| 【発明の名称】 |
台車への給電装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】武藤 栄一
【氏名】伊谷 登
【氏名】新阜 輝一
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| 【要約】 |
【課題】台車のいずれの移動方向においても、給電ケーブルを捻ることなく、直線的に巻き戻し、巻き取りを行えるようにして、給電ケーブルを保護しながら、給電を確実に行うことができる台車への給電装置を提供すること。
【解決手段】横行及び走行可能に構成した台車2への給電装置において、台車2に、台車2の横行に追従して移動しながら固定側から給電を受ける中継ユニット6を分離可能に設けるとともに、台車2の走行に従って走行側の給電ケーブルK2の巻き戻し、巻き取りを可能とする給電ケーブルドラム8を台車2に搭載し、走行側の給電ケーブルK2を介して中継ユニット6から台車2へ給電を行うようにする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 横行及び走行可能に構成した台車への給電装置において、台車に、台車の横行に追従して移動しながら固定側から給電を受ける中継ユニットを分離可能に設けるとともに、台車の走行に従って走行側の給電ケーブルの巻き戻し、巻き取りを可能とする給電ケーブルドラムを配設し、走行側の給電ケーブルを介して中継ユニットから台車へ給電を行うようにしたことを特徴とする台車への給電装置。 【請求項2】 中継ユニットに、台車の横行に従って横行側の給電ケーブルの巻き戻し、巻き取りを可能とする給電ケーブルドラムを配設したことを特徴とする請求項1記載の台車への給電装置。 【請求項3】 台車に横行用車輪と走行用車輪を配設するとともに、これら横行用車輪と走行用車輪の少なくとも一方を昇降機構により昇降可能に構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の台車への給電装置。 【請求項4】 台車の横行方向に沿って、中継ユニットを介して台車の位置決めを行う中継ユニットステーションを複数配設したことを特徴とする請求項1、2又は3記載の台車への給電装置。 【請求項5】 横行用車輪を昇降機構により昇降可能に構成し、横行用車輪を上昇させることにより、台車及び走行用車輪を相対的に降下させるとともに、中継ユニットを中継ユニットステーション上に位置決めしながら載置するようにしたことを特徴とする請求項4記載の台車への給電装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、横行方向と走行方向とに移動できるように構成された台車において、給電ケーブルに捻れなどの負担を掛けることなく直線的に巻き戻しや巻き取りを行って、円滑に給電できるようにした台車への給電装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】互いに直交する横行方向と走行方向とに選択的に移動できるようにした台車としては、例えば、並列配置される沈澱池に汚泥掻寄手段を駆動する台車を配置し、この台車を各沈澱池に順番に移動させ、かつ沈澱池毎にその長手方向に沿って走行させることにより、汚泥を掻き寄せるようにしたものがある。そして、選択的に横行と走行とを行えるようにするとともに、台車上にケーブルドラムを配設し、ケーブルドラムに巻収する給電ケーブルを、台車の横行及び走行に追従して巻き戻し、あるいは巻き取りを行うことにより、台車の移動に追従して同一の電源より連続して給電するようにしている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の台車への給電装置では、台車の横行時と走行時のいずれにおいても、1つのケーブルドラムに巻収した給電ケーブルから給電することから、給電ケーブルを台車の移動方向に沿わせるためには、台車の横行方向と走行方向の変換点で、給電ケーブルをシーブ等により角度を変えて導く必要がある。しかしながら、このように角度を変えた状態で給電ケーブルの巻き戻しや巻き取りを行うと、給電ケーブルに捻れが生じることから、この捻れ部で給電ケーブルに負荷が掛かることになり、台車を繰り返し運転すると、給電ケーブルを損傷して給電ケーブルそのものの寿命を著しく縮めるという問題があった。 