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【発明の名称】 ハイブリッド車両の制御装置
【発明者】 【氏名】落合 志信

【氏名】鈴木 実

【要約】 【課題】モータ系の故障が発生した場合に、モータの回生によって発生する電圧から周辺部品を保護しつつ走行できるハイブリッド車両の制御装置を提供する。

【解決手段】モータ制御装置5は、電流センサ13、15、17、電圧センサ14、16の故障、モータ2の故障(巻き線の断線)等のモータ系の故障を検出すると、オン状態であったメインコンタクタ11をオフし、パワードライブユニット7とバッテリ3を電気的に切断することによりモータ2の制御を停止する。また、同時にエンジン制御装置4にモータ系故障の信号を出力する。エンジン制御装置4は、モータ制御装置5によってモータ系の故障が検出され、メインコンタクタ11がオフ状態であった場合に、エンジン回転数が常に5500rpm以下になるようエンジン1を制御する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車両の推進力を出力するエンジンと、エンジンの出力を補助するモータと、前記モータの回生によって発生する電力によって充電される蓄電装置と、前記モータと前記蓄電装置の間に接続されるコンタクタと、前記モータと前記コンタクタとの間に設けられるインバータと、を具備するハイブリッド車両の制御装置であって、前記モータ制御に係る部品の故障発生時において、前記コンタクタをオフし、更に、前記エンジンの回転数を、前記モータの回生によって発生する電圧が前記インバータの耐電圧以下となる回転数に制限することを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パラレル式のハイブリッド車両の制御装置に係り、特に、モータ制御に係る部品の故障発生時において、エンジン回転数の制限制御を行うハイブリッド車両の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、大気中への排気ガスの排出を抑えるために、電気自動車の開発が進められている。ところが、電気エネルギーによるモータのみを利用して、自動車を走行させる電気自動車は、電気エネルギーを蓄えておくバッテリーの容量により航続距離が制限されてしまう。逆に、十分な航続距離を得ようとすれば、膨大な量のバッテリーが必要となり、自動車の走行性能を著しく悪化させてしまう。そこで、エンジンと上述のモータとを併用することにより、モータの電源であるバッテリを小型化して、航続距離と走行性能とを両立させたハイブリッド車両の開発が進められている。
【0003】このハイブリッド車両の一種であるパラレル式のハイブリッド車両は、運転状態に応じて、モータによる駆動とエンジンによる駆動とを併合して走行を行うことにより、走行性能を維持しつつ、排気ガスの排出量を低減させ、かつ燃費をも向上させている。
【0004】すなわち、パラレル式のハイブリッド車両は、発進時、及び加速時において、モータがエンジンをアシストする等、エンジンを効率の良い領域だけで駆動するようにモータを制御し、燃費を向上させている。加えて、車両の制動時においては、モータを発電機として動作させ、駆動輪の運動エネルギーを電力としてバッテリに充電することで、更に燃費を向上させている。
【0005】上述したモータを制御するために、モータを制御するための制御装置や、制御装置からの信号を送信する信号線や、またモータ、バッテリ間の電圧や電流などを検知し、制御装置へそれらの値を送信するセンサなどが必要となる。また、更に、上述した制御装置は、CPU(中央演算装置)およびメモリにより構成され、制御装置の機能を実現するためのプログラムを実行することによりその機能を実現させている。このようなモータに係る全ての部品、装置、及びソフトウェア等は、モータ系と呼ばれ、モータを駆動するのに不可欠なものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したハイブリッド車両において、走行中に上述したようなモータ系に異常が発生し、モータを正常に制御することができない状態となった場合には、速やかにモータの駆動を停止し、エンジンのみの駆動に切り換える必要がある。またこの場合、モータの回生によって発生する電圧から、モータの周辺部品を保護する必要がある。