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【発明の名称】 車両用電源装置
【発明者】 【氏名】竹本 明

【氏名】定平 誠二

【氏名】瀬尾 宣英

【氏名】吉野 道夫

【氏名】水島 善夫

【氏名】赤星 英明

【要約】 【課題】キャパシタの電力を効率良く使用する車両用電源装置の提供。

【解決手段】バッテリ4とPC5との電気的な接続状態を、PC5の充電量に応じて、切り替えユニット1のスイッチング素子Q1乃至Q4の動作状態をECU10によって制御することにより、直列接続または並列接続に切り替えると共に、並列接続に切り替えたときには、PC5の端子電圧の降下に応じてスイッチング素子Qs1及びQs2のスイッチング周波数を制御することにより、切り替えユニット1の端子T3における昇圧動作も実行する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 高電力を充放電可能なバッテリと、該バッテリと比較して小電力を短時間で充放電可能なキャパシタとを備える車両用電源装置であって、前記キャパシタの使用状態を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された使用状態に応じて、前記バッテリと前記キャパシタとの電気的な接続状態を、直列接続または並列接続に切り替える切り替え制御手段と、を備えることを特徴とする車両用電源装置。
【請求項2】 前記検出手段は、前記キャパシタの使用状態として、該キャパシタの端子電圧を検出しており、前記切り替え制御手段は、前記バッテリと前記キャパシタとの電気的な接続状態を、前記キャパシタの放電時の端子電圧が所定値より大きいときには並列接続に切り替えると共に、該所定値より小さいときには直列接続に切り替えることを特徴とする請求項1記載の車両用電源装置。
【請求項3】 前記切り替え制御手段は、前記キャパシタの端子電圧を、前記並列接続状態において前記バッテリの端子電圧より大きな電圧に昇圧する昇圧手段を含むことを特徴とする請求項2記載の車両用電源装置。
【請求項4】 前記検出手段は、前記キャパシタの使用状態として、回生電力の供給が前記該キャパシタに対して行われているか否かを検出しており、前記切り替え制御手段は、回生電力の供給が行われていることが前記検出手段によって検出されたときに、前記バッテリと前記キャパシタとの電気的な接続状態を並列接続に切り替えることを特徴とする請求項1記載の車両用電源装置。
【請求項5】 更に、前記車両用電源装置が搭載された車両が登坂走行を行っているか否かを検出する登坂走行検出手段を備え、前記切り替え制御手段は、前記登坂走行検出手段によって登坂走行中であることが検出されたときに、前記バッテリと前記キャパシタとの電気的な接続状態を直列接続に切り替えることを特徴とする請求項1記載の車両用電源装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、電気自動車等の駆動モジュールに適用して好適な車両用電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電気自動車等の車両の駆動モジュールには、三相交流モータを駆動するインバータに電力を供給する電源装置として、バッテリと、そのバッテリの電力を補うパワー供給用キャパシタ(以下、PC)とが搭載されており、これにより、電気自動車の加速性能を改善する技術が採用されている。
【0003】図7は、車両用電源装置に採用されるバッテリとパワー供給用キャパシタの一般的な出力特性を示す図であり、充電状態(SOC:State of Charge)が定格の100%程度に十分蓄電されている状態においては、PCの端子電圧の方がバッテリの端子電圧より高いため、放電開始初期においてはバッテリの電力を補い加速性能を改善することができる。
