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【発明の名称】 移動体の非接触給電装置
【発明者】 【氏名】畑井 彰

【氏名】西澤 勇治

【氏名】足立 敏治

【要約】 【課題】オン損失のアンバランスが少ない簡易な移動体の非接触給電装置を得ること。

【解決手段】移動体には、線路3より誘導起電力が生じる複数のピックアップコイル5,105と並列共振する共振コンデンサ7,107と、を設けて負荷30に電力を供給する移動体の非接触給電装置であって、ピックアップコイル5,105から抽出された電力に基いてスイッチング素子15,115により負荷30の端子電圧を一定電圧値に維持する複数の定電圧手段250,350と、負荷30の端子電圧を検出する電圧検出手段100と、この電圧検出手段100により検出した電圧値が予め定めた一定値になるようにスイッチング素子15,115を制御する制御部100とを備えたものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 移動体が走行する走行路に沿って、交流電流を流す線路を敷設し、上記移動体には、該線路より誘導起電力が生じる複数のピックアップコイルと、このピックアップコイルと並列共振する共振コンデンサと、を設けて負荷に電力を供給する移動体の非接触給電装置であって、上記各ピックアップコイルから抽出された電力に基いてスイッチング手段により上記負荷の端子電圧を一定電圧値に維持する複数の定電圧手段と、上記負荷の端子電圧を検出する電圧検出手段と、この電圧検出手段により検出した電圧値が予め定めた一定値になるようにスイッチング手段をオン・オフ制御する共通の制御手段と、を備えたことを特徴とする移動体の非接触給電装置。
【請求項2】 上記制御手段は、上記スイッチング手段をすべて同一のタイミングによりオン・オフ制御をすることを特徴とする請求項1に記載の移動体の非接触給電装置。
【請求項3】 上記制御手段は、上記電圧検出手段の検出電圧が第1の電圧値以上において上記スイッチング手段をすべてオン又はオフし、上記検出電圧が上記第1の電圧値よりも低い第2の電圧値以上において、上記スイッチング手段の少なくとも一つをパルス変調する、ことを特徴とする請求項1に記載の移動体の非接触給電装置。
【請求項4】 上記スイッチング手段は、上記共振コンデンサと並列に接続された、ことを特徴とする請求項3に記載の移動体の非接触給電装置。
【請求項5】 上記スイッチング手段は、上記共振コンデンサと直列に接続された、ことを特徴とする請求項3に記載の移動体の非接触給電装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は磁界によりコイルに生じる誘導起電力を利用して非接触で電力を伝送する移動体の非接触給電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の移動体の非接触給電装置を特開平9−130905号公報によって説明する。該公報によれば、図6に示すように非接触給電装置は、一次側電源ユニット1から車体(移動体)の案内レールに沿って共振電流を流す給電線としての機能をも有する線路3を設け、移動体には、線路3から非接触で給電されるピックアップユニット(コイル)5と、該ピックアップコイル5と線路3の共振電流の周波数と同じ周波数で共振せしめる共振コンデンサ7を有すると共に、定電圧回路により一定電圧を負荷30に給電する二次側電源ユニット50に関する技術が公開されている。該定電圧回路は、全波整流ブリッジ9の出力がリアクトル11を介してスイッチング素子15に接続されており、スイッチング素子15の両端には、ダイオード13を介してコンデンサ17に接続されている。コンデンサ17の両端には、この両端電圧VDcを一定の値にすべくスイッチング素子15をオン・オフ制御する電圧制御部40が接続されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、負荷30の容量は種々のものがあり、二次側電源ユニット50を負荷30の容量に応じてその都度設計、製作することは作業効率等の観点から望ましいことではない。そこで、予め定められた定格容量が同一の二次側電源ユニット50,150・・・を複数製作しておいて、図7に示すように複数の二次側電源ユニット50,150の出力を並列接続して、負荷30の容量に対応することが考えられる。
【0004】かかる場合、移動体には、電力を線路3上から抽出するために、線路3に沿って(縦方向)に二次側電源ユニット50,150が配置されることになり、各二次側電源ユニット50,150のピックアップコイル5,105は、定電流源により電力を抽出することになる。これは、定電圧源とすると、各二次側電源ユニット50,150の入力電圧が電圧変動などで、変動するからである。さらに、各二次側電源ユニット50,150の出力は相互干渉を避けるために、逆流防止用ダイオード155,159を介してコンデンサ160に接続されている。
