トップ :: B 処理操作 運輸 :: B60 車両一般

【発明の名称】 頭部保護エアバッグ装置
【発明者】 【氏名】石本 修一

【要約】 【課題】乗員が車両内側部に寄り掛かった姿勢の場合においてもエアバッグ袋体の展開性能を確保する。

【解決手段】エアバッグ袋体16は、シート17に着座した乗員24の頭部24Bの車両外側に位置するシートベルト22のショルダベルト部26に沿って膨張展開し、乗員24の頭部24Bを保護するようになっている。また、エアバッグ袋体16は上部が下部の内部に折り込まれ上下方向に二つ折りされた後、先端部が車両外側となるように蛇腹状に折り畳まれており、膨張展開初期に車両前方斜め外側へ向かって展開するようになっている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 シートに内蔵されたインフレータと、シートバックのサイドドア側上部から繰り出されるシートベルトのショルダベルト部に沿って折り畳まれた状態で配設されたエアバッグ袋体と、を備え、前記エアバッグ袋体が展開初期に前記ショルダベルト部に沿って、車両前方斜め外側へ向かって展開することを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
【請求項2】 前記エアバッグ袋体は、上下方向に折り畳まれると共に先端部が車両外側となるように蛇腹折りされていることを特徴とする請求項1記載の頭部保護エアバッグ装置。
【請求項3】 前記エアバッグ袋体は、前記エアバッグ袋体の後端部に形成されインフレータと接続されたガス流入部と、乗員の側頭部をカバーする膨張室と、前記エアバッグ袋体内に形成され、前記ガス流入部から略直線状に前方へ向かって延び、その前端部において前記膨張室と連通して膨張用ガスを前記膨張室内に供給可能な小断面の連通部と、を有することを特徴とする請求項2記載の頭部保護エアバッグ装置。
【請求項4】 前記小断面の連通部が、縫製、インナチューブ、仕切り布の何れかで形成されていることを特徴とする請求項3に記載の頭部保護エアバッグ装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インフレータからガスを噴出させ、このガスによって頭部保護エアバッグ袋体をシートベルトのショルダベルト部に沿って膨張展開させる頭部保護エアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の側突とロールオーバーにおけるシートに着座した乗員の頭部保護性能を向上させるべく、シートベルトのショルダベルト部に沿ってエアバッグ袋体を膨張させる頭部保護エアバッグ装置の一例が特開平6−64493号公報に示されている。
【0003】図17に示される如く、この頭部保護エアバッグ装置におけるシートベルト200は、乗員202の車両外側となる肩部202Aから他方側の下方へ向かって斜めに延設されるショルダベルト部204と、乗員202の腰部202Bの左右一方の片側から他側へ延設されるラップベルト部206とを有している。また、ショルダベルト部204は、それぞれ中間ガイドである第1アンカー208と第2アンカー210とによってガイドされ、ショルダベルト部204が乗員202に良好にフィットするようになっている。また、側突時等には、インフレータから噴出したガスによって、図17に二点鎖線で示される如く、ショルダベルト部204が膨張する。この際、ショルダベルト部204の第1アンカー208と第2アンカー210との間の部位204Aが大きく膨張するので、乗員202の頭部202C及び顔が、横方向の加速度により、膨張したショルダベルト部204の部位204Aに当接するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述したような頭部保護エアバッグ装置においては、図18に示される如く、ショルダベルト部204が、チューブ212、ウエビング214、カバー216の三層構造となっており、インフレータからのガスが図17に示すバックル装置218及びタングプレート220に形成されたガス流路を通ってショルダベルト部204のチューブ212内に瞬時に充填される構成となっている。即ち、ショルダベルト部204自体にエアバッグ袋体の機能を持たせた構成となっている。このため、ショルダベルト部204自体が厚くなり、しなやかさが損なわれるので、ショルダベルト部204の使用性及び装着感が悪化する。
