| 【発明の名称】 |
電動車両およびその管理方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】石井 廣
【氏名】青木 隆
【氏名】春日 信幸
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| 【要約】 |
【課題】電動車両の使用者及び管理者の限定を図るとともに、簡単で正確な運用管理が出来るようにすことを目的とする。
【解決手段】充電可能な二次電池30と、車輪等の走行部を駆動する電動機9と、二次電池30の電力によって電動機9を駆動するための制御を行う制御手段5とを備え、さらに、現在時刻を計時する時計手段7と、車輪の回転を検出する車輪回転検出手段10と、その時計手段7および車輪回転検出手段10からの情報に基づいて制御手段5によって作成される車両管理情報を着脱自在な外部記憶媒体に記憶させ、またその記憶情報を読み出すためのインタフェイス手段15を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも一組の充電可能な二次電池と、車輪等の走行部を駆動する電動機と、前記二次電池の電力によって前記電動機を駆動するための制御を行う制御手段とを備えた電動車両において、現在時刻を計時する時計手段と、車輪の回転を検出する車輪回転検出手段と、前記時計手段および車輪回転検出手段からの情報に基づいて前記制御手段によって作成される車両管理情報を着脱自在な外部記憶媒体に記憶させ、またその記憶情報を読み出すためのインタフェイス手段とを設けたことを特徴とする電動車両。 【請求項2】 請求項1記載の電動車両において、前記インタフェイス手段を車両のインスツルメントパネル部に設けたことを特徴とする電動車両。 【請求項3】 請求項1記載の電動車両において、前記インタフェイス手段を車両のヘルメットケース内に設けたことを特徴とする電動車両。 【請求項4】 請求項1記載の電動車両において、前記インタフェイス手段として、使用者用のインタフェイス手段と管理用のインタフェイス手段とを設けたことを特徴とする電動車両。 【請求項5】 請求項5記載の電動車両において、前記使用者用インタフェイス手段をインスツルメントパネル部に、前記管理用インタフェイス手段をヘルメットケース内に、それぞれ設けたことを特徴とする電動車両。 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電動車両を管理する電動車両管理方法であって、走行後の停車時に走行距離の情報を、前記二次電池の充電中に該二次電池の電池容量を、それぞれ前記車両管理情報として前記インタフェイス手段を介して前記外部記憶媒体に記憶させることを特徴とする電動車両管理方法。 【請求項7】 請求項6記載の電動車両管理方法において、前記車両管理情報を前記外部記憶媒体に記憶させるとき、該外部記憶媒体内に二つの情報領域を確保し、前記車両管理情報をその確保した二つの領域に順番に記録することを特徴とする電動車両管理方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、充電可能な二次電池とその電力によって駆動される電動機を用いた、例えば、小型電気自動車、電動二輪車、電動車椅子等の電動車両と、その電動車両の管理方法に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、役所、会社、タクシー会社等において、多数の車両の行動を適切に管理運用することは、なかなか難しく、必ずしも効率的運用がなされている状況になかった。例えば、ある会社の一事業所において、複数台の電動車両(以下単に「車両」という)をその事業所内の複数の人間が使用するといった状況の場合、誰がどの車両をどれだけ使用したかを管理しながら、誰がどの車両を使用してもよいかを判断できるように管理するのは非常に困難であった。 【0003】各車両の鍵を共通の場所に置いておくなどしても、別の車両の鍵と間違えたり、使用した人間が鍵を間違って持っていってしまっているために使用できなかったり、本来の運転者以外の人間に使用されてしまう恐れもあった。また、従来のエンジン車両の場合のガソリンスタンドでの給油という行為も、どれだけ費用が発生したかを管理するのは面倒なものである。従来は運転者が使用した距離や時間を自己申告したり、ガソリンスタンドでの給油量や費用を別途記録したりしており、面倒で正確に運用管理がなされているというには程遠いものであった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】この発明は、従来の電動車両における上述したような不具合を改善するためになされたものであり、不揮発性記憶手段を持つカード等の外部記憶媒体を使用して、電動車両の使用許可判断及び/あるいは充電等の取扱許可判断を行なえるようにし、使用者及び管理者の限定を図るとともに、簡単で正確な運用管理が出来るようにすことを目的とする。 