに接続される共通の油圧源で,図示しない電動モータにより駆動される油圧ポンプ6と,その吐出油圧を蓄圧するアキュムレータ7とからなっている。このアキュムレータ7の油圧は油圧センサ8により検知され,その検知油圧が下限値以下になると油圧ポンプ6を作動し,上限値以上になると油圧ポンプ6の作動を停止するようになっている。 【0014】油圧ポンプ6の吸入側は,吸入油路10を介して1次マスタシリンダM1の作動油タンク11に接続される。 【0015】前部ブレーキ油路3fの下流側は,左右の前輪ブレーキBfa,Bfbにそれぞれ連通する分岐路3fa,3fbに分れており,各分岐路3fa,3fbに常開型の電磁式入口弁80,80と,一方向弁81,81とが並列に接続される。一方向弁81,81は,対応する入口弁80,80の閉弁時,前輪ブレーキBfa,Bfbから前部2次マスタシリンダM2f側への油圧の戻りを許容するものである。 【0016】また入口弁80,80及び一方向弁81,81の下流側で各分岐路3fa,3fbには,排出油路83,83が接続され,これら排出油路83,83に常閉型の電磁式出口弁82,82が介裝される。排出油路83,83の下流端は,一本の油路に纏められて,共通一個の減圧リザーバ84が接続される。この減圧リザーバ84には,入口弁80,80及び一方向弁81,81より上流の前部ブレーキ油路3fに至る戻し油路85が接続され,この戻し油路85には,減圧リザーバ84の吸収作動油を前部ブレーキ油路3fへ還流させるべく電動モータにより駆動される還流用油圧ポンプ86と,この還流用油圧ポンプ86の吸入側及び吐出側に接続されて作動油の逆流を阻止する一対の一方向弁87,87′が設けられる。また還流用油圧ポンプ86の吐出側の一方向弁86′より下流の戻し油路85にはダンパ95とオリフィス96とが接続される。これらダンパ95及びオリフィス96は,還流用油圧ポンプ86の吐出圧力の脈動を協働して減衰するものである。また還流用油圧ポンプ86は,油圧源5の油圧より高い吐出圧力を発生し得るようになっている。 【0017】而して,上記入口弁80及び出口弁82によりアンチロック制御弁手段88が構成され,またこのアンチロック制御弁手段88及び減圧リザーバ84還流用油圧ポンプ86により前部アンチロック制御装置89fが構成される。 【0018】後部ブレーキ油路3rにも,上記と同様の構成を持つ後部アンチロック制御装置89rが設けられる。図中,その後部アンチロック制御装置89rの構成要素には,前部アンチロック制御装置89fのそれと同一の参照符号を付して,その説明を省略する。 【0019】各アンチロック制御弁手段88の入口弁80及び出口弁82及び,還流用油圧ポンプ86を駆動する電動モータには,これらを制御する電子制御ユニットUが接続される。この電子制御ユニットUは,ブレーキ状態に応じて,入口弁80を開くと共に出口弁82を閉じる増圧モードと,入口弁80を閉じと共に出口弁82を開く減圧モードと,入口弁80及び出口弁82を共に閉じる保持モードとに各アンチロック制御弁手段88を切換え制御するようになっている。 【0020】また各アンチロック制御装置89f,89rより上流のブレーキ油路3f,3rには,電磁式の常開弁90が介裝されると共に,この常開弁90と各アンチロック制御装置89f,89rとの間のブレーキ油路3f,3rに前記アキュムレータ7から延出した高圧油路92が接続され,この高圧油路92には,電磁式の常閉弁91が介裝される。上記常開弁90及び常閉弁91により前部及び後部自動ブレーキ制御弁手段93f,93rが構成される。常開弁90及び常閉弁91には電子制御ユニットUが接続される。この電子制御ユニットUは,ブレーキ状態や旋回状態に応じて常開弁90を開き状態にすると共に常閉弁91を閉じ状態とする非作動モードと,常開弁90を閉じ状態にすると共に常閉弁91を開き状態とする作動モードとに各自動ブレーキ制御弁手段93f,93rを切換え制御するようになっている。 