| 【発明の名称】 |
作業車の操作装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】西野 顕史
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| 【要約】 |
【課題】機種に応じて操作レバーの操作ストローク等を僅かに変更する際にも、操作系のすべてを変更するのではなく、一部の兼用化を図って製作コストの低下を図ることを目的とする。
【解決手段】副変速装置に対する変速シフトフォークを駆動する変速駆動アーム20をミッションケース4aに揺動可能に取付け、変速操作レバー8に設けた係合ピン8Aに変速駆動アーム20の係合孔20Aを係合させて、変速駆動アーム20と運転操縦部に設けた変速操作レバー8とを連係する。変速駆動アーム20の係合孔20Aを中間部に曲がり部を有する長孔に形成し、変速操作レバー8が短いものであれば先端部の係合孔20aに係合させ、変速操作レバー8が長いものであれば基端部の係合孔20bに係合させて、一つの変速駆動アーム20を使い分けるようにする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 人為操作される操作レバーに対する操作力を受けて操作駆動される駆動アームを設け、前記操作レバーと前記駆動アームとを連係する係合式の連係機構を設け、前記操作レバーと前記駆動アームとを基準操作位置に設定した状態で、前記連係機構の係合部位の変更を許容する融通機構を、前記操作レバーと前記駆動アームとの少なくともいずれか一方に設けている作業車の操作装置。 【請求項2】 人為操作される操作レバーに対する操作力を受けて操作駆動される駆動アームを設けるとともに前記操作レバーと前記駆動アームとを連係する係合式の連係機構を設け、前記連係機構を係合ピンと係合孔とで形成し、前記操作レバーと前記駆動アームとを基準操作位置に設定した状態で、前記相手側係合ピンの位置が変動することによる連係機構の係合部位の変更を許容すべく、前記変速操作レバーと前記変速駆動アームとの少なくともいずれか一方の複数箇所に夫々係合孔を設けてある作業車の操作装置。 【請求項3】 前記複数箇所に設けられた係合孔が操作移動方向に対して直交する方向に長い長孔となっている請求項2記載の作業車の操作装置。 【請求項4】 前記複数箇所に設けられた係合孔が連続する状態に形成されて単一の係合長孔となっている請求項2又は3記載の作業車の操作装置。(複数個の長孔が繋がったもの) 【請求項5】 人為操作される操作レバーに対する操作力を受けて操作駆動される駆動アームを設けるとともに前記操作レバーと前記駆動アームとを連係する係合式の連係機構を設け、前記連係機構を係合ピンと係合孔とで形成し、前記操作レバーと前記駆動アームとを基準操作位置に設定した状態で、前記相手側係合孔の位置が変動することによる連係機構の係合部位の変更を許容すべく、前記変速操作レバーと前記変速駆動アームとの少なくともいずれか一方の係合ピンの位置を変更できる機構を設けてある作業車の操作装置。 【請求項6】 人為操作される操作レバーに対する操作力を受けて操作駆動される駆動アームを設けるとともに前記操作レバーと前記駆動アームとを連係する係合式の連係機構を設け、前記操作レバーと前記駆動アームとを基準操作位置に設定した状態で、前記連係機構の係合部位の変更を許容すべく、前記操作レバーと前記駆動アームとの少なくともいずれか一方に融通機構を設け、かつ、前記係合部位の変更にかかわらず前記操作レバーの全体ストロークを略一定に維持すべく構成している作業車の操作装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、走行変速装置に対する変速操作レバーと変速シフタを駆動する変速駆動アームとを連係している作業車の操作装置に関する。 