【0005】その場合の外部記憶媒体は、不揮発性記憶手段を有していれば磁気方式でもICメモリでもよく、インタフェイス手段により情報の授受が出来、この使用目的にあったものであれば方式や形状等に制約はないようにする。例えば、後述するインタフェイス手段の接続構造、信号配置、信号規約等をパーソナルコンピュータで一般的に使われているPCMCIA対応とすることによって、広く流通しているPCMCIA対応のメモリカードが使用可能になる。以下この外部記憶媒体を「カード」と称する。 【0006】そのカードに必要な車両管理情報(車両ナンバ、使用時刻・時間、使用距離等)を記録し、運用管理の正確さ及び簡便さを図れるようにする。すなわち、この発明が意図するところは、不揮発性記憶手段を持つカード等の外部記憶媒体に、電動車両の運用に関する車両管理情報を記憶させることによって、運転者の限定を含め、簡単で正確な運用管理が出来るようにすることにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を達成するため、次のような電動装置と、その電動装置の管理方法を提供する。 【0008】この発明による電動車両は、少なくとも一組の充電可能な二次電池と、車輪等の走行部を駆動する電動機と、二次電池の電力によって電動機を駆動するための制御を行う制御手段とを備えた電動車両において、上記の目的を達成するため、現在時刻を計時する時計手段と、車輪の回転を検出する車輪回転検出手段と、その時計手段および車輪回転検出手段からの情報に基づいて上記制御手段によって作成される車両管理情報を着脱自在な外部記憶媒体に記憶させ、またその記憶情報を読み出すためのインタフェイス手段とを設けたものである。 【0009】この電動車両において、上記インタフェイス手段を車両のインスツルメントパネル部に設けるとよい。あるいは、上記インタフェイス手段を車両のヘルメットケース内に設けるようにしてもよい。 【0010】さらに、上記インタフェイス手段として、使用者用のインタフェイス手段と管理用のインタフェイス手段とを設けるのが望ましい。その場合、使用者用インタフェイス手段をインスツルメントパネル部に、管理用インタフェイス手段をヘルメットケース内に、それぞれ設けるとよい。 【0011】この発明による電動車両管理方法は、上記電動車両を管理するため、走行後の停車時に走行距離の情報を、上記二次電池の充電中に該二次電池の電池容量を、それぞれ上記車両管理情報として上記インタフェイス手段を介して外部記憶媒体に記憶させることを特徴とする。また、この電動車両管理方法において、上記車両管理情報を外部記憶媒体に記憶させるとき、該外部記憶媒体内に二つの情報領域を確保し、上記車両管理情報をその確保した二つの領域に順番に記録するようにするとよい。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。まず、この発明による電動車両の第1の実施形態を図1から図5によって説明する。図1はその電動車両の構成を示すブロック回路図である。 【0013】この電動車両1は、充電ユニット2、電池ユニット3A,3B(この実施形態で2個の電池ユニットを搭載した例を示しているが、1個以上であればよい)、電源手段4、制御手段5、記憶手段6、時計手段7、駆動手段8、電動機9、車輪回転検知手段10、およびインタフェイス手段15等によって構成されている。 【0014】充電ユニット2は、商用電源11あるいはそれに変わる電源から電力の供給を受け、電池ユニット3A,3Bの各二次電池30への充電を行う充電手段である充電部20と、その充電部20からのスイッチ制御信号S2により制御され、電池ユニット3A,3Bのいずれに充電するかを切り替えるスイッチ21,22とから構成されている。また、充電部20は、システムバス12とのインタフェイスを備えている。 【0015】電池ユニット3A,3Bは、それぞれ充電可能な二次電池(複数の蓄電池からなる組電池又はそれに変わる電気エネルギー蓄積体でもよい)30と、その二次電池30の出力電圧や充放電電流値の測定及び二次電池30あるいはその周囲の温度の測定を行なうセンサ及び測定回路とシステムバス12とのインタフェイスとからなる測定手段31と、二次電池30の特性及び測定手段30によって測定された電動車両1が必要とする電池情報を記憶するEEPROM等の不揮発性メモリと、そのデータの読み書きを可能にするためのシステムバス12とのインタフェイスとからなる記憶手段32により構成されている。 