| 【発明の名称】 |
ハイブリッド車両の変速機ユニット |
| 【発明者】 |
【氏名】長谷川 幸世
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| 【要約】 |
【課題】ハイブリッド車両の変速機ユニットにおいて、高電圧部品が収装される部分にブリーザパイプを設ける際、安全に取り付けることができると共に、取り付け後においても、安全性の高いブリーザパイプを備えたハイブリッド車両の変速機ユニットを提供すること。
【解決手段】ハイブリッド車両の変速機ユニットにおいて、ブリーザパイプ60の圧入可能部分63の長さをa、少なくともブリーザパイプ60の圧入されたユニットハウジング端面から高電圧部品までの長さbよりも短くしたこととした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ユニットハウジングに電磁クラッチを収装する第1ドライ室と、モータを収装する第2ドライ室と、変速機構部とを備え、前記ユニットハウジングに前記第2ドライ室内の内圧を一定に保つブリーザ孔が設けられるとともに、該ブリーザ孔にブリーザパイプが圧入され、該ブリーザパイプにより前記第2ドライ室とユニットハウジングの外部が連通されるハイブリッド車両の変速機ユニットにおいて、前記ブリーザパイプを非導電性の材質とすることを特徴とするハイブリッド車両の変速機ユニット。 【請求項2】 ユニットハウジングに電磁クラッチを収装する第1ドライ室と、モータを収装する第2ドライ室と、変速機構部とを備え、前記ユニットハウジングに前記第2ドライ室内の内圧を一定に保つブリーザ孔が設けられるとともに、該ブリーザ孔にブリーザパイプが圧入され、該ブリーザパイプにより前記第2ドライ室とユニットハウジングの外部が連通されるハイブリッド車両の変速機ユニットにおいて、前記ブリーザパイプを圧入する位置を、前記ブリーザパイプの圧入方向の延長上に高電圧部品が存在しない位置としたことを特徴とするハイブリッド車両の変速機ユニット。 【請求項3】 ユニットハウジングに電磁クラッチを収装する第1ドライ室と、モータを収装する第2ドライ室と、変速機構部とを備え、前記ユニットハウジングに前記第2ドライ室内の内圧を一定に保つブリーザ孔が設けられるとともに、該ブリーザ孔にブリーザパイプが圧入され、該ブリーザパイプにより前記第2ドライ室とユニットハウジングの外部が連通されるハイブリッド車両の変速機ユニットにおいて、前記ブリーザパイプが外力により圧入された際の止まり部位までの長さである圧入可能部分の長さ(以後圧入可能部分と略す)を、少なくとも前記ブリーザパイプの圧入されたユニットハウジング端面から高電圧部品までの長さよりも短くしたことを特徴とするハイブリッド車両の変速機ユニット。 【請求項4】 請求項1または請求項2または請求項3に記載のハイブリッド車両の変速機ユニットにおいて、前記ブリーザパイプを、前記変速機ユニットの車載時に上面となる部分に設けたことを特徴とするハイブリッド車両の変速機ユニット。 【請求項5】 請求項1または請求項2または請求項3または請求項4に記載のハイブリッド車両の変速機ユニットにおいて、前記ブリーザパイプを、周辺部品にかこまれた場所に設けたことを特徴とするハイブリッド車両の変速機ユニット。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンと、発電機を兼ねるモータとを有し、これらの出力トルクを変速装置に伝達することにより、エンジンおよびモータのいずれか一方又は双方で走行駆動力を得るようにしたハイブリッド車両に搭載される変速機ユニットに関する。 【0002】 【従来の技術】従来ハイブリッド車両の変速機ユニットとしては、例えば特開2000−9213号公報に記載の装置が知られている。この装置は図6に示すように、第1ハウジング113及び第1隔壁116により形成されるクラッチ室101と、第2ハウジング102,第1隔壁116及び第2隔壁117により形成されるモータ室102と、第3ハウジング115及び第2隔壁117により形成される変速機室103から構成されている。エンジンからの回転は、クラッチ室101の電磁クラッチ110に入力され、電磁クラッチ110からの出力は、モータ室102内のモータ111と変速機室103内の変速機112へ入力軸100により伝達される。 