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【発明の名称】 選別コンベヤ
【発明者】 【氏名】祖田 強

【要約】 【課題】設置スペース及び駆動源の所要出力を小さく抑えつつ、確実に分離回収できる選別コンベヤを提供する。

【解決手段】第1搬送ベルト31上で載置搬送される被処理物Mを回転ブラシ41で選別する選別装置40を備え、回転ブラシ41から選別された被処理物Mを第2搬送ベルト76上に載置して上昇方向に搬送する傾斜分離コンベヤ70と、この傾斜分離コンベヤ70による搬送と第2搬送ベルト76に振動を付与する第2振動ローラ72とによって被処理物の更なる選別を行う選別コンベヤ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被処理物を大きさ、比重、形状などで選別する選別コンベヤであって、被処理物を載置搬送する第1搬送ベルトを有するコンベヤと、前記第1搬送ベルト上方で搬送方向に対して略平行に設置された回転軸の外周にブラシ毛が植設された回転ブラシと、前記回転ブラシの前記第1搬送ベルトに面する以外の面を覆ってこの回転ブラシ回転時の外周に沿って形成された略円弧状部と、回転ブラシに掻き上げられた被処理物を第1搬送ベルト外へ案内するようにこの円弧状部に繋がって配置されるガイド部とからなるケーシングと、少なくとも前記回転ブラシより搬送方向上流側に設けられ、半径方向に突出する突起部を外周面に形成し、該外周面を前記第1搬送ベルトに当接させて回転することで前記第1搬送ベルトに振動を付与する第1振動ローラと、前記ガイド部の被処理物送出口直下に傾斜配置され、上昇の搬送方向である傾斜分離コンベヤと、この傾斜分離コンベヤの被処理物供給位置の前後に配置され、半径方向に突出する突起部を形成した外周面を前記傾斜分離コンベヤの第2搬送ベルト裏面に当接させて回転することで前記傾斜分離コンベヤに振動を付与する第2振動ローラとを備えたことを特徴とする選別コンベヤ。
【請求項2】 前記回転ブラシの終端付近に配置され、前記第1搬送ベルトの積載面脇部で搬送される被処理物をこの回転ブラシの回転軌跡内に掻き入れる回転掻き上げブラシを備えることを特徴とする請求項1記載の選別コンベヤ。
【請求項3】 前記第2振動ローラの内、被処理物供給位置の上流に配置されるのが傾斜分離コンベヤに従動する振動従動ローラであり、被処理物供給位置の下流配置されるのが従動ローラより速い回転で駆動される振動駆動プーリであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の選別コンベヤ。
【請求項4】 40mm程度以下に破砕された建築廃材である被処理物を選別する選別コンベヤであって、被処理物送供給口直下に18°〜25°で傾斜配置され、上昇の搬送方向で駆動される傾斜分離コンベヤと、この傾斜分離コンベヤの被処理物供給位置の上流位置で、半径方向に突出する突起部を形成した外周面を前記傾斜分離コンベヤの第2搬送ベルト裏面に当接させて従動回転して振動を付与する振動従動ローラと、この傾斜分離コンベヤの被処理物供給位置の下流位置で、半径方向に突出する突起部を形成した外周面を前記傾斜分離コンベヤの第2搬送ベルト裏面に当接させて前記従動ローラより速い回転で駆動されて振動を与える振動駆動プーリとを備えたことを特徴とする選別コンベヤ。
【請求項5】 被処理物の投入される受入ホッパーと、該受入ホッパーに接続され、該受入ホッパーに投入された前記被処理物が破砕されるクラッシャーと、該クラッシャーに接続され、該クラッシャーにより投入された破砕後の前記被処理物が、一定の大きさ以上の前記被処理物と、一定の大きさ未満の前記被処理物とに分離される振動選別装置と、該振動選別装置と前記受入ホッパーとに亘って設けられ、該振動選別装置によって選別された前記一定の大きさ以上の前記被処理物が再び前記ホッパーへ搬送されるリターンコンベヤと、前記一定の大きさ以上の被処理物を前記クラッシャーに再投入する前段の設けられ、上昇の搬送方向に配置され、所定の重量以上の被処理物のみを搬送方向上流側へ転げ落とさせる傾斜分離コンベヤとを備えたことを特徴とする選別コンベヤ。
【請求項6】 前記傾斜分離コンベヤが、前記ホッパーの被処理物投入口直下に傾斜配置され、搬送方向に逆行して転げ落とさせた被処理物が前記クラッシャーに投入されることを特徴とする請求項5記載の選別コンベヤ。
【請求項7】 前記傾斜分離コンベヤが、前記篩と前記リターンコンベヤとの間に介装され、前記篩から投入されて搬送方向に逆行して転げ落とさせた被処理物が前記リターンコンベヤに投入されることを特徴とする請求項5記載の選別コンベヤ。
【請求項8】 前記傾斜分離コンベヤの最上流に配置され、所定の重量以上の被処理物のみを前記傾斜分離コンベヤの傾斜下方向へ通過させる固定ブラシを備えることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項記載の選別コンベヤ。
【請求項9】 前記固定ブラシは、前記傾斜分離コンベヤの第2搬送ベルト幅方向に対してブラシ面を傾斜して配設されていることを特徴とする請求項8記載の選別コンベヤ。
【請求項10】 複数の前記固定ブラシが、傾斜分離コンベヤの搬送方向に対して多段となるように設けられることを特徴とする請求項8又は請求項9記載の選択コンベヤ。
【請求項11】 前記固定ブラシを通して、前記傾斜分離コンベヤの搬送面に搬送方向下流側へ向けて気体を吹き付ける吹き付け手段を備えることを特徴とする請求項8〜請求項10のいずれか一項記載の選択コンベヤ。
【請求項12】 前記傾斜分離コンベヤの第2搬送ベルト上方且つ前記固定ブラシよりも下流側で前記第2搬送ベルトの搬送面に搬送方向下流側へ向けて気体を吹き付ける吹き付け手段と、前記傾斜分離コンベヤの少なくとも前記吹きつけ手段の吹き付け位置より搬送方向下流側に、前記第2搬送ベルトの搬送面上方を覆う隔壁とを備えることを特徴とする請求項8〜請求項10のいずれか一項記載の選択コンベヤ。
【請求項13】 前記傾斜分離コンベヤの搬送面から、前記固定ブラシによって案内されて排出される軽量被処理物を受け取る排出ダクトを備えることを特徴とする請求項9〜請求項10のいずれか一項記載の選別コンベヤ。
【請求項14】 前記傾斜分離コンベヤの搬送方向終端側のプーリが磁気プーリであることを特徴とする請求項1〜請求項13のいずれか一項記載の選別コンベヤ。
【請求項15】 請求項5〜請求項14のいずれか一項記載の選別コンベヤの後段に、請求項1記載の選別コンベヤが連結されたことを特徴とする複合された選別コンベヤ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粒状物の選別に用いて好適な選別コンベヤに関し、特に、比重の小さい軽量被処理物と比重の大きい重量被処理物とが混合している被処理物を目的に応じて選別処理する選別コンベヤに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンクリート廃材等の解体処理された建築廃材には、コンクリート、石、砂等の資源として再利用可能なものと、木屑、エンビ管、ビニール、ウエス、プラスチック、紙類等の埋立・焼却等によって廃棄処分されるものが含まれる。
【0003】このような建築廃材の選別方法としては、まず、人手により行う方法が挙げられるが、人手による選別方法ではラインに巻込まれる危険性や、粉塵等による作業制限や、疲労等により処理量に限界が生ずる。このため、人手にしか頼らざるを得ない特定の選別処理は別として、現在では機械による選別処理が広く行われている。
【0004】このような機械による選別処理としては、例えばインクライン方式、振動・風力選別方式、傾斜タイプ選別方式、回転ブラシ方式等の種々の方式が開発されている。インクライン方式の選別装置は、傾斜コンベヤと回転式チェーンカーテンとを組み合わせた構成のものである。また、振動・風力選別方式の選別装置は、振動によって被処理物をほぐし、送風機又は吸引機による噴出力・吸引力を利用して分離選別する構成のものである。傾斜タイプ選別方式の選別装置は、被処理物の主に重量に関係する斜面の転がり易さを利用したもので、登り搬送用のローラコンベヤやディスクを使用して分離選別する構成のものである。
