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【発明の名称】 電気自動車のモータ効率表示装置
【発明者】 【氏名】梁▲瀬▼ 尚志

【氏名】須々木 裕太

【要約】 【課題】運転者が現在のモータ効率の良・不良を容易に判断可能な電気自動車のモータ効率表示装置を提供する。

【解決手段】モータトルク検出手段により検出されたモータトルクTmotとモータ回転速度検出手段により検出された回転速度Nmotとに基づきモータ効率検出手段によりモータ効率Ejを検出し(S10〜S16)、当該モータ効率Ejが所定値Eh以上の高効率か否かを判定し(S18)、所定値Eh以上の高効率であると判定されたときのみ、表示手段によりモータ高効率表示を行うようにする(S20)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車両の駆動力を発生するモータと、前記モータが発生するモータトルクを検出するモータトルク検出手段と、前記モータの回転速度を検出するモータ回転速度検出手段と、前記モータトルク検出手段により検出されたモータトルクと前記モータ回転速度検出手段により検出された回転速度とに基づきモータ効率を検出するモータ効率検出手段と、前記モータ効率検出手段により検出されたモータ効率が所定値以上の高効率か否かを判定する判定手段と、前記判定手段によりモータ効率が所定値以上の高効率であると判定されたときのみ表示指令を出力する表示指令手段と、前記表示指令手段からの表示指令に基づきモータ高効率表示を行う表示手段と、を備えたことを特徴とする電気自動車のモータ効率表示装置。
【請求項2】 車両の駆動力を発生するモータと、運転者のアクセルペダルの操作量に応じて前記モータの駆動出力を制御するとともに、該アクセルペダルの開放により前記モータを回生制動させ発電を行うモータ制御手段と、前記モータが発生するモータトルクを検出するモータトルク検出手段と、前記モータの回転速度を検出するモータ回転速度検出手段と、前記モータトルク検出手段により検出されたモータトルクと前記モータ回転速度検出手段により検出された回転速度とに基づきモータ効率を検出するモータ効率検出手段と、前記モータ効率検出手段により検出されたモータ効率が所定値以上の高効率か否かを判定する判定手段と、前記判定手段によりモータ効率が所定値以上の高効率であると判定されたときまたは前記回生制動によって発電が行われているときのみ表示指令を出力する表示指令手段と、前記表示指令手段からの表示指令に基づきモータ高効率表示を行う表示手段と、を備えたことを特徴とする電気自動車のモータ効率表示装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気自動車に係り、詳しくは、車両駆動用モータの現在のモータ効率を運転者に知らせるモータ効率表示装置に関する。
【0002】
【関連する背景技術】近年、車両の駆動力源として電動機(モータ)を搭載し、電動機に電力を供給する2次電池(バッテリ)の充電を比較的小型の内燃機関(エンジン)により駆動される発電機で行うよう構成したシリーズ式ハイブリッド型車両が開発され実用化されている。
【0003】ところで、このようなシリーズ式ハイブリッド型車両では、要求負荷、即ちモータに要求されるトルクが変化しても、内燃機関と異なりモータの音や振動が殆ど変化しないために、運転者がモータの現在の負荷状態、即ちモータトルクを把握することは困難である。そこで、運転者に有意義なように、現在のモータトルクの状況を表示する装置が特開平10−129298号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に内燃機関を搭載した車両においては、運転者が燃焼効率、即ち燃料消費率(燃費)を気にしながら運転するものである。従って、上記シリーズ式ハイブリッド型車両においても、運転者はモータ効率、即ち電力消費率を気にしながら車両を運転する傾向にあり、実際に現在のモータ効率を知りたいという要求がある。
【0005】このようなことから、モータ効率決定の一要素であるモータトルクを上記公報に開示される如く表示することは、ある意味で有効と考えられる。しかしながら、上記公報に開示の装置では、モータトルク値を単に情報として表示しているにすぎず、このようにモータトルク値を単に表示するだけでは、一般の運転者(ユーザ)は現在のモータ効率の良・不良を容易に判断することができず、ユーザフレンドリとはいえず好ましいものではない。
