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【発明の名称】 自動車のコンソールボックス
【発明者】 【氏名】土屋 智彦

【要約】 【課題】コンソールドアの回動を利用して飲物の空缶を潰すことのできる自動車のコンソールボックスを提供する。

【解決手段】ボックス本体1aにおけるコンソールドア1bの枢着位置側の端部近辺に、飲物の空缶が上方からセットされる空缶ホルダ20を設け、この空缶ホルダにセットされた空缶を押圧する押圧板11を駆動棒10の先端部に取付ける。その他方の端部にスライドピン10bを設け、コンソールドア1bの裏面に、スライドピン10bを支点として駆動棒10を上下に回動させ得る状態でスライドピン10bを前後にスライドさせるようにガイドするガイド溝13を設ける。このガイド溝は、コンソールドア1bの開放位置で駆動棒10が垂直下方へ回動して押圧板11を空缶の縦方向の端面に当接させ、さらにコンソールドア1bの開放度合が小さくなるのに伴ってスライドピン10bを枢着位置側へ相対的にスライドさせつつ駆動棒10を下降させて空缶を潰し得る形状に設定されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 フロアに設けられたボックス本体の上方へ開口した開口部の前後方向の端部に、上方への回動で開放するコンソールドアが枢着されている自動車のコンソールボックスにおいて、ボックス本体におけるコンソールドアの枢着位置側の端部近辺に、飲物の空缶が上方からセットされる空缶ホルダを設け、この空缶ホルダにセットされた空缶を縦方向に押圧する押圧板を駆動棒の先端部に取付け、前記駆動棒の他方の端部にスライド部を設け、前記コンソールドアの裏面に、前記スライド部を支点として駆動棒を上下に回動させ得る状態で前記スライド部を前後にスライドさせるようにガイドするガイド部を設け、このガイド部は、前記コンソールドアの開放位置で前記駆動棒が垂直下方へ回動して前記押圧板を空缶の縦方向の端面に当接させ、さらに前記コンソールドアの開放度合が小さくなるのに伴って前記スライド部を枢着位置側へ相対的にスライドさせつつ前記駆動棒を下降させて空缶を潰し得る形状に設定されていることを特徴とする自動車のコンソールボックス。
【請求項2】 ボックス本体の枢着位置側の端面に、潰された空缶を取り出すために開放されるコンソールハッチを設け、このコンソールハッチ及び空缶ホルダ間に、この空缶ホルダに形成された空缶取出し口から移動させられた空缶を保管するゴミ箱が設けられていることを特徴とする請求項1記載の自動車のコンソールボックス。
【請求項3】 空缶ホルダの底部の空缶取出し口側の端部に、潰された空缶を空缶取出し口からゴミ箱へ滑落させるように、上方へばね付勢された跳ね板が枢着されていることを特徴とする請求項2記載の自動車のコンソールボックス。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飲物の空缶の廃棄機能を備えた自動車のコンソールボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】車室内には飲物の容器を保持するホルダが設けられたり、或は任意にセットすることができる。また、これらのドリンク容器ホルダには、飲んだ後の空缶を保持させることもできる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複数個の飲物を用意する場合、手近なカップホルダが不足することになったり、空のままで保持しておくのは邪魔でもあり、気になりがちである。
【0004】本発明は、このような点に鑑みて、コンソールドアの回動を利用して飲物の空缶を潰すことのできる自動車のコンソールボックスを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、この目的を達成するために、請求項1により、フロアに設けられたボックス本体の上方へ開口した開口部の前後方向の端部に、上方への回動で開放するコンソールドアが枢着されている自動車のコンソールボックスにおいて、ボックス本体におけるコンソールドアの枢着位置側の端部近辺に、飲物の空缶が上方からセットされる空缶ホルダを設け、この空缶ホルダにセットされた空缶を縦方向に押圧する押圧板を駆動棒の先端部に取付け、駆動棒の他方の端部にスライド部を設け、コンソールドアの裏面に、スライド部を支点として駆動棒を上下に回動させ得る状態でスライド部を前後にスライドさせるようにガイドするガイド部を設け、このガイド部は、コンソールドアの開放位置で駆動棒が垂直下方へ回動して押圧板を空缶の縦方向の端面に当接させ、さらにコンソールドアの開放度合が小さくなるのに伴ってスライド部を枢着位置側へ相対的にスライドさせつつ駆動棒を下降させて空缶を潰し得る形状に設定されていることを特徴とする。
【0006】ボックス本体の枢着位置側の前端部又は後端部近辺の空缶ホルダに空缶をセットした状態で、開放したコンソールドアの裏面に格納された駆動棒を下方へ回動させ、押圧板を空缶の縦方向の端面に当てる。コンソールドアを閉鎖方向へ押圧すると、スライド部がガイド部でガイドされて枢着位置へスライドしつつコンソールドアが閉鎖する過程で、空缶が押圧板で押し潰される。
【0007】潰された空缶をコンソールボックスに複数個保管しておくには、請求項2により、ボックス本体の枢着位置側の端面に、潰された空缶を取り出すために開放されるコンソールハッチを設け、このコンソールハッチ及び空缶ホルダ間に、この空缶ホルダに形成された空缶取出し口から移動させられた空缶を保管するゴミ箱が設けられていることを特徴とする。その際、潰された空缶を空缶ホルダから自動的にゴミ箱へ移動させるには、請求項3により、空缶ホルダの底部の空缶取出し口側の端部に、潰された空缶を空缶取出し口からゴミ箱へ滑落させるように、上方へばね付勢された跳ね板が枢着されていることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】図1乃至図3を基に本発明の実施の形態の一例による自動車のコンソールボックスを説明する。運転席及び助手席間のフロアに設けられたコンソールボックス1のボックス本体1aの上方へ開口した開口部1cの後端部には、上方へ回動して開口部1cを開放するコンソールドア1bがヒンジピン2で枢着されている。