【0004】本発明は、上記従来の台車への給電装置の有する問題点を解決し、台車のいずれの移動方向においても、給電ケーブルを捻ることなく、直線的に巻き戻し、巻き取りを行えるようにして、給電ケーブルを保護しながら、給電を確実に行うことができる台車への給電装置を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明の台車への給電装置は、横行及び走行可能に構成した台車への給電装置において、台車に、台車の横行に追従して移動しながら固定側から給電を受ける中継ユニットを分離可能に設けるとともに、台車の走行に従って走行側の給電ケーブルの巻き戻し、巻き取りを可能とする給電ケーブルドラムを配設し、走行側の給電ケーブルを介して中継ユニットから台車へ給電を行うようにしたことを特徴とする。この場合、走行側の給電ケーブルドラムは、台車、中継ユニットのいずれにも配設することができる。また、固定側から中継ユニットへの給電は、給電ケーブル、トロリー線等を介して行うことができる。 【0006】本発明の台車への給電装置では、台車が横行するときには中継ユニットから給電を行う一方、台車が走行するときには、この中継ユニットを横行と走行の変換点で分離し、別に設けた走行側の給電ケーブルドラムによって走行側の給電ケーブルの巻き戻し、巻き取りを行うことから、台車のいずれの移動方向においても給電ケーブルを捻ることがなく、これにより、台車の繰り返し運転においても給電ケーブルの損傷を防止し、その寿命を長くすることができる。 【0007】この場合、中継ユニットに、台車の横行に従って横行側の給電ケーブルの巻き戻し、巻き取りを可能とする給電ケーブルドラムを配設することもできる。 【0008】これにより、台車の横行時には、この横行側の給電ケーブルドラムによって、横行側の給電ケーブルを捻ることなく、巻き戻し、巻き取りを行うことができる。 【0009】また、台車に横行用車輪と走行用車輪を配設するとともに、これら横行用車輪と走行用車輪の少なくとも一方を昇降機構により昇降可能に構成することもできる。 【0010】これにより、1台の台車で横行と走行を行うとともに、横行と走行の切換を容易に行うことが可能となる。 【0011】そして、台車の横行方向に沿って、中継ユニットを介して台車の位置決めを行う中継ユニットステーションを複数配設することもできる。 【0012】これにより、走行への変換点に台車を正確に位置決めすることができる。 【0013】さらに、横行用車輪を昇降機構により昇降可能に構成し、横行用車輪を上昇させることにより、台車及び走行用車輪を相対的に降下させるとともに、中継ユニットを中継ユニットステーション上に位置決めしながら載置するようにすることもできる。 【0014】これにより、台車の横行から走行への切換と、変換点への位置決めとを同時に行うことができる。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明の台車への給電装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。 【0016】本発明の台車への給電装置の一実施例を図1〜図4に示す。図1〜3に示すように、下水処理場等においては、下水の沈澱処理の効率を向上させるために、長方形状に形成された沈澱池1が並列に多数配置される。この沈澱池1の長手方向の一方の端には、並列配置されるすべての沈澱池1間を横行移動するとともに、沈澱池1を長手方向に走行移動できるように汚泥掻寄手段を駆動するための台車2が配設されている。 【0017】この台車2は、図4に示すように、横行用車輪20Wを備えた横行機構20と、走行用車輪21Wを備えた走行機構21とを有し、図示省略する汚泥掻寄手段等を備えている。横行機構20は、池上床に沿って敷設された横行レール3上を横行用車輪20Wにより往復移動できるように構成され、また、走行機構21は、同様に池上床に沿って、かつ横行レール3と直交する方向に敷設された走行レール4上を走行用車輪21Wにより往復移動できるように構成されている。 【0018】横行機構20は、昇降機構22によって昇降可能に構成され、この横行機構20の上昇によって走行機構21を相対的に降下させることができる。すなわち、この横行機構20の昇降によって、走行用車輪21Wを、横行用車輪20Wに換えて相対的に降下させ、横行と走行の切換を行うようにしている。 【0019】また、台車2には、その横行に追従して移動しながら固定側から給電を受ける中継ユニット6が分離可能に設けられるとともに、台車2の走行に従って走行側の給電ケーブルK2の巻き戻し、巻き取りを可能とする給電ケーブルドラム8が配設されており、この走行側の給電ケーブルK2を介して中継ユニット6から台車2へ給電を行うようになっている。