| 【発明の名称】 |
電気自動車のマイクロコンピュータ制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】高橋 功
|
| 【要約】 |
【課題】充電中等の間欠動作を行う必要の無いときにはタイマ回路を作動させないようにする。
【解決手段】マイクロコンピュータからスリープ状態信号の供給を受けた後から所定時間後に、ウエークアップ状態に切り替えるための信号を出力するタイマ回路と、タイマ回路からのタイマ時間終了信号、イグニッションスイッチのオン信号、充電操作中を示す信号の論理和をとるオア回路と、スイッチ回路とを備え、スイッチ回路は、マイクロコンピュータがオア回路から充電操作中を示す信号の供給を受けているときで、かつ充電中でないとき、タイマ回路へのタイマ作動開始を指示する信号の供給を無効にする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 割込端子及び作動状態信号出力端子を有するマイクロコンピュータと、該マイクロコンピュータからのスリープ状態であることを示す信号の供給を受けた後から所定時間後に、このマイクロコンピュータをウエークアップ状態に切り替えるための信号を出力するタイマ回路と、少なくとも前記タイマ回路からのタイマ時間終了信号、イグニッションスイッチのオン信号、充電操作中を示す信号の論理和をとるオア回路と、スイッチ回路とを備え、前記スイッチ回路は、前記マイクロコンピュータがオア回路から充電操作中を示す信号の供給を受けているときで、かつ充電中でないとき、前記タイマ回路へのタイマ作動開始を指示する信号の供給を無効にすることを特徴とする電気自動車のマイクロコンピュータ制御装置。 【請求項2】 前記マイクロコンピュータは、前記オア回路から充電操作中を示す信号の供給を受けていない間のみ、前記スイッチ回路を作動させて、前記マイクロコンピュータから前記タイマ回路へのタイマ作動を指示する信号を供給を無効にすることを特徴とする請求項1記載の電気自動車のマイクロコンピュータ制御装置。 【請求項3】 前記マイクロコンピュータは、スリープ状態に入る時には、前記タイマ回路へのタイマ作動を指示する信号の出力ポートをハイレベルに切り替えた後に、前記スイッチ回路を不作動状態に切り替えることを特徴とする請求項1記載の電気自動車のマイクロコンピュータ制御装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、電気自動車のマイクロコンピュータ制御装置に関し、特にマイクロコンピュータのスリープ状態、ウエークアップ状態の切換に関する。 【0002】 【従来の技術】この種のものとして従来、図2に示すようなものがある。すなわち、バッテリ1は逆流防止用ダイオード2を介して充電回路部3から充電されると共に、走行用モータ等の第1負荷4に対して電力を供給し、またこの充電回路部3は、充電回路部3を構成する磁気結合回路3aに、車両外に設備された給電装置5に接続されたパドル6が差し込まれることによって充電回路部3の通信回路3bと前記給電装置5との間に磁気回路による通信回路が形成され、通信を行いながら充電が行われる。 【0003】また、バッテリコントローラ(マイクロコンピュータ)7は、通信回路3b、7aを介して前記充電回路部3と通信を行いながら、前記バッテリ1に充電される電力量、放電される電力量等の充放電管理を行うと共に、入力ポートINに外部から供給される入力信号に所定の演算処理を施して得られた演算結果に基づいて出力ポートOUTから制御信号を出力し、第2負荷8の制御を行っている。 【0004】また、このバッテリコントローラ7は、イグニッションスイッチ入力端子IGN、充電パドル入力端子PAD、割込端子NMI及び作動状態信号出力端子Pを有し、例えば車両駐車(非使用)とき、または充電が終了して充電パドル入力端子PADにパドル6が磁気結合回路3aから抜き取られたことを示す信号が供給されたときには、バッテリ12から常時給電されて作動状態にあるタイマ回路10によってスリープ状態とウエークアップ状態とを所定の周期で交互に繰り返し(間欠動作)、また割込端子NMIに割込信号が供給されると、ウエークアップ状態に移行する。また、このバッテリコントローラ7は、イグニッション入力端子IGNにイグニッションスイッチ13がオン操作されたことを示す信号が供給されたとき、または充電パドル入力端子PADにパドル6が磁気結合回路3aに差し込まれたことを示す信号が供給されたときには、ウエークアップ状態に移行する。 