【0006】本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、運転者が現在のモータ効率の良・不良を容易に判断可能な電気自動車のモータ効率表示装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成するために、請求項1の発明では、モータトルク検出手段により検出されたモータトルクとモータ回転速度検出手段により検出された回転速度とに基づきモータ効率検出手段によりモータ効率を検出し、当該モータ効率が所定値以上の高効率か否かを判定し、所定値以上の高効率であると判定されたときのみ、表示手段によりモータ高効率表示を行うようにしている。
【0008】従って、車両の運転者は現在のモータ効率の良・不良を容易に判断可能となり、運転者はできるだけモータ効率が高効率となるように心がけて運転するようになる。これにより、無駄な電力消費が抑制されバッテリの充電頻度が低減され、省エネ化が図られる。なお、ここにいうモータ効率には、モータが回生制動する場合のモータ効率をも含むのがよく、このようにすれば、回生制動する場合のモータ効率の良・不良も容易に判断可能となり、運転者は急制動等のモータ効率の悪い制動を行わないよう心がけるようになる。これにより、回生制動による発電効率の向上も図られる。
【0009】また、請求項2の発明では、モータトルク検出手段により検出されたモータトルクとモータ回転速度検出手段により検出された回転速度とに基づきモータ効率検出手段によりモータ効率を検出し、当該モータ効率が所定値以上の高効率か否かを判定し、所定値以上の高効率であると判定されたときまたは回生制動によってモータによる発電が行われているときのみ、表示手段によりモータ高効率表示を行うようにしている。つまり、回生制動によってモータによる発電が行われているときには、例え急制動等のモータ効率の悪い制動を行ったとしても、モータは電力消費しておらずモータ効率は良と考えられるため、この場合をも含んでモータ高効率表示を行うようにしている。
【0010】従って、車両の運転者は、回生制動により発電し電力を生み出しているにも拘わらずモータ効率が悪いと判定されるような違和感を感じなくて済む。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図面に基づき説明する。図1を参照すると、本発明に係る電気自動車のモータ効率表示装置が適用されるシリーズ式ハイブリッド型車両の概略構成図が示されており、以下、同図に基づき本発明に係る電気自動車のモータ効率表示装置の構成を説明する。なお、シリーズ式ハイブリッド型車両として、ここでは、例えば、都市部で低速走行を多用するような乗合バス等の大型車両が想定される。
【0012】同図に示すように、シリーズ式ハイブリッド型車両には駆動力源として走行モータ10が搭載されており、当該走行モータ10には、走行モータ10駆動用の高電圧2次電池(バッテリ)12がインバータ14を介して電気的に接続されている。走行モータ10は、例えば誘導型モータであるが、永久磁石同期型モータであってもよい。
【0013】走行モータ10は、車両の制動時にはエネルギ回生ブレーキ、即ち制動エネルギを利用した発電機(ジェネレータ)としても機能する。つまり、車両の運転者がブレーキ(図示せず)を操作すると、走行モータ10が制動力を発生しながら同時に発電を行い、この発電電力がバッテリ12に充電される。インバータ14は、バッテリ12または後述のジェネレータ22からの電圧と電流とを調整して安定した電力を走行モータ10に供給するため、或いは、上記の如く走行モータ10により発電された電圧と電流とを調整して安定した電力をバッテリ12に供給するための装置である。
【0014】そして、同図に示すように、走行モータ10の回転軸には、減速機16、差動装置18を介して一対の駆動論WR、WLが接続されている。なお、減速機16は特に無くてもよい。また、バッテリ12とインバータ14には、もう一つのインバータ20を介してジェネレータ22が電気的に接続されており、当該ジェネレータ22の回転軸はエンジン24の出力軸に接続されている。エンジン24は、発電専用の内燃機関である。
