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【発明の名称】 クランプ式のクロス・バーを備えた車輛用物品キャリヤ
【発明者】 【氏名】ジェフリー・エム・アフタナス

【氏名】ドナルド・アール・ポッター

【要約】 【課題】クロス・バーをサイド・レールに手早く設置できるようにすること。

【解決手段】車輛用物品キャリヤ10は、各端に一対のブラケットアッセンブリを備えたクロス・バー20を含む。各ブラケットアッセンブリのその関連したサイド・レール12へのクランプ止めは、ねじ山を備えたファスナを廻すだけで行われる。可動ジョーを自動的に回転させて固定ジョー26及びその関連したサイド・レールと整合させる。ファスナを更に締め付けることにより可動ジョーを自動的に引っ張り、その関連したサイド・レールとクランプ係合させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車輛のボディ外面の上方に物品を支持するための車輛用物品キャリヤ装置において、前記ボディ外面上に、全体として互いに平行に配置された、一対のサイド・レールと、前記サイド・レール間の距離を実質的に架橋するのに十分な長さを有する、少なくとも一つのクロス・バーであって、前記クロス・バーの一端には少なくとも一つの端部支持アッセンブリを備え、前記端部支持アッセンブリは、協働して前記サイド・レールの一部を掴むように構成された、固定ジョーと可動ジョーとを含む、前記クロス・バーと、前記ジョーが前記サイド・レールの前記部分上に整合したとき、前記ジョーを前記サイド・レールの前記部分を掴むことができるように互いに整合させるように、前記固定ジョー及び前記可動ジョーのうちの一方に形成されたキー付き凹所と、前記固定ジョー及び前記可動ジョーのうちの他方に形成されたキーと、前記固定ジョーと前記可動ジョーを前記サイド・レールの前記部分にクランプ係合させた状態で固定するためのファスナとを含み、前記キー及び前記キー付き凹所のうちの一方は、前記ジョーが前記サイド・レール上で不整合のときに、前記ファスナによって互いに引き寄せられないようにする第1段の係合を、前記キーと前記キー付き凹所との間に提供し、かつ、前記ジョーを前記サイド・レールの前記部分に堅固にクランプすることができる第2段の係合を前記キーと前記キー付き凹所との間に提供する表面を有する、ことを特徴とする、車輛用物品キャリヤ装置。
【請求項2】 前記キーはボス部分を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】 前記キーは、前記可動ジョーに形成されたボス部分を有し、前記ファスナの少なくとも一部を受け入れるための凹所を含み、前記ファスナは前記固定ジョーのボアを通って延在し、前記可動ジョーを、前記サイド・レールの前記部分の周囲で前記固定ジョーにクランプ関係で固定する、請求項1に記載の装置。
【請求項4】 前記固定ジョーは前記キー付き凹所を含み、前記キー付き凹所は貫通ボアを更に有し、前記表面は、周囲肩部分を有し、前記キーは、前記ファスナの一部を受け入れるための開口部を備えたボス部分を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項5】 前記キー付き凹所の前記表面は、前記可動ジョーを前記ファスナによって予備的に締め付けることを可能にするための周囲肩部分を有し、前記ファスナを前記可動ジョーに係合させたとき、前記ファスナと前記可動ジョーとの間の摩擦により、前記可動ジョーのキーを、前記可動ジョーが前記サイド・レールの前記部分に整合するまで、前記周囲肩部分上で移動させ、前記キーを前記キー付き凹所と完全に係合させることが可能であり、これにより、前記ジョーを前記サイド・レールの前記部分上に完全に締め付け可能な、請求項1に記載の装置。
