トップ :: B 処理操作 運輸 :: B60 車両一般




【発明の名称】 小型電動車両のモータ駆動制御方法および装置
【発明者】 【氏名】松井 太憲

【氏名】斉藤 幹夫

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車両に搭載したバッテリを電源とし、モータの駆動力をトルク指令値に基づいて制御しながら走行する小型電動車両のモータ駆動制御方法において、バッテリ電流がバッテリ保護のためのバッテリ電流制限値に達するとモータ電流を滑らかに減少させることによりモータ駆動力の脈動発生を防ぐことを特徴とする小型電動車両のモータ駆動制御方法。
【請求項2】 バッテリ平均電流IBmを求め、バッテリ電流(iB)がバッテリ電流制限値(IBMAX)に達すると、(a) モータ電流指令値(上限値)IH*(n)を次式により求める;
H*(n)=(IBMAX/IBm)・I*(n−1)(但しI*(n−1)は前回のモータ電流指令値)
(b) モータ電流指令値(上限値)IH*(n)の補正値Ia(n)を次式により求める;
a(n)=I*(n−1)±(IH*(n)−I*(n−1))・B(但しBは定数)
(c) IH*(n)とIa(n)との小さい方[IH*(n),Ia(n)]minを求める;
(d) [IH*(n),Ia(n)]minを新しいモータ電流指令値I*(n)とする;
(e) モータ電流の現在地iをこのモータ電流指令値I*(n)に一致させるように制御する;
(f) (n)を(n+1)として以上(a)〜(e)の動作を所定の周期で繰り返す:以上の処理を行う請求項1の小型電動車両のモータ駆動制御方法。
【請求項3】 バッテリ電流(瞬時値)iBを求め、バッテリ電流iBがバッテリ電流制限値iBMAXに達すると、(A) 次式によりモータ電流指令値i*(N)を求める;
*(N)=i*(N−1)×A(但しi*(N−1)は前回のモータ電流指令値、Aは定数)
(B) モータ電流iMをこの指令値i*(N)にするように制御する;
(C) NをN+1にして(A)〜(B)の動作を繰り返す;
以上の処理を前記請求項2の処理サイクルよりも高速のサイクルで行う請求項2の小型電動車両のモータ駆動制御方法。
【請求項4】 車両に搭載したバッテリを電源としモータの駆動力をトルク指令値に基づいて制御しながら走行する小型電動車両のモータ駆動制御装置において、モータ電流検出手段と、バッテリ電流制限値を求めるバッテリ電流制限値演算部と、モータ電流がバッテリ電流制限値に達するとモータ電流を滑らかに減少させながら前記バッテリ電流制限値以下にするモータ電流指令値補正部とを備えることを特徴とする小型電動車両のモータ駆動制御装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両に搭載した電池を電源とする小型電動車両に適用するモータ駆動制御方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電動補助機能付自転車等に使用される電池を、ある限界以上まで放電させると、電池が早期に劣化して寿命が短くなることが知られている。このため上記のような電動車両においては電池から出力される電流量の制限値を設定して、過放電とならないよう電池の保護を行っている。
【0003】その保護方法として、電池から出力される電流(以下、「電池電流」と称する)が所定の閾値まで低下したら電池電流を制限することも考えられる。しかし、上記電動補助機能付自転車等の小型電動車両には、運転者の操作力(例えば踏力)に比例した補助トルクをモータから供給するように構成しており、このような小型電動車両では、電池の放電電流が時々刻々と変化するため、電池電圧もその内部抵抗による電圧降下のために変化する。
【0004】従って電池電流の制限を行うための電池電圧の閾値を一定にしておくと、電池から大きな電流が流れた際に電池残量があるにもかかわらず電池電圧が閾値を割ってしまう。そこで電池電流に対応して最適な電池電圧の閾値を連続的に設定して、深放電を防止して電池の寿命を維持するように制御することが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように電池電流量に制限値を設定することで深放電は防止されるが、次のような新たな問題が生ずる。一般にコントローラは一定の制御周期で電池電流を検出してその値が前記制限値を越えたらモータ電流指令値を制限するようにしている。