【0005】これを改善すべく、本出願人は特願平10−317822において、着座乗員の頭部車両外側に位置するショルダベルト部に、ショルダベルトと別体のエアバッグ袋体を相対的に摺動可能に配設し、側突時又はロールオーバ時にエアバッグ袋体をショルダベルトに沿って膨張展開する装置を提案したが、この頭部保護エアバッグ装置においては、シートベルトの使用性及び装着感は向上できるものの、乗員がサイドドアガラス等の車室内側部に寄り掛かった姿勢の場合におけるエアバッグ袋体展開性の点で改善の余地があった。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、乗員が車室内側部に寄り掛かった姿勢の場合においてもエアバッグ袋体の展開性能を確保するこできる頭部保護エアバッグ装置を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明は、シートに内蔵されたインフレータと、シートバックのサイドドア側上部から繰り出されるシートベルトのショルダベルト部に沿って折り畳まれた状態で配設されたエアバッグ袋体と、を備え、前記エアバッグ袋体が展開初期に前記ショルダベルト部に沿って、車両前方斜め外側へ向かって展開することを特徴とする。
【0008】従って、センサが車両の側突またはロールオーバーを検出すると、インフレータがガスを噴出する。このガスにより、エアバッグ袋体は、シートに着座した乗員頭部の車両外側に位置するシートベルトのショルダベルト部に沿って膨張展開して、乗員頭部を保護する。この際、エアバッグ袋体は展開初期に車両前方斜め外側へ向かって展開する。この結果、乗員が車室内側部に寄り掛かった姿勢の場合においても、エアバッグ袋体が展開初期に乗員と車室内側部との間に向かって膨張展開する。このため、乗員が車室内側部に寄り掛かった姿勢の場合においても、乗員の頭部と車室内側部との間にエアバッグ袋体を確実に膨張展開させることができ、エアバッグ袋体によって乗員の頭部を確実に保護することができる。
【0009】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の頭部保護エアバッグ装置において、前記エアバッグ袋体は、上下方向に折り畳まれると共に先端部が車両外側となるように蛇腹折りされていることを特徴とする。
【0010】従って、請求項1記載の内容に加えて、エアバッグ袋体は展開初期に上下に折り畳まれた状態で車両前方且つ斜め外側へ向かって膨張展開する。次いで、上方に、向かって展開してエアバッグ袋体が最終展開形状となる。従って、乗員が車室内側部に寄り掛かった姿勢においても、よりスムーズにエアバッグ袋体を展開させることができる。
【0011】請求項3記載の本発明は、請求項2記載の頭部保護エアバッグ装置において、前記エアバッグ袋体は、前記エアバッグ袋体の後端部に形成されインフレータと接続されたガス流入部と、乗員の側頭部をカバーする膨張室と、前記エアバッグ袋体内に形成され、前記ガス流入部から略直線状に前方へ向かって延び、その前端部において前記膨張室と連通して膨張用ガスを前記膨張室内に供給可能な小断面の連通部と、を有することを特徴とする。
【0012】従って、請求項2記載の内容に加えて、インフレータから噴出した膨張用ガスは、真先にガス流入部から略直線状に延びる小断面の連通部に供給される。この結果、膨張室が上下方向に折り畳まれた状態のまま、連通部が車両前方且つ外側に向かって膨張展開する。次いで、膨張用ガスが連通部の前端部から膨張室内へと供給されて、エアバッグ袋体が上方へ向かって膨張展開し最終形状となる。このため、展開初期にエアバッグ袋体を乗員の側頭部と対向する位置へ素早く展開させることが可能となり、更にエアバッグ袋体展開性能の向上を図ることができる。
【0013】請求項4記載の本発明は、請求項3記載の頭部保護エアバッグ装置において、前記小断面の連通部が、縫製、インナチューブ、仕切り布の何れかで形成されていることを特徴とする。
【0014】従って、簡単な構成によって請求項3記載の効果を達成できる。また、縫製の範囲や縫製糸の強度、インナチューブの径や長さ、仕切り布の幅寸法や長さ等によりエアバッグ袋体展開性能を調整できる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の頭部保護エアバッグ装置の第1実施形態を図1〜図4に従って説明する。
