| 【発明の名称】 |
有機物処理装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】幸山 秀樹
【氏名】井奥 克則
【氏名】浅田 雅彦
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| 【要約】 |
【課題】脱臭のためのランニングコストを抑制できる有機物処理装置を提供する。
【解決手段】投入される生ごみ等の有機物を分解処理する処理槽1と、処理槽1からの排気ガスを加熱して脱臭する脱臭装置18を介して排気ガスを外部に排出する排気通路15と、前記排気ガスの臭いを検出する臭い検出手段(臭いセンサ43)と、前記臭い検出手段(臭いセンサ43)により検出される臭いに応じて前記脱臭装置18の加熱温度を制御する制御手段とを備えた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 投入される生ごみ等の有機物を分解処理する処理槽と、前記処理槽からの排気ガスを加熱して脱臭する脱臭装置を介して排気ガスを外部に排出する排気通路と、前記排気ガスの臭いを検出する臭い検出手段と、前記臭い検出手段により検出される臭いに応じて前記脱臭装置の加熱温度を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする有機物処理装置。 【請求項2】 前記脱臭装置より上流側に臭い検出手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の有機物処理装置。 【請求項3】 前記脱臭装置より下流側に臭い検出手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の有機物処理装置。 【請求項4】 投入される生ごみ等の有機物を分解処理する処理槽と、前記処理槽からの排気ガスを加熱して脱臭する脱臭装置を介して排気ガスを外部に排出する排気通路と、前記処理槽内の含水率を検出する含水率検出手段と、前記含水率検出手段により検出される含水率に応じて前記排気通路の風量を制御すると共に前記脱臭装置の加熱温度を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする有機物処理装置。 【請求項5】 前記排気通路を第1の排気通路とすると共に、前記処理槽からの排気ガスを直接外部に排出する第2の排気通路を備え、前記第1の排気通路と第2の排気通路を切り替える切替手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の有機物処理装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本願発明は、生ごみ等の有機物を分解処理する有機物処理装置に係わり、特に有機物の分解処理時に発生する悪臭を含んだ排気ガスを加熱して脱臭する脱臭装置を備えた有機物処理装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、排気ガス中の悪臭を加熱して脱臭する脱臭装置を備えたものとしては、例えば特開平10−296216号公報(B09B 3/00)等に開示されているように、処理槽からの排気ガスの排気通路に、ヒータと触媒を用いて排気ガスを脱臭する脱臭装置を備えた生ごみ処理装置がある。 【0003】この生ごみ処理装置においては、操作部に設けた脱臭スイッチをユーザが操作することで、脱臭切り運転モードと脱臭運転モードとを選択することができるようになっている。更に脱臭運転モードは、ヒータの温度制御による強脱臭運転モードと弱脱臭運転モードとを選択することができるようになっている。この場合、脱臭切り運転モードの時、上記脱臭スイッチを1回操作すると弱脱臭運転モードとなり、更にもう1回操作すると強脱臭運転モードとなり、更に操作すると脱臭切り運転モードとなるようになっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来装置においては、脱臭能力を切り替えることができるようにはなっているが、ユーザの操作によるものであるため、ユーザの感覚にのみ頼るものとなってしまい、また臭いが強い時に強脱臭運転モードに設定すると臭いが弱くなってもそのまま強脱臭運転モードを継続しがちとなるため、どうしても必要以上の温度でヒータの制御を行うことになる。その為、必要以上にランニングコスト(具体的には電気代)がかかるようになってしまう。 