【0006】ところが上述のような小型電動車両の運転を電池電流量の制限値付近で行った場合、通常の制御周期で上記の制御を行うと、電池電流の時定数は一般的に非常に小さいため、モータ電流が制限値を越えたと判断して電流制限を行ってから、次の制御周期までに電池電流は一気に下がってしまい、電池電流は制限値以下となるので、コントローラはまた目標のモータ電流指令値となるようにモータを通電制御する。このように電池電流の制限値付近では、このような制御を繰り返すので電池電流は制限値を中心に増減を繰り返すこととなる。
【0007】この電池電流の増減が駆動力の変動として現れ、車体と共振した場合運転者に不快な振動を与えることとなる。この振動を解決するための方法としては、前記コントローラの制御周期を、電池電流の時定数よりも速い周期とすることにより電池電流の増減の幅を小さくすることが考えられるが、高速処理が可能なMPUが必要となり、コスト面から実質的に不可能である。
【0008】この発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、小型電動車両の走行を制御するモータ駆動制御装置に演算処理速度の速いMPUを使用する必要をなくして、コントローラのコストを上げることなく電池を保護すると共に、電池電流の制限値付近での電池電流の変動およびモータの出力の変動を抑えることが可能なモータ駆動制御方法を提供することを第1の目的とする。またこの方法の実施に直接使用するモータ駆動制御装置を提供することを第2の目的とする。
【0009】
【発明の構成】この発明によれば第1の目的は、車両に搭載したバッテリを電源とし、モータの駆動力をトルク指令値に基づいて制御しながら走行する小型電動車両のモータ駆動制御方法において、バッテリ電流がバッテリ保護のためのバッテリ電流制限値に達するとモータ電流を滑らかに減少させることによりモータ駆動力の脈動発生を防ぐことを特徴とする小型電動車両のモータ駆動制御方法、により達成される。
【0010】この場合演算速度が異なる2種の制御を組合せることが可能である。すなわち長いサイクル時間(例えば5msec)ごとにモータ電流指令値Ia(n)を演算しながらモータ制御(低速演算制御)する一方、この低速での演算制御の間ではこれよりも短いサイクル時間(例えば62.5μsec)ごとにモータ電流指令値ia(N)を演算しながらモータ制御(高速演算制御)するものである。
【0011】低速演算制御は、次のように行うことができる。すなわち、バッテリ平均電流IBmを求め、バッテリ電流(iB)がバッテリ電流制限値に達すると、(a) モータ電流指令値(上限値)IH*(n)を次式により求める;
H*(n)=(IBMAX/IBm)・I*(n−1)(但しI*(n−1)は前回のモータ電流指令値)
(b) 次式によりモータ電流指令値(上限値)IH*(n)の補正値Ia(n)を次式により求める;
a(n)=I*(n−1)±(IH*(n)−I*(n−1))・B(但しBは定数)
(c) IH*(n)とIa(n)との小さい方[IH*(n),Ia(n)]minを求める;
(d) [IH*(n),Ia(n)]minを新しいモータ電流指令値I*(n)とする;
(e) モータ電流の現在地iをこのモータ電流指令値I*(n)に一致させるように制御する;
(f) (n)を(n+1)として以上(a)〜(e)の動作を所定の周期で繰り返す:以上の処理を行う請求項1の小型電動車両のモータ駆動制御方法である。
【0012】高速演算制御は次のように行うことができる。すなわち、バッテリ電流(瞬時値)iBを求め、バッテリ電流iBがバッテリ電流制限値(瞬時値)iBMAXに達すると、(A) 次式によりモータ電流指令値i*(N)を求める;
*(N)=i*(N−1)×A(但しi*(N−1)は前回のモータ電流指令値、Aは定数)
(B) モータ電流iMをこの指令値i*(N)にするように制御する;