【0005】また、回転ブラシ方式の選別装置として、回転する一対のブラシからなるものが特開昭62−57687号公報に記載されている。この選別装置では、ブラシ上に被処理物を落下させると、回転するブラシによって軽量の被処理物がブラシ回転軸に略垂直な接線方向に運ばれる一方、比重の大きい重量被処理物が回転ブラシの隙間から落下する。これにより、軽量被処理物と重量被処理物とが選別される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の選別装置のうち、インクライン方式、振動・風力方式、及び傾斜タイプ選別方式の選別装置では、いずれも被処理物を比較的長い距離に亘って搬送したり、大出力の駆動源が必要となり、既存の設備に取り付ける場合に、大規模な設備改造を必要としたり、選別装置自体が高価格なものとなる。更に、消費電力の増大に対する負担がかかり、選別装置本体以外の設備投資も必要となることもある。また、風力のものは細骨材や砂などの有用な物が廃棄側へ選別される場合が多くなる。
【0007】これに対し、上記の回転ブラシ方式の選別装置は、他の方式のものと比較して、選別装置自体を安価に構成することができ、必要とする動力もブラシ回転だけなので、電力増設は大きな負担にならず、騒音及び振動も比較的小さいといった利点がある。しかし、その反面、回転ブラシによる被処理物の搬送長さが短くなると分離回収率が低下するという問題がある。
【0008】本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、設置スペース及び駆動源の所要出力を小さく抑えつつ、確実に分離回収できる選別コンベヤを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するための本発明に係る請求項1記載の選別コンベヤは、被処理物を大きさ、比重、形状などで選別する選別コンベヤであって、被処理物を載置搬送する第1搬送ベルトを有するコンベヤと、前記第1搬送ベルト上方で搬送方向に対して略平行に設置された回転軸の外周にブラシ毛が植設された回転ブラシと、前記回転ブラシの前記第1搬送ベルトに面する以外の面を覆ってこの回転ブラシ回転時の外周に沿って形成された略円弧状部と、回転ブラシに掻き上げられた被処理物を第1搬送ベルト外へ案内するようにこの円弧状部に繋がって配置されるガイド部とからなるケーシングと、少なくとも前記回転ブラシより搬送方向上流側に設けられ、半径方向に突出する突起部を外周面に形成し、該外周面を前記第1搬送ベルトに当接させて回転することで前記第1搬送ベルトに振動を付与する第1振動ローラと、前記ガイド部の被処理物送出口直下に傾斜配置され、上昇の搬送方向である傾斜分離コンベヤと、この傾斜分離コンベヤの被処理物供給位置の前後に配置され、半径方向に突出する突起部を形成した外周面を前記傾斜分離コンベヤの第2搬送ベルト裏面に当接させて回転することで前記傾斜分離コンベヤに振動を付与する第2振動ローラとを備えたことを特徴とする。
【0010】この選別コンベヤでは、まず、第1搬送ベルト上の被処理物に回転ブラシを比較的強めに摺接させつつ回転駆動することで、被処理物中の軽量処理物を掻き上げ、軽量被処理物と重量被処理物とを分離する。このようにすることで、第1搬送ベルト上の被処理物が回転ブラシと摺接しない、或いは摺接する機会の少ない領域が、第1搬送ベルトの積載面脇部に発生することを抑制する。このようにすると、第1搬送ベルトで搬送され続けられるべき重量被処理物まで回転ブラシにより掻き上げられる。そこで、傾斜分離コンベヤを設け、軽量被処理物と重量被処理物とを分離する。
【0011】この傾斜分離コンベヤでは、回転ブラシより掻き上げられた被処理物がケーシングのガイド部から第2搬送ベルト上に供給される。この第2搬送ベルト上は、上昇の搬送方向で、且つ第2振動ローラにより振動しており、振動により跳ね上げられた被処理物は傾斜により第2搬送ベルト移動の上流へ転がり落ちる。重量被処理物はそのまま転がり落ちるが、軽量被処理物は第2搬送ベルトの移動に引きずられて上昇方向へ徐々に搬送される。従って、重量被処理物は第2搬送ベルトの上流へ、軽量被処理物は第2搬送ベルトの下流へと、それぞれ選別され、分離回収率が高まる。
【0012】請求項2記載の選別コンベヤは、前記回転ブラシの終端付近に配置され、前記第1搬送ベルトの積載面脇部で搬送される被処理物をこの回転ブラシの回転軌跡内に掻き入れる回転掻き上げブラシを備えることを特徴とする。
【0013】この選別コンベヤでは、掻き上げブラシによって、回転ブラシに摺接し難い第1搬送ベルトの積載面脇部の被処理物が掻き上げられ、回転ブラシの回転軌跡内に投入される。これにより、第1搬送ベルトの積載面脇部に寄った被処理物が掻き上げられずにそのまま通過するような問題は更に発生しにくくなり、分離回収率が高まる。
【0014】請求項3記載に選別コンベヤは、前記第2振動ローラの内、被処理物供給位置の上流に配置されるのが傾斜分離コンベヤに従動する振動従動ローラであり、被処理物供給位置の下流配置されるのが従動ローラより速い回転で駆動される振動駆動プーリであることを特徴とする。
【0015】この選別コンベヤでは、振動従動ローラより速い回転で駆動される振動駆動プーリを被処理物供給位置の下流に配置することによって、粒度の小さな被処理物や扁平な被処理物に対しても十分な振動を与えることで、振動周波数を適度に調整することで粒度の小さな被処理物はその位置に滞留させることができる。扁平な被処理物については、これが重量物であると確実に転がらせることができ、軽量側に選別されることを防ぐことができる。
【0016】更に、上記目的を達成するための本発明に係る請求項4記載の選別コンベヤは、40mm程度以下に破砕された建築廃材である被処理物を選別する選別コンベヤであって、被処理物送供給口直下に18°〜25°で傾斜配置され、上昇の搬送方向で駆動される傾斜分離コンベヤと、この傾斜分離コンベヤの被処理物供給位置の上流位置で、半径方向に突出する突起部を形成した外周面を前記傾斜分離コンベヤの第2搬送ベルト裏面に当接させて従動回転して振動を付与する振動従動ローラと、この傾斜分離コンベヤの被処理物供給位置の下流位置で、半径方向に突出する突起部を形成した外周面を前記傾斜分離コンベヤの第2搬送ベルト裏面に当接させて前記従動ローラより速い回転で駆動されて振動を与える振動駆動プーリとを備えたことを特徴とする。
【0017】40mm程度以下に破砕された建築廃材である被処理物に対して、この発明は有効であり、作用としては、請求項1記載の傾斜分離コンベヤと同様の作用を有しており、40mm程度以下の被処理物では、第2搬送ベルトの角度を18°〜25°とする構成が効果的である。18°より角度が浅いと重量物が転がり落ちづらくなり、25°以上では軽量物が第2搬送ベルトの下流まで搬送されなくなる可能性がある。
【0018】更に、上記目的を達成するための本発明に係る請求項9記載の選別コンベヤは、被処理物の投入される受入ホッパーと、該受入ホッパーに接続され、該受入ホッパーに投入された前記被処理物が破砕されるクラッシャーと、該クラッシャーに接続され、該クラッシャーにより投入された破砕後の前記被処理物が、一定の大きさ以上の前記被処理物と、一定の大きさ未満の前記被処理物とに分離される振動選別装置と、該振動選別装置と前記受入ホッパーとに亘って設けられ、該振動選別装置によって選別された前記一定の大きさ以上の前記被処理物が再び前記ホッパーへ搬送されるリターンコンベヤと、前記一定の大きさ以上の被処理物を前記クラッシャーに再投入する前段の設けられ、上昇の搬送方向に配置され、所定の重量以上の被処理物のみを搬送方向上流側へ転げ落とさせる傾斜分離コンベヤとを備えたことを特徴とする。
【0019】この選別コンベヤでは、受入ホッパーに投入された被処理物がクラッシャーに投入され、所定の大きさに破砕される。クラッシャーにより破砕された被処理物は、篩に投入され、更に一定の大きさ以上の被処理物と、一定の大きさ未満の被処理物とに分離される。篩によって分離された一定の大きさ以上の被処理物は、リターンコンベヤに投入され、再び受入ホッパーへと戻されてクラッシャーにより破砕される。つまり、受入ホッパーに投入された被処理物は、一定の大きさ未満となるまで、これら装置間を循環することとなる。一方、一定の大きさ未満となった被処理物は、篩から骨材製品となって排出される。
