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【発明の名称】 作業用移動車輌
【発明者】 【氏名】福田 禎彦

【氏名】大田 彰

【氏名】園山 栄

【要約】 【課題】簡単な構造でプリクリーナを取付けることが可能で、かつプリクリーナの清浄も容易なコンバインを得る。

【解決手段】コンバイン1には、内燃エンジン2が搭載され、該内燃エンジン2の動力により、前処理部3及び脱穀部4が駆動されると共にクローラ走行装置7が駆動されて走行移動する。前記内燃エンジン2は、該エンジン2に空気を供給するエアクリーナ9と共にエンジンルーム10に収納されていて、エンジンカバー11は、エンジンルーム10の機体右側部を構成している。このエンジンカバー11の上方に、プリクリーナ12を前記エアクリーナ9に連結可能、かつ取付け可能に構成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内燃エンジンを搭載し、該内燃エンジンの動力により作業機を駆動すると共に走行装置を駆動して移動する作業用移動車輌において、前記内燃エンジンが該エンジン用のエアクリーナと共にエンジンルームに収納され、前記エンジンルームの少なくとも一側を構成するエンジンカバーに、プリクリーナを前記エアクリーナに連結し得るように取付け可能に構成した、作業用移動車輌。
【請求項2】 前記エンジンルームに、前記エアクリーナの吸気口に連結する第1の連結筒を配置すると共に、該第1の連結筒の他端開口部を前記エンジンカバーに臨んで配置し、前記エンジンカバーに、前記第1の連結筒の他端開口部に一端が連結するように第2の連結筒を取付け、該第2の連結筒の他端をエンジンルーム外方に向けて延出して、該外方にてプリクリーナ本体が連結されてなる、請求項1記載の作業用移動車輌。
【請求項3】 前記エンジンカバーは、前記プリクリーナ本体及び第2の連結筒と共に開閉自在であり、該カバーの閉位置にあって前記第1の連結筒の他端開口部と前記第2の連結筒の一端部が連通し、前記エンジンカバーの開位置にあっては、前記第1の連結筒の他端開口部と前記第2の連結筒の一端部が分離してなる、請求項2記載の作業用移動車輌。
【請求項4】 前記エンジンカバーは、下端部を中心に回動自在に支持されて開閉され、かつ前記第2の連結筒が該エンジンカバーの上端部分に配置されると共に上方に向けて延出され、前記プリクリーナ本体は、機体上方に配置される、請求項2又は3記載の作業用移動車輌。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバイン、トラクタ等の作業用移動車輌に係り、詳しくは塵埃の多い環境で使用されることが多く、プリクリーナ装置を取付けて用いることが好適な作業用移動車輌に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンバイン等の作業用移動車輌において、特に塵埃の多い環境で使用する場合、内燃エンジンに接続されている吸気用エアクリーナだけでは、該エアクリーナが塵埃の多い部分に配置されていることと相俟って、早期にエアクリーナに目詰り発生し、頻繁にエアクリーナのフィルタを清浄しないと、エンジンの出力ダウンを生じてしまう。
【0003】また、塵埃の多い環境に適するように、エアクリーナの吸気口にプリクリーナを接続するものを案出されている。このものは、例えば実開昭59−193223号公報に示すように、内燃エンジンのエアクリーナ吸気口から、上方に向けて吸気筒を延設し、機体上方においてプリクリーナを取付けていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したプリクリーナは、機体最上部に位置しており、塵埃の比較的少ない環境に位置して清浄回数は比較的少なくて足りるが、該プリクリーナは、機体最上部に位置しているため、清浄が困難であり、例えばプリクリーナをねじ杆により上下方向移動自在に設置して、駆動モータによりねじ杆を回動してプリクリーナを下降した後、清浄する等の面倒な作業を必要とすると共に、複雑で高価な装置を必要としていた。