【0005】また、前記タイマ回路10は、コンデンサ9を介して前記バッテリコントローラ8の作動状態信号出力端子Pからハイレベル信号が供給されると、そのコンデンサ9の微分効果による立ち下がりエッジに同期して所定時間のタイマ動作を開始して、所定時間が経過するとハイレベル信号をオアゲート(オア回路)11を介して前記バッテリコントローラ8に割込信号を供給する。 【0006】上記構成のものにおいて、イグニッションスイッチ13がオン操作されたり、また充電回路部3からパドル6が磁気結合回路3aに差し込まれたことを示す信号が充電パドル入力端子PADに供給されると、オアゲート11を介してバッテリコントローラ7の割込端子NMIにハイレベル信号(割込信号)が供給され、バッテリコントローラ7はウエークアップして、例えば車両走行時には前記バッテリコントローラ7は、入力ポートINから供給される入力信号に基づいて所定の信号処理を行って出力ポートOUTから第2負荷8に制御信号を供給して制御したり、また通信回路3b、7aを介して充電回路部3から充電量等を示すデータの取り込みを行う。 【0007】また、例えば前記イグニッションスイッチ入力端子IGNに、イグニッションスイッチ13はオン信号が供給されないとき、または前記充電パドル入力端子PADに、前記パドル6が磁気結合回路3aに差し込まれていないときにおいては、タイマ回路10が常時作動している関係で、バッテリコントローラ7は図示されない補助バッテリからの給電を受けてスリープ状態及びウエークアップ状態を周期的に交互に繰り返している。具体的には、バッテリコントローラ7はスリープ状態になると作動状態信号出力端子Pをハイレベル状態にして、コンデンサ9によるその立ち下がりエッジの同期させてタイマ回路10を作動開始させて、タイマ回路10が所定のタイマ時間が経過したと判断すると、オアゲート11を介してバッテリコントローラ7の割込端子NMIに割込信号を供給してウエークアップ状態に切り替え、再度イグニッションスイッチ入力端子IGNにイグニッションスイッチ13がオン状態を示す信号が供給されていないとき、または充電パドル入力端子PADにパドル6が磁気結合回路3aに差し込まれていることを示す信号が供給されないとスリープ状態に切り替えられる。 【0008】また、前記バッテリコントローラ7がスリープ状態の時にパドル6が充電回路3の磁気結合回路3aに差し込まれると、それを示すハイレベルな信号が割込信号として割込端子NMIに供給されると共に、充電パドル入力端子PADにも供給されるので、前記バッテリコントローラ7は、ウエークアップ状態に移行し、前記バッテリコントローラ7は、充電回路部3に対して通信回路3b,7aを介して給電装置5と通信を行う指示を行い、バッテリ1への充電量等のデータの取り込みを行い、バッテリ管理を行う。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の電気自動車にあって、バッテリコントローラ7は、常時作動するタイマ回路10によってスリープ状態、ウエークアップ状態をいつも交互に繰り返すように構成されているので、バッテリコントローラ7が本来作動する必要のない、例えばイグニッションスイッチ13がオフされているとき、パドルが差し込まれていないとき等のときであっても回路が作動し続けて無駄に電力が消耗されると言う問題点があった。 【0010】そこで、この発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、スリープ状態、ウエークアップ状態を交互に繰り返す間欠動作を行う必要の無いときにはタイマ回路を作動させないようにすることを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】第1の発明は、割込端子及び作動状態信号出力端子を有するマイクロコンピュータと、該マイクロコンピュータからのスリープ状態であることを示す信号の供給を受けた後から所定時間後に、このマイクロコンピュータをウエークアップ状態に切り替えるための信号を出力するタイマ回路と、少なくとも前記タイマ回路からのタイマ時間終了信号、イグニッションスイッチのオン信号、充電操作中を示す信号の論理和と取るオア回路と、スイッチ回路とを備え、前記スイッチ回路は、前記マイクロコンピュータがオア回路から充電操作中を示す信号の供給を受けているときで、かつ充電中でないとき、前記タイマ回路へのタイマ作動開始を指示する信号の供給を無効にすることを特徴とする電気自動車のマイクロコンピュータ制御装置についてである。 