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【発明の名称】 改良されたラッチボルト係止手段を備えた自動車盗難防止システム
【発明者】 【氏名】ルイ カナル

【要約】 【課題】ラッチボルトを機械式盗難防止システムおよび電子盗難防止システムの双方に対して使用できるようにし、信頼性を高め、サイズを小型とすること。

【解決手段】本発明は、ラッチボルト36、222を係止するための部材254によって引っ張り格納位置に径方向にラッチボルト36、222が保持されており、ラッチボルト係止部材の前方自由端部にはラッチボルト36、222を係止するためのフィンガー252が形成されているタイプの、自動車盗難防止システムを提案するものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 自動車エンジンの始動および自動車のステアリングコラムのロックを手動で制御するための部材が、−ステアリングコラムをロックする手前引っ張り位置とステアリングコラムをアンロックする前方押し込み位置との間で軸方向に移動できるように取り付けられており、−少なくとも1つの回転角方向の休止位置と軸方向手前に引っ張ることができない回転角方向の使用位置との間で回転できるように取り付けられており、−ラッチボルトの移動を制御するよう、ラッチボルトと協働できるカムを形成する回転出力部材に共に回転できるように接続されており、ラッチボルトが径方向外側の盗難防止展開位置と手動制御部材が前方押し込み位置にあるときにハウジング内に格納される押し込み位置との間で、手動制御部材の回転軸線に対し、全体に径方向にハウジング内をスライドするように取り付けられており、前記盗難防止位置では手動制御部材が回転角方向の休止位置にあり、かつ手前引っ張りロック位置にあり、ラッチボルトが弾性的に押圧され、ステアリングコラムの部材の回転を固定するようにハウジングの開口部を通って突出するようになっており、−ラッチボルトがラッチボルト係止部材により引っ張り格納位置に径方向に保持されており、ラッチボルトが格納位置とラッチボルトを係止するアクティブ位置との間で移動できるように取り付けられており、ラッチボルトがアクティブ位置に弾性的に押圧されるようになっており、ラッチボルト係止部材に属す係止フィンガーがラッチボルト内の相補的ノッチ内に嵌合されており、ラッチボルト係止部材が手動制御部材の変位および回転軸線に平行にハウジング内をスライドするように取り付けられており、ラッチボルト係止部材の前記自由端部にラッチボルトを係止するためのフィンガーが形成されている、ハウジングを含む盗難防止機構を備えたタイプの自動車盗難防止システム。
【請求項2】 リターンスプリングに抗した軸方向後方格納位置に向かうラッチボルト係止部材の変位が、手動制御部材の手前引っ張りロック位置への軸方向後方変位によって制御される、請求項1記載のの盗難防止システム。
【請求項3】 ハウジング内部に位置するラッチボルトの一部が横方向後方面を有し、この後方面において軸方向後方に開口する前記ラッチボルト係止ノッチが形成されており、このノッチにラッチボルトを係止するためのフィンガーを嵌合できるようになっている、請求項1または2記載の盗難防止システム。
【請求項4】 ステアリングコラムがロック位置にある時に、ラッチボルト係止部材の前方自由端部が前記後方横方向面に向いたまま延びる、請求項3記載の盗難防止システム。
【請求項5】 手前引っ張りロック位置に手動制御部材を軸方向に割り出しすると共に、リターンスプリングによりラッチボルト係止部材に加えられる復帰力に抗し、このロック位置に手動制御部材を係止するための弾性変形可能な手段を含む、請求項2記載の盗難防止システム。
【請求項6】 手動制御部材がラジアルフランジを含み、このラジアルフランジの環状後方面が、この環状面に向いたまま径方向内側に延びるラッチボルト係止部材の制御タブと協働するようになっている、請求項2または5記載の盗難防止システム。
【請求項7】 手動制御部材が、ステータを形成するハウジングに対し手動制御部材を軸方向に係止するためのタブを有し、手動制御部材が前記フランジの周辺エッジから径方向外側に延びると共に、ハウジングに属す相補的スロット内に軸方向にスライドできるように嵌合されており、よって2つの軸方向位置、すなわち手前引っ張りロック位置と前方押し込みアンロック位置との間の手動制御部材の軸方向の変位を可能にしている、請求項6記載の盗難防止システム。
【請求項8】−ハウジングに対し制御部材を回転しないように固定し、識別ユニットによって固定部材を制御するための電子回路にコード化された盗難防止信号が供給された際に制御部材を解放するモータ駆動部材、特に電磁石部材と、−ハウジングによって支持されており、手動制御部材によって開始される、問い合わせおよび識別工程を開始するためのスイッチとを備えた、請求項1〜7のいずれかに記載の盗難防止システム。
【請求項9】 手動制御部材が2つの回転角方向の端の位置の間で、スタータを形成するハウジングに対して回転するように取り付けられた前方ロータを含み、前記2つの回転角方向の位置の1つは前記回転角方向の休止位置に対応し、前記前方ロータがラッチボルトの変位を制御し、ステータを形成するハウジングに対して軸方向に固定されており、更に手動制御部材がロータに対して軸方向にスライドするように取り付けられた後方制御ロッドを含み、この制御ロッドには制御部材が手前引っ張り位置と前方の端のアンロック位置との間で回転できるように接続されている、請求項8記載の盗難防止システム。