【0004】しかしながら、PCの充電容量はバッテリの充電容量と比較して小さな容量であるため、放電(モータの駆動)を続けるとほどなくPCの端子電圧は急速に低下し、バッテリの端子電圧より低くなってしまうため、PC内のエネルギを効率良く使い切ることができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、例えば特開平9−322314号には、図8に示すように、バッテリ104とPC105とをモータ103の制御用インバータ102に並列に接続すると共に、コンバータ(昇圧回路)101によってPC電圧がバッテリ電圧より小さくなることを防止する技術が提案されている。この昇圧技術は、サイリスタ等のスイッチング素子QSによってPC105の通電を断続させ、これによりコイル(DCL)に生じる過渡電流を利用して、コンバータ101の出力端子電圧を昇圧する技術であり、放電の継続によってPCの端子電圧が低下するのに応じてスイッチング素子QSをスイッチングさせれば、PC105に充電されているエネルギを効率良く使い切ることができる。しかしながら、コンバータ101によって当該機能を実現するためにはDCLの容量をかなり大きくする必要があり、重量増加の一因となることから、移動体である電気自動車に採用するのは現実的でない。
【0006】また、図9に示すように、切り替えボックス201に設けたスイッチング素子QA,QBを適宜オン・オフさせるにより、力行時には、バッテリ204とPC205とを直列接続で放電させると共に、PC205の出力電圧が0Vに近づいたらバッテリ204だけを選択し、電力回生時には、PC205だけをインバータ202に接続すると共に、PC205の出力電圧が所定の上限値に近づいたらバッテリ204だけを選択する技術が提案されており、この技術によれば、重量増加の要因となるDCLを搭載することなく、PC205のエネルギを使い切ることができるが、PC205には常時電流が流れるため、転極や過電流を防止するためのバイパス回路が別途必要であり、充電時の制約も多い。
【0007】そこで本発明は、キャパシタの電力を効率良く使用する車両用電源装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、本発明に係る車両用電源装置は、以下の構成を特徴とする。
【0009】即ち、例えば化学反応を利用して高電力を充放電可能なバッテリと、該バッテリと比較して小電力を短時間で充放電可能なキャパシタとを備える車両用電源装置であって、前記キャパシタの使用状態を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された使用状態に応じて、前記バッテリと前記キャパシタとの電気的な接続状態を、直列接続または並列接続に切り替える切り替え制御手段とを備えることを特徴とする。
【0010】また、例えば前記検出手段が、前記キャパシタの使用状態として該キャパシタの端子電圧を検出している場合において、前記切り替え制御手段は、前記バッテリと前記キャパシタとの電気的な接続状態を、前記キャパシタの放電時の端子電圧が所定値より大きいときには並列接続に切り替えると共に、該所定値より小さいときには直列接続に切り替えると良い。
【0011】また、前記切り替え制御手段は、前記キャパシタの端子電圧を、前記並列接続状態において前記バッテリの端子電圧より大きな電圧に昇圧する昇圧手段を含むと良い。
【0012】また、例えば前記検出手段が、前記キャパシタの使用状態として回生電力の供給が前記該キャパシタに対して行われているか否かを検出している場合において、前記切り替え制御手段は、回生電力の供給が行われていることが前記検出手段によって検出されたときに、前記バッテリと前記キャパシタとの電気的な接続状態を並列接続に切り替えると良い。
【0013】また、例えば前記車両用電源装置が搭載された車両が登坂走行を行っているか否かを検出する登坂走行検出手段(例えばナビゲーションユニット等)を更に備える場合において、前記切り替え制御手段は、前記登坂走行検出手段によって登坂走行中であることが検出されたときに前記バッテリと前記キャパシタとの電気的な接続状態を直列接続に切り替えると良い。
【0014】
【発明の効果】上記の本発明によれば、キャパシタの電力を効率良く使用する車両用電源装置の提供が実現する。
【0015】即ち、請求項1の発明によれば、前記バッテリと前記キャパシタとの電気的な接続状態が、例えば前記キャパシタの放電時の端子電圧に応じて並列接続または直列接続に切り替えられるため(請求項2)、そのキャパシタの電力を効率良く使用することができる。
【0016】また、請求項3の発明によれば、並列接続状態において前記キャパシタの端子電圧が前記バッテリの端子電圧より大きい状態に維持されるため、前記キャパシタ内の電気エネルギを効率良く放電させることができる。
【0017】また、請求項4の発明によれば、外部より入力された回生電力を、前記バッテリと比較して短時間で充放電可能な前記キャパシタに効率良く充電することができる。