【0002】 【従来の技術】製品開発において同一種類の作業車を製作する場合にも、特定の部品に対して僅かな変更を加えて、グレードの違いを持たせることが行われているが、そのような場合として、操作構造においても例外ではなく、同一種類の操作レバーでありながら、求められるストロークや必要な操作力を異なるものとするために、従来は、夫々、それらの機能を満たす操作レバーと駆動アームとを用意していた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したような構成を採る場合には、部品点数が大幅に増えかつ製作工数もかかるために、製作コスト面より構造の見直しを必要としていた。 【0004】本発明の目的は、製造コスト面での有利となる操作装置を提供する点にある。 【0005】 【課題を解決するための手段】(構成) 請求項1に係る発明は、人為操作される操作レバーに対する操作力を受けて操作駆動される駆動アームを設け、前記操作レバーと前記駆動アームとを連係する係合式の連係機構を設け、前記操作レバーと前記駆動アームとを基準操作位置に設定した状態で、前記連係機構の係合部位の変更を許容する融通機構を、前記操作レバーと前記駆動アームとの少なくともいずれか一方に設けている点にあり、その作用効果は次の通りである。 【0006】(作用効果) つまり、前記操作レバーと前記駆動アームとを、基準操作位置として、例えば、変速操作における中立位置に設定した状態で、操作ストローク等を機種に対応して変更する場合には、融通機構を利用してその連係部位を変更できるので、少なくとも一方については操作ストローク等を変更する場合であっても取替える必要はなく、兼用化を図ることができる。したがって、その兼用化の分だけ部品数の削減が可能となり、製造コストの低減に寄与できる。 【0007】(構成) 請求項2に係る発明は、人為操作される操作レバーに対する操作力を受けて操作駆動される駆動アームを設けるとともに前記操作レバーと前記駆動アームとを連係する係合式の連係機構を設け、前記連係機構を係合ピンと係合孔とで形成し、前記操作レバーと前記駆動アームとを基準操作位置に設定した状態で、前記相手側係合ピンの位置が変動することによる連係機構の係合部位の変更を許容すべく、前記変速操作レバーと前記変速駆動アームとの少なくともいずれか一方の複数箇所に夫々係合孔を設けてある点にあり、その作用効果は次の通りである。 【0008】(作用効果) つまり、請求項1における融通機構として、操作レバーと駆動アームとの少なくとも一方に複数個の係合孔を設けることによって、その複数個の係合孔の内一つを選定して、その選定係合孔に係合ピンを係合させて、係合連係部位を切換えることができる。このように、少なくとも一方については操作ストローク等を変更する場合であっても取替える必要はなく、兼用化を図ることができる。したがって、その兼用化の分だけ部品数の削減が可能となり、製造コストの低減に寄与できる。しかも、融通機構として複数個の孔を形成するだけであるので、構造を簡単なものにできる。 【0009】(構成) 請求項3に係る発明は、請求項2にかかる発明において、前記複数箇所に設けられた係合孔が操作移動方向に対して直交する方向に長い長孔となっている点にあり、その作用効果は次の通りである。 【0010】(作用効果) 請求項2にかかる発明の作用効果に加えて、操作レバーが操作ストローク内を移動する場合に、係合ピンと係合孔との僅かな位置ズレがあっても長い孔で吸収でき、円滑な操作を行うことができる。 【0011】(構成) 請求項4に係る発明は、請求項2又3にかかる発明において、前記複数箇所に設けられた係合孔が連続する状態に形成されて単一の係合長孔となっている点にあり、その作用効果は次の通りである。 【0012】(作用効果) つまり、複数個設けた係合孔を一連のものに連続する単一の係合長孔に形成することによって、製作上一行程ででき、製作が容易に行える。 【0013】(構成) 請求項5に係る発明は、人為操作される操作レバーに対する操作力を受けて操作駆動される駆動アームを設けるとともに前記操作レバーと前記駆動アームとを連係する係合式の連係機構を設け、前記連係機構を係合ピンと係合孔とで形成し、前記操作レバーと前記駆動アームとを基準操作位置に設定した状態で、前記相手側係合孔の位置が変動することによる連係機構の係合部位の変更を許容すべく、前記変速操作レバーと前記変速駆動アームとの少なくともいずれか一方の係合ピンの位置を変更できる機構を設けてある点にあり、その作用効果は次の通りである。 