【0005】上記のように構成された非接触給電装置の動作を図7によって説明する。いま、二次側電源ユニット50(150)はピックアップコイル5(105)と共振コンデンサ7(107)から成る共振回路により一次側から定電流で電力を取り出し、全波整流ブリッジ9(109)で整流してリアクトル11(111)及びダイオード13(113)を介してコンデンサ17(117)へと供給し、逆流防止用ダイオード155(159)を介してコンデンサ160及び負荷30に電力を供給する。一方、電圧制御部40(140)はコンデンサ17(117)の両端電圧V11(V21)を検出して該電圧V11(V21)を一定にすべくスイッチング素子15(115)をオン・オフ制御する。
【0006】ここで、二つの移動体が直線線路を走行しており、コンデンサ160の両端電圧VDCを300Vに一定制御する場合、負荷30の抵抗値を10Ωとすると、負荷に流れる電流IR0は30Aとなる。この負荷電流IR0を各二次側電源ユニット50,150により負担することになり、この負担電流をIR1,IR2とすると、IR1=IR22=15Aとなり、各スイッチング素子15,115を図8(a)に示すように50%デューティ(duty)でオン・オフすることになる。かかる場合、各スイッチング素子15,115のオン損失はほぼ同一となる。
【0007】しかしながら、図9の(a)に示すように移動体に設けられた二次側電源ユニット150が直線部で、二次側電源ユニット50が曲線部を走行しているとすると、二次側電源ユニット50において、図9の(b)に示すように線路3が一点鎖線のようにピックアップコイル5の中心部から外側に位置することになる。ここで、共振コンデンサ7,107は、線路3がピックアップコイル5の中心部において所望の共振周波数となるように設定されており、ピックアップコイル5の外側になると、線路3とピックアップコイル5の磁気的結合度が低下してピックアップコイル5のインダクタンス値が変化し共振周波数が図10に示すように所望の周波数から外れる。よって、曲線部を走行している二次側電源ユニット50の共振電流I21が低下することになる。なお、ピックアップコイル5の外側になっても、給電線3とピックアップコイル5の磁気的結合度が低下しないようにピックアップコイル5をコアに多数回巻くことも考えられるが、二次側の電流が巻数に反比例して減少するので、実用的でない。
【0008】かかる場合、二次側電源ユニット50の共振電流I21は30Aから20Aに低下し、二次側電源ユニット150の共振電流I22は、直線部を走行しているから30Aのままとなる。各二次側電源ユニット50,150は定電圧源を出力して負荷30を駆動するから、同一の出力電流が流れることになり、負荷電流IRoが30Aであるので、これを半分づつ負担して各二次側電源ユニット50,150は15Aを供給することになる。
【0009】よって、図8の(b)に示すように各二次側電源ユニット50,150の出力電流IR1,IR2と、共振電流I21,I22と、スイッチング素子15のオン・オフ時間との関係は、各スイッチング素子15,115がオンしている時(オン時間)に電流が遮断され、オフしている時(オフ時間)に電流が流れるので、下式となる。
IR1(IR2)=I21(I22)×{オフ時間/(オフ時間+オン時間)}・・・(1)
一方、スイッチング素子15,115のオン時間/(オン時間+オフ時間)であるデューティ(duty)は下記の関係を有する。
オフ時間/(オフ時間+オン時間)=1−duty ・・・・・(2)
よって、デューティ(duty)を用いて(1)式を整理すると、下式となる。
duty=1−(IR1/I21)・・・・・(3)
上記(3)式にIR1=15A,I21=20Aを代入して、デューティ(duty)を求めると、下記となる。
duty=1−(15/20)=0.25即ち、デューティ(duty)は25%となる。なお、二次側電源ユニット150は直線部を走行しているので、共振電流I22は30Aのままである。よって、デューティ(duty)は50%のままとなる。
【0010】スイッチング素子15,115がオンしているときの損失で1周期あたりのオン損失Lossを下式により求める。
Loss≒ID×VCE(ON)×duty・・(4)
ここで、ID:スイッチング素子15,115に流れる電流(A)
VCE(ON):スイッチング素子15,115のオン時の飽和電圧(V)
上記(4)式によりスイッチング素子15のオン損失Loss1を、電流20Aが流れ、該電流値でのVCE(ON)を2.5Vとし、デューティ(duty)0.25を代入して求める。
