| 【発明の名称】 |
電動車両の電源装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】近藤 敏郎
【氏名】松山 公久
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| 【要約】 |
【課題】電動車両において重要な構成部品の1つである容量計の残容量表示精度を向上でき、また特別にスイッチを設けることなく、充電時,及び自己放電量計算時において不必要な電力の消費を極力抑えることができる電動車両の制御装置を提供する。
【解決手段】駆動装置に電力を供給する駆動用主電源15と、該主電源15を降圧して灯火装置103に電力を供給する灯火装置用補助電源102と、上記主電源15を降圧して制御装置18に電力を供給する制御装置用補助電源105とを備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 駆動装置に電力を供給する駆動用主電源と、該主電源を降圧して灯火装置に電力を供給する灯火装置用補助電源と、上記主電源を降圧して制御装置に電力を供給する制御装置用補助電源とを備えたことを特徴とする電動車両の電源装置。 【請求項2】 請求項1において、充電時及び自己放電量計測時には上記灯火装置用補助電源を非駆動状態とし、制御装置用補助電源のみを駆動状態とする補助電源制御手段を設けたことを特徴とする電動車両の電源装置。 【請求項3】 請求項1において、灯火装置用補助電源からの出力電圧値の主電源に対する割合が一定となるように上記灯火装置用補助電源を制御する補助電源制御手段を設けたことを特徴とする電動車両の電源装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、バッテリを電源とする駆動モータにより車輪を回転駆動するようにした例えば電動二輪車等の電動車両の電源装置に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、バッテリを電源とする例えば電動二輪車等の電動車両が注目されている。この種の電動車両における電源装置として、従来例えば、特開平6−115479号公報に記載されているように、主電源を降圧してなる直流安定化電源(補助電源)によって安定的に低電圧を灯火装置及び制御装置に供給するようにしたもがある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来装置では、灯火装置と制御装置を同一の補助電源で駆動するようにしていることから、以下のような問題点がある。 【0004】■ 電動車両では、電流積算によりバッテリ残存容量を求める方式の容量計を採用する場合が多く、また電源投入時に灯火器を点灯させる場合が多い。この場合、放電電流を測定するために電流センサを用いることとなるが、電流センサの構造如何によっては電源投入後にオフセット(零点調整)をとる必要があり、電源投入時に灯火器に消費電流が流れた状態でオフセットをとることとなるため容量計算に誤差が生じる。オフセット取りが正確に行われないと電流検出精度が悪くなり、結果として電流積算後の残容量表示の精度も望めない。 【0005】■ 充電時及び自己放電量計算時には灯火装置は必要でないが、同一電源である場合は灯火器が点灯する。このため不必要な電力を消費することとなるので、これを防止するために灯火器用のスイッチが必要となる。 【0006】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、電動車両において重要な構成部品の1つである容量計の残容量表示精度を向上でき、また特別にスイッチを設けることなく、充電時,及び自己放電量計算時において不必要な電力の消費を極力抑えることができる電動車両の制御装置を提供することを目的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、駆動装置に電力を供給する駆動用主電源と、該主電源を降圧して灯火装置に電力を供給する灯火装置用補助電源と、上記主電源を降圧して制御装置に電力を供給する制御装置用補助電源とを備えたことを特徴としている。 【0008】請求項2の発明は、請求項1において、充電時及び自己放電量計測時には上記灯火装置用補助電源を非駆動状態とし、制御装置用補助電源のみを駆動状態とする補助電源制御手段を設けたことを特徴としている。 【0009】請求項3の発明は、請求項1において、灯火装置用補助電源からの出力電圧値の主電源に対する割合が一定となるように上記灯火装置用補助電源を制御する補助電源制御手段を設けたことを特徴としている。 【0010】 【発明の作用効果】請求項1の発明に係る電動車両の電源装置によれば、灯火装置用補助電源と、制御装置用補助電源とを別個独立に設けたので、灯火装置に電力を供給しない状態で電流センサのオフセット取りを行い、しかる後に灯火装置に電力を供給することができ、それだけ電流検出精度が向上し、その結果電流積算後の容量計の残容量表示精度を向上できる。 【0011】灯火装置用補助電源と制御装置用補助電源とを別個独立に設けたので、制御装置用補助電源のみ出力を抑えることができ、それだけ補助電源の安定度を向上させることができ、また灯火装置用補助電源を灯火器に適した電圧に設定することができ、十分な光量を得ることができる。 