【0014】(作用効果) つまり、請求項1における融通機構として、請求項2又は3においては係合孔を複数個設けることで対処したが、ここでは係合ピンの位置を変更できるように構成することによって対処した。少なくとも一方については操作ストローク等を変更する場合であっても取替える必要はなく、兼用化を図ることができる。したがって、その兼用化の分だけ部品数の削減が可能となり、製造コストの低減に寄与できる。 【0015】(構成) 請求項6に係る発明は、人為操作される操作レバーに対する操作力を受けて操作駆動される駆動アームを設けるとともに前記操作レバーと前記駆動アームとを連係する係合式の連係機構を設け、前記操作レバーと前記駆動アームとを基準操作位置に設定した状態で、前記連係機構の係合部位の変更を許容すべく、前記操作レバーと前記駆動アームとの少なくともいずれか一方に融通機構を設け、かつ、前記係合部位の変更にかかわらず前記操作レバーの全体ストロークを略一定に維持すべく構成している点にあり、その作用効果は次の通りである。 【0016】(作用効果) つまり、融通機構を利用して係合部位を変更しても、大幅なストロークの変更を来さないように操作量を設定することによって、操作ガイド板等を変更することなく、機種に応じた操作構造を採用することができる。したがって、必要最小限の部分だけ取替える等の対策を取ればよく、その兼用化の分だけ部品数の削減が可能となり、製造コストの低減に寄与できる。 【0017】 【発明の実施の形態】図1に示すように、走行機体3の前部に、エンジンEを搭載するとともにエンジンEの後端に主クラッチハウジング23を連結し、機体後部に位置する後部伝動ケース4と主クラッチハウジング23とを中空ハウジング5で連結して機体主要部を構成し、エンジンEを備えた前フレーム6に操向用の前車輪1を左右ローリング自在に支持するとともに後部伝動ケース4に後車輪2を軸支し、更に、油圧駆動によって上下動されるリフトアーム11を備えて、3点リンク機構を介して各種作業装置を昇降操作するように作業車としての農用トラクタを構成している。 【0018】走行用及びPTO用変速装置は次のように構成されている。図1に示すように、後部伝動ケース4は、副変速装置10を内装したミッションケース4aと、後車輪2を軸支したデフケース4bとから構成されており、ミッションケース4aの前面に主変速装置としての静油圧式無段変速装置(以下「HST」と称する)12を装着している。HST12は、可変容量型のポンプPと定容量型のモータMとが内臓されたものであり、エンジンE動力が直接にポンプ軸13に伝達されている。ポンプPは、斜板角を変更することで吐出する圧油の吐出方向及び吐出量を変更調節し、モータ軸14を正あるいは逆に連続変速して無段階の前後進変速を行うことができるようになっている。 【0019】図2に示すように、モータ軸14からの出力は副変速装置10に伝達されて、この副変速装置10で二段に変速されて後輪デフ機構15に伝達される。一方、ポンプ軸13からの動力は、PTO変速装置16に伝達され後部のPTO軸17に伝達されて、各種作業装置を駆動力に利用される。後部伝動ケース4の上方に運転席7Aを備えた運転操縦部7を設け、運転席7Aの左側方に変速操作レバー8を設けてあるとともに、図4に示すように、後部伝動ケース4の側面に揺動自在に支持された変速駆動アーム20に連係されて、後記する副変速装置10を切換え操作可能に構成してある。 【0020】ミッションケース4a内には、副変速装置10のシフトギヤ21を操作するシフトフォーク9を支持するとともに、図3に示すように、シフトフォーク9を駆動する前記した変速従動アーム18を回転操作軸19に取付け、この回転操作軸19をミッションケース4aに回転自在に支持している。回転操作軸19のミッションケース4aより突出する部分に前記した変速駆動アーム20を取付け、変速駆動アーム20と変速従動アーム18とを一体で揺動作動するように構成してある。 