【請求項10】 ラッチボルト係止部材を制御するための前記ラジアルフランジが、後方制御ロッドに属す、請求項7と組み合わせた請求項9記載の盗難防止システム。
【請求項11】 手動制御部材の手前引っ張りロック位置に軸方向に割り出しし、手動制御部材をこの位置に保持するための前記弾性変形可能な手段が、後方制御ロッドの一部を協働する、請求項5と組み合わせた請求項9記載の盗難防止システム。
【請求項12】 制御部材を回転しないように固定するための電磁石部材が、前方ロータを回転しないように固定するよう、前方ロータと協働する、請求項9〜11のいずれかに記載の盗難防止システム。
【請求項13】 電磁石固定部材が軸方向に向いた電磁石であり、この電磁石のコアプランジャーがリターンスプリングによって展開位置へ弾性的に押圧され、よってロータが回転角方向の休止位置にある時に、ロータに形成された少なくとも1つの固定ノッチ内に嵌合されるようになっており、このコアプランジャーが手動制御部材を回転可能に解放するように、電磁的に格納位置へ復帰できる、請求項9〜12のいずれかに記載の盗難防止システム。
【請求項14】 手動制御部材のロータの後方環状面に固定ノッチが形成されている、請求項13記載の盗難防止システム。
【請求項15】 電磁石固定部材および始動スイッチが、ハウジング内に取り付けられたサブアセンブリを構成するサブアセンブリに属す、請求項14記載の自動車盗難防止システム。
【請求項16】 取り付けられたサブアセンブリが前記スイッチおよび電磁石固定部材を支持するプリント回路基板を含む、請求項15記載の盗難防止システム。
【請求項17】 プリント回路基板が横方向に向いた平らな環状形状となっている、請求項16記載の盗難防止システム。
【請求項18】 プリント回路基板が軸方向に向いている、請求項16記載の盗難防止システム。
【請求項19】 制御ロッドの軸方向後端部が軸方向に並進し、かつ回転できるように操作ノブに接続されている、請求項1〜18のいずれかに記載の盗難防止システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は盗難防止システムに関する。
【0002】より詳細には、本発明は自動車のステアリングの盗難防止システムに関する。
【0003】
【従来の技術】盗難防止システムがハウジングを含み、このハウジング内において自動車のエンジンの始動および自動車のステアリングコラムのロッキングを手動で制御するための部材、特にキーが挿入されている。
【0004】一方で、自動車のステアリングコラムのシャフトの回転をアンロック、すなわち解放すると共に、他方で、エンジンの始動を制御したり、逆にエンジンを停止したり、ステアリングコラムのシャフトをロックまたは固定するように使用される種々の構造が知られている。
【0005】特に、ステアリングコラムをロックする手前引っ張り位置とステアリングコラムをアンロックする前方押し込み位置との間で軸方向に移動できるように手動制御部材が取り付けられている。
【0006】この制御部材は少なくとも1つの回転角の休止位置と、回転角の使用位置、例えば特に自動車が走行中にステアリングコラムが事故によって固定されるのを防止するように、軸方向手前に引っ張ることができない、エンジンを始動または作動させる回転角の位置との間で回転できるように取り付けられている。
【0007】この手動制御部材はカムを形成する回転出力部材と共に回転できるように、この回転出力部材に接続されており、このカムはラッチボルトの移動を制御するようにラッチボルトと協働可能となっており、ラッチボルトは径方向外側の盗難防止展開位置とハウジング内部に格納された押し込み位置との間で手動制御部材の回転軸線に対して全体に径方向にハウジング内でスライドできるように取り付けられており、盗難防止位置では、制御部材は弾性的に押圧されており、制御部材が回転角の休止位置および手前引っ張りロック位置にある時にステアリングコラムの1つの部材を固定し回転しないようにするよう、ハウジングの開口部を通って突出する。
【0008】最後に、手動制御部材は種々の対応する電気回路に給電するためのマルチポジションスイッチ/インターラプタアセンブリに共に回転するように接続されており、スイッチ/インターラプタアセンブリの位置は通常4つであり、この位置は連続的に、(手動制御部材の他の端の回転角位置に対応する)ストップ位置と、+アクセサリー位置と、+コンタクト位置と、(反対の端の回転角位置に対応する)スタート位置とを含む。かかる盗難防止システムのうちの機械式構造として知られているものでは、手動制御部材はキーであり、このキーのシャンクはロックのバレル内に軸方向に嵌合されるようになっている。キーが正しいキーであれば、ロックは出力ロータを回転させ、盗難防止ラッチボルトおよびマルチポジション回転インターラプタを制御できる。
【0009】かかるタイプの盗難防止システムにおいて連続的に回転することによって、特に信頼でき、かつコンパクトな構造が得られ、ロックを備えた盗難防止機構全体を特にステアリングコラムに隣接するチューブ内に単一ユニットとして収納することが可能となっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、使用の便宜性、特に上記操作サイクルを実行するために共に回転でき、かつ軸方向に移動できる手動制御部材に関連する規格を満足させるのと同時に、操作の人間工学特性を改善すると共に、安全システムとして知られる、より信頼できる盗難防止システムを所定の自動車に取り付けることが望ましいことも判っている。
