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【発明の名称】 ハイブリッド車両の発電装置
【発明者】 【氏名】山田 良昭

【氏名】山田 淳

【氏名】佐々木 正和

【要約】 【課題】ハイブリッド車両に適した発電装置を提供する。

【解決手段】走行用モータ12に電力を供給する蓄電装置8と、蓄電装置8に電力を供給する第一発電機2および第二発電機3と、エンジン1の駆動力を第一発電機2および第二発電機3に伝達する動力伝達装置20とを備え、発電機2,3の供給電力Pgが増加するのに伴って発電機2,3の稼動台数を増やす構成とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】走行用モータに電力を供給する蓄電装置と、前記蓄電装置に電力を供給する第一発電機および第二発電機と、エンジンの駆動力を前記第一発電機および前記第二発電機に伝達する動力伝達装置と、前記発電機の供給電力が増加するのに伴って前記発電機の稼動台数を増やす稼動台数制御手段と、を備えたことを特徴とするハイブリッド車両の発電装置。
【請求項2】前記第一発電機および第二発電機を交互に稼動させることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の発電装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハイブリッド車両において発電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車輪を駆動する走行用モータを備え、走行用モータに電力を供給する蓄電装置と、蓄電装置に電力を供給する発電機とを備え、エンジンにより発電機を駆動するシリーズ式ハイブリッド車両があった(特公平4−59171号公報、参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のハイブリッド車両にあっては、エンジンによって単一の発電機を駆動する構造となっていたため、効率よく発電が行われるエンジンの運転域が制限される。図4はエンジンの回転数および発生トルクに対する発電機の高効率域を示しており、要求発電力が小さい場合に発電効率が低下し、燃費等の悪化を招くという問題点があった。
【0004】本発明は上記の問題点を鑑みてなされたものであり、ハイブリッド車両に適した発電装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、走行用モータに電力を供給する蓄電装置と、蓄電装置に電力を供給する第一発電機および第二発電機と、エンジンの駆動力を第一発電機および第二発電機に伝達する動力伝達装置と、発電機の供給電力が増加するのに伴って発電機の稼動台数を増やす稼動台数制御手段とを備えるものとした。
【0006】第2の発明は、第1の発明において、第一発電機および第二発電機を交互に稼動させるものとした。
【0007】
【発明の作用および効果】第1の発明において、発電機の供給電力が増加するのに伴って発電機の稼動台数を増やすことにより、各発電機の供給電力が小さくなりすぎて発電効率が低下したり、大きくなりすぎて発電効率が低下することを抑えられる。こうして、高い発電効率を維持できる高効率域を拡大することにより、エンジンの燃費低減がはかれる。
【0008】第2の発明において、第一発電機および第二発電機を交互に稼動させることにより、各発電機の作動時間を均等にして各発電機の耐久性を高められる【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0010】図1に示すように、シリーズ式ハイブリッド車両のパワートレインは、電動機と発電機を兼ねる2台の走行用モータ12,13を備え、各モータ12,13の力行時にその回転が図示しない動力伝達装置を介して車輪に伝達される。
【0011】各交流モータ12,13は各インバータ16,17によってそれぞれ駆動される。インバータ16,17は蓄電装置8に接続され、各モータ12,13の力行時に蓄電装置8の直流充電電力を交流電力に変換して各モータ12,13へ供給するとともに、各モータ12,13の回生発電時に各モータ12,13の交流発電電力を直流電力に変換して蓄電装置8に充電する。コントローラ10はアクセルセンサ4の検出信号を入力し、運転者によって操作されるアクセルペダルの踏み込み量に応じてインバータ16,17を駆動してモータ12,13の出力を制御する。
