| 【発明の名称】 |
洗浄トレイシステム |
| 【発明者】 |
【氏名】ペーター ツィンマーマン
【氏名】ウーヴェ ナウマン
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| 【要約】 |
【課題】いかなる残留物などもなくマトリクス状に配置されるピベット先端部またはトランスファニードルを効率的に清掃し、より時間効果的に洗浄プロセスを行うことを可能にする洗浄トレイシステムを提供。
【解決手段】マトリクス状に配置され、下部トレイ2と上部トレイ1と、上部トレイ1の基部に対して垂直に且つピペット先端部またはトランスファニードルと同じように相互に同グリッド間隔で配置された貫通開口部を有する、上部トレイ1の内部に突出する突出体とを有する、ピペット先端部またはトランスファニードルのための洗浄トレイシステムであって、下部トレイ2が洗浄液で連続充填するために少なくとも一つの入口10を有し、少なくとも一つの出口9が上部トレイ1に有る、洗浄トレイシステム。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 マトリクス状に配置され、下部トレイ(2)と上部トレイ(1)と、前記上部トレイ(1)の基部に対して垂直に且つピペット先端部またはトランスファニードルと同じように相互に同グリッド間隔で配置された貫通開口部を有する、前記上部トレイ(1)の内部に突出する突出体とを有する、前記ピペット先端部またはトランスファニードルのための洗浄トレイシステムであって、前記下部トレイ(2)が洗浄液で連続充填するために少なくとも一つの入口(10)を有し、少なくとも一つの出口(9)が前記上部トレイ(1)に有る、洗浄トレイシステム。 【請求項2】 前記突出体が、前記貫通開口部の周りの縁領域が非常に狭い、請求項1記載の洗浄トレイシステム。 【請求項3】 前記突出体が、中間トレイ(3)内にその一端が固定され且つ前記上部トレイの基部内の円形開口部(5)を通って前記上部トレイ(2.1)内に突出する薄壁管(4)の末端部で形成される、請求項2記載の洗浄トレイシステム。 【請求項4】 前記開口部(5)が、前記薄壁管(4)の外径よりも大きい直径を有し、出口(9)を構成し、前記中間トレイ(3)が、前記洗浄液がポンプ排出されるようにするために末端出口を有する、請求項3記載の洗浄トレイシステム。 【請求項5】 前記薄壁管(4)がそれらの縁部領域のまわりを一周する面取り部を有する、請求項2または3に記載の洗浄トレイシステム。 【請求項6】 前記突出体が前記上部トレイ(1)の前記基部上にウエブ(7)を形成し、前記貫通開口部が貫通穴(8)であり、このシステムでは、前記貫通穴(8)のまわりの前記縁部領域が、前記上部トレイ(1)の前記基部に対して傾いている平面を形成する、請求項1記載の洗浄トレイシステム。 【請求項7】 少なくとも前記上部トレイ(1)が疎水性材料から成るまたは疎水性材料で被覆される、請求項1記載の洗浄トレイシステム。 【請求項8】 前記グリッド間隔、すなわち、前記貫通開口部の中心間距離が、9mmよりも小さい、特に4.5mm、2.25mmまたは1.125mmである、請求項1記載の洗浄トレイシステム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ピペット先端部またはトランスファニードルがマトリクス状に配置された多ピペッターのピペット先端部または反復システムのトランスファニードルを洗浄するための洗浄トレイシステムに関する。 【0002】 【従来の技術】多ピペッターは、意図した目的に対して多数の物質(物質ライブラリー)を試験してそれらの有効性を調べるために活性化学および生化学的物質に関して行われる研究で特に使用される(HTS:高処理量スクリーニング)。極めて高処理量が、特に、マトリクス状に配置されたピペット先端部を備えた多ピペッターを使用して達成される。現在では、8×12=96および16×24=384ピペット先端部を有するこの種の多ピペッターが使用されている。例えば、Robbins Scientific社、サニーヴェール、カリフォルニア州、およびOpalJena Gmbh(DD特許260571)で製造された市販の多ピペッターが挙げられても良い。 【0003】この分野では、マイクロ滴定プレート(MTP)上に小出しされる試料物質の数量が益々増えることと、個々の試料物質の量を最小限に抑えることとの両方の流れがある。 【0004】これらの実験は、それらのウエルが8×12=96ウエルアレイで配置され、単位ウエル当たり300μlまでの試料物質量を受け入れることができる複数のMTPで従来行われていたが、複数のこのアレイ(16×24=384、32×48=1536および64×96=6144)を採用するフォーマットは益々重要となってくる。