【0021】前部比例増圧弁Vf及び前部2次マスタシリンダM2fを含む,前輪ブレーキBfa,Bfb用の油圧回路と,後部比例増圧弁Vr及び後部2次マスタシリンダM2rを含む,後輪ブレーキBra,Brb用の油圧回路とは同一の構成を有するので,それらを代表して前輪ブレーキBfa,Bfb用の油圧回路について詳述する。 【0022】図3において,前部比例増圧弁Vfは,ケーシング13と,その一端に隔壁板14を挟んで接合されるキャップ15と,ケーシング13の他端に接合される蓋板16とを備える。キャップ15は,隔壁板14で開口面を閉鎖される有底のシリンダ孔17を有しており,それに摺動自在に嵌装される制御ピストン18により,該シリンダ孔17内は,隔壁板14側の大気圧室19と,それと反対側の制御油圧室20とに区画され,その制御油圧室20に前記前部入力油路2fが接続される。 【0023】ケーシング13は,隔壁板14で開口面を閉鎖される有底のシリンダ孔21を有しており,それに弁ピストン22が摺動自在に嵌装されると共に,該ピストン22を隔壁板14に向けて付勢する戻しばね23が収容される。 【0024】隔壁板14には,その中心部に透孔24が穿設される一方,制御ピストン18には,上記透孔24を貫通して,弁ピストン22の端面に当接する小軸18sが突設され,この小軸18sを介して制御ピストン18は弁ピストン22を押動することができる。 【0025】弁ピストン22には,その両端面間を連通する通孔25と,隔壁板14との対向面で通孔25を前記透孔24に連通する溝26とが設けられ,これらによって,ケーシング13のシリンダ孔21内各部は前記大気圧室19と連通される。このシリンダ孔21又は大気圧室19に戻し油路27が接続され,この戻し油路27の下流端は前記吸入油路10に接続される。 【0026】またケーシング13には,それと一体の隔壁13wを挟んで前記シリンダ孔21と軸方向に並び且つ蓋板16で開口面を閉鎖される有底の装着孔28が設けられており,それに弁ハウジング29が固定的に装着され,それにより装着孔28の底部に倍力油圧室30が画成される。前記弁ピストン22には,隔壁13wを油密且つ摺動自在に貫通して先端を倍力油圧室30に臨ませる反力ピストン31が一体に形成される。この反力ピストン31は,前記制御ピストン18より充分に小径とされる。この反力ピストン31は,弁ピストン22と協働して,倍力油圧室30の油圧を制御ピストン18側にフィーバックする反力手段32を構成する。 【0027】弁ハウジング29には,アキュムレータ7及び倍力油圧室30間の油路を開閉する入口弁33が設けられる。即ち,入口弁33は,アキュムレータ7から延出した高圧油路34が接続される弁室35と,この弁室35を前記倍力油圧室30に連通する弁孔36と,弁室35に収容されて,弁孔36を閉じるべくばね付勢されるチェック弁37と,弁孔36を緩く貫通してチェック弁37に対向する開弁棒38とから構成され,この開弁棒38は,前記反力ピストン31により押動されるとチェック弁37を開くようになっている。 【0028】また弁ピストン22には,倍力油圧室30と弁ピストン22の溝26との間の油路を開閉する出口弁40が設けられる。即ち,出口弁40は,反力ピストン31の通孔41を介して倍力油圧室30に連通する弁室42と,この弁室42を弁ピストン22の溝26に連通する弁孔43と,弁室42に収容されて,弁孔43を閉じるべくばね付勢されるチェック弁44と,弁孔43を緩く貫通してチェック弁44に対向する開弁棒45とから構成され,この開弁棒45は,弁ピストン22の後退時,隔壁板14により押動されるとチェック弁44を開くようになっている。 【0029】以上において,入口弁33及び出口弁40は,協働して本発明の倍力制御弁手段を構成する。 【0030】制御ピストン18には,制御油圧室20に供給される油圧の一部を吸収するストロークアキュムレータ70が設けられる。このストロークアキュムレータ70は,制御ピストン18の,制御油圧室20に臨む受圧面に開口する有底のシリンダ孔71と,このシリンダ孔71に嵌装されてその孔内を制御油圧室20側のアキュムレータ室72及びそれと反対側のばね室73に区画するアキュムレータピストン74と,ばね室73に収容されてアキュムレータピストン74をアキュムレータ室72側へ付勢するアキュムレータばね75とより構成される。