Loss1≒20×2.5×0.25=12.5W同様に、スイッチング素子115のオン損失Loss2を電流30Aが流れ、該電流値でのVCE(ON)を3.0Vとし、デューティ(duty)0.5を代入して求める。
Loss2≒30×3.0×0.5 =45W両者のオン損失を比較すると、下式となる。
Loss2/Loss1=45/12.5=3.6即ち、3.6倍もの大きなアンバランスを生じるのである。
【0011】かかるアンバランスに基いて、各二次側電源ユニット50,150の容量が適正に負担されなくなり、各二次側電源ユニット50,150の効率的な運転を阻害させるという問題点が考えられる。さらに、二次側電源ユニット50,150を平行に運転するには、各二次側電源ユニット50,150の電流の流れ込みを防ぐために、逆電流防止用ダイオード155,159が必要になる。しかも、二次側電源ユニット50,150は一定電圧にしているのは、コンデンサ17,117の両端電圧V11,V21であるために、逆電流防止用ダイオード155,159の電圧降下による電圧変動を抑制するのに逆電流防止用ダイオード155,159の後に、比較的大きな静電容量のコンデンサ160を要することが考えられるという問題点があった。
【0012】この発明は、上記課題を解決するためになされたもので、オン損失のアンバランスが少なく、且つ、簡易な移動体の非接触給電装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る移動体の非接触給電装置は、移動体が走行する走行路に沿って、交流電流を流す線路を敷設し、上記移動体には、該線路より誘導起電力が生じる複数のピックアップコイルと、このピックアップコイルと並列共振する共振コンデンサと、を設けて負荷に電力を供給する移動体の非接触給電装置であって、上記各ピックアップコイルから抽出された電力に基いてスイッチング手段により上記負荷の端子電圧を一定電圧値に維持する複数の定電圧手段と、上記負荷の端子電圧を検出する電圧検出手段と、この電圧検出手段により検出した電圧値が予め定めた一定値になるようにスイッチング手段をオン・オフ制御する共通の制御手段と、を備えたものである。
【0014】第2の発明に係る移動体の非接触給電装置における制御手段は、スイッチング手段をすべて同一のタイミングによりオン・オフ制御をすることを特徴とするものである。
【0015】第3の発明に係る移動体の非接触給電装置における制御手段は、電圧検出手段の検出電圧が第1の電圧値以上においてスイッチング手段をすべてオン又はオフし、検出電圧が上記第1の電圧値よりも低い第2の電圧値以上において、スイッチング手段の少なくとも一つをパルス変調する、ことを特徴とするものである。
【0016】第4の発明に係る移動体の非接触給電装置におけるスイッチング手段は、共振コンデンサと並列に接続された、ことを特徴とするものである。
【0017】第5の発明に係る移動体の非接触給電装置におけるスイッチング手段は、共振コンデンサと直列に接続された、ことを特徴とするものである。
【0018】
【実施の形態】実施の形態1.この発明の一実施の形態を図1によって説明する。図1は複数の二次側電源ユニットを一つの電圧制御部で制御する非接触給電装置の電気結線図である。図1中、図7と同一符号は同一又は相当部分を示し、説明を省略する。図1において、定電圧手段としての二次側電源ユニット250,350には、個別の電圧制御部が省略されており、スイッチング素子15,115を共通の共通電圧制御部100でオン・オフ動作せしめてコンデンサ160の両端電圧VDc(出力電圧)を一定にするものである。なお、共通電圧制御部100には、負荷30の端子電圧を検出する電圧検出手段としての機能も有している。
【0019】各二次側電源ユニット250,350は、出力が直接コンデンサ160及び負荷30に接続されており、図7に示すような逆流防止用ダイオード155,159、コンデンサ17,117が省略されている。これは、共通制御部100の制御対象は、コンデンサ160(負荷30)の電圧値を予め定められた一定値にすることにあるので、各二次側電源ユニット250,350の出力電圧値は同一になる。これに対して、従来の図7に示すように各二次側電源ユニット50,150の出力電圧値を個別に一定値にするために電圧値の急変を抑制するコンデンサ17,117を必要としていたが、これが不要となる。さらに、各二次側電源ユニット50,150の出力の電圧差がなくなるので、該電圧差に基く電流の回り込みを防止する逆流防止用ダイオード155,159も不要となるのである。