【0005】そこで、本発明は、簡単な構造でもってプリクリーナを取付けることが可能となり、かつプリクリーナの清浄も容易な作業用移動車輌を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明は(例えば図1ないし図3参照)、内燃エンジン(2)を搭載し、該内燃エンジンの動力により作業機(3,4…)を駆動すると共に走行装置(7)を駆動して移動する作業用移動車輌(1)において、前記内燃エンジン(2)が該エンジン用のエアクリーナ(9)と共にエンジンルーム(10)に収納され、前記エンジンルームの少なくとも一側を構成するエンジンカバー(11)に、プリクリーナ(12)を前記エアクリーナ(9)に連結し得るように取付け可能に構成した、作業用移動車輌にある。
【0007】請求項2に係る本発明は(例えば図3参照)、前記エンジンルーム(10)に、前記エアクリーナの吸気口(9a)に連結する第1の連結筒(13)を配置すると共に、該第1の連結筒の他端開口部(13a)を前記エンジンカバー(11)に臨んで配置し、前記エンジンカバー(11)に、前記第1の連結筒の他端開口部(13a)に一端が連結するように第2の連結筒(15)を取付け、該第2の連結筒の他端をエンジンルーム(10)外方に向けて延出して、該外方にてプリクリーナ本体(16)が連結されてなる、請求項1記載の作業用移動車輌にある。
【0008】請求項3に係る本発明は(例えば図3参照)、前記エンジンカバー(11)は、前記プリクリーナ本体(16)及び第2の連結筒(15)と共に開閉自在であり、該カバーの閉位置にあって前記第1の連結筒(13)の他端開口部(13a)と前記第2の連結筒(15)の一端部(15a)が連通し、前記エンジンカバーの開位置にあっては、前記第1の連結筒(13)の他端開口部(13a)と前記第2の連結筒(15)の一端部(15a)が分離してなる、請求項2記載の作業用移動車輌にある。
【0009】請求項4に係る本発明は(例えば図3参照)、前記エンジンカバー(11)は、下端部(16)を中心に回動自在に支持されて開閉され、かつ前記第2の連結筒(15)が該エンジンカバー(11)の上端部分に配置されると共に上方に向けて延出され、前記プリクリーナ本体は、機体上方に配置される、請求項2又は3記載の作業用移動車輌にある。
【0010】(作用)以上構成に基づき、塵埃の多い環境にあっては、エンジンカバー(11)にプリクリーナ(12)が取付けられる。この状態にあっては、プリクリーナ(12)により、予め大きな塵埃が取り除かれて、エアクリーナ(9)に吸気され、エアクリーナ(9)の目詰りは減少される。
【0011】なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これにより各請求項記載の本発明の構成に何等影響を及ぼすものではない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明が適用されたコンバインの全体図であり、図2はその左側面図である。コンバイン1は、左右一対のクローラ走行装置7,7により支持されている走行機体8を有し、該走行機体8の左右一側には運転席5とその後方にグレンタンク6が配置されている。また、走行機体8の左右他側には脱穀部4が配設され、更に走行機体8の前方には前処理部3が昇降自在に配設されている。
【0013】前記前処理部3は、穀稈を分草するデバイダ19、ナローガイド20、搬送装置21、及び図示しない刈刃等を有し、この前処理部3にて刈り取られた穀稈は、脱穀部4のフィードチエン14に引き継がれ、更に該脱穀部4内で脱穀・選別され、該選別された穀粒は前記グレンタンク6に一時的に貯蔵される。グレンタンク6に貯蔵された穀粒は、該グレンタンク6の後部から立設されかつ旋回自在な長筒を有するオーガ排出筒18により機外に搬出される。