(C) NをN+1にして(A)〜(B)の動作を繰り返す;
以上の処理を前記請求項2の処理サイクルよりも高速のサイクルで行う請求項2の小型電動車両のモータ駆動制御方法である。
【0013】第2の目的は、車両に搭載したバッテリを電源としモータの駆動力をトルク指令値に基づいて制御しながら走行する小型電動車両のモータ駆動制御装置において、モータ電流検出手段と、バッテリ電流制限値を求めるバッテリ電流制限値演算部と、モータ電流がバッテリ電流制限値に達するとモータ電流を滑らかに減少させながら前記バッテリ電流制限値以下にするモータ電流指令値補正部とを備えることを特徴とする小型電動車両のモータ駆動制御装置、により達成される。
【0014】
【実施態様】図1は本発明を電動補助自転車に適用した場合の動力伝達系統を示す図、図2はモータの制御装置の説明図、図3はインバータの構成を説明する図、図4は制御装置の構成を説明するブロック図、図5は低速演算処理の動作流れ図、図6は高速演算処理の動作流れ図、図7は従来装置と本発明による装置における各部の電流波形を比較して示す図である。
【0015】図1において、運転者の踏力は、ペダル(図示せず)により駆動されるクランク軸1と一方向クラッチ2とを介して合力軸3に伝えられる。また3相直流無整流子モータ4の出力は、減速部5および一方向クラッチ6を介して合力軸3に伝えられる。合力軸3の回転はフリーホイールクラッチ7を介して駆動輪である後輪8に伝えられる。
【0016】人力駆動系はクランク軸1から後輪8に至る伝動系であり、電動駆動系はモータ4から後輪8に至る伝動系である。人力駆動系の駆動力すなわち踏力TPは一方向クラッチ2と合力軸3の間から踏力センサ9により検出される。
【0017】10はモータ4の制御装置である。この制御装置10は踏力センサ9が検出する踏力TPと、車速センサ11が検出する車速VSPとに基づいてモータ4の出力トルクTMすなわちモータ電流を制御する。12は電池などの直流電源である。ここに車速センサ11は、後輪8や前輪(図示せず)や駆動系の回転部分などの回転速度を検出するセンサ(図示せず)で形成することができる。また車速センサ11は、モータ4の電機子コイルに誘起される逆起電圧により回転速度を検出する回路で構成したり、後記する推定部17で検出する回転速度vと減速比とを用いて計算により求めるもので構成することもできる。
【0018】この制御装置10は図2,4に示すようにインバータ部13とゲート駆動部14と演算処理部15とを有する。インバータ部13は図3に示すように公知の3相ブリッジ回路で構成される。すなわちMOS−FETやバイポーラトランジスタなどのスイッチング素子Q1〜Q6を2個ずつ直列接続した各組を電源12に並列接続する一方、各組のスイッチング素子Q1とQ2、Q3とQ4、Q5とQ6の間をモータ4の各相の電機子コイルに接続したものである。ゲート駆動部14はスイッチング素子Q1〜Q6を選択的にオン・オフするためのゲート信号を各スイッチング素子Q1〜Q6のゲートに送る。
【0019】演算処理部15は図4に示すように構成され、マイクロコンピュータ(MicroProcessor Unit ,MPU)や種々のメモリなどによって構成される。この実施態様では、モータ4の回転子(ロータ)Rの回転角θと回転速度vとに基づいて、電機子(ステータ)STに供給する電機子電流iU、iV、iWの大きさと位相とを示す電流指令値i*を計算で求める。すなわちベクトル制御を行うものである。
【0020】回転子Rの回転角θと速度vは、電機子STの3つの相についてそれぞれ設けた回転位置検出器としてのホールIC16(16U、16V、16W)が出力する位置信号P(PU、PV、PW)に基づいて、推定部17で推定する。すなわちホールIC16は電気角で60°ごとに設けられ、回転子Rが60°回転する度にいずれかの位置信号Pがオン・オフ変化する。
【0021】推定部17では、この位置信号Pの変化から回転子Rが電気角60°回ったことを検出し、位置信号Pが変化せずに一定に保たれる時間間隔から回転速度vを検出する。またこの回転速度vを用いて位置信号Pが変化しない時間間隔内における回転角θを演算により求める。この結果回転子Rの回転中における回転角θを高い分解能で求めることができる。
