| 【発明の名称】 |
電気自動車用のアクセル装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】遠藤 大吾
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| 【要約】 |
【課題】電気自動車用のアクセル装置を、操作感覚を損なうことなく精度アップする。
【解決手段】アクセルペダル10に接続されるインナーワイヤー11を、復帰弾機15に付勢されてガイド本体9に案内される移動体13に連結固定し、移動体13から突出するインナーワイヤー11の先端と歪みゲージ式のロードセル8とのあいだに、ロードセル8に歪み負荷を付与するための作動弾機17を介装した電気自動車用のアクセル装置。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ドライバーが操作するアクセル操作手段と、該アクセル操作手段の操作量感知をするアクセル操作量感知手段と、該アクセル操作量感知手段からの感知量検知に基づいて電動式原動機を適切な回転数、若しくは回転力を制御するコントローラから成る電気自動車において、前記アクセル操作量感知手段は歪みゲージとし、該歪みゲージとアクセル操作手段とは、アクセル操作に連動して移動する移動体と、該移動した移動体に対して復帰方向に弾圧する復帰弾機と、前記移動体の移動に連動して蓄勢されて歪みゲージに歪み負荷を与えるための作動弾機とを備えて構成したアクセル作動手段を介して連結したことを特徴とする電気自動車用のアクセル装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電気自動車(EV)におけるアクセル装置の技術分野に属するものである。 【0002】 【従来の技術】今日、自動車のなかには、原動機として電動式原動機(電動モータ)で走行するようにして排気ガスの発生をなくし、自然環境の保護を計るようにした電気自動車が脚光をあびている。そしてこの様な電気自動車においても、アクセル装置が必要となるが、従来のアクセル装置は、アクセルペダルやアクセルレバー等のアクセル操作手段を操作した場合に、該操作量をアクセルワイヤー等の連動手段を介してポテンショメータの回動量に変換し、この回動量に対応した電圧変化をアクセル信号(アナログ信号)として制御部に出力し、これを入力した制御部では、アクセル信号に対応した回転数若しくは回転力となるように電動モータの駆動制御をするようにしていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来のものは、アクセル操作手段とポテンショメータとをアクセルワイヤー等を介して単純に機械的に連結していたため、アクセル操作手段の操作量とポテンショメータ回転量との調整(マッチング)が難しく、特に、アクセル操作手段の非操作時におけるポテンショメータのゼロ点調整、アクセル操作手段を最大操作したときのポテンショメータの最大位置調整が正確に設定されていないと、アクセル操作していない状態でアクセル信号が出力されたり、最大のアクセル操作をしているにも拘わらず最大のアクセル信号が出力されなかったりして電動カートの走行性が損なわれる許かりでなく、アクセルワイヤーとポテンショメータとの接続部分の構成が、アクセルワイヤーの軸方向の移動を、操作感覚を発揮しながらポテンショメータの軸周りの回動に変換しなければならず、このことにさらに強度や耐久性を考慮したときに大型化せざるを得ないという問題があり、ここに本発明の解決すべき課題がある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、ドライバーが操作するアクセル操作手段と、該アクセル操作手段の操作量感知をするアクセル操作量感知手段と、該アクセル操作量感知手段からの感知量検知に基づいて電動式原動機を適切な回転数、若しくは回転力を制御するコントローラから成る電気自動車において、前記アクセル操作量感知手段は歪みゲージとし、該歪みゲージとアクセル操作手段とは、アクセル操作に連動して移動する移動体と、該移動した移動体に対して復帰方向に弾圧する復帰弾機と、前記移動体の移動に連動して蓄勢されて歪みゲージに歪み負荷を与えるための作動弾機とを備えて構成したアクセル作動手段を介して連結したことを特徴とするものである。そして本発明は、これによって、アクセル操作手段の操作感覚は損なうことを回避しながら、歪みゲージを使用した精度の高いアクセル制御ができるようにしたものである。 【0005】 【発明の実施の形態】次ぎに、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。本実施の形態では、図中、1に示されるような電気自動車の一例であるレーシングカートのシャーシを用い、5はシャーシ1に搭載の原動機であって三相DCブラシレスモータを用い、また該原動機5を制御するコントローラ6は三相インバータを用い構成される。シャーシ1の左右には前後輪2、3が軸支され、原動機5からの動力がチェーン4を介して車軸3aに連動連結され、前記左右後輪3へ出力されることでカートの走行ができるようになっている。 【0006】前記コントローラ6はパワースイッチング半導体素子から成るスイッチング部と、これを制御するCPUを含む制御部7から成る。該制御部7には、コントローラ6に内装のロードセル8からの信号が入力されるようになっている。このロードセル8は、通常知られた歪みゲージ式のもので、ロードセル8のケーシングから突出するセンサロッド8aをロッド長方向に荷重を加えると、センサロッド8a自体は殆ど変位せずにロードセル8からの出力電圧が変化する。 【0007】9はコントローラ6の内面にビス9aを介して一体的に固定されるガイド本体であって、該ガイド本体9は、前記ロードセル8のセンサロッド8aと同一軸心となるよう筒状のガイド孔9bが穿設されているが、該ガイド孔9bのロードセル8とは反対側である一端側の孔端部は、小径になっていてシャーシ1に設けたアクセルペダル10に接続したインナーワイヤー11が遊嵌状に貫通するワイヤー貫通孔9cとなっている。さらにワイヤー貫通孔9cよりも一端側には、インナーワイヤー11を移動自在に被覆しているアウターワイヤー12の端部をビス(図示せず)で固定するための支持孔9dとなっている。前記ガイド孔9bには、移動体13が軸心方向にスライド移動自在に嵌入しているが、移動体13には、該移動体13を貫通するようにして設けられた前記インナーワイヤー11がビス11aを介して固定状態に支持されている。