【0018】また、請求項5の発明によれば、充電性能の効率を向上しつつ、動力性能に優れた登坂走行を行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両用電源装置を、電気自動車の駆動モジュールに適用した実施形態として、図面を参照して詳細に説明する。
【0020】図1は、本実施形態における車両用電源装置のシステム構成を示す図である。
【0021】同図において、インバータ2は、三相交流モータ3の回転を制御する。バッテリ4は、高電力を化学反応を利用して充放電可能な主電源であり、インバータ2の入力端子に接続されると共に、切り替えユニット1の端子T3及びT4にも接続されいる。PC5は、バッテリ4と比較して小電力を短時間で充放電可能な電気2重層コンデンサ等を利用した補助電源であり、切り替えユニット1の端子T1及びT2に接続されいる。切り替えユニット1は、電子制御ユニット(ECU)10の制御に従って、バッテリ4とPC5との電気的な接続状態を、直列接続または並列接続に切り替えることができる。
【0022】即ち、切り替えユニット1には、PC5の通電を断続させるサイリスタ等のスイッチング素子Qs1及びQs2、その断続する電流によって過渡電流を発生させるコイル(DCL)、そして、バッテリ4とPC5とを直列接続または並列接続に切り替えるスイッチング素子Q1乃至Q4が設けられている。これらのスイッチング素子は、ECU1に備えられたマイクロコンピュータ(不図示)により、後述する如く適宜オン・オフが制御され、これにより、PC5の端子電圧の昇圧動作、並びにバッテリ4及びPC5の接続切り替え動作が実現する。
【0023】次に、並列接続と直列接続とを切り替えるタイミングについて説明する。
【0024】図4は、本実施形態における車両用電源装置の回路切り替え動作とPCの端子電圧との関係を説明する図であり、同図に示す負の傾きの直線は、放電を継続するのに応じて端子電圧が低下する一般的なパワー供給用キャパシタの出力特性を示す。
【0025】本実施形態では、係る出力特性を有するPC5の端子電圧が、所定の上限値にある充電状態(即ち、SOCが定格の100%程度に十分蓄電されている状態)から放電(モータ3の駆動)が継続されることにより、PC5の端子電圧が所定のしきい値V1に低下するまではバッテリ4とPC5とを並列に接続しておき、当該しきい値V1より小さくなったときには、バッテリ4とPC5とを直列接続に切り替えて使用する。この場合、当該しきい値V1は、バッテリ4の端子電圧より大きく設定しておけば、並列接続時にはバッテリ4の端子電圧よりPC5の端子電圧が高く、直列接続時にはバッテリ4の端子電圧とPC5の端子電圧とが加算された状態となるため、何れの接続状態においてもPC5内に充電されているエネルギを効率良く放電させることができる。
【0026】また、しきい値V1は、大きな値に設定する程、DCLの容量及び物理的な大きさを小さくすることができるため、軽量化を求められる移動体の電源装置としては望ましい。しかしながら、並列接続から直列接続に切り替えた際には、インバータ2に印加される入力電圧が、並列状態における合成電圧から、バッテリ4の端子電圧とPC5の端子電圧(=しきい値V1)との加算電圧に急変することになるため、当該しきい値V1を大きな値に設定する程、インバータ2には大きな電位差が印加されてしまうため、インバータ2に悪影響を与えると共に、車両の乗り心地に影響を与えるモータ3のトルク変動の要因ともなる。従って、しきい値V1の設定については、インバータ2の定格(性能)により許容される範囲であって、且つ体感的に許容されるトルク変動の範囲内で、できるだけ大きな電圧値とすると良い。
【0027】次に、並列接続時及び直列接続時の動作状態について説明する。
【0028】図2は、本実施形態における車両用電源装置の並列接続時の電流の流れを説明する図であり、このときの放電電流の流れを、図2に矢印で示す。
【0029】同図において、スイッチング素子Q1はオフ状態、スイッチング素子Q2は導通状態、スイッチング素子Q3はオフ状態、そして、スイッチング素子Q4は導通状態に設定されることにより、バッテリ4とPC5とは、電気的に並列接続の状態にある。
【0030】また、この並列接続の状態において、スイッチング素子Qs1及びQs2は、PC5の端子電圧が低下するのに応じてスイッチングを繰り返す。これにより、そのスイッチング動作に応じてPC5の通電がDCLにおいて断続される状態となり、DCLには過渡電流が生じるため、PC5の端子電圧は昇圧された状態となり、且つ上記のようにスイッチング素子Q2は導通状態に設定されているため、切り替えユニット1の端子T3における端子電圧は、常にバッテリ4の端子電圧より高い状態に維持される。
