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【発明の名称】 車載用テレビ
【発明者】 【氏名】山口 高史

【氏名】南出 好生

【氏名】河本 正史

【氏名】渡辺 雅章

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 自動車のコンソール部分に埋設されるケーシングに対して進退自在に保持されるテレビ本体を有した車載用テレビにおいて、自動車のアクセサリーキーのオフに応答して、前記テレビ本体の前記ケーシングへの収納動作を開始することを特徴とする車載用テレビ。
【請求項2】 自動車のコンソール部分に埋設されるケーシングに対して進退自在に保持されるテレビ本体を有した車載用テレビにおいて、前記テレビ本体を前記ケーシングに対して進退自在に支持する支持機構と、前記支持機構によって前記ケーシング外部に突出された前記テレビ本体を回動させる回動機構と、前記支持機構と前記回動機構を駆動する駆動手段とを備え、自動車のアクセサリーキーのオフに応答して、前記駆動手段を駆動して前記テレビ本体を回動し前記ケーシングに収納することを特徴とする車載用テレビ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乗用車等の車両のダッシュボード等に組み込まれる車載用テレビに関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載されているカーステレオとして、チューナ、テープデッキ、CDプレーヤ等があり、これらはオプション又は車両のグレードに合わせてコンソールボックス等に取付けられている。
【0003】ところで、近年においては小型薄型等の利点を有した液晶テレビの機能が高められ、更には値段も手ごろである等の理由により、ブラウン管式のテレビに代わり普及度が増している。
【0004】しかし、多くの乗用車においては、ブラウン管式のテレビに限らず液晶テレビを設置するためのスペースが無いため、たとえば液晶テレビを車室内に設置する場合には、ダッシュボード上に専用の取付け金具を用いて取付けたり、シフトノブ近傍に専用の取付けアームを用いて取付けたりしている。
【0005】ところがこのような取付け方法では、専用金具あるいは専用アームによって固定取付けされた液晶テレビを単に車室内に据え付けた場合には、真夏の炎天下に晒されてしまうケースが多く、このような場合には液晶表示部が熱によって変形したりし、液晶テレビの表示機能を著しく阻害してしまう危険性が大である。
【0006】このような不具合を解消するものとして、たとえば特開平2−31577号公報には、図1乃至図3に示すように液晶テレビをダッシュボードに組み込んだ車載用テレビが開示されている。
【0007】つまり、テレビ本体1を収容する箱型のケーシング2がダッシュボードD内部に設置されている。ケーシング2内部には、テレビ本体1を進退自在とする送り機構3が設けられている。テレビ本体1の下端部には支持機構(図示省略)が設けられており、この支持機構を介して送り機構3が連結されている。
【0008】使用に際して、引出しスタートボタンを操作すると、送り機構3が駆動することによりケーシング2内からテレビ本体1が送り出され(図2参照)、この後テレビ本体1を使用者が手動操作により所定の角度まで回動される(図3参照)。
【0009】使用しない場合、手動操作によりテレビ本体1を水平に倒した後、引戻しスタートボタン(図示省略)を操作すると、送り機構3によってテレビ本体1がケーシング2内に戻される。
【0010】これにより、使用しない場合にはテレビ本体1がダッシュボードD内部のケーシング2内に収容されるため、収納スペースが確保されるばかりでなく、真夏の炎天下に晒されてしまうこともなくなり、液晶表示部が熱によって変形したりしてしまうという不具合が解消される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述した従来の載用テレビでは、テレビ本体1を使用しない場合に、手動操作によりテレビ本体1を水平に倒した後、引戻しスタートボタン(図示省略)を操作する必要がある。
【0012】このような車載用テレビにあっては、使用者が車外に出るのに伴い車載用テレビを収納する際、多くの操作と時間を必要とするため、直ちに車外に出ることができない。
【0013】本発明は、このような事情に対処して成されたもので、テレビ本体のケーシングへの収納を簡易に行わせることができる車載用テレビを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、上記目的を達成するために、自動車のコンソール部分に埋設されるケーシングに対して進退自在に保持されるテレビ本体を有した車載用テレビにおいて、自動車のアクセサリーキーのオフに応答して、前記テレビ本体の前記ケーシングへの収納動作を開始することを特徴としている。