ばね室73は,制御ピストン18の通孔76を介して大気室19に連通される。 【0031】アキュムレータピストン74は,制御油圧室20の内端壁に当接する前進限とシリンダ孔71の底壁に当接する後退限との間を摺動可能であって,前進限から後退限へ向かうに従いアキュムレータ室72の容積を拡大させる。またアキュムレータピストン74の摺動ストロークS及びアキュムレータばね75の荷重は,制御油圧室20の導入油圧,即ち1次マスタシリンダM1の出力油圧が所定値以上になるとアキュムレータピストン74をアキュムレータ容積が最大となる後退限に到達させるように設定される。 【0032】次に,前部2次マスタシリンダM2fは,前部比例増圧弁Vfのケーシング13と一体に形成されたシリンダボディ50と,このシリンダボディ50の有底のシリンダ孔51の前方開口面を閉鎖する端板52とを備える。シリンダ孔51は,その全長にわたり内径を等しく形成されており,このシリンダ孔51に,互いに同径の前部ピストン部53a及び後部ピストン部53bを有する作動ピストン53が摺動自在に嵌装される。この作動ピストン53によりシリンダ孔51内は,前部の出力油圧室54,中間の第1入力油圧室55a及び後部の第2入力油圧室55bの三室に区画される。 【0033】そして第1入力油圧室55aには,前部比例増圧弁Vfの制御油圧室20が連通管77を介して接続され,第2入力油圧室55bには,連通孔56を介して倍力油圧室30が接続される。 【0034】また出力油圧室54には,前部ブレーキ油路3fが接続されると共に,作動ピストン53を後退方向へ付勢する戻しばね57が収容される。 【0035】作動ピストン53には,その中間部を横断して第1入力油圧室55aに開口する長孔58と,この長孔58から前部ピストン部53aの中心部を貫通するリリーフポート59とが形成されると共に,このリリーフポート59を開閉する弁手段としてのリリーフポート弁60が設けられる。上記長孔58は,作動ピストン53の摺動ストロークよりも長い長径を該ピストン53の軸方向に向けて配置される。 【0036】リリーフポート弁60は,前部ピストン部53aの前端面に形成される有底の円筒状弁室61を有し,その底面にリリーフポート59の前端が開口する。弁室61には,リリーフポート59に弁杆62sを遊挿したポペット弁体62の傘部62fと,リリーフポート59を閉じるべく傘部62fをリリーフポート59側へ付勢する弁ばね63とが収容される。この弁ばね63の固定端を支持するリテーナ64が前部ピストン部53aの先端に嵌着され,このリテーナ64には,弁室61及び出力油圧室54間を連通する通孔65が穿設されている。 【0037】シリンダボディ50には,作動ピストン53の前記長孔58を貫通する開弁棒66の両端が固定される。この開弁棒66は,作動ピストン53が後退位置を占めるとき,ポペット弁体62の後端を受け止めて,それを開弁させるように配置される。したがって,作動ピストン53の前進時には,ポペット弁体62は直ちに開弁棒66から離れて,弁ばね63の付勢力で閉弁することができる。 【0038】次に,この実施例の作用について説明する。 〈通常ブレーキ時〉通常,各アンチロック制御弁手段88は,電子制御ユニットUにより,入口弁80,80を開くと共に,出口弁82,82を閉じた増圧モードに保持されている。一方,各自動ブレーキ制御弁手段93f,93rは,電子制御ユニットUにより,常開弁90を開くと共に,常閉弁91を閉じる非作動モードとなっている。 【0039】そこで,いまブレーキペダルPの踏み込みより,1次マスタシリンダM1の前部及び後部出力ポート1f,1rから油圧を出力させれば,その油圧は,先ず前部及び後部比例増圧弁Vf,Vrの各制御油圧室20に供給され,更に連通管77を通して前部及び後部2次マスタシリンダM2f,M2rの第1入力油圧室55aに供給される。