【0020】請求項6記載の選別コンベヤは、前記傾斜分離コンベヤが、前記ホッパーの被処理物投入口直下に傾斜配置され、搬送方向に逆行して転げ落とさせた被処理物が前記クラッシャーに投入されることを特徴とする。
【0021】この選別コンベヤでは、受入ホッパーに投入された被処理物が被処理物投入口直下に配置された第2搬送ベルトに入る。第2搬送ベルトでは、上昇の搬送方向となるように配置されることから、所定重量以上の被処理物が、搬送方向に逆行して転げ落とされる。即ち、軽量被処理物の分離された所定重量以上の被処理物のみが、クラッシャーへ投入されることになる。これにより、木材、ビニール、布等の軽量被処理物である非製品原料を取り除いた後の被処理物のみがクラッシャーに効率的に供給される。
【0022】請求項7記載の選別コンベヤは、前記傾斜分離コンベヤが、前記篩と前記リターンコンベヤとの間に介装され、前記篩から投入されて搬送方向に逆行して転げ落とさせた被処理物が前記リターンコンベヤに投入されることを特徴とする。
【0023】この選別コンベヤでは、篩とリターンコンベヤとの間に、第2搬送ベルトが配置される。この第2搬送ベルトには、篩によって分離された一定の大きさ以上の被処理物が投入される。一方、篩によって分離された一定の大きさ未満の被処理物は、製品となって搬送される。第2搬送ベルトに投入された一定の大きさ以上の被処理物は、所定の重量のもののみが搬送方向上流側へ転げ落とされ、再びリターンコンベヤへ戻される。また、一定の大きさ以上で且つ所定の重量以下の被処理物(ビニール、木片、布等)は、第2搬送ベルトの搬送方向へ搬送されて、異物として処理される。これにより、所定の大きさに破砕されていない被処理物は、再度の破砕が可能になる一方、製品以外の大型の異物は、第2搬送ベルトによって製品製造ラインから分離されることとなる。
【0024】請求項8記載の選別コンベヤは、前記傾斜分離コンベヤの最上流に配置され、所定の重量以上の被処理物のみを前記傾斜分離コンベヤの傾斜下方向へ通過させる固定ブラシを備えることを特徴とする。
【0025】この選別コンベヤでは、第2搬送ベルトの振動により跳ね上げられ、第2搬送ベルトの傾斜下方向であるベルト移動の上流へ転がり落ちる被処理物が、固定ブラシにより一旦止められる。この時、固定ブラシの腰の強さが対抗しきれないほどの重い重量被処理物はそのまま第2搬送ベルトの上流側から転がり落ち、すなわち選別される。また、固定ブラシで押し止められる軽量被処理物は第2搬送ベルトの移動により下流に搬送され、再び振動に晒され、ある程度転がり落ちるが、ある物は固定ブラシまで達しない内に第2搬送ベルトにより搬送され、第2搬送ベルトの下流側から搬出され、選別される。このように、重量被処理物と軽量被処理物との選別をより確実に実施することができる。
【0026】請求項9記載の選別コンベヤは、前記固定ブラシは、前記傾斜分離コンベヤの第2搬送ベルト幅方向に対してブラシ面を傾斜して配設されていることを特徴とする。
【0027】この選別コンベヤでは、軽量被処理物の内で、固定ブラシまで転がり落ちた物は、この固定ブラシの抵抗によって、移動方向が斜め方向へと変化し、その結果、第2搬送ベルトの側方へ案内される。この側方に、例えば排出シュートなどを設けることで、前述のような第2搬送ベルト移動方向への搬送による選別に加えて、別途に軽量被処理物を選別することができる。また、固定ブラシを第2搬送ベルトの幅方向に対して傾斜して配置したことで、固定ブラシを水平配置した場合を比較して、軽量被処理物を同じ場所に留めてしまうことを防ぐことができ、いち早く搬送面から排除することができる。その結果、軽量被処理物の回収率が向上される。
【0028】請求項10記載の選択コンベヤは、複数の前記固定ブラシが、傾斜分離コンベヤの搬送方向に対して多段となるように設けられることを特徴とする。
【0029】この選択コンベヤでは、固定ブラシに引っ掛かっていた軽量被処理物が、転がり落ちてきた重量非処理物とともに上流側へと押し流されても、より上流側の固定ブラシに再び受け止められるので、安定した選別を行うことができる。
【0030】請求項11記載の選別コンベヤは、前記固定ブラシを通して、前記傾斜分離コンベヤの搬送面に搬送方向下流側へ向けて気体を吹き付ける吹き付け手段を備えることを特徴とする。
【0031】この選別コンベヤでは、気体を吹き付ける吹き付け手段として、例えば、エアエアコンプレッサやブロアに接続されたエアノズルを備え、エアノズルから噴出される気体の吹き出し力によって、軽量被処理物を第2搬送ベルトの下流方向に押し戻すことができる。その結果、軽量被処理物の選別をより確実なものにできる。
【0032】請求項12記載の選別コンベヤは、前記傾斜分離コンベヤの第2搬送ベルト上方且つ前記固定ブラシよりも下流側で前記第2搬送ベルトの搬送面に搬送方向下流側へ向けて気体を吹き付ける吹き付け手段と、前記傾斜分離コンベヤの少なくとも前記吹きつけ手段の吹き付け位置より搬送方向下流側に、前記第2搬送ベルトの搬送面上方を覆う隔壁とを備えることを特徴とする。
【0033】この選別コンベヤでは、気体を吹き付ける吹き付け手段として、例えば、エアコンプレッサやブロア等に接続されたエアノズルを備え、エアノズルから噴出される気体の吹き出し力によって、軽量被処理物を第2搬送ベルトの下流方向に押し戻すことができる。その結果、軽量被処理物の選別をより確実なもにできる。更に、隔壁を設けたことにより、軽量被処理物を吹き上げて押し戻すときに、第2搬送ベルトの搬送面から外に出てしまうことを防ぎ、所定の回収位置まで確実に軽量被処理物を吹き上げることができる。また、一旦隔壁の内部空間に入った軽量被処理物は自然風によって吹き飛ばされることがないので、回収がより安定する。
【0034】請求項13記載の選別コンベヤは、前記傾斜分離コンベヤの搬送面から、前記固定ブラシによって案内されて排出される軽量被処理物を受け取る排出ダクトを備えることを特徴とする。
【0035】この選別コンベヤでは、排出ダクトを設けることによって、固定ブラシによって案内されて排出された軽量被処理物を第2搬送ベルト上から受け取り、所定の回収位置まで確実に搬送することができる。
【0036】請求項14記載の選別コンベヤは、前記傾斜分離コンベヤの搬送方向終端側のプーリが磁気プーリであることを特徴とする。
【0037】この選別コンベヤでは、軽量非処理物の内で、強磁性体のものは前記磁気プーリに引き付けられ、強磁性体でないものは前記磁気プーリに引き付けられずにそのまま落下する。これを利用して、軽量被処理物を強磁性体と、強磁性体でないものとに選別することができる。なお、磁気プーリは永久磁石及び電磁石のいずれからなってもよい。
【0038】更に、上記目的を達成するための本発明に係る請求項15記載の複合された選別コンベヤは、請求項5〜請求項14のいずれか一項記載の選別コンベヤの後段に、請求項1記載の選別コンベヤが連結されたことを特徴とする。
【0039】この複合された選別コンベヤでは、請求項5〜請求項14のいずれか一項記載の振動選別装置によって分離された一定の大きさ未満の被処理物が、請求項1記載の第1搬送ベルトに引き続き投入される。即ち、請求項1記載の選別コンベヤには、この一定の大きさ未満に選別処理された被処理物が供給されることになる。そして、この一定の大きさ未満に選別処理された被処理物は、請求項1記載の選別コンベヤに備えられた回転ブラシ、掻き上げブラシ、傾斜分離コンベヤ、第2振動ローラによって、異物の除去と、軽量被処理物と重量被処理物との分離が行われる。これにより、一定の大きさで、しかも、異物を含まない製品化により好適な重量被処理物が選別されることになる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る選別コンベヤの好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係る第1実施形態の選別コンベヤを示す全体構成図である。本実施形態の選別コンベヤ100は、例えば、建築廃材等の破砕処理により生成された図示しない被処理物Mを、木屑、樹脂材料片、紙片等の比較的軽量のもの(軽量被処理物)と、コンクリート片、煉瓦片、鉄筋片等の比較的比重の高いもの(重量被処理物)とに選別する装置である。