【0031】図3は、本実施形態における車両用電源装置の直列接続時の電流の流れを説明する図であり、このときの放電電流の流れを、図3に矢印で示す。
【0032】同図において、スイッチング素子Q1はオフ状態、スイッチング素子Q2はオフ状態、スイッチング素子Q3は導通状態、そして、スイッチング素子Q4はオフ状態に設定されると共に、スイッチング素子Qs1及びQs2は、何れもオフ状態に設定されることにより、バッテリ4とPC5とは、電気的に直列接続の状態にある。
【0033】このように、バッテリ4とPC5との電気的な接続状態を、PC5の充電量に応じて、切り替えユニット1によって直列接続、または並列接続に切り替えれば、PC5の電気エネルギを効率良く使用する(使い切る)ことができる。
【0034】次に、上述した切り替えユニット1による電源切り替え制御を、電気自動車の登坂走行時に適用した場合について説明する。
【0035】図5は、本実施形態における車両用電源装置を搭載した電気自動車の登坂走行時の電源切り替え制御を説明する図である。
【0036】まず、アクセル開度αの変化量が略0の定常走行時においては、並列接続を選択すると共に、登坂走行を開始した初期の段階においては、一般に、同図に示すように乗員によるアクセル開度αの変化量が大きくなるため、要求される走行出力(登坂能力)を実現すべく、並列接続から直列接続に切り替える。
【0037】そして、登坂走行が終了する後期の段階においては、乗員はアクセル開度αを、登坂走行を開始する以前の定常走行時のアクセル開度、或いはその開度より小さなアクセル開度にまで抑制するのが一般的であるため、このタイミングで直列接続から並列接続に切り替える。
【0038】図6は、本実施形態における車両用電源装置を搭載した電気自動車の電源切り替え処理を示すフローチャートであり、ECU10の不図示のCPUが実行する制御手順を示す。
【0039】同図において、ステップS1〜ステップS3:不図示のナビゲーションユニットからナビゲーション情報(或いは道路側のインフラから道路に関する情報を入手しても良い)を入手し(ステップS1)、その入手した情報に基づいて、自車両が登坂走行を行っているか否かを判断し(ステップS2)、この判断でNOのとき(登坂走行は行っていないとき)にはステップS10に進み、YES(登坂走行中)のときには、当該入手情報に基づいて現在走行中の登坂の長さを判定する(ステップS3)。
【0040】尚、ステップS3における登坂の長さ判定は、現在までの所定期間におけるアクセル開度αの移動平均値を制御周期毎に算出すると共に、ある程度の長さを越える登り坂を走行するときにはアクセルを大きく踏み込むというドライバの一般的な運転特性を利用して、その算出した移動平均値が所定値を越えた場合には長い登坂であると判断しても良い。
【0041】ステップS4,ステップS5:ステップS3にて判定した登坂の長さが所定距離より長いか否かを判断し(ステップS4)、この判断でNOのとき(登坂が所定距離より短いとき)にはステップS10に進み、YESのとき(登坂が所定距離より長いとき)には、所定期間におけるアクセル開度αの変化量が所定値Δαより大きいか否かを判断する(ステップS5)。
【0042】ステップS6:ステップS5にてアクセル開度αの変化量が所定値Δαより小さいと判断されたので、本ステップでは、内部フラグFLが1であるかを判断し、この判断でNO(FL=0)のときにはステップS10に進み、YES(FL=1)のときにはステップS7に進む。この内部フラグFLは、前回の制御周期におけるステップS5の判断でアクセル開度αの変化量が所定値Δαを越えていたことを記憶するための処理フラグであり、図5に期間Pで示すように、登坂走行の初期においてはアクセルが大きく踏み込まれ、その後アクセルの踏み込みを少々戻すというドライバの一般的な運転特性があるため、登坂走行を開始したので直列接続にして間もないのに、アクセルが戻されたタイミングで再び並列接続に切り替えられることを防止するために利用される。
【0043】ステップS7,ステップS8:ステップS5にてアクセル開度αの変化量が所定値Δαより大きいと判断された、或いはステップS5にてFL=1と判断されたので、本ステップでは、バッテリ4とPC5とを直列接続する(或いは直列接続を維持する)ことを決定し(ステップS7)、内部フラグFLを1に設定する(ステップS8)。