第1入力油圧室55aに供給された油圧は開弁状態のリリーフポート弁60,出力油圧室54,ブレーキ油路3f,3r及び入口弁80,80を順次経て前輪ブレーキBfa,Bfb及び後輪ブレーキBra,Brbに伝達して,これらを通常通り作動する。 【0040】その際,各ブレーキ油路3f,3rに接続した戻し油路85には,減圧リザーバ84側への作動油の逆流を阻止する一方向弁87,87′が介裝されているので,各ブレーキ油路3f,3rに供給された油圧が減圧リザーバ84に無用に吸収されるようなことは,上記一方向弁87,87′によって阻止される。 【0041】一方,前部及び後部比例増圧弁Vf,Vrの各制御油圧室20に供給された油圧が戻しばね23のセット荷重により規定される所定値以上になると,その油圧により制御ピストン18が戻しばね23を圧縮させつゝ弁ピストン22と共に前進するので,出口弁40では,開弁棒45が隔壁板14から解放されることからチェック弁44が閉じ,続いて,弁ピストン22の前進により反力ピストン31が入口弁33の開弁棒38を押動するので,チェック弁37を開く。すると,アキュムレータ7の油圧が入口弁33を通って,倍力油圧室30に伝達する。その油圧は反力ピストン31の端面に作用して反力を及ぼし,その反力は,弁ピストン22及び制御ピストン18を後退方向へ付勢する。その結果,その反力が,制御油圧室20の油圧による制御ピストン18の押圧力より大となると,両ピストン18,22は後退して,入口弁33を閉弁すると共に,出口弁40を開弁し,これによりアキュムレータ7から倍力油圧室30への油圧の供給を遮断すると共に,倍力油圧室30から大気圧室19側へ油圧をリークさせる。そして制御油圧室20の油圧による制御ピストン18の押圧力が上記反力と釣り合うと,入口弁33及び出口弁40は共に閉弁して,倍力油圧室30の油圧を保持する。また制御油圧室20の油圧による制御ピストン18の押圧力が上記反力を上回ると,再び両ピストン18,22が前進して,出口弁40を閉弁すると共に,入口弁33を開弁するので,アキュムレータ7から倍力油圧室30への油圧の供給が再開される。このような作用の繰返により,倍力油圧室30の油圧は,制御油圧室20の油圧,即ち1次マスタシリンダM1の出力油圧に比例して増圧制御される。 【0042】このように制御される倍力油圧室30の油圧は,連通孔56を経てそれぞれ対応する2次マスタシリンダM2f,M2rの第2入力油圧室55bに伝達して,作動ピストン53の後部ピストン部53bを押圧するので,作動ピストン53は前進する。作動ピストン53が前進すると,前述のようにリリーフポート弁60が直ちに閉弁するので,作動ピストン53の前進に応じて,出力油圧室54に油圧が発生し,その油圧はそれぞれ対応するブレーキ油路3f,3rに出力されて前輪ブレーキBfa,Bfb及び後輪ブレーキBra,Brbに伝達し,これらを倍力作動することになる。 【0043】この間,倍力油圧室30の油圧は反力ピストン31に反力を与え続け,それは油圧的にブレーキペダルPまでフィードバックされるので,操縦者は倍力油圧室30の油圧の大きさ,即ちブレーキ力を感知して,良好なフィーリングを得ることができる。 【0044】こゝで,ブレーキペダルPへの操作入力と該ペダルPのストロークとの関係について説明する。 【0045】ブレーキペダルPの踏み込みを開始すると,1次マスタシリンダM1が送り出す作動油は,先ず各車輪ブレーキBfa,Bfb,Bra,Brb及び各比例増圧弁Vf,Vrにおける各部の遊び(例えば各比例増圧弁Vf,Vrでは,制御ピストン18が反力ピストン31を入口弁33の開弁棒38に当接させるまでの遊び)の排除に供される。この領域では,ブレーキペダルPは,ブレーキペダルPへの操作入力の増加を殆ど伴うことなく動くことになる。 【0046】上記領域を過ぎると,各比例増圧弁Vf,Vrの有効な作動が始まり,各比例増圧弁Vf,Vrでは,倍力油圧室30の油圧が反力ピストン31に及ぼす反力が制御ピストン18に伝達されるので,ブレーキペダルPの操作入力に応じて制御油圧室20の油圧が上昇していく。