【0005】さらに、上記従来装置においては、脱臭を必要としないとき(無脱臭時)にも、同じ排気通路を用い、ヒータをオフにした脱臭装置を通って排気ガスが排出されている。上記排気通路には、ヒータ及び触媒が配置されているため、圧力損失が大きく、従って、無脱臭時の排気風量を十分に確保できない課題があった。また、冷えた脱臭装置内を排気ガスが通ることにより結露が生じたり、乾燥した担体や有機物の微粉が排気ガスに混じって通ることにより、触媒が目詰まりしやすくなり、これらは脱臭装置の寿命を短くする原因となる。 【0006】そこで、本願発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、脱臭のためのランニングコストを抑制できる有機物処理装置を提供することを主目的とするものである。 【0007】さらに、無脱臭時の排気風量を十分に確保でき、また脱臭装置の長寿命化を図ることができる有機物処理装置を提供すること等を目的とするものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成するために、本願発明は、投入される生ごみ等の有機物を分解処理する処理槽と、前記処理槽からの排気ガスを加熱して脱臭する脱臭装置を介して排気ガスを外部に排出する排気通路と、前記排気ガスの臭いを検出する臭い検出手段と、前記臭い検出手段により検出される臭いに応じて前記脱臭装置の加熱温度を制御する制御手段とを備えたことを特徴とするものである。 【0009】また、前記脱臭装置より上流側に臭い検出手段を備えたことを特徴とするものである。 【0010】また、前記脱臭装置より下流側に臭い検出手段を備えたことを特徴とするものである。 【0011】一方、投入される生ごみ等の有機物を分解処理する処理槽と、前記処理槽からの排気ガスを加熱して脱臭する脱臭装置を介して排気ガスを外部に排出する排気通路と、前記処理槽内の含水率を検出する含水率検出手段と、前記含水率検出手段により検出される含水率に応じて前記排気通路の風量を制御すると共に前記脱臭装置の加熱温度を制御する制御手段とを備えたことを特徴とするものである。 【0012】さらに、前記排気通路を第1の排気通路とすると共に、前記処理槽からの排気ガスを直接外部に排出する第2の排気通路を備え、前記第1の排気通路と第2の排気通路を切り替える切替手段を備えたことを特徴とするものである。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。 【0014】図1は、本願発明の実施形態に係る有機物処理装置の背面側要部断面図、図2は無脱臭時の上面側要部断面図、図3は脱臭時の上面側要部断面図、図4は切替弁の拡大斜視図、図5は図3のA−A断面図である。 【0015】この有機物処理装置は、微生物の担体(おが屑等の木質細片)を収納し、生ごみ等の有機物が投入される上面開口の処理槽1が上下2部品からなる外装ケース2内に収容されて構成されている。 【0016】上記外装ケース2の上面は、処理槽1の上面開口3に対応して開口し、微生物担体や生ごみ等を投入するための投入口4が形成され、この投入口4上方には、ヒンジ等により開閉自在に構成された上蓋5が設けられている。この上蓋5の開閉は図示しない検出手段により検出され、マイクロコンピュータ等から成る制御部に入力されるようになっている。 【0017】上記処理槽1内には、前後壁間に、複数の攪拌翼6を備えた攪拌軸7が正逆回転可能に設けられている。この攪拌軸7は両端側が処理槽1前後壁の軸受8,9によって支持されると共に、後壁側の軸端10が減速機構11を介して攪拌用モータの回転軸12に連結され、攪拌用モータの回転が減速されて伝達され、回転駆動されるようになっている。 【0018】上記処理槽1の上部後壁には、多数の排気孔13が形成されており、その下流側に排気ファン14が取り付けられている。また、この排気ファン14の下流側には、後述する脱臭装置が取り付けられた第1の排気通路15と、排気ガスを直接外部に排出する第2の排気通路16とを自動で切り替え可能な切替弁17が設けられている。 【0019】上記第1の排気通路15に取り付けられた脱臭装置18は、上流側にU字状のヒータ19が配置され、その下流側にセラミックでハニカム構造に形成された触媒20が配置され、それらが耐熱、耐食性を有するステンレス等の金属筒状体21内に収納されている。