【0016】なお、これらの充電ユニット2及び電池ユニット3A,3Bは、電動車両1の車体に容易に取外しできないように固定して設けられている。記憶手段6は、少なくとも前述した不揮発性記憶手段を持つカードに記憶されている使用許可者及び管理者の識別情報を記憶するEEPROM等の不揮発性メモリと、そのデータの読み書きを可能にするためのシステムバス12とのインタフェイスとにより構成されている。 【0017】制御手段5は、マイクロコンピュータを備えており、後述するインタフェイス手段15を介して装着された外部記憶媒体であるカードの情報の読み書きを行なうことと、電池ユニット3A,3Bの各記憶手段32に記憶されている電池情報等により、どの電池ユニットを使用するかを決め、スイッチ制御信号S1によりスイッチ23,24を切り替えたり、駆動手段8をどのように動作させるか等の電動車両の稼働に関する主制御を行なう機能を持つ。また、測定手段31によって検知される放電電流の値及び充電部20からの充電容量等の情報から、電池ユニット3A,3Bの二次電池30の残容量の情報を提供できる残容量管理機能も有する。 【0018】時計手段7は、電源が供給されている限り動作して日時を刻む時計機能と、システムバス12とのインタフェイスとにより構成されている。電源手段4は、電池ユニット3A,3Bおよび充電ユニット2から電力を供給されて、制御手段5および時計手段7に必要な電力を供給する。 【0019】インタフェイス手段15は、装着された外部記憶媒体であるカードとの接続機能を果たし、IF信号線13によって制御手段5と接続されている。このインタフェイス手段15は、電動車両1のインスツルメントパネル部あるいはヘルメットケース内に設けることができる。インスツルメントパネル部に設けると、取り扱い性はよいが、雨や埃等を防ぐための対策が必要になる。ヘルメットケース内に設けると、雨や埃には強くなるが、取り扱い性が若干悪くなる。 【0020】車輪回転検知手段10は、電動車両1の車輪の回転を検知する検知手段とシステムバス12とのインタフェイスとにより構成される。その検知手段の検知内容は、車輪の回転方向と回転回数等、電動車両1の移動を判別できるものであればよい。電動機9と車輪がギアあるいはチェーン等で直結されているものであれば、電動機9の回転により車輪の回転を検知することが可能である。 【0021】駆動手段8は、電池ユニット3A,3Bから電力を供給され、制御手段5からの制御信号に応じて電動機9の駆動および制御を行なう。電動機9は、電動車両1の車輪等の走行部を駆動するための直流モータあるいは直流ブラシレスモータ等であり、ブレーキ等を作動させるアクチュエータ等を含む場合もある。 【0022】システムバス12は、充電ユニット2の充電部20と、電池ユニット3A,3Bの各測定手段31及び記憶手段32と、記憶手段6、時計手段7、車輪回転検知手段10、および制御手段5との間の情報授受に用いられるバスであり、一般にデータバスとアドレスバスとコントロールバスからなるが、各部間の情報の授受が行えれば、シリアルバス、パラレルバスあるいは他のどのような構成を取ってもよい。 【0023】充電ユニット2の充電部20は、商用電源11から給電される交流を充電に適した直流電圧にして出力する回路と、マイクロコンピュータとを備えており、システムバス12を介して、電池ユニット3A,3Bの記憶手段32に記憶されている残存電池容量や電池特性の情報や測定手段31による測定情報などを取得して、各二次電池30の充電時期を判断する。 【0024】そして、スイッチ制御信号S2によってスイッチ21又は22の一方あるいは両方をONにして充電する充電ユニットを選択し、その充電ユニットの二次電池30に対して、記憶手段32および測定手段31からの情報に応じて最適な充電を行う。 【0025】しかし、この充電ユニット2は電動車両1に必須のものではなく、車外の商用電源11あるいはそれに代わる電源のある場所に充電装置を設置しておき、二次電池30の充電を行う際には、電動車両1をその充電装置の近くへ移動させ、電池ユニット3A又は3Bをその充電装置に接続して充電するようにしてもよい。 【0026】ここで、電池ユニット3A,3Bにそれぞれ設けられる測定手段31の具体例を図2に示す。この測定手段31は、二次電池30に直列に接続した電流測定用の抵抗値の小さい抵抗311と、二次電池30に密着するかその近傍に配設した温度測定用のセンサであるサーミスタ312と、温度測定回路313、電圧測定回路314、電流測定回路315と、A/D変換回路316,317,318と、システムバス12とのインタフェイス319とからなる。 