【0012】請求項2の発明によれば、充電時及び自己放電量計測時には上記灯火装置用補助電源を非駆動状態とし、制御装置用補助電源のみを駆動状態とするようにしたので、灯火装置のスイッチを必要とすることなく、灯火装置を点灯させずに充電でき、また自己放電量の計算を行うことができ、不要な電力の消費を抑えることができる。 【0013】請求項3の発明によれば、灯火装置用補助電源からの出力電圧値の主電源に対する割合が一定となるようにしたので、主電源、即ちバッテリ電圧の変化に応じて光量が変化することとなり、そのため運転者はバッテリ容量不足が体感的に判り、バッテリの充電が促され、その結果バッテリの過放電を回避できる。 【0014】また出力電圧を主電源に対する割合が一定となるように制御するだけであり、出力電圧を一定に制御する必要がないので、灯火装置用補助電源の構成が簡単になり、コストダウンにつながる。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図1ないし図3は本発明の一実施形態による電動二輪車の電源装置を説明するための図であり、図1,図2はスクータ型電動二輪車の左,右側面図、図3は電源装置ののブロック構成図である。 【0016】図において、1はスクータ型電動二輪車であり、これの車体フレーム2は、ヘッドパイプ3に車体後方に斜め下方に延びる1本のメインフレーム4を接続し、該メインフレーム4の下端に左, 右一対のサイドフレーム5,5の前端を接続し、該各サイドフレーム5を後方に延長した概略構造のものである。 【0017】上記左, 右のサイドフレーム5,5は、メインフレーム4から車幅方向外方に拡開しつつ下方に延びた後、車体後方に屈曲して略水平に直線状に延びる水平部5aと、該水平部5aの後端から上方に屈曲した後、後方斜め上方に延びる傾斜部5bとから構成されている。そして上記左右のサイドフレーム5,5の前端付近と上記傾斜部5bの前端付近とはブラケット6a,6bを介して補強パイプ6により連結されており、側面から見たとき該補強パイプ6と上記水平部5bとで囲まれた空間内に後述するバッテリユニット15が搭載されており、また上記後側のブラケット6bの上端部によりシート16が前ヒンジを介して上下方向に回動可能に支持されている。 【0018】上記ヘッドパイプ3には操向軸7が回転自在に枢支されている。該操向軸7の下端にはフロントフォーク8が、上端には操向ハンドル9がそれぞれ固定されており、該フロントフォーク8の下端には前輪10が軸支されている。 【0019】上記操向ハンドル9はハンドルカバー20で囲まれている。また上記ヘッドパイプ3の前方にはフロントカバー21が、後方にはレッグシールド22がそれぞれ装着され、両者でヘッドパイプ3を囲んでいる。上記レッグシールド22の下端部に続いて後方に延びるフートボード23が上記サイドフレーム5,5の水平部5aに搭載された電池ユニット15の上方を覆うように配設されている。また該フートボード23の左, 右側縁に続いて上記バッテリユニット15及び水平部5a,補強パイプ6の側方及び下方を覆うようにアンダカバー24が配設されている。さらにまた上記傾斜部5bの側方は上記シート16の下方を覆うサイドカバー25によって覆われている。なおシート16下方のサイドカバー25内には該シート16により開閉される収納ボックスが配設されている。 【0020】上記車体フレーム2の左,右の傾斜部5b,5bにより電動式駆動装置14が懸架支持されている。この電動式駆動装置14は、上記バッテリユニット15と、該ユニット15を電源として後輪17を回転駆動する動力ユニット13と、上記操向ハンドル9の右端部に配設されたスロットルグリップの回動操作(スロットル開度)及び車速に基づいて上記動力ユニット13への給電量を制御するコントロールユニット18と、該コントロールユニット18からの制御信号に応じて駆動モータ50の回転を制御するパワーモジュール27、及び上記バッテリユニット15を充電する充電器26とを備えている。 【0021】上記コントロールユニット18はサイドカバー25内の後端部に起立させて搭載されている。該コントロールユニット18の後側にはキャリア28を支持する左,右一対の脚部28aが立設されており、該キャリア28の前端部はシート16の後端部を支持する門形のステー16aに固定されている。このようにして上記コントロールユニット18はキャリア28,脚部28a,ステー16a及びサイドフレーム5の後端部で囲まれた空間内に位置しており、外力が直接作用することがないようになっている。 【0022】また上記充電器26はシート16の後端部を支持する門形のステー16aの内側に位置するように搭載されている。さらにまた上記パワーモジュール27は後輪17の右側上部を覆うように配置され、その前側上部はサイドカバー25内に位置しており、ガソリンエンジン搭載車の場合の消音器に似た外観を呈している。 【0023】上記動力ユニット13は、左, 右の傾斜部5bの下面に固定された左,右の懸架ブラケット11,11間に挿通固定されたピボット軸12により上下揺動自在に枢支されている。またこの動力ユニット13の後端と左側のサイドフレーム5の傾斜部5bの後端との間には1本の緩衝器19が介設されている。 