| 【発明の名称】 |
ハイブリッド車両の制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】若城 輝男
【氏名】松原 篤
【氏名】北島 真一
【氏名】澤村 和同
【氏名】泉浦 篤
【氏名】沖 秀行
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| 【要約】 |
【課題】低電圧系の消費電力が増大した場合に、蓄電装置に供給する電力を増加し蓄電装置からの放電量を抑えるハイブリッド車両の制御装置を提供する。
【解決手段】車速センサS1と、エンジン回転数センサS2と、エンジン補機類等の低電圧系消費電力を算出するFIECU11と、低電圧系消費電流が所定値を超えた状態が一定時間継続したか否かを判定する消費電流大判定手段と、車速が所定の範囲内で、かつ、エンジン回転数が所定回転数以上の場合に、モータMによる回生量を低電圧系消費電流に応じて増量する回生量増量手段と、モータMによる発電量を低電圧系消費電流に応じて増量する発電量増量手段と、消費電力大判定手段により前記低電圧系消費電流が所定値を超えた状態が一定時間継続した場合に、出力補助可否の基準となる判定閾値を低電圧系消費電流に応じて持ち上げる判定閾値補正手段を設けたことを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車両の推進力を出力するエンジンと、該エンジンの出力を補助するモータと、該モータに電力を供給する高圧蓄電装置と、該高圧蓄電装置の電圧を降圧してエンジン補機類用低圧蓄電装置及びエンジン補機類等の低電圧系に電力を供給可能な電圧変換手段と、前記車両の運転状態に応じて前記モータによるエンジン出力補助の可否を、判定閾値を基準に判定する出力補助判定手段と、前記出力補助判定手段によりモータによるエンジンの出力補助を行なう判定をした場合に前記モータの制御量を設定して、前記モータによる前記エンジンへの出力補助を行なう出力補助制御手段と、前記出力補助判定手段によりモータによるエンジンの出力補助を行なわない判定をした場合にモータによる発電量を設定して、前記モータによる発電を行なう発電制御手段と、車両減速時にモータによる回生量を設定して、該回生量に基づいて前記モータによる回生を行なう回生制御手段とを備えたハイブリッド車両の制御装置であって、車速検出手段と、エンジン回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、エンジン補機類等の低電圧系消費電力を算出する電力算出手段と、低電圧系消費電流が所定値を超えた状態が一定時間継続したか否かを判定する消費電流大判定手段と、前記車速検出手段により検出された車速が所定の範囲内で、かつ、エンジン回転数検出手段により検出されたエンジン回転数が所定回転数以上の場合に、前記回生制御手段によって設定された回生量を低電圧系消費電流に応じて増量する回生量増量手段と、発電制御手段により設定された発電量を低電圧系消費電流に応じて増量する発電量増量手段と、前記消費電流大判定手段により前記低電圧系消費電流が所定値を超えた状態が一定時間継続した場合に、前記出力補助判定手段による出力補助可否の基準となる判定閾値を低電圧系消費電流に応じて持ち上げる判定閾値補正手段を備えたことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。 【請求項2】 前記判定閾値補正手段により補正される判定閾値は車速に応じて補正されることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置。 【請求項3】 前記低電圧系消費電力を、前記高圧蓄電装置の下流側であって前記電圧変換手段の上流側における電力から算出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のハイブリッド車両の制御装置。 【請求項4】 前記低電圧系消費電力を、前記高圧蓄電装置の上流側と下流側における電力の差分から算出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のハイブリッド車両の制御装置。 【請求項5】 前記低電圧系消費電力を、燃料噴射系で使用している電流計と前記低圧蓄電装置の電圧とから算出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のハイブリッド車両の制御装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、エンジン及びモータ駆動によるハイブリッド車両の制御装置に係るものであり、特に、モータを駆動する高圧蓄電装置のエネルギーマネージメントを12V消費電力に応じて適正化することができるハイブリッド車両の制御装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から、車両走行用の動力源としてエンジンの他にモータを備えたハイブリッド車両が知られている。このハイブリッド車両の一種に、モータをエンジンの出力を補助する補助駆動源として使用するパラレルハイブリッド車がある。このパラレルハイブリッド車は、例えば、加速時においてはモータによってエンジンを駆動補助し、減速時においては減速回生によってバッテリ等への充電を行なう等様々な制御を行い、バッテリの電気エネルギー(以下、残容量という)を確保して運転者の要求に対応できるようになっている(例えば、特開平7−123509号公報に示されている)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来のパラレルハイブリッド車両に一般的に設けられる上記高圧系のバッテリは、主としてエンジンを駆動補助するモータに電力を供給すると共に、減速回生時にモータから供給される回生電力を蓄電するものであるが、この高圧系のバッテリは例えばエンジン補機類、ヘッドランプ、空調装置等の12V系の消費電力により残容量に影響を受ける場合がある。例えば、12V系の消費電力が多くなると減速回生によって本来ならば高圧系のバッテリに供給されるであろうはずの電力の一部が12V系の消費電力に回り、高圧系のバッテリに供給される電力が少なくなったり、加速しようとして高圧系のバッテリから駆動補助を行なう場合にも、その一部が12V系消費電力に持ち出されると、その分だけ残容量が減少する場合がある。 【0004】これに対処するために、高圧系のバッテリへの悪影響を無くすべく、この高圧系のバッテリをより大型化したり、12V系のバッテリを容量増加して12V系の消費電力に対するエネルギーマネージメントに余裕を持たせ上述の問題を解決することも可能ではあるが、高圧バッテリあるいは12V系バッテリの重量が増加し車体重量の増加につながるという問題がある。そこで、この発明は、上記低電圧系の消費電力に応じて、蓄電装置に供給する電力を増加すると共に蓄電装置からの放電量を抑えるハイブリッド車両の制御装置を提供するものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、車両の推進力を出力するエンジン(例えば、実施形態におけるエンジンE)と、該エンジンの出力を補助するモータ(例えば、実施形態におけるモータM)と、該モータに電力を供給する高圧蓄電装置(例えば、実施形態におけるバッテリ3)と、該高圧蓄電装置の電圧を降圧してエンジン補機類用低圧蓄電装置(例えば、実施形態における補助バッテリ4)及びエンジン補機類等の低電圧系に電力を供給可能な電圧変換手段(例えば、実施形態におけるダウンバータ5)と、前記車両の運転状態に応じて前記モータによるエンジン出力補助の可否を、判定閾値(例えば、実施形態におけるスロットルアシストトリガ閾値MAST、吸気管アシストトリガ閾値MTHAST、吸気管アシストトリガ閾値MASTTH)を基準に判定する出力補助判定手段(例えば、実施形態におけるステップS122、S135)と、前記出力補助判定手段によりモータによるエンジンの出力補助を行なう判定をした場合に前記モータの制御量を設定して、前記モータによる前記エンジンへの出力補助を行なう出力補助制御手段(例えば、実施形態におけるモータECU1)と、前記出力補助判定手段によりモータによるエンジンの出力補助を行なわない判定をした場合にモータによる発電量を設定して、前記モータによる発電を行なう発電制御手段(例えば、実施形態におけるモータECU1)と、車両減速時にモータによる回生量を設定して、該回生量に基づいて前記モータによる回生を行なう回生制御手段(例えば、実施形態におけるモータECU1)とを備えたハイブリッド車両の制御