| 【発明の名称】 |
車両走行モ−タ駆動用インバータ回路装置及びその冷却方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】井上 誠司
【氏名】鳥井 孝史
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| 【要約】 |
【課題】空調フィ−リングの低下や車両走行モ−タ駆動用インバータ回路の出力制限を必要としない車両走行モ−タ駆動用インバータ回路装置を提供すること。
【解決手段】膨張弁3aとエバポレ−タ4との間の冷媒配管10(低圧回路部)にインバ−タ回路部5の冷却部材6を介設し、更にエバポレ−タ4の入口側冷媒配管及び出口側冷媒配管をバイパス冷媒配管12で短絡し、このバイパス冷媒配管12に電磁弁13を設ける。コンプレッサ1はエバポレ−タ4又はインバ−タ回路部5の運転時に運転される。エバポレ−タ4への冷媒流量はエバポレ−タ4の出口側に配設された感温筒7aによる膨張弁3aの開度により制御される。インバ−タ回路部5のみを冷却し、エバポレ−タ4での空調空気流の冷却を行わない場合には、バイパス冷媒配管11の電磁弁13を開く。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】車両走行モ−タを駆動制御するインバ−タ回路部の冷却部材に車両空調用冷凍サイクル装置の冷媒を貫流させ、空調空気流の冷却が不要な場合に走行する場合に車両空調用冷凍サイクル装置のエバポレ−タによる前記空調空気流の冷却を阻止することを特徴とする車両走行モ−タ駆動用インバータ回路装置の冷却方法。 【請求項2】車両空調用冷凍サイクル装置の冷媒が貫流する冷却部材を有し、車両走行モ−タを駆動制御するインバ−タ回路部と、前記インバ−タ回路部を駆動するにもかかわらず前記車両空調用冷凍サイクル装置のエバポレ−タによる空調空気流の冷却が要求されない場合に、前記車両空調用冷凍サイクル装置を運転しかつ前記エバポレ−タによる前記空調空気流の冷却を抑止する空調空気流冷却抑止手段と、を備えることを特徴とする車両走行モ−タ駆動用インバータ回路装置。 【請求項3】請求項2記載の車両搭載冷媒冷却型半導体装置において、前記インバ−タ回路部の前記冷却部材と前記エバポレ−タとは、前記冷凍装置の低圧回路部にて並列接続され、前記空調空気流冷却抑止手段は、前記エバポレ−タとに供給する低圧冷媒流量をそれぞれ独立に制御する弁機構を有することを特徴とする車両空調冷媒冷却式インバ−タ回路装置。 【請求項4】請求項3記載の車両搭載冷媒冷却型半導体装置において、前記弁機構は、前記冷却部材の出口温度と前記エバポレ−タの出口温度とによりそれぞれ個別に制御される一対の膨張弁からなることを特徴とする車両空調冷媒冷却式インバ−タ回路装置。 【請求項5】請求項2記載の車両搭載冷媒冷却型半導体装置において、前記インバ−タ回路部の前記冷却部材は、前記冷凍装置の低圧部にて前記エバポレ−タと直列に接続され、前記空調空気流冷却抑止手段は、前記エバポレ−タと並列に接続されたバイパス管と、前記空調空気流の冷却不要時に前記バイパス管を開く弁とを有することを特徴とする車両空調冷媒冷却式インバ−タ回路装置。 【請求項6】請求項5記載の車両搭載冷媒冷却型半導体装置において、前記車両空調用冷凍サイクル装置の膨張弁は、前記バイパス管の下流側で検出された温度により制御されることを特徴とする車両走行モ−タ駆動用インバータ回路装置。 【請求項7】請求項2記載の車両搭載冷媒冷却型半導体装置において、前記インバ−タ回路部の前記冷却部材は、前記車両空調用冷凍サイクル装置の膨張弁と前記エバポレ−タとの間に介設され、前記空調空気流冷却抑止手段は、前記冷却部材の出口温度及び前記エバポレ−タの出口温度を検出する一対の感温筒と、前記両感温筒により制御される前記冷凍装置の膨張弁と、冷却部材温度検出側の前記感温筒に装備されて前記空調空気流の冷却時に通電されるヒ−タと、を有することを特徴とする車両空調冷媒冷却式インバ−タ回路装置。 【請求項8】請求項2記載の車両搭載冷媒冷却型半導体装置において、前記インバ−タ回路部の前記冷却部材は、前記車両空調用冷凍サイクル装置の低圧部にて前記エバポレ−タと直列に接続され、前記空調空気流冷却抑止手段は、前記エバポレ−タをバイパスして前記空調空気流を車室に供給するバイパス通風路と、前記空調空気流の冷却が不要な場合に前記バイパス通風路を開くダンパとを有することを特徴とする車両空調冷媒冷却式インバ−タ回路装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、車両走行トルクに関連するエネルギ−を発生する車両走行モ−タ駆動用インバータ回路装置及びその冷却方法に関する。 