トップ :: B 処理操作 運輸 :: B60 車両一般




【発明の名称】 エンジン・電池・フライホイール混合駆動装置
【発明者】 【氏名】宮尾 隆之

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 エンジンの駆動軸(1a)に連動させた入力軸とフライホイールとの相対回転によって発電する差動発電機と、前記フライホイールと車両の駆動輪に連動した出力軸(2)との相対回転によって発電をする差動発電機と、前記それぞれの発電した電力を充電する電池からなるエンジン・電池・フライホイール混合駆動装置。
【請求項2】 エンジンの駆動軸(1a)に連動させた入力軸とフライホイールとの相対回転によって発電する差動発電機と、前記フライホイールと車両の駆動輪に連動した出力軸(2)との相対回転によって発電をする差動発電機と、前記それぞれの発電した電力を充電する電池と、その電池における電力によって駆動する電動機(5)を前記出力軸へ連動させているエンジン・電池・フライホイール混合駆動装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン動力、電池の電力およびフライホイールに蓄積させた回転エネルギーとを選択的に使用して走行する車両のエンジン・電池・フライホイール混合駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガソリン・エンジン等のエンジンは、一般的に図5のような性質がある。図5は、縦軸Tがエンジン1の出力トルクを示し、横軸nがエンジン1の回転速度を示している。
【0003】図5における記号は下記のとおりである。
θ: エンジンにおけるスロットル開度一定あるいはエンジンへの燃料供給量一定のトルク特性を示し、θmは燃料供給量最大時のトルク特性を示し、燃料供給量θ一定の値が小さくなるにつれて、そのトルク特性はθa,θbのような特性になる。
【0004】λ: 単位時間ごとにおける出力動力当たりの燃料消費率(以後、単に燃費率と呼ぶ)を示し、λaは最小燃費率を示し、点線図示の燃費率一定の曲線がλbのようにλaの曲線から遠ざかるにしたがって燃費率は低下してゆく。
【0005】P: 動力一定の特性を示し、P1,P2,P3の順に動力が小さくなる。
E: エンジンにおけるそれぞれの出力動力一定時(例えばP1,P2あるいはP3ごと)においてエンジンの燃費率が最小となる経済燃費特性を示している。
【0006】図5の上記符号説明から理解できるように、それら動力Pごとの最小燃費率を得るためには、エンジンに下記の作用をさせればよい。
【0007】エンジンの出力動力をP(例えばP1、P2、P3)の大きさに設定するため、先ず運転者は燃料供給量θを設定(例えばθa、θb)する。
【0008】次に、それら燃料供給量θの設定ごとに、エンジンへの負荷トルクを制御する。その制御は、それら設定した燃料供給量θと経済燃費特性Eと交叉するに相当した回転速度nになるように、エンジンの負荷トルクを制御すればよい。
【0009】特に、エンジンを最小燃費率λaとなるように作動させるためには、燃料供給量をθa一定に設定しておき、エンジンへの負荷トルクを調節して、エンジンの回転速度がnaとなるように作動させればよい。
【0010】そのようなことより、従来の電池自動車において、その電池自動車における電池への電力補充用として、エンジン直結の発電機をその車両に搭載しておく方式がある。その場合、その発電機が発電する発電レベルは、エンジンにおける作動が上記の燃費率最小の作動点λaにおいて常に作動するように、設定するものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来における電気自動車の機構は、エンジンからの出力動力を全て電気的動力に一旦、置換し、その電力を電動機によって再び、機械的動力に変換して駆動輪を駆動している。
【0012】この方式は、エンジンの出力動力が機械的に駆動輪を直接、駆動する方法に比し、動力伝達の効率がよくない。本発明の目的は、エンジンからの出力動力の一部を効率の良い機械的な動力伝達にしながら、出力軸2に要求する負荷とは無関係に、燃費率λを最良とする等、エンジンを常に最適作動域に作動させるエンジン・電池・フライホイール混合駆動装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】エンジンの駆動軸に連動させた入力軸とフライホイールとの相対回転によって発電する差動発電機を設ける。このことによって、下記のことが可能になる。
【0014】エンジンの作動が最適となる作動点において作動するように、エンジンの燃料供給量と、上記差動発電機の発電負荷を設定する。そのことによって、エンジンは最適の作動点において作動する。
【0015】この場合において、上記のように、差動発電機は、エンジンの駆動軸に連動させた入力軸とフライホイールとの相対回転によって発電する機構になっている。したがって、その差動発電機が上記のようにエンジンの作動を最適にする負荷(トルク)をかけていることは、そのエンジンに生ずる負荷トルクの反力トルクがフライホイールに伝達していることになる。
【0016】その結果、その伝達しているトルクによって、フライホイールの回転を加速させてゆく。やがて、フライホイールにおける回転速度が所定の上限の回転速度に達したとき、エンジンの作動を停止させる。このことは、フライホイールに機械的な回転エネルギーを蓄積させたことになる。
【0017】上記に対して、そのフライホイールと車両の駆動輪に連動した出力軸(2)との相対回転によって発電をする差動発電機を設けている。その機構を使用し、上記フライホイールに蓄積した回転エネルギーによって下記のように、駆動輪を駆動することが出来る。
【0018】出力軸に連動の差動発電機の発電レベルを駆動輪の必要とする駆動力に相当するレベルに制御すれば、その差動発電機はフライホイールに、上記駆動輪駆動力に対応した負荷トルクを生じさせ、その負荷トルクの反力トルクが駆動輪に伝達する。
【0019】そのことによって、フライホイールの有する回転エネルギーは消耗してゆく。そのため、そのエネルギー消耗によってフライホイールの回転速度が所定の下限の回転速度まで低下したとき、上記エンジンによるフライホイールの駆動を繰り返せばよい。
【0020】
【発明の実施の形態】
【実施例】図1は、本発明におけるエンジン・電池・フライホイール混合駆動装置のシステム図である。図1において、エンジン1の駆動軸1aは、一方向クラッチ1bを介して差動発電機3の入力軸3aに連動している。
【0021】この場合において、一方向クラッチ1bは、駆動軸1a側から入力軸3aを駆動する状態において駆動軸1aが入力軸3aを駆動し、逆に、入力軸3aが駆動軸1aより早く回転する状態において、入力軸3aの回転は駆動軸1aに伝達しない関係の公知の一方向クラッチである。
【0022】差動発電機3は、三相交流モーター・ジェネレーター等の巻線を有した、通常、固定子側となっているケーシング3Aが回転可能になってフライホイール3Dに連動している。
【0023】又、差動発電機3は、ケーシング3Aが回転するため巻線との電力の授受にロータリー・ジョイント3Cを設けている。ロータリー・ジョイント3Cとインバーター等の制御装置4Aとの間には、上記電力授受のための配線4aを設けている。又、制御装置4Aと電池4との間には、電力授受の配線4cを設けている。