【0011】このタイプの電子盗難防止システムでは、盗難防止システムのコード化は正しいキーとバレルタイプのロックとが一致しても得られず、電子識別デバイスによってしか得られない。この電子識別デバイスは、特に正当なユーザーに属す電子識別器と、自動車に搭載され、正しい識別器が認識された時に、コード化された盗難防止信号を発生する、自動車の正当なユーザーを識別するためのユニットとを含む。
【0012】この電子デバイスは、ユーザーが操作を行うことなく、またはユーザーが自動車に進入できるようにする動作以外の特定の動作を行うことなく、問い合わせおよび認識工程、すなわち識別工程のすべてを実行する際、ハンズフリータイプとして知られているタイプとすることができる。
【0013】また、この電子デバイスはユーザーがバッジ状の識別器を所有しており、ユーザーがこのバッジを手動で車載ハウジングに挿入するようになっているタイプものでもよい。
【0014】従って、盗難防止機構を制御するための手動部材を、キーの代わりであって自動車に永続的に設けられている制御ノブとした構造がこれまで提案されている。
【0015】規則によれば、ステアリングコラムシャフトを固定したり、解放したりするには、操作ノブを軸方向に変位させなければならない。
【0016】一般に、ユーザーの観点からは人間工学的特性をこれまでユーザーが慣れている機械式盗難防止システムと同じにする必要があり、機械式盗難防止システムではキーをロックに挿入し、次にキーを回転することが識別工程に対応している。
【0017】盗難防止システムが機械式であるか、または電子式であるかにかかわらず、盗難防止システムは自動車の使用中、特に自動車が走行中にステアリングコラムシャフトが事故によって動かなくなる危険性を除くために、完全に信頼できる引っ張り位置または格納位置にラッチボルトを保持する手段を有していなければならない。
【0018】ラッチボルト係止部材により、ラッチボルトが格納位置に径方向に引っ張られた状態に保持される種々の構造が知られており、このラッチボルト係止部材は後退または格納位置とアクティブなラッチボルト係止位置との間で移動できるように取り付けられており、ラッチボルト係止位置では、この係止部材は弾性的に押圧されており、係止部材の属する係止フィンガーはラッチボルト内の相補的なノッチ内に嵌合されるようになっている。
【0019】ある範囲の自動車で、同一モデルの種々のバージョンに対し、部品および機器を標準化したいという自動車メーカーの一般的な要求によって、特に、ステアリングコラムおよびその盗難防止機構全体の構造が標準化され、より詳細には構造および一様化を更に複雑にしている一連の法的規格を更に満たすカム/ラッチボルト/インターラプタの電気機械式アセンブリが設計されている。
【0020】従って、本発明は機械式盗難防止システムおよび電子盗難防止システムの双方に対して使用でき、信頼性があり、サイズが特に小型となっているラッチボルト係止手段の新規な構造を提供せんとするものである。
【0021】これら欠点を解消するため、本発明はラッチボルトを係止するための部材が手動制御部材の変位および回転軸線に平行にハウジング内でスライドできるよう取り付けられており、ラッチボルトを係止するためのフィンガーがラッチボルト係止部材の前方自由端部に形成されている上記タイプの盗難防止システムを提案するものである。
【0022】本発明に係わる構造は、電子盗難防止システムに適す。このようなシステムでは手動制御部材は全体が手動制御ノブ状をしており、このノブは制御ロッドに対して軸方向に並進し、かつ回転できるよう接続されており、盗難防止システムのハウジングに対する制御ロッドの変位はハウジングが収納するバレルタイプのロックのステータに対する機械式キーのシャンクの変位に類似している。
【0023】本発明の他の特徴は次のとおりである。−リターンスプリングに抗した軸方向後方格納位置に向かうラッチボルト係止部材の変位は、手動制御部材の手前引っ張りロック位置への軸方向後方変位によって制御される。
【0024】ハウジング内部に位置するラッチボルトの一部は横方向後方面を有し、この後方面において軸方向後方に開口する前記ラッチボルト係止ノッチが形成されており、このノッチにラッチボルトを係止するためのフィンガーを嵌合できるようになっている。
【0025】ステアリングコラムがロック位置にある時に、ラッチボルト係止部材の前方自由端部は前記後方横方向面に向いたまま延びる【0026】盗難防止システムは、手前引っ張りロック位置に手動制御部材を軸方向に割り出しすると共に、リターンスプリングによりラッチボルト係止部材に加えられる復帰力に抗し、このロック位置に手動制御部材を係止するための弾性変形可能な手段を含む。
【0027】手動制御部材はラジアルフランジを含み、このラジアルフランジの環状後方面は、この環状面に向いたまま径方向内側に延びるラッチボルト係止部材の制御タブと協働するようになっている。
【0028】手動制御部材は、ステータを形成するハウジングに対し手動制御部材を軸方向に係止するためのタブを有し、手動制御部材は前記フランジの周辺エッジから径方向外側に延びると共に、ハウジングに属す相補的スロット内に軸方向にスライドできるように嵌合されており、よって2つの軸方向位置、すなわち手前引っ張りロック位置と前方押し込みアンロック位置との間の手動制御部材の軸方向の変位を可能にしている。