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、モータ系の故障が生じた場合に、モータの回生によって発生する電圧からモータの周辺部品を保護しつつ走行を続けることができるハイブリッド車両の制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、車両の推進力を出力するエンジン(1)と、エンジンの出力を補助するモータ(2)と、前記モータの回生によって発生する電力によって充電される蓄電装置(実施の形態ではバッテリ3)と、前記モータと前記蓄電装置の間に接続されるコンタクタ(実施の形態では、プリチャージコンタクタ10及びメインコンタクタ11)と、前記モータと前記コンタクタとの間に設けられるインバータ(実施の形態ではパワードライブユニット7)とを具備するハイブリッド車両の制御装置(実施の形態では、エンジン制御装置及びモータ制御装置)であって、前記モータ制御に係る部品(実施の形態では、モータ2、電流センサ13、15、17、電圧センサ14、16等が挙げられる)の故障発生時において、前記コンタクタをオフし、更に、前記エンジンの回転数を前記モータの回生によって発生する電圧が前記インバータの耐電圧以下となる回転数(実施の形態では、エンジン回転数≦5500rpm)に制限することを特徴とする。
【0009】これにより、モータ系に異常が発生した場合には、コンタクタをオフすることによりモータの駆動を中止し、エンジンの駆動のみによる走行とする。また、エンジン回転数を、前記モータの回生によって発生する電圧が該電圧の印加される部品の耐電圧以下となる回転数(例えばエンジン回転数≦5500rpm)に制限することにより、モータの回生によって生じる電圧により、この電圧が印加される周辺部品を保護することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態によるハイブリッド車両の制御装置を図面を参照して説明する。図1は、この発明の一実施形態によるハイブリッド車両の一種であるパラレルハイブリッド車の全体構成を示すブロック図である。この図において、符号1は燃料の燃焼エネルギーで作動するエンジンであり、符号2はエンジンと併用して用いられ電気エネルギーで作動するモータである。エンジン1及びモータ2の両方の駆動力は、オートマチックトランスミッションあるいはマニュアルトランスミッションよりなるトランスミッション(図示せず)を介して駆動輪(図示せず)に伝達される。
【0011】また、ハイブリッド車両の減速時には、駆動輪からモータ2に駆動力が伝達され、モータ2は発電機として機能する。モータ2は、車体の運動エネルギーを電気エネルギーとして回収し、別途説明を行うバッテリ3の充電等を行う。なお、駆動用のモータ2とは別に、バッテリ3の充電用の発電機を備える構成としてもよい。
【0012】ここで、バッテリ3は、例えば、複数のセルを直列に接続したモジュールを1単位として、更に複数個のモジュールを直列に接続して、高圧系のバッテリとして構成される。符号19は、エンジン始動専用のスタータである。
【0013】符号4はエンジン制御装置であり、エンジン回転数、車速等を所定期間毎にモニタしており、これらの結果からモータ回生や、アシスト、減速などのモードを判断する。また、エンジン制御装置4は、同時に前述したモードに対応して、アシスト/回生量の決定を行い、これらモードやアシスト/回生量に関する情報等をモータ制御装置5に出力する。モータ制御装置5は、上述したような情報をエンジン制御装置4から受け取ると、この指示通りにモータ2を駆動/回生させるパワードライブユニット7等の制御を行う。
【0014】符号6はバッテリ制御装置であり、バッテリ3のSOC(残容量)の算出を行う。また、バッテリ制御装置6は、バッテリ3の保護のために、バッテリ3の温度が所定値以下となるようにバッテリ3の近傍に設置されたファン20の制御等も行う。なお、エンジン制御装置4、モータ制御装置5、バッテリ制御装置6は、シーケンサあるいはCPU(中央演算装置)およびメモリにより構成され、制御装置の機能を実現するためのプログラムを実行することによりその機能を実現させる。
【0015】符号7はパワードライブユニットであり、スイッチング素子が2つ直列接続されたものが3つ並列接続されて構成されている。このパワードライブユニット7内部のスイッチング素子は、モータ制御装置5によってオン、オフされ、これによりバッテリ3からパワードライブユニット7に供給されている高圧系のDC分が三相線を介してモータ2に供給される。