使用された複数のMTPの外部寸法は、ウエルアレイに関係なく不変であるので、9mmの8×12アレイを有するウエルの中心間距離から進めると、より高次のフォーマットで得られる中心間距離は、4.5mm、2.25mmおよび1.125mmとなる。各ウエル内に導入される量は、不釣合いに低減される。 【0005】そのうち、試料物質を移動するために、例えばV&P ScientificInc.,社、カリフォルニア州、により供給されているものなどの反復システムの使用が益々増えてきている。 【0006】反復システムは、同一直径のトランスファニードルの二次元配置を具備し、HTS用途での試料物質を移動するためにも使用される。この場合、これらのトランスファニードルは、それらが試料物質内に浸されると、メニスカス状の試料物質がそれらの端面にしか付着しないように都合良く設計される。この場合、移動される物質の量は、使用されたトランスファニードルの直径で実質的に決まり、上述の多ピペッターで可能となるよりもかなり少ない。 【0007】多ピペッターと反復システムとの両方に対する共通の要件は、試料物質が再び取り出される際にそれの汚染を防ぎ、次サイクルを妨害しない、故に後続サイクルの結果の歪曲を防止するために、ピペット先端部またはトランスファニードルが物質移動サイクル後に清掃されることである。 【0008】最も簡単な場合、これらのピペット先端部は、第1容器からきれいな洗浄液を取り出し、それを近接第2容器に排出することによって清掃される。この種の解決法の第1の欠点は、二つの容器がピペット先端部の下に交互に配置されなければならない、或いはピペット先端部が容器上に案内されなければならない、さらに、第2の欠点は、ピペット先端部の外面が、実質的に流れていない洗浄液に浸されることで十分に清掃されないことであり、この欠点は、試料物質によりきれいな洗浄液を汚染することにもなる。 【0009】上記欠点の最初のものは、DE 196 35 004 C1に記載の多ピペッター用の洗浄トレイシステムを使用して解決される。 【0010】この種の洗浄トレイシステムは、未使用(きれいな)洗浄液を保持するための第1トレイと、汚染された洗浄液を保持するための第2トレイとを具備し、第1トレイが第2トレイの上に載るように配置され、連続開口部(貫通開口部)を備えたウエブが、マトリクス状の多ピペッターと同じグリッド間隔でその基部全体にわたって分配される。 【0011】この洗浄プロセスを実行するために、第1トレイは、入口部を介してきれいな洗浄液で充填される。第1トレイ内の液量レベルが、貫通開口部を介して第2トレイ内に液体を排出させるであろうウエブの高さを越えないようにするために、オーバーフローまたは液量レベルセンサーが提供される。ピペット先端部は、次にきれいな洗浄液内に浸され、吸引でこの液体が充填され、貫通開口部を介して再び空にされるので、先にピペットで取り出されている試料物質の残留物で汚染される洗浄液が第2トレイ内に通される。必要とされる相対的運動が洗浄システムまたはピペット先端部の変位によって実行されるかどうかは、重要ではない。この種の洗浄トレイシステムは多数の重大な欠点を有する。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】これらのピペット先端部は洗浄液を繰り返し吸い込み、排出することによってその内部が効率的に清掃されるが、その外面は、きれいな洗浄液で湿らされるだけである。その結果、洗浄プロセスが繰り返されると、先にピペットされた試料物質の残留物が試料物質の新しいバッチと洗浄液との両方を汚染する。 【0013】個々の試料物質がより小量に向かう傾向が増大するので、たとえ最小限の汚染であってもより劇的な影響となる。この種の洗浄システムは、各バッチ後に第1トレイ内の洗浄液を完全に入れ変わるようにできるが、これは大量の洗浄液を消費するだけでなく、その作業を行うのにかなりの時間が費やされる。故に、外面を清掃するのに尚も効果的でなく、その結果、この種の洗浄システムは、トランスファニードルがそれらの外面を介してしか試料物質を取り出さないので、これらのニードルを清掃するのに全く不適である。 【0014】本発明の目的は、いかなる残留物などもなくマトリクス状に配置されるピペット先端部またはトランスファニードルを効率的に清掃し、より時間効果的に洗浄プロセスを行うことを可能にする請求項1の前提部分に記載された種類の洗浄トレイシステムを提供することである。 【0015】 【課題を解決するための手段】請求項1のプリアンブルに記載されたような洗浄トレイシステムでは、この目的は、下部トレイが洗浄液で連続的に充填されるようにするために少なくとも一つの入口を有し、少なくとも一つの出口が上部トレイ上に有るということで達成される。 