【0003】ところで、第1ハウジング113には、ハウジング内の内圧を下げるためのブリーザパイプ120が設けられ、第1ブリーザ孔121によりクラッチ室101と外部を連通することで、内圧を一定圧に保っている。また、第1隔壁116にはモータ室102とクラッチ室101を連通する第2ブリーザ孔122が設けられ、モータ室102と外部を、クラッチ室101を介して連通している。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の従来技術においては、以下のような問題を有していた。すなわち、第1ハウジング113とエンジンとの接合面からは、若干の泥水等が、また、エンジンからは若干のオイル等がクラッチ室101に侵入する場合がある。これらの水や油は電磁クラッチ110の回転によりかき揚げられ、飛沫となって飛散し、第2ブリーザ孔122からモータ室102内へ侵入してしまうという問題があった。 【0005】また、このような観点からブリーザ孔をモータ室に別途構成することが考えられる。このとき、モータ室はドライ室(油による制御や潤滑がなされていない状態)として構成されているため、ブリーザパイプがウエット室(油による制御や潤滑がなされている状態)を経由してモータ室に到達する場合を考えると、シール等を施さなければならず、構成が複雑化してしまうという問題があった。よって、ウエット室を経由することなくドライ室であるモータ室に到達することのできる位置にブリーザパイプを構成する必要がある。 【0006】そこで、変速機ユニットのモータ室付近の上面部分、側面部分及び底面部分に設けることが考えられる。しかしながら、図8に示すように、ブリーザパイプを変速機ユニットの側面部分や底面部分に設けた場合、変速機ユニットを車載時、エンジンやエンジンルーム及び周辺部品にぶつけてしまったり、落下させてしまうと、ブリーザパイプが変速機ユニット内に入り込んでしまうという問題があった。特に、金属製のブリーザパイプが高電圧部品(例えばモータ用コイル)付近にある場合、ブリーザパイプと高電圧部品が接触することで、ショートしてしまうという問題があった。 【0007】本発明は、上述のような問題点に着目してなされたもので、ハイブリッド車両の変速機ユニットにおいて、高電圧部品が収装される部分にブリーザパイプを設ける際、安全に取り付けることができると共に、取り付け後においても、安全性の高いブリーザパイプを備えたハイブリッド車両の変速機ユニットを提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明においては、ユニットハウジングに電磁クラッチを収装する第1ドライ室と、モータを収装する第2ドライ室と、変速機構部とを備え、前記ユニットハウジングに前記第2ドライ室内の内圧を一定に保つブリーザ孔が設けられるとともに、該ブリーザ孔にブリーザパイプが圧入され、該ブリーザパイプにより前記第2ドライ室とユニットハウジングの外部が連通されるハイブリッド車両の変速機ユニットにおいて、前記ブリーザパイプを非導電性の材質とすることを特徴とする。 【0009】請求項2に記載の発明においては、ユニットハウジングに電磁クラッチを収装する第1ドライ室と、モータを収装する第2ドライ室と、変速機構部とを備え、前記ユニットハウジングに前記第2ドライ室内の内圧を一定に保つブリーザ孔が設けられるとともに、該ブリーザ孔にブリーザパイプが圧入され、該ブリーザパイプにより前記第2ドライ室とユニットハウジングの外部が連通されるハイブリッド車両の変速機ユニットにおいて、前記ブリーザパイプを圧入する位置を、前記ブリーザパイプの圧入方向の延長上に高電圧部品が存在しない位置としたことを特徴とする。 【0010】請求項3に記載の発明においては、ユニットハウジングに電磁クラッチを収装する第1ドライ室と、モータを収装する第2ドライ室と、変速機構部とを備え、前記ユニットハウジングに前記第2ドライ室内の内圧を一定に保つブリーザ孔が設けられるとともに、該ブリーザ孔にブリーザパイプが圧入され、該ブリーザパイプにより前記第2ドライ室とユニットハウジングの外部が連通されるハイブリッド車両の変速機ユニットにおいて、前記ブリーザパイプの圧入可能部分の長さを、少なくとも前記ブリーザパイプの圧入されたユニットハウジング端面から高電圧部品までの長さよりも短くしたことを特徴とする。 