【0024】入力軸3aは差動発電機3における回転子3Bに連動し、回転子3Bの回転軸3bはクラッチCを介して出力軸2へ選択的に連結可能となっている。出力軸2には、同じく三相誘導モーター・ジェネレーター等の電動機5における回転子5Bが連結し、電動機5における固定子5Aには制御装置4Aからの配線4bが連結している。
【0025】フライホイール3Dには、フライホイール3Dの回転を拘束するブレーキBを設けている。又、エンジン1は、上述した図5と同様の特性を有している。
【0026】以下、図5の特性を使用しながら、図1における作用を説明する。図1における車両の発進時において、電池4に充電した電力が所定のレベル以上になっている状態においては、クラッチCをオフにする。
【0027】その態勢において、出力軸2への必要トルクが通常の範囲以下である場合は、電池4からの電力を制御装置4Aおよび配線4bを介して電動機5に送り、電動機5にモーター作用をさせる。その結果、回転子5Bが出力軸2を正転あるいは逆転方向のいずれかの選択した方向に駆動して車両が走行する。
【0028】更に、前進走行の場合であって、出力軸2に特に大きな駆動トルクを必要とする場合は、クラッチCおよびブレーキBをオンにし、電池4からの電力を制御装置4A、配線4aおよびロータリー・ジョイント3Cを介して差動発電機3にも送り、差動発電機3にモーター作用をさせれば、回転子3Bが回転軸3bおよびクラッチCを介して出力軸2に駆動力を追加する。
【0029】なお、上記電力のみによる出力軸2の駆動において、回転子3Bが回転しても一方向クラッチ1bの存在によって、回転子3Bの駆動力が駆動軸1a側へ伝達することはない。
【0030】次に、電池4に充電した電力が所定のレベル以下になっている状態においては、ブレーキBをオフにしてフライホイール3Dを回転可能な状態に設定し、クラッチCをオフにする。
【0031】この態勢において、エンジン1を作動させ、その際、エンジン1の燃料供給量を図5におけるθaに設定する。又、そのエンジン1の作動と同時に、制御装置4Aは、差動発電機3に発電をさせてエンジン1に負荷が生ずる状態に設定する。その際、その発電のレベルは、エンジン1の回転速度が図5における回転速度naになるに相当したレベルに制御する。
【0032】すなわち、その発電による制御は、図5から理解できるように、その発電によってエンジン1へ負荷をかけ、その負荷によって生ずるエンジン1の出力トルクがトルクTaとなっていることを意味し、エンジン1の作動は、図5における燃費率最小のa点において作動していることになる。
【0033】その結果、エンジン1は、駆動軸1a,一方向クラッチ1bおよび入力軸3aを介して回転子3BをトルクTaの回転力で駆動し、差動発電機3に発電をさせる。
【0034】この場合において、差動発電機3は、上記のようにケーシング3Aが回転可能になっており、且つ入力軸3aの駆動する負荷はケーシング3Aのみによって受ける関係になっているから、作用・反作用の関係によってケーシング3AにもトルクTaが生ずる。
【0035】そのように、ケーシング3AにトルクTaが生ずると、下記の関係によってケーシング3Aはフライホイール3Dの回転を加速させる。
【0036】ここで、フライホイール3Dの回転慣性モーメントをIとし、フライホイール3Dの回転角速度をωとすると、 Ta=I×(dω/dt)
あるいは、 dω/dt=Ta/I (1)
の公知の関係がある。
【0037】すなわち、フライホイール3DにトルクTaを加えると、フライホイール3Dの回転速度が加速してゆき、その回転角加速度dω/dtは(1)式の関係によって加速してゆくことを示している。
【0038】このように、エンジン1によってフライホイール3Dを加速している間、運転者はアクセル・ペダルによって、出力軸2への出力動力レベルを指示している。その指示に随って、制御装置4Aは、上記フライホイール3Dを加速している間、差動発電機3が発電している電力の一部あるいは電池4からの電力によって電動機5にモーター作用をさせる。そのモーター作用において回転子5Bが出力軸2を駆動する動力のレベルは、上記運転者の指示した動力レベルと一致させる制御をしている。
【0039】このような作用において、フライホイール3Dの回転速度が所定の上限の回転速度に達すると、エンジン1の作動を停止するか、あるいはアイドリング状態にし、クラッチCをオンにし、且つ基本的には電動機5のモーター作用を停止させ、電動機5を無負荷にする。
【0040】そのことと同時に、差動発電機3に発電作用させる。そのことによって、フライホイール3Dの回転慣性によってケーシング3Aは回転し続ける。その際、上記エンジン1の駆動によって差動発電機3に発電をさせた場合と同様、フライホイール3Dからの駆動による発電となるこの場合も、ケーシング3Aと回転子3Bとの間には、作用・反作用の関係のトルクが生じている。
【0041】その場合において、その発電のレベルは、運転者からの指示に随って制御装置4Aが制御する。その制御は、差動発電機3に発電させる発電レベルを、運転者が指示しているトルクToを出力軸2へ生じさせるに相当したレベルに制御する。
【0042】ここで、(1)式においては、回転子3Bが駆動側となってケーシング3Aの側が負荷となっていたが、この場合は、逆に、ケーシング3Aの側が駆動側となって回転子3Bの側が負荷側となっている点が異なり、上記作用・反作用の関係は同じである。したがって、上記(1)式において駆動トルクTa(正)を負荷トルクTo(負)と入れ換えれば、(1)式の関係はそのまま成り立つ。すなわち、dω/dt=−To/I (2)
となる。
【0043】このことは、フライホイール3Dの有する回転エネルギーから、トルクToの状態で出力軸2へ動力を取り出していることになり、その取り出している動力によって出力軸2が駆動輪を駆動する。
【0044】この場合、(2)式から理解できるように、フライホイール3Dの角加速度は負となる。言いかえれば、(2)式におけるdω/dTはToに比例した角減速度になって、フライホイール3Dは減速してゆく。その結果、フライホイール3Dが所定の下限の回転速度に減速したとき、再び、エンジン1を駆動して上記(1)式の駆動と、それに続く(2)式の関係を繰り返す。
【0045】なお、上記(2)式の作用によって出力軸2を駆動する場合であって、差動発電機3の能力によって出力軸2を駆動するトルクに限界が生じた場合、電動機5のモーター作用によって出力軸2を補助駆動することもできる。
【0046】上記図1の実施例において、例えば出力軸2の駆動する駆動輪が構内運搬の軽車両であるような場合、クラッチCと電動機5を割愛し、回転軸3bをそのまま出力軸2としてもよい。それは、図1において、下記のように作用させればよいからである。
【0047】図1においてエンジン1を駆動し、上記(1)式の関係によるフライホイール3Dの駆動を5〜6秒程度行なって、フライホイール3Dに回転エネルギーを蓄積させる。
【0048】次に、エンジン1の作動を停止し、上記(2)式の関係によって、フライホイール3Dに蓄積した回転エネルギーを回転軸3bに出力して、その車両を走行させる。その駆動において、フライホイール3Dの回転速度が(2)式の関係によって所定の下限の回転速度まで低下したとき、(2)式の関係による出力軸2の駆動を停止させる。