【0015】また、請求項2記載の発明は、上記目的を達成するために、自動車のコンソール部分に埋設されるケーシングに対して進退自在に保持されるテレビ本体を有した車載用テレビにおいて、前記テレビ本体を前記ケーシングに対して進退自在に支持する支持機構と、前記支持機構によって前記ケーシング外部に突出された前記テレビ本体を回動させる回動機構と、前記支持機構と前記回動機構を駆動する駆動手段とを備え、自動車のアクセサリーキーのオフに応答して、前記駆動手段を駆動して前記テレビ本体を回動し前記ケーシングに収納することを特徴としている。
【0016】
【作用】各発明の車載用テレビでは、自動車のアクセサリーキーのオフに応答して、テレビ本体の自動車のコンソール部分に埋設されるケーシングへの収納動作を開始する。
【0017】したがって、使用者が煩わしい操作をすることなく、テレビ本体を自動車のコンソール部分に埋設されるケーシングへ収納させることができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例の詳細を図面に基づいて説明する。図4乃至図11は、本発明の車載用テレビの一実施例を示すもので、車両のダッシュボード(図示省略)等に設置されるケーシング10に対しテレビ本体20が支持機構30を介して回動自在に支持されている。またテレビ本体20は、送り機構40によりケーシング10に対して進退自在とされている。更にテレビ本体20は、回動機構50によって所定の見やすい角度まで回動されるようになっている。
【0019】ケーシング10には、テレビ本体20の出入口となる開口部13が設けられている。また、ケーシング10は、DIN規格により定められた寸法とされている。
【0020】テレビ本体20の側面には、チャンネルセレクトや音量調整及び輝度調整等を行うための機能ボタン(図示省略)が設けられている。テレビ本体20には、液晶表示部21が設けられており、ケーシング10内に収納された状態にあっては液晶表示部21が下側に向けられている。テレビ本体20の縁部23aは、R状に形成されており、これにより後述するようにテレビ本体20がケーシング10から完全に押し出される直前の位置での回動がスムースに行われるようになっている。
【0021】支持機構30には、サブケーシング31が備えられている。サブケーシング31の両サイドには支持部材32を介してローラ33が回転自在に取付けられている。ケーシング10の内側面には、ガイド部材14が水平方向に延存している。各ローラ33は、ガイド部材14に載置されている。これにより、サブケーシング31は、ケーシング10内にてスライド自在とされる。サブケーシング31の先端部には、支持アーム34が対向配置されている。各支持アーム34間には、テレビ本体20が回動自在に取付けられている。
【0022】サブケーシング31の上端面の一側には、光センサ70が取付けられている。ケーシング10の内面の光センサ70に対応する位置には、シート状の位置検出部材71が貼付けられている。サブケーシング31の移動に伴って光センサ70が位置検出部材71からの変調された反射光を取り込むことにより、サブケーシング31の移動量が検出される。
【0023】送り機構40には、サブケーシング31をケーシング10内にてスライドさせるための送り用駆動モータ41が備えられている。送り用駆動モータ41の駆動軸には、ウォームギヤ42が取付けられている。サブケーシング31の上端部には、ピニオンギヤ43が回転自在に取付けられている。ウォームギヤ42とピニオンギヤ43との間には、伝達ギヤ42a〜42fが介在されている。送り用駆動モータ41の駆動力は、伝達ギヤ42a〜42fを介してピニオンギヤ43に伝達される。
【0024】ケーシング10側には、ラックギヤ11,12が平設されている。ピニオンギヤ43はラックギヤ11に噛み合っている。ピニオンギヤ44はラックギヤ12に噛み合っている。ピニオンギヤ43,44はシャフト45を介して連結されている。送り駆動用モータ41の駆動力がピニオンギヤ43に伝えられると、サブケーシング31がスライドする。このとき、ピニオンギヤ43に伝えられた駆動力はシャフト45を介してピニオンギヤ44に伝達されるため、サブケーシング31のスライド動作が適切に行われる。
【0025】ケーシング10の先端部側には、テレビ本体20が所定位置まで送り出された後の回動開始位置をセンスするセンススイッチ46が取付けられている。サブケーシング31の側面には、サブケーシング31が所定量だけ送り出された際にセンススイッチ46に当接し、これをオンさせる当接部材(図示省略)が取付けられている。