【0029】盗難防止システムは、ハウジングに対し制御部材を回転しないように固定し、識別ユニットによって固定部材を制御するための電子回路にコード化された盗難防止信号が供給された際に制御部材を解放するモータ駆動部材、特に電磁石部材と、ハウジングによって支持されており、手動制御部材によって開始される、問い合わせおよび識別工程を開始するためのスイッチとを備える。
【0030】手動制御部材は2つの回転角方向の端の位置の間で、スタータを形成するハウジングに対して回転するように取り付けられた前方ロータを含み、前記2つの回転角方向の位置の1つは前記回転角方向の休止位置に対応し、前記前方ロータがラッチボルトの変位を制御し、ステータを形成するハウジングに対して軸方向に固定されており、更に手動制御部材はロータに対して軸方向にスライドするように取り付けられた後方制御ロッドを含み、この制御ロッドには制御部材が手前引っ張り位置と前方の端のアンロック位置との間で回転できるように接続されている。
【0031】ラッチボルト係止部材を制御するための前記ラジアルフランジは、後方制御ロッドに属す。
【0032】手動制御部材の手前引っ張りロック位置に軸方向に割り出しし、手動制御部材をこの位置に保持するための前記弾性変形可能な手段は、後方制御ロッドの一部を協働する。
【0033】制御部材を回転しないように固定するための電磁石部材は、前方ロータを回転しないように固定するよう、前方ロータと協働する。
【0034】電磁石固定部材は軸方向に向いた電磁石であり、この電磁石のコアプランジャーはリターンスプリングによって展開位置へ弾性的に押圧され、よってロータが回転角方向の休止位置にある時に、ロータに形成された少なくとも1つの固定ノッチ内に嵌合されるようになっており、このコアプランジャーは手動制御部材を回転可能に解放するように、電磁的に格納位置へ復帰できる。
【0035】手動制御部材のロータの後方環状面に固定ノッチが形成されている。
【0036】電磁石固定部材および始動スイッチは、ハウジング内に取り付けられたサブアセンブリを構成するサブアセンブリに属す。
【0037】取り付けられたサブアセンブリは、前記スイッチおよび電磁石固定部材を支持するプリント回路基板を含む。
【0038】プリント回路基板は横方向に向いた平らな環状形状となっている。
【0039】プリント回路基板は軸方向に向いている。
【0040】制御ロッドの軸方向後端部は軸方向に並進し、かつ回転できるように操作ノブに接続されている。
【0041】添付図面を参照し、次の詳細な説明を読めば、本発明の上記以外の特徴および利点がより明らかとなろう。
【0042】
【発明の実施の形態】次に、詳細な説明の以下の部分および特許請求の範囲では、暗黙の限定をすることなく、約束事として盗難防止システムの全体の軸線Aに沿った後方から前方への配置を採用することとし、この配置は図1および2を検討する際に右から左に対応する。
【0043】次の説明では、同一、同様または類似の部品および要素は同一の番号で表示することとする。
【0044】特に、図2および3から判るように、本発明にかかわる盗難防止システム20は、特にコンパクトなアセンブリを構成し、このアセンブリは全体の構造が公知のステアリングコラムアセンブリ内、特に全体の構造が公知であって、機械式ロックと共に盗難防止機構を収納するようになっているハウジング内に容易に組み込むことができる。
【0045】この盗難防止システムは鋳造されたハウジング52を含み、このハウジング52内には盗難防止機構20が取り付けられている。この盗難防止機構20は基本的には固定された本体、すなわちステータ22と、ロータ24および制御ロッド26を含む二部品タイプの手動制御部材と、モジュール28を構成する固定されたサブアセンブリとから成り、モジュール28は特に双安定電磁石30と電気スイッチ32とを含む。盗難防止システムはロータ24の前方自由端に共に回転するように接続されたマルチポジション回転インターラプタ34と、ステアリングコラムシャフト(図示せず)を回転しないように固定するためのラッチボルト36も含み、ラッチボルト36は全体の軸線Aに対して径方向、すなわち横方向Bにハウジング50内をスライドするように取り付けられている。
【0046】この盗難防止システムを操作するために、2つの部品24と26から製造された手動制御部材は後方操作ノブ38に連動しており、このノブ38は制御ロッド26の自由後端部に、共に回転し、かつ両方向に軸方向に並進運動できるよう接続されており、制御ロッド26を固定されたステータ22に対し軸線Aを中心として共に回転でき、かつ軸線Aに沿って両方向に軸方向に並進運動できるよう、制御ロッド26を駆動するようになっている。
【0047】固定されたステータ22は、例えば軽量合金の鋳造品であり、全体が円筒形の環状形状をした後方部分40と、同一形状の前方部分42とを含み、各部分の内部にはそれぞれ内側ボア44および46が構成されている。後方ボア44には手動制御部材の後方ロッド26が共に回転でき、かつ軸方向にスライドできるように嵌合されており、他方、前方ボア46は軸方向前方に開口する円筒形キャビティを構成しており、この前方ボア46には相補的な形状をしたモジュールまたはカセット28が嵌合されている。
【0048】より詳細には、カセット28の本体48は横方向のプリント回路基板62に対して回転角方向かつ軸方向に位置決めし、かつ固定すべき2つの対向する側方チーク50を有する、全体が環状の円筒形の鋳造品であり、プリント回路基板62は径方向に向いた平らな環状体であって、この環状体は特にその横方向正面に電気スイッチ32および電磁石30を含む電子式および/または電気機械式部品を支持している。