【0016】本発明による洗浄トレイシステムは、本質的に知られている手段の異なる配置構成が完全に異なる作用をもたらすので、単なる自明な運動学的反転を表すものではない、故に、この種の洗浄システムは、従来技術で周知のものとは異なる特徴を有する。本発明の重要な特徴は、処理中に、貫通開口部を介して上部トレイ内に運ばれ、そこから除去されるきれいな洗浄液での下部トレイへの連続充填である。清掃されるために、ピペット先端部またはトランスファニードルがその貫通開口部内に導入される。これが行われると、ピペット先端部またはトランスファニードルの外面は、貫通開口部内で発生された流れのためその周りできれいな洗浄液が流れ、その結果、この表面が清掃される。その表面から除去される試料物質の残留物は、きれいな洗浄液の連続的供給によって発生された流れによって貫通開口部内の上方に運ばれ、これらの開口部の縁を越えて洗浄される。 【0017】従来技術と比べて決定的な利点は、このシステムが、広義では、下部トレイだけでなく、突出体として上部トレイ内に突出する貫通開口部を取り囲む壁をも含む、きれいな洗浄液のための容器が汚染されることを、その中にあるきれいな洗浄液が汚染されることだけでなく確実に回避できることにある。貫通開口部を取り囲む壁の汚染の確実な回避は、これら開口部内部を洗浄するきれいな液体の汚染を防止するためだけでなく、ピペット先端部またはトランスファニードルが再導入される場合、洗浄プロセスが反復される際に、これらの先端部またはニードルが取り囲む壁との接触を通じて再びまたはさらに汚染されないことを確実にするためにも重要である。 【0018】清掃されるために、ピペット先端部またはトランスファニードルが貫通開口部に浸されるので、これらの開口部の取り囲む壁は、従来技術と異なり、上部トレイ1の内部に僅かに突出しさえすればよく、故に、低い高さの突出体を形成する。これは、それぞれの場合で洗浄液が貫通開口部内に吸い上げられ、上部トレイ内に放出されるようにするためにグリッド間隔の半分だけ水平運動が必要とされることを除けば、垂直運動しか必要とされない、つまり、先端部が貫通開口部内に浸されるようにするためにピペット先端部を下降させ、または洗浄トレイシステムを上昇させることについて有利な追加的効果となる。洗浄液の放出中の下降は、必ずしも必要ではない。 【0019】さらなる追加的効果は、いかなる通気開口部も不要であるので、貫通開口部を供により密に配置すること、故に従来技術と比べてグリッド間隔を低減することの可能性にある。9mm未満の、例えば、4.5mm、2.25mmまたは1.125mmの貫通開口部の中心間距離が、可能となる。 【0020】オーバーフローまたはオーバーフローセンサも不要となり、それがその構造を単純化する。 【0021】貫通開口部の全てに均一な流れの洗浄液を発生させるために、これらの開口部の断面は、その流れを制限するために下部トレイの側で狭くなるようにしても良い。 【0022】洗浄液が貫通開口部から出てくるときに滴りが形成されず、連続的に運ばれた洗浄液が流出できることを確実にするために、貫通開口部の周りのリム面が、極めて狭くなっているか、または上部トレイの基部に対して傾いた平面を形成すべきである。 【0023】洗浄トレイシステムの汚染を回避するために、汚染された洗浄液と接触するこれらの部品、およびピペット先端部またはトランスファニードルが適当に疎水性材料から製造されるか、または疎水性材料で被覆されると好都合である。 【0024】本発明を、二つの代表的実施例を参考に以下で詳細に説明する。 【0025】 【実施例】図1および図2に示される第1の代表的実施例は、上部トレイ1.1、下部トレイ2.1、中間トレイ3、およびマトリクス状に配置され、中間トレイ3内に一端で固定される、均一寸法の多数の小管4を本質的に具備する。これらの小管4の自由端は、小管4の外径よりも大きな直径を有する貫通開口部5を通って、トレイ基部と直角をなして、上部トレイ1.1の内部に突出する。小管4のそれぞれの固定端は、ダクト6を介して下部トレイ2.1と連通している。洗浄システムが機能する方法を理解するために不要な連結要素または任意の封止要素などの詳細な例示および説明は省く。この種の対策は、勿論当業者には周知のことであり、それらの設計は洗浄トレイシステムの基本的設計に何の影響もない。入口10は下部トレイ2.1に連結され、それを通してきれいな洗浄液がポンプによって下部トレイ2.1の内部に運ばれ、出口9は中間トレイ3に連結され、さらなるポンプに連結されても良いが、これらも図示されない。 【0026】清掃プロセスが実行される間に、下部トレイ2.1は、きれいな洗浄液で連続的に充填される。