【0041】概略的には、選別コンベヤ100は、軽量被処理物及び重量被処理物の混合物である被処理物Mを搬送ベルトコンベヤ30の第1搬送ベルト31に載せて搬送すると共に、搬送中の被処理物Mに、第1振動従動ローラ33,34により第1搬送ベルト31を上下方向に振動させて所要の振動を付与することで、被処理物M中の軽量被処理物を、比重の違いによって第1搬送ベルト31上の上層に浮き上げさせる。そして、上層に浮き上がった軽量被処理物を含む被処理物を詳細は後述する選別装置40の回転ブラシ41の回転により掻き上げ、搬送ベルトコンベヤ30の第1搬送ベルト31側方に設けられたケーシングの案内部である後述の排出シュートに排出する。また、回転ブラシ41により掻き上げられない重量被処理物を搬送ベルトコンベヤ30の出口シュート37から排出する。このようにして軽量被処理物と重量被処理物とを選別する。
【0042】一方、第1搬送ベルト31側方に設けられた後述の排出シュートに排出された被処理物は、後述する傾斜ベルト76を備える傾斜分離コンベヤ70に排出され、更に正確に軽量被処理物と重量被処理物とを選別する。なお、選別コンベヤ100は、図1に示すように、磁選機36を搬送ベルトコンベヤ30の搬送路の途中に設置することにより、磁力吸着可能な金属等を選別することができる。
【0043】搬送ベルトコンベヤ30は、コンベヤの両端に設けたプーリ32a,32bと、プーリ32a,32bに巻架されたループ状の第1搬送ベルト31と、搬送路の途中に複数設けられた上流側第1振動従動ローラ33、下流側第1振動ローラ34、及びキャリアローラ35と、第1搬送ベルト31を駆動する図示しないベルト駆動モータとから構成され、第1搬送ベルト31上に載置された被処理物MをH方向に搬送する。なお、キャリアローラ35は図示した位置以外にも適宜設けられている。この搬送ベルトコンベヤ30の搬送面の傾斜角度は、被処理物Mの種類に応じて17〜20°の範囲内で設定されるのか好ましい。後述する本発明の実施例では18°に設定している。
【0044】上流側及び下流側の第1振動ローラ33,34はその外周面に複数の突起を有しており、第1搬送ベルト31に当接された状態で第1搬送ベルト31を駆動すると、第1搬送ベルト31の移動に伴い各第1振動ローラ33,34が回転し、かくローラの外周面と各突起との段差によって、第1搬送ベルト31に所要の振動が付与される。この振動により、第1搬送ベルト31上の被処理物Mが振動し、被処理物M中の軽量被処理物が比重の違いにより上層に浮き上がる。このときの振動の振幅は、比較的大きく(約8〜12mm)、ピッチが長いことによる第1搬送ベルト31の弾性反発力と相まって、第1搬送ベルト31に強振動を付与することができる。
【0045】次に、本実施形態の選別装置40及び傾斜分離コンベヤ70を説明する。選別装置40は、搬送ベルトコンベヤ30の下流側第1振動ローラ34より搬送方向H下流側で、第1搬送ベルト31の上方に設けられる。傾斜分離コンベヤ70は第1搬送ベルト31の搬送方向の側方に傾斜ベルト76を備えて設けられている。図2に図1の選別装置40及び傾斜分離コンベヤ70の正面図、図3に図2のG方向から見た側面図を示した。
【0046】図2、図3を参照すると、選別装置40は、搬送ベルトコンベヤ30のコンベヤフレーム38に立脚する装置枠42に支持された軸受部44a、44bに回転自在に支持された回転ブラシ41と、軸受部44b上に設置されて回転ブラシ41をVベルトとVプーリ等からなる伝達手段45及び減速器46を介して回転駆動するブラシ駆動モータ47とを備えている。更に、ブラシ毛48の先端と第1搬送ベルト31との間に被処理物Mを流す隙間を有し、且つ、横断面形状が回転ブラシ41の回転軸49を略中心位置とする半円状、即ち、第1搬送ベルト31の両側部から回転ブラシ41回転時の外周に沿った略円弧状に形成された下部ケーシング50と、下部ケーシング50の上方に設置され、下部ケーシング50から繋がる円弧状で、且つ、回転ブラシ41による掻き上げ物をケーシング外部に排出する排出口を備えた上部ケーシング52とを備えている。なお、第1搬送ベルト31を円弧状に湾曲されており、回転ブラシ41に干渉させる領域を増大させ、掻き上げ効率を向上させている。
【0047】更に、選別装置40の回転ブラシ41の下方には、必要に応じて、図3に示すように、第1搬送ベルト31の下面に当接して第1搬送ベルト31を振動させる上述の振動ローラ33と同様な形状のブラシ下方振動ローラ55を少なくとも1本(本実施形態においては2本)備えている。
【0048】回転ブラシ41は、回転軸49に挿通された筒状芯6の外周面にブラシ毛48を例えばスパイラル状に植設してあり、ブラシ駆動モータ47によって回転駆動される。ブラシ毛48の植設形態はスパイラル状以外でも可能であり、例えば、円盤状に植設してそれを重ねてドラム形状に構成することもできる。回転ブラシ41は、ブラシ毛48の回転力と下部ケーシング50及び上部ケーシング52の案内とにより、第1搬送ベルト31上で振動により上層に浮き上がった軽量被処理物を掻き上げて、上部ケーシグ52の排出口から排出する。また、回転ブラシ41の回転軸49は、搬送方向Hに対して平行であり、更に、所定角度を持ったねじれ位置の関係で設けることができる。これにより、第1搬送ベルト31の幅方向の略全面に亘って回転ブラシ41が摺接されるようになる。また、本実施形態においては、回転ブラシ41は図3の時計回り方向に回転駆動される。
【0049】回転ブラシ41のブラシ毛48は、第1搬送ベルト31上の軽量被処理物を回転ブラシ41の周方向に掻き上げるのに必要な反発力や強度を得られるように、使用材料が選定されており、例えば、硬質のナイロン繊維束(その他に、塩化ビニル、ポリスチレン)を好適に用いることができる。そして、ブラシ毛48をスパイラル状に植設するスパイラル回転方向は、第1搬送ベルト31の進行方向に逆行する方向にすることで、軽量被処理物が回転ブラシ41の回転により搬送方向下流側に移動することを防止できる。具体的には、本実施形態のブラシ毛48の線径は、0.7mm、線長は230mmとし、また、スパイラルピッチは25mmに設定してある。更に、回転ブラシ41の回転軸49に沿う全体長は900〜1500mmにすることが実際的な選別効率の上で好ましい。
【0050】なお、回転ブラシ41の各ブラシ毛48の植設は、回転軸49の周方向及び長手方向の双方向に均等に行ってもよく、回転軸49の周方向又は軸方向の少なくとも一方で、部分的に植設密度の異なる部分を設けてもよい。更に、植設するブラシ毛48の長さを、周方向の一部で変えたり、或いは、選別装置40の入口側よりも出口側のものを長尺とする等、適宜ばらつきを与えてもよい。そして更に、回転ブラシ41のブラシ毛48の掻き出しによる排除力が、被処理物Mの搬送方向下流側に行くほど強くなるように、ブラシ毛48の弾性力やブラシ毛48の先端と第1搬送ベルト31との間の隙間等を調節するようにしてもよい。これにより、軽量被処理物に対する掻き出し効力を高めることができる。なお、回転ブラシ41は、回転軸49から容易に脱着可能な構成としており、取付交換作業を容易なものとしている。
【0051】ブラシ駆動モータ47は、回転ブラシ41の回転に要するトルクを備え、被処理物Mの種類や第1搬送ベルト31への載置量等に応じて適宜回転数が調整される。本実施形態では、0.4kWのモータを約80〜120rpmで駆動している。
【0052】下部ケーシング50は、回転ブラシ41の下方で第1搬送ベルト31を内側周面に沿わせて設けられ、回転ブラシ41のブラシ毛48先端と第1搬送ベルト31との間を所定の間隔に設定している。上部ケーシング52は、下部ケーシング50の内周面に連続する内周面を備え、下部ケーシング50側で回転ブラシ41により掻き上げられた軽量被処理物を上部ケーシング52の内周面に沿って更に掻き上げ、上部ケーシング52に形成された排出口から排出させる。本実施形態では、図3に示すように組み合わせると、略円筒状となる上部及び下部ケーシング50,52の、図で右上1/4角の部分を排出口として開口させており、また、上部及び下部ケーシングの半径を約300mmに設定している。そして、下部ケーシング50は、被処理物Mの重みによって第1搬送ベルト31が沈んだ場合に、第1搬送ベルト31の下面を摺接させることにより第1搬送ベルト31を支持する。