【0026】なお、テレビ本体20の所定位置までの送り出し位置をセンスするセンサにあっては、この例のようにメカニカルなものに限らず光学式センサ等のように他のセンサを用いてもよい。また、上記の光センサ70による水平移動の量検出により、所定量が検出されたことによって回動を開始させるようにしてもよい。
【0027】回動機構50には、ケーシング10外に押し出されたテレビ本体20を見やすい角度まで回動させるための回動力を与える回動用駆動モータ51が備えられている。回動用駆動モータ51の駆動軸には、ウォームギヤ52が取付けられている。サブケーシング31の先端部側には、テレビ本体20側に設けられた回動用の扇状ギヤ22,23に噛合う大ギヤ53が回動自在に配置されている。なお、大ギヤ53は各扇状ギヤ22,23に対向させて配置されており、各大ギヤ53は軸53aによって連結されている。
【0028】大ギヤ53とウォームギヤ52との間には、伝達ギヤ54a〜54fが介在されている。回動用駆動モータ51の駆動力は、伝達ギヤ54a〜54fを介して大ギヤ53に伝達される。
【0029】伝達ギヤ54fに噛合う位置には、回動角判別ギヤ55が配置されている。回動角判別ギヤ55には、図7(b)に示すように、外周面が白黒に塗り分けられた判別板56が一体的に取付けられている。
【0030】サブケーシング31の上端面の判別板56に対応する位置には、基板57を介して光センサ58が取付けられている。テレビ本体20の回動に伴って光センサ58が判別板56からの変調された反射光を取り込むことにより、テレビ本体20の回動量が検出される。
【0031】このような構成の車載用テレビの基本的な動作は次の通りである。まず、ケーシング10内からのテレビ本体20の引き出しを促す図示省略のスタートスイッチを操作すると、送り機構40の送り用駆動モータ41が駆動される。送り用駆動モータ41の駆動力は、この駆動軸に取付けられているウォームギヤ42及び伝達ギヤ42a〜42fを介してピニオンギヤ43に伝達される。またピニオンギヤ43に伝達された駆動力はシャフト45を介してピニオンギヤ44に伝達される。ピニオンギヤ43,44が回転することにより、ラックギヤ11,12との噛合力によってサブケーシング31が開口部13側に送り出される。
【0032】このとき、サブケーシング31に取付けられている光センサ70がケーシング10の内面に取付けられているシート状の位置検出部材71からの変調された反射光を検出することにより、サブケーシング31の移動量が検出される。
【0033】サブケーシング31が送り用駆動モータ41の駆動力によってたとえば図9に示す開口部13側まで送り出されると、サブケーシング31に取付けられている当接部材46がケーシング10側に取付けられているセンススイッチ45に当接する。この位置は、テレビ本体20がケーシング10から完全に押し出される直前の場所であり、且つテレビ本体20の回動に支障をきたすことのない位置でもある。
【0034】これにより、テレビ本体20の回動スタート位置が検知され、回動機構50の回動用駆動モータ51が駆動される。回動用駆動モータ51の駆動力は、この駆動軸に取付けられているウォームギヤ52及び伝達ギヤ54a〜54fを介して大ギヤ53に伝達される。一方の大ギヤ53に伝達された駆動力は、軸53aを介して他方の大ギヤ53にも伝達される。
【0035】各大ギヤ53が回転し、これに噛合う扇状ギヤ22,23が回動することにより、テレビ本体20が回動する。
【0036】このとき、テレビ本体20の縁部23aはR状に形成されているため、テレビ本体20の回動に際してはその縁部23aがケーシング10に当接することがなくスムースに行われる。またこのとき、伝達ギヤ54fに噛合う回動角判別ギヤ55がテレビ本体20の回動に同期して回転し、併せて判別板56も回転する。サブケーシング31側に取付けられている光センサ58が判別板56の回転によって変調された反射光を取り込むことにより、テレビ本体20の回動量が検出される。
【0037】テレビ本体20がたとえば予め設定された角度まで回動すると、光センサ58の検出結果によりそれが検知されて、回動用駆動モータ51の駆動が停止される。
【0038】テレビ本体20の回動停止の直前又は直後においては、サブケーシング31の上端面に取り付けられている光センサ70がケーシング10側に貼付けられているシート状の位置検出部材71からの変調された反射光を取り込み、サブケーシング31を所定量だけ送り出したことを検知する。これにより、送り用駆動モータ41の駆動が停止される。
【0039】更に、光センサ58による予め設定された角度までの回動結果及び光センサ70によるサブケーシング31の所定の送出し量が検出されると、送り用駆動モータ41が送り方向とは逆に駆動され、これにより支持機構30がケーシング10内部に引き戻される。このケーシング10の戻り量は光センサ70によって検出されており、図11に示すように、テレビ本体20の背面側がダッシュボードDに当接するまでの戻り量が検出されると、送り用駆動モータ41の駆動が停止される。