装置であって、車速検出手段(例えば、実施形態における車速センサS1)と、エンジン回転数を検出するエンジン回転数検出手段(例えば、実施形態におけるエンジン回転数センサS2)と、エンジン補機類等の低電圧系消費電力を算出する電力算出手段(例えば、実施形態におけるFIECU11)と、低電圧系消費電流が所定値(例えば、実施形態における所定値#VELMAH)を超えた状態が一定時間(例えば、実施形態における所定値#TMELMA)継続したか否かを判定する消費電流大判定手段(例えば、実施形態におけるステップS165)と、前記車速検出手段により検出された車速(例えば、制御用車速VP)が所定の範囲内(例えば、実施形態におけるステップS404、ステップS405で設定された範囲)で、かつ、エンジン回転数検出手段により検出されたエンジン回転数が所定回転数(例えば、実施形態における所定値#NPRGELL)以上の場合に、前記回生制御手段によって設定された回生量を低電圧系消費電流に応じて増量する回生量増量手段(例えば、実施形態におけるステップS407)と、発電制御手段により設定された発電量を低電圧系消費電流に応じて増量する発電量増量手段(例えば、実施形態におけるステップS319)と、前記消費電流大判定手段により前記低電圧系消費電流が所定値を超えた状態が一定時間継続した場合に、前記出力補助判定手段による出力補助可否の基準となる判定閾値を低電圧系消費電流に応じて持ち上げる判定閾値補正手段(例えば、実施形態におけるステップS158、S169、S198)を備えたことを特徴とする。 【0006】このように構成することで、低電圧系の消費電流に応じて回生量増量手段により、例えば、減速回生時における回生電力を増量して、高圧蓄電装置への回生電力の供給量の減少を阻止することが可能となり、さらに、低電圧系の消費電流に応じて発電量増量手段により、例えば、クルーズ時における発電量を増量して、高圧蓄電装置の蓄電量を予め増加させることが可能となり、さらにまた、消費電流大判定手段により低電圧系の消費電流が所定値以上に増加した場合に、判定閾値補正手段によりモータ出力のエンジンに対する出力補助の判定閾値を持ち上げることで、例えば、加速モードとなる頻度を低くして、クルーズモードの頻度を高めることが可能となる。 【0007】請求項2に記載した発明は、前記判定閾値補正手段により補正される判定閾値は車速に応じて補正される(例えば、実施形態におけるステップS157、S168、S197)ことを特徴とする。このように構成することで、渋滞等の低車速時における発進停止の繰り返しにより十分な回生電力を確保できないような場合であっても、車速に応じて、例えば車速が低いほど判定閾値を持ち上げることで、加速モードの頻度をより低くしクルーズモードの頻度をさらに高めることが可能となる。 【0008】請求項3に記載した発明は、前記低電圧系消費電力を、前記高圧蓄電装置の下流側であって前記電圧変換手段の上流側における電力から算出することを特徴とする。このように構成することで、電圧変換手段の温度による効率分の補正等が不要となる。 【0009】請求項4に記載した発明は、前記低電圧系消費電力を、前記高圧蓄電装置の上流側と下流側との電力の差分から算出することを特徴とする。このように構成することで、電圧変換手段の上流側に特別に検出手段を設ける必要がなくなる。 【0010】請求項5に記載した発明は、前記低電圧系消費電力を、燃料噴射系で使用している電流計(例えば、実施形態における電流センサS9)と低圧蓄電装置の電圧とから算出することを特徴とする。このように構成することで、燃料噴射系で使用される電流計を有効利用して精度の高い計測が可能となる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面と共に説明する。図1はパラレルハイブリッド車両において適用した実施形態を示しており、エンジンE及びモータMの両方の駆動力は、オートマチックトランスミッションあるいはマニュアルトランスミッションよりなるトランスミッションTを介して駆動輪たる前輪Wf,Wfに伝達される。また、ハイブリッド車両の減速時に前輪Wf,Wf側からモータM側に駆動力が伝達されると、モータMは発電機として機能していわゆる回生制動力を発生し、車体の運動エネルギーを電気エネルギーとして回収する。 【0012】モータMの駆動及び回生作動は、モータECU1からの制御指令を受けてパワードライブユニット2により行われる。パワードライブユニット2にはモータMと電気エネルギーの授受を行う高圧系のバッテリ3が接続されており、バッテリ3は、例えば、複数のセルを直列に接続したモジュールを1単位として更に複数個のモジュールを直列に接続したものである。ハイブリッド車両には各種補機類を駆動するための12ボルトの補助バッテリ4が搭載されており、この補助バッテリ4はバッテリ3にダウンバータ5を介して接続される。FIECU11により制御されるダウンバータ5は、バッテリ3の電圧を降圧して補助バッテリ4を充電する。 【0013】FIECU11は、前記モータECU1及び前記ダウンバータ5に加えて、エンジンEへの燃料供給量を制御する燃料供給量制御手段6の作動と、スタータモータ7の作動の他、点火時期等の制御を行う。そのために、FIECU11には、ミッションの駆動軸の回転数に基づいて車速Vを検出する車速センサS1からの信号と、エンジン回転数NEを検出するエンジン回転数センサS2からの信号と、トランスミッションTのシフトポジションを検出するシフトポジションセンサS3からの信号と、ブレーキペダル8の操作を検出するブレーキスイッチS4からの信号と、クラッチペダル9の操作を検出するクラッチスイッチS5からの信号と、スロットル開度THを検出するスロットル開度センサS6からの信号と、吸気管負圧PBを検出する吸気管負圧センサS7からの信号とが入力される。尚、図1中、21はCVT制御用のCVTECUを示し、31はバッテリ3を保護し、バッテリ3の残容量SOCを算出するバッテリECUを示す。 【0014】ここで、図中12V系消費電力を推定するために、ダウンバータ5の上流側(X)に電流センサS8を設け、あるいはパワードライブユニット2の下流側とバッテリ3の上流側(Y)の電流値、電圧値を測定し、あるいは燃料供給系で使用している補助バッテリ4の下流側(Z)の電流センサS9(燃料供給系に使用している既存のセンサ)の計測値と補助バッテリ4の電圧を測定することができる。 【0015】電流センサS8を配置位置(X)に設けた場合はダウンバータ5の上流側の電圧、電流から消費電力を求めることができ、この場合は、ダウンバータ5の温度による効率分の推定が不要になり精度の高い12V系消費量の推定が可能となる。また、上記配置位置(Y)において電流値電圧値を計測した場合は、バッテリ3の電流電圧と、パワードライブユニット2の下流側の電流電圧の差分から消費電力を求める。この場合は、ダウンバータ5の上流側にセンサを設ける必要がなくなりコストを削減できる。そして、配置位置(Z)に電流値を計測する電流センサS9を設け、かつ、補助バッテリ4の電圧を用いて計測する場合は、そもそもこの電流センサS9が燃料供給系に使用している関係で精度高く計測ができる点で有利である。 【0016】<モータ動作モード判別>このハイブリッド車両の制御モードには、「アイドル停止モード」、「アイドルモード」、「減速モード」、「加速モード」及び「クルーズモード」の各モードがある。次の、図2、図3のフローチャートに基づいて前記各モードを決定するモータ動作モード判別について説明する。ステップS001においてMT/CVT判定フラグF_ATのフラグ値が「1」であるか否かを判定する。判定結果が「NO」、つまりMT車であると判定された場合はステップS002に進む。ステップS001における判定結果が「YES」、つまりCVT車であると判定された場合はステップS010に進み、ここでCVT用インギア判定フラグF_ATNPのフラグ値が「1」であるか否かを判定する。ステップS010における判定結果が「NO」、つまりインギアであると判定された場合はステップS010Aに進み、スイッチバック中(シフトレバー操作中)であるか否かをスイッチバックフラグF_VSWBの状態によって判定する。判定の結果、スイッチバック中である場合はステップS022に進み、「アイドルモード」に移行して制御を終了する。アイドルモードでは、燃料カットに続く燃料給が再開されてエンジンEがアイドル状態に維持される。この「アイドルモード」では、前記12V系消費電流が大きくなると、バッテリ3からこれを補うために電力が供給される。ステップS010Aにおける判定の結果、スイッチバック中でない場合はステップS004に進む。 