【0020】上記のように構成された非接触給電装置の動作を図1によって説明する。いま、二次側電源ユニット250(350)はピックアップコイル5(105)と共振コンデンサ7(107)から成る共振回路により一次側から定電流で電力を取り出し、全波整流ブリッジ9(109)で整流してリアクトル11(111)及びダイオード13(113)を介してコンデンサ160及び負荷30に電力を供給する。一方、共通電圧制御部100はコンデンサ160の両端電圧VDCを検出して該電圧VDCを一定にすべくスイッチング素子15,115を同一のオン及びオフ時間で制御する。
【0021】ここで、二つの移動体が線路3の直線部を走行しており、コンデンサ160の両端電圧VDCを300Vに一定制御する場合、負荷30の抵抗値を10Ωとすると、負荷に流れる電流IR0は30Aとなる。かかる場合、各二次側電源ユニット250,350の各スイッチング素子15,115のデューティ(duty)は、従来と同様に50%でオン・オフすることになる。
【0022】次に、図9の(a)に示すように移動体に設けられた二次側電源ユニット350が直線部で、二次側電源ユニット250が曲線部を走行しているとすると、二次側電源ユニット250において、共振電流I21は30Aから20Aに低下し、二次側電源ユニット350の共振電流I22は、直線部を走行しているから30Aのままとなる。各二次側電源ユニット250,350のスイッチング素子15,115は、共通電圧制御部100によりオン・オフ制御するので、同一のデューティ(duty)で動作する。よって上記(3)式を利用して下式を得る。
duty=1−{IR0/(I21+I22)}・・・・・(5)
上記(5)式にIR0=30A,I21=20A,I22=30Aを代入してデューティ(duty)を求める。
duty=1−30/(30+20)=0.4よって、デューティ(duty)は40%となり、スイッチング素子15,115の電流波形は図2のようになる。上記(4)式によりスイッチング素子15のオン損失Loss1を、電流20Aが流れ、該電流値でのVCE(ON)を2.5Vとし、デューティ(duty)0.4を代入して求める。
Loss1≒20×2.5×0.4=20W同様に、スイッチング素子115のオン損失Loss2を電流30Aが流れ、該電流値でのVCE(ON)を3.0Vとし、デューティ(duty)0.4を代入して求める。
Loss2≒30×3.0×0.4=36W両者のオン損失を比較すると、下記となる。
Loss2/Loss1=36/20=1.8【0023】したがって、オン損失の比は、従来が3.6倍であったものが1.8になり各スイッチング素子15,115のバランスが良好になっている。上記の構成によれば、従来、図7に示すように二次側ユニット毎50,150に電圧制御部40,140を必要としていたものが、この実施の形態によれば、一つ共通電圧制御部100で良い。しかも、従来の大容量なコンデンサ17,117と逆電流防止用のダイオード155,159を省くことができる。これにより該ダイオード155,159による電圧降下が発生せず電力損失も生じない。
【0024】実施の形態2.この発明の他の実施の形態を図3によって説明する。図3は、出力電圧に応じてスイッチング素子の制御手段を変更する結線図である。図3中、図1と同一符号は同一又は相当部分を示し説明を省略する。図3において、三つの二次側電源ユニット250,350,450が並列接続されており、コンデンサ160の両端の直流電圧VDcを検出する電圧検出手段としての電圧検出器200と、この電圧検出器200の検出電圧値を五段階に分けて、各段階においてスイッチング素子15,115,215の制御手段を変更せしめる制御部300とを備えているものである。
【0025】制御部300は、電圧検出器200の検出電圧値を取り込む入力回路302と、この取り込んだ電圧値に応じてスイッチング素子15,115,215を制御する論理回路304と、この論理回路304の出力をスイッチング素子15,115,215に入力する出力回路306とから成っている。
【0026】論理回路304は、例えば、コンデンサ160の端子電圧VDCを300V±10Vに制御する時に、検出電圧値を五段階に分けて制御するものである。該五段階は第1に、第1の電圧値として306V以上において、すべてのスイッチング素子15,115,215をオンさせ、第2に、第1の電圧値306Vよりも低い第2の電圧値として302Vを定め、該302V〜306Vではスイッチング素子15のみパルス変調として例えばパルス幅変調して、他のスイッチング素子115,215をオンし、第3に、298V〜302Vではスイッチング素子15をオフして、スイッチング素子115をパルス幅変調し、スイッチング素子215をオンし、第4に、294V〜298Vではスイッチング素子15をオフして、スイッチング素子115をオフし、スイッチング素子215をパルス幅変調し、第5に、294V以下においては、スイッチング素子15,115,215をオフするというものである。