【0014】前記運転席5の後方側部には、内燃エンジン2が収納されたエンジンルーム10を覆うエンジンカバー11が設けられていて、この内燃エンジン2の動力により、図示しないトランスミッションを介して前述した前処理部3及び脱穀部4に動力が伝達され、刈取・脱穀作業が行われると共に、クローラ走行装置7,7にも動力が伝達されて機体が走行される。
【0015】本実施の形態では、内燃エンジン2は、後述するエアクリーナ9と共に前記エンジンルーム10に収納され、該エンジンルーム10の少なくとも一側を構成するエンジンカバー11に、プリクリーナ12を前記エアクリーナ9に連結し得るように取付け可能に構成した。
【0016】すなわち、図3に示すように、内燃エンジン2はエアクリーナ9と共にエンジンルーム10に収納されていて、本実施の形態では、エンジンカバー11が機体進行方向に対しエンジンルーム10の右側面を構成していて、該エンジンルーム10は前記エンジンカバー11によって外気と区画されている。このエンジンカバー11は、図3の二点鎖線で示すように、下端側の回動支点17を中心として回動自在に支持されている。
【0017】なお、本実施の形態では、前記エンジンカバー11は、エンジンルーム10の機体右側面を区画している場合を例として説明したが、これに限らず、例えばエンジンルーム10の上下面又は前後側面を区画する態様も考えられる。また、前記エンジンカバー11の取付手段も、下方の回動支点17を中心として回動自在に支持する場合について説明したが、例えば締結手段等によりエンジンカバー11を着脱式にて機体に取り付ける構成としても良い。
【0018】前記内燃エンジン2とエアクリーナ9とは、合成樹脂ホース又はゴムホース或いは薄肉の鉄パイプ等からなる連結管50によって気密に連結されていて、更に前記エアクリーナ9には、これと連結可能に、プリクリーナ12がエンジンカバー11の上方に着脱可能に取り付けられる。
【0019】前記エアクリーナ9は、空気中の埃やゴミ等を取り除き、清浄な空気を内燃エンジン2に供給するものであり、また、プリクリーナ12は空気吸入口におけるエアクリーナ9よりも前段の外気側に配置されて、空気中の大きな塵埃を予め除去して、その後段に配置されたエアクリーナ9の目詰まりを可及的に減少させる役目をなす。
【0020】前記エアクリーナ9の吸気口9aには、第1の連結筒13の基端側が連結されていて、この第1の連結筒13の他端開口部13aは、エンジンカバー11の上方空間に臨むように対面配置されている。この第1の連結筒13は、例えば合成樹脂ホース又はゴムホース等からなる。
【0021】前記エンジンカバー11の上端部分には、図示しない取付穴を介して、合成樹脂パイプ等からなる第2の連結筒15が着脱可能に取り付けられている。また、この第2の連結筒15の一端部15aには継手リング51が取り付けられていて、この一端部15aが、継手リング51を介して第1の連結筒13の他端開口部13aに連結可能とされている。更に、前記継手リング51により、第1の連結筒13の他端開口部13aと第2の連結筒15の一端部15aとが気密に連結可能とされている。一方、第2の連結筒15の他端側は、エンジンカバー11の上端部から上方に向けて延出されていて、該延出端にはエンジンルーム10の上方位置にてプリクリーナ本体16が連結されている。
【0022】なお、第1の連結筒13の他端開口部13aと第2の連結筒15の一端部15aとの気密性を保持するために、該他端開口部13aと一端部15aに、例えばパッキン部材を介装しておくのが好ましい。
【0023】上述のように、前記エンジンカバー11は、回動支点17を中心として開閉自在となっているが、該エンジンカバー11の回動操作により、プリクリーナ本体16及び第2の連結筒15が共に前記回動支点17を中心として開閉するようになっていて、エンジンカバー11を閉じた状態にあっては、第1の連結筒13の他端開口部13aと第2の連結筒15の一端部15aとが気密に連通し、また、エンジンカバー11を開放した状態にあっては、第1の連結筒13の他端開口部13aと第2の連結筒15の一端部15aとは分離する。