【0016】なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢印UPは車両上方方向を、矢印INは車両(車幅)内側方向を示す。
【0017】図1に示される如く、本実施形態の頭部保護エアバッグ装置10は、側突状態を検出するためのセンサ12と、作動することによりガスを噴出するインフレータ14と、頭部保護エアバッグ袋体16と、を主要構成要素として構成されている。センサ12は、図示を省略したBピラー(センタピラー)の下端部付近等に配設されている。また、インフレータ14はフロントシート17のシートバック18のシートバックフレーム(図示省略)に固定されており、前述したセンサ12と接続されている。従って、センサ12が側突状態を検出すると、インフレータ14が作動するようになっている。
【0018】シート17には、3点式シートベルト22が配設されている。シートベルト22は、乗員24のサイドドア側(車両外側)の肩部24Aの上方に延設されたシートバック18のサイドドア側上部18Aから、シートバック18の他方のサイド下部18Bへ向けて斜めに延設されるショルダベルト部26と、前記サイドドア側上部18Aの下方となるシートクッションフレーム30のサイド後部30Aから前記サイド下部18Bへ向けて延設されるラップベルト部28とを有している。また、ショルダベルト部26とラップベルト部28との境にはタングプレート32が摺動可能に取付けられており、このタングプレート32は、バックル装置34に着脱可能に連結されている。なお、バックル装置34はシートクッションフレーム30のサイド後部30Bに取付けられており、ラップベルト部28の端部28Aは、ベルトアンカー36を介してシートクッションフレーム30のサイド後部30Aに取付けられている。
【0019】図2に示される如く、シートベルト22のショルダベルト部26は、シートバック18のサイドドア側上部18A内へ延設されており、延設部26Aはリトラクタ38(図1参照)に達している。なお、シートバックフレーム40内には、筒状のベルトガイド42がシート幅方向に沿って取付けられている。また、シートバック18の上サイド部18A内には、エアバッグ袋体16が、折り畳まれた状態で格納されている。エアバッグ袋体16は、シートパッド44に形成された切欠46内に収納されており、この切欠46を覆うシート表皮48の部位48Aには、ショルダベルト部26を挿通するための、スリット50がシート幅方向に沿って形成されている。
【0020】図1に示される如く、スリット50からは上方に延びる脆弱部52が形成されており、この脆弱部52はエアバッグ袋体展開時に、エアバッグ袋体16の膨張展開圧によって破断し、シート表皮48の部位48Aが展開するようになっている。また、インフレータ14とエアバッグ袋体16のガス流入部16Aとは、ガス供給用ホース54で連結されており、インフレータ14から噴出したガスは、ガス供給用ホース54を通ってエアバッグ袋体16内に送られるようになっている。
【0021】図2に示される如く、エアバッグ袋体16は、ショルダベルト部26の上面側のみに配設されており、エアバッグ袋体16には複数本(本実施形態では、前後方向に所定の間隔を開けて2本)の帯状布等から成るガイド56が配設されている。
【0022】図5に示される如く、これらのガイド56はエアバッグ袋体16とでループ状に配設され両端部56A、56Bがエアバッグ袋体16に縫製等によって固定されており、これらのガイド56のループ内にショルダベルト部26が挿通されている。
【0023】なお、図3に示される如く、エアバッグ袋体16の折り畳む前の形状は、前後方向に延びる長尺状の袋体とされており、後端部16Bの下部からチューブ状のガス流入部16Aが後方へ向けて突出している。
【0024】また、エアバッグ袋体16を折り畳む際には、先ず、図4及び図5に示される如く、エアバッグ袋体16の上部16Cを下部16Dの内部に折り込む。次に、図6及び図7に示される如く、エアバッグ袋体16を上下方向(上部を下部の車幅方向内側となる側)に二つ折りする。最後に、図8に示される如く、エアバッグ袋体16の先端部16Eが、シートへの取付状態において車両外方となるように、エアバッグ袋体16を蛇腹状に折り畳み、接着剤、ラップ等の折り畳み形状保持手段によって、折り畳み形状に保持する。