これにより、流入する排気ガスがヒータ19によって加熱され、この加熱された排気ガスが触媒20を通ることにより触媒20が加熱されて、排気ガスに含まれる悪臭成分の分解反応が促進されるようになっている。 【0020】上記脱臭装置18の出口側には、成型の容易な樹脂で形成されたエアガイド22が連結され、このエアガイド22が外装ケース2背面側下部に開口する排気口23に連結されている。また、エアガイド22の排気口23側には、脱臭装置18から排出される高温排気ガスの温度や臭いを希釈する(主に温度を下げる)ための希釈ファン24が取り付けられており、脱臭装置18の金属筒状体21とエアガイド22の接合部25両側には、希釈及び接合部冷却用の外気を取り入れるための通風孔26,27が形成されている。 【0021】これにより、脱臭装置18を通って熱風となった排気ガスが通風孔26,27からの外気によって希釈されると共に、金属筒状体21と樹脂製エアガイド22の接合部25が冷却されるので、エアガイド22を成型の容易な樹脂で形成しても熱変形等の問題が生じるのを防ぐことができる。 【0022】また、希釈ファン24が動作するときは、脱臭装置18からの排気ガスが吸引され、排気ガスを確実に排出することができ、脱臭装置18内が負圧になるので、排気通路15の連通部分等から臭いや水蒸気が漏れて、装置周辺に悪臭が漂ったり内装部品がガスや水蒸気により腐食するといった不具合は生じない。 【0023】なお、金属筒状体21と樹脂製エアガイド22の接合部25を冷却するだけであれば、金属筒状体21側にだけ通風孔26を設ければ良いが、このようにすると、希釈のために金属筒状体21側にエアガイド22側の通風孔27を含めた多数の通風孔を形成しなければならなくなる。こうなると、金属筒状体21側が冷却され過ぎて、触媒20の加熱温度が低下する悪影響を与える虞がある。従って、上記のように接合部25の両側に通風孔26,27を設けることにより、触媒20の加熱温度を低下させる悪影響を最小限に抑えて、希釈と接合部25の冷却作用を実現することができる。 【0024】一方、上記第2の排気通路16は、排気ファン14の背面側、すなわち外装ケース2の背面側に開口する排気口28に連通している。 【0025】また、外装ケース2の底面側には、図5に示すように外気を取り入れる吸気口29が形成されており、この吸気口29から取り入れられた外気は、上記エアガイド22及び脱臭装置18と処理槽1との間の空間を通って、その上部の通風孔30(図2,図3参照)から処理槽1の上部側壁に形成された吸気孔31に至る吸気経路32を介して処理槽1内に取り込まれる。なお、希釈ファン24の動作時には、前記吸気口29から取り込まれた外気の一部が金属筒状体21とエアガイド22の接合部25両側に形成された通風孔26,27から図5に一点破線矢印で示すようして第1の排気通路15内に取り込まれるようになっている。 【0026】また、処理槽1の底部には、図5に示すように、内部に収納された処理物(堆肥)の排出口33が引出し式のシャッタ34により開閉自在に覆って開設してあり、この排出口33の下側の外装ケース2の底部には、前方に向けて傾斜する排出シュート35が一体形成され、シャッタ34を引き出すことにより、排出シュート35を経て外装ケース2の前側に堆肥化した処理物を取り出すことができるようになっている。 【0027】一方、切替弁17は図4に示すように、上記第1の排気通路15と第2の排気通路16の各流入口を開閉する断面円弧状の弁体17aを有し、その下部側に形成された扇形の中心部にモータ40の回転軸41が連結されて駆動されるようになっている。 【0028】また、上記切替弁17の上面側には、当該切替弁17を図3の脱臭状態から図2の無脱臭状態に切り替える脱臭停止時に第1の排気通路15に冷却風(外気)を送風するための通風路を構成する通風溝17cが形成されている。また、この切替弁17が図2の無脱臭状態にある時に、その通風溝17cの形成位置に対応する外装ケース2上面には通風溝17cと連通する通風孔2aが形成されている。 【0029】従って、図2の状態で、希釈ファン24が動作しておれば、図1に実線矢印で示すように、外気が外装ケース2上壁と上蓋5との隙間から取り込まれ、上記通風孔2a及び通風溝17cを通って第1の排気通路15に流れて、脱臭装置18を冷却する冷却風となる。 【0030】また、排気孔13の下流側(脱臭装置18より上流側)には槽内臭気レベルを検知する臭いセンサ43が設けられ、触媒20の下流側には触媒温度検知用のサーミスタ44が取り付けられている。