【0021】次に、変速駆動アーム20と変速操作レバー8との連係について説明する。図4に示すように、ミッションケース4aの上端部に横向き軸22を介して揺動可能に支持された変速操作レバー8の下端部に外向きに連係用の係合ピン8Aを突出するとともに、変速駆動アーム20に長孔状の係合孔20Aを形成し、係合ピン8Aを係合孔20Aに挿通することによって、変速操作レバー8を揺動操作することによって変速駆動アーム20を駆動し、副変速装置10を高低二段に変速するように構成してある。係合ピン8Aと係合孔20Aとで係合式連係機構を構成する。 【0022】変速駆動アーム20の係合孔20Aが長孔状に形成してあるのは、変速操作レバー8を、図4(イ)及び図4(ロ)に示すように、機種が異なっても操作性を低下させないように、機種毎に長さ等の異なるものに切換える必要があるためである。したがって、図4(イ)に示すように、小型機種のものでは比較的短い変速操作レバー8が使われることになるので、変速操作レバー8の係合ピン8Aは係合孔20Aの先端部20aに係合することになる。前記した機種より大型の機種に使用される長い変速操作レバー8が使われる場合は、係合ピン8Aは係合孔20Aの基端部20bに係合することになる。このように、変速操作レバー8の長さ等が変わった場合にも変速駆動アーム20は取替える必要がない。 【0023】〔別実施形態〕本発明は以下のような形態で実施することもできる。 ■ 変速駆動アーム20に係合孔20Aとして長孔状のものを設けるのではなく、上記実施例において示した長孔状の係合孔20Aにおける先端部20aと基端部20bを形成した位置に、夫々、図5に示すように、連続しない二つの係合孔20A,20Aを形成してもよい。ここでは、二つの孔を形成することを示したが、3つ以上の孔を形成してもよい。 ■ 上記した実施例においては、機種によって変更する対象を変速操作レバー8に定め変速駆動アーム20を兼用化できる構成を採ったが、逆に、図6(イ)に示すように、変速操作レバー8に長孔状の係合孔8Bを形成し、変速操作レバー8を兼用し、変速駆動アーム20を機種毎に取替える構成を採ってもよい。変速レバー8に設ける係合孔8Bとしては、長孔状に連続したものではなく、図6(ロ)に示すように、複数個の係合孔20Bを設けることでもよい。 ■ 変速操作レバー8に形成する係合ピン8Aを偏心するものに形成してもよい。つまり、図7(イ)(ロ)に示すように、変速操作レバー8に取付孔8Cを形成するとともに、この取付孔8Cに対して取付られる係合ピン8Aを取付孔8Cに装着されるネジ部8cと偏心ピン部8dとで形成し、連係部位を変更する際には、偏心ピン部8dが180°異なる位置となるように付け替える。そうすると、変速駆動アーム20には単独の丸孔を設けるだけで長孔状の係合孔を設けたことと同じ機能を得ることができる。以上、係合孔20Aを長孔状に形成して操作レバー8の係合ピン8A位置が変更になっても対応できるように構成したり、係合ピン8Aの位置を変更できるように構成して、係合連係部位を変更するようにした構成を融通機構と称する。 ■ 図8(イ)(ロ)に示すように、係合ピン8Aを取付ける複数個の取付孔8aを設け、係合ピン8Aの取付位置を変更するように構成してもよい。 ■ 以上、係合ピン8Aを付け替えるために、ナットで止め付ける構成を採っているが、ナットで締め付け係合ピン8Aを位置決めした後にはナットを溶接等して緩みを阻止する構成を採るようにする。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成12年3月16日(2000.3.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2001−260687(P2001−260687A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月26日(2001.9.26) |
| 【出願番号】 |
特願2000−73352(P2000−73352) |
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