そして、中継ユニット6には横行側の給電ケーブルドラム7が配設されており、横行側の給電ケーブルドラム7は、先端部が電源Dに接続された横行側の給電ケーブルK1の巻き戻し、巻き取りを、台車2の横行に従って行うようになっている。また、図では省略しているが、走行側の給電ケーブルK2の先端部は、横行側の給電ケーブルドラム7の中心に設けた回転ジョイント等を介して、横行側の給電ケーブルK1の基部に電気的に接続されている。なお、横行側の給電ケーブルドラム7を固定側に配設し、中継ユニット6に横行側の給電ケーブルK1の先端部を接続するようにしたり、走行側の給電ケーブルドラム8を中継ユニット6に配設し、台車2に走行側の給電ケーブルK2の先端部を接続するようにする等、給電ケーブルドラム7,8の配設位置は、本実施例のものに限定されない。 【0020】横行側又は走行側の給電ケーブルドラム7、8は、それぞれ給電ケーブルK1又は給電ケーブルK2を、台車2の進行距離に追従して自動的に巻き戻すとともに、後退距離に追従して給電ケーブルK1又は給電ケーブルK2を自動的に巻き取るように構成され、給電ケーブルK1、K2に過剰な引張力が掛からないように、常に直線的に巻き戻し、巻き取りを行うようになっている。なお、この給電ケーブルドラム7、8による給電ケーブルK1、K2の巻収は、従来の方法と同じであるため、その構成の詳細な説明は省略する。 【0021】一方、各沈澱池1の端部位置毎には、横行レール3に沿って、中継ユニット6を介して台車2の位置決めを行う中継ユニットステーション5が複数配設されている。この中継ユニットステーション5は、台車2が走行する際に切り離される中継ユニット6を載置するもので、中継ユニット6と嵌合する突起51等の位置決め手段を備えている。この中継ユニットステーション5により、走行への変換点に台車2を正確に位置決めすることができる。 【0022】また、前記横行用車輪20Wは、昇降機構22によって昇降可能としているが、この実施例では、横行用車輪20Wを上昇させることによって、走行機構21と走行用車輪21Wとを相対的に降下させるとともに、中継ユニット6を中継ユニットステーション5上に位置決めしながら載置するようにしている。中継ユニット6は、走行機構21に固定されたフォーク状の支持具9に支持されており、この支持具9が走行機構21と共に降下することによって、中継ユニットステーション5に載置される。これにより、台車2の横行から走行への切換と、変換点への位置決めとを同時に行うことができる。 【0023】次に、本実施例の給電装置の動作について説明する。台車2が横行レール3に沿って横行するときには、横行機構20が降下位置にあるため、走行機構21は図4(A)に示すように、相対的に上昇した状態となっている。この走行機構21の上昇により、中継ユニット6は支持具9にて持ち上げられた状態となり、これにより台車2の横行中は、中継ユニット6も随伴されて移動するものとなる。また、図2に示すように、台車2の横行中は、その横行距離に応じて横行側の給電ケーブルドラム7が回転して、横行側の給電ケーブルK1を巻き戻す。巻き戻された給電ケーブルK1は、横行レール3に沿ってケーブル床に載置される。 【0024】そして、台車2が所定の沈澱池1の所定位置にて停止すると、給電ケーブルK1の巻き戻しも停止される。図4(A)に示すように、この状態では、中継ユニット6は中継ユニットステーション5の上方位置にある。次に、昇降装置22によって横行機構20を上昇させると、図4(B)に示すように、走行機構21が代わって降下し、走行用車輪21Wが走行レール4に支持され、走行が可能な状態となる。同時に、中継ユニット6は、この走行機構21の降下によって中継ユニットステーション5上に載置され、台車2から切り離される。 【0025】次いで、台車2が走行レール4に沿って走行移動すると、図3に示すように、走行側の給電ケーブルドラム8が走行距離に応じて回転し、走行側の給電ケーブルK2が巻き戻される。また、台車2が横行方向又は走行方向で後退するときには、横行側又は走行側の給電ケーブルドラム7、8が巻き取り方向に回転し、給電ケーブルK1、K2を巻き取る。この場合、給電ケーブルK1、K2には、過剰に引張力が掛からないように各給電ケーブルドラム7、8の回転力は調整される。 