上記臭いセンサ43及びサーミスタ44の出力は図示しないマイクロコンピュータ等から成る制御部に入力され、当該制御部により上記モータ40が制御されて切替弁17が切り替えられると共に、ヒータ19のオン/オフや温度制御が行われるようになっている。 【0031】すなわち、槽内臭気レベルが予め設定した脱臭必要レベル以上になると、これを臭いセンサ43が検知して切替弁17がモータ40により図3に示した位置に回動し、排気ガスを脱臭装置18がある第1の排気通路15に流して脱臭を行なう。また、槽内臭気レベルが上記脱臭必要レベルより下がると、切替弁17が図2に示した位置に回動し、排気ガスは第2の排気通路16から直接外部に排出される。 【0032】一方、ヒータ19は、槽内臭気レベルが脱臭必要レベル以上になると上記切替弁17の切り替えに連動して通電(オン)されると共に、サーミスタ44により検知される触媒温度が槽内臭気レベルに応じて予め定められた温度範囲内に維持されるように制御される。本実施形態においては、例えば図6に示すように、臭いセンサ43により検知される槽内臭気レベルが予め定められた触媒温度切替値以上になれば、サーミスタ44により検知される触媒温度が250〜300℃に維持されるようにヒータ19を制御し、槽内臭気レベルが上記触媒温度切替値に達しなければ触媒温度が150〜250℃内に維持されるようにヒータ19を制御する。これにより、脱臭装置18より下流側の排気部臭気レベルが、所定の排気臭気目標レベルよりも低くなるように制御される。従って、ヒータ19を必要以上に加熱することがなくなるので、ランニングコストの低減を図ることができる。また、ユーザの感覚によらず、臭気を一定レベル以下にできる。 【0033】さて、以上の構成において、本装置の使用開始時には、予め一定量の微生物担体(おが屑等の木質細片)を処理槽1内に投入しておく。そして、生ごみを処理するときは、上蓋5を開けて投入口4から処理槽1内に生ごみを投入し、上蓋5を閉じる。上蓋5を閉じると、これを図示しない検出手段が検出し、その出力に基づいてマイクロコンピュータ等から成る制御部が攪拌用モータ及び排気ファン14に通電する。 【0034】攪拌用モータへの通電制御により、攪拌翼6が立設された攪拌軸7が間欠的に正逆回転して担体と生ごみを攪拌混合する。また、排気ファン14への通電制御により、処理槽1内の水蒸気を含んだ空気(排気ガス)を図2に実線矢印で示すように流して排気口28から直接外部に排出し、処理槽2内が高湿度状態となるのを防止する。また、処理槽1内の空気が外部に排出されるのに伴い、図5,図2に一点破線矢印で示すように、外装ケース2底部の吸気口29、外装ケース2上部の通風孔30、側壁の吸気孔31を介して処理槽1内に新鮮な外気を取り入れ、処理槽1内に微生物の活性化に必要な酸素を供給する。 【0035】このようにして、微生物が活性化して発酵処理が進むと、それに伴って悪臭が発生する。ここで、臭いセンサ43により検知される槽内臭気レベルが予め定られた脱臭必要レベル以上になると、制御部によりモータ40が駆動されて切替弁17を図3に示す状態に切り替え、脱臭装置18のヒータ19に通電すると共に、希釈ファン24に通電し、処理槽1からの排気ガスが脱臭装置18のある第1の排気通路15に流れるようになる。 【0036】脱臭装置18のヒータ19への通電制御は、臭いセンサ43により検知される槽内臭気レベルとサーミスタ44により検知される触媒温度に基づき図6に示したように制御される。すなわち、前述したように、槽内臭気レベルが予め定められた触媒温度切替値以上になれば、触媒温度が250〜300℃に維持されるように制御され、槽内臭気レベルが触媒温度切替値に達しなければ触媒温度が150〜250℃内に維持されるように制御される。 【0037】上記のようにして第1の排気通路15に排出された排気ガスがその臭気レベルに応じて150〜250℃又は250〜300℃の触媒反応温度に加熱されて触媒20に供給される。触媒20内に供給された高温の排気ガスは、触媒20を同温度に加熱して、その触媒作用により促進された悪臭の酸化分解反応によって脱臭化されてゆき、触媒20を通過する間にほぼ完全に無臭化される。無臭化された排気ガスは、希釈ファン24によって吸引されると共に通風孔26,27を介して吸引される外気で希釈されて約60℃ぐらいの温度まで下げられ、外装ケース2背面側下部に設けられた排気口23から外部に排出される。 【0038】また、上記脱臭運転時に処理槽1内に取り込まれる外気は、高温化した脱臭装置18に沿った吸気経路32を通って温められるので、処理槽1内の温度が微生物の活性化に適した温度に維持され、発酵処理が促進される。