【0053】次に、選別装置40に接続される傾斜分離コンベヤ70について説明する。図2、図3に示すように、上部ケーシング52の排出口54には被処理物の案内部であるガイド部(排出シュート)80が接続されている。この排出シュート80の下部開口82直下には、コンベヤフレーム38へ支持部材78により支持されたフレーム71を有する傾斜分離コンベヤ70が配置されている。この傾斜分離コンベヤ70はベルト駆動プーリ75と回転ローラ74との間に張架された第2搬送ベルト76を備えている。第2搬送ベルト76は、排出シュート80の下部開口82より供給された被処理物Mを上昇方向に搬送するように駆動されている。被処理物が第2搬送ベルト76側部から落ちないように、第2搬送ベルト76両側部全長に亘ってガイド板79が配置されている。
【0054】さらに、開口82の直下の位置より第2搬送ベルト76上流側には、前述の第1搬送ベルト31に対する上流側及び下流側第1従動ローラ33,34と同様の構成の第2振動従動ローラ72が配置され、開口82の直下の位置より第2搬送ベルト76下流側には、形態としては第1振動従動ローラ33,34と同様であり、より速い回転で駆動される振動駆動プーリ73が配置されている。そして、第2搬送ベルト76の最上流位置、図2では、支持ステム78とフレーム71との接続位置付近において、その先端を第2搬送ベルト76に接触されている固定ブラシ77が配置される。なお、この実施形態で採用している振動駆動プーリ73に代わりに、第2振動ローラ72と同様な従動ローラを使用することもできる。
【0055】第2搬送ベルト76はベルト駆動プーリ75により搬送駆動し、第2振動従動ローラ72及び振動駆動プーリ73により振動が発生する。このとき、下部開口82から排出される被処理物Mは、第2搬送ベルト76に落下すると、重量被処理物及び軽量被処理物のいずれも転がりやすい形状であれば、ベルトの移動方向に逆らって転がり落ちるが、第2搬送ベルト76の傾斜角を適度に設定することで、軽量被処理物はその軽さから途中で転がりを停止する。このように、転がり落ちる物と、転がらない物とで選別を行う。ここで、転がりにくい形状の物(例えば、紙片、木くず、扁平なコンクリート片など)は第2搬送ベルト76により上昇搬送されるが、この時、第2振動ローラ72及び振動駆動プーリ73による振動により飛び跳ねる程度に振動を受けるため、転がりにくい形状の物でもある程度重量のあるものは転がり始め、その中でも軽量な物は直ぐに転がりが止まるが、コンクリート片のように重さがあると、そのまま転がり落ちて選別される。
【0056】なお、下部開口82から排出される被処理物Mの第2搬送ベルト76上への落下位置としては、第2搬送ベルト76の長手方向中央部分が好ましい。この位置が上流過ぎると、転がりやすい形状の軽量被処理物が重量被処理物と共に転がりでてしまう状況が発生する。また、落下位置が下流過ぎると、転がりにくい形状の重量被処理物が軽量被処理物側に選別されてしまう危険性がある。また、第2搬送ベルト76の角度としては18°〜25°とする構成となる。これは、40mm程度以下の大きさの被処理物では、傾斜角度が18°より浅いと重量物が転がり落ちづらくなり、傾斜角度が25°以上では軽量物が第2搬送ベルトの下流まで搬送されなくなる可能性がある。
【0057】このとき、第2搬送ベルト76の駆動速度としては、15〜20m/minが好ましい。15m/minより遅くなると、多くの軽量物が上昇方向の搬送に乗り切れず、いつまでもベルト上に滞留する状態が発生する。20m/minより速くなると、重量物を軽量物側に選別することとなってしまう。そして、15〜20m/minであれば、砂だけをベルト上に滞留させ、一定量となったところで取り除くといったこともできるが、20m/minより速くなるとこのような効果もなくなる。
【0058】ここで、上述のように、固定ブラシ77が第2搬送ベルト76の最上流位置に配置されている。この固定ブラシ77は縄暖簾形態で備えられ、コンクリート片などの重量物が暖簾形態の間を通り抜ける程度にその強さ(腰の)を設定している。従って、重量被処理物は通り抜けさせるが、軽量被処理物の中で、最後まで転がり落ちる物はこの位置で一旦停止させることができる。軽量被処理物は一度止まれば、第2搬送ベルト76の搬送に乗ることとなり、転がりと搬送とを何度か繰り返した後、軽量被処理物側へ選別されることとなる。このような作用により、分離回収率を高めることができる。
【0059】なお、固定ブラシ77の寸法と材料としては、具体的には、ナイロン繊維束の場合に0.7mm前後の太さが好ましいが、重量物を通り抜けさせる形態とできればこれに制限されることはなく、また、材料もナイロン繊維束の他に、塩化ビニル、ポリスチレン等も好適に用いることができる。
【0060】ここで、回転ブラシ41により掻き上げられない重量被処理物は搬送ベルトコンベヤ30の出口シュート37から排出され、軽量被処理物と重量被処理物とを選別している。回転ブラシ41により掻き上げられる物の中に重量被処理物が混じっても、傾斜分離コンベヤ70により選別が可能であるが、回転ブラシ41により掻き上げられなかった物の中に軽量被処理物が混じると、そのまま排出されるので、回転ブラシ41により掻き上げられる物の中に重量被処理物が混じる方向に構成すべきである。
【0061】そこで、図2、図3に示すように、下部ケーシング50の内周面の第1搬送ベルト31側方には、掻き上げブラシ60が設けられることができる。掻き上げブラシ60は、下部ケーシング50の外側から内側へ貫通して設けられる駆動軸の先端にブラシ毛が植設された小型回転ブラシが取り付けられる。掻き上げブラシ60は、回転ブラシ41の掻き先方向側の下部ケーシング50の内側で、回転ブラシ41の搬送方向下流端に配置される。つまり、掻き揚げブラシ60は、図2に示すように回転ブラシ41の上向き回転部分で、第1搬送ベルト31端部の積載面にブラシ毛が摺接されるように配置される。
【0062】図4は本発明に使用される掻き上げブラシを説明する概略斜視図である。この掻き上げブラシ60は、回転ブラシ41搬送下流側の搬送路横断面において、回転ブラシ41のブラシ毛先端と、第1搬送ベルト31上の被処理物Mとの間隔が大きくなり、双方の干渉が不十分となる可能性のある第1搬送ベルト31の積載面脇部の領域pにおいて、この領域pで搬送される軽量被処理物を搬送方向逆方向に強制的に掻き上げる。即ち、掻き上げブラシ60は、掻き上げブラシ60の駆動軸を回転駆動することで、領域pの軽量被処理物を掻き上げて回転ブラシ41の回転軌跡内に再度投入する働きを有する。このように、回転ブラシ41に干渉させる機会を再度持たせることで、被処理物をより確実に選別することができる。
【0063】この実施形態による掻き上げブラシ60は、ブラシ毛が駆動軸に対して略垂直に植設されている。ブラシ毛は、被処理物を掻き上げブラシ60の周方向に掻き上げるのに必要な反発力や強度が得られるように使用材料が選定されており、例えば、硬質のナイロン繊維束(その他に、塩化ビニル、ポリスチレン)等を好適に用いることができる。本実施形態のブラシ毛63は、下部ケーシング50の内周曲面に沿った形状に変形しながら回転し、被処理物を下部ケーシング50の内周曲面に沿って効率よく掻き上げることができる。
【0064】掻き上げブラシ60の回転方向は、図2における時計回り方向とすることで、第1搬送ベルト31の移動方向上流側へ軽量被処理物を掻き上げて、回転ブラシ41の回転軌跡内へ投入している。また、本実施形態の掻き上げブラシ60のブラシ毛の線径は1.2mmとし、ブラシの外径は250mmに設定してある。そして、駆動軸の回転数は77〜100rpm程度にすることが実際的な選別効率の上で好ましい。なお、本実施形態のブラシ毛は、直線状のブラシ毛である場合を例に説明するが、これ以外にも、ウエーブ状に形成されるものであってもよい。この場合には、ブラシ毛の実質的な弾性がより向上し、被処理物の掻き上げ率を高めることができる。更に、掻き上げブラシ60は複数設けてもよく、また、外径が異なるブラシを複数段に重ねた構成としても良く、被処理物の掻き上げ率を高めることができる。
