| 【発明の名称】 |
車両駆動装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】長沼 芳行
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、インバータが駆動する電動機を適時に切替えることで効率化を図ると共に、1台のインバータが故障したときにも残った正常なインバータによって操業が継続できる車両駆動装置を提供する。
【解決手段】本発明は、インバータ20と走行用電動機3及びバケット回転用電動機8との間に、コントローラ21からの切替指令信号22に基づき、インバータ20の制御対象を走行用電動機2からバケット回転用電動機8へ、若しくはバケット回転用電動機8から走行用電動機2へ切替える切替器23が設けられている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 台車及びこの台車を牽引する車両を駆動制御する車両駆動装置において、前記車両に設けられた複数の車両用電動機と、前記台車に設けられた台車用電動機と、前記複数の車両用電動機及び台車用電動機とに任意の周波数を有する交流電力を給電する複数のインバータと、前記複数の車両用電動機及び前記台車用電動機と前記インバータとの接続関係を切替える切替手段と、この切替手段に切替指令を出力する指令出力手段とを具備したことを特徴とする車両駆動装置。 【請求項2】 前記指令出力手段は、前記複数のインバータのうちいずれかのインバータが故障して使用不能の状態となったことを検知して、前記切替手段に正常なインバータを前記故障したインバータの代わりとして前記複数の車両用電動機若しくは前記台車用電動機に接続するよう切替指令を出力することを特徴とする車両駆動装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、複数の車両に各々設けられた電動機を効率良く制御する車両駆動装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来用いられていた乾式コークス消化設備(CDQ)バケット台車を牽引する消火電車のインバータによる車両駆動装置について、図3を用いて説明する。図3に示すように、車両駆動装置は、消火電車1に、駆動源である走行用電動機2,3と、この走行用電動機2,3に所定の周波数を有する交流電力を各々給電するインバータ4,5と、このインバータ4,5等を制御するコントローラ6とを設け、CDQバケット台車7に、バケット(図示せず)を回転させるバケット回転用電動機8と、このバケット回転用電動機8に所定の周波数を有する交流電力を給電するインバータ9とを設けている。尚、CDQバケット台車7に設けられたインバータ9は、消火電車1に設けられたコントローラ6により制御されている。 【0003】このように構成された従来の車両駆動装置は、コントローラ6から消火電車1に設けられたインバータ4,5に速度基準10を与えると共に、、CDQバケット台車7に設けられたインバータ9に与えられる起動指令11を与える。 【0004】そして、消火電車1に設けられた走行用電動機2は、この走行用電動機2用にパラメータ設定されたインバータ4により駆動され、同様に消火電車1に設けられた走行用電動機3は、この走行用電動機3用にパラメータ設定されたインバータ5によって駆動される。また、CDQバケット台車7に設けられたバケッ卜回転用電動機9は、消火電車1に設けられたコントローラ6からの制御信号に従い、インバータ9によって駆動される。このように、各電動機は、個々の電動機専用にパラメータ設定されている特定インバータにより、1対1で駆動されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】このような従来の車両駆動装置においては、CDQバケット台車のバケットは、消火電車が停止しているときのみ回転を行えるというインターロックがあるため、消火電車の走行とバケット台車のバケット回転は、操業上同時に起動することはあり得ない。そのため、消化電車に設けられた走行用電動機とCDQバケット台車に設けられたバケット回転用電動機はどちらか一方しか起動しないので、消化電車に設けられたインバータとCDQバケット台車に設けられたインバータはどちらかが常に使用されない状態にあり、インバータの運転効率が極めて悪かった。 【0006】また、電動機に対して1対1のインバータ構成であると、1台のインバータの故障によっても故障したインバータによって駆動されていた電動機の駆動ができなくなり、操業が停止してしまうという問題があった。 【0007】そこで、本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、インバータと電動機の間に切替手段を設けて、インバータが駆動する電動機を適時に切替えることで効率化を図ると共に、1台のインバータが故障したときにもインバータと電動機の組合わせを替えることにより、残った正常なインバータによって操業が継続できる車両駆動装置を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】従って、上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、車両に設けられた複数の車両用電動機と、台車に設けられた台車用電動機と、上記複数の車両用電動機及び台車用電動機とに任意の周波数を有する交流電力を給電する複数のインバータと、上記複数の車両用電動機及び上記台車用電動機と上記インバータとの接続関係を切替える切替手段と、この切替手段に切替指令を出力する指令出力手段とを備えたことを特徴とする。 【0009】よって、請求項1記載の発明によれば、車両が停車した後、車両用電動機を駆動していたインバータの一つを切替手段によって台車用電動機に切替えることによってインバータの共用化を行い、インバータ個数の節約を図ることができる。 【0010】また、請求項2記載の発明は、指令出力手段は、複数のインバータのうちいずれかのインバータが故障して使用不能の状態となったことを検知して、切替手段に正常なインバータを故障したインバータの代わりとして複数の車両用電動機若しくは台車用電動機に接続するよう切替指令を出力することを特徴とする。 【0011】従って、請求項2記載の発明によれば、車両に設けられたインバータと台車に設けられたインバータの何れか一つのインバータが故障した場合に、指令出力手段及び切替手段によって残った正常なインバータのうちの1台を車両用電動機と台車用電動機で共用するようにしたので、操業を継続することができる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。 