【0017】また、ステップS010における判定結果が「YES」、つまりN,Pレンジであると判定された場合は、ステップS014に進みエンジン停止制御実施フラグF_FCMGのフラグ値が「1」であるか否かを判定する。ステップS014における判定結果が「NO」であると判定された場合はステップS022の「アイドルモード」に移行して制御を終了する。ステップS014においてフラグ値が「1」であると判定された場合はステップS023に進み、「アイドル停止モード」に移行して制御を終了する。アイドル停止モードでは、例えば車両の停止時等に一定の条件でエンジンが停止される。 【0018】ステップS002においては、ニュートラルポジション判定フラグF_NSWのフラグ値が「1」であるか否かを判定する。ステップS002における判定結果が「YES」、つまりニュートラルポジションであると判定された場合は、ステップS014に進む。ステップS002における判定結果が「NO」、つまりインギアであると判定された場合は、ステップS003に進み、ここでクラッチ接続判定フラグF_CLSWのフラグ値が「1」であるか否かを判定する。判定結果が「YES」でありクラッチが「断」と判定された場合は、ステップS014に進む。ステップS003における判定結果が「NO」でありクラッチが「接」であると判定された場合は、ステップS004に進む。 【0019】ステップS004においてはIDLE判定フラグF_THIDLMGのフラグ値が「1」か否かを判定する。判定結果が「NO」、つまりスロットルが全閉であると判定された場合はステップS011に進む。ステップS004における判定結果が「YES」、つまりスロットルが全閉でないと判定された場合はステップS005に進み、モータアシストアシスト判定フラグF_MASTのフラグ値が「1」であるか否かを判定する。ステップS005における判定結果が「NO」である場合はステップS011に進む。ステップS005における判定結果が「YES」である場合は、ステップS006に進む。 【0020】ステップS011においては、MT/CVT判定フラグF_ATのフラグ値が「1」であるか否かを判定する。判定結果が「NO」、つまりMT車であると判定された場合はステップS013に進む。ステップS011における判定結果が「YES」、つまりCVT車であると判定された場合はステップS012に進み、リバースポジション判定フラグF_ATPRのフラグ値が「1」であるか否かを判定する。判定結果が「YES」、つまりリバースポジションである場合は、ステップS022に進む。判定結果が「NO」、つまりリバースポジション以外であると判定された場合はステップS013に進む。 【0021】ステップS006においては、MT/CVT判定フラグF_ATのフラグ値が「1」であるか否かを判定する。判定結果が「NO」、つまりMT車であると判定された場合はステップS008において最終充電指令値REGENFが「0」以下か否かを判定し、「0」以下であると判定された場合はステップS009の「加速モード」に進み終了する。ステップS008において最終充電指令値REGENFが「0」より大きいと判定された場合は制御を終了する。この「加速モード」では前記12系の消費電流が大きくなるとエンジンEの駆動補助に使用されるはずの電力の一部がバッテリ3から12V系消費電力に持ち出される。 【0022】ステップS006における判定結果が「YES」、つまりCVT車であると判定された場合はステップS007に進み、ブレーキON判定フラグF_BKSWのフラグ値が「1」であるか否かを判定する。ステップS007における判定結果が「YES」、つまりブレーキを踏み込んでいると判定された場合はステップS013に進む。ステップS007における判定結果が「NO」、つまりブレーキを踏み込んでいないと判定された場合はステップS008に進む。 【0023】ステップS013においてはエンジン制御用車速VPが「0」か否かを判定する。判定結果が「YES」、つまり車速が0であると判定された場合はステップS014に進む。ステップS013における判定結果が「NO」、つまり車速が0でないと判定された場合はステップS015に進む。ステップS015においてはエンジン停止制御実施フラグF_FCMGのフラグ値が「1」であるか否かを判定する。ステップS015における判定結果が「NO」である場合はステップS016に進む。ステップS015においてフラグ値が「1」であると判定された場合はステップS023に進む。ステップS016においては、エンジン回転数NEとクルーズ/減速モード下限エンジン回転数#NERGNLxとを比較する。ここでクルーズ/減速モード下限エンジン回転数#NERGNLxにおける「x」は各ギアにおいて設定された値(ヒステリシスを含む)である。 【0024】ステップS016における判定の結果、エンジン回転数NE≦クルーズ/減速モード下限エンジン回転数#NERGNLx、つまり低回転側であると判定された場合は、ステップS014に進む。一方、ステップS016における判定の結果、エンジン回転数NE>クルーズ/減速モード下限エンジン回転数#NERGNLx、つまり高回転側であると判定された場合は、ステップS017に進む。ステップS017においてはブレーキON判定フラグF_BKSWのフラグ値が「1」であるか否かを判定する。ステップS017における判定結果が「YES」、つまりブレーキを踏み込んでいると判定された場合はステップS018に進む。ステップS017における判定結果が「NO」、つまりブレーキを踏み込んでいないと判定された場合はステップS019に進む。 【0025】ステップS018においてはIDLE判定フラグF_THIDLMGのフラグ値が「1」か否かを判定する。判定結果が「NO」、つまりスロットルが全閉であると判定された場合はステップS024の「減速モード」に進み制御を終了する。尚、減速モードではモータMによる回生制動が実行される。ステップS018における判定結果が「YES」、つまりスロットルが全閉でないと判定された場合はステップS019に進む。尚、この「減速モード」では12V系の消費電流が大きいとバッテリ3への回生電力の一部が12V系の消費に当てられる。 【0026】ステップS019においてはフューエルカット実行フラグF_FCのフラグ値が「1」であるか否かを判定する。判定結果が「YES」、つまりフューエルカット中であると判定された場合はステップS024に進む。ステップS019の判定結果が「NO」である場合は、ステップS020に進み最終アシスト指令値ASTPWRFの減算処理を行ない、さらにステップS021において最終アシスト指令値ASTPWRFが「0」以下か否かを判定し、「0」以下であると判定された場合はステップS025の「クルーズモード」に移行する。このクルーズモードではモータMは駆動せず車両はエンジンEの駆動力で走行する。ステップS021において最終アシスト指令値ASTPWRFが「0」より大きいと判定された場合は制御を終了する。 【0027】このようにして、モータ動作モードを判定して各モードに応じた制御がなされるが、12V系消費電力が大きい場合に影響を受けるのは、加速モード、減速(回生)モード、アイドル停止モードである。つまり、加速モードにおいてエンジンをモータにより駆動補助する場合に、バッテリ3からの電力の一部がダウンバータ5を介して12V系の電力消費にまわされるため、この12V消費系の電力が大きい場合は、バッテリ3からの持ち出し量が増加してしまうのである。また、減速モードでは、一定の減速感を得るために回生量を一定にしている関係で、12V系の消費電力が多くなるとバッテリ3に割り当てられる回生量が十分に確保できなくなる。したがって、上記12V系の消費電流(消費電力)が大きい場合に、上述の問題を解消するために、アシストトリガ判定、クルーズモード、および減速モードにおいて以下に示すような対策を講じている。 【0028】「バッテリ残容量SOCのゾーニング」先ず、各種モードに大きな影響を与えるバッテリ残容量SOCのゾーンニング(いわゆる残容量のゾーン分け)について説明する。バッテリの残容量の算出はバッテリECU31にておこなわれ、例えば、電圧、放電電流、温度等により算出される。 【0029】この一例を説明すると通常使用領域であるゾーンA(SOC40%からSOC80%ないし90%)を基本として、その下に暫定使用領域であるゾーンB(SOC20%からSOC40%)、更にその下に、過放電領域であるゾーンC(SOC0%からSOC20%)が区画されている。ゾーンAの上には過充電領域であるゾーンD(SOC80%ないし90%から100%)が設けられている。各ゾーンにおけるバッテリ残容量SOCの検出は、ゾーンA,Bでは電流値の積算で行い、ゾーンC,Dはバッテリの特性上電圧値等を検出することにより行われる。