【0049】その場合において、上記のようにフライホイール3Dによる出力軸2の駆動が停止している状態においても、その車両は、慣性力によって通常の低速走行速度を5〜6秒程度、維持できる。
【0050】このように、(1)式の関係および(2)式の関係による間歇駆動を交互に行なえば、そのような低速車両の走行が可能になる。
【0051】又、この低速車両の間歇駆動の場合においても、差動発電機3が発電した電力によって、電池4への充電量が所定のレベルに達した状態においては、上記エンジン1による駆動を停止し、ブレーキBによってフライホイール3Dの回転を拘束し、上述のように、差動発電機3にモーター作用をさせて、その車両を走行させればよい。
【0052】図2は、図1に対する本発明における他の実施例である。図2において、エンジン1、一方向クラッチ1bおよび出力軸2は、図1におけるものと同じである。又、入力軸31aは図1における入力軸3aに相当している。
【0053】差動発電機31は、基本的には図1における差動発電機3と同じであるが、ケーシング31Aの側を入力軸31aに連結し、回転子31Bの側をフライホイール31Dに連結させている。
【0054】このことは、下記のことを意味している。図1における差動発電機3において、ケーシング3Aと回転子3Bは、そのトルク伝達の関係において、相対的に、作用・反作用の関係によってトルク伝達しているものである。したがって、図1においてケーシング3Aと回転子3Bは、いずれの側を入力軸としても、その入力軸側とその出力軸側との駆動関係において同じトルク伝達が可能である。
【0055】このようなことより、図2における差動発電機31においては、ケーシング31Aを入力軸31aの側に連結し、回転子31Bの側をフライホイール31Dの側へ連結できることを例示している。
【0056】図2において、差動発電機31も図1におけるようにケーシング31Aが回転可能になっているから、ケーシング31Aと配線4aとの間にロータリー・ジョイント31Cを設けている。
【0057】図2において、入力軸31aから延長した回転軸31bは、クラッチC1を介して選択的に出力軸2へ連結する機構になっている。
【0058】差動発電機51は、三相誘導モーター・ジェネレーター等の発電作用も電動作用も行なう公知の機構であるが、巻線を有したケーシング51Aが回転可能になってフライホイール31Dに連動しており、回転子51Bが出力軸2へ連動している。又、差動発電機51は、ケーシング51Aを回転可能にしているため、ケーシング51Aにおける巻線と配線4bとの電力授受のため、ロータリー・ジョイント51Cを設けている。
【0059】以下、図5のエンジン特性を使用しながら、図2における作用を説明する。電池4に充電した電力が所定のレベルに達している状態においては、ブレーキBによって、フライホイール31Dの回転を拘束しておく。そのことによって、フライホイール31Dに連動している回転子31Bとケーシング51Aも回転出来ない状態になる。又、その場合、エンジン1の作動も停止させておく。
【0060】その状態において、制御装置4Aは、配線4bおよびロータリー・ジョイント51cを介して、電池4からの電力をケーシング51Aの巻線に供給して、差動発電機51にモーター作用をさせる。そのことによって、回転子51Bは出力軸2を正転あるいは逆転方向に駆動できる。
【0061】又、その出力軸2を正転方向に駆動する場合において、差動発電機51のみによる出力軸2の駆動では駆動力に限界がある場合、制御装置4Aは、クラッチC1をオンにして、差動発電機31にもモーター作用をさせればよい。それは、配線4aおよびロータリー・ジョイント31Cを介して、電池4の電力を差動発電機31に供給することによって、ケーシング31Aが回転軸31bおよびクラッチC1を介して、出力軸2を正転方向に駆動するからである。
【0062】この場合において、一方向クラッチ1bの存在によって、ケーシング31Aに連動して回転する入力軸31aの回転が、駆動軸1a側に伝達することはない。したがって、エンジン1は停止したままを維持出来る。
【0063】なお、出力軸2を逆転駆動させる場合においても、差動発電機31が出力軸2を補助駆動する必要がある場合は、一方向クラッチ1bに代えて、クラッチC1と同様のクラッチを駆動軸1aと入力軸31aの間に設ければよい。それは、入力軸31aを逆転方向に駆動すると、一方向クラッチ1bが入力軸31aの回転を駆動軸1a側に伝達してしまう関係になって、エンジン1を逆転させてしまうからである。
【0064】次に、電池4における電力の充電量が所定のレベルに低下している状態においては、下記のようにエンジン1の動力によって出力軸2を駆動する。
【0065】ブレーキBをオフにして、フライホイール31Dを回転可能に設定し、クラッチC1をオフにする。この状態において、制御装置4Aは、エンジン1を駆動させると同時に、差動発電機31と差動発電機51を発電態勢に設定する。この場合、エンジン1の燃料供給量は、図5におけるθaの一定に設定しておく。
【0066】その結果、エンジン1は駆動軸1a、一方向クラッチ1bおよび入力軸31aを介してケーシング31Aを駆動する。その際、差動発電機31における発電によって発生させる電力のレベルは、上述の図1において説明した(1)式の関係、すなわち、その発電によって入力軸31aに生ずる負荷トルクが図5におけるTaに相当するレベルになっている。
【0067】このことは、図1における場合と同様、エンジン1の駆動軸1aが一方向クラッチ1bを介して、入力軸31aをトルクTaで駆動していることになって、エンジン1は、図5の燃費率最小のa点で作動していることになる。
【0068】このように、エンジン1は図5のa点で作動し、差動発電機31においては、その発電作用によるケーシング31Aと回転子31Bとの作用・反作用の関係によって回転子31Bにも反力トルクTaが生ずる。その回転子31Bに生じた反力トルクTaは、上述の(1)式の関係をもってフライホイール31Dを加速させ、フライホイール31Dに回転エネルギーを蓄積させてゆき、図1における場合と同じに、フライホイール31Dの回転速度が所定の上限レベルに達する迄、エンジン1の駆動を続行する。
【0069】他方、その間、差動発電機51の側における発電のレベルは、上述の(2)式の関係と同じに、運転者が出力軸2へ指示する駆動トルクToを発生させるに相当するレベルに制御している。すなわち、上記回転エネルギーの増大したフライホイール31Dがケーシング51Aを駆動し、そのことによって、差動発電機51の発電作用により、ケーシング51Aと回転子51Bとの間には、作用・反作用のトルクToが発生し、そのトルクToが出力軸2を駆動する。
【0070】このように、図2においては、エンジン1がフライホイール31Dに回転エネルギーを蓄積している間においても、差動発電機51がフライホイール31Dから出力軸2へ必要な動力分を連続して出力させ得るようになっている。
【0071】上記差動発電機51のみが、出力軸2へトルク伝達していることに加え、更に、差動発電機51の能力を超えたトルクを出力軸2へ伝達させる場合は、下記の作用になる。
【0072】制御装置4Aが、エンジン1の作動を停止させ、クラッチC1をオンに設定する。その状態において、未だフライホイール31Dの回転速度が出力軸2の回転速度より速い回転速度を維持している場合、差動発電機31と差動発電機51の両者に発電作用を続行させる。
