| 【発明の名称】 |
電動圃場運搬車 |
| 【発明者】 |
【氏名】小林 一明
【氏名】長尾 泰則
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】出力ローラ4を、荷台2を支えている4つの車輪のうち一方の前輪1aと後輪1bとに同時に接触したり、逆に、接触しないように、移動自在ならしめる。前輪1aと後輪1bのトレッドと出力ローラ4の外周面とをいずれも凹凸状とし、両者を凹凸係合により接触させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】荷台2を支えている複数の車輪のうちの少なくとも1つに接触させ、モータ3の回転力を前記車輪に伝達する出力ローラ4を、前記車輪に対して接離させ得るように移動自在ならしめたことを特徴とする電動圃場運搬車。 【請求項2】出力ローラ4が前輪1aと後輪1bとに同時に接触するようにした請求項1記載の電動圃場運搬車。 【請求項3】車輪のトレッドと出力ローラ4の外周面とがいずれも凹凸状になっており、両者が凹凸係合により接触していることを特徴とする請求項1又は2記載の電動圃場運搬車。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、圃場内の収穫物を運搬するのに用いる電動式の車両に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、圃場内の収穫物を運搬する車両として、例えば、荷台を支えている複数の駆動輪を含む複数の車輪と、動力を発生するモータと、このモータからの動力を前記複数の駆動輪に伝達する動力伝達機構を備えたものが存在する(例えば、特開平10−42616号公報参照)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来の場合には、動力伝達機構にクラッチ機構が備えられていないため、モータの動力が絶えず駆動輪に伝達せしめられる状態にあるから、車輪が回りにくく人力により車両を押すのに力が掛かり、車両を移動させにくかった。 【0004】また、従来の場合の駆動方式は、モータからの動力が1つの駆動輪、すなわち、前輪もしくは後輪の1つに伝達せしめられる、いわゆる、二輪駆動方式である。従って、走行力(馬力)に自ずから限界があり、ぬかるんでいる所や段差がある所を移動させるのが困難であった。 【0005】また、従来の場合には、前輪、後輪など車輪のトレッドに泥が付きやすく、車両の移動に支障を来たす場合があった。本発明は、これらの欠点を解消することを目的とするものである。 【0006】 【課題を解決しようとする課題】本発明においては、荷台2を支えている複数の車輪のうちの少なくとも1つに接触させ、モータ3の回転力を前記車輪に伝達する出力ローラ4を、前記車輪に対して接離させ得るように移動自在ならしめる。このようにすると、必要に応じて出力ローラ4を車輪に接触させたり、逆に、出力ローラ4を車輪に接触しないように、出力ローラ4を必要に応じて移動させることができる。出力ローラ4のこの動作により、モータ3の回転力を車輪に伝えたり、逆に、モータ3の回転力を車輪に伝えないようにすることができる。この機構をクラッチ機構と呼ぶことができる。 【0007】そして、モータ3の回転力が車輪に伝わると、その動力により1台の運搬車を移動させることができる。逆に、出力ローラ4が車輪に接触していない場合には、荷台2を支えている複数の車輪すべてがフリーの状態にある。従って、車両を軽く押すだけで容易に移動させることができる。 【0008】出力ローラ4が前輪1aと後輪1bとに同時に接触するようにしておくことが望ましい。この場合には、モータ3の回転力が直接前輪1aと後輪1bとに同時に伝わり、少なくとも左右の前輪1a,1aと左右の後輪1b,1b、すなわち、4つの車輪を同時に回転させることができる。この方式はいわゆる四輪駆動方式であり、それだけ走行力(馬力)がアップし、ぬかるんでいる所や段差がある所でも運搬車をスムーズに移動させることができる。 【0009】車輪のトレッドと出力ローラ4の外周面とがいずれも凹凸状になっており、両者が凹凸係合により接触するものとするのが好ましい。このようにすると、モータ3の回転力を確実に車輪に伝えることができるのみならず、車輪のトレッドに入り込んだ泥を出力ローラ4の外周面の凸状歯4aで落とすことができる。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態を、図面に基いて詳細に説明する。図1には、4つの車輪で1つの荷台2を支え、これに動力を発生させるモータ3が搭載され、その回転力を出力ローラ4により4つの車輪のうち左側に位置する2つの車輪に同時に伝えるべく、1つの出力ローラ4を前記2つの車輪に同時に接触させるとともに、前記出力ローラ4を前記2つの車輪に対して接離させ得るように移動自在ならしめた電動圃場運搬車が例示されている。 【0011】図1では、便宜上左側を前側、右側を後側として取り扱うこととし、左側に現れる車輪を便宜上前輪として図面符号1aで、右側に現れる車輪を便宜上後輪として図面符号1bで表わす。左側の前輪1aと右側の前輪1aは1本の車軸5aに、また、左側の後輪1bと右側の後輪1bは1本の車軸5bの両端にそれぞれ取り付けられ、両車軸5a,5bの左右両側からそれぞれ上方に延び出させた支持杆6a,6bの上端に1つの荷台2が取り付けられている。 