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車両の懸架装置 - 特開2001−1731 | j-tokkyo
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【発明の名称】 車両の懸架装置
【発明者】 【氏名】早坂 善広

【氏名】老川 智宏

【要約】 【課題】ショックアブソーバの性能を十分発揮することができ、安価で軽量なショックアブソーバを使用することができるようにした車両の懸架装置を提供する。

【解決手段】車体のフレーム1に固着されたメインハンガー2と、メインハンガー2に一端が枢着され中間部に車軸3が取り付けられたリーフスプリング4と、リーフスプリング4の他端とフレーム1との間に取り付けられたエアスプリング6と、エアスプリング6の上面に取り付けられたエアスプリング上部ブラケット11と、エアスプリング上部ブラケット11に突設されたショックアブソーバ上部ブラケット13と、ショックアブソーバ上部ブラケット13と車軸3とに亘って取り付けたショックアブソーバ16とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車体のフレームに固着されたメインハンガーと、該メインハンガーに一端が枢着され中間部に車軸が取り付けられたリーフスプリングと、該リーフスプリングの他端と前記フレームとの間に取り付けられたエアスプリングと、該エアスプリングの上面に取り付けられたエアスプリング上部ブラケットと、該エアスプリング上部ブラケットに突設されたショックアブソーバ上部ブラケットと、該ショックアブソーバ上部ブラケットと前記車軸とに亘って取り付けたショックアブソーバと、を備えたことを特徴とする車両の懸架装置。
【請求項2】 ショックアブソーバ上部ブラケットに鉛直面を設け、該鉛直面を、左右のフレームをつなぐクロスメンバの位置決め面としたことを特徴とする請求項1に記載の車両の懸架装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トレーラー等に使用する車両の懸架装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、トレーラー等に使用されている従来の車両の懸架装置の一例を示す側面図であって、車体の下側に取り付けられているフレーム1には、下方に向けてメインハンガー2が固着されており、このメインハンガー2には、中間部に車軸3が取り付けられているリーフスプリング4の前端がボルト5によって枢着されている。さらにフレーム1とリーフスプリング4の後端との間にはエアスプリング6が、エアスプリング上部ブラケット7、エアスプリング下部ブラケット8を介して取り付けられ、振動を減衰させるためのショックアブソーバ9が車軸3とフレーム1とに亘って配置される。
【0003】トレーラーの懸架装置はその構造上の制約から、図3に示すように車軸3の後方にエアスプリング6を配置し、リーフスプリング4の後端をエアスプリング6に結合するため、リーフスプリング4の後方には、エアスプリング6及び図示しないブレーキチャンバとその周辺装置が取り付けられるので、ショックアブソーバ9の配置はどうしてもリーフスプリング4の前方になるのが一般的である。
【0004】そのためショックアブソーバ9の下端は車軸3と一体のアクスルシート10に枢着し、ショックアブソーバ9の上端はフレーム1と一体のメインハンガー2に枢着することになり、ショックアブソーバ9は図3に示すように斜めに取り付けられることが多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところがショックアブソーバ9が斜めに取り付けられている車両の懸架装置において、フレーム1と車軸3とが上下方向に相対的に変位すると、ショックアブソーバ9の変位が少なくなって減衰力の効きが悪くなり、結果的に懸架装置の減衰不足の問題が発生する。
【0006】しかしながら、車軸3の上方に位置するようにフレーム1の上部にショックアブソーバ9の上端を枢着するショックアブソーバ上部ブラケットを取り付けると、ショックアブソーバ両端の取付距離が大き過ぎるため、フレーム1に直接ショックアブソーバ上部ブラケットを取り付けることは不可能である。
【0007】そこでその対策として、一般的にはショックアブソーバの減衰力を極端に大きくすることになり、高価で重いショックアブソーバを使用せざるを得ない欠点があった。
