| 【発明の名称】 |
非接触給電用ピックアップ、搬送車及び搬送システム |
| 【発明者】 |
【氏名】▲高▼繁 聡
【氏名】南 秀明
【氏名】北吉 晴芳
【氏名】山本 建三
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| 【要約】 |
【課題】容量が大きく、コイルをピックアップコアに嵌め入れし易く軽量である非接触給電用ピックアップの提供。
【解決手段】その一部が開放されたエアギャップ14hを有する環状のピックアップコア14a〜14cと、ピックアップコア14a〜14cの磁路を巻回すように予め形成され、ピックアップコア14a〜14cに外嵌されたコイル14eとを備えた非接触給電用ピックアップ14。ピックアップコア14a〜14cは、磁路の断面形状を略一様になしてある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 その一部が開放されたエアギャップを有する環状のピックアップコアと、該ピックアップコアの磁路を巻回すように予め形成され、前記ピックアップコアに外嵌されたコイルとを備えた非接触給電用ピックアップであって、前記ピックアップコアは、前記磁路の断面形状を略一様になしてあることを特徴とする非接触給電用ピックアップ。 【請求項2】 その一部が開放されたエアギャップを同じ側にそれぞれ有すべく、2段に重ねてある環状の2つのピックアップコアと、該2つのピックアップコアの各磁路を巻回すようにそれぞれ予め形成され、前記2つのピックアップコアにそれぞれ外嵌された2つのコイルとを備えた非接触給電用ピックアップであって、前記2つのピックアップコアは、前記磁路の断面形状を略一様になしてあることを特徴とする非接触給電用ピックアップ。 【請求項3】 前記エアギャップは、前記ピックアップコアの開放された端面の面積を、前記磁路の断面積より大きくしてなしてある請求項1又は2記載の非接触給電用ピックアップ。 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載された非接触給電用ピックアップと、該非接触給電用ピックアップにより供給された電力により駆動されるモータとを備え、該モータが駆動されることにより、荷物の搬送を行うべくなしてあることを特徴とする搬送車。 【請求項5】 請求項4に記載された搬送車と、該搬送車がそれに沿って移動すべき案内レールと、該案内レールに沿って敷設され、前記搬送車に給電する為の給電線とを備えることを特徴とする搬送システム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、交流電源に接続された一次側回路の給電線から、これと物理的に非接触の状態で磁気結合させた二次側回路(コイル)により受電する非接触給電用ピックアップ、この非接触給電用ピックアップを用いた搬送車及びこの搬送車を用いた搬送システムに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、案内レールに沿って移動する搬送車により荷物の搬送を行う搬送システムが種々実施されており、工場内、倉庫内の物流の効率化が図られている。一般に、このような搬送車の走行には、走行用モータが使用されており、この走行用モータへの駆動電力は、案内レールに沿って敷設され交流電力が流れる給電線を介して供給される。 【0003】この給電方法には、従来、トロリー式と非接触方式とがある。トロリー式は、搬送車側に設けた集電子を給電線に接触させて給電する方式である。一方、非接触方式は搬送車側に設けたピックアップを給電線の近傍に配置し、ピックアップのコイルに誘導起電力を発生させて電力を得る方式である。トロリー式が集電子の摩耗によるメンテナンスの必要があり、また塵芥及び火花の発生という問題を有するのに対して、非接触方式ではそのような問題がなく、非接触方式の給電装置が多用されている。 【0004】図10は、特開平9−252552号公報に開示された従来の非接触給電用ピックアップの構成例を示す模式的断面図である。このピックアップ34は、案内レール1に沿って敷設されている給電線5から給電される。