尚、各ゾーンの境界には、上限と下限に閾値を持たせてあり、かつ、この閾値はバッテリ残容量SOCの増加時と減少時とで異なるようにしてヒステリシスを設定してある。 【0030】「アシストトリガ判定」図4、図5に示すのはアシストトリガ判定のフローチャート図、具体的にはアシスト/クルーズのモードを領域により判定するフローチャート図である。ステップS100においてエネルギーストレージソーンCフラグF_ESZONECのフラグ値が「1」か否かを判定する。判定結果が「YES」、つまりバッテリ残容量SOCがCゾーンにあると判定された場合はステップS136において最終アシスト指令値ASTPWRFが0以下であるか否かを判定する。ステップS136における判定結果が「YES」、つまり最終アシスト指令値ASTOWRFが0以下であると判定された場合は、ステップS137においてクルーズ発電量減算係数KTRGRGNに1.0を代入し、ステップS122においてモータアシスト判定フラグF_MASTに「0」を代入してリターンする。 【0031】ステップS100及びステップS136における判定結果が「NO」の場合は次のステップS103でスロットルアシストトリガ補正値DTHASTの算出処理が行われる。その処理内容については後述する。次に、ステップS104で、スロットルアシストトリガテーブルからスロットルアシストトリガの基準となる閾値MTHASTNを検索する。このスロットルアシストトリガテーブルは、図6の実線で示すように、エンジン回転数NEに対して、モータアシストするか否かの判定の基準となるスロットル開度の閾値MTHASTNを定めたもので、エンジン回転数NEに応じて閾値が設定されている。 【0032】次のステップS105、ステップS106で、前記ステップS104で求められたスロットルアシストトリガの基準閾値MTHASTNに前述のステップS103で算出された補正値DTHASTを加えて、高スロットルアシストトリガ閾値MTHASTHを求めるとともに、この高スロットルアシストトリガ閾値MTHASTHからヒステリシスを設定するための差分#DMTHASTを引いて、低スロットルアシストトリガ閾値MTHASTLを求める。これら高低スロットルアシストトリガ閾値を図6のスロットルアシストトリガテーブルの基準閾値MTHASTNに重ねて記載すると破線で示すようになる。 【0033】そして、ステップS107において、スロットル開度の現在値THEMがステップS105、ステップS106で求めたスロットルアシストトリガ閾値MTHAST以上であるか否かが判断される。この場合のスロットルアシストトリガ閾値MTHASTは前述のヒステリシスを持った値であり、スロットル開度が大きくなる方向にある場合は高スロットルアシストトリガ閾値MTHASTH、スロットル開度が小さくなる方向にある場合は低スロットルアシストトリガ閾値MTHASTLがそれぞれ参照される。 【0034】このステップS107における判定結果が「YES」である場合、つまりスロットル開度の現在値THEMがスロットルアシストトリガ閾値MTHAST(高低のヒステリシスを設定した閾値)以上である場合は、ステップS109に、判定結果が「NO」、つまりスロットル開度の現在値THEMがスロットルアシストトリガ閾値MTHAST(高低のヒステリシスを設定した閾値)以上でない場合はステップS108に進む。ステップS109では、スロットルモータアシスト判定フラグF_MASTTHに「1」をセットし、一方ステップS108では、スロットルモータアシスト判定フラグF_MASTTHに「0」をセットする。 【0035】ここまでの処理は、スロットル開度THがモータアシストを要求する開度であるか否かの判断を行っているもので、ステップS107でスロットル開度の現在値THEMがスロットルアシストトリガ閾値MTHAST以上と判断された場合には、スロットルモータアシスト判定フラグF_MASTTHを「1」にして、前述した「加速モード」においてこのフラグを読むことによりモータアシストが要求されていると判定される。 【0036】一方、ステップS108でスロットルモータアシスト判定フラグF_MASTTHに「0」がセットされるということは、スロットル開度によるモータアシスト判定の領域でないことを示す。この実施形態では、アシストトリガの判定をスロットル開度THとエンジンの吸気管負圧PBとの両方で判定することとしており、スロットル開度の現在値THEMが前記スロットルアシストトリガ閾値MTHAST以上である場合にスロットル開度THによるアシスト判定がなされ、この閾値を超えない領域においては後述の吸気管負圧PBによる判定がなされる。そして、ステップS109において、スロットルモータアシスト判定フラグF_MASTTHに「1」をセットした後、通常のアシスト判定から外れるべくステップS134に進み、クルーズ発電量の減算係数KTRGRGNに「0」をセットし、次のステップS135でモータアシスト判定フラグF_MASTに「1」をセットしてリターンする。 【0037】一方、ステップS110においては、MT/CVT判定フラグF_ATのフラグ値が「1」であるか否かを判定する。判定結果が「NO」、つまりMT車であると判定された場合はステップS111に進む。ステップS110における判定結果が「YES」、つまりCVT車であると判定された場合はステップS123に進む。ステップS111においては、吸気管負圧アシストトリガ補正値DPBASTの算出処理が行われる。その処理内容については後述する。 【0038】次に、ステップS112で、吸気管負圧アシストトリガテーブルから吸気管負圧アシストトリガの閾値MASTL/Hを検索する。この吸気管負圧アシストトリガテーブルは、図7の2本の実線で示すように、エンジン回転数NEに対して、モータアシストするか否かの判定のための高吸気管負圧アシストトリガ閾値MASTHと、低吸気管負圧アシストトリガ閾値MASTLとを定めたもので、ステップS112の検索処理においては、吸気管負圧PBAの増加に応じて、あるいはエンジン回転数NEの減少に応じて図7の高閾値ラインMASTHを下から上に通過すると、モータアシスト判定フラグF_MASTを「0」から「1」にセットし、逆に吸気管負圧PBAの減少に応じて、あるいはエンジン回転数NEの増加に応じて低閾値ラインMASTLを上から下に通過すると、モータアシスト判定フラグF_MASTを「1」から「0」にセットするようになっている。尚、図7は各ギア毎に、またストイキ/リーンバーン毎に持ち替えを行っている。 【0039】そして、次のステップS113で、モータアシスト判定フラグF_MASTのフラグ値が「1」であるか否かを判定し、判定結果が「1」である場合はステップS114に、判定結果が「1」でない場合はステップS115に進む。そして、ステップS114においては、吸気管アシストトリガ閾値MASTを、ステップS112で検索した吸気管負圧アシストトリガの低閾値MASTLとステップS111で算出された補正値DPBASTとを加えた値として算出し、ステップS116において、吸気管負圧の現在値PBAが、ステップS114で求めた吸気管アシストトリガ閾値MAST以上か否かを判定する。判定結果が「YES」の場合は、ステップS134に進む。判定結果が「NO」の場合はステップS119に進む。また、ステップS115においては、吸気管アシストトリガ閾値MASTを、ステップS112で検索した吸気管負圧アシストトリガの高閾値MASTHとステップS111で算出された補正値DPBASTとを加えた値として算出し、ステップS116に進む。 【0040】次に、ステップS119においては、図8に示すように上記吸気管負圧アシストトリガ閾値MASTから、所定の吸気管負圧のデルタ値#DCRSPB(例えば100mmHg)を引くことで、最終吸気管負圧アシストトリガ下限閾値MASTFLを求める。次に、ステップS120において、最終吸気管負圧アシストトリガ下限閾値MASTFLと吸気管負圧アシストトリガ閾値MASTを、図9に示すように吸気管負圧の現在値PBAで補間算出して、クルーズ発電量減算係数テーブル値KPBRGNを求め、ステップS121においてクルーズ発電量減算係数テーブル値KPBRGNをクルーズ発電量減算係数KTRGRGNに代入する。そして、ステップS122においてモータアシスト判定フラグF_MASTに「0」を代入してリターンする。 【0041】上記ステップS110において、MT/CVT判定フラグF_ATのフラグ値の判定結果が「YES」、つまりCVT車であると判定された場合は、ステップS123に進み、吸気管負圧アシストトリガ補正値DPBASTTHの算出処理が行われる。その処理内容については後述する。 