【0012】第2の発明は、第1の発明において、マイクロコンピュータは、オア回路から充電操作中を示す信号の供給を受けていない間のみ、スイッチ回路を作動させて、マイクロコンピュータからタイマ回路へのタイマ作動を指示する信号を供給を無効にすることを特徴とする電気自動車のマイクロコンピュータ制御装置についてである。 【0013】第3の発明は、第2の発明において、前記マイクロコンピュータは、スリープ状態に入る時には、前記タイマ回路へのタイマ作動を指示する信号の出力ポートをハイレベルに切り替えた後に、前記スイッチ回路を不作動状態に切り替えることを特徴とする電気自動車のマイクロコンピュータ制御装置についてである。 【0014】 【発明の実施の形態】この発明による実施の形態を以下に説明する。 実施の形態1.なお、この実施の形態を示す図1において既に図2において説明した構成のものと同一なもの、又は均等なものには同一符号を付してその詳細説明は省略し、異なる構成についてのみ以下に説明する。 【0015】すなわち、図において、20は第1バイアス抵抗20a、第2バイアス抵抗20b及びトランジスタ20cからなるスイッチ回路で、そのエミッタ端子は、電源ラインV0に接続され、コレクタ端子は、タイマ回路10の制御信号入力端子とコンデンサ9との接続ラインに接続され、ベース端子は、第1バイアス抵抗20aを介してバッテリコントローラ7の制御信号出力ポートに接続されている。また、第2バイアス抵抗20bは、一端が前記トランジスタ20cのベース端子に接続され、他端が前記電源ラインV0に接続されている。 【0016】なお、このスイッチ回路20は、マスキング機能を有し、前記バッテリコントローラ7がスリープ状態、ウエークアップ状態を交互に繰り返す間欠動作状態を必要としないとき、例えばイグニッションスイッチ13がオフされているとき、パドル6が磁気結合回路3aに差し込まれていないときには、前記バッテリコントローラ7の作動状態からスリープ状態への切換によりハイレベル信号を出力する前記バッテリコントローラ7の制御信号出力ポートPの出力状態を、このスイッチ回路20のマスキング機能でマスキングして、タイマ回路10をスリープ状態に切り替えるためのハイレベル信号を該タイマ回路10に供給するものである。 【0017】すなわち、バッテリコントローラ7が間欠動作を行う必要性がないと判断した場合には、前記バッテリコントローラ7の制御信号出力ポートPがハイレベル状態にあるが如くするために、スイッチ回路20を構成するトランジスタ20cをオン状態にせしめ、前記タイマ回路10の制御信号入力端子をハイレベル状態に維持する。また、バッテリコントローラ7が間欠動作を行う必要性があると判断した場合には、前記バッテリコントローラ7の出力ポートQをハイレベル状態に切り替えて、トランジスタ20cをオフ状態にした後にバッテリコントローラ7の制御信号出力ポートPをローレベル状態に切り替えることによって前記タイマ回路10のタイマ動作を開始せしめる。 【0018】実施の形態2.上記の実施の形態1.においては、バッテリコントローラ7が間欠動作を行う必要性がないと判断した場合、前記バッテリコントローラ7の出力ポートQをローレベル状態にするが、その時の制御信号出力ポートPは、ローレベル状態であるために、この場合、この切換時にトランジスタ20c、コンデンサ9を直列に介して、ローレベル状態のバッテリコントローラ7の制御信号出力ポートPにラッシュ電流が流れ込み、そのポートPを破壊する恐れがあるので、前記バッテリコントローラ7の出力ポートQをローレベル状態に切り替える前に、バッテリコントローラ7の制御信号出力ポートPをハイレベル状態に切り替えることによって制御信号出力ポートPの破壊を防止するものである。 【0019】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば、簡単な構成でバッテリ、マイクロコンピュータの不要な間欠起動による暗電流消費を軽減出来るという効果が発揮される。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000004765 【氏名又は名称】カルソニックカンセイ株式会社
|
| 【出願日】 |
平成12年5月19日(2000.5.19) |
| 【代理人】 |
|
| 【公開番号】 |
特開2001−333509(P2001−333509A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月30日(2001.11.30) |
| 【出願番号】 |
特願2000−148556(P2000−148556) |
|