このようにして、担体に培養される微生物により生ごみを二酸化炭素と水に分解して堆肥化する。 【0039】上述した処理が進んで、臭いセンサ43により検知される槽内臭気レベルが脱臭必要レベルより下がると、制御部はモータ40を駆動して切替弁17を図2の状態に回動し排気口28から排気ガスを直接外部に排出するように切り替える。このとき、ヒータ19は切替弁17に連動してオフとなるが、希釈ファン24は一定時間(約10〜15分)回し続けてからオフにする。このような制御は、マイクロコンピュータ等から成る制御部でタイマー制御することにより容易に実現できる。 【0040】これにより、図1に実線矢印で示すように、外気が外装ケース2上壁と上蓋5との隙間から取り込まれ、図1,図2に示すように重なった通風孔2a及び通風溝17cを通って第1の排気通路15に流れて、脱臭装置18を冷却する冷却風となる。従って、通電が停止されてもヒータ19の発熱がしばらく続く脱臭装置18を効果的に冷却することができ、脱臭装置18近傍の樹脂部品などの熱変形を防ぐことができる。 【0041】以上のように本実施形態によれば、臭いセンサ43により検知される槽内臭気レベルにより脱臭装置18のヒータ19の加熱制御を行うようにしたので、ヒータ18を必要以上に加熱することがなくなり、ランニングコストの低減を図ることができる。また、ユーザの感覚によらず、臭気を一定レベル以下にできる。 【0042】また、臭いセンサ43は脱臭装置18よりも上流側にあって槽内臭気レベルを検知するので、上述したようなヒータ19の加熱制御に加えて、ヒータ19のオン/オフ,すなわち脱臭装置18のオン/オフ制御も行うことができる。 【0043】また、上記第1の排気通路15に加えて、処理槽1からの排気ガスを直接外部に排出する第2の排気通路16を備え、切替弁17により切替可能としたので、脱臭の必要のないときは第2の排気通路16から排気ガスを直接外部に排出することにより、圧力損失を少なくして、スムーズな排気が可能となり、生ごみから気化した水分を速やかに排出することができる。 【0044】また、脱臭するか否かに係わらず排気ガスを常に脱臭装置のある排気通路を通す従来のものに比べて、ヒータ19がオフ状態の冷えた脱臭装置18内での結露や、乾燥して飛散する微粉の混じった排気ガスが必要以上に触媒20を通ることによる目詰まり等を防ぐことができ、脱臭装置18の長寿命化を図ることができる。 【0045】なお、上記実施形態では、ヒータ19による触媒20の加熱温度を臭気の強弱に応じて2段階に制御したが、更に多段階、あるいは連続的に制御するようにして、より細かにランニングコストの低減を図るようにしても良い。 【0046】また、臭い検出手段として臭いセンサ43を用いたが、生ごみ処理で多く発生するアンモニア臭(アルカリ性)を検出できるPHセンサを用いても良い。 【0047】ところで、上記実施形態では、脱臭装置18の上流側に槽内臭気レベルを検知する臭いセンサ43を設けたが、脱臭装置18の下流側に脱臭後の臭気レベルを検知する臭いセンサを設けても脱臭装置18の加熱制御を行うことができ、ランニングコストの低減を図ることができる。 【0048】この場合、実際に外部に排出される排気ガスの臭いがなくなるように細かな加熱制御を行うことができる。さらに、前述した脱臭装置18より上流側の臭いセンサ43と組み合わせることにより、上流側の臭いセンサ43で脱臭装置18のオン/オフ制御を行い、下流側の臭いセンサで脱臭装置18の細かな加熱制御を行うと言ったことも可能である。 【0049】また、この種の装置においては、前記従来技術の公報にも記載されているように、処理槽内の含水率を検出する含水率センサを設けて、含水率に応じて排気風量等を制御することにより、処理槽内の含水率を微生物の活性化に適した値に維持する制御が行われている。また、処理槽内の含水率と臭いとの間には、ある程度の相関関係がある。すなわち、含水率が高い場合は、微生物による分解処理が良好に行われなくなるので、悪臭が発生しやすくなる。 【0050】そこで、上記に着目して、前記実施形態の臭いセンサ43の代わりに処理槽1内の含水率を検出する含水率センサを設けて、含水率に応じて排気風量を制御すると共に、前記実施形態と同様にして脱臭装置18の加熱制御を行うことができる。 【0051】これにより、風量を制御することによる含水率の調整と共に、脱臭装置18の加熱制御を行うことで、ヒータ19を必要以上に加熱することがなくなり、ランニングコストの低減を図ることができる。 