この制御油圧室20の油圧はアキュムレータピストン74の前面に直接作用するので,アキュムレータピストン74はアキュムレータばね75を圧縮させながら後退していき,アキュムレータ室72の容積を増大させていく。このアキュムレータ室72の容積の増加分を埋めるように,1次マスタシリンダM1は,各出力ポート1f,1rから作動油を送り出すので,それに伴いブレーキペダルPの踏み込み量が適度に増加する。即ち,ブレーキペダルPの操作入力と踏み込み量とが比例することになり,操縦者に快適なブレーキ操作フィーリングを与えることができる。 【0047】また倍力油圧室30の油圧変動が反力ピストン31を介して制御ピストン18に伝達して,これを振動させようとした場合には,アキュムレータピストン74がアキュムレータ室72の容積を増減させ得るように進退することにより,制御ピストン18の振動を吸収することができる。 〈アンチロック制御時〉制動中,例えば左側の前輪がロックしそうになったとすると,その状況を判断した電子制御ユニットUは,対応するアンチロック制御弁手段88を増圧モードから減圧モードに切換え,左側の入口弁80を閉じると共に,出口弁82を開く。その結果,左前輪ブレーキBfaから排出油路83へ油圧を逃がし,これを直ちに減圧リザーバ84に吸収させるので,左前輪ブレーキBfaのブレーキ油圧を減圧して,左前輪のロックを未然に回避することができる。 【0048】左前輪ブレーキBfaのブレーキ油圧が適正になると,電子制御ユニットUは,対応するアンチロック制御弁手段88を減圧モードから保持モードに切換え,その入口弁80及び出口弁82を共に閉じて,そのブレーキ油圧を保持する。またそのブレーキ油圧を回復する必要があるときは,該アンチロック制御弁手段88を保持モードから増圧モードに戻し,入口弁80を開くと共に,出口弁82を閉じる。その結果,前部2次マスタシリンダM2fの出力油圧が左側の前輪ブレーキBfaに供給され,そのブレーキ油圧を回復することができる。こうして,左側の前輪ブレーキBfaは,前輪をロックさせることなく効率良く作動することができる。 【0049】車輪ブレーキBfa,Bfb,Bra,Brbの作動中,還流用油圧ポンプ86は電子制御ユニットUにより作動され続ける。したがって,上記アンチロック制御弁手段88の減圧モード及び保持モードでは,還流用油圧ポンプ86は,減圧リザーバ84に吸収された作動油を汲み上げて前部2次マスタシリンダM2fの出力油圧室54へ還流させ,また増圧モードでは,還流用油圧ポンプ86は,その吐出油圧を前部2次マスタシリンダM2fの出力油圧と共に左前輪ブレーキBfaに供給する。こうして,還流用油圧ポンプ86の吐出油圧が前部2次マスタシリンダM2fの出力油圧室54に入ったり出たりするので,それに応じて作動ピストン53は前後に振動するが,作動ピストン53の,出力油圧室54及び第1入力油圧室55aに臨む前部ピストン部53aと,第1及び第2入力油圧室55a,55bに臨む後部ピストン部53bとは同径に形成されているので,この作動ピストン53の振動によるも,第1入力油圧室55aに容積変化は起こらず,したがって,アンチロック制御中は,前部2次マスタシリンダM2fの第1入力油圧室55aと1次マスタシリンダM1との間では作動油の往き来はなく,ブレーキペダルP側へのキックバックの発生を回避することができる。 【0050】他の車輪がロックしそうになったときは,それに対応する車輪ブレーキの油圧も上記と同様にアンチロック制御されることは明らかであろう。 〈ブレーキアシスト時〉ブレーキペダルPの踏み込み時,その踏み込み速度又は踏み込み力が所定値を超えると,その状況を緊急ブレーキ時と電子制御ユニットUが判断して,各自動ブレーキ制御弁手段93f,93rを作動モードに切換える。即ち,常開弁90を閉じると同時に常閉弁91を開く。