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【発明の名称】 エアバッグ
【発明者】 【氏名】平野 達夫

【氏名】岡田 靖

【氏名】浅岡 道久

【氏名】市野 りえ

【氏名】冨田 守

【要約】 【課題】製造工数・コストを抑えて、膨張完了までのスリットからの膨張用ガスの漏れを抑えることができるエアバッグを提供すること。

【解決手段】エアバッグ10は、周壁11に、スリット20・21を備えて構成され、膨張用ガスの流入時、収納部位33から突出して膨張するとともに、余剰の膨張用ガスを、開口したスリット20・21により形成されたベントホール22から排気可能としている。スリット20・21は、スリット長手方向Xを、収納部位33からの突出時における周壁11のスリット配置部位に作用する引張力T1の作用方向に沿わせて、配設されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 周壁に、スリットにより形成されるベントホールが配設されて構成され、膨張用ガスの流入時、収納部位から突出して膨張するとともに、余剰の膨張用ガスを、開口した前記スリットにより形成された前記ベントホールから排気可能なエアバッグであって、前記スリットの長手方向を、前記収納部位からの突出時における前記周壁のスリット配置部位に作用する引張力の作用方向に沿わせて、前記スリットが、配設されていることを特徴とするエアバッグ。
【請求項2】 前記スリットが、スリット長手方向に沿って、直線状に、複数配設されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ。
【請求項3】 前記ベントホールにおける前記スリット長手方向の両端付近に、裂け防止用の補強部位が配設されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載のエアバッグ。
【請求項4】 前記周壁が、前記スリットの配置部位に、内外周に貫通する取付孔を備え前記スリットを備えた取付基布が外周縁を前記取付孔の内周縁に結合させて、前記スリットが、前記周壁に配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のエアバッグ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載されるエアバッグ装置のエアバッグに関し、詳しくは、膨張用ガスの流入時、収納部位から突出して膨張するとともに、余剰の膨張用ガスをベントホールから排気可能としたエアバッグに関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、助手席用エアバッグ装置等に使用されるエアバッグでは、展開膨張時、余剰の膨張用ガスを排気させるためにベントホールを備えて構成されていた。
【0003】このベントホールとしては、膨張完了までの時間を短くでき、かつ、エアバッグに押圧力が作用した際に円滑に開口して膨張用ガスを排気できるようにスリットによって構成するものがあった(特開平3−159836号公報参照)。
【0004】しかし上記公報のエアバッグではスリットが確実に閉塞されている訳ではなく、膨張完了までにスリットから膨張用ガスが排気されてしまう虞れがあった。
【0005】ちなみに膨張完了まで容易にスリットから膨張用ガスが排気されないようにスリットを破断可能な糸で縫合することも考えられるが(実開平6−33757号公報参照)縫合の工数がかかることから望ましくない。
【0006】本発明は、上述の課題を解決するものであり、製造工数・コストを抑えて、膨張完了までのスリットからの膨張用ガスの漏れを抑えることができるエアバッグを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るエアバッグは、周壁に、スリットにより形成されるベントホールが配設されて構成され、膨張用ガスの流入時、収納部位から突出して膨張するとともに、余剰の膨張用ガスを、開口した前記スリットにより形成された前記ベントホールから排気可能なエアバッグであって、前記スリットの長手方向を、前記収納部位からの突出時における前記周壁のスリット配置部位に作用する引張力の作用方向に沿わせて、前記スリットが、配設されていることを特徴とする。
【0008】そして前記スリットは、スリット長手方向に沿って、直線状に、複数配設させても良い。