【0016】また、符号9は各種補機類を駆動するための12Vバッテリであり、この12Vバッテリ9はバッテリ3にコンバータ8を介して接続されている。コンバータ8は、バッテリ3からの電圧を降圧して12Vバッテリ9に供給する。符号10はプリチャージコンタクタ、符号11はメインコンタクタであり、バッテリ3とパワードライブユニット7は、これらのコンタクタを介して接続される。プリチャージコンタクタ10、及びメインコンタクタ11はモータ制御装置5によってオン、オフ制御が行われる。
【0017】符号12はモータ2の位置及び回転数を計算するセンサであり、符号13は三相線に流れている電流Iu、Iv、Iwを検出する電流センサである。これらセンサ12,13の検出値は、検出値はモータ制御装置5に入力される。符号14はパワードライブユニット7入力部の電圧Vpduを検出する電圧センサであり、符号15は、パワードライブユニット7に入力される電流Ipduを検出する電流センサである。符号16は、バッテリ3側の電圧Vbattを検出する電圧センサである。上述した各電圧および電流センサ(14〜16)によって検出された電圧値及び電流値はモータ制御装置5へ入力される。
【0018】符号17は、コンタクタを介してバッテリ3側を流れる電流Ibattを検出するバッテリ3側の電流センサであり、検出された電流値はバッテリ制御装置6に入力される。このように、各センサ16、17は、コンタクタ10、11を介して、バッテリ3側の電圧Vbatt及び電流Ibattを、各センサ14、15は、コンタクタを介してパワードライブユニット7側の電圧Vpdu及び電流Ipduを検出している。また、電流センサ15で検出される電流Ipduは、コンバータ8に流れている電流分を差し引いた値となる。
【0019】次に上述した構成からなるハイブリッド車両の制御装置の動作を簡単に説明する。先ず、バッテリ制御装置6がバッテリ3側における電流Ibatt、電圧Vbatt等の値より残容量を算出し、その値をモータ制御装置5へ出力する。モータ制御装置5は、受け取った残容量をエンジン制御装置4へ出力する。エンジン制御装置4は、残容量、エンジン回転数、スロットル開度、エンジントルク、モータの実トルク等によりモード(アシスト、回生、始動、減速等)と、モータ2における必要電力を決定し、モードと要求電力をモータ制御装置5へ出力する。
【0020】モータ制御装置5は、エンジン制御装置4からモード及び要求電力を受け取ると、アシスト及び減速時において、パワードライブユニット7の入力側の電力(図1の電圧センサ14、及び電流センサ15側)が、エンジン制御装置5から受け取った要求電力になるようにフィードバックを行い、トルクを算出する。一方、モータ制御装置5は、クルーズ時において、バッテリ3の電力値(図1の電圧センサ16、及び電流センサ17側)が要求電力になるようにフィードバックを行いトルクを算出する。このようにトルクが算出されると、モータ制御装置5は算出したトルクに従ってパワードライブユニット7を制御する。また、モータ制御装置5は、始動時において、パワードライブユニット7を制御することにより、モータ2によるエンジン始動制御を行う。
【0021】次に、モータ制御装置5はパワードライブユニット7から、実トルクを受け取ると、実トルクをエンジン制御装置4へ出力する。エンジン制御装置4、モータ制御装置5、バッテリ制御装置6は、上述した処理を所定のタイミングで随時行うことにより、エンジン1、モータ2、バッテリ3の制御を行い、ハイブリッド車両を駆動させる。
【0022】次に、上述した車両においてモータ系に故障が発生した場合について説明する。なお、モータ系とは、モータ及びモータの制御に係る部品を指し、これはモータの制御に不可欠な部品である。具体的には、パワードライブユニット7や、電圧センサ14、16、電流センサ13、15、17、また、モータ2とパワードライブユニット7をつなぐ三相線、及びモータ2等が挙げられる。このようなモータ系に故障が発生した場合は、次のように検出される。
