トップ :: B 処理操作 運輸 :: B08 清掃




【発明の名称】 ブラシ洗浄装置およびブラシ洗浄方法
【発明者】 【氏名】黒川 禎明

【氏名】金子 勝則

【要約】 【課題】この発明は洗浄ブラシによって被洗浄物を良好に洗浄することができるようにしたブラシ洗浄装置を提供することにある。

【解決手段】回転駆動される半導体ウエハ22を洗浄ブラシ71によって洗浄するブラシ洗浄装置において、上記洗浄ブラシは弾性材料によって形成されたブラシ本体72を有し、このブラシ本体には下端面に開放した空間部72aが形成され、この空間部内に洗浄液が供給される構成であることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 回転駆動される被洗浄物を洗浄ブラシによって洗浄するブラシ洗浄装置において、上記洗浄ブラシは弾性材料によって形成されたブラシ本体を有し、このブラシ本体には下端面に開放した空間部が形成され、この空間部内に洗浄液が供給される構成であることを特徴とするブラシ洗浄装置。
【請求項2】 上記ブラシ本体の空間部には複数種の洗浄液が供給されることを特徴とする請求項1記載のブラシ洗浄装置。
【請求項3】 上記ブラシ本体の空間部には洗浄液と気体とが供給されることを特徴とする請求項1記載のブラシ洗浄装置。
【請求項4】 回転駆動される被洗浄物を洗浄ブラシによって洗浄するブラシ洗浄方法において、上記洗浄ブラシと上記被洗浄物との間に洗浄液を貯えた状態で上記被洗浄物を洗浄することを特徴とするブラシ洗浄方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体ウエハやガラス基板などの被洗浄物を洗浄ブラシを用いて洗浄するブラシ洗浄装置およびブラシ洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造装置や液晶製造装置などにおいては、被洗浄物としての半導体ウエハやガラス基板に回路パタ−ンを形成するリソグラフィプロセスがある。このリソグラフィプロセスは、周知のように上記被洗浄物にレジストを塗布し、このレジストに回路パタ−ンが形成されたマスクを介して光を照射し、ついでレジストの光が照射されない部分(あるいは光が照射された部分)を除去し、除去された部分をエッチングするなどの一連の工程を数十回繰り返すことで回路パタ−ンを形成するものである。
【0003】上記一連の各工程において、上記被洗浄物が汚染されていると回路パタ−ンを精密に形成することができなくなり、不良品の発生原因となる。したがって、それぞれの工程で回路パタ−ンを形成する際には、レジストや塵埃などの微粒子が残留しない清浄な状態に上記被洗浄物を洗浄するということが行われている。
【0004】上記被洗浄物を洗浄する装置としては、複数枚の半導体ウエハを洗浄液が収容された洗浄タンク内に漬けて洗浄するバッチ方式と、1枚の被洗浄物を回転させ、その被洗浄物に対して洗浄液を噴射させて洗浄する枚葉方式とがあり、被洗浄物の大型化にともない洗浄効果の高い枚葉方式が用いられる傾向にある。
【0005】枚葉方式の洗浄処理装置には被洗浄物を回転させながら洗浄するスピン洗浄方式があり、このスピン洗浄方式において、洗浄効果をより一層高めるためには、回転駆動される被洗浄物の上面に洗浄ブラシを接触させ、その接触部分に洗浄液を供給して洗浄するということが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ブラシ洗浄においては、洗浄ブラシと被洗浄物との接触部分に洗浄液を十分かつ確実に供給できるようにすることが洗浄効果を高める上で重要となる。従来、洗浄液の供給方法としては洗浄ブラシの外方に配置されたノズル体によって上記洗浄ブラシと被洗浄物との接触部分に洗浄液を供給したり、洗浄ブラシの内部に洗浄液の供給管を導き、その供給管によって洗浄ブラシに洗浄液を浸透させるなどのことが行われていた。
【0007】しかしながら、前者の方法によると、洗浄ブラシの中心部分に洗浄液が入り込みにくいということがあり、また後者の手段によると洗浄ブラシに洗浄液が浸透しにくいため、洗浄液の量が十分でないということがある。そのため、これら両者の方法では洗浄ブラシと被洗浄物との界面に十分な量の洗浄液を供給することができないため、洗浄効果を十分に高めることができないということがあった。