【0073】その結果、差動発電機51の側においては、その発電作用によってケーシング51Aが回転子51Bを同一回転方向へ回転させ、その発電のレベルは、ケーシング51Aが回転子51Bを駆動する能力が最大になるレベルに設定しておく。
【0074】その場合において、更に出力軸2を駆動するに不足しているトルクdT分を差動発電機31が分担する。それは、差動発電機31が発電するレベルを、ケーシング31に上記dT分のトルクを発生させるに相当したレベルに制御する。その結果、ケーシング31Aは、回転軸31bおよびクラッチC1を介して出力軸2へ不足分のトルクdTを追加伝達する。
【0075】この駆動態勢においては、フライホイール31Dの回転エネルギーを使用して出力軸2を駆動しているから、上述の(2)式におけると同様、フライホイール31Dの回転速度はその駆動によって減速してゆく。
【0076】そのようにフライホイール31Dが減速してゆき、やがてフライホイール31Dの回転速度が出力軸2の回転速度に近づいてくると、差動発電機31および差動発電機51における発電能力が低下してゆく。
【0077】この状態に達すると、制御装置4Aは、差動発電機31および51の両者の作用をモーター作用に切り替え、差動発電機51には最大能力までのモーター作用をさせる。又、制御装置4Aは、差動発電機31にモーター作用をさせる供給電力のレベルを、ケーシング31Aが上記不足トルクdTを発生させるに相当したレベルに制御する。
【0078】上記差動発電機31および51のモーター作用においては、それらモーター作用によって、差動発電機31側においては、ケーシング31Aが回転子31Bに負回転側への反力トルクを与え、同じく差動発電機51の側においても、回転子51Bがケーシング51Aに負回転側への反力トルクを与えている。
【0079】したがって、その作用によってフライホイール31Dは回転速度を低下させてゆき、やがてその回転が停止する。そのフライホイール31Dの回転が停止するときを検出して、制御装置4AはブレーキBによってフライホイール31Dの回転を拘束する。その状態で、なお出力軸2へ高トルクを必要とする間、差動発電機31および51の両者によるモーター作用によって出力軸2の駆動を続行させる。
【0080】上記図1および図2の作用において、エンジン1の作動は、常に、図5における燃費率最小のa点において作動させていた。しかし、その作動をさせる制御は下記のように修正を加えてもよい。
【0081】上述の図1および図2における動力伝達は、差動発電機3あるいは31の発電作用によって、一方においては、その発電による電力を電池4に充電し、その充電した電力を、その後のモーター作用によって出力軸2を駆動している。言い代えれば、この動力伝達経路は、エンジン1からの動力を一部分岐させた電気的な動力伝達経路となっている。
【0082】又、他方において、上記差動発電機3あるいは31の発電作用は、上述の(1)式の関係によって、フライホイール3Dあるいは31Dへ機械的な回転エネルギーを蓄積し、更に、その回転エネルギーを差動発電機3あるいは51の発電作用時に生ずる反力トルクの機械的動力伝達によって、その動力を出力軸2へ伝達させている。言い代えれば、この動力伝達経路は、エンジン1からの動力のうち、上記電気的に分岐した動力の残部を出力軸2へ伝達する機械的な動力伝達経路としている。
【0083】一般的に、上記電気的動力伝達経路における動力伝達効率ηeは、上記機械的動力伝達経路における動力伝達効率ηmより効率が低い。
【0084】したがって、上記電気的動力伝達経路を流れる動力成分peに対して、上記機械的動力伝達経路を流れる動力成分pmが小さくなると、エンジン1における燃費率はλaの最良値であっても、総合的な動力伝達効率は低下して、駆動輪の単位走行距離ごとの燃費が低下することになる。
【0085】この場合、上述の効率ηmおよびηeを考慮しなかった場合の制御は、発電機3あるいは31による発電レベルを、エンジン1の作動が図5の最小燃費率λaにおける作動となるに相当するレベルに制御していた。
【0086】これに対して、この修正制御においては、上記差動発電機3あるいは31の発電制御によって、エンジン1の作動を、図5の経済燃費特性E上ではあるが、作動点aの動力レベルP1より幾分低下した動力レベル、例えば作動点bにおいて作動させることである。
【0087】その場合、作用は下記のようになる。今、この場合において、上記効率ηm,ηeを考慮しない制御の場合も修正制御を行なう場合も、駆動輪における負荷状態と、出力軸2に対する指示トルクToが同じ場合を比較している。したがって、その状態において、出力軸2が消費している動力は、上記効率ηm,ηeを考慮しない制御の場合も修正制御を行なう場合も同じである。
【0088】ところが、上記のように、エンジン1から出力する動力は、効率ηm,ηeを考慮しない場合の上記P1に対して、この修正制御においては、P2の低いレベルの動力になる。
【0089】すなわち、出力軸2への出力動力が同じであって、エンジン1における出力動力がP1からP2へ低下したと言うことは、その分、電気的動力の成分peが減少することになって、その修正制御における場合、分岐した電気的動力peが、効率ηm,ηeを考慮しない場合より小さくなる。
【0090】このように、修正制御においては、動力伝達効率が比較的に低下している側の経路を流れる電気的動力成分peを減少させる分、総合的な動力伝達効率が向上する。
【0091】しかし、その場合、その総合動力伝達効率が向上することに対し、エンジン1の側において、図5のb点における作動では燃費率がλaからλbに低下する。
【0092】したがって、この修正制御は、図5の経済燃費特性E上におけるエンジン1の燃費率λと、図1あるいは図2における機械的および電気的両動力伝達経路の総合動力伝達効率との両者を考慮し、その両者の兼ね合いが最良となるレベルにおいて修正すれば良い。
【0093】なお、電気的な動力伝達効率ηeについては、最近、三相交流モーター・ジェネレーター、制御装置としてのインバーターおよび2次電池等の効率が良くなっているので、上記修正制御の修正範囲はそれ程大きくはならない。
【0094】又、一般的に、ガソリン・エンジン、ディーゼル・エンジンあるいはガス・タービン等、エンジン1の種類が変わると、図5の特性の程度も変わってくるので、上記修正は、エンジン1との組み合わせによって具体的に検討すれば良い。
【0095】上述の実施例において、フライホイール3Dあるいは31Dに回転エネルギーを蓄積させる差動発電機3あるいは31は、通常の三相誘導ジェネレーター・モーター等の発電機のケーシングを回転可能にして、ケーシングと回転子のいずれか一方を入力側にいずれか他方を出力側にした機構となっている。この機構は、一種の、伝達トルク制御可能なクラッチ機構、あるいは機械的動力と電気的動力を分岐させ且つ伝達トルク制御可能な動力分割装置である。
【0096】この動力分割装置は下記の図3のように差動歯車33Eと発電機33Aを組み合わせた機構であってもよい。なお、図3は、図1における差動発電機3を、差動歯車33Eと発電機33Aを組み合わせた機構に置換したものである。
【0097】図3において、図1あるいは2におけると同じエンジン1の駆動軸1a、一方向クラッチ1b、クラッチC、電動機5、出力軸2、ブレーキB,電池4および制御装置4Aは、図1におけるものと同一である。図3における入力軸33aは、差動歯車33Eのキャリヤー33bに連動している。差動歯車6において、フライホイール33Dに連動している太陽歯車33dには複数の遊星歯車33cがその外周上に噛み合い、各遊星歯車33cはリング歯車33eの内周に噛み合っている。
