トップ :: B 処理操作 運輸 :: B60 車両一般

【発明の名称】 盗難防止機能を備える自動車用ロック
【発明者】 【氏名】クリストフ チエレ

【氏名】カリン ロデラー

【要約】 【課題】

【解決手段】ハウジング1と、ハウジング1内に配置されたロックシリンダ4とを備える自動車用ステアリングコラムロックであり、前記シリンダのコアは、その内端部によって制御要素6を回転させ、この制御要素6により、ブロック部品9がステアリングコラム2の方向に移動自在となっており、ブロック部品9はロック位置にあると、ステアリングコラム2の移動をブロックし、変位自在に支持された安全ボルト15を有する盗難防止装置により、ブロック部品9をそのブロック位置にブロックできるようになっており、もって盗難防止装置は、安全ボルト15がブロック位置にトリップするのを防止する、変位自在に支持された係止手段6、21を有し、該係止装置6、21をロックの軸線18に沿った2つの方向の一方に係止装置6、21を変位することにより、安全ボルト15の係合解除を開始できるようになっている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ハウジング(1)と、ハウジング(1)内に配置されたロックシリンダ(4)とを備え、前記シリンダのコアが、その内端部によって制御部品(6)を回転させ、よって、制御部品(6)により、ブロック部品(9)がステアリングコラム(2)の方向に移動可能となり、ブロック部品(9)がロック位置にあるとステアリングコラム(2)の移動をブロックして、変位自在に支持された盗難防止安全ボルト(15)により、ブロック部品(9)をそのブロック位置にロックできるようになっている、自動車のステアリングコラムロックであって、前記盗難防止装置が、安全ボルト(15)のブロック位置への移動を防止する変位自在に支持された係止装置(6、21)を有し、該係止装置(6、21)をロックの軸線(18)に沿う2つの方向のうちの一方に係止装置(6、21)を変位させることによって、安全ボルト(15)のトリップを開始できるようになっていることを特徴とするステアリングコラムロック。
【請求項2】 スプリングの力により、トリップされていない通常位置において、安全ボルト(15)に予め張力が加えられていることを特徴とする、請求項1記載のステアリングコラムロック。
【請求項3】 枢動自在なロックディスク(19)の形態をしたロック要素により、係止装置(6、21)および安全ボルトが共に作用し、もってロック要素が、安全ボルト(15)のトリップをブロックするようになっていることを特徴とする、請求項1または2記載のステアリングコラムロック。
【請求項4】 係止装置(6、21)が支持体(20)を有し、この支持体(20)に、ロックディスク(19)が当接していることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のステアリングコラムロック。
【請求項5】 係止装置(6、21)が、2つの移動自在な支持体を有し、かつこの支持体が、互いに分離されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のステアリングコラムロック。
【請求項6】 第1支持体(20)が、変位自在な制御部品(6)に配置されており、第2支持体がロックの軸線に変位自在に支持されたスリーブ(21)に配置されており、もってロックディスク(19)が、双方の支持体に当接するようになっていることを特徴とする、請求項5記載のステアリングコラムロック。
【請求項7】 ロックディスク(19)が制御カム(23)を有し、この制御カムが、安全ボルト(15)上に位置するクサビ面(24)に協働するようになっていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のステアリングコラムロック。
【請求項8】 制御部品(15)にスプリングの力が作用し、もって特にロックシリンダが取り外された後にロックシリンダ(4)が不正に操作されると、制御部品(6)がロックシリンダ(4)に向かって軸方向に変位させられて、安全ボルト(15)の係合を開始するようになっていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載のステアリングコラムロック。
【請求項9】 スリーブ(21)にスプリングの力が作用し、特にイグニッションスイッチ(7)が取り外された後に、イグニッションスイッチ(7)が不正に操作されると、スリーブ(21)がイグニッションスイッチ(7)に向かって軸方向に変位させられて安全ボルト(15)のトリップを実行するようになっていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載のステアリングコラムロック。