【0008】この発明は、洗浄ブラシと被洗浄物との接触面間に洗浄液を十分に供給できるようにすることで、被洗浄物に対するブラシ洗浄効果を高めることができるようにしたブラシ洗浄装置およびブラシ洗浄方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、回転駆動される被洗浄物を洗浄ブラシによって洗浄するブラシ洗浄装置において、上記洗浄ブラシは弾性材料によって形成されたブラシ本体を有し、このブラシ本体には下端面に開放した空間部が形成され、この空間部内に洗浄液が供給される構成であることを特徴とするブラシ洗浄装置にある。
【0010】請求項2の発明は、上記ブラシ本体の空間部には複数種の洗浄液が供給されることを特徴とする請求項1記載のブラシ洗浄装置にある。
【0011】請求項3の発明は、上記ブラシ本体の空間部には洗浄液と気体とが供給されることを特徴とする請求項1記載のブラシ洗浄装置にある。
【0012】請求項4の発明は、回転駆動される被洗浄物を洗浄ブラシによって洗浄するブラシ洗浄方法において、上記洗浄ブラシと上記被洗浄物との間に洗浄液を貯えた状態で上記被洗浄物を洗浄することを特徴とするブラシ洗浄方法にある。
【0013】請求項1の発明によれば、ブラシ本体にその下端面に開口した空間部を形成し、この空間部に洗浄液を供給するようにしたので、この空間部に充満する洗浄液が洗浄ブラシと被洗浄物との界面に浸透し、洗浄効果を高めることができる。
【0014】請求項2の発明によれば、洗浄ブラシの空間部に複数種の洗浄液を供給するようにしたことで、複数種の洗浄液を予め混合しなくとも、上記空間部で混合することができる。
【0015】請求項3の発明によれば、空間部に洗浄液と気体とを供給するようにしたことで、この空間部内でキャビテーションを発生させ、洗浄効果を高めることができる。
【0016】請求項4の発明によれば、洗浄ブラシと被洗浄物との間に洗浄液を貯えた状態でブラシ洗浄することで、十分な量の洗浄液によって被洗浄物を効率よく確実に洗浄することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態を図1乃至図3を参照して説明する。
【0018】図1はこの発明のブラシ洗浄装置を示す。このブラシ洗浄装置はスピンカップ1を備えている。このスピンカップ1は上面が開放した有底状の下カップ1aと、この下カップ1aに対してスライド自在に設けられ周壁の上端部が径方向内方に向かって傾斜した上カップ1bとからなり、この上カップ1bは図示しない駆動機構によって図に鎖線で示すように下降させることができるようになっている。
【0019】上記下カップ1aの底部には、周辺部に複数の排出管2の一端が接続され、中心部には周囲がフランジ3によって囲まれた挿通孔4が形成されている。この挿通孔4には支持軸5が挿通されている。この支持軸5の上部は、スピンカップ1の内部に突出し、下端部は、上記スピンカップ1の下方に配置されたベ−ス板6に固定されている。上記排出管2は図示しない気水分離器を介して吸引ポンプに接続されている。上記排出管2に洗浄液、ミスト、気体が吸引されると、上記気水分離器によって水分と気体とが分離され、水分は図示しない廃液タンクへ排出されるようになっている。
【0020】上記支持軸5には回転チャック11が回転自在に設けられている。この回転チャック11は、中心部に通孔12aが穿設された円盤状のベ−ス12を有する。このベ−ス12の下面、つまり上記通孔12aと対応する位置には筒状の支持部13が垂設されている。この支持部13は上記支持軸5に外嵌されていて、上部と下部とがそれぞれ軸受14によって上記支持軸5に回転自在に支持されている。
【0021】上記支持部13の下端部の外周面には従動プ−リ15が設けられている。上記ベ−ス板6にはモ−タ16が設けられ、このモ−タ16の回転軸16aには駆動プ−リ17が嵌着されている。この駆動プ−リ17と上記従動プ−リ15とにはベルト18が張設されている。したがって、上記モ−タ16が作動すれば、上記支持部13と一体に上記回転チャック11が回転駆動されるようになっている。