ピックアップ34を構成するピックアップコアは、磁性材料製の矩形板状をなす背板部34aの上、下端縁側からそれぞれ上、下板部34b,34cを平行に張り出し、上、下板部34b,34cの先端部の対向面に断面矩形の凸部34g,34gを固定して、側面視で略C字形をなすよう構成されており、背板部34aにはコイル34eを巻回してある。凸部34g,34g間の間隔は、給電線5の直径と略等大、又はこれよりも僅かに大きく設定されている。 【0005】案内レール1は、図10に示すように、互いに平行な上板部1uと下板部1dとの間に支柱部1pを渡して断面略I字形に構成されており、その一側面には長手方向に略一定間隔で支持腕 (図示せず) が取り付けられ、この支持腕を介して工場の天井等に吊り下げられた状態で設置されている。案内レール1における他側面には、同じその長手方向の全長にわたって、給電部を構成する給電線5が固定され、図9に示すように、電源部6と接続されている。給電線5は、案内レール1の側面に固定した多数のサポータ1aの各先端部に渡して、ループ状に配設されている。給電線5は、絶縁した細い素線を集束して形成した撚線を、樹脂材により被覆して構成されている。 【0006】このようなピックアップ34は、図10に示すように、そのC字形をなすピックアップコアの内側に、給電線5をコイル34eと接近した状態に位置させ、搬送車の移動に伴って給電線5のサポータ1aは凸部34g,34g間を通過するようにしてある。コイル34eで発生する誘導起電力は、コイル34eの巻数及び給電線5に供給する電力が同じであれば、ピックアップコアの長さ(給電線5の延在方向の長さ)で変化するから、負荷側で要求されるパワーとコイル34eの受電容量とに対応して、ピックアップコアの長さを変えることで必要とされる電力を得る方法が一般的に採用されている。 【0007】図11は、従来の他の非接触給電用ピックアップの構成例を示す模式的断面図である。このピックアップ44は、磁性材料製の矩形板状をなす背板部44aの上、下及び中央部からそれぞれ同側の側方に上板部44b、下板部44c及び中板部44dを相互に平行に張り出し、側面視でE字形をなすよう形成されたピックアップコアを有しており、ピックアップコアにおける中板部44dで区分されたその上、下の背板部44aに、リッツ線からなるコイル44e,44eを巻回して構成されている。 【0008】このようなピックアップ44は、その側面視でE字形をなす2箇所の凹所内で、各コイル44e,44eに接近した状態で、それぞれ給電線5の往復各線を位置させて設けられ、図9の非接触給電装置に示すように、電源部6から給電線5に供給される電力によって、コイル44e,44eに誘導起電力を発生させ、電力変換部7を経てモータMに供給するようにしてある。 【0009】コイル44eで発生する誘導起電力は、コイル44eの巻数及び給電線5に供給する電力が同じであれば、ピックアップコアの長さ(給電線5の延在方向の長さ)で変化するから、このピックアップ44では、給電線5の往復各線についてコイル44eを設け、負荷側で要求されるパワーに対応して、等価的にピックアップコアの長さを変えることで必要とされる電力を得ている。 【0010】上述したような非接触給電用ピックアップ及び非接触給電装置を使用したモノレール方式の搬送システムは、図8に示す模式図のようになっており、工場内のモノレール方式の案内レール10に、複数の搬送車2が懸架され、システムコントローラ3により駆動制御される。案内レール10は、搬送の目的に対応して図示しない各ステーションを結んで多重のループ状をなし、その各交差部には、何れか一方を選択的に利用するためのスイッチ・レール方式の分岐・合流部4が設けられている。 【0011】案内レール10は、一例として図11に示すように、互いに平行な上板部10uと下板部10dとの間に支柱部10pを渡して断面略I字形に構成されており、その一側面には長手方向に略一定間隔で支持腕 (図示せず) が取り付けられ、この支持腕を介して工場の天井等に吊り下げられた状態で設置されている。案内レール10における他側面には、同じその長手方向の全長にわたって、給電部を構成する給電線5の往復各線が固定され、図9に示すように、電源部6と接続されている。給電線5の往復各線は、案内レール10の側面に固定した上下一対の多数のサポータ10aの各先端部に渡して、ループ状に配設されている。