【0027】温度測定回路313は、サーミスタ312の温度による抵抗値変化を電圧に変換して二次電池30あるいはその周囲の温度を測定し、その測定値をA/D変換回路316でデジタル値に変換し、インタフェイス319を介してシステムバス12へ出力する。なお、このサーミスタ312,温度測定回路313,及びA/D変換回路を、二次電池30の各セル毎、あるいは複数のセル群毎に設けるようにすれば、より細かく温度測定を行うことができる。 【0028】電圧測定回路314は、二次電池30の端子電圧を測定し、その測定値をA/D変換回路317でデジタル値に変換し、インタフェイス319を介してシステムバス12へ出力する。なお、電圧測定回路314及びA/D変換回路を、二次電池30の各セル毎、あるいは複数のセル群毎に設けるようにすれば、より細かく電圧測定を行うことができる。本例では抵抗の電圧降下により電流を測定しているが、カレントトランスやホール素子等により電流を検出する方法もある。 【0029】電流測定回路315は、抵抗311による電圧降下の測定によって二次電池30の放電電流あるいは充電電流の値を測定し、その測定値をA/D変換回路318でデジタル値に変換し、インタフェイス319を介してシステムバス12へ出力する。 【0030】次に、この図1に示す第1の実施形態の電動車両1におけるこの発明に係る動作について、図3乃至図5のフローチャートを参照して説明する。なお、車両の走行制御、充電動作、電池管理等の基本動作は、本発明に関係ないので説明を省略する。 【0031】(1)使用許可の判断使用許可の判断を行って、走行可能あるいは管理用の状態になるまでの制御手段5による処理を図3によって説明する。電動車両1の非稼動中(待機中)でも制御手段5は動作しており、図3のフローチャートに示す処理を実行している。 【0032】この処理を開始すると、まずステップA1でIF信号線およびインタフェイス手段15を介してカードが装着されたか否かを繰り返しチェックする。そして、装着されるとステップA2へ進む。このチェックは、カードの装着を示す信号あるいは所定の場所の情報の読み取りを行う等によって行う。 【0033】ステップA2では、カード内の予め決められたエリアから必要なデータを読み取って取り込む。その後ステップA3へ進んで、カードの種類をチェックする。このステップA3でのチェックは、使用可能なカードであるかのチェックとともに使用(走行)許可者であるか、管理者であるか等の判断も行う。その結果、使用者であればステップA4へ、管理者であればステップA5へ、それ以外であれば不正カードとしてステップA6へ進む。 【0034】ステップA4では、予め決められた方法で電動車両1を走行可能状態にし、その状態を維持して終了する。ステップA5では、予め決められた方法で電動車両1を管理状態とし、その状態を維持して終了する。 【0035】ステップA6では、所定のエラー処理(少なくとも走行を不可とする)を行って終了する。このエラー処理としては、図示されていないがブザーを鳴動させたり、表示を行ったり、音声合成によるインフォメーション「このカードでは、使用できません。」を行ったりする。 【0036】(2)使用終了時の処理次に、電動車両の使用が終了したときの処理について、図4のフローチャートによって説明する。電動車両1の使用が終了したとき、カードには使用開始/終了時刻、使用時間、走行距離等の管理システムとして必要な情報が記録されている状態とする。 【0037】この実施形態では、取り外しの許可のための特別な処置(機械的にロック機構を設け、取り外しのための操作をしたとき制御手段がそれを認識して必要な情報をカードに書き込む等)はしていない。そのため、停車時に毎回更新情報を書き込む処理と、書き込み中のカードの取り外しによって不正データとしないために二つの情報領域をカード内に確保し、その情報領域に交互に書き込みを行うとともに、情報領域のデータの誤り及び成立を確認するために、本例ではチェックサムを設けるようにしている。 【0038】パーソナルコンピュータ等によりカードから情報を取り出すとき、二つのチェックサムを確認して両方のチェックサムが正常なときには、時刻の遅い方、時間の多い方、走行距離の多い方等の情報を正として取り扱う。また、片方のチェックサムにエラーがあった場合には他方の情報を使用することにより、書き込み中にカードが取り外されたときのトラブルを最小限にすることが出来る。これを、この制御手段5による管理状態でも同様に適用する。 【0039】図4のフローチャートは、カード装着時のチェックにて使用者を確認した後からの制御手段5の処理を示す。