【0011】請求項4に記載の発明においては、請求項1または請求項2または請求項3に記載のハイブリッド車両の変速機ユニットにおいて、前記ブリーザパイプを、前記変速機ユニットの車載時に上面となる部分に設けたことを特徴とする。 【0012】請求項5に記載の発明においては、請求項1または請求項2または請求項3または請求項4に記載のハイブリッド車両の変速機ユニットにおいて、前記ブリーザパイプを、周辺部品にかこまれた場所に設けたことを特徴とする。 【0013】 【発明の作用及び効果】請求項1記載のハイブリッド車両の変速機ユニットにおいては、ユニットハウジングに電磁クラッチを収装する第1ドライ室と、モータを収装する第2ドライ室と、変速機構部とが備えられている。そして、ユニットハウジングに第2ドライ室内の内圧を一定に保つブリーザ孔が設けられるとともに、このブリーザ孔にブリーザパイプが圧入され、このブリーザパイプにより第2ドライ室とユニットハウジングの外部が連通されるよう構成されている。このとき、ブリーザパイプが非導電性の材質とされている。例えば、変速機ユニットを車載時、エンジンやエンジンルーム及び周辺部品にぶつけてしまったり、落下させてしまった場合を考えると、この衝撃によりブリーザパイプが変速機ユニット内に入り込み、第2ドライ室内に設けられた高電圧部品であるモータコイル等と接触する可能性がある。しかしながら、こういった場合であっても、ブリーザパイプと高電圧部品が接触することで、ショートしてしまうという問題を回避することができる。 【0014】請求項2に記載のハイブリッド車両の変速機ユニットにおいては、ブリーザパイプを圧入する位置が、ブリーザパイプの圧入方向の延長上に高電圧部品が存在しない位置とされている。例えば、変速機ユニットを車載時、エンジンやエンジンルーム及び周辺部品等にぶつけてしまったり、落下させてしまった場合を考えると、この衝撃によりブリーザパイプが変速機ユニット内に入り込む可能性がある。しかしながら、こういった場合であっても、ブリーザパイプの圧入方向の延長上に高電圧部品が存在しないため、高電圧部品が接触することが無く、ショートしてしまうという問題を回避することができる。 【0015】請求項3に記載のハイブリッド車両の変速機ユニットにおいては、ブリーザパイプの圧入可能部分の長さが、少なくともブリーザパイプの圧入されたユニットハウジング端面から高電圧部品までの長さよりも短くされている。よって、ブリーザパイプに衝撃が加わったりすることで、ブリーザパイプが変速機ユニット内に入り込んだとしても、第2ドライ室内に構成された高電圧部品(モータコイル等)に接触することが無く、ブリーザパイプが導電性の材質であっても、また、ブリーザパイプの圧入方向の延長上に高電圧部品が存在したとしても、ショートするといった危険を回避することができる。 【0016】請求項4に記載のハイブリッド車両の変速機ユニットにおいては、ブリーザパイプが、変速機ユニットの車載時に上面となる部分に設けられている。よって、変速機ユニット車載時等、周辺部材との接触及び落下による衝撃がブリーザパイプに加わることで、ブリーザパイプの変速機ユニット内への入り込みを回避することが可能となり、組み付け時の作業性の向上を図ることができる。 【0017】請求項5に記載のハイブリッド車両の変速機ユニットにおいては、ブリーザパイプが、周辺部品にかこまれた場所に設けられている。すなわち、モータが収装された第2ハウジングの外周部分は、ウォータジャケット用の水パイプ、変速機構部に制御信号を送るインヒビタスイッチ、電動オイルポンプなどが設けられている。これらの部品にかこまれた場所にブリーザパイプを設けることで、ブリーザパイプを保護することが可能となり、変速機ユニット車載時等に、エンジンやエンジンルームや周辺部品にぶつけてしまったり、落下させてしまった場合でも、ブリーザパイプに直接衝撃が加わることが無い。 【0018】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。図1は実施の形態におけるハイブリッド車両の主要ユニットの構成を示す図である。1は変速機ユニット、2はエンジン、3は発電/始動用のBモータ、4はインバータ、5はバッテリ、6は電動式パワーステアリング、7はハイブリッド制御ユニット、8はチェーンである。 