| 【発明の名称】 |
塗布膜形成方法および塗布処理装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】橋本 博士
【氏名】川口 義広
【氏名】下村 雄二
【氏名】佐田 徹也
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| 【要約】 |
【課題】塗布膜の膜厚を均一に形成することができ、ダイナミック塗布方式を採用する場合であっても、塗布開始時から終了時まで塗布液の飛散を確実に防止することができる塗布膜形成方法および塗布処理装置を提供すること。
【解決手段】開口46を有する環状の蓋体45を回転カップ42に装着し、その後、レジスト液吐出ノズル51から、この環状の蓋体45の開口46を通して、レジスト液を基板Gに吐出し、それとほぼ同時に基板Gを回転して基板Gに塗布膜を形成し、次いで、蓋体45の開口46に小蓋53を装着するとともに、基板Gを回転してレジスト膜の膜厚を整える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 処理容器内に収容された基板の表面上に塗布液を供給して塗布膜を形成する塗布膜形成方法であって、開口を有する環状の蓋体を、前記処理容器に装着する工程と、塗布液吐出ノズルから、この環状の蓋体の開口を通して、塗布液を基板に吐出するとともに、基板を回転して、基板に塗布膜を形成する工程と、前記環状の蓋体の開口に、小蓋を装着するとともに、基板を回転して、塗布膜の膜厚を整える工程とを具備することを特徴とする塗布膜形成方法。 【請求項2】 処理容器を基板とともに回転させることを特徴とする請求項1に記載の塗布膜形成方法。 【請求項3】 膜厚を整える工程の際、前記蓋体および前記小蓋が前記処理容器とともに回転されることを特徴とする請求項2に記載の塗布膜形成方法。 【請求項4】 基板に塗布液を塗布した後、基板の回転を一旦停止し、塗布液吐出ノズルを退避させて、前記環状の蓋体の開口に小蓋を装着した後、基板および処理容器の回転速度を所定速度にして、塗布膜の膜厚を整えることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の塗布膜形成方法。 【請求項5】 塗布液の吐出前に、溶剤吐出ノズルから、前記環状の蓋体の開口を通して溶剤を基板に吐出する工程をさらに具備することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の塗布膜形成方法。 【請求項6】 溶剤吐出後、前記塗布液吐出ノズルからの塗布液の吐出とほぼ同時に基板の回転を開始することを特徴とする請求項5に記載の塗布膜形成方法。 【請求項7】 基板の表面上に塗布液を塗布する塗布処理装置であって、上部に開口部を有し、基板を収容する処理容器と、前記処理容器内で基板を回転する基板回転手段と、前記処理容器に装着され、開口を有する環状の蓋体と、この環状の蓋体の開口を通して塗布液を基板に吐出する塗布液吐出ノズルと、前記環状の蓋体の開口を閉塞するための小蓋と、前記小蓋を搬送して前記環状の蓋体の開口に装着する小蓋搬送手段と、前記塗布液吐出ノズルを吐出位置と退避位置との間で移動する移動手段とを具備することを特徴とする塗布処理装置。 【請求項8】 基板の表面上に塗布液を塗布する塗布処理装置であって、上部に開口部を有し、基板を収容する処理容器と、前記処理容器内で基板を回転する基板回転手段と、前記処理容器に装着される蓋体と、塗布液を基板に吐出する塗布液吐出ノズルとを具備し、前記処理容器は、その外周側部分に前記処理容器内から空気を外部に流出するための流出孔を有するとともに、前記蓋体は、その外周側部分に外部から空気を前記処理容器内に流入するための流入孔を有することを特徴とする塗布処理装置。 【請求項9】 前記蓋体はその中央に開口を有し、塗布液吐出ノズルはこの蓋体の開口を通して塗布液を基板に吐出し、かつ前記環状の蓋体の開口を閉塞するための小蓋と、前記小蓋を搬送して前記蓋体の開口に装着する小蓋搬送手段と、前記塗布液吐出ノズルを吐出位置と退避位置との間で移動する移動手段とをさらに具備することを特徴とする請求項8に記載の塗布処理装置。 【請求項10】 前記小蓋は、前記蓋体の開口に装着されたときに前記処理容器内の基板と対向する面に、前記処理容器内における気流を制御する整流板を有することを特徴とする請求項7または請求項9に記載の塗布処理装置。 【請求項11】 前記蓋体は、前記流入孔よりも内周側に、前記処理容器内から空気を外部に流出するための流出孔を有することを特徴とする請求項10に記載の塗布処理装置。 