【請求項6】 車輛のボディ外面の上方に物品を支持するための車輛用物品キャリヤ装置において、前記ボディ外面上に、全体として、互いに平行に配置された、一対のサイド・レールと、前記サイド・レール間の距離を実質的に架橋するのに十分な長さを有する、少なくとも一つのクロス・バーであって、前記クロス・バーの各端には端部支持アッセンブリが設けられ、これらの端部支持アッセンブリは、それぞれ、協働することにより前記サイド・レールの一部を掴むように構成された、固定ジョーと可動ジョーとを備えた、クロス・バーと、前記ジョーが互いの方向に引っ張られたとき、前記ジョーを前記サイド・レールの前記部分を掴むことができるように互いに整合させるように、前記固定ジョー又は前記可動ジョーのうちの一方に形成されたキー付き凹所と、前記固定ジョー又は前記可動ジョーのうちの他方に形成されたキーと、前記固定ジョー及び前記可動ジョーを前記サイド・レールの前記部分とクランプ係合した状態に固定するためのファスナとを含み、前記キー付き凹所は、内部部分周囲肩部を含み、前記キーが前記キー付き凹所内で整合していない場合でも、前記キーを前記キー付き凹所内に第1の制限された程度で係合させることができ、前記可動ジョーの前記キーを回転させて前記キー付き凹所と整合させたときに前記凹所内に完全に係合させることができ、これによって、前記ジョーが前記サイド・レールの前記部分上で適正に整合している場合にのみ、前記ジョーを前記サイド・レールの前記部分上に締め付けることができる、ように構成したことを特徴とする、車輛用物品キャリヤ装置。
【請求項7】 前記可動ジョーはねじ山を備えた開口部を含み、前記固定ジョーはねじ山を備えたボアを有し、前記ファスナはねじ山を備えたファスナを有する、請求項6に記載の装置。
【請求項8】 前記固定ジョー及び可動ジョーは、それぞれ、前記サイド・レールの前記部分を部分的に取り囲むようになった半円形部分を含む、請求項6に記載の装置。
【請求項9】 前記キーは、リブ部分を有するボスを含み、前記リブ部分の長さは前記ボスよりも小さく、前記キーが前記キー付き凹所と整合していない場合でも前記キーの一部を前記キー付き凹所に挿入できるように構成した、請求項6に記載の装置。
【請求項10】 車輛のボディ外面の上方に物品を支持するための車輛用物品キャリヤ装置において、前記ボディ外面上に互いにほぼ平行に配置された、一対のサイド・レールと、前記サイド・レール間の距離を実質的に架橋するのに十分な長さを有する、少なくとも一つのクロス・バーであって、前記クロス・バーの各端には支持アッセンブリが設けられ、これらの支持アッセンブリは、それぞれ、協働して前記サイド・レールの一部を掴むように構成された、固定ジョー及び可動ジョーを含む、クロス・バーと、前記ジョーの一方が前記サイド・レールの前記部分上に整合した状態で前記ジョーを互いにの方向に引っ張ったときに、前記サイド・レールの前記部分を掴むことができるように前記ジョーを互いに整合させるように、前記固定ジョー又は可動ジョーの一方に形成されたキー付き凹所と、前記固定ジョー又は可動ジョーのうちの他方に形成されたキーと、前記固定ジョー及び前記可動ジョーを前記サイド・レールの前記部分とクランプ係合した状態に固定するためのファスナとを含み、前記キー付き凹所は、前記キーが前記凹所と整合していない場合に前記キーと第1段で係合し、前記キーが前記キー付き凹所と整合している場合に第2段で係合可能にするための内壁部分を含み、前記係合の第1段は、前記キーと関連した前記ジョーが前記サイド・レールの前記部分にクランプしないようにするが、前記キーと関連した前記ジョーを、前記キー付き凹所と関連した前記ジョーと整合した所定の点まで回転させることができ、前記係合の第2段は、前記キーと関連した前記ジョーを前記サイド・レールに完全にクランプすることができるように構成した、車輛用物品キャリヤ装置。
【請求項11】 前記キー付き凹所の前記内壁部分は、前記キーを前記係合の第1段に置くことができる内部部分周囲肩部を含む、請求項10に記載の装置。
【請求項12】 車輛のボディ外面の上方に物品を支持するための車輛用物品キャリヤ用クロス・バーであって、前記クロス・バーは、前記ボディ外面に固定された一対のサイド・レール上に固定されるように構成した、クロス・バーにおいて、前記サイド・レール間の距離を架橋するのに実質的に十分な長さを有する、中央部分と、前記中央部分の各端部に配置された端部支持アッセンブリであって、各端部支持アッセンブリは、固定ジョーと、可動ジョーと、前記固定ジョー及び前記可動ジョーを引っ張って互いにクランプ係合するためのファスナと、前記固定ジョー及び前記可動ジョーの一方に形成されたキーと、前記ジョーのうちの他方に形成されたキー付き凹所と、前記キーが前記キー付き凹所に整合していない場合に、前記キーが前記キー付き凹所内に第1段で係合できるようにするため、前記キーが前記キー付き凹所と整合している場合に、第2段で係合できるようにするため、前記キー付き凹所内に形成された表面を有し、前記第1段の係合は、前記可動ジョーが所定の点を越えて前記固定ジョーに向かって引き込まれないように構成し、前記第2段の係合は、前記可動ジョーを前記サイド・レールと完全にクランプ係合した状態に引き込むことができるように構成された、端部支持アッセンブリと、を有する、クロス・バー。
