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【発明の名称】 2自由度電気機械式トランスミッションのコントロール装置及びその方法
【発明者】 【氏名】エリック ディー ステムラー

【要約】 【課題】入力指令に対するトランスミッションの動的な応答を、電気的効率も最大化しながら、如何にして最大化するかである。

【解決手段】トランスミッションのコントロール装置及びその方法は、第1電気機械の回転を制御するための第1コントローラ及び第2電気機械の回転を制御するための第2コントローラと第1及び第2電気機械の回転速度をそれぞれ検出するためのセンサと、導電性リンクの電気的パラメータを所望の範囲内に維持しながら電気機械の所定のトルク限界を越えることなく、第1及び第2目標値信号に対する第1及び第2トルク値をそれぞれ決定することによって、出力部材の所望のトルク値に対応する、コントローラに対する第1及び第2トルク目標値信号を生成し、出力できるようになっているトランスミッション制御装置とを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 エンジンに接続するようになっている入力部材、電動機もしくは発電機として作動可能な第1電気機械に接続される部材、電動機もしくは発電機として作動可能な第2電気機械に接続される部材、及び出力部材を含む遊星歯車機構を含み、前記第1と第2電気機械及びそれらに接続された前記部材が、前記出力部材上に作用するトルクの制御を行うためにそれぞれ回転可能である、電気機械式トランスミッションのコントロール装置であって、導電性リンクによって電気的に通信するように接続され、それぞれ第1及び第2トルク目標値信号によって制御可能である、前記第1電気機械の回転を制御するための第1コントローラ及び前記第2電気機械の回転を制御するための第2コントローラと前記第1及び第2電気機械の回転速度をそれぞれ検出するためのセンサと、前記導電性リンクの電気的パラメータを所望の範囲内に維持しながら前記電気機械の所定のトルク限界を越えることなく、前記第1及び第2目標値信号に対する第1及び第2トルク値をそれぞれ決定することによって、前記出力部材の所望のトルク値に対応する、コントローラに対する前記第1及び第2トルク目標値信号を生成し、出力できるようになっているトランスミッション制御装置と、を含むことを特徴とするコントロール装置。
【請求項2】 前記電気的パラメータが電圧であり、また、前記トランスミッション制御装置が、前記出力部材の前記所望のトルク値、前記電気機械に接続された前記部材について検出された速度、及び前記電圧に基づいて、初期第1及び第2トルク値を計算し、次いで、前記初期第1及び第2トルク値を前記電気機械の前記所定のトルク限界と比較し、前記トルク値の一つが前記限界よりも大きい場合には、前記トルク値の一つを所定の値に等しく設定し、また前記トルク値の他方を再計算し、前記所定の値及び前記再計算されたトルク値を前記トルク目標値として出力することによって前記第1及び第2トルク値を決定することを特徴とする請求項1に記載のコントロール装置。
【請求項3】 前記トランスミッション制御装置が、最初に前記初期第1トルク値を前記第1電気機械の前記所定のトルク限界と比較し、前記初期第1トルク値が前記限界よりも大きい場合には、前記トランスミッション制御装置は前記第1トルク値を前記限界に等しく設定し、前記第2トルク値を再計算し、前記再計算された第2トルク値を前記第2電気機械の前記所定のトルク限界と比較し、前記再計算された第2トルク値が前記第2電気機械の前記限界より小さい場合には、前記トランスミッション制御装置は前記第1及び第2トルク値を前記トルク目標値として出力し、また前記再計算された第2トルク値が前記第電気機械の前記限界より大きい場合には、前記トランスミッション制御装置は前記第2トルク値を前記限界に等しく設定し、前記第1トルク値を再計算し、前記再計算された第1トルク値及び前記限界に設定された第2トルク値を前記トルク目標値として出力できるようになっていることを特徴とする請求項2に記載のコントロール装置。
【請求項4】 前記トランスミッション制御装置が、最初に前記初期第1トルク値を前記第1電気機械の前記所定のトルク限界と比較し、前記初期第1トルク値が前記限界より小さいあるいは前記限界に等しい場合には、前記トランスミッション制御装置は前記初期第2トルク値を前記第2電気機械の前記所定のトルク限界と比較し、前記初期第2トルク値が前記第2電気機械の前記限界より小さい場合には、前記トランスミッション制御装置は前記第1及び第2トルク値を前記トルク目標値として出力し、また、前記初期第2トルク値が前記第2電気機械の前記限界より大きい場合には、前記トランスミッション制御装置は前記第2トルク値を前記限界に等しく設定し、前記第1トルク値を再計算し、前記再計算された第1トルク値及び前記限界に設定された前記第2トルク値を前記トルク目標値として出力できるようになっていることを特徴とする請求項2に記載のコントロール装置。