【0065】次に、本実施形態の選別コンベヤ100による選別の作用を説明する。この選別コンベヤ100では、まず、被処理物Mを図1に示す選別コンベヤ100の傾斜下方側の被処理物供給部90に供給し、搬送ベルトコンベヤ30の第1搬送ベルト31に載置して上昇の搬送方向Hに沿って搬送する。被処理物Mが上流側振動ローラ33の位置に搬送されると、第1搬送ベルト31上の被処理物Mは、上流側振動ローラ33の回転により強振動が付与されて、比重の小さい軽量被処理物が浮き上がり、比重の大きい重量被処理物が沈下する。次に、場合により磁選機36を必要に応じて作動させ、被処理物M中の鉄屑等を選別処理する。
【0066】被処理物Mが下流側振動ローラ34の位置に搬送されると、第1搬送ベルト31上の被処理物Mは、下流側振動ローラ34の回転により微振動が付与されて、被処理物Mの載置表面を滑らかにすると共に、被処理物Mに突き刺さっている棒体等が均される。このように、被処理物Mは、上流側振動ローラ33及び下流側振動ローラ34の振動によって、除去しようとする軽量被処理物が選別装置40により選別しやすい状態で第1搬送ベルト31上に載置される。
【0067】そして、選別装置40の位置に搬送された被処理物Mは、ブラシ下方振動ローラ55により振動が付与されて、主に軽量被処理物が第1搬送ベルト31上で跳躍し、ブラシ毛48への引っ掛かり性を向上させる。そして、上述のように、回転ブラシ41の回転によって軽量被処理物が選択的に掻き上げられ、排出シュート80に送出される。このように、選別装置40による選別処理が行われる。このとき、掻き上げブラシ60を備えていることで、前述の第1搬送ベルト積載面脇部の領域pに対しても軽量被処理物を跳ね上げることができる。
【0068】そして、回転ブラシ41及び掻き上げブラシ60により掻き上げられる軽量被処理物と重量被処理物に対して、傾斜分離コンベヤ70の傾斜と振動により重量被処理物を転げ落とし、その傾斜と振動の中で傾斜ベルト76により上昇方向に搬送されるものが軽量被処理物として選別される。
【0069】このように、本実施形態の選別コンベヤ100では、被処理物M中の軽量被処理物を高い分離回収率で除去することができ、分離回収率を大幅に向上でき、良質な選別品を安定して得ることができる。
【0070】なお、上記選別装置40の上部ケーシング52、又は下部ケーシング50或いはそれら両方の内周面に、硬質スポンジ等を敷設して回転ブラシ41のブラシ毛との摺接強さを助長した構成としてもよい。この構成によれば、軽量被処理物をより強力に掻き上げることができ、分離回収率を更に向上できる。また、上記選別装置40では、選別手段として回転ブラシ41を用いると共に、回転ブラシ41を搬送ベルトコンベヤ30による被処理物Mの搬送経路中に組み込んだ構成としているが、これに限定されることはなく、選別装置40を搬送ベルトコンベヤ30とは完全に分離独立させた構成であってもよい。
【0071】また、傾斜分離コンベヤ70においても、回転ブラシ41から掻き上げられる被処理物に対して選別する傾斜と振動を備えた傾斜ベルト76を選別装置40とは完全に分離独立させた構成であってもよい。すなわち、搬送ベルトコンベヤ30から分離独立させた構成であってもよい。この場合、被処理物としては40mm程度以下の大きさに制限され、第2搬送ベルトの角度としては18°〜25°とする構成となる。これは、このような40mm程度以下の大きさでは、傾斜角度が18°より浅いと重量物が転がり落ちづらくなり、傾斜角度が25°以上では軽量物が第2搬送ベルトの下流まで搬送されなくなる可能性がある。
【0072】ここで、傾斜分離コンベヤ70の種々の実施形態を説明する。これらの実施形態は図5〜図12に示される。図5に示される傾斜分離コンベヤ70は、固定ブラシ77のブラシ面が第2搬送ベルト76の幅方向に対して傾斜して配置されている。そして、この固定ブラシ77の最上流側(図中下側)における第2搬送ベルト76側方には、固定ブラシ77によって案内されて搬送面から排出される軽量被処理物を受け取る排出ダクト83が配置されている。この場合、軽量被処理物の中で、固定ブラシ77まで転がり落ちた被処理物は、この固定ブラシ77の抵抗によって斜め方向へと移動し、その結果、排出ダクト83へ案内されて第2搬送ベルト76から排出される。このように、固定ブラシ77を傾斜して配置したことで、固定ブラシ77を第2搬送ベルト76の幅方向に対して水平に配置した場合と比較して、軽量被処理物が固定ブラシ77の同じ場所に留まった状態で維持されることが防止される。以て、前述のような第2搬送ベルト76による選別処理の際、軽量被処理物が比較的大量に導入された場合であっても、いち早く搬送面から排除することができ、選別効果の低下を未然に防止できる。
【0073】また、図6に示されるように、複数(この場合2つ)の固定ブラシ77を搬送方向に対して多段に設けてもよい。図6には、傾斜方向の異なる直線状の固定ブラシ77を示した。この場合、1段目の固定ブラシ77aに引っ掛かっていた軽量被処理物が、転がり落ちてきた重量非処理物とともに上流側へと押し流されても、上流側に設けた2段目の固定ブラシ77bに再び受け止められるので、より安定した選別を行うことができる。また、固定ブラシを異なる傾斜方向に配設することで、軽量被処理物の移動を第2搬送ベルトの左右に分散させることができ、軽量被処理物を1箇所で集中して受けることを防止できる。
【0074】また、図7に示されるように、複数(この場合2つ)の固定ブラシ77を、そのブラシ面が第2搬送ベルトの幅方向に対して傾斜するとともに、互いのブラシ面が略平行になるように設けてもよい。この場合、図6に示された場合と同様に、1段目の固定ブラシ77cに引っ掛かっていた軽量被処理物が、転がり落ちてきた重量非処理物とともに上流側へと押し流されても、より上流側に配設された2段目の固定ブラシ77bに再び受け止められるので、安定した選別を行うことができる。この実施形態の場合は、1段目の固定ブラシ77cの排出ダクト83側に隙間を設け、2段目の固定ブラシ77bよりも短く形成している。したがって、1段目の固定ブラシ77cによって、排出ダクト83側に移動させられた軽量被処理物は、ブラシの隙間を通って2段目の固定ブラシ77bの排出ダクト83側近傍へ移動した後、2段目の固定ブラシ77bの案内によって排出ダクト83へ排出される。この排出ダクト83によって、第2搬送ベルトから所定の回収位置まで、確実に軽量被処理物を送ることができる。また、それぞれの固定ブラシ77の長さを同じくして、それぞれの固定ブラシに対して個別に排出ダクト83を設けてもよい。
【0075】図8及び図9に示される傾斜分離コンベヤ70は、図5に示されるものと同様に、固定ブラシ77のブラシ面が第2搬送ベルト76の幅方向に対して傾斜して配置されている。なお、図9は図8におけるA−A断面矢視図である。そして、この実施形態においては、第2搬送ベルト76の搬送面に気体を吹き付ける吹き付け手段として、エアノズル84を固定ブラシ77の搬送方向上流側(図8中下側)に設けている。このエアノズル84から固定ブラシ77を通して吹き付けられる気体の力によって、固定ブラシに引っ掛かった軽量被処理物を第2搬送ベルト76の下流方向へ押し戻す。エアの吹き出し方向には、この方向に延設された通路86が仕切り85によって形成されており、この通路86によって軽量被処理物を搬送方向下流側へ搬送する。この通路86を設けたことにより、一旦固定ブラシ77により受け止めた軽量被処理物を吹き上げて押し戻すときに、第2搬送ベルト76から外に出てしまうことを防ぎ、所定の回収位置まで確実に軽量被処理物を搬送させることができる。また、一旦通路86に入った軽量被処理物は、自然風によって吹き飛ばされることがないので、回収がより安定する。なお、エアノズル84はエアコンプレッサ又はブロアに接続することで、必要量のエアが連続供給される。なお、傾斜分離コンベヤ70には、第2搬送ベルト76両脇の下面に一端側を当接させると共に、他端側を傾斜分離コンベヤ70の側面に湾曲させて固定することで、第2搬送ベルト76の両脇部を持ち上げて第2搬送ベルト76上の被処理物の落下を防止するスカートゴム79が備えられている。このスカートゴムは傾斜分離コンベヤ70の全長に亘って設けられている。