その結果,油圧源5の油圧が高圧油路92及び開弁状態の常閉弁91を通り,さらに閉弁状態の常開弁90より下流の各ブレーキ油路3f,3rを通って前輪ブレーキBfa,Bfb及び後輪Bra,Brbに直接供給されるので,各車輪ブレーキBfa,Bfb,Bra,Brbを迅速且つ強力に作動させることができ,その際,油圧源5の油圧が各2次マスタシリンダM2f,M2rの出力油圧室54に侵入することは,閉弁状態の常開弁90によって阻止される。 【0051】このようなブレーキアシスト時でも,各車輪がロックしそうになれば,その状況を判断した電子制御ユニットUは,前述のように対応するアンチロック制御弁手段88を制御して,車輪のアンチロック制御を行うことは言うまでもない。またこの場合も1次マスタシリンダM1の出力油圧はストロークアキュムレータ70により吸収されるので,操縦者はブレーキペダルPの適度な踏み込みストロークを得て,良好なブレーキ操作フィーリングを得ることができる。 〈スタビリティ制御時〉車両の旋回時,横風や路面の状態により舵角と車体のヨーレートとが対応しなくなった場合には,電子制御ユニットは,それらの値の大小関係によりオーバーステア又はアンダーステアと判断して,前部ブレーキ油路3f側の自動ブレーキ制御弁手段93fを作動モードにすると共に,左右のアンチロック制御弁88,88を制御することにより,油圧源5の油圧を左右の前輪ブレーキBfa,Bfbの何れか一方に対して供給,保持したり,それを排出したりすることにより,車両の旋回姿勢の安定化を図ることができる。 〈油圧源5の失陥時〉万一,油圧源5に失陥が生じて,倍力油圧室30が昇圧不能となった場合には,2次マスタシリンダM2fの作動ピストン53は後退限から前進することができない。したがって,1次マスタシリンダM1から各2次マスタシリンダM2f,M2rの第1入力油圧室55aに供給された油圧は,開弁状態のリリーフポート59を通過して出力油圧室54に伝達することになり,前輪ブレーキBfa,Bfb及び後輪ブレーキBra,Brbを1次マスタシリンダM1の出力油圧により確実に作動することができる。 〈ブレーキ解除時〉ブレーキを解除すべく,ブレーキペダルPの操作入力を解除して,1次マスタシリンダM1を非作動状態に戻せば,各比例増圧弁Vf,Vrでは,制御油圧室20の減圧に伴う制御ピストン18の後退により,入口弁33が閉じると共に出口弁40が開くため,倍力油圧室30の油圧が出口弁40を通して作動油タンク11に排出され,これに伴い,2次マスタシリンダM2f,M2rでは,第2入力油圧室55bの減圧により作動ピストン53が戻しばね57の付勢力をもって後退して,出力油圧室54を減圧させる。こうして前輪ブレーキBfa,Bfb及び後輪ブレーキBra,Brbの作動は解除される。 【0052】ところで,1次マスタシリンダM1,2次マスタシリンダM2f,M2r及び比例増圧弁Vf,Vrの三者を油路で接続するようにしたので,それらを個々に車両のエンジンルームの狭隘な場所に設置することが可能である。特に,図示例のように,2次マスタシリンダM2f,M2rのシリンダボディ50及び比例増圧弁Vf,Vrのケーシング13を一体化して,2次マスタシリンダM2f,M2r及び比例増圧弁Vf,Vrをそれぞれ平行に配置すると,構造の簡素化とコンパクト化を図ることができて,好都合である。 【0053】またストロークアキュムレータ70は,そのアキュムレータ室72を制御油圧室20に開口させるよう,制御ピストン18に設けられるので,アキュムレータ室72及び制御油圧室20間の油路も,アキュムレータピストン74が嵌合する特別なシリンダボディも不要であり,構成の簡素化を図ることができる。 【0054】最後に,図4に示す本発明の第2実施例について説明する。 【0055】この第2実施例では,各2次マスタシリンダM2f,M2rのシリンダボディ50のシリンダ孔51は,大径孔部51a及び小径孔部51bを有する段付きに形成され,それらに対応した大径の前部ピストン部53a及び小径の後部ピストン部53bを有する作動ピストン53がシリンダ孔51に摺動自在に嵌装される。