【請求項5】 エンジンに接続される入力部材、電動機もしくは発電機として作動可能な第1電気機械に接続される部材、及び電動機もしくは発電機として作動可能な第2電気機械に接続される部材を有し、前記第1及び第2電気機械が導電性リンクによって電気的に通信するように接続されたコントローラによって制御されるトランスミッションの出力部材上に作用するトルクを制御するための方法であって、前記出力に対する所望のトルク値及び前記導電性リンクの対応する電気的パラメータを準備する段階と、前記第1電気機械の速度N1、前記第2電気機械の速度N2及び前記電気的パラメータの値に基づいて、前記第1電気機械を制御するための初期トルク目標値TEC1及び前記第2電気機械を制御するための初期トルク値TEC2を計算する段階と、前記初期トルク値TEC1及びTEC2を所定の限界値L1及びL2とそれぞれ比較し、前記初期トルク値TEC1もしくはTEC2がそれぞれ前記所定の限界値L1及びL2より小さいあるいは前記L1及びL2に等しい場合には、前記コントローラに対して前記初期トルク値TEC1及びTEC2を出力する段階と、を含むことを特徴とする方法。
【請求項6】 前記初期トルク値TEC1及びTEC2を所定の限界値L1及びL2と比較する前記段階が、(i)前記初期トルク値TEC1が前記限界値L1より小さいあるいは前記限界値L1に等しい場合には、前記初期トルク値TEC2を前記限界値L2と比較し、また、前記初期トルク値TEC2が前記限界値L2より小さいあるいは前記限界値L2に等しい場合には、前記初期トルク値TEC1及びTEC2を前記コントローラに出力する段階と、前記初期トルク値TEC2が前記限界値L2よりも大きい場合には、前記トルク値TEC2を前記限界値L2に設定し、前記トルク値TEC1を限界値L2に設定された前記トルク値TEC2を用いて再計算し、次いで前記再計算されたトルク値TEC1及び前記限界値L2に設定された前記トルク値TEC2を前記コントローラに出力する段階と、を含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】 前記初期トルク値TEC1及びTEC2を所定の限界値L1及びL2と比較する前記段階が;
(ii)前記初期トルク値TEC1が前記限界値L1より大きい場合には、前記トルク値TEC1を前記限界値L1に設定し、前記トルク値TEC2を前記限界値にL1に設定された前記トルク値TEC1を用いて再計算し、また、前記トルク値TEC2が前記限界値L2より小さいあるいは前記限界値L2に等しい場合には、前記限界値L1に設定された前記トルク値TEC1及び前記再計算されたトルク値TEC2を前記コントローラに出力する段階と、前記トルク値TEC2が前記限界値L2より大きい場合には、前記トルク値TEC2を前記限界値L2に設定し、前記限界値L2に設定された前記トルク値TEC2を用いて前記トルク値TEC1を再計算し、前記再計算されたトルク値TEC1及び前記限界値L2に設定された前記トルク値TEC2を前記コントローラに出力する段階と、を含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項8】 前記パラメータが電圧であることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的に電気機械式トランスミッションに関し、より詳細には、受信した出力トルク目標値が、トランスミッション出力を制御するために使用される電気機械の出力及びトルク限界内で実行される2自由度、多部材電気機械式トランスミッションの制御に関する。
【0002】
【従来の技術】電気機械式トランスミッションは一般的に、例えば3つの遊星歯車及びエンジンに対してそれぞれ接続される多数の部材を有する遊星歯車配列、多数の電気機械、及び出力部を含む。電気機械は、それぞれが一般的に発電機モードもしくは電動機モードで作動可能であり、また電気的にリンクされている。場合によっては、電気回路は、電源及び/又は1つあるいはそれ以上のバッテリなどの蓄電装置を追加的に含む。2自由度トランスミッションなる用語は、トランスミッション出力を能動的に制御するには2つの独自のパラメータが必要であることを一般的に意味する。