【請求項10】 盗難防止機能をトリガーした後に、ロックディスク(19)が係止装置(15)の移動をロックするようになっていることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載のステアリングコラムロック。
【請求項11】 ブロック部品(9)が枢動ディスクであり、枢動ディスクが、制御部品(6)上に位置する制御カム(8)によって、ロック位置とアンロック位置との間で枢動でき、もって制御カム(8)が枢動ディスク(9)のリセスに係合するようになっていることを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載のステアリングコラムロック。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハウジングを備える自動車用ステアリングコラムロック、および前記ハウジング内に配置されたロックシリンダに関する。
【0002】前記ロックシリンダのシリンダコアは、その内端部によって、制御要素を回転させ、この制御要素によってステアリングコラムの方向にブロック部品を移動可能にし、ブロック位置では、ブロック部品はステアリングコラムの移動をブロックし、このブロック位置では、変位自在に支持された安全ボルトを有する盗難防止安全装置により、ブロック位置にブロック部品をロックできるようになっている。
【0003】かかる自動車用ステアリングコラムロックは、ロックシリンダを収容しているハウジングが曲げられたり、壊されたりすると、すぐにブロック部品に係合するような安全ボルトを有する種々の形態の盗難防止安全装置が知られている。
【0004】盗難防止安全装置を備える公知のロックは、安全ボルトがブロック部品を回復不能にロック位置に留まるように考えられている。ステアリングコラムを解放するには、このロックを完全に外さなければならない。かかるステアリングコラムロックは、自動車保険会社が規定する安全基準を満足すると予想される。
【0005】従来公知のステアリングコラムロックに関し、これらロックは比較的高い出費で製造されている点、比較的多数の個々の要素によって構成されている点、特に巧妙な形態の操作を防止する適当な安全度を提供できないという点で不利である。例えば公知のロックに関連し、ロックに接続されているイグニッションスイッチを取り外したり、背後からロックにアクセスすることが可能である。
【0006】本発明の課題は、簡単な機械的構造を有し、かつ好ましい価格で信頼できる盗難防止装置を有し、どんなタイプの不正な操作に対しても、高い安全度を提供する、自動車用ステアリングコラムロックを提供することにある。
【0007】この課題は、請求項1記載の自動車用ステアリングコラムロックにより解決される。
【0008】本発明のステアリングコラムロックの特別な利点は、ロックシリンダの操作、およびイグニッションスイッチの操作の双方により、盗難防止装置がトリガーされること、およびステアリングコラム内に挿入されたロック部品の取り外しが、安全ボルトによって完全にブロックされることである。
【0009】これに関連し、ロックの軸線に沿う2つの方向のうちの一方に、係止手段を変位させることにより、盗難防止装置のトリガーが開始される。
【0010】本発明に係わるロックは、特に構造が簡単であり、信頼性が高いことを特徴とする。構造部品の数が比較的少ないことにより、簡単かつ経済的に製造でき、かつ特別に簡単に、ステアリングコラムに取り付けできる。
【0011】このステアリングコラムロックは、最高の安全度を提供し、自動車の保険会社が決める最小の条件を満たすものである。例えば、ステアリングコラムロックは、5分以内に自動車を破壊して、自動車内に侵入したり、自動車を運転して盗み出したりできないようにすることが可能である。
【0012】メス型ハンマーをシリンダのコア内に回転させ、これに係止するか、または前記ハウジングに押し込んだパイプにより、ロックシリンダのゾーン内でロックのハウジングを破壊するか、また鏨により、ロックシリンダのゾーン内でロックシリンダをはつって開けた時に、本発明のステアリングコラムロックの盗難防止機能はトリガーされる。
【0013】また、本発明のロックは、イグニッションスタータスイッチの削り取り、またはネジの取り外し、またはイグニッションスタータスイッチの完全な破壊から保護できる。かかる操作が行われて、アンロックできないようになった後に、ステアリングホイールはブロックされる。
【0014】ブロック位置において、安全ボルトがトリップするのを防止する係止装置は、ロック部材を有することが好ましい。このロック部材は、スプリングの予備的な負荷がかけられた安全ボルトに当接し、安全ボルトのトリップを確実に防止できる、枢動ロックディスク状となっている。