【0049】電気スイッチ32はその作動を制御する部材を含む。この部材は球形ボール70であって、そのボール70を有するスイッチ30は、ボールが全体に内側に放射状に突出するように位置決めされている。電磁石30は固定された円筒形本体72を備えた軸方向に向いた電磁石であって、その本体72の軸線Cは軸線Aに対して平行であり、軸線Aに対して外側に向かって径方向に中心がずれている。
【0050】電気的接続部を有する本体72の背面はボード62の横方向面に固定されているが、本体72はカセットの本体の相補的ハウジング76内まで延びている。カセットの端部壁は電磁石の出力ロッド82が軸方向にスライドして通過できるように、より小径の軸方向孔を有する。この出力ロッドは電磁石の可動コアプランジャーに接続されており、このプランジャーはリターンスプリング(図には示されず)を含む。このプランジャーは電磁石28のコイルが附勢されていない時に、プランジャーを常に軸方向前方の展開位置(図4を参照)に向けて押圧する。ハウジング52は軽量合金の鋳造品であり、このハウジングは基本的には全体の軸線Aの管状円筒形本体54と、軸線Bの全体が管状をした別の横方向本体56とから成り、このハウジング内でラッチボルトの軸線Bを中心とする回転を防止するよう、ラッチボルトと相補的な形状をした通路58内でスライドしながら、ラッチボルト36がガイドされるようになっている。本体54の内側ボア60はステータ22の位置決めおよび回転角方向の割り出しをするための2つの対向する長手方向スロット64を有する。ステータ22の本体はこの目的のために2つの相補的なリブ66を有する。
【0051】盗難防止機構20のすべての部品は、後方カバー74によって本体52、54内に軸方向に保持され、後方カバー74は側方キャップ78として軸方向前方に延びている。このキャップは特に盗難防止システムと自動車の配線ルームとの間の種々の電気的な接続部カップリングを収納できるようにしている。後方カバー、すなわちキャップ74の中心には制御ロッド26の自由後端部部分67が貫通しており、この制御ロッド26には制御ロッドを軸方向にスライドさせ、かつ両方向に共に回転するように駆動するよう、制御ノブ38が固定されている。
【0052】制御ロッド26は後方ラジアルフランジ68を有し、このラジアルフランジ68を越えてロッドの主要円筒形部分164が軸方向前方に延びている。ステータ22に対し、その2つの軸方向の機能的位置、例えば引っ張り位置(図4)および押し込み位置(図6)に制御ロッド26を割り出しするために、部分164は2つの溝、すなわち前方溝163および後方溝165を有し、これら溝の各々にはステータ22に収納された弾性割り出しピン170の2つの対向するブランチ168を嵌合できるようになっている。
【0053】ロッド26の本体はその大径の後方主要部分164を越えて小径の中間部分172として軸方向前方に延び、次に回転角方向の割り出しラジアルタブ196を含む外側ラジアルフランジ174として延び、最後に全体が円筒形123の自由前方端部部分122として延びている。この部分122は前方端部ランプ106により円筒形表面123に接続されたレリーフ内のカム204を含む。
【0054】制御ロッド26の前方端部部分122は、2つのフラット180も有し、これらフラットはロータ24の後方自由端部部分184に形成された相補的ハウジング182内に収納され、ロータ24に対してロッド26を軸方向にスライドできるようにするのと同時に、ロッド26とロータ24との間を両方向に回転接続するようになっており、ロータ24はステータ22に対して両軸方向に並進運動しないように固定されている。特に図7から判るように、ステータ22の後方部分40は軸方向スロット198を含み、このスロット内には回転角方向のインデックスタブ196が嵌合されており、このタブはロッド26が手前引っ張り位置に位置している時にスライドできるようになっている。
【0055】スロット198はキャビティ46に向かって軸方向前方に開口しているので、ロッド26が前方押し込み位置にあると、ロッド26はその割り出しタブ196と共に軸線Aを中心として両方向に回転し、共に回転するようにロータ24を駆動できる。ロッド26が前方押し込み位置にある時、割り出しタブ196はステータ22の相補的溝200内で共に回転できるように嵌合されている(特に図9参照)。ロータはその後方自由端部分184を越えると、外側ラジアルフランジ118を含む。このラジアルフランジの後方横方向面120は第1ノッチ152を有し、この第1ノッチ152には回転しないようにロータ22を固定するよう、電磁石30のロッド82の前方自由端部が嵌合できるようになっている。
【0056】後方面120は第2ノッチ154も含み、この第2ノッチ154は一方向に乗り越えることができる傾き155で後方面120に合流している。特に自動ギアボックスを有する自動車の場合、この傾きによってオン位置およびスタート位置へ回転できる。ノッチは、例えばギアレバーがパーキング位置にない時にアクセサリー位置からストップ位置への回転を防止する。
【0057】ロータ24はその軸方向前方端部近くにカム132を有する。このカムはラッチボルト36の変位を制御する。このカムは全体にラジアルフィンガー状であって、ロータ24の前方円筒形部分134に対して突出している。ラッチボルト36はその変位を制御するために、カム132が作用する引っ張り器222と連動している。