【0003】2自由度電気機械式トランスミッションを制御する場合、克服されるべき問題は、オペレータ入力、変化する負荷条件及び/又は変化する勾配の類などの環境条件のような入力指令に対するトランスミッションの動的な応答を、速度と共に変化する電気機械のトルク及び出力限界を超えることなく電気的効率も最大化しながら、如何にして最大化するかである。特に、この点に関しては、トランスミッションの作動範囲にわたって可能な限り、安定した電圧を電気機械間の電気的なリンク上に維持することが望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、上述の問題の1つあるいはそれ以上を克服しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの態様において、エンジンに接続するようになっている入力部材、電動機もしくは発電機として作動可能な第1電気機械に接続される部材、電動機もしくは発電機として作動可能な第2電気機械に接続される部材、及び出力部材を含む遊星歯車機構を含み、第1と第2電気機械及びそれらに接続された部材が、出力部材上に作用するトルクの制御を行うためにそれぞれ回転可能である、電気機械式トランスミッションのコントロール装置が開示される。コントロール装置は、導電性リンクによって電気的に通信するように接続され、それぞれ第1及び第2トルク目標値信号によって制御可能である、第1電気機械の回転を制御するための第1コントローラ及び第2電気機械の回転を制御するための第2コントローラと第1及び第2電気機械の回転速度をそれぞれ検出するためのセンサと、導電性リンクの電気的パラメータを所望の範囲内に維持しながら電気機械の所定のトルク限界を越えることなく、第1及び第2目標値信号に対する第1及び第2トルク値をそれぞれ決定することによって、出力部材の所望のトルク値に対応する、コントローラに対する第1及び第2トルク目標値信号を生成し、出力できるようになっているトランスミッション制御装置とを含む。
【0006】本発明の他の態様においては、エンジンに接続される入力部材、電動機もしくは発電機として作動可能な第1電気機械に接続される部材、及び電動機もしくは発電機として作動可能な第2電気機械に接続される部材を有し、第1及び第2電気機械が導電性リンクによって電気的に通信するように接続されたコントローラによって制御されるトランスミッションの出力部材上に作用するトルクを制御するための方法が開示される。この方法は、出力に対する所望のトルク値及び導電性リンクの対応する電気的パラメータを準備する段階と、第1電気機械の速度N1、第2電気機械の速度N2及び電気的パラメータの値に基づいて、第1電気機械を制御するための初期トルク目標値TEC1及び第2電気機械を制御するための初期トルク値TEC2を計算する段階と、初期トルク値TEC1及びTEC2を所定の限界値L1及びL2とそれぞれ比較し、初期トルク値TEC1もしくはTEC2がそれぞれ所定の限界値L1及びL2より小さいあるいはL1及びL2に等しい場合には、コントローラに対してこの初期トルク値TEC1及びTEC2を出力する段階とを含む。
【0007】
【発明の実施の形態】図1を参照する。図には、多重範囲無段階可変電気機械式トランスミッション10が示される。トランスミッション10は、図示されていないが、機械を推進するために使用される。トランスミッション10は、遊星歯車機構12、第1部材14、第2部材16、第3部材18、第4部材20、及び第5部材22を含む。遊星歯車機構は、3つの遊星歯車セット(図示せず)を含み、それぞれは太陽歯車、遊星歯車を有するキャリア、及びリング歯車のような部品を含む。ここで、トランスミッション10は、本発明の意図から逸脱することなく、含まれるギア配列及びそれの構成部品の数を少なくしたり多くしたり様々に構成できることを理解されたい。また、代わりの部材14、16、18、20及び22を、本発明から逸脱することなく、トランスミッション10及び遊星歯車機構12の様々な特定の部品に対して接続及び組合せることできることを認識し理解されたい。
【0008】第1部材14は、クラッチ30によって中間出力軸28に選択的に接続可能なギア26と噛み合うギア24を含む。ギア24はまた、第1電気機械36の軸34上のギア32と噛み合わされる。第2部材16は、クラッチ42によって中間出力軸28に選択的に接続可能なギア40と噛み合うギア38を含む。第3部材18は、内燃エンジン50の軸48上のギア46と噛み合うギア44を含む。第4部材20は、中間出力軸28上のギア56及び58それぞれに噛み合うギア52及び54と、クラッチ60及び62それぞれによって、交互に選択可能に係合可能である。第5部材22は、第2電気機械70の軸68上のギア66と噛み合うギア64を含む。