【0024】本実施の形態では、前記プリクリーナ本体16は、図2に示されるように、機体上方の一番高い位置に配置されていて、エンジンカバー11を閉じた通常の使用状態にあっては、プリクリーナ本体16は機体上方の空気を吸入してエアクリーナ9に供給する。また、前記エンジンカバー11を、下端部の回動支点17を中心として回動して開放すると、プリクリーナ本体16は低い位置に位置する。また、このプリクリーナ本体16のカバー16aは、内部状態が視認可能なように透明樹脂から成っている。
【0025】なお、前記プリクリーナ12は、必要に応じて取り付けられるもので、このプリクリーナ12を取り付けない場合は、プリクリーナ本体16を第2の連結筒15と共にエンジンカバー11から取り外し、その取付穴をそのまま開放するか、又は該取付穴に通気孔が形成された栓を取り付ける。この場合は、エアクリーナ9には、第1の連結筒13の他端開口部13aから直接空気が取り込まれる。
【0026】次に、本実施の形態の作用について説明する。
【0027】コンバイン1による圃場での刈取作業時、内燃エンジン2の動力により走行機体8が走行され、また前処理部3が昇降制御されて植立穀稈が刈り取られ、更に脱穀部4にて刈取穀稈の脱穀・選別が行われる。しかして、塵埃の多い環境にあっては、内燃エンジン2に空気を供給するエアクリーナ9の目詰まりが激しく、頻繁にエアクリーナ9を清掃しなければならず煩雑である。このため、エンジンカバー11に取り付けたプリクリーナ12により、予め大きな塵埃を取り除き、この塵埃を取り除いた後の空気をエアクリーナ9に供給することで、該エアクリーナ9の目詰まりが減少することになる。
【0028】すなわち、一般的に、コンバイン1の前方付近は前処理部3による穀稈の刈取りのため、圃場面からの砂ぼこり等が多く飛散しており、また機体中央から後方部に至る付近では脱穀部4での脱穀作業等のため、穀稈や穀粒に付着した塵や埃が発生し易く、機体周辺は比較的塵埃の多い環境となっている。しかし、本実施の形態では、前記プリクリーナ12を、エンジンカバー11の上方でかつ機体の一番高い位置に取り付けているため、比較的塵埃の少ない場所で吸気することが可能であり、よってエアクリーナ9のみならずプリクリーナ12自身の目詰まりも軽減される。これにより、エアクリーナ9やプリクリーナ12の頻繁な清掃作業又は交換作業の必要性がなくなる。
【0029】長時間にわたるコンバイン1の使用後、プリクリーナ12に目詰まりが生じていないかどうかの確認、或いは交換・清掃が必要か否かの確認を行う場合には、エンジンカバー11を下端部の回動支点17を中心として機体右側方に開放する。すると、プリクリーナ12もエンジンカバー11と一体で下方に回動して低位置に移動するため、この低い位置にてプリクリーナ12の汚れ具合を確認し、必要なら交換又は清掃を行う。
【0030】この場合、通常の使用状態では、第1の連結筒13の他端開口部13aと第2の連結筒15の一端部15aとが、継手リング51の作用により、エンジンカバー11を閉じたときの押付圧で気密に保持されて第1の連結筒13と第2の連結筒15とが連通され、また、清掃時等にエンジンカバー11を開くと、両者が直ちにワンタッチで分離されるため、簡単に操作できるという利点を有する。更に、本実施の形態では、プリクリーナ本体16のカバー16aが透明樹脂から成っているため、分解する前に外部から内部の汚れ具合を容易に視認可能となる。
【0031】なお、比較的塵埃の少ない環境においては、プリクリーナ12を取り外すことも可能であり、この場合は、プリクリーナ本体16を第2の連結筒15と共にエンジンカバー11から取り外しておく。この場合、エアクリーナ9には、第1の連結筒13の他端開口部13aから吸気されることになる。また、エンジンカバー11に形成されたプリクリーナ12の取付穴には、必要に応じて通気孔が形成された栓が装着される。
【0032】次に、図4(a)(b)は、前記オーガ排出筒18を下方から支承するオーガ受け22の構造を示す図である。