【0098】リング歯車33eには回転子33Boが連動し、巻線を有する固定子33Aoと回転子33Boは三相交流モーター・ジェネレーター等の発電機33Aとなっている。
【0099】以下、図3におけるエンジン・電池・フライホイール混合駆動装置の作用説明をする前に、差動歯車33Eと発電機33Aの両者のみの作用を説明する。その場合、クラッチCはオフになっているものとする。
【0100】エンジン1が駆動軸1aおよび一方向クラッチ1bを介して入力軸33aを駆動すると、キャリヤー33bが回転し、そのことによってキャリヤー33bに軸支した遊星歯車33cは、太陽歯車33dとリング歯車33eの両者を駆動する。
【0101】その両者の駆動のうち、遊星歯車33cが太陽歯車33dを駆動した動力成分は、フライホイール33Dを駆動する。又、その両者の駆動のうち、遊星歯車33cがリング歯車33eを駆動した成分は、リング歯車33eを介して回転子33Boを駆動して発電作用をする。
【0102】この場合、発電機33Aが発電をしてリング歯車33eに反力トルクを発生させることによって、遊星歯車33cが太陽歯車33dを駆動し、その太陽歯車33dの駆動が上述の(1)式に随ったフライホイール33Dの加速を行なう。
【0103】これに対して、上記発電機33Aによって発電した電力は、電気的動力として制御装置4Aを介して電池4に充電する。
【0104】このように、図3における差動歯車33Eと発電機33Aは、図1における差動発電機3と基本的には同様の作用をする。すなわち、図1における差動発電機3も、図3における発電機33Aも、入力軸3aあるいは33aとフライホイール3Dあるいは33Dとの回転速度差によって発電作用を行なっている。
【0105】このことは、差動発電機3も差動歯車33Eを含めた発電機33Aも、その入力軸と出力軸との相対回転速度差による差動運動によって発電を行う「差動発電機」になっている、と言うことである。唯、異なっている点は、下記の点である。
【0106】図1における差動発電機3においては、入力軸3aにおける回転速度niとフライホイール3Dの回転速度nfとの回転速度比e=nf/niが1.0となるとき、エンジン1からの出力動力が全てフライホイール3Dを駆動する機械的な成分となって、差動発電機3における発電成分は無くなる。
【0107】これに対して、図3における差動発電機33は、リング歯車33eの回転が停止した状態において、エンジン1からの動力が全てフライホイール33Dへ伝達し、発電機33Aにおける発電成分が無くなる。
【0108】この場合、リング歯車33eが回転停止している状態において、入力軸33aにおける回転速度niとフライホイール33Dにおける回転速度nfとの比,いわゆる基準速度比ec=nf/niは、図3に示す形式の差動歯車33Eの場合、ec>1.0となる。
【0109】ここで、図3における差動歯車33Eの各歯車の組み合わせは、その一例であって、各歯車、すなわち太陽歯車、遊星歯車およびリング歯車の3種類の歯車と、入力軸33a、フライホイール33Dおよび回転子33Boの3種類の回転軸との組み合わせによって、基本的には6種類の組み合わせが存在する。
【0110】ここで、基本的には6種類の組み合わせが存在する、と言う上記説明の「基本的」とは、下記のことを意味している。それは、遊星歯車を軸支させる回転軸において、図3における単列の遊星歯車33cに代え、1列目と2列目と歯車径の異なる2列の遊星歯車を設け、その第1列の側の遊星歯車にリング歯車を噛み合わせ、その第2列の遊星歯車に太陽歯車を噛み合わせる等の基本から変化した組み合わせが存在するからである。
【0111】そのように差動歯車の各組み合わせによって、上記基準速度比ecは、ec<1.0、0<ec<1.0およびec>1.0の各種類が存在する。したがって、図1における差動発電機3は、基準速度比ecが特別にec=1.0となる差動発電機であり、図3において差動歯車33Eと発電機33Aからなる差動発電機33は、基準速度比がec≠1.0となる差動発電機である。
【0112】又、図1における差動発電機3はec=1.0であることに対して、図3における差動歯車33Eはec≠1.0であることより、一般的な差動歯車を含め差動歯車33Eは、差動歯車単体について、入力軸33aにおけるトルクTiとフライホイール33DへのトルクTfとのトルク比t=Tf/Tiが1.0以外の値となっており、その差動歯車の種類ごとに、それら歯車比によって一定のトルク比tになる関係となる。
【0113】このように、図1と図3との機構の異なりは、図1における差動発電機3と図3における差動歯車33Eを含めた発電機33Aとが、基準速度比ecとトルク比tの異なる差動発電機となっている点で異なり、その他については基本的に同じである。すなわち、図3においても、発電機33Aと差動歯車33Eによって差動発電機33を構成している。
【0114】以下、図3における作用を図1において説明した内容に沿って、図5における特性を使用しながら説明する。
【0115】エンジン1が、駆動輪を駆動する態勢においては、エンジン1への燃料供給量を図5におけるθaの一定に設定し、且つクラッチCをオフにし、発電機33Aを発電する状態に設定しておく。
【0116】この状態において、エンジン1が、駆動軸1aおよび一方向クラッチ1bを介して入力軸33aを駆動する。この場合において、駆動軸1aに生ずる負荷トルクは、発電機33Aの発電レベル、すなわち回転子33Boに生ずる負荷トルクによって定まる。
【0117】その際、制御装置4Aは、発電機33Aの発電レベルを、駆動軸1aの負荷トルクが図5におけるTaと一致するに相当するレベルに制御する。なお、この場合において、入力軸33aと太陽歯車33dとのトルク比が上記のようにt=一定であるのと同様の関係で、入力軸33aとリング歯車33eとの間のトルク比も一定の関係にある。
【0118】その制御によって駆動軸1aあるいは入力軸33aに生じたトルクTaに対して、太陽歯車33dには、上記t=Tf/Tiなる関係式から求めたトルクが生ずる。しかし、この場合、Tiの値は上記のようにTi=Taとなっている。すなわち、太陽歯車33dがフライホイール33Dを駆動するトルクTfは、Tf=t×Ta (3)
となる。
【0119】このことは、フライホイール33DをTf=t×Taの一定トルクによって駆動していることになり、そのことは、上述の(1)式におけるTaの値に代えて、上記(3)式のt×Taを与えた関係によってフライホイール33Dを加速することになる。
【0120】すなわち、フライホイール33Dの角加速度dω/dtは、dω/dt=t×Ta/I (4)
となる。なお、(4)式におけるIは、フライホイール33Dの回転慣性モーメントである。
【0121】このように、フライホイール33Dには、(4)式の関係によって回転エネルギーが蓄積して行く。
【0122】ここで、エンジン1への燃料供給量がθaに設定されたまま、エンジン1の負荷トルクがTaになることは、図5より、エンジン1の作動が燃費率最小のa点において作動していることになる。
【0123】又、発電機33Aによって発電した電力は制御装置4Aを介して電池4に充電する。