【0009】第1及び第2電気機械36及び70は、電気的なエネルギを作り出すため、それらに接続されたそれぞれの部材14、22によって回転可能に駆動される発電機モードにおいて、また、それらに接続されたそれぞれの部材14、22を駆動可能に回転させる電動機モードにおいて、本発明に従って構成され作動可能なコントロール装置71の制御の下で、各々作動できるようになっている。コントロール装置71は、第1電気機械コントローラ72、第2電気機械コントローラ74、及びコントローラ72、74に目標値を送信できるようになっているトランスミッション制御装置76を含む。電気機械コントローラ72、74は、それぞれの電気機械36、70にそれぞれ導電路78、80によって、また、お互いは導電性リンク82によって接続される。コントロール装置71は、電気機械コントローラ72に導電路86によって接続され、第1電気機械36の軸34の回転速度を検出するように配置された速度センサ84を含む。コントロール装置71は、電気機械コントローラ74に導電路90によって接続され、第2電気機械70の軸68の回転速度を検出するように配置された第2速度センサ88を含む。電気機械コントローラ72、74は、それぞれ導電路92及び94によって、トランスミッション制御装置76と電気的に通信するように接続される。トランスミッション制御装置76は、導電路96によって、入力信号を受信するように高レベルトランスミッション制御装置98(図2)に接続される。速度センサ100及び102は、導電路104及び106それぞれによって、高レベルトランスミッション制御装置98(図2)に接続され、また、エンジン50の軸48及び中間出力軸28の回転速度を検出するようにそれぞれ配置され、検出した速度を表す信号をトランスミッション制御装置98に対して出力できるようになっている。ここで、中間出力軸28は、出力軸110に接続された方向コントロール装置108を追加的に含み、速度センサ102は、本発明を逸脱することなく、中間出力軸28もしくは出力軸110の速度を検出するように配置することができる。
【0010】図2を同様に参照する。図には、トランスミッション10及びコントロール装置71の態様の高レベルブロック図112が示され、その動作を説明する。動作において、高レベルトランスミッション制御装置98が、それだけに限定するものではないが、オペレータ入力、速度センサ102からの出力速度入力、及びセンサ100からのエンジン速度入力を含むことができる入力を受信する。その入力に基づいて、高レベルトランスミッション制御装置98は、所望の出力トルク値TOUTを決定し、トルクTOUTをトランスミッション制御装置76に出力する。トランスミッション制御装置76は、プロセッサを含み所望の出力トルクTOUTを産出するための要求に応じて、電気機械36及び70を発電機モードもしくは電動機モードで作動させる目的で、トルク目標値TEC1及びTEC2を電気機械コントローラ72及び74それぞれに出力することができるようになっている。トランスミッション10は、2自由度トランスミッションであり、従って、その出力トルクを能動的に制御するには、2つの独自のパラメータを必要とする。ここで、選択された2つのパラメータは、目標に与えられるトランスミッション・トルクTOUT及び電気機械コントローラ72及び74間の導電性リンク82上の電圧である。トランスミッション制御装置76は、電気機械コントローラ72及び74に対して出力されるべきトルク目標値に対する値を、以下の制御方程式を使用して決定することができるようになっている。
方程式1: aTEC1+bTEC2=cTOUT方程式2: NEC1EC1+NEC2EC2=−PDCここで、TEC1は、第1電気機械36が目標に与えられるトルクEC2は、第2電気機械70が目標に与えられるトルクTOUTは、目標に与えられるトランスミッション出力トルクNEC1は、第1電気機械36の測定された速度NEC2は、第2電気機械70の測定された速度PDCは、リンク電圧補償装置からのリンク電力、及びa、b、c、は、トランスミッション10のパラメータに基づいて決定された定数であり、ここでは電気機械36、70及び中間出力軸28もしくは出力軸110に接続された部材間の比率である。