【請求項12】 前記小蓋は凹状の係止部を有し、前記小蓋搬送手段はこの係止部を係止する係止爪を有することを特徴とする請求項7、請求項9、請求項10または請求項11に記載の塗布処理装置。 【請求項13】 前記小蓋は、上部開口した中空状の係止部を有し、前記小蓋搬送手段は前記係止部の開口から前記係止部内に挿入され、前記係止部を係止する係止爪を有することを特徴とする請求項7、請求項9、請求項10または請求項11に記載の塗布処理装置。 【請求項14】 前記小蓋搬送手段は前記中空状の係止部内を排気する排気機構をさらに有することを特徴とする請求項13に記載の塗布処理装置。 【請求項15】 前記基板回転手段は、処理容器を基板とともに回転させることを特徴とする請求項7から請求項14のいずれか1項に記載の塗布処理装置。 【請求項16】 前記基板回転手段は、塗布液吐出後、膜厚を整える際に、前記処理容器、前記蓋体および前記小蓋を基板とともに回転させることを特徴とする請求項7、請求項9、請求項10、請求項11、請求項12、請求項13、請求項14または請求項15に記載の塗布処理装置。 【請求項17】 前記基板回転手段は、基板に塗布液が塗布された後、基板の回転を一旦停止させ、前記移動手段により前記塗布液吐出ノズルが退避されるとともに、前記小蓋搬送手段により前記環状の蓋体の開口に小蓋が装着された後、基板および前記処理容器の回転速度を所定速度にして、塗布膜の膜厚を整えることを特徴とする請求項16に記載の塗布処理装置。 【請求項18】 前記環状の蓋体の開口を通して溶剤を基板に吐出する溶剤吐出ノズルをさらに具備し、塗布液の供給に先立って基板に溶剤を吐出することを特徴とする請求項7、請求項9、請求項10、請求項11、請求項12、請求項13、請求項14、請求項15、請求項16または請求項17に記載の塗布処理装置。 【請求項19】 前記基板回転手段は、前記塗布液吐出ノズルからの塗布液の吐出とほぼ同時に、基板の回転を開始させることを特徴とする請求項7、請求項9、請求項10、請求項11、請求項12、請求項13、請求項14、請求項15、請求項16、請求項17または請求項18に記載の塗布処理装置。 【請求項20】 前記環状の蓋体は、その開口の周縁に立設された筒状部材を有することを特徴とする請求項7、請求項9、請求項10、請求項11、請求項12、請求項13、請求項14、請求項15、請求項16、請求項17、請求項18または請求項19に記載の塗布処理装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置(LCD)のガラス基板等の基板の表面上に、例えばレジスト膜のような塗布液を塗布して塗布膜を形成する塗布膜形成方法および塗布処理装置に関する。 【0002】 【従来の技術】液晶ディスプレイ(LCD)の製造においては、ガラス製の矩形のLCD基板にフォトレジスト液を塗布してレジスト膜を形成し、回路パターンに対応してレジスト膜を露光し、これを現像処理するという、いわゆるフォトリソグラフィー技術により回路パターンが形成される。従来から、このような一連の工程を実施するための複数の処理ユニットを備えたレジスト塗布・現像処理システムが用いられている。 【0003】このようなレジスト塗布・現像処理システムにおいて、レジスト液を塗布する工程では、矩形のLCD基板(以下、基板という)は、レジストの定着性を高めるために、アドヒージョン処理ユニットにて疎水化処理(HMDS処理)され、冷却ユニットで冷却後、レジスト塗布処理ユニットに搬入される。 【0004】レジスト塗布処理ユニットでは、基板がスピンチャック上に保持された状態で回転されながら、その上方に設けられたノズルから基板の表面にレジスト液が供給され、基板の回転による遠心力によってレジスト液が拡散され、これにより、基板の表面全体にレジスト膜が形成される。 【0005】このレジスト液が塗布された基板は、端面処理ユニット(エッジリムーバー)により周縁の余分なレジストが除去された後、加熱処理ユニットに搬入されてプリベーク処理が行われ、冷却ユニットで冷却され、露光装置に搬送されてそこで所定のパターンが露光され、その後現像処理され、ポストベーク処理が施されて、所定のレジストパターンが形成される。 【0006】上記レジスト塗布処理ユニットにおいては、図10に示すように、LCD基板Gをスピンチャック101に載置した状態で、これら基板Gおよびスピンチャック101を回転せずに、基板Gの中心にレジスト吐出ノズル102からレジスト液を吐出する。次いで、スピンチャック101を下方から包囲する回転カップ103に、蓋体105を被せるとともに外蓋104を装着して、基板Gを回転カップ103と蓋体105内に封入する。