【0042】次に、ステップS124で、吸気管負圧アシストトリガテーブルから吸気管負圧アシストトリガの閾値MASTTHL/Hを検索する。この吸気管負圧アシストトリガテーブルは、図10の2本の実線で示すように、エンジン制御用車速VPに対して、モータアシストするか否かの判定のための高吸気管負圧アシストトリガ閾値MASTTHHと、低吸気管負圧アシストトリガ閾値MASTTHLとを定めたもので、ステップS124の検索処理においては、スロッル開度THの増加に応じて、あるいはエンジン制御用車速VPの減少に応じて図10の高閾値ラインMASTTHHを下から上に通過すると、モータアシスト判定フラグF_MASTを「0」から「1」にセットし、逆にスロットル開度THの減少に応じて、あるいはエンジン制御用車速VPの増加に応じて低閾値ラインMASTTHLを上から下に通過すると、モータアシスト判定フラグF_MASTを「1」から「0」にセットするようになっている。尚、図10はストイキ/リーンバーン毎に持ち替えを行っている。 【0043】そして、次のステップS125で、モータアシスト判定フラグF_MASTのフラグ値が「1」であるか否かを判定し、判定結果が「1」である場合はステップS126に、判定結果が「1」でない場合はステップS127に進む。そして、ステップS126においては、吸気管アシストトリガ閾値MASTTHを、ステップS124で検索した吸気管負圧アシストトリガの低閾値MASTTHLとステップS123で算出された補正値DPBASTTHとを加えた値として算出し、ステップS128において、スロットル開度の現在値THEMが、ステップS126で求めた吸気管アシストトリガ閾値MASTTH以上か否かを判定する。判定結果が「YES」の場合は、ステップS134に進む。判定結果が「NO」の場合はステップS131に進む。 【0044】また、ステップS127においては、吸気管アシストトリガ閾値MASTTHを、ステップS124で検索した吸気管負圧アシストトリガの高閾値MASTTHHとステップS123で算出された補正値DPBASTTHとを加えた値として算出し、ステップS128に進む。 【0045】次に、ステップS131においては、図8に示すように上記吸気管負圧アシストトリガ閾値MASTTHから、所定のスロットル開度のデルタ値#DCRSTHVを引くことで、最終吸気管負圧アシストトリガ下限閾値MASTTHFLを求める。次に、ステップS132において、最終吸気管負圧アシストトリガ下限閾値MASTTHFLと吸気管負圧アシストトリガ閾値MASTTHを、図9に示すようにスロットル開度の現在値THEMで補間算出して、クルーズ発電量減算係数テーブル値KPBRGTHを求め、ステップS133においてクルーズ発電量減算係数テーブル値KPBRGTHをクルーズ発電量減算係数KTRGRGNに代入する。そして、ステップS122においてモータアシスト判定フラグF_MASTに「0」を代入してリターンする。 【0046】「THアシストトリガ補正」図11に示すのは、前記ステップS103におけるスロットルアシストトリガ補正のフローチャート図である。ステップS150において、エアコンクラッチONフラグF_HMASTが「1」か否かを判定する。判定結果が「YES」、つまりエアコンクラッチがONとなっている場合はステップS151においてエアコン補正値DTHAACに所定値#DTHAAC(例えば、20deg)を代入してステップS153に進む。 【0047】ステップS150における判定結果が「NO」、つまりエアコンクラッチがOFFとなっている場合は、エアコン補正値DTHAACに「0」を代入してステップS153に進む。これによりモータアシストの閾値の持ち上げがなされる。ステップS153においては大気圧(PA)に応じた大気圧補正値(DTHAPA)の検索を行う。この補正は図12に示すようにスロットルアシストトリガPA補正テーブルにおいて高地から低地に行くほど下がるように設定された補正値をテーブル検索するものである。このテーブル検索により大気圧補正値DTHAPAが求められる。 【0048】次に、ステップS154で大電流フラグF_VELMAHが「1」か否かを判定する。尚、この大電流フラグの設定については後述する。12Vの消費電流が大きいときにはアシストトリガの閾値を持ち上げることで、加速モードの頻度を低下させクルーズモードの頻度を高めてバッテリ残容量の低下を防止することができる。ステップS154における判定の結果、大電流が流れている場合は、ステップS155において図13に示すようにエンジン回転数NEに応じた大電流補正値DTHVELをテーブル検索により求めてステップS157に進む。ステップS154における判定の結果、大電流が流れていないと判定された場合は、ステップS156において大電流補正値DTHVELに「0」をセットしてステップS157に進む。 【0049】次に、ステップS157において制御用車速VPに応じたスロットルアシストトリガ負荷補正量車速補正係数KVDTHASTを図14に示すようにテーブル検索により求める。尚、制御用車速VPが大きいほどスロットルアシストトリガ負荷補正量車速補正係数KVDTHASTは小さくなる。これにより低車速時になるほどアシストトリガ閾値の持ち上げ量が増加する。そして、次のステップS158において、ステップS151またはステップS152で求めたエアコン補正値DTHAACと、ステップS153で求めた大気圧補正値DTHAPAと、ステップS155またはステップS156で求めた大電流補正値DTHVELと、ステップS157で求めたスロットルアシストトリガ負荷補正量車速補正係数KVDTHASTとからスロットルアシストトリガ補正値DTHASTを求めて制御を終了する。 【0050】「PBアシストトリガ補正(MT)」図15に示すのは、前記ステップS111における吸気管負圧スロットルアシストトリガ補正のフローチャート図である。ステップS161において、エアコンクラッチONフラグF_HMASTが「1」か否かを判定する。判定結果が「YES」、つまりエアコンクラッチがONとなっている場合はステップS163においてエアコン補正値DPBAACに所定値#DPBAACを代入してステップS164に進む。ステップS161における判定結果が「NO」、つまりエアコンクラッチがOFFとなっている場合は、ステップS162でエアコン補正値DPBAACに「0」を代入してステップS164に進む。これによりモータアシストの閾値の持ち上げがなされる。 【0051】ステップS164においては大気圧に応じた大気圧補正値(DPBAPA)の検索を行う。この補正は図16に示すように吸気管負圧アシストトリガPA補正テーブルにおいて高地から低地に行くほど下がるように設定された補正値をテーブル検索するものである。このテーブル検索により大気圧補正値DPBAPAが求められる。 【0052】次に、ステップS165で大電流フラグF_VELMAHが「1」か否かを判定する。尚、この大電流フラグの設定については後述する。前述したステップS154における説明と同様に12Vの消費電流が大きいときにはアシストトリガの閾値を持ち上げる必要があるからである。ステップS165における判定の結果、大電流が流れている場合は、ステップS166において図17に示すようにエンジン回転数NEに応じた大電流補正値DPBVELをテーブル検索により求めてステップS168に進む。ステップS165における判定の結果、大電流が流れていない場合は、ステップS167において大電流補正値DPBVELに「0」をセットしてステップS168に進む。 【0053】次に、ステップS168において制御用車速VPに応じた吸気管負圧アシストトリガ負荷補正量車速補正係数KVDPBASTを図18に示すようにテーブル検索により求める。尚、前述したステップS157の説明と同様の理由で制御用車速VPが大きいほど吸気管負圧アシストトリガ負荷補正量車速補正係数KVDPBASTは小さくなっている。そして、次のステップS169において、ステップS162またはステップS163で求めたエアコン補正値DPBAACと、ステップS164で求めた大気圧補正値DPBAPAと、ステップS166またはステップS167で求めた大電流補正値DPBVELと、ステップS168で求めた吸気管負圧アシストトリガ負荷補正量車速補正係数KVDPBASTとから吸気管負圧アシストトリガ補正値DPBASTを求めて制御を終了する。 【0054】ここで、図19に大電流フラグの設定を行うフローチャートについて説明する。ステップS180において、所定値#VELMAH(例えば、20A)より平均消費電流VELAVEが大きいか否かを判定する。