【0009】ボックス本体1aの枢着位置側の後端面には、潰された空缶9を取り出すために開放されるコンソールハッチ23がインテグラルヒンジ部23aを支点として開放可能に設けられている。このコンソールハッチの前方寄りのボックス本体1aの端部近辺には、空缶9が上方からセットされる筒状の空缶ホルダ20が設けられている。
【0010】この空缶ホルダは、コンソール底面よりも上昇位置に在る底部20aを備え、その上側の空缶ホルダ20の後端面の下方部分には、空缶取出し口21が形成されている。底部20aには、その面形状に対応し、かつ潰された空缶9を空缶取出し口21からゴミ箱24へ滑落させるように、上方へばね29で付勢された跳ね板22がピン28で枢着されている。コンソールハッチ23及び空缶ホルダ20間には、空缶取出し口21から移動してきた空缶9を保管するゴミ箱24として機能する空間部が形成されている。
【0011】コンソールドア1bの裏側には、空缶ホルダ20にセットされた空缶9を縦方向に押圧する押圧板11を先端部に備えた駆動棒10が収納されている。即ち、空缶9の上面又は底面を押圧するディスク状の押圧板11が、駆動棒10の下端部に、図2に示すように、ピン10aで押圧板11のブラケット11aに枢着され、基端部にスライド部としてスライドピン10bが車幅方向の両側に突設されている。コンソールドア1bの裏面には、スライドピン10bを前後にガイドするガイド溝13を有するガイド部材12が下設されている。ガイド溝13は、その前端部に駆動棒の基端部が支持されている状態においてコンソールドア1bの大きな開放位置で駆動棒10が垂直下方へ回動して押圧板11を空缶9の端面に当接させ得、さらにコンソールドア1bの開放度合が小さくなるのに伴ってスライドピン10bを後方へスライドさせつつ空缶9を潰すように駆動棒10を垂直方向へ下降させ得る曲線形状に設定されている。
【0012】コンソールドア1bの裏面には、さらに曲げ弾性を呈する係止片19が下設され、その下端部に先端が断面半円の係止部19aがL字形に形成されている。これにより、駆動棒10はスライドピン10bがガイド溝13で支持されてスライドピン10bを支点として回転してコンソールドア1bに沿った位置を占め、押圧板11が駆動棒10に沿った位置に傾倒させられた状態で係止部19aに係止されることにより、コンソールドア1bの裏側に格納される。
【0013】このように構成された空缶廃棄機能付コンソールボックスの動作は、次の通りである。コンソールドア1bの閉鎖状態では、駆動棒10及び押圧板11はそれぞれコンソールドア1bに沿うように回動して係止片19により係止されて格納されている。
【0014】空缶9を潰す場合には、図3Aに示すように、コンソールドア1bを開放させて、空缶9を空缶受け20の跳ね板22にセットし、駆動棒10を下方へ引張って係止部19aから離脱させ、スライドピン10bがガイド溝13の前端部に在る状態で押圧板11を空缶9の上面又は底面に当接させる。コンソールドア1bを閉鎖方向へ押して、跳ね板22が底部20aに押し付けられると共に、駆動棒10を垂直方向へセットする。
【0015】さらに、コンソールドア1bを下方へ押圧すると、空缶9が縦方向へ加圧され、スライドピン10bがガイド溝13に沿って後方へスライドしつつ駆動棒10が徐々に下降する。これにより、図3Bに示すように、コンソールドア1bが閉鎖位置に向かう過程で空缶9が潰される。コンソールドア1bの先端部での押圧操作により挺子の原理で枢着位置近辺の駆動棒10に充分な圧縮力が得られる。また、駆動棒10のその先端を支点とする回動経路は、その基端をコンソールドア1bの閉鎖に伴って垂直下方へ下降させるガイド溝13の形状と異なるために、コンソールドア1bの操作時に駆動棒10は傾倒することなく垂直方向に保持される。
【0016】コンソールドア1bの加圧操作が拘束される回動位置に達した後に、コンソールドア1bを開放すると、駆動棒10も連動して持ち上げられ、これにより跳ね板22が空缶9を斜めに持ち上げて、ゴミ箱24内で空缶取出し口21aにセットされたゴミ袋27内へ自動的に滑落させる。ゴミ袋27に溜った空缶9は、コンソールハッチ23を開放して空缶取出し口21aから外したゴミ袋27と一緒に廃棄することができる。
【0017】尚、前述の実施の形態において、スライドピンは、駆動棒の基端部に回転自在にスライド部として取付けても良い。簡略構造としては、ゴミ箱24、さらに跳ね板22を廃止してコンソールハッチを空缶取出し口21aに隣接して構成することもできる。また、コンソールハッチも廃止して押し潰された空缶を上方へ取り出すように空缶ホルダを構成することもできる。
【0018】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、コンソールドアの開閉操作を利用して空缶を潰すことが可能となり、しかもコンソールボックス内へ保管可能になる。請求項2の発明によれば、空缶用のゴミ箱が用意されるために、圧縮された空缶を複数個保管しておくことができる。請求項3の発明によれば、回動板により潰された空缶を自動的にゴミ箱に移動させることができる。
【出願人】 【識別番号】000157083
【氏名又は名称】関東自動車工業株式会社
【出願日】 平成11年6月30日(1999.6.30)
【代理人】 【識別番号】100083208
【弁理士】
【氏名又は名称】福留 正治
【公開番号】 特開2001−10412(P2001−10412A)
【公開日】 平成13年1月16日(2001.1.16)
【出願番号】 特願平11−185496