【0076】図10及び図11に示される傾斜分離コンベヤ70は、第2搬送ベルト76の搬送面に気体を吹き付ける吹き付け手段としてのエアノズル84を、第2搬送ベルト76の上方且つ固定ブラシ77よりも搬送方向下流側に設けている。なお、図11は図10におけるB−B断面矢視図である。そして、この実施形態においては、エアノズル84から第2搬送ベルト76の搬送面の幅全体にわたって吹き付けられる気体の力によって、軽量被処理物を第2搬送ベルト76の下流方向に押し戻す。また、第2搬送ベルト76の少なくともエアノズル84よる吹き付け位置より搬送方向下流側で、第2搬送ベルト76の搬送面上方には、第2搬送ベルト76の搬送面を覆う隔壁88が設けられている。この隔壁88を設けたことにより、軽量被処理物を吹き上げて押し戻すときに、第2搬送ベルト76の搬送面から外に出てしまうことを防ぎ、所定の回収位置まで確実に軽量被処理物を吹き上げて搬送することができる。また、一旦隔壁88に覆われる内部空間に入った軽量被処理物は自然風によって吹き飛ばされることがないので、回収がより安定する。
【0077】図12に示される傾斜分離コンベヤ70は、第2搬送ベルト76の両脇部に搬送面から立設される桟76aを第2搬送ベルト76の全長に亘って設けている。また、桟付きの第2搬送ベルト76両脇には、桟76aの内側に対峙する壁部材90を有する隔壁88が取り付られている。この桟付きの第2搬送ベルト76によって、搬送面上で異物や骨材等の被処理物が桟76aにより仕切られて、搬送面から被処理物が落下することを防止できる。さらに、隔壁88の壁部材90によって被処理物の搬送面からの落下がより確実に防止される。このため、第2搬送ベルトの搬送面から細骨材や砂が落下して第2振動従動ローラ72や振動駆動プーリ73を支持する軸受部に噛み込む等の、振動源をを停止させる要因がなくなり、異物の分離性が低下することが未然に防止できる。また、第2搬送ベルト76両脇の耳部を持ちげることがなくなり、第2搬送ベルト76搬送面の幅全体に亘って前記振動源からの振動が確実に伝達され、第2搬送ベルト76の搬送面全体を有効に利用できる。
【0078】次に、本発明に係る選別コンベヤの第2施形態を説明する。図13は本発明に係る第2実施形態の選別コンベヤを示す全体構成図、図14は図13の平面図、図15は図13に示した選別コンベヤのホッパー近傍の拡大図、図16は図13に示した篩近傍の拡大図、図17は図16に示した篩の平面図、図18は図13に示した選別コンベヤの変形例を示す篩近傍の拡大図である。
【0079】本実施形態の選別コンベヤ131は、被処理物の投入される受入ホッパー133と、この受入ホッパー133に接続され受入ホッパー133に投入された被処理物が破砕されるクラッシャー135と、クラッシャー135から排出された破砕後の被処理物を、一定の大きさ以上の被処理物と、一定の大きさ未満の被処理物とに分離する篩137と、クラッシャー135に接続され篩137にクラッシャー135からの被処理物を搬送するクラッシャー後段コンベヤ143と、篩137と受入ホッパー133との間に設けられ篩137によって選別された一定の大きさ以上の被処理物が再びホッパーへ搬送されるリターンコンベヤ139と、リターンコンベヤ139の終端部直下に設けられ、上昇の搬送方向に配置される第2搬送ベルト141とに大別して構成される。
【0080】受入ホッパー133は、選別コンベヤ131の最上部に配置され、上部の開口から被処理物の投入が可能となっている。第2搬送ベルト141は、リターンコンベヤ139からの被処理物が搬送方向略中央部分に投入されるようになっている。第2搬送ベルト141は、所定の重量以上の被処理物を搬送方向上流側へ転げ落として、クラッシャー135へ投入可能としている。一方、所定の重量未満の被処理物は、搬送方向下流の終端から排出するようになっている。
【0081】クラッシャー135は、受け入れホッパー133から投入された被処理物、及び第2搬送ベルト141から搬送方向上流側へ転げ落ちた所定の重量以上の被処理物を、一定の大きさより小さく破砕する機能を有している。クラッシャー135によって一定の大きさ未満に破砕され、クラッシャー135の排出口から排出された被処理物は、クラッシャー後段コンベヤ143によって、篩137へと搬送されるようになっている。
【0082】篩137は、均等な開口を有した網145を備える。この篩137の網145上面に、クラッシャー後段コンベヤ143からの被処理物が投下される。投下された被処理物は、網145上で移送され、一定の大きさ未満の被処理物が網145を通過して下方へ落下される。網145から落下した一定の大きさ未満の被処理物は、製品コンベヤ149へ送られる。
【0083】一方、網145から落下せず、網145を通過して転げ落ちた一定の大きさ以上の被処理物は、リターンコンベヤ139へ投下される。リターンコンベヤ139は、この一定の大きさ以上の被処理物を再びクラッシャー135側まで搬送して、第2搬送ベルト141へ再投入するようになっている。
【0084】次に、このように構成された選別コンベヤ131の作用を説明する。この選別コンベヤ131では、受入ホッパー133に投入された被処理物がクラッシャー135へ投入される。
【0085】クラッシャー135に投入された被処理物は、所定の大きさに破砕される。クラッシャー135により破砕された被処理物は、クラッシャー後段コンベヤ143により搬送されて篩137に投入され、一定の大きさ以上の被処理物と、一定の大きさ未満の被処理物とに分離される。篩137によって分離された一定の大きさ以上の被処理物は、リターンコンベヤ139に投入されて搬送され、第2搬送ベルト141に投入される。第2搬送ベルト141では、搬送方向が上昇となるように配置されることから、所定重量以上の被処理物が搬送方向に逆行して転落される。即ち、軽量被処理物の分離された所定重量以上の被処理物のみがクラッシャー135に供給される。これにより、クラッシャー135に再投入される被処理物を、木材、ビニール、布等の軽量被処理物である非製品原料を取り除いたものにできる。そして、クラッシャー135に投入された被処理物は、再度クラッシャー135により破砕される。ここで、クラッシャー135に再投入される前段で軽量被処理物を除去することにより、例えばスポンジ等のクッション性を有する軽量被処理物がクラッシャー135内に投入されて破砕処理を阻害することが防止でき、さらに、篩137の網145に目詰まりを生じさせることを未然に防止できる。
【0086】そして、受入ホッパー133に投入された被処理物は、一定の大きさ未満となるまで、これら装置間を循環することとなる。一方、一定の大きさ未満となった被処理物は、篩137から製品コンベヤ149を介して骨材製品151として排出される。
【0087】なお、上述の第2実施形態による選別コンベヤ131は、第2搬送ベルト141がリターンコンベヤ139の終端部直下に配置された場合を例に説明したが、第2搬送ベルト141は、図18に示すように、篩137とリターンコンベヤ139との間に介装され、篩137から投入されて搬送方向に逆行して転げ落とされた被処理物が、リターンコンベヤ139に投入される構成としてもよい。
【0088】第2搬送ベルト141をこのように配置させれば、第2搬送ベルト141には、篩137によって分離された一定の大きさ以上の被処理物が投入される。一方、篩137によって分離された一定の大きさ未満の被処理物は製品として搬送される。第2搬送ベルト141に投入された一定の大きさ以上の被処理物は、所定の重量のもののみが搬送方向上流側へ転げ落とされ、再びリターンコンベヤ139へ戻される。また、一定の大きさ以上で且つ所定の重量未満の被処理物(ビニール、木片、布等)は、第2搬送ベルト141の搬送方向へ搬送されて、異物として処理される。以て、所定の大きさに破砕されていない被処理物が、再度破砕処理が可能になる一方、製品以外の大型の異物が、第2搬送ベルト141によって製品製造ラインから分離されることになる。このように、単に篩137の後段に第2搬送ベルト141を設けることにより、選別コンベヤ131自体に大幅な設計変更を施すことなく、簡単な構成で異物の除去効率を向上できる。なお、本実施形態の第2搬送ベルト141に対しても、搬送方向端部のプーリに電磁プーリを用いた構成としてもよい。