尚、ガイド孔9bのロードセル8側の孔端部は、ビス14aを介して抜止め部材14が固定されていて、移動体13のガイド孔9bからの抜止めをするように設定されている。 【0008】15はガイド孔9bに内装される復帰弾機であって、該復帰弾機15は、移動体13とガイド孔9bのワイヤー貫通孔9c側端面とのあいだに介装されていて、移動体13を抜止め部材14に当接する位置に復帰するよう弾圧する設定になっている。そして移動体13は、前記アクセルペダル10を踏み込むことのない非踏み込み状態では復帰弾機15の付勢力を受けて抜止め部材14に当接しており、この状態からアクセルペダル10を踏み込んでいくと、移動体13は、その踏み込み量に対応するようにして復帰弾機15の付勢力に抗して抜止め部材14から離間する方向に移動し、これによってドライバーはアクセル操作の感覚を確認できるように設定されている。そしてその場合の移動体13の移動量は、アクセルペダル10の踏み込み量に対応するようになっている。 【0009】16は前記ロードセル8から突出するセンサロッド8aの先端部に軸心方向位置調節自在に螺装される調節用の連結体であって、該連結体16には作動弾機17の一端部が係止されている。そして該作動弾機17の他端部は、前記インナーワイヤー11の先端に係止されており、そしてアクセルペダル10の踏み込みに連動して移動体13が移動した場合に、作動弾機17は、その移動に追随して伸長して移動体13の大きな移動量がロードセル8に作用するのを回避(移動ストロークの吸収)し、そして作動弾機17が伸長した分の負荷をロードセル8に作用するようになっており、ロードセル8は、この作動弾機17が伸長した分の負荷に相当する歪み量に相当する電圧信号を制御部7に出力するようになっている。尚、18は作動弾機17の不用意な振れを防止するための振れ防止体であって、作動弾機17が直線状態で貫通状に内嵌できるように設定されるコントローラ6に固着されている。 【0010】叙述の如く構成されたものにおいて、レーシングカートを走行せしめる場合に、搭乗するドライバーがアクセルペダル10の踏み込み量調整をすることでスピード制御をすることになるが、その場合の踏み込み量は、従来のようにポテンショメータに設けられる回動軸の回動量に変換されるのではなく、ロードセル8によって歪み量に変換され、該変換に基づいた電圧信号が制御部7に出力されて原動機5の駆動制御がなされることになる。つまり、アクセルペダル10を踏み込んだ場合に、その踏み込み量に対応して移動体13が移動することになり、一方、ロードセル8は、移動体13の前記踏み込み移動に連動した作動弾機17の伸長に伴う蓄勢力(引張り力)を歪み負荷として受け、この受けた負荷に対応した電圧をアクセル踏み込み量として制御部7に出力することになり、該制御部7は、ロードセル8からの電圧信号に対応する制御指令を原動機5に出力することになって原動機のトルク、延いては車(カート)の走行速度の制御がなされることになる。 【0011】このように本発明が実施された形態においては、感知精度に優れ、アクセルペダル10からインナーワイヤー11に至る直線的な動きを、ポテンショメータのように回動に変換することなくそのまま直線的な移動体13の動きとして受けることができ、かつワイヤー移動量とポテンショメータ回転角を一致させるための減速機が不必要であるので、構造が簡単になって小型化が果たせ、組付け精度の向上を達成できる。そして、ロードセル8に与えられる負荷は、移動体13の移動によってではなく、移動体13の移動に連繋した作動弾機17の伸長量に比例したものであるから、負荷検出部が僅かな変位量しか持たないロードセル8を用いながら、ドライバーの操作感覚を損なうことがない状態で精度の高いアクセル操作ができることになる。 【0012】そしてこのものでは、作動弾機17についてはバネ常数の小さいものにして精度の高いロードセル8を採用し、そして復帰弾機15については操作感覚に対応してバネ常数の大きいものにすることができ、この結果、ポテンショメータを採用する従来のもののように、ポテンショメータに復帰弾機の蓄勢力が作用するようなことも回避し得て、構造の簡略化に寄与できる。 【0013】しかもこのものでは、作動弾機17は、振れ防止体18により振れ防止される構成になっているから、機体振動を受けてのバネ振動を防止して、ロードセル8へ加える荷重の内、作動弾機17の振動によって生じる余分な負荷を回避する配慮がなされている。さらに、インナーワイヤー11、作動弾機17、そしてロードセル8を直線状に配置して構成できるため、小型コンパクト化にさらに寄与できることになる。尚、本発明を実施するにあたり、前記実施の形態では移動体13にインナーワイヤー11を固定状態で貫通させ、インナーワイヤー11と作動弾機17とを連結したが、インナーワイヤー11を移動体13に連結し、該移動体13を作動弾機17に連結してもよいことはいうまでもない。さらに本発明は、図示しないバッテリーで電動式原動機を駆動して走行する電気自動車を原則としたものであって、前記実施の形態のようなレーシングカートに限定されないことはいうまでもないが、さらにエンジン(内燃機関)を搭載した所謂ハイブリッドカーにも採用することもできる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000144027 【氏名又は名称】株式会社ミツバ
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| 【出願日】 |
平成12年2月3日(2000.2.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085394 【弁理士】 【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
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| 【公開番号】 |
特開2001−218308(P2001−218308A) |
| 【公開日】 |
平成13年8月10日(2001.8.10) |
| 【出願番号】 |
特願2000−26025(P2000−26025) |
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