【0023】上述した、モータ2及びパワードライブユニット7間の三相線の断線等は次のように検出される。通常、この三相電流Iu、Iv、Iwは、ピーク値として同じ電流値を示すが、1本が断線すると、各相のピーク電流が異なる値となる。そこで、所定の間隔で電流センサ13から送信される三相電流Iu、Iv、Iwのピーク値が異なった値となった場合に、モータ制御装置5は三相線の断線と判断し、モータ系故障発生の信号をエンジン制御装置5へ出力する。
【0024】また、通常これらの三相電流Iu、Iv、Iwの各相の和はゼロになるが、電流センサ13が故障した場合には、電流センサ13によって検知される三相電流Iu、Iv、Iwの各相の和がゼロにならない。従って、電流センサ13の故障においては、電流センサ13から送信されるこれらの三相電流Iu、Iv、Iwの各相の和がゼロでなかった場合に、モータ制御装置5は電流センサ13の故障と判断し、モータ系故障発生の信号をエンジン制御装置4へ出力する。
【0025】また、電圧センサ14、16の故障検出は、電圧センサ14によって検知されるパワードライブユニット7側の電圧Vpduと、電圧センサ16によって検知される電圧Vbattの値が、ほぼ同等ではなかった場合に、モータ制御装置5は電圧センサの故障と判断する。
【0026】また、電流センサ15、及び17の故障も同様に、電流センサ15によって検知されるパワードライブユニット7側の電流Ipduと、電流センサ17によって検知される電流Ibattの値が、コンバータ8に流れる電流を考慮して同等ではなかった場合に、モータ制御装置5は電流センサの故障と判断する。また、パワードライブユニット7とバッテリ3間を接続し、電力を送電している送電線の切断においても、電圧、電流センサ14〜17の値をモニタすることで、故障を検出できる。
【0027】上述したように、モータ制御装置5は、電流センサ、電圧センサから送信される電圧や電流値を常時モニタしており、これらの値に異常を検出すると、モータ系の故障と判断し、エンジン制御装置4にモータ系故障の信号を出力する。
【0028】次に、上述したようなモータ系の故障が発生し、モータ2の通常制御ができなくなった場合に、モータ制御装置5及び、エンジン制御装置4が行う処理について図2、及び図3を参照して説明する。先ず、モータ系に故障が発生したときにモータ制御装置4が行う処理について図2を参照して説明する。
【0029】先ず、ステップSA1において、モータ制御装置5は常時、上述した電圧センサ、電流センサから送信される電圧、及び電流をモニタしており、これらの値に異常があった場合、オン状態であったメインコンタクタ11をオフすることで、パワードライブユニット7とバッテリ3とを電気的に切り離し、(ステップSA2)、モータの制御を停止する(ステップSA3)。なお、モータ制御装置5は、ステップSA1において、モータ系の故障を検出した時には、上述した処理を行うとともに、エンジン制御装置4に、モータ系故障発生の信号を出力する。
【0030】一方、ステップSA1で、モータ系の故障が検出されなかった場合は、通常のモータ制御を行う。即ち、エンジン制御装置5から要求トルクを受け取りこれに対応して、パワードライバユニット7を制御する。上述したように、モータ制御装置5はモータ系の故障を検出すると、メインコンタクタ11をオフし、これによりモータ2の制御、即ちパワードライブユニット7の制御を中止する。
【0031】しかし、メインコンタクタ11をオフし、パワードライブユニット7の制御を中止しても、モータ2はエンジン1の回転数と同じ回転数で回転し続け、回生によってこの回転数に応じた電圧を発生している。
【0032】このように、メインコンタクタ11がオフされている状態で、即ち、バッテリ3とパワードライブユニット7が非接続の状態で、モータ2によって回生が続けられると、パワードライブユニット7には耐電圧を超える電圧が印加されることとなる。この結果、パワードライブユニット7は破壊ないしは、耐久寿命を短縮してしまう。そこで、モータ2の回転数を、モータ2の回生により発生する電圧をパワードライブユニット7の耐電圧以下に制限し、パワードライブユニット7の破壊ないしは耐久寿命の短縮を防ぐことが必要となる。
【0033】以下、エンジン制御装置4が行うエンジン回転数の制御について図3を参照して説明する。まず、ステップSB1で、モータ制御装置5によってモータ系の故障が検出されているかを判断する。即ち、故障発生によりメインコンタクタ11がオフ状態であるかを判断する。そして、モータ制御装置5によってモータ系の故障が検出されていた場合(メインコンタクタ11がオフ状態であった場合)は、ステップSB2に進み、上限エンジン回転数を5500rpmに設定する。