判定結果が「YES」、つまり大電流が流れたと判定された場合は、ステップS182においてディレータイマTELMAが「0」か否かを判定し、「0」である場合はステップS184において大電流フラグF_VELMAHに「1」をセットして制御を終了する。ステップS182における判定の結果ディレータイマTELMAが「0」ではないと判定された場合はステップS183に進む。ステップS180における判定結果が「NO」、つまり大電流は流れていないと判定された場合は、ステップS181においてディレータイマTELMAに所定値#TMELMA(例えば、30秒)をセットし、ステップS183に進む。ステップS183では大電流フラグF_VELMAHに「0」をセットして制御を終了する。ここにおける大電流フラグF_VELMAHが前記ステップS154、ステップS165及び後述するステップS194において判定される。ここで、上記12V系消費電流が大である状態がディレータイマTELMAタイマにより一定時間続いた場合に限定しているため、例えばパワーウインドの昇降や、ストップランプの点灯、等の一時的に消費電流が増大した場合は除外されている。 【0055】「PBアシストトリガ補正(CVT)」図20に示すのは、前記ステップS123における吸気管負圧スロットルアシストトリガ補正のフローチャート図である。ステップS190において、エアコンクラッチONフラグF_HMASTが「1」か否かを判定する。判定結果が「YES」、つまりエアコンクラッチがONとなっている場合はステップS191においてエアコン補正値DPBAACTHに所定値#DPBAACTHを代入してステップS193に進む。 【0056】ステップS190における判定結果が「NO」、つまりエアコンクラッチがOFFとなっている場合は、ステップS192でエアコン補正値DPBAACTHに「0」を代入してステップS193に進む。これによりモータアシストの閾値の持ち上げがなされる。ステップS193においては大気圧に応じた大気圧補正値(DPBAPATH)の検索を行う。この補正は図21に示すように吸気管負圧アシストトリガPA補正テーブルにおいて高地から低地に行くほど下がるように設定された補正値をテーブル検索するものである。このテーブル検索により大気圧補正値DPBAPATHが求められる。 【0057】次に、ステップS194で大電流フラグF_VELMAHが「1」か否かを判定する。上述と同様の理由で12Vの消費電流が大きいときにはアシストトリガの閾値を持ち上げる必要があるからである。ステップS194における判定の結果、大電流が流れている場合は、ステップS195において図22に示すようにエンジン回転数NEに応じた大電流補正値DPBVELTHをテーブル検索により求めてステップS197に進む。ステップS194における判定の結果、大電流が流れていない場合は、ステップS196において大電流補正値DPBVELTHに「0」をセットしてステップS197に進む【0058】次に、ステップS197において制御用車速VPに応じた吸気管負圧アシストトリガ負荷補正量車速補正係数KVDPBASTを図18に示すようにテーブル検索により求める。尚、前述と同様に制御用車速VPが大きいほど吸気管負圧アシストトリガ負荷補正量車速補正係数KVDPBASTは小さくなっている。そして、次のステップS198において、ステップS191またはステップS192で求めたエアコン補正値DPBAACTHと、ステップS193で求めた大気圧補正値DPBAPATHと、ステップS195またはステップS196で求めた大電流補正値DPBVELTHと、ステップS197で求めた吸気管負圧アシストトリガ負荷補正量車速補正係数KVDPBASTとから吸気管負圧アシストトリガ補正値DPBASTTHを求めて制御を終了する。 【0059】「クルーズモード」次に、クルーズモードについて図23〜図28に基づいて説明する。先ず、図23のフローチャートを説明する。図23のステップS250においては後述する図24、図25のクルーズ発電量算出処理がなされる。そして、ステップS251に進み、徐々加減算タイマTCRSRGNが0か否かを判定し、判定結果が「NO」の場合は、ステップS259において最終クルーズ発電量CRSRGNFを最終充電指令値REGENFにセットし、ステップS260において最終アシスト指令値ASTWRFに「0」をセットして制御を終了する。 【0060】ステップS251における判定結果が「YES」である場合は、ステップS252において、徐々加減算タイマTCRSRGNに所定値#TMCRSRGNをセットしてステップS253に進む。ステップS253においてはクルーズ発電量CRSRGNが最終クルーズ発電量CRSRGNF以上か否かを判定する。ステップS253における判定結果が「YES」である場合は、ステップS257において最終クルーズ発電量CRSRGNFに徐々加算量#DCRSRGNPを加えてゆき、ステップS258において再度クルーズ発電量CRSRGNが最終クルーズ発電量CRSRGNF以上であるか否かを判定する。ステップS258における判定の結果、クルーズ発電量CRSRGNが最終クルーズ発電量CRSRGNF以上となった場合はステップS259に進む。 【0061】ステップS258における判定の結果、クルーズ発電量CRSRGNが最終クルーズ発電量CRSRGNFよりも小さい場合は、ステップS256に進み、ここでクルーズ発電量CRSRGNを最終クルーズ発電量CRSRGNFに代入してステップS259に進む。ステップS253における判定結果が「NO」である場合は、ステップS254において最終クルーズ発電量CRSRGNFから徐々減算量#DCRSRGNMを減算してゆき、ステップS255において、最終クルーズ発電量CRSRGNFがクルーズ発電量CRSRGN以上であるか否かを判定する。ステップS255における判定の結果、クルーズ発電量CRSRGNが最終クルーズ発電量CRSRGNFより大きくなった場合はステップS256に進む。ステップS255における判定の結果、最終クルーズ発電量CRSRGNFがクルーズ発電量CRSRGN以上となった場合はステップS259に進む。したがって、ステップS251以降の処理により、発電量の急変をなくしてクルーズ発電モードにスムーズに移行することができる。 【0062】次に、図23のステップS250におけるクルーズ発電量算出のフローチャートについて図24、図25によって説明する。ステップS300においてクルーズ発電量CRSRNMをマップ検索する。このマップはエンジン回転数NE、吸気管負圧PBGAに応じて定められた発電量を示しており、CVTとMTで持ち替えを行っている。 【0063】次に、ステップS302に進み、エネルギーストレージゾーンD判定フラグF_ESZONEDが「1」であるか否かを判定する。判定結果が「YES」、つまりバッテリ残容量SOCがゾーンDであると判定された場合は、ステップS323に進み、クルーズ発電量CRSRGNに「0」をセットしステップS328に進む。ステップS328においては最終クルーズ発電指令値CRSRGNFが「0」か否かを判定する。ステップS328における判定の結果、指令値が「0」ではないと判定された場合はステップS329に進みクルーズ発電停止モードに移行して制御を終了する。ステップS328における判定の結果、指令値が「0」であると判定された場合はステップS330に進みクルーズバッテリ供給モードに移行して制御を終了する。 【0064】ステップS302における判定結果が「NO」、つまりバッテリ残容量SOCがゾーンD以外であると判定された場合は、ステップS303に進み、エネルギーストレージゾーンC判定フラグF_ESZONECが「1」であるか否かを判定する。判定結果が「YES」、つまりバッテリ残容量SOCがゾーンCであると判定された場合はステップS304に進み、ここでクルーズ発電量の補正係数KCRSRGNに「1」(強発電モード用)が代入され、ステップS316に進む。ステップS303における判定結果が「NO」、つまりバッテリ残容量SOCがゾーンC以外であると判定された場合はステップS305に進む。 【0065】ステップS305においては、エネルギーストレージゾーンB判定フラグF_ESZONEBが「1」であるか否かを判定する。判定結果が「YES」、つまりバッテリ残容量SOCがゾーンBであると判定された場合はステップS306に進む。ステップS306においてはクルーズ発電量の補正係数KCRSRGNにクルーズ発電量係数#KCRGNWK(弱発電モード用)が代入され、ステップS313に進む。 【0066】一方、ステップS305における判定結果が「NO」、つまりバッテリ残容量SOCがゾーンB以外であると判定された場合はステップS307に進み、ここでDODリミット判定フラグF_DODLMTのフラグ値が「1」か否かを判定する。