【0025】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0026】本実施形態では、センサ12が車両の側突を検出すると、インフレータ14がガスを噴出する。このガスにより、エアバッグ袋体16は、図1に三点鎖線で示される如く、シート17に着座した乗員24の頭部24Bの車両外側に位置するショルダベルト部26の部位に沿って膨張展開する。この際、スリット50が形成されたシート表皮48の部位48Aは、エアバッグ袋体16の膨張圧によって、スリット50から上方に延びる脆弱部52が破断し展開する。
【0027】また、エアバッグ袋体16が図6及び図7に示される如く、上下方向に二つ折りされているため、エアバッグ袋体16はインフレータ14から送られた膨張用ガスによって、上方でなく前方へ向かって展開する。更に、エアバッグ袋体16が図8に示される如く、先端部16Eがシートへの取付状態において車両外方となるように蛇腹状に折り畳まれているため、エアバッグ袋体16はインフレータ14から送られた膨張用ガスによって、車両内方でなく車両外方へ向かって展開する。この結果、エアバッグ袋体16は、展開初期に車両前方斜め外側(図1の矢印A方向)へ向かって展開する。
【0028】このため、乗員24がサイドドアガラス等の車室内側部に寄り掛かった姿勢の場合においても、上下に折り畳まれたエアバッグ袋体16がショルダベルト部26の上方となる乗員24の首部の横に存在する空間に向かって展開し、その後、上方に展開することで、エアバッグ袋体16を乗員24の頭部24Bと車室内側部(例えば、ドアガラス)との間に素早く展開させることができ、乗員24の頭部24Bを確実に保護することができる。なお、エアバッグ袋体16によって、乗員24の頭部24Bだけでなく首部も拘束されるため、頭部24Bが車両外方へ大きく振られるのを抑制でき、乗員24の首部も保護することが可能である。
【0029】しかも、本実施形態では、エアバッグ袋体16をショルダベルト部26に対して別体で且つ両者が相対的に摺動可能に配設したため、ショルダベルト部26自体を薄軟とすることができ、ショルダベルト部26の使用性及び装着感も向上できる。
【0030】また、本実施形態では、シート17が3点式シートベルト22を有し、インフレータ14がシートバック18に内蔵され、エアバッグ袋体16がシートバック18のサイドドア側上部18Aから繰り出されるショルダベルト部26に沿って配設されているため、頭部保護エアバッグ装置10をシート17側だけで構成できる。即ち、頭部保護エアバッグ装置10の一部をBピラー等の車体側に配設する必要がない。このため、本実施形態の頭部保護エアバッグ装置10は、コンバーチブル車にも適用可能である。また、シート17を交換することにより、既存の車両にも容易に適用できる。
【0031】なお、本実施形態では、図6及び図7に示される如く、エアバッグ袋体16を上下方向(上部を下部の車幅方向内側となる側)に二つ折りしたが、これに代えて、エアバッグ袋体16を上部を下部の車幅方向外側となる側に二つ折りしても良い。また、本実施形態では、図8に示される如く、エアバッグ袋体16の先端部16Eが、シートへの取付状態において車両外側となるように、エアバッグ袋体16を蛇腹状に折り畳んだが、展開時のエアバッグ袋体16が必要以上に車両外側へ展開する場合には、図9に示される如く、エアバッグ袋体16の後端部16Bをシートへの取付状態において車両内側(車幅方向内側)となるように一旦蛇腹状に折り畳んだ後、更に、先端部16Eが車両外側となるように、エアバッグ袋体16を蛇腹状に折り畳んだ構成としても良い。
【0032】次に、本発明の頭部保護エアバッグ装置の第2実施形態を図10及び図11に従って説明する。
【0033】なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
【0034】図10に示される如く、本実施形態では、エアバッグ袋体16内にガス流入部16Aから略直線状に前方へ向かって延びる連通部16Fが形成されている。この連通部16Fは、エアバッグ袋体16の下部を縫製糸60によって縫製することで形成されており、連通部16Fは先端部16Gにおいて、乗員の側頭部をカバーする膨張室16Hと連通している。また、図11に示される如く、連通部16Fは、膨張室16Hに比べて小断面となっている。なお、エアバッグ袋体16の折り畳み形状は第1実施形態と同一である。