【0040】これにより、テレビ本体20の背面側がダッシュボードDによって保持され、テレビ本体20に対する固定領域が広げられるため、走行中におけるテレビ本体20のブレが確実に防止される。なお、テレビ本体20の背面側がダッシュボードDに当接する状態を検出するに際しては、送り用駆動モータ41にかかる負荷の上昇に基づいたり、たとえばテレビ本体20の背面側にメカニカルスイッチや光学式スイッチを設けこれらの検出結果に基づいたりして行うようにしてもよい。
【0041】テレビ本体20がダッシュボードDに保持される状態にあっては、その背面側がダッシュボードDに当接しているため、テレビ本体20に設けられている各種操作ボタンの操作に支障をきたすこともない。
【0042】一方、ケーシング10内部にテレビ本体20が戻る場合の基本的な動作は次の通りである。まず、送り機構40の送り用駆動モータ41が上記とは逆方向に駆動され、サブケーシング31がケーシング10内部に引き戻される。回動用駆動モータ51が上記とは逆方向に駆動され、テレビ本体20が水平に倒される側に回動される。
【0043】テレビ本体20が水平位置まで完全に倒された際、サブケーシング31は図9に示す位置まで移動している。このとき、サブケーシング31に取付けられている当接部材がケーシング10側に取付けられているセンススイッチ46に当接することによってテレビ本体20の水平位置までの回動戻し完了が検知される。これにより、回動用駆動モータ51の駆動が停止される。
【0044】この状態からサブケーシング31の引き込みが更に続行される。サブケーシング31の上端面に取り付けられている光センサ70がケーシング10側に貼付けられているシート状の位置検出部材71からの変調された反射光を取り込み、サブケーシング31が所定量だけ引き込まれたことを検知すると、送り用駆動モータ41の駆動が停止される。
【0045】続いて、車両のアクセサリーキーのオン/オフに基づいたケーシング10からのテレビ本体20の出入動作を、図12乃至図15を用いて説明する。
【0046】まず、テレビ本体20がケーシング10から押し出されている状態のとき、アクセサリーキーがオフされると(ステップ101)、テレビ本体20の収納動作が開始される(ステップ102)。このとき、テレビ本体20の収納動作開始前のテレビ本体20の起立角度等の状態を記憶させるためにメモリキー(図示省略)を操作すると(ステップ103)、前回の操作においてメモリにデータが格納されている場合にはそのデータが更新され(ステップ106)、メモリにデータが格納されていない場合には現時点のデータがメモリに格納される(ステップ107)。但し、(ステップ103)において、メモリキーの操作が行われない場合には、前回格納されたメモリのデータがクリアされる(ステップ104)。
【0047】これらの操作を終えると、回動用駆動モータ51が駆動される(ステップ108)。このとき、上述したように光センサ58が判別板56の回転によって変調された反射光を取り込み(ステップ109)、光センサ58の検出結果が所定値に達すると(ステップ110)、次いで送り用駆動モータ41が駆動される(ステップ111)。このとき、回動用駆動モータ51の駆動は継続されている。
【0048】回動用駆動モータ51の駆動によってテレビ本体20の引き込み動作が行われると、上述したように光センサ70がケーシング10側に貼付けられているシート状の位置検出部材71からの変調された反射光を取り込む(ステップ112)。
【0049】テレビ本体20の引き込み動作中に、上記の光センサ58の検出結果が所定値に達すると(ステップ113)、回動用駆動モータ51の駆動が停止される(ステップ114)。次いで、光センサ70による検出結果が所定値に達すると(ステップ115)、送り用駆動モータ41の駆動が停止され(ステップ116)、ケーシング10内へのテレビ本体20の収納動作が終了する。
【0050】続いて、テレビ本体20がケーシング10内に収納されている状態のとき、アクセサリーキーがオンされ(ステップ201)、更にテレビ本体20の押し出しを促すスイッチがオンされている場合(ステップ202)、メモリ内に前回の操作によってデータが格納されているか否かの判断が行われる(ステップ203)。
【0051】メモリ内にデータが格納されていない場合には、後に駆動される回動用駆動モータ51による回動量が所定値にセットされる(ステップ205)。これに対し、メモリ内にデータが格納されている場合には、送り用駆動モータ41による送り量及び回動用駆動モータ51による回動量がメモリ内のデータに基づいてセットされる(ステップ204)。