そして、基板Gを回転カップ103とともに回転させ、レジスト液を基板Gの回転力と遠心力とにより基板Gの中心から周縁に向けて拡散させて、基板G上にレジスト膜を形成するとともに、このレジスト膜の膜厚を整える。 【0007】これにより、基板G周囲の空気を回転カップ103と蓋体105内に閉じ込めることができ、基板G周囲に処理に悪影響を及ぼす気流が生じないため、レジスト膜の膜厚を均一に形成することができる。同時に、回転する基板Gから遠心力によって余分なレジスト液が回転カップ103から外部へ飛散することを防止することができる。 【0008】また、基板Gの周辺の膜厚のコントロールのために、蓋体105の下に回転カップ103内に外気を導入して基板Gの外側の気流を調整するための整流板106をネジ止めしている。すなわち、蓋体105の中央の洗浄用孔から流入した空気を、整流板106の上面に沿って外側へ流し、回転カップ103の底部の外周側部分に形成された流出孔から回転カップ103外へ流すようになっている。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】ところで、最近では、上述のようにレジスト膜厚を均一にすることとともに、製造コスト低減等の観点から、レジスト消費量を減らすこと、すなわち、各基板に対するレジスト液の吐出量を削減することが要望されている。 【0010】レジスト消費量を減らす方法の一つとして、基板を回転しながらレジスト液を吐出する、いわゆるダイナミック塗布方式が検討されているが、基板Gの中央直上に配置されたレジスト吐出ノズル102から吐出されたレジスト液が回転カップ103の外部に飛散し、これが固化してパーティクルを発生させ、欠陥の原因となる。 【0011】一方、上述のように整流板106を設ける場合には、取り付けネジからのリークが生じ基板G上の塗布膜にその跡が転写されてしまう。また、整流板106の裏側が汚染されてしまい、そのための洗浄機構も必要となる。さらに、整流板106も回転カップとともに回転されるため、慣性が大きくなってモータの容量を大きくする必要が生じる。 【0012】本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、塗布膜の膜厚を均一に形成することができ、ダイナミック塗布方式を採用する場合であっても、塗布開始時から終了時まで塗布液の飛散を確実に防止することができる塗布膜形成方法および塗布処理装置を提供することを目的とする。また、従来用いていた整流板を用いる必要がない塗布処理装置を提供することを目的とする。 【0013】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明の第1の観点によれば、処理容器内に収容された基板の表面上に塗布液を供給して塗布膜を形成する塗布膜形成方法であって、開口を有する環状の蓋体を、前記処理容器に装着する工程と、塗布液吐出ノズルから、この環状の蓋体の開口を通して、塗布液を基板に吐出するとともに、基板を回転して、基板に塗布膜を形成する工程と、前記環状の蓋体の開口に、小蓋を装着するとともに、基板を回転して、塗布膜の膜厚を整える工程とを具備することを特徴とする塗布膜形成方法が提供される。 【0014】本発明の第2の観点によれば、基板の表面上に塗布液を塗布する塗布処理装置であって、上部に開口部を有し、基板を収容する処理容器と、前記処理容器内で基板を回転する基板回転手段と、前記処理容器に装着され、開口を有する環状の蓋体と、この環状の蓋体の開口を通して塗布液を基板に吐出する塗布液吐出ノズルと、前記環状の蓋体の開口を閉塞するための小蓋と、前記小蓋を搬送して前記環状の蓋体の開口に装着する小蓋搬送手段と、前記塗布液吐出ノズルを吐出位置と退避位置との間で移動する移動手段とを具備することを特徴とする塗布処理装置が提供される。 【0015】上記本発明の第1の観点および第2の観点によれば、開口を有する環状の蓋体を処理容器に装着し、この環状の蓋体の開口を通して、塗布液吐出ノズルから塗布液を基板に吐出し、その後、環状の蓋体の開口に、小蓋を装着するように構成されているので、塗布液の吐出時に基板を回転する、いわゆるダイナミック塗布方式であっても、塗布液の吐出時に環状の蓋体により塗布液が外部へ飛散することを防止することができ、塗布液の吐出後には、環状の蓋体と小蓋により、塗布液の外部への飛散を防止することができ、塗布開始時から終了時まで塗布液の飛散を確実に防止することができる。 【0016】また、塗布液の吐出後、塗布膜の膜厚を整える際には、環状の蓋体の開口に小蓋を装着しているため、基板周囲の空気を、処理容器内に閉じ込めることができ、基板周囲に処理に悪影響を及ぼす気流が生じないため、塗布膜の膜厚を均一に形成することができる。 