【0044】ステップS9,ステップS12:PC5の現時点における充電量(蓄電量)が所定値PCoより少ないか否かを判断し(ステップS9)、この判断でYES(充電量<PCo)のときには、現時点で既に直列接続の場合にはこれ以上直列接続を維持しているとPC5の転充電のおそれがあるため並列接続設定を行うべくステップS10に進み、NO(充電量≧PCo)のときには、アクセル開度αが所謂略全閉(踏み込み量が略ゼロ)の状態かを判断すべく、アクセル開度αが所定値α1より小さいかを判断する(ステップS12)。
【0045】そして、ステップS12の判断でYES(α<α1)のときにはステップS10に進み、NO(α≧α1)のときには、自車両の登坂走行が継続されていると判断されるためステップS13に進む。
【0046】ここで、ステップS12にてアクセル開度αが所定値α1より小さいと判断したときに並列接続設定を行うべくステップS10に進む理由について説明すれば、アクセル開度αが略全閉状態であるという状況は、自車両の登坂走行が略終了に近づき、ドライバがアクセルの踏み込みを緩めて平地走行のための速度調整を開始したことによって減速等が起こり、インバータ2及びモータ3による電力回生動作が開始される可能性が有ると判断することができ、インバータ2から出力される回生電力をバッテリ4と比較して短時間で充電可能なPC5に高効率で充電するためには、直列接続の状態より並列接続が望ましいからである。
【0047】ステップS10,ステップS11:バッテリ4とPC5とを並列接続する(或いは並列接続を維持する)ことを決定し(ステップS10)、内部フラグFLを0に設定し(ステップS11)、ステップS15に進む。尚、ステップS10では、バッテリ4によるPC5の充電を開始すると良い。
【0048】ステップS13:PC5の現時点における充電量が所定値PCoより大きく、且つ所定値PC1より少ないか否かを判断し、この判断でYES(PCo<充電量<PC1)のときにはステップS14に進み、NO(充電量>PC1)のときには、PC5の現時点における充電量が十分であると判断できるためステップS7にて決定した直列接続を実行(または維持)すべくステップS15に進む。ここで、所定値PC1は、PC5の定格のフル充電量の25%程度の値に設定すれば良い。
【0049】ステップS14:自車両の車速Vが所定値V1より大きいか否かを判断し、この判断でYES(V>V1)のときには、直列接続の状態から並列接続に切り替えても発生するトルクショックは小さく、乗員は違和感を感じないと判断できるため、並列接続設定を行うべくステップS10に進み、NO(V≦V1)のときには、ステップS7にて決定した直列接続を実行(または維持)すべくステップS15に進む。
【0050】ステップS15:ステップS8またはステップS11にて設定された内部フラグFLの状態に応じて、切り替えユニット1のスイッチング素子Q1乃至Q4の動作状態を、図2及び図3を参照して上述した如く、直列接続または並列接続に制御し、リターンする。また、本ステップにおいて並列接続に切り替えた場合には、PC5の端子電圧の降下に応じてスイッチング素子Qs1及びQs2のスイッチング周波数を制御することにより、切り替えユニット1の端子T3における昇圧動作も実行する。
【0051】尚、上記の切り替え制御処理において、並列接続から直列接続に切り替えるタイミングを、ナビ情報等により予め検出可能な上り坂の開始位置、或いはその手前近傍の位置に設定せず、アクセルが大きく踏み込まれて高加速(高出力)を開始してからに設定しているのは、一般的な乗員の特性として、定常走行時と比較して加速状態の場合のほうが乗員のトルクショックに対する許容範囲が大きいからである。
【0052】また、上記のステップS9及びステップS13の判断は、充電量にて行うのではなく、PC5の端子電圧を、所定の電圧と比較しても良い。
【0053】このように、上記の切り替え制御処理によれば、車両の走行状態に応じてバッテリ4とPC5との電気的な接続が切り替えユニット1によって適宜切り替えられるため、PC5の電気エネルギを効率良く使用することができる。
【出願人】 【識別番号】000003137
【氏名又は名称】マツダ株式会社
【出願日】 平成11年11月4日(1999.11.4)
【代理人】 【識別番号】100076428
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康徳 (外1名)
【公開番号】 特開2001−136607(P2001−136607A)
【公開日】 平成13年5月18日(2001.5.18)
【出願番号】 特願平11−314077