洗浄液は、小管4内にダクト6を介して上昇し、次に中間トレイ3内への開口部5の遮るもののない部分を通って流出する前にこれらの小管の縁を越えてあふれ出る。そこから、洗浄液は、重力で出口9を通って排出できる、またはポンプ排出によって除去される。 【0027】入口10からの距離に関係なく小管4の全てに対して同一流動条件を与えるために、ダクト7の内径は、小管4の内径よりもかなり小さくなるように選択される。 【0028】小管4から上昇洗浄液を支障なく出現可能にするために、小肉厚を有する小管4が使用される。この肉厚は、洗浄液がその上を水平方向に流れなければならないリム範囲を決定する。このリム範囲を低減するために、小管4を、都合良いように面取りしても良い。 【0029】ピペット先端部またはトランスファニードルを清掃するプロセスは、一般に洗浄プロセスを何度も実行することを含む。 【0030】洗浄プロセスは、個々のピペット先端部またはトランスファニードルがそれぞれ小管4の上に整列配置されるように互いに対して位置決めされた洗浄システムと、ピペット先端部またはトランスファニードルのマトリクス配置とによって始まる。洗浄システムを上昇させる、またはピペット先端部またはトランスファニードルを下降させると、後者が小管4内に浸される。このプロセスでは、小管4内で発生された流れのため、きれいな洗浄液がピペット先端部またはトランスファニードルの外面のまわりを流れ、その結果、この外面が清掃される。 【0031】ピペット先端部の場合、ピペットの内部は、きれいな洗浄液がその外面のまわりを洗浄すると同時に吸引によりその洗浄液で充填される。 【0032】充填された状態で、それらのピペット先端部は再び上昇される、または代わりに洗浄システムが下降される。相対的水平移動が次に行われ、好ましくは二つの隣接小管4の間隔の半分の距離だけ移動し、ピペット内容物が上部トレイ1.1内に放出される。 【0033】この洗浄プロセスは、きれいな洗浄液を完全に交換する必要も無く何度も反復される。 【0034】この場合、ピペット先端部またはトランスファニードルの外面の清掃効率は、きれいな洗浄液がこの表面のまわりを流れる時間と流速とにのみ依存する。吸引および排出サイクル数、すなわち、洗浄プロセスの多数回反復が、ピペット先端部の内面の清掃効率の決定的要因となる。 【0035】技術的に製造するのがより簡単である本発明による洗浄システムの設計が、図3および図4を参照して第2の代表的実施例で説明される。 【0036】この第2代表的実施例は、上部トレイ1.2と下部トレイ2.2とを具備し、上部トレイ1.2の基部が貫通穴8を備えた隣接ウエブ7の形で設計されている。 【0037】第1代表的実施例と同様に、下部トレイ2.2は、入口10を介して連続的にきれいな洗浄液で充填される。このプロセスでは、洗浄液が、ウエブ7内の貫通穴8を介して上方に上昇し、上部トレイ1.2の内部にそれらの縁部を越えてあふれ出す。ここから、洗浄液が出口9を介してポンプ排出される。他の不可欠な要因は、貫通穴8が、ピペット先端部またはトランスファニードルと同じグリッド間隔で配置されていることである。 【0038】洗浄液が貫通穴8から出てくるときに滴りが形成されないことと、連続供給された洗浄液が流出できることとが確実となるように、貫通穴8のまわりのウエブ7のリム範囲は、図4に示されるように、上部トレイ1.2の基部に向かって傾く平面として設計されなければならない。 【0039】上部トレイ1.2は、都合良く疎水性材料で製造されるまたは疎水性材料で被覆されるので、液体の凝集性膜が内部に形成され、汚染した洗浄液が均一に吸い出されるようになる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】500094624 【氏名又は名称】シビィオ インストゥルメンツ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
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| 【出願日】 |
平成12年6月26日(2000.6.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100063130 【弁理士】 【氏名又は名称】伊藤 武久 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−54772(P2001−54772A) |
| 【公開日】 |
平成13年2月27日(2001.2.27) |
| 【出願番号】 |
特願2000−191270(P2000−191270) |
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