【0015】また、好ましくは、この係止装置は、ロックの軸線に沿って変位自在な2つの構造部品を有し、各部品は、ロックディスクに対する支持体となることができる。ロック部材の移動、従って安全ボルトのトリップ運動が、2つの支持体の一方が引き抜かれた時に開始される。変位自在に支持された制御部材に一方の支持体を設け、ロックの軸線に沿って、同じように変位自在なスリーブ上に他方の支持体を設けることが好ましい。こうしてロック部材は、2つの支持体の間に位置し、支持体のうちの一方が引き抜かれるとトリップし、同時に、ロック部材によってブロックされている安全ボルトのトリップを開始する。
【0016】例えば、泥棒がロックシリンダを完全に取り外さなければならない場合、ロック部材によって、アンロックが防止されているので、泥棒は、制御部品を元の位置に押し戻したり、または手動でステアリングコラムロックをアンロックするように、制御部品を回転したりすることはできない。
【0017】イグニッションスタータスイッチを取り外した後は、泥棒は、スリーブを元の位置に押し戻したり、手でステアリングコラムロックをアンロックすることはできない。その理由は、このようなことも、ロック部材によって防止されるからである。
【0018】安全ボルトおよびロック部材は、クサビタイプのギアを介して、共に作動し、有利な実施例においては、ロック部材が、直線状のクサビ面の代わりに、制御カムを有しているので、安全ボルトの直線運動により、ロック部材が傾斜運動を行うようになっている。
【0019】少なくとも2つの部品を有する係止装置により、ステアリングコラムロックは、盗難防止装置を一方におけるロックシリンダに対する動作、または他方で、イグニッションスタータスイッチに対する操作によってトリガーできる程度にまで、AND/OR機能により実現される。
【0020】このロックは、両側から破壊されて開けられないように、簡単な手段によって保護されている。本発明のステアリングコラムロックによると、ロックを破壊して開けるのに要する時間は、劇的に長くなっている。
【0021】枢動ロックディスクは、制御部品のスリーブが、スタート位置まで再回転させられないようになっていることが好ましい。この目的のために、ロックディスクは、一方のコーナーで、スリーブまたは制御部品に当接して、それらの運動をブロックすることが好ましい。
【0022】特に有利な実施例では、スリーブが当接しているイグニッションスイッチの取り外し、または制御部品が当接しているロックシリンダの取り外しにより、スプリング力によりロックの軸線に沿って、スリーブまたは制御部品の変位が生じるように、スリーブおよび制御部品の双方にスプリング力の負荷がかけられている。
【0023】制御部品またはスリーブを変位させることにより、一方の支持体は、ロックディスクから引き抜かれ、これにより、安全ボルトによりロックは即座にブロックされる。
【0024】別の有利な実施例では、ブロック部品は、制御部品上に位置する制御カムにより、ブロック位置とアンブロック位置との間で枢動できる旋回ディスクとなっており、この枢動ディスクのリセスを通って、制御カムが突出している。これにより、本発明のステアリングコラムロックを特に簡単な構造にすることができ、かつブロック部品の機能を特に信頼できるものにできる。
【0025】更に、本発明のステアリングコラムロックは、イグニッションキーを挿入して、回転させると、ロックが常に通常位置に維持され、ステアリングコラムロックを前記通常位置に快適に設置したり、交換したりすることができる。ロックおよびその移動部品が、後に取り外しできる保護要素によって固定されていれば、初期の設置は有利となる。
【0026】本発明によるステアリングコラムロックの特別な実施例を、図1〜4に示し、次に詳細に説明する。
【0027】図1は、大きいロックのハウジング1を備えるステアリングコラムロックを示し、このハウジング内に、ステアリングコラムロックの個々の部品が支持されている。ロックのハウジング1は、ステアリングコラム2にロックを固定するためのリセスを有する(図3)。
【0028】ロックのハウジング1には、ロックチャンネル3が設けられており、このチャンネル内にロックシリンダ4が支持されている。このロックシリンダ4は、挿入可能なキー5を回転することによって作動される。
【0029】次にロックシリンダはその内端部に取り付けられている制御部品6をそのシリンダコアにより回転し、ロックチャンネル3の端部に取り付けられている電気スイッチ7を、その先端で作動させる。制御部品6は、所定の距離にわたって変位できるよう、チャンネル3内に支持されている。
【0030】シャフト上に制御カム8を設けた制御部品6は、ロックバーの機能を有する旋回ディスク9を駆動し、図3に示すステアリングコラムのリセスをロックノーズ10に係合させる。
【0031】旋回ディスク9は、ロックハウジング1内に設けられている溝11内でガイドされる。溝11は、ステアリングコラムにほぼ平行に整合している。