【0089】また、選別コンベヤ131は、上述の第1実施形態で説明した選別コンベヤ100の前段に設けられ、選別コンベヤ100と組み合わされることにより二重の選別機能を有した複合選別コンベヤ161として構成してもよい。即ち、この場合には、図13に示した製品コンベヤ149に、選別コンベヤ100が用いられることになる。
【0090】このような複合選別コンベヤ161とすれば、選別コンベヤ131の篩137によって分離された一定の大きさ未満の被処理物が、第1搬送ベルト31に投入され、上記選別コンベヤ100による選別処理が行われることになる。
【0091】即ち、篩137によって分離された一定の大きさ未満の被処理物が、第1搬送ベルト31に引き続き投入される。そして、この一定の大きさ未満に選別処理された被処理物は、選別コンベヤ100に備えられた上記回転ブラシ41、掻き上げブラシ60、第2搬送ベルト76、第2振動ローラ72等によって、異物の除去と、軽量被処理物と重量被処理物との分離が行われる。これにより、一定の大きさで、しかも、異物を含まないより製品化に適した被処理物の選別が可能になる。
【0092】また、第1実施形態おいては第2搬送ベルト76の終端側プーリ(ベルト駆動プーリ)75が、第2実施形態においては第2搬送ベルト111の終端側ローラ115が、磁気プーリとなってもよい。図19は、終端側プーリが磁気プーリとなる第2搬送ベルト76又は第2搬送ベルト111の作用説明図である。
【0093】この場合、第2搬送ベルト76又は第2搬送ベルト111は、搬送方向終端側のプーリに、磁気プーリ75又は磁気プーリ115が用いられている。この磁気プーリ75又は磁気プーリ115は、第2搬送ベルト76又は第2搬送ベルト111の終端から排出される直前の被処理物に対し、磁力が作用させられるようになっている。
【0094】そして、第2搬送ベルト76又は第2搬送ベルト111に投下された被処理物は、第2搬送ベルト76又は第2搬送ベルト111の搬送方向終端のプーリが磁気プーリ75又は磁気プーリ115であることから、第2搬送ベルト76又は第2搬送ベルト111の上昇する搬送方向へ搬送された上記番線等の鉄材、その他の軽量被処理物がさらに分離されることになる。
【0095】即ち、これらの異物は、第2搬送ベルト76又は第2搬送ベルト111の搬送方向終端に到達すると、この終端から落下することとなるが、その際、磁気吸着力を受ける強磁性体の異物121は、磁気プーリ74又は磁気プーリ115に吸着されて第2搬送ベルト111の外周下面に沿って、所定の距離搬送された後、落下される。一方、強磁性体以外の異物123は、慣性力によりこの第2搬送ベルト76又は第2搬送ベルト111の終端から所定距離離れた位置に放物線を描いて落下される。さらに、アルミ125は、第2搬送ベルト76又は第2搬送ベルト111の終端から、磁気反発力によって、強磁性体以外の異物123よりさらに大きな放物線を描いて遠くに飛ばされることになる。これにより、第2搬送ベルト76又は第2搬送ベルト111では、骨材127、鉄材(強磁性体)121、アルミ125、その他の異物123との四種の分離が可能とにる。
【0096】以下には、本発明の選別コンベヤの図2の構成を使用した実施例を示す。
(実施例)本実施例では、実験的に40mm以下に破砕されている骨材と異物(木くず、ビニール袋、針金、紙片、プラスチック片など)を混合する形で使用し、供給量としては、骨材の供給量を48000kg/h異物の供給量を60kg/h搬送ベルトコンベヤ30の作動条件:サイズ 500(幅)×10,000(長さ)mm第1搬送ベルト速度 60.6m/min搬送角度 18°振動ローラ回転速度 214rpm選別装置40の作動条件:回転ブラシ回転数 80〜85rpm回転ブラシねじれ位置量 30mm掻き上げブラシの回転数 100rpm傾斜分離コンベヤ70の作動条件:サイズ 400(幅)×2,500(長さ)mm第2搬送ベルト速度 18m/min搬送角度 21°振動駆動プーリ回転数 160rpm振動従動ローラ回転数 93rpm【0097】図20は図2の構成を使用した実施例における被処理物の流れと選別量を示す模式図である。この図で被処理物の流れAは搬送ベルトコンベヤ30に対して選別装置40により軽量被処理物を分離した残りであり、製品としての骨材M1への選別状態を示している。流れBは選別装置40により分離された被処理物を示している。そして、流れCは傾斜分離コンベヤ70で最終的に分離された被処理物(異物M2)を示している。流れDは傾斜分離コンベヤ70で最終的に分離された製品としての骨材M1への選別状態を示している。
【0098】そして、骨材と異物の供給割合を保った状態で、異物の供給量が10Kg/10minとなった時点で骨材と異物の供給を停止し、全ての処理が終了した時点で、骨材と異物の割合を判定した。その結果、流れA内では(骨材):(異物)=7960:2.3kg/10min流れB内では(骨材):(異物)= 40:7.7kg/10min流れC内では(骨材):(異物)= 4:7.5Kg/10min流れD内では(骨材):(異物)= 36:0.2Kg/10minとなり、特に、流れBに対する流れCとして非常に良く異物が選別されていることが分かる。そして、全体としては、混入した異物の約77%を排除でき、排除した全体に含まれる製品としての骨材を、重量で約0.05%、体積で約0.05%に抑えることができた。このように本発明による選別コンベヤでは、分離回収率を大きく向上することが確認できた。
【0099】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係る選別コンベヤは、回転ブラシによる選別と、傾斜分離コンベヤとにより、回転ブラシの掻き上げによってある程度選別された被処理物が傾斜分離コンベヤの第2搬送ベルト上に供給され、上昇の搬送方向で、且つ第2振動ローラにより、重量被処理物はそのまま転がり落ち、軽量被処理物は第2搬送ベルトの移動に引きずられて上昇方向へ徐々に搬送されて、重量被処理物は第2搬送ベルトの上流へ、軽量被処理物は第2搬送ベルトの下流へと、それぞれ選別され、分離回収率が高まる。また、回転ブラシの終端付近に配置され、回転ブラシの回転軌跡内に被処理物を掻き入れる回転掻き上げブラシによって、回転ブラシに摺接し難い第1搬送ベルトの積載面脇部の被処理物が掻き上げられ、回転ブラシの回転軌跡内に投入され、分離回収率が高まる。更に、第2搬送ベルトの最上流に固定ブラシを備えることにより、傾斜により第2搬送ベルト移動の上流へ転がり落ちる被処理物が、固定ブラシの腰の強さが対抗しきれないほどの重い重量被処理物はそのまま第2搬送ベルトの上流側から転がり落ち、また、固定ブラシで押し止められる軽量被処理物は下流に搬送され、第2搬送ベルトの下流側から搬出され、選別される。重量被処理物と軽量被処理物との選別をより確実に実施することができる。また、第2搬送ベルトで、被処理物供給位置の上流に配置される従動ローラと、被処理物供給位置の下流配置される振動プーリとにより、粒度の小さな被処理物や扁平な被処理物に対しても十分な振動を与え、振動周波数を適度に調整することで粒度の小さな被処理物はその位置に滞留させることで選別でき、扁平な被処理物については、これが重量物であると確実に転がらせることができ、軽量側に選別されることを防ぐことができる。更に、クラッシャーによって非処理物を破砕し、篩によって破砕後の被処理物を選別し、所望の大きさ以上の非処理物をリターンコンベヤによってクラッシャーに再度投入するという作業を繰り返し、更にその作業内に第2搬送ベルトを介在させることによって、非処理物の回収率を向上させることができる。
【出願人】 【識別番号】000227250
【氏名又は名称】日鉄鉱業株式会社
【出願日】 平成12年3月31日(2000.3.31)
【代理人】 【識別番号】100105647
【弁理士】
【氏名又は名称】小栗 昌平 (外5名)
【公開番号】 特開2001−58160(P2001−58160A)
【公開日】 平成13年3月6日(2001.3.6)
【出願番号】 特願2000−98390(P2000−98390)