【0058】この引っ張り器222は全体が中空の長方形の平行六面体をした形状の部品である。この引っ張り器はその横方向面、すなわち前方端部壁224に開口部226を含み、インターラプタ34を回転自在に駆動するためにロータ24の前方部分がこの開口部226を貫通している。引っ張り器222は2つの側方ブランチ、すなわち側面228および230を有し、これら側面は軸線Bに対して径方向に平行に配置されており、それぞれ上方壁232および下方壁234によって共に接合されている。
【0059】上方の側面232は圧縮コイルスプリング238をセンタリングするためのペグ236を含む。スプリング238は引っ張り器222、すなわちラッチボルト36を盗難防止展開位置にするためのリターンスプリングを構成しており、この盗難防止展開位置ではラッチボルトはハウジング52の本体54に対向するように属す部品に当接する。ハウジング52は本例ではハウジング52の本体56内で軸線Bに沿って径方向にラッチボルト36およびその引っ張り器222を取り付けできるようにする取り付けプラグ240の内側面から成る(図1参照)。
【0060】特に図8、10、12および14から判るように、カム132を形成するフィンガーは内側プロフィル133と協働し、この内側プロフィル133はランプを形成すると共に、引っ張り器222の上方壁232の径方向内側表面に形成されている。ラッチボルト36を駆動するために、ラッチボルト36はその径方向内側端部の近くにノッチまたはスロット240を含み、このスロット内には引っ張り器222の下方壁234が嵌合され、よってこれら2つの要素が軸線Bに沿って両方向に並進できるように接続されている。
【0061】特に、図4、6および7から判るように、引っ張り器222の側面228は平らな外側面229および後方の横方向面227によって境界が定められ、これら面の双方は径方向に向き、互いに直角となっている。
【0062】本発明の要旨によれば、引き込み格納位置にラッチボルト36を係止するためのノッチが引っ張り器222、より詳細には側面228内に形成されている。ノッチ250は後方に向かって開口している。すなわち側面228の後方横方向面227内に開口しており、更に側面228の面229内の外側に横方向にも開口している。ノッチ250は本発明の要旨の範囲内でラッチボルト係止部材を構成する軸方向に向いたバー254のラッチボルト36〜222のための係止フィンガーを形成する前方自由端部252を収納するようになっている。
【0063】バー256は全体が細長い形状をした、切り欠かれた板金部品であり、その部品の平らなロッド状をした本体256はステータ22内で軸方向にスライドするように取り付けられている(図5参照)。バー254、256の軸方向後方端部258は、圧縮コイルスプリング262が挟持された状態でステータ22の相補的ハウジング260内に軸方向にスライドできるように嵌合されており、コイルスプリング262はハウジング260の軸方向後方端部壁に当接し、ラッチボルト222、36を係止するための部材256を常時前方に押圧する。すなわちラッチボルトを引っ張り格納位置に固定するような方向に押圧する。
【0064】平らなロッド256はその軸方向後端部258の近くに、図4および6にそれぞれ示されている2つの軸方向の端の位置の間の変位を制御するためのタブ264を含む。このタブ264は制御ロッド26の小径中間部分172に対応する、ハウジング内で軸線Aに径方向に延びている。この制御タブ264はスプリング262の作用により制御ロッド26のラジアルフィンガー174の横方向後方面175を軸方向前方に常時押圧する。
【0065】従って、制御ロッド26が特に図4に示されている手前引っ張り位置にあると、ラッチボルト係止部材265はそのリターンスプリング262の作用に抗し、軸方向後方の後退位置に位置し、ラッチボルト係止フィンガーを形成する前方自由端部252はノッチ250の外側に位置し、側面228に対して軸方向に機能的間隙を残したまま、側面228の横方向後方面227に向く。これと対照的に、図6から判るように、フィンガー252はラッチボルト36に関連する引っ張り器222のノッチ250内に軸方向に嵌合でき、これら2つの要素をハウジング52、56内の内側に向けて径方向に保持する。
【0066】ラッチボルト係止部材252がこのようなアクティブな軸方向前方位置にあると、ラッチボルトは軸線Bに沿った並進運動をしないように固定され、従って、ステアリングコラムシャフトは自由に回転できる。ラッチボルト係止部材254の軸方向前方アクティブ位置は、制御ロッド26の前方押し込み位置によって決定され、この制御ロッド26は溝163に嵌合されているピン170によりステータ22に対し、この位置に軸方向に割り出しされる。ステータ22の本体内でのバー154の軸方向のガイドのために、自動車走行時に盗難防止機構が受ける振動に拘わらず、フィンガー252がノッチ250から事故によって抜ける危険性がなくなっている。
【0067】リターンスプリング262および弾性ピン170の等級は、スプリング262により部材254へ加えられる力に拘わらず、従って、フランジ174の横方向後方面175と協働し、制御タブ264により制御ロッド26に加えられる力に拘わらず、弾性ピン170が制御ロッド26を手前引っ張り軸方向位置に係止するように定められている。
