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【発明の名称】 金属マグネシウム小片の粉末化方法
【発明者】 【氏名】田端 光弘

【氏名】藤原 良英

【氏名】藤岡 勲

【要約】 【課題】爆発的燃焼の発生の恐れがなく、略100%粉末化の可能な金属マグネシウム小片の粉末化方法の提供を課題とする。

【解決手段】金属マグネシウム小片を石臼により粉末化すること、さらに石臼の回転周速度を0.1〜1.9m/secとすることを解決手段とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 金属マグネシウム小片を石臼により粉末化することを特徴とする金属マグネシウム小片の粉末化方法。
【請求項2】 前記石臼の回転周速度を0.1〜1.9m/secとすることを特徴とする請求項1に記載の金属マグネシウム小片の粉末化方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属マグネシウム小片の粉末化方法に関し、特に金属マグネシウムの機械加工の際に生ずる切削屑の粉末化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属マグネシウムの粉末製造には、旋盤等の工作機械で鋳造品等を切削した際に発生する金属マグネシウムの切削屑を篩い分け・選別する方法が採用されていた。前記の切削屑をさらに機械的に粉砕しようとすると、衝突・摩擦による発熱によって爆発的な燃焼を生じるため、安全上問題があり、実施されていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のように篩い分け・選別された金属マグネシウムの粉末は、銑鉄の脱硫材の原料としたり、酸化させてマグネシア(MgO)として肥料の原料等の用途に向けられている。しかしながら篩い分け・選別の篩上として残る金属マグネシウムの小片は、鋳造用原料として再溶解しようとしても、前記と同じように爆発的燃焼を生じるために使用できず、その結果、例えばドラム缶に容れて蓋をし、使い道のあてもなく工場に保管されているのが現状である。
【0004】本発明は、前記の事情に鑑み、爆発的燃焼の発生の恐れがなく、略100%粉末化の可能な金属マグネシウム小片の粉末化方法の提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決した本発明の第1の態様は、金属マグネシウム小片を石臼により粉末化することを特徴とする金属マグネシウム小片の粉末化方法である。
【0006】前記の課題を解決した本発明の第1の態様は、前記第1の態様において、前記石臼の回転周速度を0.1〜1.9m/secとすることを特徴とする金属マグネシウム小片の粉末化方法である。
【0007】(作用)前記第1の態様のように構成すれば、下記の理由により爆発的燃焼をともなわずに、金属マグネシウム小片の粉末化が可能になると考えられる。
(1)石臼の材質が機械的粉砕機などに使われる鉄鋼材料よりも柔らかく適度に磨耗するので、摩擦熱の発生が少ないこと。
(2)金属マグネシウム小片同士の衝突がなく火花が発生しないこと。
(3)粉末化される金属マグネシウム小片や粉末化された金属マグネシウム粉の周囲を熱容量の大きな石臼が接触しつつ取り囲んでいて、発生した摩擦熱が石臼に奪われ、又、大気との接触面積が小さくなること。前記のような作用が期待できる石臼の材質としては、花崗岩、凝灰岩、砂岩、溶岩、その他各種のセラミック等が考えられる。
【0008】前記第2の態様の数値限定理由は、下記のとおりである。
(1)石臼の回転周速が0.1m/sec未満では、能率が悪く生産性が低い。
(2)石臼の回転周速が1.9m/sec超えでは、発熱が大きく爆発的燃焼が生じる可能性が高く不安全であり、又、石臼の回転体の磨耗が激しく作業性が悪化する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、具体的な実施例を参照して以下に説明する。本発明の金属マグネシウム小片の粉末化方法に使用するのに好適な石臼の例として以下のものが考えられる。しかしながら、前記の好ましい回転周速の範囲内に回転速度を選択可能なものであれば、以下のものに限られない。
(1)臼外径 :250〜500mm(2)上臼高さ :70〜200mm(3)下臼高さ :50〜250mm(4)上臼重さ :10〜35質量kg(5)分画数 :5〜8(6)溝形状 :例えば、図1(a)〜(d)に示すもの。
(7)臼材質 :花崗岩、凝灰岩、砂岩、溶岩、その他各種岩石及び各種のセラミック等。
【0010】(実施例)下記の石臼を用い、下記の回転周速度で金属マグネシウム切削屑を粉末化した。その結果、爆発的燃焼を生ずることなく、4質量kg/時間の速度で粒径43〜74μm?(最大粒径147μm)の金属マグネシウム粉末が得られた。
(1)臼外径 :350mm(2)上臼高さ :120mm(3)下臼高さ :180mm(4)上臼重さ :15質量kg(5)分画数 :8(6)溝形状 :図1(b)に示すもの。
(7)臼材質 :芝石(8)回転周速度:0.8m/sec【0011】
【発明の効果】本発明の金属マグネシウム小片の粉末化方法は、以下のような優れた効果を奏する。
(1)金属マグネシウム小片(切削屑等)を、爆発的燃焼を発生することなく、安全に粉末化できる。
(2)金属マグネシウム小片(切削屑等)の粉末化により、嵩比重が大きくなり保管スペースや輸送コストの削減につながる。
(3)金属マグネシウム小片(切削屑等)の粉末化により、廃却が不可能であった金属マグネシウム小片(切削屑等)に再活用(リサイクル)の道が開ける。
【出願人】 【識別番号】593025859
【氏名又は名称】株式会社メッツ
【出願日】 平成12年4月4日(2000.4.4)
【代理人】 【識別番号】100064414
【弁理士】
【氏名又は名称】磯野 道造
【公開番号】 特開2001−288502(P2001−288502A)
【公開日】 平成13年10月19日(2001.10.19)
【出願番号】 特願2000−101661(P2000−101661)