【0124】このように、フライホイール33Dに回転エネルギーを蓄積させている間、出力軸2の駆動は、運転者のアクセル・ペダルからの指示に随って、電動機5が図1における場合と同じにそのモーター作用によって駆動する。
【0125】又、上記エンジン1の駆動によってフライホイール33Dを加速してゆき、その結果、フライホイール33Dの回転速度が所定の上限の回転速度に達したとき、制御装置4Aはエンジン1の作動を停止させる。
【0126】又、そのとき、制御装置4Aは、図1における場合と同様、クラッチCをオンに設定し、フライホイール33Dに蓄積した回転エネルギーを使用した出力軸2の駆動の態勢に入る。
【0127】その場合、制御装置4Aは、回転軸33fに生ずるトルクが運転者のアクセル・ペダルから指示した出力軸2への指示トルクToと一致するに相当して、回転子33Boに負荷が生ずる状態に、発電機33Aの発電レベルを制御する。
【0128】その結果、回転軸33fにToのトルクが生ずるに相当してリング歯車33eに負荷トルクが生じ、そのリング歯車33eにおける負荷を反力として、フライホイール33Dは、太陽歯車33d、遊星歯車33c、キャリヤー33b、回転軸33fおよびクラッチCを介して出力軸2を駆動する。
【0129】なお、その場合、発電機33Aの発電レベルを最大値に設定しても、回転軸33fに生ずるトルクが出力軸2への指示トルク値に満たない場合、電動機5にモーター作用をさせ、その不足分トルクdTを補う。
【0130】上記フライホイール33Dによる出力軸2の駆動によって、フライホイール33Dの回転エネルギーが消耗してゆき、その回転速度が所定の下限の回転速度まで低下したとき、上記エンジン1による駆動を繰り返す。
【0131】上記エンジン1による間歇駆動によって発電機33Aが発電した電力を電池4へ充電してゆき、その充電量が所定のレベルに達した状態になると、制御装置4Aは、図1における場合と同様、エンジン1の作動を停止させ、電池4の電力のみによって出力軸2を駆動する態勢に入る。
【0132】その態勢は、未だフライホイール33Dが回転し続けている状態においては、クラッチCをオンにしたまま、上記エンジン1の間歇駆動においてエンジン1が停止している間の駆動と同じ駆動をさせる。
【0133】その駆動において、フライホイール33Dの回転速度が所定の下限の回転速度に低下、すなわちフライホイール33Dの回転によって遊星歯車33cおよびキャリヤー33bを介した回転軸33fに生ずる駆動力が、出力軸2を駆動できないレベルに低下した状態になると、制御装置4Aは、発電機33Aにモーター作用をさせる。
【0134】そのモーター作用によって、回転子33Boは、リング歯車33e、遊星歯車33c、キャリヤー33b、回転軸33fおよびクラッチCを介して出力軸2を駆動する。その際、そのモーター作用は、上記指示トルクToを出力軸2に生じさせるに相当したモーター制御になっている。
【0135】そのモーター作用において、回転子33Boがリング歯車33e、遊星歯車33c、キャリヤー33bを介して回転軸33fを駆動し、遊星歯車33cが太陽歯車33dを介してフライホイール33Dをも駆動する。その際、そのフライホイール33Dには、フライホイール33Dの回転方向と反対方向に向けた反力トルクを生じさせる。
【0136】その結果、フライホイール33Dは、その発電機33Aのモーター作用によって、更に減速してゆき、やがてその回転速度が零になる。そのようにフライホイール33Dの回転速度が零になる時点に達すると、制御装置4AがブレーキBをオンにする。
【0137】上記発電機33Aのモーター作用のみでは、出力軸2の駆動トルクに限界がある場合、電動機5にもモーター作用をさせ、その両モーター作用によって、出力軸2への指示トルクToと一致したトルクを出力軸2へ供給する。
【0138】図4は、本発明における他の実施例である。図4において、エンジン1、駆動軸1a、出力軸2、電池4および制御装置4Aは図1におけるものと同じである。
【0139】駆動軸1aは、差動歯車6の入力軸になってキャリヤー6aに連動し、キャリヤー6aへ軸支した回転軸6iに固着の遊星歯車6bは、太陽歯車6eの外周に歯車係合し且つリング歯車6cの内周に歯車係合している。
【0140】リング歯車6cに固設の円板6dには、第1のブレーキB1を設け、差動発電機32における回転子32Bには、リング歯車6cと択一的に係合離脱を可能にした第1のクラッチC2と、太陽歯車6eと択一的に係合離脱を可能にした第2のクラッチC3を設けている。
【0141】第1の差動発電機32におけるケーシング32Aはフライホイール32Dに連動し、32Cは、ケーシング32Aにおける巻線と配線4aとの間の電力授受を行なうロータリー・ジョイントになっている。フライホイール32Dには、第2のブレーキBを設けている。
【0142】太陽歯車6eに連動の回転軸6fは、第3のクラッチC4を介して選択的に出力軸2へ連動可能になっている。フライホイール32Dと連動のケーシング52Aと、出力軸2へ連動の回転子52Bは第2の差動発電機52になっている。
【0143】52Cは、ケーシング52Aにおける巻線と、配線4bとの間の電力授受をするロータリー・ジョイントとなっている。
【0144】上記図4における作用は下記のようになる。車両の発進時のように、電池4の電力のみによる出力軸2を駆動する場合、ブレーキBをオンにし、クラッチC4をオフにする。その結果、ケーシング52Aが固定し、差動発電機52にモーター作用をさせる。その場合、制御装置4Aは、運転者のアクセル・ペダルからの指示による出力軸2への指示トルクToと一致するトルクを、差動発電機52に出力させる。又、その出力軸2の回転方向も正転あるいは逆転にできる。
【0145】上記電力のみによる出力軸2の駆動において、指示トルクToに対して、差動発電機52のモーター作用における能力限界から、不足トルクdTが生じた場合は下記の方法によって、その不足トルクを出力軸2へ補充する。
【0146】上記ブレーキBをオンに設定して差動発電機52にモーター作用をさせている態勢に加え、ブレーキB1とクラッチC2をオフとし、クラッチC3およびC4をオンに設定する。その態勢、すなわち、ケーシング52Aと共にケーシング32Aを回転拘束している状態において、差動発電機32にもモーター作用をさせる。
【0147】その結果、回転子32Bに生ずる駆動力が、クラッチC3、回転軸6fおよびクラッチC4を介して出力軸2へ伝達する。その場合において、制御装置4Aは、回転子32Bに上記不足トルクdTが生ずるに相当した電力を差動発電機32へ供給する。
【0148】その際、差動歯車6においては、ブレーキB1とクラッチC2がオフとなってリング歯車6cが空回り可能となっているため、上記のように回転軸6fを駆動して太陽歯車6eが回転しても、その回転力は遊星歯車6bを介してリング歯車6cへ逃げてしまう。その結果、回転軸6fの駆動が駆動軸1aを介してエンジン1を駆動してしまうことは無い。
【0149】上記電力のみの駆動に対して、電池4に充電した電力が所定のレベルに低下したとき、制御装置4Aは、下記のようにエンジン1の動力を使用した出力軸2の駆動態勢に入る。
【0150】ブレーキB1をオンにしてリング歯車6cの回転を拘束し、ブレーキBをオフにしてフライホイール32Dを回転可能にし、クラッチC2およびC4をオフにし、クラッチC3をオンにする。
【0151】この態勢において、制御装置4Aはエンジン1を始動させ、その際、エンジン1への燃料供給量を図5におけるθaに設定し、差動発電機32を発電作用に設定する。