【0009】また、前記ベントホールにおける前記スリット長手方向の両端付近には、裂け防止用の補強部位を配設させることが望ましい。
【0010】さらに前記周壁の前記スリットの配置部位に、内外周に貫通する取付孔を設け前記取付孔を塞ぐように前記スリットを設けた前記取付基布の外周縁を前記取付孔の内周縁に結合させて、前記スリットを前記周壁に配設させても良い。
【0011】
【発明の効果】本発明に係るエアバッグでは、スリットの長手方向を、収納部位からの突出時における周壁のスリット配置部位に作用する引張力の作用方向に沿わせて、スリットが配設されていることから、収納部位から突出するエアバッグの膨張中ではスリット周囲の周壁にはスリット長手方向に沿う引張力が作用しておりスリットが閉じて大きく開口せずスリットからの膨張用ガスの漏れを極力抑えることができる。
【0012】そして膨張完了後若しくは膨張途中で乗員と干渉すれば、エアバッグの内圧が上昇して周壁にエアバッグ膨張中と相違する方向の引張力が作用することから、スリットが開口し膨張用ガスが、開口したスリットにより構成されるベントホールから、円滑に排気されて乗員へのエアバッグの押圧力を低減することができる。
【0013】したがって、本発明に係るエアバッグでは単に、スリットの長手方向を、所定方向に配置させるだけであることから、簡便な構成であり、工数・コストを抑えて製造することができ、また、膨張完了まで、あるいは、乗員と干渉するまでスリットからの膨張用ガスの漏れを極力抑えることができる。
【0014】そしてスリットを、スリット長手方向に沿って、直線状に、複数配設させれば、エアバッグの内圧上昇時にスリット間の部位を破断させて、大きな開口のベントホールを形成できるため膨張用ガスの排気量を増加させることができエアバッグの急激な内圧上昇時に容易に対処することができる。
【0015】また、ベントホールにおけるスリット長手方向の両端付近に、裂け防止用の補強部位を配設させておけば、スリットの開口時、スリットが延長されるようなベントホールのスリット長手方向両端の裂けを、補強部位で停止させることができて、ベントホールの開口面積を所定以下に抑えることができ、ベントホールからの膨張用ガスの流量を一定範囲内に抑えてエアバッグの著しい内圧低下を防止できる。
【0016】さらに周壁のスリットの配置部位に、内外周に貫通する取付孔を設け取付孔を塞ぐようにスリットを設けた取付基布の外周縁を取付孔の内周縁に結合させて、スリットを周壁に配設させる構成とすればスリットの長さ等の形状や数を変えた取付基布に取り替えるだけでベントホールの開口面積を容易に変更できエアバッグの内圧調整を簡便に行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0018】実施形態のエアバッグ10は、図3・4に示すように、インストルメントパネル(以下、インパネと略す)1の上面1a側に配置されるトップマウントタイプの助手席用エアバッグ装置Mに使用されるものであり、このエアバッグ装置Mは、図3に示すように、折り畳まれたエアバッグ10と、エアバッグ10に膨張用ガスを供給するインフレーター30と、エアバッグ10及びインフレーター30を収納保持するケース32と、エアバッグ10をケース32に取り付けるためのリテーナ27と、折り畳まれたエアバッグ10を覆うエアバッグカバー43と、エアバッグカバー43をケース32に強固に連結するための二つの押え板41と、を備えて構成されている。
【0019】エアバッグ10をケース32に取り付けるリテーナ27は、四角環状の板金製として、所定位置に下方へ延びる複数のボルト27aを備えて、構成されている。リテーナ27は、各ボルト27aをエアバッグ10の後述する取付孔17bを挿通させるとともに、ケース32や押え板41の後述する底壁部35や横板部41aに挿通させて、各ボルト27aにナット27bを螺合させることにより、ケース32に取り付けられている。
【0020】インフレーター30は、シリンダタイプとして、ケース32の後述する下部室37内に収納保持されている。