【0011】速度NEC1及びNEC2は、速度センサ84及び88によって検出される。リンク電力の量は、補償装置、例えば、リンク電圧誤差に基づいた比例積分偏差法によって決定される。例えば、基準リンク電圧550ボルトが選択され、実際に測定された電圧が基準電圧より低いもしくは高い場合、差はリンク電圧誤差となる。電気機械36及び70は、速度と共に変化するトルク及び出力限界を有し、限界を超えた場合には、結果として機械に対して損傷を与え得る可能性がある。電気機械36及び70に対するトルク限界は予め決められた値であり、それぞれL1及びL2で表すことができる。安定性と電気的な効率にとって、導電性リンク82上の電圧を、その基準値の所定の範囲に、もしくは範囲内に維持することが望ましい。従って、トルク目標値TEC1もしくはTEC2の1つは、その限界値L1もしくはL2それぞれに設定でき、また、目標に与えられたトランスミッション出力トルクTOUT、測定された速度NEC1及びNEC2、リンク電力PDC及び既知の定数a、b、cを用いて、方程式1及び方程式2から、残るトルク目標値TEC1もしくはTEC2を求めることができる。その限界に設定された選択されたトルク目標値及び上記の方程式1及び方程式2を用いて計算されたもう一方のトルク目標値でもって、電気機械コントローラ72及び74は、示されるように所望の出力トルクTOUTを産出するように電気機械を作動させるために、電気機械36及び70に対して必要な作動電流を出力するように制御されることができる。
【0012】同様に図3を参照する。図には、コントロール装置71の動作方法の段階を示す高レベル流れ図114が要約されている。ブロック116で、トランスミッション制御装置76は、出力トルクTOUT及びリンク電力PDC目標値、同様に検出した速度NEC1及びNEC2を読取る。ブロック118で、初期トルク目標値TEC1及びTEC2が方程式1及び方程式2を使用して計算される。ここで、既に述べた如く、ブロック120で示すように、電気機械36及び70の作動を既知の作動トルク限界値L1及びL2内に維持することが望ましい。これは以下のようになされる。最初に、判断ブロック122で示すように、初期トルク値TEC1は限界値L1と比較される。トルク値TEC1が限界値L1を越える場合には、トルク値TEC1は、ブロック124で示されるように、限界値L1に設定される。次いで、トルク値TEC2が、ブロック126で示されるように、方程式2を用いて再計算される。判断ブロック128で、再計算されたトルク値TEC2は限界値L2と比較される。再計算されたトルク値TEC2がL2より小さいあるいはL2に等しい場合には、L2に設定されたTEC1及び再計算されたトルク値TEC2は、ブロック130で示されるように、トルク目標値として電気機械コントローラ72及び74に対して出力される。再計算されたトルク値TEC2が限界値L2を越える場合には、ブロック132に示されるように、トルク値TEC2は限界値L2に設定される。トルク値TEC1は次いで、ブロック134に示されるように、方程式2を用いて再計算され、また、この再計算されたトルク値TEC1及び限界値L2に設定されたトルク値TEC2は、トルク目標値としてコントローラ72及び74に対して出力される。
【0013】判断ブロック122に戻る。初期トルク値TEC1が限界値L1より小さいあるいは限界値L1に等しい場合には、判断ブロック136に示されるように、初期トルク値TEC2は限界値L2と比較される。初期トルク値TEC2が限界値L2より小さいあるいは限界値L2に等しい場合には、初期トルク値TEC1及びTEC2がトルク目標値としてコントローラ72及び74に出力される。初期トルク値TEC2が限界値L2を越える場合には、トルク値TEC2は、ブロック138に示されるように、限界値L2に設定される。次いで、ブロック140に示されるように、トルク値TEC1が方程式2を使用して再計算され、次いで、この再計算されたトルク値TEC1及び限界値L2に設定されたトルク値TEC2がトルク目標値としてコントローラ72及び74に対して出力される。
【0014】(産業上の利用可能性)ここで開示し、説明した電気機械式トランスミッション10及び制御方法は、それだけに限定するものではないが、ホイールローダもしくは履帯式トラクタの類の、円滑で効率的な動的運転が必要とされる広範囲な機械での使用に対して有用性を有する。本発明の他の態様、目的及び長所は、図面、説明及び添付する請求範囲を検討することで得ることができる。
【出願人】 【識別番号】391020193
【氏名又は名称】キャタピラー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】CATERPILLAR INCORPORATED
【出願日】 平成13年3月21日(2001.3.21)
【代理人】 【識別番号】100059959
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 稔 (外9名)
【公開番号】 特開2001−327005(P2001−327005A)
【公開日】 平成13年11月22日(2001.11.22)
【出願番号】 特願2001−80553(P2001−80553)