ステップS307における判定結果が「YES」である場合は、ステップS308に進み、クルーズ発電量の補正係数KCRSRGNにクルーズ発電量係数#KCRGNDOD(DOD制限発電モード用)が代入され、ステップS313に進む。 【0067】これにより通常よりも増量して設定された発電量により速やかにバッテリ残容量SOCを回復することができる。一方、ステップS307における判定結果が「NO」である場合はステップS309に進み、エアコンONフラグF_ACCのフラグ値が「1」か否かを判定する。判定結果が「YES」、つまりエアコンが「ON」であると判定された場合は、ステップS310に進みクルーズ発電量の補正係数KCRSRGNにクルーズ発電量係数#KCRGNHAC(HAC_ON発電モード用)が代入され、ステップS313に進む。 【0068】ステップS309における判定結果が「NO」、つまりエアコンが「OFF」であると判定された場合はステップS311に進み、クルーズモード判定フラグF_MACRSのフラグ値が「1」であるか否かを判定する。ステップS311の判定結果が「NO」、つまりクルーズモードではないと判定された場合は、ステップS324に進み、ここで大電流フラグF_VELMAHが「1」か否かを判定する。ステップS324における判定の結果、大電流が流れている場合は、ステップS311の判定結果が「YES」、つまりクルーズモードであると判定された場合と同様にステップS312に進み、クルーズ発電量CRSRGNにクルーズ発電量係数#KCRGN(通常発電モード用)を代入して、ステップS313に進む。このように大電流フラグF_VELMAHが「1」と判定された場合は、基本的に後述するステップS330のクルーズバッテリ供給モード、ステップS329のクルーズ発電停止モードには至らないため、バッテリ残容量が減少する事態の発生を防止できる。 【0069】ステップS324における判定の結果、大電流が流れていない場合は、ステップS325に進みクルーズ発電量CRSRGNに「0」を代入して、ステップS326に進む。ステップS326においてはエンジン回転数NEが、クルーズバッテリ供給モード実行上限エンジン回転数#NDVSTP以下か否かを判定し、判定結果が「YES」、つまりエンジン回転数NE≦クルーズバッテリ供給モード実行上限エンジン回転数#NDVSTPであると判定された場合は、ステップS327に進む。ステップS327においてはダウンバータフラグF_DVが「1」か否かを判定し、判定の結果「YES」である場合はステップS329のクルーズ発電停止モードに移行する。ステップS327における判定の結果が「NO」である場合はステップS328に進む。 【0070】ステップS326における判定結果が「NO」、つまりエンジン回転数NE>クルーズバッテリ供給モード実行上限エンジン回転数#NDVSTPであると判定された場合は、ステップS329に進む。尚、上記クルーズバッテリ供給モード実行上限エンジン回転数#NDVSTPはヒステリシスを持った値である。 【0071】ステップS313においては、バッテリの残容量QBAT(SOCと同義)が通常発電モード実行上限残容量#QBCRSRH以上であるか否かを判定する。尚、上記通常発電モード実行上限残容量#QBCRSRHはヒステリシスをもった値である。ステップS313における判定結果が「YES」、つまりバッテリの残容量QBAT≧通常発電モード実行上限残容量#QBCRSRHであると判定された場合はステップS325に進む。 【0072】バッテリの残容量QBAT<通常発電モード実行上限残容量#QBCRSRHであると判定された場合は、ステップS314において、リーンバーン判定フラグF_KCMLBのフラグ値が「1」か否かを判定する。判定結果が「YES」、つまりリーンバーンであると判定された場合はステップS315において、クルーズ発電量の補正係数KCRSRGNにクルーズ発電量係数#KCRGNLB(リーンバーン発電モード用)をかけた値がクルーズ発電量の補正係数KCRSRGNに代入され、ステップS316に進む。ステップS314の判定結果が「NO」、つまりリーンバーンモードではないと判定された場合は、ステップS316に進む。 【0073】ステップS316においては、エンジン制御用車速VPにより図26に示すクルーズ発電量減算係数KVCRSRGを#KVCRSRGテーブル検索により求める。次に、ステップS317においてクルーズ発電量のマップ値CRSRGNMにクルーズ発電量の補正係数KCRSRGNをかけた値をクルーズ発電量CRSRGNに代入する。そして、ステップS318において平均消費電流VELAVEにより図27に示す補正量CRGVELを#CRGVELNテーブル検索により求めステップS319に進む。ステップS319においてはクルーズ発電量CRSRGNに補正加算量CRGVELを加算してステップS320に進む。したがって、ステップS319において12V系の消費電流に応じたクルーズ発電量の上乗せを行なって対処している。これによりクルーズ時においてバッテリ3の残容量を増加させ、12V系への持ち出しによるバッテリ残容量の減少を防止している。ステップS320では、制御用大気圧PAにより図28に示すクルーズ発電量PA補正係数KPACRSRNを#KPACRSRNテーブル検索により求めてステップS321に進む。 【0074】そして、ステップS321において、クルーズ発電量CRSRGNに、ステップS320において求めたクルーズ発電量PA補正係数KPACRSRNとクルーズ発電量減算係数KTRGRGN(アシストトリガ判定のステップS121で設定)とステップS316で求めたクルーズ発電量KVCRSRGをかけて、最終的なクルーズ発電量CRSRGNを求め、ステップS322においてクルーズ充電モードに移行する。 【0075】「減速モード」次に、減速モードについて図29〜図34に基づいて説明する。先ず、図29のフローチャートを説明する。図29のステップS400において、ブレーキスイッチフラグF_BKSWが「1」か否かを判定する。ステップS400における判定結果が「YES」、つまりブレーキONである場合はステップS401において減速回生演算値DECRGNを図32(MT用)と図33(CVT用)とにより#REGENBRテーブル検索してステップS404に進む。 【0076】ステップS400における判定結果が「NO」、つまりブレーキOFFである場合はステップS402に進み、減速回生演算値DECRGNを図30(MT用)と図31(CVT用)とにより#REGENテーブル検索してステップS403に進む。ステップS403においては平均消費電流VELAVEにより図34に示すように減速回生補正量DRGVELを#DRGVELNテーブル検索してステップS404に進む。ステップS404において制御用車速VPが所定値#VPRGELL(例えば、20km/h)以上であるか否かを判定し、所定値#VPRGELL以上である場合はステップS405に進み、所定値#VPRGELLよりも小さい場合はステップS408に進む。 【0077】ステップS405においては制御用車速VPが所定値#VPRGELH(例えば、90km/h)以下であるか否かを判定し、所定値#VPRGELH以下である場合はステップS406に進み、所定値#VPRGELHよりも大きい場合はステップS408に進む。ステップS406においては、エンジン回転数NEが所定値#NPRGELL以上か否かを判定し、所定値#NPRGELL以上である場合は、ステップS407に進み、所定値#NPRGELLよりも小さい場合はステップS408に進む。ステップS407においては減速回生演算値DECRGNに減速回生補正量DRGVELを加算してステップS408に進む。これにより、12V系の消費電流が大きい場合に減速回生量を増量してバッテリ3への回生量の供給分を確保している。 【0078】したがって、上記制御用車速VPがある一定の範囲内(#VPRGELLと#VPRGELHとの間)にあり、かつ、エンジン回転数NEが一定(#NPRGELL)以下である場合に限り12V系消費電力を考慮して減速回生量に補正を施すため、減速感が大きく運転者に不快を与えるようなことはなく、必要以上の減速回生を止めることができる。尚、上記が所定値#VPRGELH、所定値#NPRGELL、所定値#NPRGELLはヒステリシスを持った値である。 【0079】ステップS408においては、エネルギーストレージゾーンDフラグF_ESZONEDが「1」であるか否かを判定し、Dゾーンであると判定された場合はステップS409に進み、減速回生許可フラグF_DECRGNが「1」であるか否かを判定する。