【0015】そして、インバータ20には、エアブレーキ用のエアコンプレッサ27やパワステポンプ28等の補機を駆動させる補機モータ26も電気的に接続されている。インバータ20は、上記インバータ14と同様に、ジェネレータ22によって発電された電圧と電流とを調整して安定した電力をバッテリ12または走行モータ10に供給するため、或いは、バッテリ12からの電圧と電流とを調整し安定した電力を補機モータ26に供給するための装置である。
【0016】また、バッテリ12とインバータ14、20との間には、リレー・ヒューズ30が介装されている。このリレー・ヒューズ30は、インバータ14に電気的に接続されており、当該インバータ14からの情報を受けて、バッテリ12から走行モータ10への通電を許容したり、バッテリ12から走行モータ10に過剰電流が流れるのを防止したり、或いは、ジェネレータ22や回生制動(エネルギ回生)中の走行モータ10がバッテリ12に過剰充電するのを防止したりする機能を有している。
【0017】そして、同図に示すように、バッテリ12やインバータ14、20は電子コントロールユニット(ECU)40に相互通信可能に電気的に接続されており、さらに、インバータ14と走行モータ10、またインバータ20とジェネレータ22についても相互通信可能に電気的に接続されている。また、ECU40の入力側には、運転者の出力要求、即ち要求モータトルクを走行モータ10に一義的に反映させるためのアクセルペダル43に接続され、当該アクセルペダル43の操作量θaccを検出するアクセルセンサ44や、車速Vを検出する車速センサ46が接続されている。車速センサ46は例えば車輪速センサであり、車輪速情報に基づいて車速Vを検出するようにされている。なお、車速Vからは、走行モータ10の回転速度Nmotが一義的に容易に算出される。
【0018】一方、ECU40の出力側には、表示・警報コントローラ50を介して、本発明に係る表示・警報器(表示手段)52が接続されている。また、ECU40には、ブレーキユニット(サービスブレーキ)56に駆動信号を供給し車両の制動制御を行うブレーキコントローラ54が接続されており、当該ブレーキコントローラ54には、ブレーキペダル58の操作量(ブレーキペダルストローク等)を検出するブレーキセンサ60が接続されている。さらに、ECU40には、バッテリ12の充電レベル(SOC:State Of Charge)等を監視するバッテリコントローラ62や、エンジン24の運転制御を行うエンジンコントローラ64が接続されている。
【0019】そして、このように構成されたハイブリッド型車両では、一般的な作用として、車両走行時には、アクセルセンサ44により検出されるアクセルペダル43の操作量θaccに対応した要求モータトルク信号がインバータ14に供給されてバッテリ12からの電圧、電流が調整され、これにより走行モータ10が所望のモータトルクを発生する(モータ制御手段)。
【0020】また、バッテリコントローラ62によりバッテリ12の充電レベル(SOC)が低下したことが検出された場合には、エンジンコントローラ64によりエンジン24が始動されてジェネレータ22が作動し発電が行われ、SOCに応じてバッテリ12の充電が行われる。なお、バッテリ12のSOCが低いような場合には、走行モータ10の消費電力相当分の電力がジェネレータ22から直接に走行モータ10に給電され、ジェネレータ22の発電余剰分がバッテリ12に充電される。
【0021】さらに、例えばブレーキペダル58が操作されて車両が制動状態にあり、アクセルペダル43の操作量θaccが値0とされているときには、走行モータ10により回生制動が行われ、やはり走行モータ10によって発電が行われ、バッテリ12の充電が行われる(モータ制御手段)。また、車両走行時には、エアコンプレッサ27やパワステポンプ28等の補機を駆動させるため、バッテリ12からの電力によって補機モータ26が適宜駆動されている。
【0022】以下、このように構成されたハイブリッド型車両の本発明に係るモータ効率表示装置の作用について説明する。図2を参照すると、ECU40が実行する、本発明に係るモータ効率表示制御の制御ルーチンがフローチャートで示されており、当該フローチャートに沿い説明する。
【0023】ステップS10では、先ず、モータ回転速度NmotとモータトルクTmotとを検出する。ここで、モータ回転速度Nmotについては走行モータ10に内蔵のエンコーダからの情報に基づき求めるようにする(モータ回転速度検出手段)。なお、上記車速センサ46からの情報から求めてもよい。一方、モータトルクTmotについては、アクセルセンサ44により検出されるアクセルペダル43の操作量θaccに対応して予め設定された上記要求モータトルクから求めるようにする(モータトルク検出手段)。