【0024】上記バッテリユニット15は、充電可能な多数のNi−Cd電池セル15eを直列接続してなる第1〜第4バッテリブロック15a〜15dを直列接続してなり、電池ケース32内に配置されている。この電池ケース32は、左, 右のサイドフレーム5,5の水平部5a,5a間に架け渡して固定された4本のステー33上に搭載されている。 【0025】図3において、102はヘッドライト等の灯火装置103に主電源(バッテリユニット)15の電圧48Vを13.5Vに降圧して供給するための灯火装置用補助電源(DC/DCコンバータ)、104は主電源15と上記灯火装置用補助電源102とを接断する灯火装置用オンオフスイッチである。 【0026】また105は制御装置(コントロールユニット)18に上記主電源15の電圧48Vを12Vに降圧して供給するための制御装置用補助電源(DC/DCコンバータ)、106は主電源15と上記制御装置用補助電源105とを接断する制御装置用オンオフスイッチである。 【0027】さらにまた、107は主電源から駆動装置15,灯火装置103,制御装置18に流れる合計電流値を検出する電流センサであり、該電流検出センサ107の検出値を積算することによりバッテリ残容量が容量計(図示せず)に表示されるようになっている。なお、上記主電源15と制御装置18とは微小電流供給ライン(図示せず)で接続されており、該供給ラインを通じて常時制御装置18に4V程度,微小電流の電力が供給されている。 【0028】本実施形態の電源装置では、メインスイッチ108をオンにすると、制御装置18から制御装置用オンオフスイッチ106にオン信号aが供給され、該スイッチ106が閉じ、主電源15の電圧48Vが制御装置用補助電源105により制御装置18に適した電圧12Vに降圧されて該制御装置18に供給され、該制御装置18により上記電流センサ107のオフセット取り(零点調整)が行われる。続いて制御装置18から灯火装置用オンオフスイッチ104にオン信号bが供給され、該スイッチ104が閉じ、主電源15の電圧が灯火装置用補助電源102により灯火装置に103に適した電圧13.5Vに降圧されて該灯火装置103に供給される。 【0029】また本実施形態の電源装置では、主電源15の充電を行う場合,及び自己放電量の計算を行う場合には、制御装置18が制御装置用オンオフスイッチ106にオン信号aを供給して該スイッチ106を閉じた状態で行われる。 【0030】このように本実施形態では、電流センサ107のオフセット取りを行ってから灯火装置103側に電力を供給できるため電流検出精度が向上し、その結果電流積算後の容量計の残容量表示精度を向上できる。 【0031】また灯火装置103への電力については、主電源電圧を灯火装置103に適した電圧13.5Vに降圧することにより十分な明るさを確保でき、かつ制御装置18への電圧のみを12Vに抑えることができ、制御装置18の安定度を向上できる。 【0032】また灯火装置103に電力を供給することなく主電源15の充電,及び自己放電量の計算を行うことができ、不要な電力の消耗を抑えることができる。また灯火装置用補助電源102を駆動させないようにすることによって灯火装置用オンオフスイッチ104を省くことも考えられる。 【0033】なお、上記実施形態では、灯火装置用補助電源102により主電源15の電圧48Vを13.5Vに降圧し、制御装置用補助電源105により12Vに降圧したがこれらの電圧値は勿論例示であり、これらの値に限定されるものではない。また上記実施形態では灯火装置用補助電源102により電源電圧を13.5V一定値に降圧するようにした場合を説明したが、上記灯火装置用補助電源102を、出力値一定とせずに、主電源15の電圧に対して一定割合で降圧するように構成することも可能であり、このようにしたのが請求項3の発明である。 【0034】灯火装置用補助電源102を、主電源15の電圧に対して一定割合で降圧するように構成した場合には、バッテリ電圧の変化に応じて光量が変化するため、運転者はバッテリ残容量不足が体感的に判り、従ってバッテリの充電が促されることとなり、過放電による立ち往生やバッテリの損傷を防止することができる。 【0035】またこの場合は主電源の電圧を一定割合で降圧するのであって一定電圧に制御するものではないから、灯火装置用補助電源102の構成が簡単になり、コストダウンにつながる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000010076 【氏名又は名称】ヤマハ発動機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年6月15日(1999.6.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087619 【弁理士】 【氏名又は名称】下市 努
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| 【公開番号】 |
特開2001−8301(P2001−8301A) |
| 【公開日】 |
平成13年1月12日(2001.1.12) |
| 【出願番号】 |
特願平11−168624 |
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