【0035】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0036】本実施形態では、インフレータ14から噴出した膨張用ガスは、真先にガス流入部16Aから略直線状に延びる小断面の連通部16Fに供給される。この結果、膨張室16Hが上下方向に折り畳まれた状態のまま、連通部16Fがシート17に着座した乗員24の頭部24Bの車両外側に位置するショルダベルト部26の部位に沿って車両前方且つ外側に向かって膨張展開する。次いで、膨張用ガスが連通部16Fの前端部16Gから膨張室16H内へと供給されて、エアバッグ袋体16が上方へ向かって膨張展開し最終形状となる。このため、展開初期にエアバッグ袋体16を乗員24の頭部24Bの車両外側(側頭部)と対向する位置へ素早く展開させることが可能となり、更にエアバッグ袋体展開性能の向上を図ることができる。
【0037】また、本実施形態では、小断面の連通部16Fがエアバッグ袋体16の下部を縫製糸60によって縫製することで形成されているため構成が簡単であると共に、縫製範囲や縫製糸60の強度を変えることによりエアバッグ袋体展開性能を調整できる。
【0038】なお、本実施形態では、図11に示される如く、エアバッグ袋体16の下部を糸60によって縫製することで連通部16Fを形成したが、これに代えて、図12及び図13に示される如く、エアバッグ袋体16内の下部にインナチューブ62を縫製糸60によって縫製した構成としても良い。この場合には、インナチューブ62の径Rや長さLを変えることによりエアバッグ袋体展開性能を調整できる。例えば、図14に示される如く、縫製糸64またはティアシーム等によってインナチューブ62の径Rを小さくすることもできる。
【0039】また、本実施形態では、図11に示される如く、エアバッグ袋体16の下部を縫製糸60によって縫製することで連通部16Fを形成したが、これに代えて、図15及び図16に示される如く、エアバッグ袋体16内の下部を仕切り布66で仕切ることで連通部16Fを形成しても良い。この場合には、仕切り布66の幅寸法Wや長さLを変えることによりエアバッグ袋体展開性能を調整できる。
【0040】以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、フロア中央部にロールオーバを検出するセンサを追加することで、車両のロールオーバー時にも頭部保護エアバッグ装置のエアバッグ袋体を展開させるようにするこができる。また、上記各実施形態では、シート17に3点式シートベルト22(リトラクタ38)を配設した構成について説明したが、本発明の頭部保護エアバッグ装置は、リトラクタをBピラー(センタピラー)の下部に配設し、Bピラーの上部に配設されたスリップジョイントにて折り返された3点式シートベルトを、エアバッグ袋体が格納されたシートバック18のサイドドア側上部18Aに通し、サイドドア側上部18Aから繰り出す構成としても良い。また、エアバッグ袋体16の縫製部は、接着等の他の方法によって接合しても良い。また、本発明は、リヤシート等にも適用可能である。
【0041】
【発明の効果】請求項1記載の本発明の頭部保護エアバッグ装置は、乗員が車両内側部に寄り掛かった姿勢の場合においてもエアバッグ袋体の展開性能を確保するこできるという優れた効果を有する。
【0042】請求項2記載の本発明の頭部保護エアバッグ装置は、請求項1記載の効果に加えて、よりスムーズにエアバッグ袋体を展開させることができるという優れた効果を有する。
【0043】請求項3記載の本発明の頭部保護エアバッグ装置は、請求項2記載の効果に加えて、エアバッグ袋体を乗員側頭部まで素早く展開させることができるという優れた効果を有する。
【0044】請求項4記載の本発明の頭部保護エアバッグ装置は、請求項3記載の効果に加えて、構成が簡単になると共にエアバッグ袋体展開性能を調整できるという優れた効果を有する。
【出願人】 【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
【出願日】 平成11年6月21日(1999.6.21)
【代理人】 【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳 (外3名)
【公開番号】 特開2001−1857(P2001−1857A)
【公開日】 平成13年1月9日(2001.1.9)
【出願番号】 特願平11−173787