【0052】次いで、送り用駆動モータ41が駆動されると(ステップ206)、上述したように光センサ70が位置検出部材71からの変調された反射光を取り込む(ステップ207)。光センサ70が所定値に達すると(ステップ208)、回動用駆動モータ51が駆動され(ステップ209)、併せて光センサ58が判別板56の回転によって変調された反射光を取り込む(ステップ210)。
【0053】この状態において、光センサ70の検出結果が所定値に達すると(ステップ211)、送り用駆動モータ41の駆動が停止される(ステップ212)。光センサ58の検出結果が所定値に達すると(ステップ213)、回動用駆動モータ51の駆動が停止される(ステップ214)。
【0054】次いで、(ステップ204)における送り用駆動モータ41の送り量たる水平パルスの設定の有無が判断され(ステップ215)、パルスの設定が有ると判断された場合には送り用駆動モータ41が逆駆動され、光センサ70の検出結果が所定値に達すると、送り用駆動モータ41の駆動が停止される(ステップ217〜219)。
【0055】これに対し、(ステップ215)にてパルスの設定が無いと判断された場合には、振動吸収モードの有無が判断され(ステップ216)、有ると判断された場合には送り用駆動モータ41が逆駆動され、テレビ本体20の背面側がダッシュボードDに当接した時点で送り用駆動モータ41の駆動が停止される(ステップ220〜222)。
【0056】このように、本実施例では、サブケーシング31の送り出し中にサブケーシング31に取付けられている当接部材がケーシング10側に取付けられているセンススイッチ46に当接することにより、テレビ本体20の回動開始位置を検出する。この位置は、テレビ本体20がケーシング10から完全に押し出される直前の場所であり、且つテレビ本体20の回動に支障をきたすことのない位置でもある。
【0057】したがって、テレビ本体20がケーシング10内部より完全に押し出される直前からテレビ本体20の所定角度である見やすい位置までの回動を行わせることが可能とされるため、押し出された状態にあるテレビ本体20の先端部とケーシング10の開口部13との間のテレビ本体20の押し出しスペースが小さくなる。
【0058】このため、ダッシュボード前面のテレビ本体20の送り出し側近傍にシフトレバーや他の障害物等が存在している場合でも、その障害物を避けることができ、テレビ本体20を所定位置である見やすい位置まで確実且つスムースに回動させることができる。またテレビ本体20の所定位置までの動作は、一度で確実に行われるため、結果的にテレビ本体20の所定位置である見やすい位置までの送り出しに要する動作時間を短くすることができる。
【0059】一方、ケーシング10内部にテレビ本体20を戻す場合には、機構40の送り用駆動モータ41及び回動機構50の回動用駆動モータ51を略同時に逆駆動さてサブケーシング31の引き込み動作を行わせつつテレビ本体20を水平位置側に倒すようにした。したがって、上記同様にダッシュボード前面のテレビ本体20の送り出し側近傍にシフトレバーや他の障害物等が存在している場合でも、その障害物を避けることができ、テレビ本体20の水平位置までの回動及びサブケーシング31の引き込み動作を確実に行わせることができるため、結果的にテレビ本体20のケーシング10内部への戻し動作時間を短くすることができる。
【0060】また、ケーシング10に対するテレビ本体20の押し出し及び引き戻し動作を確実に行わせることができるため、テレビ本体20が障害物に当接することによる傷の発生や駆動モータの焼き切れの問題等も確実に防止することができる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明の車載用テレビによれば、自動車のアクセサリーキーのオフに応答して、テレビ本体を自動車のコンソール部分に埋設されるケーシングへの収納動作を開始する。
【0062】また、アクセサリーキーのオフに応答してテレビ本体を前記ケーシングに対して進退自在に支持する支持機構と支持機構によって前記ケーシング外部に突出された前記テレビ本体を回動させる回動機構とを駆動する駆動手段を駆動してテレビ本体を回動し前記ケーシングに収納する。
【0063】したがって、使用者が煩わしい操作をすることなく、テレビ本体を自動車のコンソール部分に埋設されるケーシングへ収納させることができる。
【出願人】 【識別番号】000005016
【氏名又は名称】パイオニア株式会社
【出願日】 平成4年1月13日(1992.1.13)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−10415(P2001−10415A)
【公開日】 平成13年1月16日(2001.1.16)
【出願番号】 特願2000−77437(P2000−77437)