【0027】上記のように構成された非接触給電装置によれば、電圧検出器200の検出電圧値が294V〜306Vの範囲内において、一つのスイッチング素子15(15,215)をパルス変調すれば足りるので、リクトル11,111,211におけるリップル電流による損失(鉄損)が少なくなる。加えて、スイッチング素子15,115,215、リアクトル11,111,211等のスイッチングによるロスが低減され、出力電圧VDCの電圧リップルも低減される。
【0028】また、図4に示すような非接触給電装置においては、共振コンデンサ7,107,207に並列にスイッチ21,121,221を接続し、制御部300の論理回路304のようにスイッチ21,121,221をオン・オフまたはパルス幅制御をする。論理回路304に基いてスイッチ21,121,221の何れかをオンすると、線路3の電流値I0はオンされたスイッチ21,121,221の何れかを通り再び線路3に戻るため負荷30には電力が伝達されないので、負荷30を定電圧に維持したまま全波ブリッジ9,109,209、リアクトル11,111,211、ダイオード13,113,213による電力損失が低減される。
【0029】又、図5に示すような非接触給電装置においては、共振コンデンサ7,107,207に直列にスイッチ21,121,221を接続し、制御部300の論理回路404のようにスイッチ21,121,221をオンオフしても良い。なお、論理回路404は、図4に示す論理回路304とオン及びオフが逆の論理になったものである。よって、第1に、第1の電圧値として306V以上において、すべてのスイッチング素子15,115,215をオフさせ、第2に、第1の電圧値306Vよりも低い第2の電圧値として302Vを定め、該302V〜306Vではスイッチング素子215のみパルス変調として例えばパルス幅変調して、他のスイッチング素子15,115をオフしている。論理回路404に基いてスイッチ21,121,221をオフすると、共振コンデンサ7,107,207がピックアップコイル5,105,205に接続されなくなり、負荷30を定電圧に維持したまま全波ブリッジ9,109,209、リアクトル11,111,211、ダイオード13,113,213による電力損失が低減される。
【0030】なお、上記実施の形態2では、三つの二次側電源ユニット250,350,450を備えたものについて説明したが、二つ以上の二次側電源ユニットを備えていれば足りる。
【0031】
【発明の効果】第1の発明によれば、各ピックアップコイルから抽出された電力に基いてスイッチング手段により負荷の端子電圧を一定電圧値に維持する複数の定電圧手段と、負荷の端子電圧を検出する電圧検出手段と、この電圧検出手段により検出した電圧値が一定になるようにスイッチング手段をオン・オフ制御する共通の制御手段とを備えたので、複数の定電圧手段に対して一つの共通な制御手段で足りるから構成が簡易であるという効果がある。
【0032】第2の発明によれば、第1の発明の効果に加え、制御手段は、スイッチング手段をすべて同一のタイミングによりオン・オフ制御したので、スイッチング手段のオン損失のアンバランスが少ないという効果がある。
【0033】第3の発明によれば、第1の発明の効果に加え、制御手段は、検出電圧が第1の電圧値以上においてスイッチング手段をすべてオン又はオフし、検出電圧が上記第1の電圧値よりも低い第2の電圧値以上において、上記スイッチング手段の少なくとも一つをパルス変調したので、ピックアップコイルなどの電力損失を低減できるという効果がある。
【0034】第4の発明によれば、第3の発明の効果に加え、スイッチング手段は、共振コンデンサと並列に接続されたので、電圧検出手段の電圧が基準値よりも高い場合、負荷を定電圧に維持したままリアクトルなどの損失を低減できるという効果がある。
【0035】第5の発明によれば、第3の発明の効果に加え、スイッチング手段は、共振コンデンサと直列に接続されたので、電圧検出手段の電圧が基準値よりも高い場合、負荷を定電圧に維持したままリアクトルなどの損失を低減できるという効果がある。
【出願人】 【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
【出願日】 平成11年10月8日(1999.10.8)
【代理人】 【識別番号】100102439
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 金雄 (外2名)
【公開番号】 特開2001−112104(P2001−112104A)
【公開日】 平成13年4月20日(2001.4.20)
【出願番号】 特願平11−287711