まず、ステップB1で、システムバス12を介して時計手段7から現在時刻を読み込み、インタフェイス手段15を介して装着されているカード内の第1及び第2の情報領域の定められた場所にその現在時刻及び記憶手段6に保持されている車両ナンバーを書き込むとともに、他の部分のクリアを行い、チェックサムを書き込み、制御手段5が直接管理する記憶手段6の所定の場所に次に書きこむ情報領域を指定する書き込み管理部へ、第1情報領域を指定する書き込みをして、ステップB2へ移行する。 【0040】ステップB2では、走行後の停車か否かをチェックし、走行後の停車であればステップB3へ、その他の場合はステップB4へ移行する。 【0041】ステップB3では、システムバス12を介して時計手段7から現在時刻を得て使用時間を算出する。同様に、車輪回転検知手段10から回転情報を得て例えば車輪の円周から走行距離を求め、走行開始時刻を含めた全情報のチェックサムデータを生成する。そして、前記書き込み管理部で予め指定されている情報領域に、使用終了時刻、走行使用時間、走行距離、チェックサムデータを含めた情報を書き込み、その書き込み管理部へ現在第1情報領域であれば第2情報領域を、第2情報領域であれば第1情報領域を記憶して、ステップB4へ移行する。 【0042】ステップB4では、カードが取り外されたか否かをチェックし、取り外された場合はステップB5へ、取り外されていない(装着されている)場合はステップB6へ移行する。ステップB5では、電動車両1を予め決められた方法によって待機状態にして終了する。 【0043】ステップB6では、システムバス12を介して時計手段7から現在時刻を得て使用時間を算出し、チェックサムデータを生成する。そして、前記書き込み管理部で予め指定されている情報領域の使用終了時刻及びチェックサムデータを更新し、前記書き込み管理部へ現在第1情報領域であれば第2情報領域を、第2情報領域であれば第1情報領域を記憶してステップB2へ戻る。 【0044】(3)管理終了時の処理管理項目はその管理システムにより異なるが、この説明においては、一般使用者に対して二次電池の充電を加えたものについて説明する。この場合の制御手段5による動作を図5のフローチャートに示す。 【0045】管理者の使用が終了したとき、カードには使用開始/終了時刻、使用時間、走行距離に加えて充電に関する情報、例えば充電終了時刻、充電容量等が必要となる。この情報とこの発明に直接関係ないため説明していない電池の残容量管理とにより、充電容量から残容量を減じた値とそれに対する走行距離から二次電池の劣化を管理でき、電池交換時期の把握を可能にすることなどもできる。 【0046】上述した(2)の使用終了時の処理の動作と走行に関しては基本的に同じ動作となり、充電に関する処理がさらに追加される。図5のフローチャートでは、カード装着時のチェックによって管理者を確認した以後の処理から説明する。 【0047】まず、ステップD1では、システムバス12を介して時計手段7から現在時刻を取得し、インタフェイス手段15を介してカード内の所定の第1及び第2の情報領域の定められた場所に、現在時刻及び記憶手段6に保持されている車両ナンバを書くとともに、他の部分のクリアを行い、チェックサムを書き込む。さらに、制御手段5が直接管理する記憶手段6の所定の場所に次に書き込む情報領域を指定する書き込み管理部へ第1情報領域を指定する書き込みをして、ステップD2へ移行する。 【0048】ステップD2では、走行後の停車か否かをチェックし、走行後の停車であればステップD3へ、その他の場合はステップD6へ移行する。 【0049】ステップD3では、システムバス12を介して時計手段7から現在時刻を得て使用時間を算出する。同様に、車輪回転検知手段10から回転情報を得て、例えば車輪の円周から走行距離を求める。そして、走行開始時刻を含めた全情報のチェックサムデータを生成し、書き込み管理部で予め指定されている情報領域に使用終了時刻、走行使用時間、走行距離、チェックサムデータを含めた情報を書き込み、その書き込み管理部へ現在第1情報領域であれば第2情報領域を、第2情報領域であれば第1情報領域を記憶し、ステップD4へ移行する。 【0050】ステップD4では、カードが取り外されたか否かをチェックし、取り外された場合はステップ5へ、取り外されていない(装着されている)場合はステップD8へへ移行する。ステップD5では、電動車両1を予め決められた方法によって待機状態にして終了する。ステップD2からステップD6へ移行した場合は、充電中か否かのチェックを行い、充電中であればステップD7へ、そうでなければD8へ移行する。 【0051】ステップD7では、充電部20に記憶されていない充電量検出機能が必要であるが、記憶手段6はシステムバス12を介して充電部20よりこの時点までの充電量情報を得て、各電池ユニット3A,3Bにおける二次電池30の残存容量と充電量を加えて現時点での電池部容量を算出する。