給電線5は、絶縁した細い素線を集束して形成した撚線を、樹脂材により被覆して構成されている。 【0012】一方、搬送車2は、図7に示すように、コ字形をなす前後一対の車体枠21,22に渡して、被搬送物を着脱可能に取り付けるキャリア23を吊設して構成されている。車体枠21は、その上部の案内レール10の上面と対向する位置に、これに転接する駆動トロリ21aを、また、案内レール10の上下部両側面と対向する位置に、それぞれこれに転接する各一対の振れ止めローラ21b,21cをそれぞれ備えると共に、上部には、駆動トロリ21aに連繋するモータMが固定されている。また、車体枠21における案内レール10の給電線5と対向する部位には、図11に示すようなピックアップ44が設けられている。 【0013】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したような従来の非接触給電用ピックアップでは、図11に示したピックアップは、エアギャップでの磁路長が長い為、磁気抵抗が大きく、給電線との磁気結合状態が悪くなっていた。また、図10及び図11に示すピックアップは、ピックアップコアの断面形状が一様でない為、例えば、図12(c)に示すように成形した平角コイル44eを、図12(a)に示すような((b)は(a)の側面図)ピックアップコアのエアギャップ44fから下板部44cを経て背板部44a迄嵌め入れて製作する場合、下板部44c及び背板部44aの厚さの内、下板部44cから背板部44aへの屈曲部の厚さAが最大となるので、平角コイル44eの曲げ半径をこれに合わせて大きくしなければならず、必要以上に平角コイル44eが大きくなるという問題があった。また、作業性も悪かった。 【0014】本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、第1〜3発明では、容量が大きく、コイルをピックアップコアに嵌め入れし易く軽量である非接触給電用ピックアップを提供することを目的とする。第4発明では、その内蔵する非接触給電用ピックアップが、容量が大きく、コイルをピックアップコアに嵌め入れし易く軽量である搬送車を提供することを目的とする。第5発明では、その内蔵する非接触給電用ピックアップが、容量が大きく、コイルをピックアップコアに嵌め入れし易く軽量である搬送車を使用する搬送システムを提供することを目的とする。 【0015】 【課題を解決するための手段】第1発明に係る非接触給電用ピックアップは、その一部が開放されたエアギャップを有する環状のピックアップコアと、該ピックアップコアの磁路を巻回すように予め形成され、前記ピックアップコアに外嵌されたコイルとを備えた非接触給電用ピックアップであって、前記ピックアップコアは、前記磁路の断面形状を略一様になしてあることを特徴とする。 【0016】この非接触給電用ピックアップでは、ピックアップコアが、その一部が開放されたエアギャップを有し環状であり、コイルが、ピックアップコアの磁路を巻回すように予め形成され、ピックアップコアに外嵌され、ピックアップコアは、磁路の断面形状を略一様になしてある。これにより、ピックアップコアの磁路に余り関係がない部分が除去され、コイルをピックアップコアに嵌め入れし易く軽量である非接触給電用ピックアップを実現することが出来る。 【0017】第2発明に係る非接触給電用ピックアップは、その一部が開放されたエアギャップを同じ側にそれぞれ有すべく、2段に重ねてある環状の2つのピックアップコアと、該2つのピックアップコアの各磁路を巻回すようにそれぞれ予め形成され、前記2つのピックアップコアにそれぞれ外嵌された2つのコイルとを備えた非接触給電用ピックアップであって、前記2つのピックアップコアは、前記磁路の断面形状を略一様になしてあることを特徴とする。 【0018】この非接触給電用ピックアップでは、2つのピックアップコアが、その一部が開放されたエアギャップを同じ側にそれぞれ有すべく、2段に重ねてあり環状であり、2つのコイルが、2つのピックアップコアの各磁路を巻回すようにそれぞれ予め形成され、2つのピックアップコアにそれぞれ外嵌されており、2つのピックアップコアは、磁路の断面形状を略一様になしてある。