【0024】次のステップS12では、上記の如く求めたモータ回転速度NmotとモータトルクTmotとから走行モータ10の純粋なモータ効率、即ちモータ単体効率Emotを演算する。実際には、図3に示すように、走行モータ10の力行時のモータ効率がモータ回転速度NmotとモータトルクTmotとに基づいて予め実験により効率マップとして一義的に設定されており、モータ単体効率Emotはモータ回転速度NmotとモータトルクTmotに応じて当該効率マップより求める(モータ効率検出手段)。なお、図3では、モータ効率を例えば75%、80%、85%、90%のように区切って等効率線図として示してあるが、モータ回転速度NmotとモータトルクTmotに応じて補間値を求めるようにしてもよい。
【0025】また、図4に示すように、走行モータ10の回生制動時のモータ効率についても同様に予め実験により一義的に設定されており、回生制動時には当該効率マップからモータ単体効率Emotが求められる。なお、図3と図4とを比較してわかるように、走行モータ10の力行時のモータ効率と回生制動時のモータ効率とは構造上の理由からモータトルクTmotが値0である場合を軸に略線対称をなす。
【0026】次のステップS14では、上記モータ単体効率Emotに対する各種補正率を求める。即ち、当該ハイブリッド型車両のシステム全体としての効率を考えると、走行モータ10による力行時には、バッテリ12やジェネレータ22の出力状態がシステム全体としての効率に影響を与え、一方回生制動時には、バッテリ12への入力状態がシステム全体としての効率に影響を及ぼす。そこで、ここでは、モータ単体効率Emotをより一層適切なものとすべく、例えば、システム全体としての効率を左右するバッテリ12の充電レベル(SOC)、エンジン24及びジェネレータ22の運転効率、ブレーキユニット56の作動状況(回生制動時)に基づいてそれぞれ補正率Esoc、Eeng、Ebrkを求めるようにする。
【0027】バッテリ12のSOCに基づく補正率Esocは、次式(1)から算出される。
Esoc=Kbr・Ebr+Kbc・Ebc …(1)ここに、Ebr、Ebcは、充電レベル(SOC)に応じて一義的に決定される放電時バッテリ効率、充電時バッテリ効率であり、Kbr、Kbcは適宜重み付け等により設定された放電時バッテリ効率係数、充電時バッテリ効率係数である。
【0028】なお、放電時バッテリ効率EbrはSOCが大きいほど高く、充電時バッテリ効率EbcはSOCが小さいほど高い値となる。エンジン24及びジェネレータ22の運転効率に基づく補正率Eengは、次式(2)から算出される。
Eeng=Kgm・Egm …(2)ここに、Egmは発電状態別発電効率であり、Kgmは発電状態毎に適宜重み付け等により設定された発電状態別発電効率係数である。なお、発電状態としては、例えば、バッテリ12に充電を行う通常発電状態と、主に走行モータ10が高出力を発揮する際に要求される高出力発電状態とがある。
【0029】ブレーキユニット56の作動状況に基づく補正率Ebrkは、次式(3)から算出される。
Ebrk=Ksb・Esb …(3)ここに、Esbはブレーキペダル58の操作量に応じて決定される制動操作時効率であり、Ksbは例えばABS(アンチロックブレーキシステム)の作動等に応じ適宜重み付けにより設定された制動操作時効率係数である。
【0030】このように補正率Esoc、Eeng、Ebrkが求められたら、次のステップS16では、これら補正率Esoc、Eeng、Ebrkに基づいて上記モータ単体効率Emotを次式(4)により補正し、最終的に判定効率Ejを算出する。
Ej=Emot・Esoc・Eeng・Ebrk …(4)これにより、モータ単体効率Emotがシステム全体の効率を考慮したことにより一層適切な判定効率Ejとして求まることとなる。
【0031】なお、ここでは考慮していないが、ASR(アンチ・スピン・レギュレータ)システムを備えた車両にあっては、当該ASRの作動状態、即ち駆動論WR、WLのスリップ率等に基づいた補正率を上記式(4)に付加するようにしてもよい。このようにして判定効率Ejが求められたら、ステップS18において、当該判定効率Ejが高効率判定効率(所定値)Eh(例えば、84%)より大きいか否かを判別する(判定手段)。