【0152】この場合、差動発電機32の側における発電のレベルは、その発電によって回転子32Bとケーシング32Aとの間に生ずる負荷トルクが、クラッチC3、回転軸6f、太陽歯車6e、遊星歯車6bおよびキャリヤー6aを介して駆動軸1aに図5のトルクTaを生じさせるに相当したレベルに制御する。
【0153】上記態勢において、差動歯車6はリング歯車6cの回転を拘束している結果、回転軸6fの回転速度は、一定の歯車比iをもって、駆動軸1aの回転速度を増速する関係になっている。
【0154】したがって、太陽歯車6eからクラッチC3を介して回転子32Bに生ずるトルクTfは、駆動軸1aにおける上記トルクTaの1/iになっている。
【0155】このように設定した状態において、エンジン1が始動すると、駆動軸1aは、固定しているリング歯車6cに対して、キャリヤー6a、遊星歯車6b、太陽歯車6e、回転軸6fおよびクラッチC3を介して回転子32Bを駆動する。
【0156】そのように回転子32Bを駆動すると、差動発電機32の上記発電レベルによって、上記のようにトルクTfがケーシング32Aおよびフライホイール32Dに伝達する。そのフライホイール32Dへ加えたトルクTfは、既述した(1)式においてトルクTaをTfの値に置換した関係によって、フライホイール32Dを加速してゆき、その加速によって、フライホイール32Dが所定の上限の回転速度に達したとき、エンジン1の駆動を停止する。
【0157】このフライホイール32Dが上記のように加速し且つその回転速度が出力軸2の回転速度より高くなった時点から、制御装置4Aは、差動発電機52にも発電作用をさせる態勢にはいる。なお、差動発電機52がその発電作用に入る直前まで、差動発電機52は電池4の電力によるモーター作用をしている。
【0158】その発電作用の際、差動発電機52の側における発電のレベルは、その発電によって回転子52Bとケーシング52Aとの間に生ずる負荷トルクが、運転者のアクセル・ペダルへの指示トルクToと一致するに相当するレベルに制御する。
【0159】上記差動発電機52の発電作用によって、フライホイール32Dの回転エネルギーはケーシング52Aから回転子52Bを介して出力軸2へ伝達する。その場合、エンジン1によるフライホイール32Dの駆動が中断している間においては、フライホイール32Dから出力軸2を駆動することによって、フライホイール32Dの回転エネルギーが消耗し、フライホイール32Dの回転速度が低下してゆく。
【0160】そのフライホイール32Dの回転速度が所定の回転速度まで低下すると、エンジン1を再び始動させ、上記エンジン1による駆動を繰り返す。上記エンジン1による駆動態勢において、出力軸2の駆動は、差動発電機52のみによって駆動しているが、出力軸2への上記指示トルクToが差動発電機52の駆動能力を超えた場合は、下記の態勢に入る。
【0161】上記フライホイール32Dの回転速度が出力軸2の回転速度より高速で回転している間においては、ブレーキB1およびクラッチC2をオフにして、リング歯車6cが空回りする態勢に設定する。又、クラッチC3およびC4をオンに設定し、且つエンジン1の作動を停止しておく。
【0162】この態勢において、差動発電機32および52の両者を発電作用の状態に設定する。その場合、差動発電機52の発電レベルを、回転子52Bが最大の負荷トルクを生ずるに相当したレベルに制御する。この場合は、回転子52Bが出力軸2を最大能力のトルクによって駆動しても、なお、不足トルクdTが生じている場合である。したがって、制御装置4Aは、差動発電機32の発電レベルを、回転子32Bに生ずる負荷トルクがその不足トルクdTを生ずるに相当したレベルに制御する。
【0163】そのことによって、回転子32Bは、その発電による負荷トルクdTをクラッチC3、回転軸6fおよびクラッチC4を介して出力軸2へ伝達する。なお、この場合において、リング歯車6cは上記のように空回りする状態になっているから、回転軸6fに生じたトルクが駆動軸1aの側へ伝達することはない。
【0164】このように差動発電機32および52の両者における発電作用によって、フライホイール32Dの回転エネルギーを消費してゆくから、やがてフライホイール32Dの回転速度が出力軸2の回転速度近くに低下する。そのようにフライホイール32Dの回転速度が、所定の範囲、出力軸2の回転速度に近づいたとき、制御装置4Aは、差動発電機32および52の両者を電池4の電力を使用したモーター作用に切り替える。
【0165】その場合のモーター作用は、差動発電機52の側において、回転子52Bに最大能力のトルクを出力させ、差動発電機32の側において、回転子32Bにその不足トルクdT分を出力させる。
【0166】このように、差動発電機32および52の両者がモーター作用に入ると、回転子32Bはケーシング32Aに対して、回転子52Bはケーシング52Aに対して、フライホイール32Dの回転を停止させる方向の負荷トルクを与える。その結果、やがてフライホイール32Dの回転速度が零になる時点が存在する。そのフライホイール32Dの回転速度が零になったとき、制御装置4Aは、ブレーキBによって、フライホイール32Dの回転を拘束し、そのモーター作用を続行する。
【0167】そのモーター作用によって、電池4における電力が所定のレベルに低下してもなお、上記出力軸2を上記のような差動発電機32および52の両者によって駆動する必要のある高トルク駆動の必要がある場合は、下記の態勢に入る。
【0168】ブレーキB1とクラッチC3をオフにし、クラッチC2およびC4とブレーキBをオンにし、差動発電機32を発電する態勢に設定する。すなわち、この態勢においては、リング歯車6cがクラッチC2を介して回転子32Bと連動し、太陽歯車6eが回転軸6fおよびクラッチC4を介して出力軸2へ連動し、ケーシング32Aおよび52Aが固定する。
【0169】この態勢において、エンジン1を駆動すると、駆動軸1aがキャリヤー6aを介して、遊星歯車6bがリング歯車6cと太陽歯車6eを駆動する。上記リング歯車6cの駆動はクラッチC2を介して回転子32Bを駆動して、差動発電機32における発電をし、その発電した電力は電池4に充電する。又、太陽歯車6eの駆動は、回転軸6fおよびクラッチC4を介して出力軸2を駆動する。
【0170】この場合において、制御装置4Aは、差動発電機32におけるその発電レベルを、駆動軸1aの回転速度が図5におけるnaに一致するレベルに負荷をかける制御をする。すなわち、図5から理解できるように、駆動軸1aにはTaの値の負荷トルクが生ずる。
【0171】その結果、図3の差動歯車33Eについて説明したと同様、差動歯車6において、太陽歯車6eには、駆動軸1aのトルクTaに対して一定の係数(例えばk)を乗じた値のトルクTdを生ずる。したがって、この状態において、太陽歯車6eは、回転軸6fおよびクラッチC4を介して出力軸2にトルクTdのトルクを与える。
【0172】その出力軸2へのトルクTdが、上記指示トルクToの値に対して、未だ不足している場合、差動発電機52にモーター作用をさせ、そのモーター作用によって回転子52Bがその不足トルクを出力軸2に供給する。
【0173】逆に、上記太陽歯車6eの出力軸2を駆動するトルクTdが上記指示トルクToより大き過ぎている場合は、差動発電機52における上記モーター作用を発電作用に切り替え、その差動発電機52における発電のレベルを、その発電作用によって回転子52Bが出力軸2に負荷をかけて、出力軸2に生じている過大分のトルクを吸収させればよい。