この作動ピストン53によりシリンダ孔51内は,前部の出力油圧室54,中間の第1入力油圧室55a及び後部の第2入力油圧室55bの三室に区画されると共に,第1入力油圧室55aには,前部比例増圧弁Vfの制御油圧室20が連通管77を介して接続され,第2入力油圧室55bには,連通孔56を介して倍力油圧室30が接続され,出力油圧室54にはブレーキ油路3f,3rが接続される。 【0056】一方,各比例増圧弁Vf,Vrには,前実施例のようなストロークアキュムレータ70は設けない。 【0057】而して,各2次マスタシリンダM2f,M2rの作動ピストン53は大径の前部ピストン部53a及び小径の後部ピストン部53bを備え,両ピストン部53a,53b間の段差部に第1入力油圧室55aの油圧,即ち1次マスタシリンダM1の出力油圧を受けるので,リリーフポート弁60が閉弁した状態では,上記段差部の面積に第1入力油圧室55aの油圧を乗じた推力も作動ピストン53に加わることになり,出力油圧室54の発生油圧の増強に寄与する。しかも,この作動ピストン53の前進によれば,第1入力油圧室55aの容積が拡大するので,1次マスタシリンダM1から各2次マスタシリンダM2f,M2rへの作動油の移動が生じ,各2次マスタシリンダM2f,M2rの出力油圧の上昇に応じてブレーキペダルPの踏み込み量が適当に増加することになる。したがって,各比例増圧弁Vf,Vrに,前実施例のようなストロークアキュムレータ70を設けずとも,操縦者に良好なブレーキ操作フィーリングを与えることができる。 【0058】本発明は,上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば,前部及び後部2次マスタシリンダVf,Vrのリリーフポート弁60に代えて,シリンダ孔51の内面に開口するリリーフポートを作動ピストン53前端のカップシールにより開閉するサイドポート型に構成することもできる。また本発明は自動二輪車のブレーキ用油圧倍力装置への適用も可能である。また第1実施例において,ストロークアキュムレータ70は,1次マスタシリンダM1の出力ポート1f,1rと比例増圧弁Vf,Vrの各制御油圧室20との間を接続する入力油路2f,2rの途中に設けることもできる。 【0059】 【発明の効果】以上のように本発明によれば,1次マスタシリンダの出力油圧に比例した倍力油圧を比例増圧弁から出力し,この倍力油圧をもって2次マスタシリンダを作動することにより,車輪ブレーキを強力に作動することができると共に,アンチロック制御弁手段及び減圧リザーバの協働により,車輪ブレーキのアンチロック制御を行うことができる。また自動ブレーキ制御弁手段を作動モードに切換えることにより,2次マスタシリンダに出力油圧よりも強力な油圧源の油圧を車輪ブレーキに直接供給することができ,しかもその供給をアンチロック制御弁手段によって制御することができ,したがって迅速且つ的確なブレーキアシスト及びスタビリティ制御が可能となる。その上,1次マスタシリンダ,2次マスタシリンダ及び比例増圧弁は,互いに干渉し合うことなく,個々に車両の狭隘なエンジンルームでも容易に設置することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000226677 【氏名又は名称】日信工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年4月19日(2000.4.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100071870 【弁理士】 【氏名又は名称】落合 健 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−301599(P2001−301599A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月31日(2001.10.31) |
| 【出願番号】 |
特願2000−123720(P2000−123720) |
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