【0022】上記ベ−ス12の上面には周方向に90度間隔で4本の支柱19が立設されている。各支柱19の上端部には支持ピン21aと、この支持ピン21aよりも外方で、しかも支持ピン21aよりも背の高い係合ピン21bとが突設されている。
【0023】上記支柱19の上端には、被洗浄物としてたとえば半導体ウエハ22が周辺部の下面を支持ピン21aに支持され、外周面を上記係合ピン21bに係合させて着脱可能に保持される。したがって、上記半導体ウエハ22は回転チャック11と一体的に回転駆動されるようなっている。
【0024】上記支持軸5には、上端に支持軸5よりも大径で、円錐状をなした頭部5aが設けられている。この支持軸5には、先端を上記頭部5aの上面に開口させたNなどの不活性ガスのガス供給路30と、先端を同じく上記頭部5aの上面にノズル孔32aを介して開口させた洗浄液供給路30aとが軸方向に沿って形成されている。上記ガス供給路30は図示しないガス供給源に連通し、上記洗浄液供給路は同じく図示しない洗浄液の供給源に連通している。
【0025】上記ガス供給路30に供給された不活性ガスと、上記洗浄液供給路30aに供給された洗浄液は、それぞれ上記半導体ウエハ22の下面に向かって噴射されるようになっている。
【0026】上記回転チャック11に保持される半導体ウエハ22の上面側には、この半導体ウエハ22の上面を洗浄するための洗浄ブラシ71が配設されている。この洗浄ブラシ71はスポンジやPVAなどの弾性材料によって円柱状に形成されたブラシ本体72を有する。このブラシ本体72は第1の取付板73の下面にたとえば接着などの手段によって取付け固定されているとともに、その下端面に開放した空間部72aが形成されている。
【0027】上記第1の取付板73は洗浄ブラシ71を上記半導体ウエハ22の径方向に沿って揺動駆動する揺動機構の揺動アーム33の先端部に取付けられる。この揺動アーム33の先端部内には下端に第2の取付板74が設けられた取付体75が設けられ、上記第2の取付板74に上記第1の取付板37がねじ75によって着脱可能に取付けられている。
【0028】上記取付体75には第1の供給管76と第2の供給管77との一端が接続されている。上記第1の供給管76には第1の洗浄液が供給され、上記第2の供給管77には第2の洗浄液が供給されるようになっている。
【0029】各供給管76,77に供給された第1の洗浄液と第2の洗浄液とは、上記取付体75とブラシ本体72とにわたって形成された第1の流路78と第2の流路79を通って上記ブラシ本体72の空間部72aに流入するようになっている。
【0030】上記揺動アーム33は、軸線を垂直にした揺動軸36の上端が連結された基端部33aと、この基端部33aに対して上記揺動アーム33の軸線方向を中心として角度調整自在に取り付けられた先端部33bとに分割され、この先端部33bに上記洗浄ブラシ71が設けられている。
【0031】すなわち、上記基端部33aの先端と、上記先端部33bの後端とには図2に示すようにそれぞれフランジ61,62が設けられている。基端部33aのフランジ61には周方向に180度の間隔で一対のボルト63がそのねじ部を先端部33b側に突出させて固着され、先端部33bのフランジ62には一対の長孔64が周方向に沿って所定の角度(範囲)で形成されている。
【0032】上記一対のボルト63はねじ部が上記長孔64に挿通され、長孔64から突出したねじ部にはナット65が螺合されている。したがって、上記ナット65を緩めれば、上記揺動アーム33の先端部33bを基端部33aに対して回動させることができ、締め付ければ、所定の角度で固定できるようになっている。
【0033】上記揺動軸36の下端部は上記ベ−ス板6に形成された通孔6aからその下方へ突出している。この揺動軸36の下端部は、上下動自在に設けられた支持体37に回転自在に支持されている。この支持体37は中空箱型状をなしていて、その上部壁には上記揺動軸36を挿通するための挿通孔38が形成され、内部には上記挿通孔38から挿入された揺動軸36の下端部を回転自在に支持するための軸受39が設けられている。揺動軸36の下端は上記軸受39から突出し、そこには従動プ−リ40が嵌着されている。