【0068】本発明の1つの特徴によれば、バックアップ用トランスポンダを設けてもよい。このトランスポンダは緊急キー300状となっており、このキーのヘッド302はトランスポンダ(図示せず)を収納し、ヘッドは平らなキーシャンク304として軸方向前方に延びている。シャンク304は、その長手方向に沿ったほぼ中間に2つの対向するラジアルノッチ306を有する。キーシャンク304はノブ38内に形成された第1スロットを軸方向に貫通し、特に図15〜18から判るように、制御ロッド26の本体の後方部分に形成された相補的スロット310内に位置するようになっている。この目的のためのスロット310は軸方向後方に開口する。
【0069】制御ロッド26の本体の大径部分164はラジアルスロット312を有する。このラジアルスロットは2つの両端部にて径方向に開口し、2つの対向する側面314によって境界が定められている。従って、スロット312はスライド路を構成し、このスライド路内に緊急キー300を軸方向に固定するためのタンブラー318がスライド可能に嵌合されている。
【0070】この目的のため、バレルまたはシリンダロックの技術分野で公知となっている全体の構造によれば、タンブラー310の本体の中心部分は長方形の開口部320を有する。この開口部320はロッド26が図15および16に示されている回転角方向の休止位置にあると、緊急キー、すなわちシャンク304をスロット310内に軸方向に挿入したり、このスロットから軸方向に引き抜くことができるようにしている。タンブラー310はステータ22の内側後方ボア44内に対向するように形成された相補的カムプロフィル324と協働する2つのラジアル端部フィンガー322との協働により、この回転角方向の休止位置に径方向に位置決めされる。
【0071】これと対照的に、制御ロッド26を別の位置とするために、その回転角方向の休止位置を離間し、図16および17において時計回り方向に回転すると、カムプロフィル324によってタンブラー318がスロット312内で径方向に移動し、よって開口部320の下方エッジは緊急キー300のシャンク304の下方ノッチ306内に嵌合される。従って、回転角方向の休止位置以外のかかる回転角方向位置において、制御ロッド26自身がステータ22に対して軸方向に固定される限り、キー300は制御ロッド26に対し、従ってステータ22に対し、軸方向に固定される。
【0072】自動車が「+アクセサリー」または「+コンタクト」または「スタート」位置に関連しているかどうかによらず、自動車が使用されていれば、バックアップ用トランスポンダはステータ22の後端部近く、またはカバー74内に組み込まれたバックアップアンテナ(図示せず)の軸方向近くに常に位置する。制御ロッド26はタンブラー318を押し戻すカムプロフィル324の作用により、図15および16に示される休止位置まで回転されると、再度、緊急キー300を軸方向に引き抜くことが可能となる。
【0073】緊急キー300のヘッド302は、その形状および人間工学的特性により、制御ロッド26およびロータ24を把持し、操作するための部材を、制御ノブ38と共に構成する。当然ながら、回転角方向の休止位置および「スタート」位置に対応する、ステータ22に対するロータ24の2つの端の回転角方向位置を決定するための手段(図示せず)だけでなく、一旦スタータが操作されると、ロータ24を「+コンタクト」位置(オン位置としても知られる)へ復帰させるための弾性手段も設けられている。
【0074】制御ロッド26は押し込み軸方向位置にあり、ロータが図6に示されている軸方向の回転角方向の端の休止位置または停止位置にあると、ランプ206はボール70と協働し、このボールを径方向外側に押圧し、ボールを円筒形ベアリング表面204上に移動させ、よってスイッチ32を作動させる。これと対照的に、ロータが同じ回転角方向位置にある時に、ノブ38および制御ロッド26が軸方向手前に引かれると、ランプ206は軸方向後方に後退し、スイッチのボール70に作用しなくなるので、再度スイッチ状態が変わる(図4)。
【0075】従って、(回転角方向の端の休止位置、すなわちストップ位置においてしか可能でない)ロッド26の押し込みまたは引っ張りによって、スイッチ32の状態が変化し、この結果、プリント回路基板62に支持されている電子回路に送られる信号が発生される。同じように、ロッドがロータ24に対して軸方向前方の端の位置に押し込まれ、ロッドがステータ22に対して回転され、回転角方向の端のストップ位置にあると、スイッチ32の状態の別の変化が生じる。この変化はスイッチ32を作動させる部材を構成するボール70に作用することによって生じる。
【0076】従って、(ユーザーが正当なユーザーであると識別され、ノッチ152からロッド52を引き抜くための効果を生じるように電磁石30が操作された後に)ロータがその回転角方向の端の休止位置を離間し、よってノブ38の作用によって回転できるようになると、スイッチは状態を変え、従ってロッド82は解放される。このロッドは後方の横方向面120に属す反対の周辺部に軸方向に当接する。
【0077】次にロータは、例えばスタータの作動に対応する他方の回転角方向の端の位置「スタート」に達し、次にロータを回転角方向に復帰させるスプリング(図示せず)の作用によりオン位置へ戻ることができる。ロッド82が電磁石30への給電によって後方に後退していない限り、ノッチ154が存在しているので、ロータは回転角方向の端のストップ位置へ戻ることは不可能である。この目的のため、復帰走行中、カム204はボール70およびスイッチ32に作用し、スイッチ32は一定の時間遅延後、電力を電磁石に供給し、従ってロッド82を後退させるので、再度回転角方向の端の位置「ストップ」に達することができる。