【0019】変速機ユニット1内には、電磁クラッチ11と、駆動用モータであるAモータ15と、無段変速機(以下CVTと記す)13が収装され、Aモータ15は減速時と制動時のエネルギ回生用モータとしても機能する。また、電動式油圧ポンプを駆動するためのCモータ9が備えられている。これは、モータのみでの走行域があるハイブリッド車では、エンジンに駆動されるオイルポンプだけではモータのみ走行時の油圧(特にCVT13のプーリ油圧)が得られないからである。また、同様の理由により、パワーステアリング6のアシスト力も電動式とされており、モータによってアシストされる。 【0020】発電/始動用モータであるBモータ3は、エンジンブロックにマウントされ、エンジン2とはチェーン8でつながれており、通常は発電機、始動時はスタータとして機能する。バッテリ5,モータ3,15,エンジン2,クラッチ11,CVT13の各制御ユニット7a,7b,7c,7d,7eはそれぞれ独立され、最終的にハイブリッド制御ユニット7で統合制御されている。 【0021】次に、駆動システムの作用を説明する。本実施の形態のハイブリッド車両はパラレル方式で、Aモータ15が出力よりも燃費を優先させたエンジン2のアシスト役として機能する。またCVT13は、エンジンを最良燃費点で運転させるための調整役も担っている。クラッチ11は電磁クラッチであり、OFFすればAモータ15のみでの走行となる。クラッチ11のON/OFFは、ハイブリッド制御ユニット7から指令を受けるクラッチ制御ユニット7dで自動的かつ最適に制御される。 【0022】(システム起動時)始動時はBモータ3がスタータとして機能し、エンジン2を始動する。 【0023】(発進・低速走行時)エンジン2の燃費消費効率が低い低負荷での発進や低速走行時には、エンジン2は停止してAモータ15のみの走行となる。発進と低速走行でも、負荷が大きい(スロットル開度が大きい)場合は直ちにエンジン2が始動し、クラッチ11がONしてエンジン2+Aモータ15での走行となる。 【0024】(通常走行時)主にエンジン2による走行となる。この場合、CVT13の変速制御によりエンジン回転数を調整することで、最良燃費ライン上での運転が実現されている。 【0025】(高負荷時)エンジン2が最大出力を発生しても駆動力が不足するような高負荷時は、バッテリ5からAモータ15に積極的に電気エネルギが供給され、全体の駆動力が増強される。 【0026】(減速時)減速時、エンジン2は燃料カットされる。同時にAモータ15がジェネレータとして機能し、従来は捨てられていた運動エネルギの一部を電気エネルギに変えてバッテリ5に回収する。 【0027】(後退時)CVT13には、リバースギアは設定されていない。従って、後退時はクラッチ11を開放し、Aモータ15を逆回転させて、Aモータ15のみの走行となる。 【0028】(停止時)車両停止時は、エンジン2は停止する。但し、バッテリ5の充電が必要なときやエアコンコンプレッサの作動が必要なときと暖機中などは、エンジン2は停止しない。 【0029】図2は本発明にベルト式無段変速機(CVT)を備えたハイブリッド車両の変速機ユニットの断面図である。図2において、エンジン出力軸10には回転伝達機構として電磁式のクラッチ11が連結されるとともに、この電磁クラッチ11に電源を供給するスリップリング11aが備えられている。電磁クラッチ11の出力側は変速機入力軸12と連結されており、この入力軸12の端部にはCVT13の駆動プーリ14が設けられると共に、駆動プーリ14と電磁クラッチ11との間に位置するように走行用のAモータ(請求項記載のモータ)15が設けられている。 【0030】Aモータ15は、入力軸12に固定されたロータ16と、ハウジング側に固定されたステータ17とからなり、バッテリ5からの電力の供給を受けて入力軸12を駆動し、または減速時等の入力軸12の回転力に基づいて発電機として機能する。 【0031】CVT13は、上記駆動プーリ14と従動プーリ18と、駆動プーリ14の回転力を従動プーリ18に伝達するベルト19等からなっている。駆動プーリ14は、入力軸12と一体に回転する固定円錐板20と、固定円錐板20に対向配置されてV字状プーリ溝を形成すると共に駆動プーリシリンダ室21に作用する油圧によって入力軸12の軸方向に移動可能である可動円錐板22からなっている。