【0012】エンジン1に動力伝達装置20を介して駆動される2台の発電機2,3を備える。
【0013】動力伝達装置20はエンジン1の出力軸に連結されるギア21と、各発電機2,3の入力軸に連結される各ギア22,23によって構成され、このギア21に各ギア22,23が噛み合っている。
【0014】各交流発電機2,3は各インバータ6,7によってそれぞれ駆動される。インバータ6,7は蓄電装置8に接続され、各発電機2,3の交流発電電力を直流電力に変換して蓄電装置8に充電する。
【0015】蓄電装置8は化学反応を用いた各種蓄電池や電気二重相キャパシタ電池が用いられる。なお、各モータ12,13または各発電機2,3は交流機に限らず直流電動機を用い、チョッパ制御装置によって駆動してもよい。
【0016】コントローラ10は蓄電装置8の充電状態検出信号を入力し、充電状態に応じて各インバータ6,7を駆動して各発電機2,3の発電電力を制御する。
【0017】ところで、発電機の発電が効率よく行われる運転域が限られているため、常に1台の発電機を稼動させた場合に発電効率が低下する運転域が生じ、エンジンの燃費の悪化等を招くという問題点があった。
【0018】本発明はこれに対処して、コントローラ10は各発電機2,3の供給電力Pg大きくなるのに伴って発電機2,3の稼働台数を増やす制御を行う。つまり、蓄電装置8への供給電力Pgが所定値Pg0より大きい条件で2台の発電機2,3を共に稼動し、供給電力Pgが所定値Pg0以下の条件で各発電機2,3のうち1台を稼動させる。
【0019】こうして各発電機2,3の供給電力Pgが大きくなるのに伴って発電機2,3の稼働台数を増やすことにより、各発電機2,3の供給電力が小さくなりすぎて発電効率が低下したり、大きくなりすぎて発電効率が低下することを抑えられる。図3はエンジン1の回転数および発生トルクに対する発電機2,3の高効率域を示しており、高効率域を図4に示す従来装置に比べてエンジン1の低負荷側に拡大し、エンジンの燃費低減がはかれる。
【0020】そして、発電機2および発電機3を交互に休ませる構成とする。これにより、、各発電機2,3の作動時間を均等にして各発電機2,3の耐久性を高められる。
【0021】図2のフローチャートは上記制御内容に対応するルーチンを示しており、コントローラ10において一定周期毎に実行される。
【0022】これについて説明すると、まずステップ1で各発電機2,3の供給電力Pgを読み込み、ステップ2で供給電力Pgが所定値Pg0より大きいかどうかを判定する。
【0023】供給電力Pgが所定値Pg0より大きい条件ではステップ3に進み、2台の発電機2,3を共に稼動させて供給電力Pgを発電して本ルーチンを終了する。
【0024】供給電力Pgが所定値Pg0以下の条件ではスイッチ4に進み、フラグFを判定する。フラグFが0の場合、ステップ5に進み、発電機2を稼動して供給電力Pgを発電する。続いてステップ6に進んで、再び供給電力Pgが所定値Pg0より大きいかどうかを判定し、供給電力Pgが所定値Pg0より大きい条件ではステップ7に進み、フラグFを1として本ルーチンを終了する。
【0025】一方、フラグFが0の場合、ステップ8に進み、発電機3を稼動して供給電力Pgを発電する。続いてステップ9に進んで、再び供給電力Pgが所定値Pg0より大きいかどうかを判定し、供給電力Pgが所定値Pg0より大きい条件ではステップ10に進み、フラグFを0として本ルーチンを終了する。このようにフラグFを介して発電機2と発電機3が交互に稼動する。
【0026】なお、上記ステップ1,2,3,5,8にて行われる処理が本発明の稼動台数制御手段に相当する。
【0027】他の実施の形態として、発電機を3台以上設け、供給電力Pgが大きくなるのに伴って発電機の稼働台数を増やすようにしてもよい。
【出願人】 【識別番号】000003908
【氏名又は名称】日産ディーゼル工業株式会社
【出願日】 平成11年6月17日(1999.6.17)
【代理人】 【識別番号】100075513
【弁理士】
【氏名又は名称】後藤 政喜 (外1名)
【公開番号】 特開2001−8309(P2001−8309A)
【公開日】 平成13年1月12日(2001.1.12)
【出願番号】 特願平11−171047