【0012】1つの出力ローラ4が左側に位置する2つの車輪、すなわち、左側の前輪1aと左側の後輪1bとに同時に接触している場合には、モータ3の回転力が出力ローラ4を介して左側の前輪1aと左側の後輪1bとに同時に伝わり、それらと同軸にある右側の前輪1aと後輪1bも同時に回転する。従って、1台の電動圃場運搬車を1つの動力源で四輪駆動方式により走行させることができ、圃場内の収穫物を順次荷台2に積載することができる。 【0013】本電動圃場運搬車にあっては、前記出力ローラ4を左側の前輪1aと左側の後輪1bに対して接離させ得るように移動自在ならしめてある。そのための最も一般的な機構は、モータ3のベース3aを荷台2の下側方に配置した側板7にスライド可能に配置する場合を挙げることができる。モータ3のベース3aを側板7に対して移動させると、出力ローラ4を左側の前輪1aと左側の後輪1bに同時に接触させたり(図2において、一点鎖線で示す)、逆に、出力ローラ4を左側の前輪1aと左側の後輪1bに接触しないようにすることができる(図2において、二点鎖線で示す)。 【0014】また、モータ3のベース3aを側板7に対して移動させる機構も種々考えられる。例えば、モータ3のベース3aをシリンダ(図示しない)により側板7に対して移動させてもよいし、モータ3のベース3aにねじ棒(図示しない)を螺合させておき、このねじ棒をモータ(同じく図示しない)により回動させ、それにより、モータ3のベース3aを側板7に対して移動させてもよい。 【0015】このような機構に変わるものとして、ここには、レバー方式による場合を例示してある。すなわち、前記側板7にピン8aを用いて1本のレバー8を枢着し、その先端とモータ3のベース3aとをレバー9で連結しておき、前記レバー8を揺動させるのが、最も簡単で、かつ、コスト的にもきわめて有利な方式である。図1及び図2において、実線で示す状態から矢印で示すようにレバー8を引き下げると、レバー8は図2の二点鎖線で示すようにピン8aを中心として回動し、その先端に連結されているレバー9を介してモータ3のベース3aを、側板7に対して図2の点線の位置から二点鎖線で示す位置まで移動させることができ、左側の前輪1aと左側の後輪1bとに同時に接触していた出力ローラ4がそれらに接触しなくなる。 【0016】逆に、図2の二点鎖線の位置からレバー8を実線で示すように押し上げると、レバー8は旧位置に戻り、左側の前輪1aと左側の後輪1bに接触していなかった出力ローラ4がそれらに同時に接触するに至る。ここに例示したこのような機構はあくまでも一例であって、それらにのみ限定されるものではなく、少なくとも出力ローラ4を車輪に対して接離させることができる機構であれば、いかなるものでも採用できる。 【0017】なお、ここでは、出力ローラ4を左側の前輪1aと左側の後輪1bに対して接離させ得るようにしたが、出力ローラ4は荷台2を支えている複数の車輪の少なくとも1つに対して接離させ得れば、少なくともモータ3の回転力を車輪に伝えたり、逆に、モータ3の回転力を車輪に伝えないようにすることができ、クラッチ機構を備えていない従来の場合に比べて顕著な効果を奏することは既に述べたところである。また、1つの出力ローラ4を前輪1aと後輪1bとに同時に接触させ得るようにしたことにより、従来の場合に比べて顕著な効果を奏することも既に述べたところである。 【0018】また、本電動圃場運搬車にあっては、図3に示すように、車輪、すなわち、前輪1aと後輪1bのトレッドと出力ローラ4の外周面とがいずれも凹凸状になっており、図3のP部分で示すように両者が凹凸係合により接触するものとしてある。このようにすると、モータ3の回転力を確実に車輪(前輪1aと後輪1b)に伝えることができるのみならず、車輪(前輪1aと後輪1b)のトレッドに入り込んだ泥を出力ローラ4の外周面の凸状歯4aで落とすことができる。 【0019】 【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、出力ローラ4が車輪に接触している場合には、モータ3の回転力が車輪に伝わってその動力により1台の運搬車を移動させることができ、逆に、出力ローラ4が車輪に接触していない場合には、荷台2を支えている複数の車輪すべてがフリーの状態にあって、車両を軽く押すだけで容易に移動させることができるという利点を有する。 【0020】請求項2記載の発明によれば、走行力(馬力)がアップし、ぬかるんでいる所や段差がある所でも運搬車をスムーズに移動させることができるという利点を有する。 【0021】請求項3記載の発明によれば、モータ3の回転力を確実に車輪に伝えることができるのみならず、車輪のトレッドに入り込んだ泥を出力ローラ4の外周面の凸状歯4aで落とすことができるという利点を有する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】592026819 【氏名又は名称】伊東電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年6月9日(2000.6.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100103654 【弁理士】 【氏名又は名称】藤田 邦彦 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−352610(P2001−352610A) |
| 【公開日】 |
平成13年12月21日(2001.12.21) |
| 【出願番号】 |
特願2000−173394(P2000−173394) |
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