従動プーリ18は、従動軸23上に設けられている。従動プーリ18は、従動軸23と一体に回転する固定円錐板24と、固定円錐板24に対向配置されてV字状プーリ溝を形成すると共に従動プーリシリンダ室32に作用する油圧によって従動軸23の軸方向に移動可能である可動円錐板25とからなっている。 【0032】従動軸23には駆動ギア26が固着されており、この駆動ギア26はアイドラ軸27上のアイドラギア28と噛み合っている。アイドラ軸27に設けられたピニオン29はファイナルギア30と噛み合っている。ファイナルギア30は差動装置31を介して図示しない車輪に至るドライブシャフトを駆動する。 【0033】上記のようなCVT13にエンジン出力軸10から入力された回転力は、電磁クラッチ11及び入力軸12を介してCVT13に伝達される。入力軸12の回転力は駆動プーリ14,ベルト19,従動プーリ18,従動軸23,駆動ギア26,アイドラギア28,アイドラ軸27,ピニオン29,及びファイナルギア30を介して差動装置31に伝達される。 【0034】上記のような動力伝達の際に、駆動プーリ14の可動円錐板22及び従動プーリ18の可動円錐板25を軸方向に移動させてベルト19との接触位置半径を変えることにより、駆動プーリ14と従動プーリ18との間の回転比つまり変速比を変えることができる。このような駆動プーリ14と従動プーリ18のV字状のプーリ溝の幅を変化させる制御は、CVT制御ユニット7eを介して駆動プーリシリンダ室21または従動プーリシリンダ室32への油圧制御により行われる。 【0035】ところで、このような変速機構及びモータ等を収装した変速機ハウジングは、CVT13とAモータ15とを収装した第2ハウジング41と、電磁クラッチ11を収装した第1ハウジング42とに軸方向に分割した構成となっている。第2ハウジング41はCVT13等が組み込まれる変速機室43とAモータ15が組み込まれるモータ室44とに第2隔壁45を介して仕切られている。 【0036】また、第1ハウジング42は前記第2ハウジング41が結合する一方の端面に第1隔壁46が形成されており、各ハウジング41,42を結合したときに前記各隔壁45,46間に前記モータ室44を画成すると共に、第1ハウジング42の他方の端面を図示しないエンジン2に結合したときに第1隔壁46とエンジン2との間にクラッチ室47を画成するように構成されている。 【0037】モータ室44には、Aモータ15のステータ17が焼き嵌めにより組み込まれており、これにより構造の簡素化を図る一方、ステータ17を包囲するように第2ハウジング41に形成したウォータジャケット48に冷却水を循環させることによりAモータ15を効率よく冷却できるようにしている。また、第2ハウジング41の上面には、モータ室44と外部を連通するブリーザパイプ60が設けられ、これにより、モータ室44の内圧を一定に保つことができるよう構成されている。 【0038】(実施の形態1)図3はストッパを有するブリーザパイプ60の拡大断面図である。まず構成を説明すると、ブリーザパイプ60は第2ハウジング41の上面部分に設けられたブリーザパイプ挿入口65に圧入されている。ブリーザパイプ60は圧入されているパイプ圧入部63と、圧入時のストッパとなるパイプストッパ62と、L字型に曲げられたパイプ端部61から構成され、パイプ端部61にブリーザホース64が嵌挿されている。ここで、図に示すように、パイプ圧入部63の長さaと、パイプストッパ62から高電圧のステータ17までの長さbをa<bとしている。これにより、ブリーザパイプ60に力が掛かり、ブリーザパイプ60がハウジング内に入り込むことで、ステータ17とブリーザパイプ60の接触によるショート等の危険を回避することができる。 【0039】図4(イ)は第2ハウジングの上面図、図4(ロ)は第2ハウジングの正面図を示す。図に示すように、第2ハウジング41のモータ室44上面には、モータ室44外周に設けられたウォータジャケット48の水を送出する水パイプ70と、インヒビタスイッチ71を取り付けるためのインヒビタスイッチ取り付けボス72が設けられ、シフトレバーの信号をCVT13に出力するインヒビタスイッチ71が取り付けられる。また、このインヒビタスイッチ取り付けボス72に近接するように、ブリーザパイプ挿入口65に圧入されたブリーザパイプ60が設けられている。 