これにより、容量が大きく、コイルをピックアップコアに嵌め入れし易く軽量である非接触給電用ピックアップを実現することが出来る。 【0019】第3発明に係る非接触給電用ピックアップは、前記エアギャップは、前記ピックアップコアの開放された端面の面積を、前記磁路の断面積より大きくしてなしてあることを特徴とする。 【0020】この非接触給電用ピックアップでは、エアギャップは、ピックアップコアの開放された端面の面積を、ピックアップコアの磁路の断面積より大きくしてなしてあるので、容量が大きく、コイルをピックアップコアに嵌め入れし易く軽量である非接触給電用ピックアップを実現することが出来る。 【0021】第4発明に係る搬送車は、請求項1〜3の何れかに記載された非接触給電用ピックアップと、該非接触給電用ピックアップにより供給された電力により駆動されるモータとを備え、該モータが駆動されることにより、荷物の搬送を行うべくなしてあることを特徴とする。 【0022】この搬送車では、非接触給電用ピックアップが、請求項1〜3の何れかに記載されており、モータが、この非接触給電用ピックアップにより供給された電力により駆動され、このモータが駆動されることにより、荷物の搬送を行う。これにより、その内蔵する非接触給電用ピックアップが、容量が大きく、コイルをピックアップコアに嵌め入れし易く軽量である搬送車を実現することが出来る。 【0023】第5発明に係る搬送システムは、請求項4に記載された搬送車と、該搬送車がそれに沿って移動すべき案内レールと、該案内レールに沿って敷設され、前記搬送車に給電する為の給電線とを備えることを特徴とする。 【0024】この搬送システムでは、搬送車が請求項4に記載されており、案内レールは、搬送車がそれに沿って移動し、給電線は、案内レールに沿って敷設され、搬送車に給電する。これにより、その内蔵する非接触給電用ピックアップが、容量が大きく、コイルをピックアップコアに嵌め入れし易く軽量である搬送車を使用する搬送システムを実現することが出来る。 【0025】 【発明の実施の形態】以下に、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき説明する。 実施の形態1.図1は、本発明に係る非接触給電用ピックアップの実施の形態1の構成を示す正面図(a)及び側面図(b)である。この非接触給電用ピックアップ14は、ピックアップコアが、磁性材からなり矩形板状をなす背板部14aの両端縁側からそれぞれ板部14b,14cを平行に張り出し、板部14b,14cの先端部14g,14fは、断面矩形のエアギャップ14hを形成するように、その対向面の間隔を狭めて、給電線5を取り囲むべく環状に形成してある。 【0026】ピックアップ14のコイル14eは、給電線5を流れる電流による磁束が通るピックアップコアの磁路を巻回すように、図2の正面図(a)及び側面図(b)に示すように、平角コイルに予め形成してある。上述したピックアップコアは、エアギャップ14h側から背板部14a迄、コイル14eを嵌め入れることが出来るように、断面形状を略一様にしてあり、特に板部14b,14cと背板部14aとの境界部は曲面形状に形成して、コイル14eを嵌め入れし易くしてある。エアギャップ14hは、エアギャップ14hを通じて給電線5を着脱可能な程度に迄狭めてあり、磁束が通るその断面積を、板部14b,14c及び背板部14aの断面積より大きくしてある。 【0027】図3は、ピックアップ14と給電線5との関係を示す模式的断面図であり、案内レール1が、互いに平行な上板部1uと下板部1dとの間に支柱部1pを渡して断面略I字形に構成されており、その一側面には長手方向に略一定間隔で支持腕 (図示せず) が取り付けられ、この支持腕を介して工場の天井等に吊り下げられた状態で設置されている。 【0028】案内レール1における他側面には、同じその長手方向の全長にわたって、給電部を構成する給電線5が固定されている。給電線5は、案内レール1の側面に固定した多数のサポータ1aの各先端部に渡して、ループ状に配設されている。給電線5は、絶縁した細い素線を集束して形成した撚線を、樹脂材により被覆して構成されている。 【0029】このようなピックアップ14は、図3に示すように、そのピックアップコアの内側に、給電線5をコイル14eと接近した状態に位置させ、搬送車の移動に伴って、給電線5のサポータ1aはエアギャップ14hを通過する。