【0013】(第1の実施の形態)まず、本発明の第1の実施の形態について、図1を用いて説明する。図1に示すように、本実施の形態の車両駆動装置は、CDQバケット台車7に、バケット(図示せず)を回転させるバケット回転用電動機8を設け、消火電車1に、駆動源である走行用電動機2,3と、この走行用電動機2に所定の周波数を有する交流電力を各々給電するインバータ4と、走行用電動機3若しくはバケット回転用電動機8に所定の周波数を有する交流電力を各々給電するインバータ20と、インバータ4,20を制御するコントローラ21とを設け、CDQバケット台車7に、バケット(図示せず)を回転させるバケット回転用電動機8が設けられている。 【0014】また、インバータ20と走行用電動機3及びバケット回転用電動機8との間には、コントローラ21からの切替指令信号22に基づき、インバータ20の制御対象を走行用電動機2からバケット回転用電動機8へ、若しくはバケット回転用電動機8から走行用電動機2へ切替える切替器23が設けられている。 【0015】このように構成された本実施の形態の車両駆動装置は、消火電車1の走行時にはコントローラ21より切替指令信号22によって切替器23にインバータ20の出力を走行用電動機3側に切替えるように指令する。インバータ20にはコントローラ21から指令10により走行用電動機3用のパラメータを書込み、走行用の速度基準をインバータ4,20に与えて走行用電動機2,3を駆動させて走行を行う。 【0016】消火電車1の走行が終了して消火電車1が停車し、CDQバケット台車7のバケット(図示せず)を回転させる時には、コントローラ21より切替指令信号22によって切替器23にインバータ20の出力をバケット回転用電動機8側に切替えるように指令し、インバータ20にはコントローラ21から指令10により、今度はバケット回転用電動機8用のパラメータを書込み、バケット回転の速度基準をインバータ20に与えてバケット回転用電動機8を駆動する。 【0017】このように、インバータ20を走行用電動機3とバケット回転用電動機8で共用することにより、電動機とインバータを1対1で構成するよりインバータの個数を節約することができる。 【0018】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2の実施の形態について、図2を用いて説明する。図2に示すように、本実施の形態の車両駆動装置は、CDQバケット台車7に、バケット(図示せず)を回転させるバケット回転用電動機8を設け、消火電車1に、駆動源である走行用電動機2,3と、これらの走行用電動機2,3に所定の周波数を有する交流電力を各々給電する第1のインバータ30と、走行用電動機2,3及びバケット回転用電動機8に所定の周波数を有する交流電力を各々給電する第2のインバータ31と、走行用電動機3及びバケット回転用電動機8に所定の周波数を有する交流電力を各々給電する第3のインバータ32と、第1のインバータ30の出力を走行用電動機2,3のいずれかに出力するかを選択する第1の切替器33と、第2のインバータ31の出力を走行用電動機2,3乃至バケット回転用電動機8のいずれかに出力するかを選択する第2の切替器34と、第3のインバータ32の出力を走行用電動機3またはバケット回転用電動機8のいずれかに出力するかを選択する第3の切替器35と、第1乃至第3のインバータ30〜32及び第1乃至第3の切替器33〜35を制御するコントローラ36とを有している。 【0019】このように構成された本実施の形態の車両駆動装置においては、通常時はインバータ30は走行用電動機2の駆動用、インバータ31は走行用電動機3の駆動用、インバータ32はバケット回転用電動機8の駆動用としてそれぞれ機能している。そして、この中で何れか1台のインバータが故障した時、例えばインバータ30が故障した場合、消火電車走行時はコントローラ36から切替指令信号37により、切替器34に対してインバータ31の出力を走行用電動機2側に、切替器35に対してインバータ32の出力を走行用電動機3側に切替えるように指令する。 【0020】インバータ31にはコントローラ36から走行用電動機2用のパラメータを、インバータ32には走行用電動機3のパラメータを指令10によってそれぞれ書込んで走行用の速度基準を与えて走行用電動機2,3を駆動して走行を行う。 【0021】消火電車1の走行が終了して消火電車1が停車し、バケット(図示せず)を回転させる時には、コントローラ36より切替指令信号37によって切替器35にインバータ32の出力をバケット回転用電動機8側に切替えるように指令し、インバータ32にはコントローラ36から指令10により、今度はバケット回転用電動機8用のパラメータを書込み、バケット回転の速度基準をインバータ32に与えてバケット回転用電動機8を駆動する。 【0022】このようにインバータ30が故障しても、インバータ31を走行用電動機2の駆動のバックアップとして使用し、インバータ32を走行用電動機3とバケット回転用電動機8の共用インバータとして使用することで操業が停止することが避けられる。 【0023】同様に、インバータ31が故障した時もインバータ32を走行用電動機3とバケット回転用電動機8の共用インバータとして機能させ、インバータ32が故障した時には、インバータ31が共用インバータとして機能する。 【0024】 【発明の効果】以上述べたように、本発明は、インバータが駆動する電動機を適時に切替えることで効率化を図ると共に、1台のインバータが故障したときにもインバータと電動機の組合わせを替えることにより、インバータの個数の節約及びインバータの故障による操業の停止を避けることができるという極めて有用な効果を奏する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003078 【氏名又は名称】株式会社東芝
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| 【出願日】 |
平成11年9月7日(1999.9.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083161 【弁理士】 【氏名又は名称】外川 英明
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| 【公開番号】 |
特開2001−78303(P2001−78303A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月23日(2001.3.23) |
| 【出願番号】 |
特願平11−252447 |
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