【0034】上記支持体37の一側面には一対のガイド41が上下方向に沿って所定間隔で設けられ、このガイド41はレ−ル43にスライド自在に係合している。このレ−ル43は上記ベ−ス板6の下面に垂設された取付板42の一側面に上下方向に沿って設けられている。
【0035】上記取付板42には上下駆動源としてのリニアモ−タ44が設けられている。このリニアモ−タ44の駆動軸44aは上記支持体37の下端面にブラケット45を介して連結されている。したがって、リニアモ−タ44が作動すれば、上記支持体37を介して上記揺動ア−ム33が上下駆動されるようになっている。
【0036】つまり、揺動ア−ム33が下降すると、上記洗浄ブラシ71のブラシ本体72の下端面は上記回転チャック11に保持された半導体ウエハ22の上面に所定の接触圧力で接触し、上カップ1bよりも上方に上昇すると、スポンジブラシ31aとともにブラシ洗浄装置の外方へ揺動可能となる。
【0037】上記支持体37の他側には上記リニアモ−タ44とで駆動手段を構成する揺動駆動部46が設けられている。この揺動駆動部46は上記支持体37の他側面に取付けられた収納ボックス47を有する。この収納ボックス47の下面にはモ−タ48が設けられている。このモ−タ48の回転軸48aは上記収納ボックス47内に突出し、この内部に設けられた減速部49に連結されている。この減速部49の出力軸55には駆動プ−リ52が嵌着されている。
【0038】上記支持体37と上記収納ボックス47との内部空間は開口部53によって連通している。上記開口部53には、上記駆動プ−リ52と従動プ−リ40とに張設されたタイミングベルト50が挿通されている。
【0039】したがって、上記モ−タ48が作動して上記減速部49の出力軸55が正逆方向に駆動されると、その回転がタイミングベルト50を介して揺動軸36に伝達されるから、この揺動軸36とともに揺動ア−ム33の先端部33bに設けられたスポンジブラシ31aが半導体ウエハ22の表面を径方向に沿って揺動するようになっている。
【0040】上記揺動軸36の揺動駆動及び上記揺動ア−ム33の上下駆動は制御装置54によって制御されるようになっている。
【0041】つぎに、上記構成のブラシ洗浄装置によって半導体ウエハ22を洗浄処理する手順を説明する。
【0042】まず、揺動アーム33の先端部33bを基端部33aに対して所定の角度、たとえば洗浄ブラシ71の軸線が揺動アーム33の揺動方向に対してほぼ垂直になるよう設定する。
【0043】つぎに、ブラシ洗浄装置の回転チャック11に半導体ウエハ22を供給保持したならば、モータ16を作動させて回転チャック11を回転駆動するとともに、揺動駆動部46のモ−タ48を作動させて揺動ア−ム33を半導体ウエハ22の径方向中心部に揺動位置決めする。
【0044】ついで、第1の供給管76と第2の供給管77とからブラシ本体72の空間部72aに第1の洗浄液と第2の洗浄液とを供給するとともに、リニアモ−タ44を作動させて揺動ア−ム33を所定距離だけ下降させる。
【0045】それによって、上記ブラシ本体72はその空間部72aが開放した下端面が回転チャック11に保持された半導体ウエハ22の径方向中心部の上面に所定の圧力で接触するとともに、その接触によって空間部72aに供給された第1の洗浄液と第2の洗浄液とが上記空間部72a内に滞留して混合される。
【0046】その状態で、揺動ア−ム33を上記半導体ウエハ22の径方向中心から外方に向かって揺動駆動すれば、ブラシ本体72の下端面によって半導体ウエハ22の上面が擦られるから、この半導体ウエハ22の上面がブラシ洗浄されることになる。
【0047】ブラシ本体72が半導体ウエハ22の上面の径方向一端から外れたならば、このスポンジブラシ31aを上昇させてから半導体ウエハ22の径方向中心部へ戻し、ついで下降させて接触させたならば、径方向外方へ移動させるということを繰り返すことで、上記半導体ウエハ22の上面を洗浄することができる。
【0048】ところで、ブラシ本体72が半導体ウエハ22の板面を擦る際、このブラシ本体72に形成された空間部72aには洗浄液が貯えられている。空間部72aには十分な量の洗浄液を貯えることができるから、その内部空間72aの洗浄液は半導体ウエハ22とブラシ本体72との界面に浸透し易くなる。