【0022】この推定部17で求めた回転角θと回転速度vの推定値は電流計算部18に入力される。この電流計算部18は目標トルク演算部19で求めたトルク目標値TMと、回転角θおよび回転速度vとに基づいて、電流指令値i*の大きさと位相とを計算する。
【0023】目標トルク演算部19は、車速VSPと踏力TPとに基づいて目標とするモータトルクTMを求める。例えば高速域で車速VSPの増加に伴ってモータ補助率η(=TM/TP)が漸減する補助特性に従って、モータトルクTMの目標値をTM=TP・ηとして求める。このモータ4ではトルクTMは実際の電機子電流iR(iU、iV、iW)に対応する。電流計算部18はこの目標トルク値TMを発生させるために必要となる電機子電流iRの大きさと位相とをベクトル計算により求め、電流指令値i*として出力する。
【0024】なおこの電流指令値i*は、実際にはU、V、Wの各相に対して別々に出力される。すなわち電流計算部18は、メモリ20に記憶した正弦波パターンデータを用いて各相の互いに電気角で120°位相がずれた電流指令値i*(i*U、i*V、i*W)を出力する。各相の電流指令値i*は目標トルク値TMの大きさによって振幅が変化する正弦波であり、その振幅と位相は回転角θと回転速度vと回転部の慣性などに基づいて演算されたものである。
【0025】この発明では、この電流指令値i*が補正部21においてバッテリ電流制限値IBMAX、iBMAXに基づいて補正される。すなわちバッテリ電流がバッテリ電流制限値IBMAX、iBMAXに到達するとモータ電流iRを滑らかに減少させることにより、モータ電流iRの断続に伴うモータ駆動力の脈動発生を防ぐものである。この補正部21では、例えば5msecの周期で演算する低速処理と、この低速処理の処理期間内で行う例えば62.5μsecの周期で演算する高速処理とを同時並行的に行う。なおiBMAXは高速処理を行う場合のバッテリ電流制限値である。
【0026】低速処理は例えば図5に示すように行う。まずホールCTでモータ電流iR(ステータコイル電流)を検出する(図5のステップS100)。このモータ電流iRはモータ電流の瞬時値iMに等しい。このモータ電流の瞬時値iMからバッテリ電流の瞬時値iBを求め、一定期間の平均値(バッテリ平均電流)IBmを計算する(ステップS102)。
【0027】バッテリ12にはバッテリの充放電状態を監視してその状態に応じた管理や制御を行い、充放電履歴などを記憶するメモリを搭載したコントローラが組込まれ、バッテリパックとして取扱われる。前記演算処理部15はバッテリ電流制限値演算部22を持ち、ここではバッテリパックから読出したバッテリ12の充放電状態(残存エネルギー)や履歴、電圧、温度などに基づいて、バッテリ電流制限値IBMAXを計算する(ステップS104)。
【0028】なお本実施態様では、バッテリ平均電流IBMやバッテリ電流制限値IBMAXの計算は、モータを制御する制御装置11内の演算部15にて行っている。しかし前記バッテリパック内のコントローラでこの計算を行って、バッテリ平均電流IBMとバッテリ電流制限値IBMAXとをデータとして前記演算部15に伝送するようにしてもよい。
【0029】補正部21はIBmとIBMAXとを比較し(ステップS106)、IBm≧IBMAX、ならこのバッテリ電流制限値IBMAXと、前回の演算処理で求めたモータ電流指令値(上限値)I*(n−1)とを用いて、次式から今回のモータ電流指令値IL*(n)を求める(ステップS108)。
【0030】
【数1】
H*(n)=(IBMAX/IBm)・I*(n−1) ・・・(1)
【0031】補正部21は次にこのモータ電流指令値IH*(n)の補正値Ia(n)を次式に基づいて求める。
【0032】
【数2】
a(n)=I*(n−1)±[IH*(n)−I*(n−1)]・B ・・・(2)
【0033】この式(2)においてBは定数であり、例えば0.9とする(ステップS110)。