【0021】エアバッグカバー43は、ポリオレフィン系やポリエステル系等の熱可塑性エラストマー等から形成されて、インパネ1の長方形状に開口する開口2を塞ぐように配置される天井壁部44と、天井壁部44の下面から下方へ延びる略四角筒形状の側壁部45と、から構成されている。天井壁部44は、側壁部45に囲まれた内側に、周囲に薄肉の破断予定部44bを配置させて、二つの扉部44a・44aを、配設させている。破断予定部44bは、天井壁部44の上方から見て、略H字形状に配置されており、膨張時のエアバッグ10に押されて破断した際、扉部44a・44aを図3・4の二点鎖線や実線で示すように、観音扉を開かせるように、車両の前後方向に開かせることとなる。また、天井壁部44における車両の前後の縁には、下方へ突出する複数の係止脚44cが形成されている。各係止脚44cは、インパネ1の開口2の周縁に段差を有して設けられたフランジ部3の下面側に、係止されている。側壁部45には、車両の前後方向の部位に、車両の前後方向に貫通する複数の係止孔45aが、形成されており、これらの係止孔45aと押え板41とを使用して、側壁部45がケース32の後述する上部室33に連結されている。
【0022】押え板41は、板金から形成されるとともに、横板部41aと横板部41aの端部から上方へ延びる縦板部41bとを備えた断面L字形として、ケース32の車両前後方向の部位に、それぞれ、配置されている。そして、各横板部41aには、リテーナ27の各ボルト27aを挿通させる貫通孔(図符号省略)が形成され、各縦板部41bの上端は、ケース32の後述する係止突起34aに挿通可能に形成されている。
【0023】ケース32は、板金製として、上方を開口させた直方体形状の上部室33と、上部室33と連通するように、ケース32の下部側に配置される下部室37と、から構成されている。
【0024】上部室33は、折り畳んだエアバッグ10を収納する部位であり略四角筒形状の周壁部34と、周壁部34の下部に配置される底壁部35と、から構成されている。周壁部34には、エアバッグカバー側壁部45の各係止孔45aに挿入される係止突起34aが、外側に突出するように形成されている。底壁部35には、リテーナ27の各ボルト27aを挿通させるための貫通孔(図符号省略)が形成され、車両前後方向の部位の下面には、それぞれ、押え板41の横板部41aが当接して配置されることとなる。
【0025】下部室37は、底壁部35の内側端部から下方へ延びるような略四角筒形状の周壁部38と、周壁部38の下端を塞ぐ底壁部39と、を備えて構成されている。底壁部39には、ケース32をボディ5に取り付けるためのナット39aが取り付けられている。底壁部39は、ボディ5側のリンフォース5aから延びるブラケット5bに取り付けられるものであり、ボルト6を、ブラケット5bに設けられた連結孔(図符号省略)を経て、ナット39aに螺合させることにより、ブラケット5bに取り付けられている。
【0026】エアバッグ10は、図1・2・4に示すように、展開膨張時の形状を、車両の左右方向に軸心を有した略三角柱状の袋状としている。すなわち、実施形態の場合 エアバッグ10は、展開膨張時に膨らんだ周壁11がそれぞれ略三角形状の左・右側部15・16と、左・右側部15・16相互を連結するような上側部12・下側部13・端側部14と、を備えた形状となるように、構成されている。そしてエアバッグ10の展開膨張時、上側部12は、ウインドシールドS側に配置され、下側部13はインパネ1の上面1a側に配置され端側部14は、乗員側に配置され、左・右側部15・16は、エアバッグ10の展開膨張時エアバッグ10の左右両側におけるウインドシールドSとインパネ1との間に配置されることとなる。
【0027】下側部13の車両前方側にはケース上部室33の底壁部35にエアバッグ10を取り付けるための取付部17が形成され、取付部17は、エアバッグ10内に膨張用ガスを流入させるためのガス流入口17aを備えガス流入口17aの周縁には、複数の取付孔17bが貫通されている。これらの取付孔17bには、リテーナ27の各ボルト27aが挿通されて、取付部17が、ケース32の底壁部35に取り付けられることとなる。
【0028】なお、エアバッグ10の周壁11は、ポリエステルやポリアミド等の糸から織成された可撓性を有する所定数の布材を縫合して形成されている。布材の数は裁断形状に応じて一つ、あるいは複数でも良く、また布材の裁断形状も、任意であり各部12・13・14・15・16と同様な形状としなくとも良い。