【0049】そのため、半導体ウエハ22とブラシ本体72との界面には十分な量の洗浄液を供給することができるから、半導体ウエハ2を高い清浄度で洗浄することが可能となる。
【0050】ブラシ本体72の空間部72aには第1の洗浄液と第2の洗浄液とを供給できるようにした。そのため、第1の洗浄液として純水、第2の洗浄液としてブラシ本体72を傷めずに半導体ウエハ22に付着した汚れに対して高い除去能力を有するアンモニア水や水素水(カソード水)を用いれば、第1の洗浄液と第2の洗浄液とを空間部72aで効率よく混合して半導体ウエハ22を洗浄することができる。つまり、2つの洗浄液を混合してから供給する場合のように、混合するための専用の装置が不要となるから、装置の構成を簡略化することができる。
【0051】上記実施の形態では、ブラシ本体72の空間部72aで2つの洗浄液を混合するようにしたが、一種類の洗浄液だけを空間部72aに供給するようにしてもよい。その場合、その洗浄液が空間部72aに貯えられることで、二種類の洗浄液を供給する場合と同様、ブラシ本体72と半導体ウエハ22との界面に十分な量の洗浄液を確実に供給することが可能となる。
【0052】また、二種類の洗浄液に代わり、一方の供給管からは純水などの洗浄液を供給し、他方の供給管からは窒素や空気などの気体とを供給するようにしてもよい。その場合、たとえは洗浄液の圧力を10kg/cm以上とすれば、ブラシ本体72の空間部72a内でキャビテーションを発生させることが可能となる。
【0053】したがって、半導体ウエハ22と洗浄ブラシ71との界面に十分な量の洗浄液を供給できるばかりか、ブラシ洗浄による洗浄作用とキャビテーションによる洗浄作用によって十分に高い洗浄効果を得ることが可能となる。
【0054】なお、上記一実施の形態では被洗浄物として半導体ウエハを挙げたが、半導体ウエハに代わり液晶用ガラス基板を洗浄する場合にもこの発明を適用することができる。
【0055】また、洗浄ブラシは回転させずに被洗浄物をブラシ洗浄するようにしたが、洗浄ブラシを回転駆動するようにしてもよいこと勿論である。さらに、洗浄ブラシを被洗浄物の径方向中心部から周辺部へ移動させたのち、上昇させて中心部へ戻すようにしたが、上昇させずに中心部に戻すようにしてもよく、あるいは径方向全長にわたって往復揺動させるようにしてもよく、その点もなんら限定されるものでない。
【0056】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ブラシ本体にその下端面に開口した空間部を形成し、この空間部に洗浄液を供給するようにした。
【0057】そのため、上記空間部に十分な量の洗浄液を貯えた状態で被洗浄物をブラシ洗浄することができるから、洗浄液が洗浄ブラシと被洗浄物との界面に確実に浸透し易くなり、それによって被洗浄物を十分な量の洗浄液によって確実に洗浄することが可能となる。
【0058】請求項2の発明によれば、洗浄ブラシの空間部に複数種の洗浄液を供給するようにした。
【0059】そのため、複数種の洗浄液を予め混合しなくとも、上記空間部で混合することができるから、混合に要する設備や手間が不要となる。
【0060】請求項3の発明によれば、洗浄ブラシの空間部に洗浄液と気体とを供給するようにした。
【0061】そのため、上記空間部内でキャビテーションを発生させることが可能となるから、洗浄ブラシによる洗浄作用とキャビテーションによる洗浄作用とによって洗浄効果を高めることができる。
【0062】請求項4の発明によれば、洗浄ブラシと被洗浄物との間に洗浄液を貯えた状態でブラシ洗浄するようにした。
【0063】そのため、被洗浄物と洗浄ブラシとの界面に十分な量の洗浄液を供給して被洗浄物を効率よく確実に洗浄することができる。
【出願人】 【識別番号】000002428
【氏名又は名称】芝浦メカトロニクス株式会社
【出願日】 平成11年8月24日(1999.8.24)
【代理人】 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外6名)
【公開番号】 特開2001−58161(P2001−58161A)
【公開日】 平成13年3月6日(2001.3.6)
【出願番号】 特願平11−237017