また、このように、エアギャップ14hを、それを通じて給電線5を着脱可能な程度に迄狭めてあり、磁束が通るその断面積を、板部14b,14c及び背板部14aの断面積より大きくしてあるので、磁路面積の拡大とエアギャップの縮小とによって磁気抵抗が大幅に低減され、この磁気抵抗の低減によって相互インダクタンスの増大、即ち受電容量を増大させることが出来る。 【0030】実施の形態2.図4は、本発明に係る非接触給電用ピックアップの実施の形態1の構成を示す正面図(a)及び側面図(b)である。この非接触給電用ピックアップ24のピックアップコアは、図1に示したピックアップ14のピックアップコア2個を、その開放された側を同側に向けて並列配置し、それぞれの板部14b,14c同士を相接した状態で固定して構成してあり、その相接した板部24b,24cの各先端部の間は、磁路には余り関係がない部分であるので、空間24dとしてある。 【0031】ピックアップ24の2つのコイル24eは、給電線5を流れる電流による磁束が通るピックアップコアの磁路を巻回すように、図5の正面図(a)及び側面図(b)に示すように、平角コイルに予め形成してある。上述したピックアップコアは、エアギャップ24h側から背板部24a迄、コイル24eを嵌め入れることが出来るように、断面形状を略一様にしてあり、特に板部24b,24cと背板部24aとの境界部は曲面形状に形成して、コイル24eを嵌め入れし易くしてある。エアギャップ24hは、エアギャップ24hを通じて給電線5を着脱可能な程度に迄狭めてあり、磁束が通るその断面積を、板部24b,24c及び背板部24aの断面積より大きくしてある。 【0032】図6は、ピックアップ24と給電線5との関係を示す模式的断面図であり、案内レール10が、互いに平行な上板部10uと下板部10dとの間に支柱部10pを渡して断面略I字形に構成されており、その一側面には長手方向に略一定間隔で支持腕 (図示せず) が取り付けられ、この支持腕を介して工場の天井等に吊り下げられた状態で設置されている。 【0033】案内レール10における他側面には、同じその長手方向の全長にわたって、給電部を構成する給電線5が固定されている。給電線5の往復各線は、案内レール10の側面に固定した上下一対の多数のサポータ10aの各先端部に渡して、ループ状に配設されている。給電線5は、絶縁した細い素線を集束して形成した撚線を、樹脂材により被覆して構成されている。 【0034】このようなピックアップ24は、図6に示すように、そのピックアップコアの内側に、給電線5の往復各線をそれぞれコイル24eと接近した状態に位置させ、搬送車の移動に伴って、給電線5の往復各線のサポータ10aは各エアギャップ24hを通過する。 【0035】各エアギャップ24hは、それを通じて給電線5の往復各線を着脱可能な程度に迄狭めてあり、磁束が通るその断面積を、板部24b,24c及び背板部24aの断面積より大きくしてあるので、磁路面積の拡大とエアギャップの縮小とによって磁気抵抗が大幅に低減され、この磁気抵抗の低減によって相互インダクタンスの増大、即ち受電容量を増大させることが出来る。また、ピックアップコアは、実施の形態1の場合と比較してその2個分であるから、簡単な構成で受電容量を2倍にすることが出来る。ピックアップコアの個数は、必要とする受電容量を満たす値となる迄、任意に増設することが出来る。 【0036】実施の形態3.図7は、本発明に係る搬送車の実施の形態の構成を示す模式的側面図である。この搬送車2は、コ字形をなす前後一対の車体枠21,22に渡して、被搬送物を着脱可能に取り付けるキャリア23を吊設して構成されている。車体枠21は、その上部の案内レール10の上面と対向する位置に、これに転接する駆動トロリ21aを、また、案内レール10の上下部両側面と対向する位置に、それぞれこれに転接する各一対の振れ止めローラ21b,21cをそれぞれ備えると共に、上部には、駆動トロリ21aに連繋するモータMが固定されている。また、車体枠21における案内レール10の給電線5と対向する部位には、実施の形態2において説明したピックアップ24が設けられている。 