【0029】そして左・右側部15.16の略中央には、それぞれ、周壁11の内外周を貫通するように略円形の開口とした取付孔15a・16aが設けられ、各取付孔15a・16aにはスリット20・21を設けた取付基布19が、各取付孔15a・16aを閉塞するように配設されている。各取付基布19は、周壁11と同様な材質の布材から形成されており実施形態の場合ポリエステル糸等の縫合糸25を使用して取付基布19の外周縁を取付孔15a・16aの内周縁に縫合して、周壁11に結合されている。
【0030】各取付基布19のスリット20・21は開口した際に膨張用ガスを排気するベントホール22を形成するものである。そしてスリット20・21は、それらの長手方向X(図4のA参照)に沿って直線状に配設されている。また、スリット20・21の間の連結部位19aは、エアバッグ10の所定以上の内圧上昇時に破断して、スリット20・21を連続させて、一つのベントホール22を形成できるように構成されている。
【0031】なお、各スリット20・21の開口幅寸法W(図1参照)は、カッタで切り込みを入れて各スリット20・21を形成したことから、略0mm、各スリット20・21の長さ寸法L0(図2参照)は、約27mm、連結部位19aの長さ寸法L1(図2参照)は、約6mmとしている。
【0032】そしてスリット20・21の長手方向Xは、収納されたケース上部室33から突出する際における左・右側部15・16のスリット配置部位付近に作用する引張力T1の作用方向に沿わせて、配置されている。実施形態の場合図4のAに示すようにエアバッグ10の車両搭載後の端側部14が乗員側へ展開して車両後方側へ移動する時を基準として車両前方側から車両後方側にかけてスリット後端20b・21bが、スリット前端20a・21aより斜め後ろ上方向に位置するようにスリット長手方向Xが設定されている。
【0033】このエアバッグ10の車両への搭載を説明すると、まず、各取付孔17bからボルト27aを突出させるように、内部にリテーナ27を配設させた状態で、エアバッグ10を折り畳み、さらに、折り崩れしないように、折り畳んだエアバッグ10を破断可能なラッピングシート28(図3参照)でくるんでおく。なお、エアバッグ10の折り畳みでは、エアバッグ10の下側部13が、膨張展開時、インパネ1の上面1aから後面1bに沿い易いように、ガス流入口17aの後部側を長くし、かつ、その部位を下面側に巻く逆ロール折りで折り畳んでおく(図3参照)。
【0034】そして、ケース32の下部室37内にインフレーター30を収納させておくとともに、リテーナ27の各ボルト27aをケース32の各底壁部35から突出させるように、折り畳んだエアバッグ10を上部室33内に収納させ、さらに、上方から、エアバッグカバー43の側壁部45を上部室33に外装し、側壁部45の各係止孔45aに周壁部34の係止突起34aを挿入させる。
【0035】ついで、各縦板部41bの上端を、側壁部45から突出している係止突起34aに挿通させるとともに、各横板部41aにボルト27aを挿通させて、ケース32の前後部位に押え板41・41を配置させ、さらに、各ボルト27aにナット27bを螺合させれば、エアバッグ装置Mを組み立てることができる。
【0036】そして、このように組み立てた助手席用エアバッグ装置Mは、車両に組み付けた状態のインパネ1の開口2から挿入させて、各係止脚44cをフランジ部3に係止させるとともに、ブラケット5bを経て、ナット39aにボルト6を螺合させ、ケース32をボディ5に連結すれば、車両に搭載することができる。
【0037】エアバッグ装置Mの車両への搭載後、インフレーター30から膨張用ガスが吐出されれば、エアバッグ10が、膨張して、ラッピングシート28を破断するとともに、エアバッグカバー43の破断予定部44bを破断させて扉部44a・44aを図3・4の二点鎖線や実線に示すように開かせることにより、ケース上部室33から、大きく突出することとなる。
【0038】そして、実施形態のエアバッグ10では、図4のAに示すようにスリット20・21の長手方向Xを、収納されたケース上部室33からの突出時における周壁11のスリット配置部位に作用する引張力T1の作用方向に沿わせて、スリット20・21を配設させている。そのため、上部室33から突出するエアバッグ10の膨張中ではスリット20・21は、スリット長手方向Xに沿う引張力T1で引っ張られて大きく開口することなく閉じた状態となってスリット20・21からの膨張用ガスの漏れを極力抑えることができる。