【0002】 【従来の技術】内燃機関と回転電機とを用いて走行動力を得るハイブリッド自動車や、燃料電池又は二次電池の電力により駆動される回転電機を用いて走行動力を得る燃料電池車や電気自動車(電池自動車と総称する)では、直流電力を交流電力に変換して回転電機に給電する三相インバータ回路装置に用いる半導体素子の冷却が重要となる。 【0003】この種の三相インバータ回路装置には、IGBT、BPT、MOSTなどの電力用半導体スイッチング素子がたとえば6個用いられ、場合によってはフライホイルダイオ−ドが同数用いられるが、これらの電力用半導体スイッチング素子の温度限界は極めてシビアであるために、電力用半導体スイッチング素子を冷凍サイクル装置の冷媒で冷却することが好適と考えられる。 【0004】特に、この種の車両用途では車両が車両空調用冷凍サイクル装置を搭載するために、この車両空調用冷凍サイクル装置の冷媒を車両走行モ−タ駆動用インバータ回路装置の冷却に使うことにより、冷凍サイクル装置の増設を回避できるため、好都合である。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この車両空調用冷凍サイクル装置の冷媒により車両走行モ−タ駆動用インバータ回路装置を冷却する方式(以下、車両空調冷媒冷却式インバ−タ回路装置という)では、車両空調のために冷凍サイクル装置の運転が不要な場合でも車両走行のために車両空調用冷凍サイクル装置を運転せざるを得ず、その結果、この車両空調用冷凍サイクル装置のエバポレ−タが車両空調用気流を冷却してしまうため、空調フィ−リングが低下する欠点、もしくは、この空調フィ−リングを快適に保つために車両走行モ−タ駆動用インバータ回路装置の発熱を制限するといった不具合があった。 【0006】本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、空調フィ−リングの低下や車両走行モ−タ駆動用インバータ回路の出力制限を必要としない車両走行モ−タ駆動用インバータ回路装置を提供することをその目的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の車両走行モ−タ駆動用インバータ回路装置の冷却方法によれば、車両走行モ−タを駆動制御するインバ−タ回路部の冷却部材に車両空調用冷凍サイクル装置の冷媒を貫流させ、空調空気流の冷却が不要な場合に走行する場合に車両空調用冷凍サイクル装置のエバポレ−タによる前記空調空気流の冷却を阻止することを特徴としている。 【0008】請求項2記載の車両走行モ−タ駆動用インバータ回路装置は、車両空調用冷凍サイクル装置の冷媒が貫流する冷却部材を有し、車両走行モ−タを駆動制御するインバ−タ回路部と、前記インバ−タ回路部を駆動するにもかかわらず前記車両空調用冷凍サイクル装置のエバポレ−タによる車室吹き出し空気流の冷却が要求されない場合に、前記車両空調用冷凍サイクル装置を運転しかつ前記エバポレ−タによる前記車室吹き出し空気流の冷却を抑止する車室吹き出し空気流冷却抑止手段とを備えることを特徴としている。 【0009】請求項1、2記載の本構成によれば、車両走行モ−タ駆動用インバータ回路装置(以下、単にインバ−タ装置ともいう)を車両空調用冷凍サイクル装置(以下、単に冷凍装置ともいう)の冷媒で冷却することができるので、大出力のインバ−タ装置を小型軽量化することができる。 【0010】また、冷凍装置は元来、車両空調のために車両に装備されたものを兼用するので、冷却装置構成が複雑化し、コストが増大することを抑止することができる。 【0011】更に、空調空気流の冷却を必要としない車両走行時には、冷凍装置の空調空気流冷却用エバポレ−タによる空調空気流の冷却を阻止乃至抑止するので、空調フィ−リングが悪化したり、エバポレ−タで低温となった空調空気流を必要温度までヒ−タで再加熱する必要がなく、エネルギ−ロスの増大を抑止しつつ空調フィ−リングの悪化を防止することができる。 