【0037】このような構成の搬送車2は、ピックアップ24により供給された電力により、モータMが駆動し、モータMが駆動することにより、モータMに連繋する駆動トロリ21aが、案内レール10の上面を転動する。搬送車2は、駆動トロリ21aが案内レール10の上面を転動することにより、案内レール10に沿って移動し、キャリア23に着脱可能に取り付けてある被搬送物を搬送する。 【0038】実施の形態4.図8は、本発明に係る搬送システムの実施の形態の構成を示す模式的斜視図である。この搬送システムは、工場内のモノレール方式の上述した案内レール10に、実施の形態3において説明した複数の搬送車2が懸架され、システムコントローラ3により駆動制御される。案内レール10は、搬送の目的に対応して図示しない各ステーションを結んで多重のループ状をなし、その各交差部には、何れか一方を選択的に利用するためのスイッチ・レール方式の分岐・合流部4が設けられている。 【0039】案内レール10は、実施の形態3において説明したように、互いに平行な上板部10uと下板部10dとの間に支柱部10pを渡して断面略I字形に構成されており、その一側面には長手方向に略一定間隔で支持腕 (図示せず) が取り付けられ、この支持腕を介して工場の天井等に吊り下げられた状態で設置されている。案内レール10における他側面には、同じその長手方向の全長にわたって、給電部を構成する給電線5の往復各線が固定され、電源部6と接続されている。給電線5の往復各線は、案内レール10の側面に固定した上下一対の多数のサポータ10aの各先端部に渡して、ループ状に配設されている。給電線5は、絶縁した細い素線を集束して形成した撚線を、樹脂材により被覆して構成されている。 【0040】このような構成の搬送システムでは、図9に示すような非接触給電装置により、給電線5に電源部6から交流電流が供給されている。搬送車2は、実施の形態2において説明したピックアップ24(図6)を内蔵しており、このピックアップの2つの非接触給電用コイル24eと給電線5の往復各線との磁気結合による誘導起電力が、電力変換部7により所望の電力に変換される。この変換された電力はモータMを駆動し、モータMが駆動することにより、モータMに連繋する駆動トロリ21a(図7)が、案内レール10の上面を転動する。搬送車2は、駆動トロリ21aが案内レール10の上面を転動することにより、案内レール10に沿って移動し、キャリア23に着脱可能に取り付けてある被搬送物を搬送する。 【0041】 【発明の効果】第1発明に係る非接触給電用ピックアップによれば、コイルをピックアップコアに嵌め入れし易く軽量である非接触給電用ピックアップを実現することが出来る。 【0042】第2,3発明に係る非接触給電用ピックアップによれば、容量が大きく、コイルをピックアップコアに嵌め入れし易く軽量である非接触給電用ピックアップを実現することが出来る。 【0043】第4発明に係る搬送車によれば、その内蔵する非接触給電用ピックアップが、容量が大きく、コイルをピックアップコアに嵌め入れし易く軽量である搬送車を実現することが出来る。 【0044】第5発明に係る搬送システムによれば、その内蔵する非接触給電用ピックアップが、容量が大きく、コイルをピックアップコアに嵌め入れし易く軽量である搬送車を使用する搬送システムを実現することが出来る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003355 【氏名又は名称】株式会社椿本チエイン
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| 【出願日】 |
平成11年12月20日(1999.12.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100078868 【弁理士】 【氏名又は名称】河野 登夫
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| 【公開番号】 |
特開2001−177901(P2001−177901A) |
| 【公開日】 |
平成13年6月29日(2001.6.29) |
| 【出願番号】 |
特願平11−361620 |
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