【0032】ステップS18の判別結果が真(Yes)で、判定効率Ejが高効率判定効率Ehを越えていると判定された場合には、次にステップS20に進み、走行モータ10が現在高効率領域を使用して運転中であるとみなし、表示・警報器52によって高効率領域使用表示を行うようにする(表示指令手段)。具体的には、運転者が見易い位置に緑色ランプを設けておき、当該緑色ランプを点灯させる。
【0033】これにより、運転者は、モータ効率が良であり、走行モータ10が現在は高効率領域を使用して経済的な運転をしていることを認識することになり、この運転状態を保持すべく心がけるようになる。一方、ステップS18の判別結果が偽(No)で、判定効率Ejが高効率判定効率Eh以下と判定された場合、例えば、力行時において急加速をしているような場合或いは回生制動時において急減速をしているような場合には、次にステップS22に進み、上記緑色ランプを消灯させ、高効率領域使用非表示とする。また、このとき、同時に警報を発するようにし、走行モータ10が現在低効率で運転中であることを運転者に警告する。なお、警報は視覚的(表示)であっても聴覚的(音声)であってもよい。
【0034】このようにすると、運転者は、モータ効率が不良であり、走行モータ10が現在は低効率領域を使用して不経済な運転をしていることを認識することになり、運転者は緑色ランプが点灯するよう、つまり、走行モータ10が高効率で運転されるよう心がけるようになる。即ち、運転者は、力行時にアクセルペダル43が必要以上に操作されて車両が不必要に急加速しているような場合には、アクセルペダル43の操作量θaccを必要十分な量に調節するようになり、回生制動時にブレーキペダル58が必要以上に操作されて車両が不必要に急減速しているような場合には、ブレーキペダル58の操作量を必要十分な量に調節するようになる。
【0035】これにより、力行時には、走行モータ10における無駄な電力消費を抑制してバッテリ12の充電頻度を低減でき、故にエンジン24の燃費を向上させるようにでき、省エネ化を図ることができ、一方回生制動時には、発電効率の向上を図ることができる。ところで、上記実施形態では、力行時とともに回生制動時においても高効率であるか否かを判定するようにしているが、回生制動時には、例え急減速状態であって判定効率Ejが高効率判定効率Eh以下となっていても、エネルギ回生によって発電し電力を生み出しているわけであるから、このような場合に緑色ランプを消灯して高効率領域使用非表示としてしまうことは運転者に違和感を与えることになる。
【0036】そこで、他の実施形態として、回生制動時には判定効率Ejに拘わらず常に緑色ランプを点灯して高効率領域使用表示を行うようにしてもよい。つまり、緑色ランプを消灯して高効率領域使用非表示とするのを力行時のみに限定するようにしてもよい。これにより、回生制動中に運転者が違和感を覚えるということが好適に解消される。
【0037】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の請求項1の電気自動車のモータ効率表示装置によれば、モータ効率が所定値以上の高効率か否かを判定し、所定値以上の高効率であると判定されたときのみ、表示手段によりモータ高効率表示を行うようにしたので、車両の運転者は現在のモータ効率の良・不良を容易に判断可能となり、運転者ができるだけモータ効率が高効率となるように心がけて運転することにより、無駄な電力消費を抑制してバッテリの充電頻度を低減でき、省エネ化を図ることができる。さらに、運転者が急制動等のモータ効率の悪い制動を行わないよう心がけることにより、回生制動による発電効率の向上も図ることができる。
【0038】また、請求項2の電気自動車のモータ効率表示装置によれば、モータ効率が所定値以上の高効率か否かを判定し、所定値以上の高効率であると判定されたときまたは回生制動によってモータによる発電が行われているときのみ、表示手段によりモータ高効率表示を行うようにしたので、車両の運転者が、回生制動により発電し電力を生み出しているにも拘わらずモータ効率が悪いと判定されるような違和感を感じなくて済むようにできる。
【出願人】 【識別番号】000006286
【氏名又は名称】三菱自動車工業株式会社
【出願日】 平成12年2月16日(2000.2.16)
【代理人】 【識別番号】100090022
【弁理士】
【氏名又は名称】長門 侃二
【公開番号】 特開2001−231102(P2001−231102A)
【公開日】 平成13年8月24日(2001.8.24)
【出願番号】 特願2000−38599(P2000−38599)