【0026】このように、本実施例の給電装置では、台車2が横行するときには、中継ユニット6の横行側の給電ケーブルドラム7によって横行側の給電ケーブルK1の巻き戻し、巻き取りを行う一方、台車2が走行するときには、この中継ユニット6を横行と走行の変換点で分離し、別に設けた走行側の給電ケーブルドラム8によって走行側の給電ケーブルK2の巻き戻し、巻き取りを行うことができる。 したがって、台車2のいずれの移動方向においても給電ケーブルK1、K2を捻ることがなく、これにより、繰り返し運転においても給電ケーブルK1、K2の損傷を防止し、その寿命を長くすることができる。 【0027】さらに、給電ケーブルは、横行側と走行側に分割されていることから、これを巻収する給電ケーブルドラムの径も従来より小径となり、台車を小形化することができる。 【0028】なお、本発明の台車への給電装置においては、中継ユニット6への給電方式として、中継ユニットに横行側の給電ケーブルドラム7を設け、台車2の横行に従って横行側の給電ケーブルK1の巻き戻し、巻き取りを行うようにしたが、中継ユニット6への給電方式は、これに限定されるものではない。すなわち、横行側の給電ケーブルドラム7を固定側に配設し、中継ユニット6に横行側の給電ケーブルK1の先端部を接続するようにしたり、走行側の給電ケーブルドラム8を中継ユニット6に配設し、台車2に走行側の給電ケーブルK2の先端部を接続するようにしたり、さらに、中継ユニット6が所定の範囲を直線状に往復するものであることから、例えば、台車2の横行方向に沿ってトロリー線を架設し、トロリー線から給電を受けるように構成することも可能である。 【0029】以上、本発明の台車への給電装置について、沈澱池に設けられる汚泥掻寄手段を駆動するための台車を例に説明したが、本発明の台車への給電装置の適用対象は、これに限定されず、交差する複数の方向に移動する台車に広く採用することができる。 【0030】 【発明の効果】本発明の台車への給電装置によれば、台車が横行するときには中継ユニットから給電を行う一方、台車が走行するときには、この中継ユニットを横行と走行の変換点で分離し、別に設けた走行側の給電ケーブルドラムによって走行側の給電ケーブルの巻き戻し、巻き取りを行うことから、台車のいずれの移動方向においても給電ケーブルを捻ることがなく、これにより、台車の繰り返し運転においても給電ケーブルの損傷を防止し、その寿命を長くすることができる。 【0031】この場合、中継ユニットに、台車の横行に従って横行側の給電ケーブルの巻き戻し、巻き取りを可能とする給電ケーブルドラムを配設することにより、台車の横行時には、この横行側の給電ケーブルドラムによって、横行側の給電ケーブルを捻ることなく、巻き戻し、巻き取りを行うことができる。 【0032】また、台車に横行用車輪と走行用車輪を配設するとともに、これら横行用車輪と走行用車輪の少なくとも一方を昇降機構により昇降可能に構成することにより、1台の台車で横行と走行を行うとともに、横行と走行の切換を容易に行うことが可能となる。 【0033】そして、台車の横行方向に沿って、中継ユニットを介して台車の位置決めを行う中継ユニットステーションを複数配設することにより、走行への変換点に台車を正確に位置決めすることができる。 【0034】さらに、横行用車輪を昇降機構により昇降可能に構成し、横行用車輪を上昇させることにより、台車及び走行用車輪を相対的に降下させるとともに、中継ユニットを中継ユニットステーション上に位置決めしながら載置することも可能であり、これにより、台車の横行から走行への切換と、変換点への位置決めとを同時に行うことが可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000233206 【氏名又は名称】日立機電工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年11月8日(1999.11.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100102211 【弁理士】 【氏名又は名称】森 治 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−136601(P2001−136601A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月18日(2001.5.18) |
| 【出願番号】 |
特願平11−316334 |
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