【0034】次にIL*(n)とIa(n)とを比較して、小さい方[IH*(n)、Ia(n)]minを求める(ステップS112)。IH*(n)、Ia(n)]minを新しいモータ電流指令値I*(n)とする(ステップS114)。補正部21は、電流計算部18で求めた電流指令値i*に代えてこのモータ電流指令値I*(n)を新しい電流指令値として減算器23に出力する(ステップS116)。またステップS106で、IBm<IBMAX、なら通常の制御を行う。すなわち電流制御部18が求めた指令値i*を用いる(ステップS118)。以上の動作S100〜118を一定の周期(5msec)で繰り返す(ステップS120)。
【0035】次に高速処理につき図6を用いて説明する。この高速処理は前記したように図5に示した低速処理(5msec)の演算期間内で繰り返し行うものであり、例えば62.5μsecの周期で繰り返される。この場合62.5μsec×80=5msecであるから、低速処理の間にこの高速処理は80回繰り返され、電流指令値i*(N)が求められる。まず補正部21ではモータ電流の瞬時値iM(=iR)を求め、バッテリ電流(瞬時値)iBを求める(ステップS150)。またバッテリ電流制限値演算部22は、バッテリ電流制限値(瞬時値)iBMAXを計算する(ステップS152)。
【0036】そしてiBとiBMAXとを比較し(ステップS154)、iB≧iBMAX、なら前回の演算で求めたモータ電流指令値i*(N−1)×Aを今回のモータ電流指令値i*(N)とする。ここにAは定数であり、例えば0.9とする(ステップS156)。補正部21はこのようにして求めた指令値i*(N)を新しいモータ電流指令値i*Mとして制御を行う(ステップS158)。また前記ステップS154で、iB<iBMAX、なら通常の制御に戻る。すなわち電流計算部18が求めた指令値i*を用いてモータを制御する(ステップS160)。
【0037】以上のようにして求めた電流指令値I*(n)、I*(N)あるいはi*(以下これらを単にi*として説明する)は減算器23で、電機子STの実際の電流値iRとの差(i*−iR)が各相ごとに別々に求められる。この電流値iRは、電機子STのUV相巻線の電流(iU、iV)をホールCT(Current Transformer、変流器)(CTU、CTV)などで検出し、W相の電流を計算で求めることができる。この差(i*−iR)は電機子電流誤差信号となり、電流制御部24に入力される。電流制御部24ではインバータ13のゲートを駆動するゲート駆動信号が作られ、ゲート駆動部14に送られる。この結果モータ4が目標トルク値TMを発生し、このモータ出力TMと踏力TPとによって自転車は走行することができる。
【0038】ここに電流指令値i*は、バッテリ電流IB、iBが電流制限値IBMAX、iBMAXに到達すると補正部21によって新しい指令値I*(n)、i*(N)に変えられる。このため指令値i*は滑らかに変化し、モータ電流iRは激しく変化せずモータ駆動力の脈動が防止される。図8の(B)は、この時のバッテリ電流IB、iBと、モータ電流指令値I*(n)、i*(N)と、トルク指令値TPの変化の様子を示す。なお図8(A)は比較のために従来方式による場合を示すものである。このように本発明によれば、モータ電流指令値は従来方式に比べて滑らかに変化するから、所期の目的が達成されるものである。
【0039】
【発明の効果】本発明は以上のように、バッテリ電流がバッテリ電流制限値に達するとモータ電流を滑らかに減少させるから、モータ駆動力の脈動を防ぐことができる。このためこのモータを車両に適用した場合には乗り心地を向上させることができる。
【0040】従って処理速度が速いMPUを使用する必要がなくなり、コントローラのコストを上げることなく、電池を保護することができる。請求項4の発明によれば請求項1の方法の実施に直接使用する装置が得られる。
【出願人】 【識別番号】000010076
【氏名又は名称】ヤマハ発動機株式会社
【出願日】 平成11年10月21日(1999.10.21)
【代理人】 【識別番号】100082223
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 文雄 (外1名)
【公開番号】 特開2001−119803(P2001−119803A)
【公開日】 平成13年4月27日(2001.4.27)
【出願番号】 特願平11−299279