【0052】また、この種の装置においては、生ごみの追加投入がなければ、最後に生ごみを投入してから約2日間(約48時間)で、悪臭が発生する一次発酵が終わるので、それ以上の脱臭継続は余り意味がなく、その分ランニングコストが増加する。ところが、脱臭のオン/オフを操作スイッチで行うようなものでは、臭気の発生がかなり少なくなっても、操作スイッチをオフとしない限り、脱臭運転が継続されてしまう。 【0053】そこで、生ごみを処理槽1内に投入するときは上蓋5が開閉され、この上蓋5の開閉は検出手段により検出できる点に着目し、生ごみ投入を示す上蓋5の開閉後、一定時間(約48時間)以上、上蓋5の開閉が検出されない場合は、脱臭を停止するようにしても、ランニングコストの低減を図ることができる。なお、脱臭停止後は、モータ40により切替弁17を図2に示す状態に回動して、直接排気に切り替えるようにする。 【0054】なお、上記実施形態では、第1の排気通路15と第2の排気通路16を切り替える切替手段として切替弁17を用いたが、例えば、上記実施形態の場合において、第2の排気通路16の排気口28に空気圧により開閉する開閉弁を設け、脱臭時には希釈ファン24のみを駆動して排気を行い、無脱臭時には排気ファン14を駆動して排気を行なうようにすることも可能である。 【0055】また、上記実施形態では、モータ40で駆動される切替弁17を用いたが、切替駆動源としてソレノイドを用いても良く、さらには脱臭装置18のヒータ19の熱を利用して形状記憶合金製の形状記憶バネにより切替弁17を駆動させる構成にしてもよい。 【0056】 【発明の効果】以上のように本願発明によれば、臭い検出手段により検出される臭気レベルに応じて脱臭装置の加熱制御を行うことにより、必要以上に加熱することがなくなるので、ランニングコストの低減を図ることができる。また、ユーザの感覚によらず、臭気を一定レベル以下にできる。 【0057】また、脱臭装置より上流側に臭い検出手段を備えたことにより、上記のような脱臭装置の加熱制御を行うことができると共に、脱臭装置のオン/オフ制御も行える。 【0058】また、前記脱臭装置より下流側に臭い検出手段を備えることによっても、上記のような脱臭装置の加熱制御を行うことができると共に、実際に外部に排出される排気ガスの臭いがなくなるように細かな加熱制御を行うことができる。さらに、上述した脱臭装置より上流側の臭い検出手段と組み合わせることにより、脱臭装置のオン/オフ制御も含めた細かな加熱制御を行うことができる。 【0059】一方、含水率検出手段により検出される処理槽内の含水率に応じて排気風量を制御すると共に脱臭装置の加熱制御を行うことにより、含水率と臭いとにはある程度の相関関係があるので、風量を制御することによる含水率の調整と共に、脱臭装置の加熱制御を行うことで、必要以上に加熱することがなくなり、ランニングコストの低減を図ることができる。 【0060】さらに、処理槽からの排気ガスを直接外部に排出する第2の排気通路を備え、脱臭装置を有する第1の排気通路と上記第2の排気通路を切り替える切替手段を備えたことにより、脱臭の必要のないときは排気ガスを第2の排気通路から直接外部に排出することで、排気風量を十分に確保でき、処理槽内に投入される生ごみ等の有機物に含まれる水分を速やかに蒸発させることができる等の効果がある。また、このときには、第1の排気通路の脱臭装置には排気ガスが流れないので、結露や目詰まり等を防いで、脱臭装置の長寿命化を図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001889 【氏名又は名称】三洋電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年8月18日(1999.8.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083231 【弁理士】 【氏名又は名称】紋田 誠
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| 【公開番号】 |
特開2001−54777(P2001−54777A) |
| 【公開日】 |
平成13年2月27日(2001.2.27) |
| 【出願番号】 |
特願平11−231276 |
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