【0032】旋回ディスク9には、板バネ12が作用するようになっており、キー5が抜かれた状態で、ステアリングコラムが位置決めされると、この旋回ディスク9は、自動的にリセスに係合する。
【0033】更にロックチャンネル3内には、安全スリーブ13が変位自在に支持されており、この安全スリーブ13には、スプリング17が作用するようになっている。旋回ディスク9がアンロック位置に位置すると、前記安全スリーブは、旋回ディスク内に設けられたリセス14を通って突出する。
【0034】ステアリングコラムロックの盗難防止装置は、ハウジング1内に設けられたチャンネル内に変位自在に支持された安全ボルト15を有する。通常の位置では、前記安全ボルトには、スプリング16により予め負荷がかけられている。
【0035】予め張力が加えられた安全ボルト15が、正常な位置からブロック位置へ移動すると、ステアリングコラム2をブロックする位置に、安全ボルト15によりブロック部品9をロックできる。
【0036】安全ボルト15の係合を外すことは、ロックの軸線18に沿って変位自在に支持されている係止装置によって防止されている。この係止装置は、ロックの軸線18の2つの方向(二重矢印A)に変位自在となっている。
【0037】この実施例では、係止装置は、基本的には3つの構造部品を有する。例えば、安全ボルト15には、旋回ディスク19の形態をしたロック部材が確実でない態様で作用し、これにより、安全ボルト15のトリップ運動を防止している。
【0038】このロックディスク19は、一方で、制御部品9に成形された第1支持体により、他方で、スリーブ1によって形成された第2支持体により、枢動しないように固定されている。
【0039】制御部品9とスリーブ21との間には、コイルスプリング22が配置されている。このコイルスプリングは、イグニッションスイッチ7に向かう軸方向にスリーブ21に作用し、同時に、スプリング22がロックシリンダ4の方向に制御部品9に作用するようになっている。このことは、イグニッションスイッチ7またはロックシリンダ4が取り外されると、ロックディスクから支持体が抜き抜かれ、よってロックディスクが枢動し(図2および図4)、安全ボルト10をトリップさせることを意味する。
【0040】ロックディスク19は、安全ボルト15のクサビ面24に当接している制御カム23を有する(図2)。支持体の1つがロックディスク19から引き抜かれると、すぐに、確動安全ボルト15のトリップ運動によりディスク19が旋回する。
【0041】通常の位置から、角度25だけ旋回したディスク19は、そのエッジの1つにより、このプロセス中に、制御部品6またはスリーブ21のいずれかの変位をブロックする。安全ボルト15がトリップされた状態にあると、ディスクは元の位置に戻ることはできない。
【0042】図2は、ロックシリンダ4(矢印B)を距離26だけ引き抜いた後に、盗難防止装置がどのようにトリガーされるかを示している。
【0043】シリンダが引き抜かれるにつれ、制御部品6は、前記制御部品に作用するスプリング22により、ロックシリンダ4の方向に変位され、右側支持体20がロックディスク19から引き抜かれる。
【0044】このプロセスにおいて、ロックディスク19に作用する安全ボルト15の力により、ディスク19は旋回し、矢印Bの方向に制御部品6が移動しないようにロックする。このプロセスで、安全ボルト15は、旋回ディスク9のリセス27内に進入し、ボルトは軸線28(図3)のまわりを旋回し、ディスクをロックする。
【0045】図4は、イグニッションスイッチ7(矢印C)が距離29だけ引き抜がれた後に、盗難防止機能がどのようにトリガーされるかを示す。スイッチが引き抜かれるにつれ、スリーブ21はスイッチ7の方向に変位する。かかる変位は、スプリング22の作用により生じるので、ロックディスク19からは、左側支持体が引き抜かれる。
【0046】このプロセスで、制御カム23に沿ってロックディスク19に作用する安全ボルト15の力は、ディスク19を枢動させ、これにより、矢印Cの方向にスリーブ23が移動しないようにブロックされる。安全ボルト15は、軸線28(図3)を中心に旋回している枢動ディスク9のリセス27内に進入し、この枢動ディスク9をロックする。
【出願人】 【識別番号】500240656
【氏名又は名称】ヴァレオ ドイッチュラント ゲーエムベーハー ウント コンパニー ズィッヒャーハイツジステーメ
【出願日】 平成12年5月25日(2000.5.25)
【代理人】 【識別番号】100060759
【弁理士】
【氏名又は名称】竹沢 荘一 (外2名)
【公開番号】 特開2001−1864(P2001−1864A)
【公開日】 平成13年1月9日(2001.1.9)
【出願番号】 特願2000−154540(P2000−154540)