【請求項13】 前記表面は、前記キー付き凹所内の部分的周囲肩部分を含む、請求項12に記載のクロス・バー。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輛用物品キャリヤに関し、更に詳細には、車輛用物品キャリヤのサイド・レールにクランプでき且つ車輛用物品キャリヤのサイド・レールへのクロス・バーの組み立てを大幅に容易にする一対のジョー部材を含む、少なくとも一つのクロス・バーを持つ車輛用物品キャリヤに関する。
【0002】
【従来の技術】車輛用物品キャリヤは、車輛のボディ外面の上方に載せた様々な物品を支持する様々な用途で使用されている。このような車輛用物品キャリヤは、代表的には、少なくとも一つのクロス・バーを含み、更に代表的には、平行に配置された一対のスラット即ちサイド・レールに固定された一対のクロス・バーを含む。スラット即ちサイド・レールは、ボディ外面に沿って長さ方向に延びるようにボディ外面に固定されている。
【0003】多くの車輛用物品キャリヤシステムは、クロス・バーをスラット即ちサイド・レールに沿って調節自在に位置決めできるようにする何等かの形態のブラケットアッセンブリをクロス・バーの各端に備えている。多くの場合、これらのブラケットアッセンブリは構造が非常に複雑であり、車輛用物品キャリヤシステムを工場で、販売店で、或いは最終使用者によって車輛に設置する場合、スラット即ちサイド・レールに手早く組み立てることができない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の主な目的は、車輛用物品キャリヤの一対のサイド・レールに手早く且つ容易に取り付けることができる一対のブラケットアッセンブリを備えた少なくとも一つのクロス・バーを含む車輛用物品キャリヤを提供することである。
【0005】本発明の別の目的は、一対のブラケットアッセンブリを備えたクロス・バーを含み、これらのブラケットアッセンブリの各々が固定ジョー及び可動ジョーを含み、車輛用物品キャリヤの一対のサイド・レールにクロス・バーを設置する前に可動ジョーを予備位置決めでき、これによってクロス・バーをサイド・レールに更に手早く設置できる、車輛用物品キャリヤを提供することである。
【0006】本発明の更に別の目的は、一対のブラケットアッセンブリを備えた少なくとも一つのサイド・レールを含み、これらのブラケットアッセンブリは、必要な場合にクロス・バーをサイド・レールに沿って容易に再位置決めできるように、一対のサイド・レールに手早く且つ容易にクランプ止めできる、車輛用物品キャリヤを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも一つのクロス・バーを含む車輛用物品キャリヤに関し、この車輛用物品キャリヤでは、クロス・バーは、車輛用物品キャリヤのサイド・レールにクランプ止めできる少なくとも一つのブラケットアッセンブリを含む。更に好ましくは、本車輛用物品キャリヤは、一対のクロス・バーを含み、これらのクロス・バーの各々の各端には、車輛のボディ外面にしっかりと固定された一対の平行に延びる持ち上げられたサイド・レールにクランプ止めできるブラケットアッセンブリが設けられている。
【0008】好ましい実施例では、各ブラケットアッセンブリは、ファスナによって互いに固定された固定ジョー及び可動ジョーを含む。これらの固定ジョー又は可動ジョーのうちの一方がキーを含み、他方がキー付き凹所を含む。キー付き凹所により、関連したジョーをブラケットアッセンブリの他のジョーに固定できるようにキーを凹所に少なくとも部分的に挿入できる。キー付き凹所は、キーを、キー付き凹所内で、キーをキー付き凹所に完全に係合させることができる所定の点まで回転できるようにする構造を更に含み、これによって、ブラケットアッセンブリの二つのジョーを互いに向かって引っ張って一方のサイド・レールの周囲にファスナによってクランプ係合させることができる。
【0009】二つのジョーのキー付き凹所及びキーにより、クロス・バーの固定ジョーを、可動ジョーと干渉することなく、サイド・レール上に下ろすことができるようにする所定の配向で、可動ジョーを固定ジョーに予備取り付けできる。その後、ファスナを回転させることによって可動ジョーをサイド・レールと整合する位置まで対応して回転させる。この点で、ファスナを更に回転させることによって、可動ジョーを固定ジョーに向かって引っ張って近付け、サイド・レールの一部の周囲にクランプ止めする。