【0078】ユーザーの電子的な識別コードが検証された後にしか、このようなロッド82の引き抜きは可能とならない。識別コードを交換し、検証するための手段は図示されていないが、この手段が自動車のアンテナに関連するトランスポンダであるか、ハンズフリー盗難防止システムとして知られているシステムの場合にはドライバーが携帯するトランスポンダであるか、または車載読み取り器に組み込まれるかによらず、一般的な公知の構造のものである。
【0079】ステアリングコラムシャフトが回転しないように固定するために、ユーザーがノブ38および制御ロッド26を軸方向手前に引くと、ボールは表面204を離間し、径方向に落下するので、このような引き抜きにより再びスイッチの状態変化が生じる。このような状態変化によってロッド82を再度解放でき、このロッドはノッチ152内に軸方向後方に進入する。従って、キー38−26のこのような意図的な引き抜きによって、手動制御キー38−24−26のロータ24の回転の固定およびステアリングコラムを回転しないように固定するラッチボルト36の解放が生じる。
【0080】ステアリングコラムを解放し、ロータ24の回転を可能にさせるために再びノブを押し込むと、このためロータはカム132によりラッチボルト36を制御し、ロータリーインターラプタ34を駆動し、ボール70への作用によって電子盗難防止回路により識別器から受信されるコードが正しいかどうかを検証するために、電子盗難防止システムによる識別器の問い合わせが行われ、次に電磁石30へ電力が送られ、コードが正しいことを表示する信号を受信したボード62によって支持されている電子回路により、電磁石への給電が可能とされる。連続的な対となっている図面7−8、9−10、11−12および13−14には、制御ロッドの作動に関連するバー354を含むラッチボルト36−222を係止するための手段がより詳細に示されている。
【0081】次に第1実施例と比較しながら、図19〜21に示されている第2実施例について説明する。まず最初に、図19から、電磁石30およびスイッチ32を支持しているプリント回路基板62を含むモジュール28は軸方向に向いており、ステータ22の相補的なキャビティ350内に収納されており、ステータ22の軸方向端部部分は電磁石30のための通路76を有することが理解できよう。基板62は先に説明したモジュールと同様な取り付けモジュール28を形成するように、鋳造本体68によってハウジング350内に保持されている。
【0082】ロッド26およびロータ24との連動手段から成る手動制御部材に関し、ロータ24のフランジ118はその円周部の所定の回転角方向のセクタにわたって軸方向により厚くなっており、後方の横方向面120および前方の横方向面121によって構成されており、前方の横方向面121はスロープ122として延び、軸方向後方にずれた部分に達している。この部分123は面120と共にフランジ118の軸方向のより薄い回転角方向のセクタを構成している。
【0083】ラッチボルトを係止するバー256は、その制御タブ264とは別に、ラジアル安全タブ265を含む。このラジアル安全タブ265は制御タブ264に対して軸方向前方にずれており、この制御タブ264と共にノッチ263を構成している。このノッチ内にはフランジ118のより厚い回転角方向のセクタ120−121が共に回転できるように嵌合されている。バー254の軸方向の変位を制御するために、制御ロッド26はラジアルタブ196を含む。このラジアルタブ196は以前と同じようにラッチボルト係止バー254の制御タブ264と協働する。フランジ118のより厚い回転角方向部分120−121は、ノッチ263内に嵌合されると、バー254の軸方向後方への後退を防止する安全機能、すなわち自動車の走行中にステアリングコラムの不注意による固定を防止するよう、ラッチボルト36が事故により解放されるのを防止する安全機能を発揮する。スロープ122はスプリング262のジャミング(作動不能)が生じた場合に、バー254がハウジング222内に確実に係合するのを保証している。
【0084】これと対照的に、制御ロッド26を有するロータ24が、図20に示されている回転角方向の休止位置にあると、ノッチ263内に嵌合されるのはフランジ118のうちのより薄い回転角方向部分120−123となるので、従って、ラッチボルト係止バー154を軸方向の双方の方向にシフトすることが可能となり、特に制御ノブ38を引くことにより、ラッチボルト36−222を解放するか、または再度ノブ38を軸方向前方に押すことにより、盗難防止システムをリセットすることが可能となる。最後に、第2の実施例では、緊急キーと盗難防止システムとを組み合わせを可能にすることは考えられていないことが理解できよう。
【出願人】 【識別番号】591089279
【氏名又は名称】ヴァレオ セキュリテ アビタークル
【氏名又は名称原語表記】VALEO SECURITE HABITACLE
【出願日】 平成13年4月10日(2001.4.10)
【代理人】 【識別番号】100060759
【弁理士】
【氏名又は名称】竹沢 荘一 (外2名)
【公開番号】 特開2001−354116(P2001−354116A)
【公開日】 平成13年12月25日(2001.12.25)
【出願番号】 特願2001−111691(P2001−111691)