【0012】請求項3記載の構成によれば請求項2記載の車両搭載冷媒冷却型半導体装置において更に、前記インバ−タ回路部の前記冷却部材と前記エバポレ−タとは、前記冷凍装置の低圧回路部にて並列接続され、前記空調空気流冷却抑止手段は、前記エバポレ−タとに供給する低圧冷媒流量をそれぞれ独立に制御する弁機構を有することを特徴としている。 【0013】本構成によれば、エバポレ−タとインバ−タ回路部との冷却をそれぞれ必要な冷媒量で冷却することができ、その上、インバ−タ回路部を送電電力損失が最小となる位置など、冷凍装置の車両空調用の低圧回路部の位置に制限されることなく配置することができ、車両空調用の低圧回路部の引き回しをインバ−タ回路部側に寄せて配置する必要もなく、配管、配線が簡素化する。 【0014】請求項4記載の構成によれば請求項3記載の車両搭載冷媒冷却型半導体装置において更に、前記弁機構は、前記冷却部材の出口温度と前記エバポレ−タの出口温度とによりそれぞれ個別に制御される一対の膨張弁からなることを特徴としている。 【0015】本構成によれば、膨張弁とその感温制御機構を増設するだけでよく、装置構成が簡素かつコンパクトとなる。 【0016】請求項5記載の構成によれば請求項2記載の車両搭載冷媒冷却型半導体装置において更に、前記インバ−タ回路部の前記冷却部材は、前記冷凍装置の低圧部にて前記エバポレ−タと直列に接続され、前記空調空気流冷却抑止手段は、前記エバポレ−タと並列に接続されたバイパス管と、前記空調空気流の冷却不要時に前記バイパス管を開く弁とを有することを特徴としている。 【0017】本構成によれば、冷媒がエバポレ−タを迂回するバイパス管を設け、このバイパス管にそれを開閉する弁を設けるだけでよいので、簡素な構成で請求項2記載の効果を達成することができる。バイパス管はインバ−タ回路部の冷却部材冷却専用モ−ドにおける冷媒流量を流せる口径をもてばよい。 【0018】一般に、エバポレ−タの冷媒入口管部と、冷媒出口管部とは近接配置されることが多いので、バイパス管は、これら冷媒入口管部と冷媒出口管部とを短絡すればよく、バイパス管の延長距離及び引き回しに必要なスペ−スは小さくてよい。弁は電磁弁をもちいることが制御上、簡単である。 【0019】請求項6記載の構成によれば請求項5記載の車両搭載冷媒冷却型半導体装置において更に、前記車両空調用冷凍サイクル装置の膨張弁は、前記バイパス管の下流側で検出された温度により制御されることを特徴としている。 【0020】本構成によれば、膨張弁は、冷却部材専用冷却時又はエバポレ−タ冷却時のどちらでも膨張弁の冷媒流量を良好に冷却することができる。 【0021】請求項7記載の構成によれば請求項2記載の車両搭載冷媒冷却型半導体装置において更に、前記インバ−タ回路部の前記冷却部材は、前記車両空調用冷凍サイクル装置の膨張弁と前記エバポレ−タとの間に介設され、前記空調空気流冷却抑止手段は、前記冷却部材の出口温度及び前記エバポレ−タの出口温度を検出する一対の感温筒と、前記両感温筒により制御される前記冷凍装置の膨張弁と、冷却部材温度検出側の前記感温筒に装備されて前記空調空気流の冷却時に通電されるヒ−タとを有することを特徴としている。 【0022】なおここでいう感温筒は、たとえば被検出冷媒の温度により作動するヒ−トパイプの温度検出部分とされ、膨張弁はこのヒートパイプの内部ガス圧により作動するダイヤフラムにより開度制御される弁とされることができる。 【0023】本構成によれば、インバ−タ回路部専用冷却の場合は、エバポレ−タの上流に設けた冷却部材の出口温度が上昇する(所定の冷媒乾き温度となる)場合にはそれにより膨張弁を絞ることができる。したがって、エバポレ−タには所定の乾き度(通常、乾いた冷媒すなわち気化した冷媒)が流入することになり、エバポレ−タ内で冷媒は気化潜熱を吸収することがない。 【0024】また、エバポレ−タで空調空気流を冷却する場合には、冷却部材側の感温筒をヒ−タで加熱するので、冷却部材出口における冷媒の乾き度が湿っていても、この冷却部材側の感温筒は膨張弁開き方向の圧力変化を膨張弁に送り、エバポレ−タは通常通り冷媒供給を受けることができる。 【0025】更に、エバポレ−タ出口の冷媒乾き度が上昇すると、エバポレ−タ側の感温筒がそれに応じた圧力変化を膨張弁に伝達し、膨張弁を開いて冷媒流量を増大し、逆に、エバポレ−タ出口の冷媒乾き度が低下すると、エバポレ−タ側の感温筒がそれに応じた圧力変化を膨張弁に伝達し、膨張弁を閉じて冷媒流量を減少する通常の空調空気流冷却制御を行う。 