【0039】そして図4のBに示すように膨張完了後若しくは膨張途中で乗員と干渉すれば、エアバッグ10の内圧が上昇して周壁11にエアバッグ膨張中と相違する方向、すなわち、スリット長手方向Xと略直交する方向Yの引張力T2が作用することから、スリット20・21が開口し膨張用ガスが開口したスリット20・21から円滑に排気されて乗員へのエアバッグ10の押圧力を低減することができる。
【0040】したがって、実施形態のエアバッグ10では膨張完了まで、あるいは、乗員と干渉するまでスリット20・21からの膨張用ガスの漏れを極力抑えることができ、その対処の構成も単に、スリット20・21の長手方向Xを、所定方向に配置させるだけであることから、簡便に構成することができて工数・コストを抑えて製造することができる。
【0041】また、実施形態のエアバッグ10では、スリット20・21を、スリット長手方向Xに沿って、直線状に、二つ配設させており、図4のBに示すようにエアバッグ10の内圧上昇時にスリット20・21間の部位19aを破断させて、大きな開口のベントホール22を形成できるため膨張用ガスの排気量を増加させることができエアバッグ10の急激な内圧上昇時に容易に対処することができる。
【0042】なお、実施形態ではスリット長手方向Xに沿うスリットを二つ設けた場合を示したがスリットはスリット長手方向に三つ以上設けても良い。もちろん上記の作用・効果を考慮しなければ図5に示すようにスリット20は一つでも良いしあるいは複数のスリットを、長手方向Xと略直交するように並設させても良い。
【0043】さらに実施形態の場合ベントホール22を形成した際のスリット長手方向Xの両端22a・22b付近に、取付基布19と周壁11とを縫合することによる補強部位23(図2・4のB参照)が形成されておりスリット20・21の開口時、スリット20・21が延長されるようなベントホール22のスリット長手方向両端22a・22bの裂けを、補強部位23で停止させることができて、ベントホール22の開口面積を所定以下に抑えることができ、ベントホール22からの膨張用ガスの流量を一定範囲内に抑えてエアバッグ10の著しい内圧低下を防止することができる。
【0044】なお、実施形態では取付基布19と周壁11とを縫合した部位を、補強部位23としたが図6に示すようにスリット20・21の近傍に、縫合糸25を縫合させて形成した補強部位23を設けても良い。また、補強部位23は、糸や布を縫合させる他布材を接着剤で接合させて形成したりあるいは接着剤を含浸させたりして形成しても良い。
【0045】さらに実施形態のエアバッグ10では周壁11のスリット20・21の配置部位に、内外周に貫通する取付孔15a・16aを設け取付孔15a・16aを塞ぐようにスリット20・21を設けた取付基布19の外周縁を取付孔15a・16aの内周縁に結合させて、スリット20・21を周壁11に配設させる構成としておりスリット20・21の長さ等の形状や数を変えた取付基布に取り替えるだけでベントホール22の開口面積を容易に変更できエアバッグ10の内圧調整を簡便に行うことができる。勿論、取付基布19の周壁11に対する取付角度を調整してスリット長手方向Xの調整もエアバッグ毎に容易に行えることとなる。
【0046】なお、取付基布19の周壁11への結合は縫合を利用する他、接着を利用しても良い。
【0047】また、実施形態では助手席用エアバッグ装置Mに使用するエアバッグ10について説明したがステアリングホイールやシート等に搭載されるエアバッグ装置のエアバッグに本発明を適用しても良い。
【0048】そして、それらのエアバッグにスリットを配置させる場合にはエアバッグの突出時における膨張完了状態となるまでの間で周囲の部位に作用する引張力の方向が周辺部材との干渉等で種々変化しない部位に配置させることが望ましく、実施形態のような助手席用のエアバッグ10では、ウインドシールドSやインパネ1と干渉し難い左右の左・右側部15・16の略中央付近に、スリット20・21を配設することが望ましい。
【出願人】 【識別番号】000241463
【氏名又は名称】豊田合成株式会社
【出願日】 平成12年6月14日(2000.6.14)
【代理人】 【識別番号】100076473
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 昭夫 (外1名)
【公開番号】 特開2001−354108(P2001−354108A)
【公開日】 平成13年12月25日(2001.12.25)
【出願番号】 特願2000−178961(P2000−178961)