【0010】キー付き凹所及びキーは、ファスナとともに、クロス・バーのブラケットアッセンブリのジョーをサイド・レールに、ファスナの締め付け前に可動ジョーを手作業でサイド・レールと整合させる必要なしに、手早く且つ容易にクランプ止めできる。その代わり、クロス・バーをサイド・レール上に位置決めするときに可動ジョーがサイド・レールから離れているように可動ジョーを予備位置決めでき、次いで、各ブラケットアッセンブリのファスナを、可動ジョーを固定ジョーに対して締め付ける方向に回転させるだけでクランプ位置まで自動的に移動させる。ファスナと可動ジョーとの間の摩擦は、サイド・レールにクランプ止めされる位置まで可動ジョーを自動的に回転させるのに役立つ。その後、ファスナを更に締め付けることによって各可動ジョーを引っ張ってサイド・レールとクランプ係合させる。
【0011】従って、本発明は、サイド・レールへのクロス・バーの取り付けを大幅に簡単にし、取り付けを他の形態のブラケットアッセンブリよりも遙かに迅速に完了できる。
【0012】本発明の様々な利点は、以下の説明及び特許請求の範囲を添付図面を参照して読むことにより、当業者に明らかになるであろう。
【0013】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、この図には、本発明の好ましい実施例による車輛用物品キャリヤ10が示してある。この車輛用物品キャリヤ10は、全体として、支持部材14を介して自動車18のボディ外面16に固定された一対のチューブ状サイド・レール12を含む。中央支持部材15(図1に一つだけ示す)が各サイド・レール12に追加の支持を提供する。車輛用物品キャリヤ10は、車輛18のルーフ部分に取り付けられた状態で示してあるが、車輛用物品キャリヤ10は、車輛の後デッキ蓋に、又はサイド・レール12を車輛で支持するのに適した任意の他のボディ外面に容易に固定できるということは理解されよう。
【0014】サイド・レール12は、車輛18の主長さ方向長さに沿って互いにほぼ平行に配置されており、少なくとも一つのクロス・バー20、更に好ましくは一対のクロス・バー20を含む。好ましい実施例では、これらのクロス・バー20は同じ構造を備えており、サイド・レール12にぴったりとクランプ止めされていない場合には、サイド・レール12に沿って各々移動させることができる。しかしながら、所望であれば、これらのクロス・バーのうちの一つを、サイド・レール12に沿って移動できないようにしっかりと固定できるということは理解されよう。収納箱(strage bin)21がサイド・レール12の前端でサイド・レール12間に入れ子式に配置されている。
【0015】図2、図3、及び図4を参照すると、これらの図には、クロス・バー20のうちの一つが詳細に示してある。特に図2を参照すると、クロス・バー20はチューブ状中央部分22を有し、この中央部分の各最外端部にブラケットアッセンブリ24が設けられている。各ブラケットアッセンブリ24は、固定ジョー26及び可動ジョー28を含む。固定ジョー26は、中央部分22の端部を受け入れるためのネック部分30を含み、ネック部分30に形成された孔34を通って延びる一対のねじ又は他の適当なファスニングエレメント32によって中央部分22に固定されている。かくして、ネック部分30は、中央部分22にしっかりと固定される。スロット34が細長い形体をしているため、サイド・レール12を車輛18のボディ外面16に組み立てたときのサイド・レール12の間隔の僅かな変化を吸収するためにネック部分30を中央部分22に対して僅かに調節できる(図1参照)。
【0016】図4を簡単に参照すると、各ネック部分30には、開口部38を持つ凹所36が更に設けられている。ねじ山を備えたファスナ40が開口部38を通って延びており、このファスナを使用して固定ジョー26及び可動ジョー28を互いに保持する。これを以下に詳細に説明する。
【0017】次に図5を参照すると、各固定ジョー26は、キー付き凹所42を更に有する。キー付き凹所42は、内部部分周囲肩部分44(この部分の目的は以下に簡単に説明する)、及び二次アクセス46を有する。ファスナ40(図5では省略してある)を受け入れるため、開口部38がキー付き凹所42に同軸に形成されている。随意であるが、好ましくは、薄いゴムパッド48が適当な接着剤で固定ジョー26のジョー部分52の内面50に固定されている。固定ジョー26は、好ましくは、ABSプラスチック等の適当な高強度プラスチックから、従来の射出成形技術によって形成されている。