ステップS409における判定結果が「NO」、つまり減速回生許可が出ていない場合はステップS415において減速回生最終演算値DECRGNFに「0」をセットしステップS416において減速回生許可フラグF_DECRGNに「0」をセットしてステップS426で減速回生最終演算値DECRGNF(=0)を最終充電指令値REGENFに代入しステップS427において最終アシスト指令値に「0」をセットして制御を終了する。 【0080】ステップS409における判定結果が「YES」、つまり減速回生許可が出ていると判定された場合はステップS410において前回減速モードであるか否かを判定し、前回が減速モードではないと判定された場合は、ステップS415に進む。前回が減速モードであると判定された場合は、ステップS411に進み、徐々減算更新タイマTDECRNDが「0」か否かを判定する。ステップS411において徐々減算更新タイマTDECRNDが「0」ではないと判定された場合は、ステップS425において減速回生許可フラグF_DECRGNに「1」をセットしてステップS426に進む。 【0081】ステップS411において徐々減算更新タイマTDECRNDが「0」であると判定された場合は、ステップS412において、徐々減算更新タイマTDECRNDに所定値#TMDECRNDをセットしてステップS413に進み、ステップS413において減速回生最終演算値DECRGNFから徐々減算項#DDECRNDを減算し、ステップS414において減速回生最終演算値DECRGNFが「0」以下となった場合はステップS415に進む。ステップS414において減速回生最終演算値DECRGNFが「0」より大きい場合はステップS425に進む。 【0082】ステップS408においてエネルギーストレージゾーンDフラグF_ESZONEDが「1」であるか否かを判定し、Dゾーンではないと判定された場合はステップS417に進み、徐々減算更新タイマTDECRNDに所定値#TMDECRNDをセットしてステップS419に進み、ステップS419において、減速回生演算値DECRGNが減速回生最終演算値DECRGNF以上か否かを判定する。ステップS419における判定結果が「YES」である場合は、ステップS423において減速回生最終演算値DECRGNFに徐々加算量#DDECRNPを加えてゆき、ステップS424において再度減速回生演算値DECRGNが減速回生最終演算値DECRGNF以上か否かを判定する。ステップS424における判定の結果、減速回生演算値DECRGNが減速回生最終演算値DECRGNF以上となった場合はステップS425に進む。 【0083】ステップS258における判定の結果、減速回生演算値DECRGNが減速回生最終演算値DECRGNFよりも小さい場合は、ステップS422に進み、ここで減速回生演算値DECRGNを減速回生最終演算値DECRGNFに代入してステップS425に進む。ステップS419における判定結果が「NO」である場合は、ステップS420において減速回生最終演算値DECRGNFから徐々減算量#DDECRNMを減算してゆき、ステップS421において、減速回生最終演算値DECRGNFが減速回生演算値DECRGN以上であるか否かを判定する。ステップS421における判定の結果、減速回生演算値DECRGNが減速回生最終演算値DECRGNFより大きくなった場合はステップS422に進む。ステップS421における判定の結果、減速回生最終演算値DECRGNFが減速回生演算値DECRGN以上となった場合はステップS425に進む。 【0084】したがって、上記実施形態によれば、減速モードにおいて、制御用車速VPが所定の範囲内(ステップS404、ステップS405)であって、かつ、エンジン回転数NEが所定回転数以上(ステップS406)である場合に、ステップS407において回生量を増量することにより、12V系の消費電流に応じて、ダウンバータ5を経由し12V系に待ち出される分を確保することができる。これにより、減速回生時においても十分にバッテリ残容量を確保できる。 【0085】また、クルーズモードにおいてはステップS318おいて12V消費電力の使用量に応じて加算量を検索しステップS319において増量しているため、クルーズモードにおける発電量の増量により12V系消費電流の増加に対するバッテリ残容量の減少を抑えることができる。そして、前記クルーズモードにおいてはステップS324において大電流フラグF_VELMAHが「1」つまり、12V系消費電力が大きい場合には基本的にステップS330におけるバッテリ3から補助バッテリ4に電力を供給するクルーズバッテリ供給モードと、ステップS329におけるクルーズ発電停止モードは禁止されるため、この点においてもクルーズモードにおいて12V系消費電力が大きい場合のバッテリ残容量の減少を抑えることができる。 【0086】そして、上記クルーズモードにおける12V系の消費電流が大きい場合の対策を実効あるものとするために、加速モードにおけるアシストトリガ判定における補正項をその分上乗せするためのステップS158、ステップS169、ステップS198によって、加速モードの頻度を低くしクルーズモードの頻度を高めて、バッテリ残容量の増加を図ることができる。ここで、上記アシストトリガにおける補正量を設定するにあたっては車速に応じた係数(ステップS157、ステップS168、ステップS197)を設定しているため、渋滞などで発進停止が多くなる低車速域でのアシスト頻度の減量を図っているため、クルーズ時における充電を確保し難い低車速時においてのバッテリ残容量の減少を防止できる。 【0087】 【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1に記載した発明によれば、低電圧系の消費電流に応じて回生量増量手段により、例えば、減速回生時における回生電力を増量して、高圧蓄電装置への回生電力の供給量の減少を阻止することが可能となり、さらに、低電圧系の消費電流に応じて発電量増量手段により、例えば、クルーズ時における発電量を増量して、高圧蓄電装置の蓄電量を予め増加させることが可能となり、さらにまた、消費電力大判定手段により低電圧系の消費電流が所定値以上に増加した場合に、判定閾値補正手段によりモータ出力のエンジンに対する出力補助の判定閾値を持ち上げることで、例えば、加速モードとなる頻度を低くして、クルーズモードの頻度を高めることが可能となるため、低電圧系の電力消費による高圧蓄電装置の残容量低下を防止して適切なエネルギーマネージメントを実現できる効果がある。 【0088】請求項2に記載した発明によれば、渋滞等の低車速時における発進停止の繰り返しにより十分な回生電力を確保できないような場合であっても、車速に応じて、例えば車速が低いほど判定閾値を持ち上げることで、加速モードの頻度をより低くしクルーズモードの頻度をさらに高めることが可能となるため、高圧蓄電装置の残容量の低下を確実に防止することができる効果がある。 【0089】請求項3に記載した発明によれば、前記低電圧系消費電力を、前記高圧蓄電装置の下流側であって前記電圧変換手段の上流側での電力から算出することで、電圧変換手段の温度による効率分の補正等が不要となるため精度の高い低電圧系の消費電力の算出を行なうことができるという効果がある。 【0090】請求項4に記載した発明によれば、前記低電圧系消費電力を、前記高圧蓄電装置の上流側と下流側との電力の差分から算出することで、電圧変換手段の上流側に特別に検出手段を設ける必要がなくなるため、低コスト化を図ることができる効果がある。 【0091】請求項5に記載した発明によれば、前記低電圧系消費電力を、燃料噴射系で使用している電流計と低圧蓄電装置の電圧とから算出することで、燃料噴射系で使用される電流計を有効利用して精度の高い計測が可能となるため、エネルギーマネージメントの精度を高めることができるという効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005326 【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年10月6日(1999.10.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064908 【弁理士】 【氏名又は名称】志賀 正武 (外5名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−112111(P2001−112111A) |
| 【公開日】 |
平成13年4月20日(2001.4.20) |
| 【出願番号】 |
特願平11−286111 |
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