【0026】本構成によれば、簡素な構成で請求項2記載の効果を実現することができる。 【0027】請求項8記載の構成によれば請求項2記載の車両搭載冷媒冷却型半導体装置において更に、前記インバ−タ回路部の前記冷却部材は、前記車両空調用冷凍サイクル装置の低圧部にて前記エバポレ−タと直列に接続され、前記空調空気流冷却抑止手段は、前記エバポレ−タをバイパスして前記空調空気流を車室に供給するバイパス通風路と、前記空調空気流の冷却が不要な場合に前記バイパス通風路を開くダンパとを有することを特徴としている。 【0028】本構成によれば、インバ−タ回路部専用冷却の場合に冷却部材を冷却した冷媒はエバポレ−タを冷却してしまうが、ダンパを開くことにより空調空気流はバイパス通風路を通じてエバポレ−タを短絡するので、空調空気流が冷却されることはない。 【0029】また、空調空気流を冷却する場合には、ダンパによりバイパス通風路を閉じれば問題なく空調空気流の冷却を行うことができる。 【0030】なお、ダンパとしては、バイパス通風路を開閉してもよく、又はバイパス通風路とエバポレ−タへの通風路のどちらかへ空調空気流の流れを切り替える切り替えダンパとしてもよい。 【0031】 【発明の実施の形態】本発明の車両空調冷媒冷却式インバ−タ回路装置の好適な実施態様を図面を参照して以下説明する。 【0032】 【実施例1】本発明の車両空調冷媒冷却式インバ−タ回路装置の一実施例を図1を参照して以下に説明する。 (構成)1はコンプレッサ、2はコンデンサ、3a、3bは膨張弁、4はエバポレ−タ、10は冷媒配管であり、これらは車両空調用冷凍サイクル装置を構成している。 【0033】5は車両走行モ−タを駆動制御する三相インバータ回路が形成されたインバ−タ回路部、6はこのインバ−タ回路部5に密着された冷却部材である。インバ−タ回路部5の三相インバータ回路は直流電源から給電される電力を三相交流電力に変換して図示しない三相交流モ−タからなる車両走行モ−タに給電する。 【0034】7a、7bはいわゆるヒ−トパ−プである感温筒であり、感温筒7a、7bは膨張弁3a、3bまで延設される配管部7c、7dを有する。 【0035】実際には、エバポレ−タ4の入口側冷媒配管及び出口側冷媒配管は同一側に所定距離を隔てて隣接かつ平行に配置されており、インバ−タ回路部5及びその冷却部材6はエバポレ−タ4に比較して格段に小型にあるため、エバポレ−タ4の上記入口側冷媒配管及び出口側冷媒配管をそれらと直角に接続するバイパス冷媒配管11内に介設されている。 (動作)コンプレッサ1はエバポレ−タ4又はインバ−タ回路部5の運転時に運転される。 【0036】エバポレ−タ4への冷媒流量はエバポレ−タ4の出口側に配設された感温筒7aによる膨張弁3aの開度により制御され、冷却部材6への冷媒流量は冷却部材64の出口側に配設された感温筒7bによる膨張弁3bの開度により制御される。 【0037】図2に、冷却部材6への冷媒流量制御を更に詳しく説明する。 【0038】冷却部材6の発熱量が増大すれば、冷却部材6から出たバイパス冷媒配管11に接する感温筒7b内の冷媒が蒸発し、膨張弁3bのダイアフラム弁がスプリング304に抗して弁体303を弁孔305を開く方向に押し下げ、膨張弁3bを通過する冷媒流量が増大する。冷却部材6の発熱量が減少すれば、逆の動作により膨張弁3bを通過する冷媒流量が減少する。感温筒7aによる膨張弁3aの制御も同じである。 【0039】 【実施例2】本発明の車両空調冷媒冷却式インバ−タ回路装置の他の実施例を図3を参照して以下に説明する。 【0040】この実施例の装置は、図1に示す実施例1の装置において、バイパス冷媒配管11、膨張弁3b、感温筒7bを省略し、その代わりに、膨張弁3aとエバポレ−タ4との間の冷媒配管10(低圧回路部)にインバ−タ回路部5の冷却部材6を介設し、更にエバポレ−タ4の入口側冷媒配管及び出口側冷媒配管をバイパス冷媒配管12で短絡し、このバイパス冷媒配管12に電磁弁13を設けたものである。 (動作)コンプレッサ1はエバポレ−タ4又はインバ−タ回路部5の運転時に運転される。エバポレ−タ4への冷媒流量はエバポレ−タ4の出口側に配設された感温筒7aによる膨張弁3aの開度により制御される。インバ−タ回路部5のみを冷却し、エバポレ−タ4での空調空気流の冷却を行わない場合には、バイパス冷媒配管11の電磁弁13を開く。