【0033】すなわち、運転席5の後方には、オーガ排出筒18の長手方向の中途部を下方から支承するオーガ受け22が設けられ、このオーガ受け22は、機体フレーム側から立設された支柱23と、該支柱23の上端部に、上方に向けて開口する略々V字状の受け座24,25が対向配置されている。前記オーガ排出筒18は、下面側にフック26が突設され、一方、前記支柱23の上部には、中間部を軸27に回動可能に取り付けられ、先端部にロック爪28aを有するレバー28が設けられている。そして、オーガ排出筒18の格納時には、該オーガ排出筒18の中途部が前記受け座24,25に当接保持され、更に、オーガ排出筒18の下面側に設けられたフック26に、前記ロック爪28aが係止されて位置決め保持される。
【0034】前記受け座24,25には、図4(a)に示すように、クッション材としてのゴム29,29が夫々取り付けられていて、この受け座24,25へのゴム29,29の取り付けは、接着剤によるものでも良いが、交換の容易性を考えると、図4(b)に示すように、ボルト30とナット31により取り付けるのが好ましい。また、ゴム29の厚さも、図4(a)に示すように、薄いものよりも、作業中の大きな振動がオーガ排出筒18に直接加わらないように、図4(b)に示すように、厚いものを用いた方が好ましい。
【0035】図5は、駆動プーリと従動プーリとの間に巻回された動力伝達ベルトにより動力を伝達する実施の形態を示す図である。
【0036】この実施の形態では、唐箕軸32に固定された駆動プーリ33と、扱胴軸に伝達される中間軸34に固定された従動プーリ35との間に、動力伝達ベルト36が巻回されていて、この動力伝達ベルト36にはクラッチアーム39に支持されたクラッチローラ37が転接可能に配置されている。このクラッチアーム39は、クランク状に一体形成された基端側アーム部39aと先端側アーム部39bとを有し、その中間部を枢軸38により回動可能に軸着されている。前記基端側アーム部39aの端部には取付孔40が形成され、この取付孔40に、スプリング41が張設されている。また、前記クラッチアーム39の揺動路に位置する機体フレーム側には、ストッパ42が取り付けられている。
【0037】そして、前記クラッチローラ37を、スプリング41の付勢圧で前記ベルト36に圧接することにより、該ベルト36の張力が緊張されて、駆動プーリ33から従動プーリ35への動力伝達が確実に行われると共に、ベルト伸びに対応できるようにしている。
【0038】一方、従動プーリ35側の負荷変動によるベルト伸びにより、クラッチアーム39が枢軸38を中心として必要以上に回動し、張り側と緩み側のベルトが接触してベルトが摩耗したり、駆動プーリ33側でのベルトの巻き込みが生じて、ベルトが折損するおそれがあるが、本実施の形態によれば、前記クラッチアーム39が必要以上に回動しようとしても、該クラッチアーム39がストッパ42に当接するので、クラッチローラ37部でのベルトの接触や駆動プーリ33側でのベルトの巻き込みが防止される。
【0039】図6(a)〜(c)は、1番樋52及び2番樋53を掃除するための操作レバー43のストッパ構造を示している。
【0040】すなわち、操作レバー43は、基端側を支点軸54に揺動可能に軸着されていて、上端側は脱穀部のフレーム側板44に固定されたストッパフレーム45に係止されている。前記操作レバー43には、その基端側に連結アーム56がリンク結合されていて、該連結アーム56は支点軸55を中心として操作レバー43と同方向に揺動可能とされている。前記ストッパフレーム45は、フレーム側板44に固定された垂直片45aと、該垂直片45aに対し略々直角に折曲された水平片45bとを有していて、この水平片45bには、切欠凹部46が形成されている。そして、この切欠凹部46に操作レバー43を嵌入すると、該操作レバー43の操作が規制され、操作レバー43を切欠凹部46から離脱すると、操作レバー43及び連結アーム56を、支点軸54,55を中心として矢印A方向に操作可能となっている。前記操作レバー43と連結アーム56の夫々の基端側には、ブラケット57,58が一体的に連結されていて、このブラケット57,58には捩りコイルバネ59,60が装着されている。これら捩りコイルバネ59,60の一端は、前記ブラケット57,58に固定され,他端は1番樋52及び2番樋53の底板52a,53aの下部に当接されている。そして、操作レバー43を矢印A方向に操作すると、ブラケット57,58が夫々時計方向及び反時計方向に回動し、底板52a,53aが下方に開放されて、1番樋52及び2番樋53を清掃することが可能となる。