【0040】このように、ブリーザパイプ60を第2ハウジング41の上面に設けることで、例えば、トランスミッション車載時等、周辺部材との接触及び落下によるブリーザパイプ60の入り込みを回避することが可能となり、組み付け時の作業性の向上を図ることができる。 【0041】また、上述のような周辺部品にかこまれた部分にブリーザパイプ60を設けることで、周辺部品によりブリーザパイプ60を保護することが可能となる。 【0042】(実施の形態の作用及び効果)以上説明したように、実施の形態1におけるハイブリッド車両の変速機ユニットにおいては、ブリーザパイプ60の圧入可能部分63の長さaが、少なくともブリーザパイプの圧入されたユニットハウジング端面からステータ17までの長さbよりも短くされている。よって、ブリーザパイプ60に衝撃が加わったりすることで、ブリーザパイプ60がモータ室44内に入り込んだとしても、モータ室44内に構成された高電圧部品であるステータ17に接触することが無く、ブリーザパイプ60が導電性の材質であっても、また、ブリーザパイプ60の圧入方向の延長上に高電圧部品が存在したとしても、ショートするといった危険を回避することができる。 【0043】また、ブリーザパイプ60が、変速機ユニット1の車載時に上面となる部分に設けられている。よって、変速機ユニット1車載時等、周辺部材との接触及び落下による衝撃がブリーザパイプ60に加わることで、ブリーザパイプ60のモータ室44内への入り込みを回避することが可能となり、組み付け時の作業性の向上を図ることができる。 【0044】また、ブリーザパイプ60が、周辺部品にかこまれた場所に設けられている。すなわち、Aモータ15が収装された第2ハウジング41の外周部分は、ウォータジャケット用の水パイプ70や、CVT13に制御信号を送るインヒビタスイッチ71などが設けられている。これらの部品にかこまれた場所にブリーザパイプ60を設けることで、ブリーザパイプ60を保護することが可能となり、変速機ユニット車載時等に、エンジンやエンジンルームや周辺部品にぶつけてしまったり、落下させてしまった場合でも、ブリーザパイプ60に直接衝撃が加わることが無い。 【0045】(その他の実施の形態)図5は実施の形態1のパイプストッパ62を備えていないブリーザパイプ80を示す。このブリーザパイプ80はストッパを有していないため、周辺部材との接触によりパイプ圧入部82がモータ室44内に入り込む。ここで、パイプ圧入のストッパとなりうる屈曲部までのストレート部分の長さaと、ステータ17から端面までの長さbとがa<bとされている。これにより、例え無理な力が掛かってブリーザパイプ80が入り込んだとしても、接触を回避することができる。 【0046】また、図7に示すように、ブリーザパイプを設ける位置を、高電圧部品が配置されるBの領域を避けるようにAの領域に配置する。これにより、ブリーザパイプに衝撃が加わり、ブリーザパイプがモータ室内に入り込むことで高電圧部品と接触し、ショートを起こすといった問題を回避することができる。 【0047】また、実施の形態1では、アルミ製のパイプを使用したが、非導電性の材質を用いたブリーザパイプを使用しても良い。これにより、例えブリーザパイプと高電圧部品が接触したとしても、ショートなどの問題を回避することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000231350 【氏名又は名称】ジヤトコ・トランステクノロジー株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年3月22日(2000.3.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100105153 【弁理士】 【氏名又は名称】朝倉 悟 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−260675(P2001−260675A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月26日(2001.9.26) |
| 【出願番号】 |
特願2000−79554(P2000−79554) |
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