そして、書き込み管理部で予め指定されている情報領域へ使用終了時刻、チェックサムデータを含めた情報を書き込み、その書き込み管理部へ現在第1情報領域であれば第2情報領域を、第2情報領域であれば第1情報領域を記憶して、ステップD4へ移行する。 【0052】ステップD8では、システムバス12を介して時計手段7から現在時刻を得て、使用時間を算出する。また、チェックサムデータを生成し、書き込み管理部で予め指定されている情報領域の使用終了時刻及びチェックサムデータを更新し、その書き込み管理部へ現在第1情報領域であれば第2情報領域を、第2情報領域であれば第1情報領域を記憶して、ステップD2へ移行する。 【0053】次に、この発明による電動車両の第2の実施形態を図6から図8によって説明する。図6はその電動車両の構成を示すブロック回路図であり、図1と対応する部分には同一の符号を付してあり、それらの説明は省略する。 【0054】この図6に示す電動車両1′は、図1に示した電動車両1と殆ど同じ構成であり、相違するのは次の点だけである。電動車両1′は、図1に示したインタフェイス手段15と同じ第1のインタフェイス手段15の他に、第2のインタフェイス手段25を設け、制御手段5とIF信号線14で接続している点と、充電ヨニット2内に、不揮発性メモリとシステムバス12とのインタフェイスを含む記憶手段27を備えている点である。 【0055】また、この電動車両1′は、充電ユニット2及び電池ユニット3A,3Bを、車両本体に対して着脱可能に搭載しており、車両本体から容易に取外し可能になっている。したがって、充電ユニット2及び電池ユニット3A,3Bを電動車両1′から取り外して、商用電源11のある任意の場所で、充電ユニット2を商用電源11に接続し、電池ユニット3A,3Bを個別にあるいは両方とも充電ユニット2に接続して、その各二次電池30の充電を行うことができる。 【0056】インタフェイス手段15,25の配置としては、管理用カードのための第2のインタイェイス手段25は、いつも取り外すものではないためヘルメットケース内に配設するのがよい。使用者用の第1のインタフェイス手段15に関しては、必要に応じてインスツルメントパネル部あるいはヘルメットケース内に設ければよい。 【0057】まず、この第2の実施形態の電動車両1′の動作の概要について説明する。第1の実施形態では、管理者が電動車両1の運行情報を整理あるいは管理する場合には、使用者のカードを全て集め、そのカードよりパーソナルコンピュータ等を用いて情報を引き出す必要がある。あるいは、使用者が所定の方法にて管理者にカード情報を知らせる必要がある。使用者数が多くなればなるほどカード情報を集めることが困難になる。 【0058】そこで、この第2の実施形態はその改善を図ったもので、インタフェイス手段を使用者用と管理者用の二つ設け、第1のインタフェイス手段15と第2のインタフェイス手段25にし、第1のインタフェイス手段15を使用者用、第2のインタフェイス手段25を管理用としたものである。 【0059】この場合、管理用には充電等管理者が車両運用に拘わる車両の使用許可がなされたカードを持つ必要がある。また、管理用カードに運用に関する情報が記録されるため、使用者及び管理者カードには運用に関する情報の記録が必要でなくなる。つまり、使用者及び管理者用カードは使用可能許可のチェックの役割を果たし、走行、充電等の運行情報は管理用カードに記録される。次に、この電動車両1′によるこの発明に係る動作について、図7および図8のフローチャートを参照して説明する。 【0060】(1)使用許可の判断図7は、電動車両1′の使用許可判断を行い走行可能あるいは管理用の状態になるまでの制御手段5による処理のフローチャートを示す。この処理は、図3によって説明した第1の実施形態における「(1)使用許可の判断」の処理と同様になる。 【0061】この処理を開始すると、まずステップE1でIF信号線13もしくはIF信号線25と、第1のインタフェイス手段15もしくは第2のインタフェイス手段25を介して、カードの装着をチェックし、カードが装着されるとステップE2へ移行する。このチェックは、カードの装着を示す信号あるいは所定の場所の情報の読み取りを行う等により確認する。ここで、2つのインタフェイス手段15,25の選択は、前記したように、第1のインタフェイス手段15を使用者用に、第2のインタフェイス手段25を管理者用にすることができる。 【0062】ステップE2において、いずれかのインタフェイス手段15又は25を介して、装着されたカード内の予め決められた所定の場所から必要なデータを読み取ってステップE3へ移行する。