【0034】一方、ステップSB1で、モータ系の故障が検出されていなかった場合は、ステップSB3に進み、上限エンジン回転数を7000rpmに設定する。次に、ステップSB2または、ステップSB3において上限エンジン回転数が設定されると、ステップSB4において、現在のエンジン回転数が、上述した上限エンジン回転数以下か否かを判断する。そして、現在のエンジン回転数が上述した上限エンジン回転数を上回っていた場合には、ステップSB5においてエンジンへの燃料供給を停止するフューエルカット(Fuel−Cut)を行い、エンジン回転数を低下させる。これにより、モータ回転数も同様に低下し、モータ2の回生によって発生される電圧を低下させる。
【0035】このように、エンジン制御装置4は、所定時間ごとにエンジン回転数をモニタし、モータ系の異常が検出されている場合は、上限エンジン回転数を5500rpmに設定し、エンジン回転数をこの上限エンジン回転数以下になるよう制限する制御を行う。
【0036】なお、本実施形態におけるモータ2はエンジン回転数が1000rpmで60V発電する能力を有している。従って、エンジン回転数5500rpmで回生される電圧は、(5500/1000)*60=330Vであり、本実施形態ではパワードライブユニット7に330V以上の電圧が印加されないようモータ2の回生を制御していることとなる。なお、330Vはパワードライブユニット7の耐電圧以下の値とする。
【0037】このように、エンジン回転数を制限することにより、モータ2の回生によって発生される電圧により、パワードライブユニット7の破壊、ないしは寿命が短縮されることを防止することができる。なお、図3のステップSB3における上限エンジン回転数=7000rpmとは、エンジン1を保護するために設定された値であり、車両が通常の走行を行っているときには、上限エンジン回転数は、この値に設定されている。
【0038】次に、図4に走行中、モータ系に故障が発生した時のエンジン回転数の推移を示す。この図において、縦軸はエンジン回転数を示し、横軸は時間を示している。また、下部に示したフラグとは、エンジン回転数制限を要求するフラグであり、コンタクタ10、11がオフ状態である場合に“1”を示し、これによりエンジン回転数を制限する制御をエンジン制御装置4に対して要求する(時刻T1以降)。
【0039】図4の時間T1において、モータ制御装置5によってモータ系の故障が検出されたとする。モータ制御装置5は、モータ系の故障を検出すると、図2に示したフローチャートに従って、メインコンタクタ11をオフする制御を行う。また、エンジン制御装置は、モータ制御装置5によって、メインコンタクタ11がオフされることによるエンジン回転数の制限を開始する。これにより、上限エンジン回転数が5500rpmと設定されるため、T1後のエンジン回転数は図3に示すような推移となる。
【0040】なお、T1においてメインコンタクタ11がオフされるため、フラグは“1”を示し、これによりエンジン回転数を制限する制御をエンジン制御装置4に対して要求する。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるハイブリッド車両の制御装置によれば、モータ系の故障発生時において、スイッチング手段をオフし、更に、エンジンの回転数をモータの回生によって発生する電圧によって、周辺部品が破壊されない回転数に制限する。
【0042】これにより、モータ系に異常が発生した場合には、コンタクタをオフすることによりモータの駆動を中止し、エンジンのみの駆動に切り換える。また、エンジン回転数を、モータの回生によって発生する電圧によって、周辺部品が破壊されない回転数に制限することにより、モータの回生によって生じる電圧による周辺部品の耐電圧破壊及び耐久寿命の短縮を防止することができる。
【出願人】 【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
【出願日】 平成11年8月25日(1999.8.25)
【代理人】 【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武 (外7名)
【公開番号】 特開2001−69607(P2001−69607A)
【公開日】 平成13年3月16日(2001.3.16)
【出願番号】 特願平11−238949