【0018】次に図6を参照すると、この図には可動ジョー28が示してある。可動ジョー28は、ジョー部分54及びフランジ部分56を含む。ジョー部分54は、同様に、好ましくは、薄いゴムパッド58が適当な接着剤でその内面60に固定されている。フランジ部分56は、その内面64から突出したキー62を含む。キー62は、基本的には、可動ジョー28を固定ジョー26に固定するときにキーとして作用するリブ66を持つボスである。キー62には、更に、好ましくはファスナ40を受け入れるためのねじ孔又はねじ山を備えた金属製挿入体を含む同軸に配置された孔68を有する。更に、可動ジョー28は、好ましくはABSプラスチックから従来の射出成形技術によって単一の部品構成要素として形成されている。
【0019】図7乃至図14を参照し、クロス・バー20の一方のブラケットアッセンブリ24のサイド・レール12の一部への組み立てを以下に説明する。本発明の主な利点は、クロス・バー20をサイド・レール12に組み立てるとき、固定ジョー26を、可動ジョー28と干渉することなく、サイド・レール上に下ろすことができるように、可動ジョー28を動かしてサイド・レール12から外すことができるということであるということは理解されよう。これにより、クロス・バー20をサイド・レール12に一つづつ組み立てて可動ジョー28を、ファスナ40の締め付け前に正確な適正な位置に手作業で位置決めする必要がなくなる。かくして、ブラケットアッセンブリ24の構造により、ブラケットアッセンブリ24を、従来開発されたブラケットアッセンブリを用いた場合よりも遙かに迅速に且つ効率的にサイド・レール12にクランプ止めできる。
【0020】特に図7を参照すると、先ず最初に、ジョー部分54がサイド・レール12とは反対方向に向くように可動ジョー28を固定ジョー26に固定する。これにより、各固定ジョー26のジョー部分52がその関連したサイド・レール12に直接載るように、クロス・バー20をサイド・レール12上に真っ直ぐ下ろすことができる。かくして、クロス・バー20は、いずれの可動ジョー28とも干渉しない。図8を参照すると、キー付き凹所42の内部肩部分44により、キー62の一部を、リブ66が肩部分44に直接載止した状態で、キー付き凹所42内に置くことができる。従って、肩部分44は、キー62がキー付き凹所42に完全に挿入されることがないようにする。ここで、ファスナ40は、可動ジョーが図7に示す位置から不時に移動することがないようにする最少の力で可動ジョー28を固定ジョー26に対して状態に保持する。好ましくは、両可動ジョー28は、クロス・バーがサイド・レール12上に固定のために位置決めされるまで、図7に示す配向に固定される。
【0021】図9を参照すると、クロス・バー20の個々の設置に続き、ファスナ40を更に締め付ける。ファスナ40のねじ山と孔68(これには、上文中に説明したように、ねじ山が設けられている)との間の摩擦により、可動ジョー28を対応して回転させる。図9は、関連したサイド・レール12とクランプ係合した状態に引き込むことができる前に必要な位置に向かって半分(即ち90°)回転させた可動ジョー28を示す。図10は、回転時にリブ66が載る肩部分44を示す。これにより、キー62がキー付き凹所42内に一杯に挿入されることがないようにする。
【0022】図11を参照すると、ファスナ40を更に締め付けると、可動ジョー28が回転し続け、固定上ジョー26と整合する。この時点で、可動ジョー28は、図7に示す位置から180°回転させてあり、サイド・レール12にクランプする準備ができている。図12は、リブ66がキー付き凹所42の肩部分44を越え、二次凹所46に落ち込み、これにより、キー62をキー付き凹所42に一杯に挿入できることを示す。
【0023】次に図13を参照すると、ファスナ40が締め付け方向に更に回転させてあり、かくして可動ジョー28がサイド・レール12とクランプ係合した状態に引き込まれていることを示す。図14を簡単に説明すると、キー62がキー付き凹所42内に一杯に挿入していることがわかる。リブ66がキー62の残りの部分よりも僅かに短く、そのため、リブ66が二次的凹所46と整合していない場合でも、キー62をキー付き凹所42に部分的に挿入できるということに着目されたい。