ステップE3では、カードの種類(使用可能なカードであるか否か)のチェックとともに、使用(走行)許可者あるいは管理者等の判断を行い、使用者であればステップE4へ、管理者であればステップE5へ、それ以外の不正カードであればステップE6へそれぞれ移行する。 【0063】ステップE4では、予め決められた所定の方法で電動車両1′を走行可能状態とし、その走行可能状態を維持して終了する。ステップE5では、予め決められた所定の方法で電動車両1′を管理状態とし、その管理状態を維持して終了する。 【0064】ステップE6では、所定のエラー処理(少なくとも走行を不可とする)を行って終了する。エラー処理としては、図示していないがブザーを鳴動させたり、表示等を行ったり、音声合成によるインフォメーション「このカードでは、使用できません。」等を行うことが出来る。 【0065】(5)使用終了時の処理次に、電動車両1′の使用が終了したときの制御手段5による処理について、図8のフローチャートによって説明する。使用が終了したとき、管理用カードには使用者、使用開始/終了時刻、走行使用時間、走行距離等の管理システムとして必要な情報が記録されている。図8のフローチャートでは、カード装着時のチェックにて使用者を確認した後からの処理を説明する。 【0066】まず、ステップF1で、第2のインタフェイス手段25を介して管理用カードに本使用のためのデータ領域を確保する。また、システムバス12を介して時計手段7から現在時刻を取得し、第1のインタフェース手段15を介してカード内の所定の場所に記録された使用者情報を入手し、例えば記憶手段6に記憶された車両ナンバーを入手する。そして、先に管理者用カードに確保したデータ領域の所定の場所に各々の情報を記録する。 【0067】次に、ステップF2へ移行して、電動車両1′の状態を常に監視し、電動車両1′が走行した場合には、車輪回転検知手段10の情報と車輪の円周情報により走行距離を求め、車両の走行距離を積算して保持する。その後ステップF3で、カードが取り外されたか否かをチェックし、取り外されていなければ(装着されていれば)ステップF2へ戻り、取り外された場合にはステップF4へ移行する。 【0068】ステップF4では、予め積算されている走行距離、使用終了時刻(現在時刻)、使用時間等の必要な情報を管理用カードに確保されているデータ領域の所定の場所に記録して、ステップF5へ移行する。ステップF5では、電動車両1′を予め決められた方法によって待機状態にして終了する。 【0069】なお、これらの実施形態において使用するカードとは、不揮発性の記憶手段を有していれば磁気方式でもICメモリでもよく、インタフェイス手段により情報の授受がででき、この発明における使用の目的に合ったものであれば、方式や形状等に制約はない。例えば、後述するインタフェイス手段の接続構造、信号配置、信号規約等をパーソナルコンピュータで一般的に使われているPCMCIA対応とすることによって、広く流通しているPCMCIA対応のメモリカードを使用することが可能になる。 【0070】 【発明の効果】以上説明してきたように、この発明による電動車両は、不揮発性記憶手段を持つカードにより、電動車両の使用許可判断及び/又は充電等の取り扱い許可判断を行い、使用者/管理者の限定を図ることができる。そして、そのカードに必要な使用状況(車両ナンバ、使用時刻・時間、使用距離等)の情報を記録し、運用管理の正確さ及び簡便さを図ることが出来る。 【0071】さらに、インタフェイスを二つ設けるこちにより、それぞれに装着するカードに使用者識別情報と運用管理情報を分けて記憶させ、使用者及び管理者の手間を省き、運用の簡便性の向上を図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000151276 【氏名又は名称】株式会社東京アールアンドデー
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| 【出願日】 |
平成11年10月21日(1999.10.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080931 【弁理士】 【氏名又は名称】大澤 敬
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| 【公開番号】 |
特開2001−128312(P2001−128312A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月11日(2001.5.11) |
| 【出願番号】 |
特願平11−300279 |
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