【0008】本発明は上述の欠点を除去し、ショックアブソーバの性能を十分発揮することができ、安価で軽量なショックアブソーバを使用することができるようにした車両の懸架装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、車体のフレームに固着されたメインハンガーと、該メインハンガーに一端が枢着され中間部に車軸が取り付けられたリーフスプリングと、該リーフスプリングの他端と前記フレームとの間に取り付けられたエアスプリングと、該エアスプリングの上面に取り付けられたエアスプリング上部ブラケットと、該エアスプリング上部ブラケットに突設されたショックアブソーバ上部ブラケットと、該ショックアブソーバ上部ブラケットと前記車軸とに亘って取り付けたショックアブソーバと、を備えたことを特徴とする車両の懸架装置に係るもので、エアスプリングの上面に取り付けられたエアスプリング上部ブラケットにショックアブソーバ上部ブラケットを突設することにより、ショックアブソーバを車軸の後方で鉛直に近い姿勢で取り付けることが可能になり、ショックアブソーバの性能を有効に活用することができるようになる。
【0010】請求項2の発明は、ショックアブソーバ上部ブラケットに鉛直面を設け、該鉛直面を、左右のフレームをつなぐクロスメンバの位置決め面としたことを特徴とする請求項1に記載の車両の懸架装置に係るもので、左右のフレームをつなぐクロスメンバを取り付ける際に、ショックアブソーバ上部ブラケットを位置決め面として活用できるため、ショックアブソーバの性能を有効に活用できるようになると共に、クロスメンバの取付作業性も向上するようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図に基づいて説明する。
【0012】図1は、本発明の車両の懸架装置の実施形態の一例を示す側面図であって、車体の下側に取り付けられているフレーム1には、下方に向けてメインハンガー2が固着されており、中間部に車軸3が取り付けられているリーフスプリング4の前端がメインハンガー2にボルト5によって枢着されている。
【0013】リーフスプリング4の後端とフレーム1との間にはエアスプリング6が設けてあって、エアスプリング6の下部に取り付けられているエアスプリング下部ブラケット8が、リーフスプリング4の後端の上にボルト締結されている。
【0014】上述のエアスプリング6の上部には、図2の斜視図に示すエアスプリング上部ブラケット11が取り付けられている。このエアスプリング上部ブラケット11には複数のボルト挿通孔12が穿設されており、さらにエアスプリング上部ブラケット11上面の中心から外れた位置には、ショックアブソーバ上部ブラケット13が突設されている。
【0015】ショックアブソーバ上部ブラケット13は、ほぼ逆L字状の形状に作られていて、ショックアブソーバ上部ブラケット13の車両後部側は鉛直面14になっており、ショックアブソーバ上部ブラケット13の車両前部側はエアスプリング上部ブラケット11の直上よりも突出していて、その先端部には、横方向にショックアブソーバ締結孔15が穿設されている。
【0016】エアスプリング6の上部に取り付けられているエアスプリング上部ブラケット11は、ボルト挿通孔12に挿通したボルトにより、図1に示すようにフレーム1の下面にボルト締結され、ショックアブソーバ上部ブラケット13のショックアブソーバ締結孔15(図2参照)には、図1に示すようにショックアブソーバ16の上端がボルト締結される。そしてショックアブソーバ16の下端は、車軸3の下部後方に車軸3と一体に取り付けられているショックアブソーバ下部ブラケット17にボルト締結されている。これによってショックアブソーバ16は、エアスプリング6及び図示しないブレーキチャンバとその周辺装置に干渉することなく、車軸3直近の後方でほぼ鉛直に近い姿勢で取り付ける事が可能になる。トレーラー等の場合、エアスプリング6は荷重分担が大きく、そのため左右のフレーム1はクロスメンバ18でつないで強固なものとするのが一般的である。このクロスメンバ18の両端を左右のフレーム1に固着する時に、ショックアブソーバ上部ブラケット13の車両後部側の鉛直面14がクロスメンバ18を固着するための位置決め面となり、クロスメンバ18の取り付け作業性が向上し、クロスメンバ18とショックアブソーバ上部ブラケット13とを接合することでクロスメンバ18は、ショックアブソーバ16の上端を支持する役目も兼ねることができるようになる。
【0017】
【発明の効果】請求項1及び請求項2の発明は、ショックアブソーバを車軸後方でほぼ鉛直に近い姿勢で取り付ける事が可能になり、ショックアブソーバの性能を十分発揮することができるため、ショックアブソーバ並びにショックアブソーバ上部ブラケット、ショックアブソーバ下部ブラケットを軽量なものにして、コストを低減することができる効果がある。
【0018】請求項2の発明はさらに、クロスメンバの取り付け作業性が向上し、クロスメンバにショックアブソーバの上端を支持する役目も兼ねることができる効果がある。
【出願人】 【識別番号】000176833
【氏名又は名称】三菱製鋼株式会社
【出願日】 平成11年6月23日(1999.6.23)
【代理人】 【識別番号】100078994
【弁理士】
【氏名又は名称】小松 秀岳 (外2名)
【公開番号】 特開2001−1731(P2001−1731A)
【公開日】 平成13年1月9日(2001.1.9)
【出願番号】 特願平11−177202