【0024】かくして、本発明のクロス・バー20のブラケットアッセンブリは、クロス・バー20をサイド・レール12に対して組み立てるとき、固定ジョー26をサイド・レール12に直接配置することの邪魔にならないように、可動ジョー28が固定ジョー26に対して所定位置に保持されるように、可動ジョー28を予備整合するための手段を提供する。ひとたびサイド・レール12上に位置決めされた後、クロス・バー20の個々の設置は、ファスニング40の締め付けによって簡単に開始される。ファスナ40とこれらのファスナと対応する可動ジョー28との間の摩擦により、各可動ジョー28を、その上ジョー26及びその関連したサイド・レール12と正確に整合するまで、対応して回転させる。各ファスナ40を締め付け続けることにより、各可動ジョー28をその関連したサイド・レール12にぴったりと引付ける。従って、ファスナ44を締め付けようとする場合に各可動ジョー28を手作業で整合させる必要がない。ファスナ40の締め付けを開始し、可動ジョーを自動的に所定位置まで回転させた後、関連したサイド・レール12とクランプ係合した状態に引き込まれる。これには、設置を行う者の手作業による調節を全く必要としない。
【0025】クロス・バー20のブラケットアッセンブリ24の構造は、クロス・バー20をサイド・レール12に固定する上での速度及び容易性を大幅に向上する。更に、ブラケットアッセンブリ24により、クロス・バー20を、サイド・レールに沿って、現在入手できる様々な他の形態のクロス・バーブラケットアッセンブリよりも遙かに迅速に再位置決めできる。クロス・バー20には、個々の部品の数が非常に限られているため、サイド・レール12へのクロス・バー20の組み立ての容易性及び速度が更に高くなるという別の利点がある。
【0026】次に、図15を参照すると、支持部材14の一つが詳細に示してある。この支持部材14により、各サイド・レール12の各最外端を、この図に示してあるねじ又は他のファスナエレメントを用いないで固定できる。支持部材14は、ベース部分74の開口部72を通って延びるねじ山を備えた一つ又はそれ以上のファスナ70によって、車輛18のボディ外面16に固定される。ファスナ70は、ボディ外面16の下側に取り付けられたねじ山を備えたファスニングアッセンブリに固定され、これによって支持部材14がボディ外面16にしっかりと取り付けられる。ひとたび支持部材14がボディ外面16に取り付けられると、ファスナ70は、車輛18に対してかなり上の位置にいない限り、車輛18の側方からは見えない。取り付け部材14は、好ましくは、ABSプラスチック等の高強度プラスチックから従来の射出成形技術で形成された単一の部品構成要素を含む。
【0027】次に図16を参照すると、一対の矩形の向き合ったスロット76が切込み又は他の方法で各サイド・レール12の最外端部分78に形成されている。端部分78を支持部材14のネック82に挿入する前に、全長がサイド・レール12の外径とほぼ等しい取り付けプレート80をサイド・レール12の端部分78に挿入する。取り付けプレート80は、好ましくは、ねじ孔86が設けられた凹所をなした中央部分84を持つ金属等の強固な材料でできた形材からなる。取り付けプレート80の全幅は、好ましくは、スロット76の幅よりもほんの僅か小さい。
【0028】取り付けプレート80が図17に詳細に示してある。このプレートには、プレートをサイド・レール12の端部分78の内部に容易に設置できるようにするため、ノッチを備えた隅部88が設けられている。ノッチを備えた隅部88の深さは、サイド・レール12の壁の厚さとほぼ一致する。
【0029】図16を更に参照すると、取り付け部材14は、開口部92が中央に配置された突出ボス部分90を更に有する。サイド・レール12の端部分78を取り付け部材14のネック82の内側に形成された内周壁96に対してしっかりと引付けるため、ねじ山を備えたファスニングエレメント94が、開口部92を通ってねじ孔86内に配置されている。このようにして、サイド・レール12は、車輛18の側方から見えるねじ等のファスナなしで取り付け部材14に固定される。