【0041】ところで、図6(b)に示すように、操作レバー43を単に切欠凹部46に嵌入されただけでは、操作レバー43等に選別ベルトが接当したり、又は振動により該操作レバー43が切欠凹部46から離脱し、図6(a)の二点鎖線位置に移動して、底板52a,53aが下方に開放されて、1番樋52及び2番樋53から籾が漏れるおそれがある。すなわち、図6(b)に示すものでは、操作レバー43の操作性が良い反面、振動等により該操作レバー43が定位置から容易に外れるおそれがある。
【0042】そこで、本実施の形態では、図6(c)に示すように、ストッパフレーム45の隅部に、筒状パイプ47を一体固定し、この筒状パイプ47にクランク状のストッパ48を挿入し、その先端部に位置決めピン49を取り付ければ、該位置決めピン49がストッパ48の抜け止めとなると共に、該ストッパ48の位置決めとなる。すなわち、ストッパ48を回動させて位置決めピン49がストッパフレーム45の水平片45bに当接した位置では、図のように、操作レバー43が通常の作業位置に設定され、この位置では、ストッパ48が操作レバー43の側方に位置し、該操作レバー43を切欠凹部46から外すことはできない。
【0043】次いで、この位置からストッパ48を上方に略々90度回動させて、位置決めピン49をストッパフレーム45の垂直片45aに当接した位置では、ストッパ48は操作レバー43の側方から移動して該操作レバー43が掃除可能な位置に操作可能となる。なお、本実施の形態では、位置決めピン49により、ストッパ48を規制位置と操作可能な位置とに位置決め可能とした場合について説明したが、例えば、ストッパフレーム45側に孔を形成しておき、この孔に位置決めピン49を挿抜する手段としても良い。
【0044】
【発明の効果】請求項1に係る本発明によると、塵埃の多い環境で作業用移動車輌を用いる場合、予め、エンジンカバーにプリクリーナを取付け、該プリクリーナにより塵埃を除去して、エアクリーナの目詰りを減少してエアクリーナの清浄頻度を減少することができる。また、エンジンカバーにプリクリーナを取付け可能に構成してあるので、必要に応じてプリクリーナを容易に取付けることができる。
【0045】請求項2に係る本発明によると、エンジンカバーを閉じた状態にあっては、該エンジンカバーに取付けられた第2の連結筒は、その一端が第1の連結筒の他端開口に連結し、かつ他端はエンジンルーム外方にてプリクリーナ本体に連結しており、エンジンカバーを閉じた使用状態にあっては、自動的にプリクリーナにより外部のエアが塵埃を除去されつつ吸引される。
【0046】請求項3に係る本発明にあっては、エンジンカバーは、開状態では、第1の連結筒と第2の連結筒が分離され、容易に清浄することができる。
【0047】請求項4に係る本発明にあっては、エンジンカバーを閉じた通常の使用状態では、プリクリーナ本体は機体上方にあって比較的塵埃の少ない環境にて吸気でき、かつエンジンカバーを下端部を中心に回動して開いた状態にあっては、プリクリーナも下方回動により下位置にあり、プリクリーナ本体の清浄を容易にかつ確実に行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000001878
【氏名又は名称】三菱農機株式会社
【出願日】 平成12年3月15日(2000.3.15)
【代理人】 【識別番号】100082337
【弁理士】
【氏名又は名称】近島 一夫 (外1名)
【公開番号】 特開2001−260665(P2001−260665A)
【公開日】 平成13年9月26日(2001.9.26)
【出願番号】 特願2000−73074(P2000−73074)