【0174】又、その過大分のトルクが生じている場合における他の方法として、上記態勢のまま、その制御を下記のようにすることが出来る。差動発電機52の作動を無負荷状態に設定し、差動発電機32を発電作用に設定する。その際、出力軸2すなわち回転軸6fへ上記指示トルクToを生じさせるに必要な駆動軸1aの負荷トルクを算出する。今、ここでその算出した負荷トルクをTbとする。
【0175】その算出値Tbに対して、制御装置4Aは、差動発電機32の発電のレベルを、駆動軸1aがその負荷トルクTbを生ずるに相当したレベルに制御する。
【0176】その場合において、制御装置4A内の計算機に図5のマップを設けておき、そのマップからエンジン1への燃料供給量を求める。それは、図5のマップ上における経済燃費特性E上において上記トルクTbを出力する作動点bを求め、そのb点を通過する燃料供給量θbを求め、エンジン1の燃料供給量をθbに設定する。
【0177】その設定とともに、作動発電機32の発電レベルを制御し、そのレベルは、駆動軸1aの回転速度が図5のnbに一致するに相当した制御をする。すなわち、図5から理解出来るように、燃料供給量がθbに設定している状態において、エンジン1の回転速度がnbとなっていることは、そのときのエンジン1の出力トルクはTbとなる。
【0178】なお、上記エンジン1による繰り返し駆動において、差動発電機32および52における発電作用によって電池4へ充電した電力が所定のレベルに達すると、エンジン1による上記繰り返しの駆動を停止し、上述の電池4の電力による出力軸2の駆動をする態勢に入る。
【0179】上記図4の実施例においては、差動発電機52におけるケーシング52Aが、フライホイール32Dと連動して回転可能となっているが、この差動発電機52は、ケーシング52Aをフライホイール32Dから切り離し、固定したケーシングとして、差動発電機52を図3における電動機5と置換させてもよい。
【0180】その場合、図4において、回転子52Bが出力軸2を駆動した作用の場合は、置換した電動機5の回転子5Bがモーター作用によって出力軸2を駆動することに相当し、回転子52が出力軸2の駆動動力の一部を吸収する必要がある場合は、その置換した電動機5が発電作用をして、出力軸2のその一部動力吸収することに相当する。
【0181】又、上記図4の実施例において差動発電機52を省略させても、構内走行のような車両においては、図1において説明したような下記の駆動ができる。
【0182】そのように変更した図4の機構において、エンジン1によってフライホイール32Dを加速させる作用は、ブレーキB1とクラッチC3をオンに設定し、ブレーキB、クラッチC2およびC4をオフにして、エンジン1を駆動する上述の作用を行なえばよい。
【0183】そのフライホイール32Dへの回転エネルギーの蓄積が済んだ時点において、エンジン1の作動を停止させ、次に、クラッチC2、ブレーキBをオフにしたまま、ブレーキB1をオフにし、クラッチC4をオンにする。
【0184】その態勢において、差動発電機32に発電作用をさせ、その発電レベルを、その発電によって回転子32Bに生ずる負荷トルクが上述における出力軸2への指示トルクToに一致させるに相当したレベルに制御する。
【0185】その結果、回転子32Bに生じている負荷トルクが、クラッチC3、回転軸6fおよびクラッチC4を介して出力軸2を駆動する。その出力軸2の駆動は、フライホイール32Dの回転エネルギーを使用しているから、やがてフライホイール32Dの回転速度が出力軸2の回転速度に近づいてくる。
【0186】そのようにフライホイール32Dの回転速度が所定の回転速度まで低下したとき、再びエンジン1によるフライホイール32Dの加速を繰り返す。上記フライホイール32Dの加速とフライホイール32Dに蓄積した回転エネルギーによる出力軸2の駆動の繰り返しによって、車両を走行させることができる。なお、図1において説明したように、上記フライホイール32Dを加速させている間は、車両はその慣性力によって車速を維持している。
【0187】上述の各実施例において、エンジン1の作動は、エンジン1における燃費率が最小になることを目的に、図5のa点において作動させている。しかし、エンジン1の作動は、例えばディーゼル・エンジンにおける排気スモークが最小になる作動点や、排気ガス中のNOx成分が最小になる作動点等、エンジン1の作動が最適になる作動点において、エンジン1を作動させることができる。
【0188】それは、そのエンジン1における作動が最適となる作動点が、例えば図5におけるb点である場合は、エンジン1への燃料供給量をθbに設定し、エンジン1の回転速度がnbとなるように、駆動軸1aへ負荷をかければよいことになる。
【0189】このように、本発明は、エンジン1の作動を最適な作動点において作動させることを可能とするエンジン・電池・フライホイール混合駆動装置であって、その基本構成は、a:エンジン1の駆動軸1aに連動させた入力軸とフライホイール3D、31D、32Dあるいは33Dとの相対回転によって発電する差動発電機3,31,32あるいは33を設け、エンジン1がその差動発電機を駆動して、発電作用をさせ、その発電による負荷トルクによってそのフライホイールを加速させる作用と、b:そのフライホイールに蓄積した回転エネルギーが、そのフライホイールと出力軸2との相対回転によって発電をする差動発電機3、32、33あるいは51を介して出力軸2を駆動出来るようにしたものである。
【0190】なお、上記a:およびb:の説明における差動発電機は、図1および図3においてはa:における場合とb:における場合と同じ差動発電機を使用し、a:の場合とb:の場合でクラッチCによる切り替えを行なっている。又、図2あるいは図3の場合は、a:における差動発電機が差動発電機31あるいは32であり、b:における差動発電機が差動発電機51あるいは52となっている。
【0191】
【発明の効果】1) 以上のように、本発明は、エンジン1によって駆動輪を駆動する場合、エンジン1は、常に、理想とする作動点、あるいわ動力伝達効率を考慮した範囲においてその理想作動点の近傍において、作動させながら、エンジン1からの動力の一部を動力伝達効率の良い機械的な動力伝達によって、出力軸2の動力レベルを指示するレベルに制御出来るものである。
【0192】2) 上記エンジン1における理想の作動点を車両の燃費が最小となる作動点とする場合は、エンジン1を使用した車両走行における燃費を更に改善できる。
【0193】3) 上記のように、出力軸2の負荷とは関係なく、エンジン1の作動を特定した一点の作動点のみにおいて作動させ、その一点の作動のみによるエンジン1からの動力を使用した車両走行が可能になれば、エンジン1の開発は、その一点の作動点のみの作動効率を向上させる努力をすればよいことになって、エンジン開発に要する労力を軽減出来る。
【出願人】 【識別番号】000161493
【氏名又は名称】宮尾 隆之
【出願日】 平成12年3月17日(2000.3.17)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−268706(P2001−268706A)
【公開日】 平成13年9月28日(2001.9.28)
【出願番号】 特願2000−75037(P2000−75037)