【0030】次に図18を参照すると、収納箱21は、好ましくは、ABSプラスチック等の高強度プラスチックから二部品構成要素として形成される。収納箱21は、箱部分100及びこれとは別個のエアダム(air dam)を含む。箱部分100の幅は、サイド・レール12の離間距離よりも僅かに小さく、サイド・レール12の各々の外径の曲率半径よりも僅かに大きい曲率半径を持つ一対の半円形アーム102が設けられている。このようにして、アーム102は、サイド・レール12の部分に載せることができ、サイド・レール12の間隔の或る程度の変化を吸収できる。各アーム102は、少なくとも一つのスロット状開口部を更に有し、更に好ましくは、対応する複数の雄ねじファスナ113を受け入れるようになった一対のスロット状開口部111を有する。ファスナ113は、摘み即ちハンドル部分を持つ種類であるのがよく、使用者は、摘み即ちハンドル部分を手で掴んで廻すだけで外すことができ、収納箱21を外すのに別の工具を必要としない。ファスナ113は、サイド・レール12のねじ山を備えた開口部115に固定されており、必要な場合に収納箱21全体を手早く取り外すことができる。スロット状形体の開口部は、サイド・レール12の間隔の僅かな変化を吸収するのを助ける。
【0031】収納箱21は、一対の側壁106及び後壁108と一体成形された底壁104を更に含む。前エアダム110は一対の半円形アーム110a及び110bを更に含み、これらのアームは、好ましくは箱部分100の半円形アーム102とほぼ等しい曲率半径を各々有する。半円形アーム110a及び110bは、サイド・レール12の間隔な僅かな変化を吸収する一つ又はそれ以上のスロット状開口部110cを更に含む。エアダム110は、好ましくは、ねじ山を備えたファスナ118によって、各サイド・レール12の前部分のねじ山を備えた開口部120に固定される。少なくとも、側壁106及び底壁104には、空気を通すことができ且つ水を箱21の外にドレンできるようにする複数の開口部112が形成されている。所望であれば、後壁108にも複数の開口部を設けることができる。かくして、収納箱21は、必要な場合にサイド・レール12から容易に取り外すことができる軽量であるけれども構造的に強固な構成要素を形成する。箱21を迅速に且つ簡単に取り外すことができるため、サンルーフを組み込むことができ、使用者が箱21を取り外した場合に使用できる。
【0032】収納箱21は、クロス・バー20又はサイド・レール12に直接載せて運ぶのが容易でない様々な小物を持ち運ぶのに理想的に適している。こうした小物には、ダイビングや水上スキーで使用されるウェットスーツや使用後に濡れる他の物品が含まれる。このような機器では、開口部112により水を収納箱21から出すことができ、並びに空気を側壁106に通すことができる。他のスポーツ、キャンプ、又はレクリエーション用機器もまた、収納箱21に入れて容易に運ぶことができる。所望であれば、外部ネットを収納箱21上に一つ又はそれ以上の従来の調節自在及び/又は弾性の保持ストラップと関連して固定できる。
【0033】収納箱21の重要な利点は、箱部分100の幅がサイド・レール12間の距離よりも僅かに小さいということである。これにより、収納箱21をサイド・レール12間に入れ子式に配置でき、アーム102によって吊り下げることができる。この形体は、前エアダム110とともに、極めて低く、美観に優れており、且つ空力学的に効果的な輪郭を持つ収納箱21を提供する。これは、他の形体の収納器具とは対照的である。このような他の形体の収納器具は、代表的には、物品キャリヤのクロス・バーに固定され、従って、大きく突出しており、空力学的に非効率であり、多くの場合において美観が劣る輪郭を提供する。
【0034】本発明の広範に亘る教示は、様々な形態で実施できるということは、以上の説明から当業者に明らかであろう。従って、本発明をその特定の例と関連して説明したけれども、本発明の真の範囲は、これに限定されない。これは、添付図面、本明細書、及び特許請求の範囲を研究することにより、他の変形が当業者に明らかになるためである。
【出願人】 【識別番号】594204239
【氏名又は名称】ジャック・プロダクツ・インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】Jac Products,Inc.
【住所又は居所原語表記】1801 East Ellsworth Road,Ann Arbor,Michigan 48108,United States ofAmerica
【出願日】 平成12年6月6日(2000.6.6)
【代理人】 【識別番号】100089705
【弁理士】
【氏名又は名称】社本 一夫 (外5名)
【公開番号】 特開2001−1841(P2001−1841A)
【公開日】 平成13年1月9日(2001.1.9)
【出願番号】 特願2000−169489(P2000−169489)