これにより、冷却部材6から出た冷媒はバイパス冷媒配管12を通じて流れ、エバポレ−タ4はほとんど空調空気流を冷却することはない。エバポレ−タ4により空調空気流を冷却する場合には電磁弁13を閉じればよい。 【0041】膨張弁3aを制御する感温筒7aは、バイパス冷媒配管12とエバポレ−タ4との合流点又はその下流に配置されるので、冷却部材6のみを冷却し、エバポレ−タ4を冷却しない場合も、エバポレ−タ4を冷却する場合も同様に膨張弁3aを制御することができる。 【0042】 【実施例3】本発明の車両空調冷媒冷却式インバ−タ回路装置の他の実施例を図4を参照して以下に説明する。 【0043】この実施例の装置は、図1に示す実施例1の装置において、バイパス冷媒配管11を省略し、その代わりに、膨張弁3aとエバポレ−タ4との間の冷媒配管10(低圧回路部)にインバ−タ回路部5の冷却部材6を介設し、更に冷却部材6とエバポレ−タ4との間の冷媒配管10にヒ−タ8を通じて感温筒7bを設けたものである。 【0044】感温筒7bから延設される配管部7dは、感温筒7aから膨張弁まで延設される配管部7cに連結されている。 【0045】(動作)コンプレッサ1はエバポレ−タ4又はインバ−タ回路部5の運転時に運転される。 【0046】エバポレ−タ4を運転モ−ドでは、ヒ−タ8に通電して感温筒7bを冷媒乾き検出状態とする。これにより、感温筒7bが膨張弁3aを閉鎖することがない。この状態で、エバポレ−タ4の冷却が不足すると感温筒7a内の冷媒が蒸発し、これにより膨張弁3aが開いて冷媒流量を増大させる。逆に、エバポレ−タ4の冷却が過剰となれば感温筒7a内で冷媒が液化し、感温筒3aが閉じて冷媒流量を減少させる。 【0047】 【実施例4】本発明の車両空調冷媒冷却式インバ−タ回路装置の他の実施例を図5を参照して以下に説明する。 【0048】この実施例の装置は、図3に示す実施例2の装置において、バイパス冷媒配管12及び電磁弁13を省略し、その代わりに、エバポレ−タ4を流れる空調空気流の主通風路9をバイパスするバイパス通風路90を設け、このバイパス通風路90を流れる空調空気流を切り替えダンパ91で開閉制御するものである。 【0049】空調空気流の流れを以下に説明する。なお、図5における冷凍サイクル装置自体の構成は図3と同じであるので説明は省略する。 【0050】92は内外気切り替えダンパ、93はブロワ、94はブロワモ−タ、95はヒ−タコア、96はヒ−タコアダンパ、97は空調空気流の吹き出し口、98はダクトである。 【0051】切り替えダンパ91は、ブロワ93が形成した空調空気流を主通風路9とバイパス通風路90のどちらかへ流す。エバポレ−タ4は主通風路9内に配置されており、その結果切り替えダンパ91により主通風路9を閉じ、バイパス通風路90を開ける動作は、実施例2において電磁弁13を開いてバイパス冷媒配管12を開く動作に機能的に同じとなる。したがって、インバ−タ回路部5の冷却部材6のみを冷却したい場合には切り替えダンパ91により主通風路9を閉じ、バイパス通風路90を開ければよく、エバポレ−タ4により空調空気流を冷却したい場合には切り替えダンパ91により主通風路9を開き、バイパス通風路90を閉じればよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004260 【氏名又は名称】株式会社デンソー
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| 【出願日】 |
平成12年4月25日(2000.4.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081776 【弁理士】 【氏名又は名称】大川 宏
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| 【公開番号】 |
特開2001−309506(P2001−309506A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月2日(2001.11.2) |
| 【出願番号】 |
特願2000−124504(P2000−124504) |
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