【0017】この場合に、処理容器が基板とともに回転されるようにすることが好ましい。このような構成により、膜厚を整える際に、処理容器と基板との間に相対移動が生じないので、基板周囲の空気を安定にすることができ、塗布膜の均一性をより一層向上することができる。この際に、蓋体および小蓋が処理容器とともに回転されるようにすることにより、基板周囲の空気を一層安定にすることができる。 【0018】本発明の第3の観点によれば、基板の表面上に塗布液を塗布する塗布処理装置であって、上部に開口部を有し、基板を収容する処理容器と、前記処理容器内で基板を回転する基板回転手段と、前記処理容器に装着される蓋体と、塗布液を基板に吐出する塗布液吐出ノズルとを具備し、前記処理容器は、その外周側部分に前記処理容器内から空気を外部に流出するための流出孔を有するとともに、前記蓋体は、その外周側部分に外部から空気を前記処理容器内に流入するための流入孔を有することを特徴とする塗布処理装置が提供される。 【0019】このように、処理容器の外周部分に前記処理容器内から空気を外部に流出するための流出孔を形成し、蓋体の外側部分に外部から空気を前記処理容器内に流入するための流入孔を形成するので、整流板を設けなくても、整流板を設けていた従来の場合と同様の気流を基板の外側に形成することができ、整流板を用いる必要がない。したがって、上述の整流板を用いた場合の不都合が解消される。 【0020】この第3の観点において、蓋体の中央に開口を設け、塗布液吐出ノズルからの塗布液をこの蓋体の開口を通して基板に吐出し、かつ環状の蓋体の開口を閉塞するための小蓋と、小蓋を搬送して蓋体の開口に装着する小蓋搬送手段と、塗布液吐出ノズルを吐出位置と退避位置との間で移動する移動手段とを具備するようにすることにより、上述したようなダイナミック塗布方式であっても、塗布液の吐出時に環状の蓋体により塗布液が外部へ飛散することを防止することができ、しかも膜厚を均一に維持することができる。 【0021】 【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明が適用されるLCD基板のレジスト塗布・現像処理システムを示す平面図である。 【0022】このレジスト塗布・現像処理システムは、複数の基板Gを収容するカセットCを載置するカセットステーション1と、基板Gにレジスト塗布および現像を含む一連の処理を施すための複数の処理ユニットを備えた処理部2と、露光装置(図示せず)との間で基板Gの受け渡しを行うためのインターフェイス部3とを備えており、処理部2の両端にそれぞれカセットステーション1およびインターフェイス部3が配置されている。 【0023】カセットステーション1は、カセットCと処理部2との間でLCD基板の搬送を行うための搬送機構10を備えている。そして、カセットステーション1においてカセットCの搬入出が行われる。また、搬送機構10はカセットの配列方向に沿って設けられた搬送路10a上を移動可能な搬送アーム11を備え、この搬送アーム11によりカセットCと処理部2との間で基板Gの搬送が行われる。 【0024】処理部2は、前段部2aと中段部2bと後段部2cとに分かれており、それぞれ中央に搬送路12、13、14を有し、これら搬送路の両側に各処理ユニットが配設されている。そして、これらの間には中継部15、16が設けられている。 【0025】前段部2aは、搬送路12に沿って移動可能な主搬送装置17を備えており、搬送路12の一方側には、2つの洗浄処理ユニット(SCR)21a、21bが配置されており、搬送路12の他方側には紫外線照射ユニット(UV)と冷却ユニット(COL)とが2段に重ねられた処理ブロック25、加熱処理ユニット(HP)が2段に重ねられてなる処理ブロック26および冷却ユニット(COL)が2段に重ねられてなる処理ブロック27が配置されている。 【0026】また、中段部2bは、搬送路13に沿って移動可能な主搬送装置18を備えており、搬送路13の一方側には、レジスト塗布処理ユニット(CT)22および基板Gの周縁部のレジストを除去する周縁レジスト除去ユニット(ER)23が一体的に設けられており、搬送路13の他方側には、加熱処理ユニット(HP)が2段に重ねられてなる処理ブロック28、加熱処理ユニット(HP)と冷却処理ユニット(COL)が上下に重ねられてなる処理ブロック29、およびアドヒージョン処理ユニット(AD)と冷却ユニット(COL)とが上下に重ねられてなる処理ブロック30が配置されている。 【0027】さらに、後段部2cは、搬送路14に沿って移動可能な主搬送装置19を備えており、搬送路14の一方側には、3つの現像処理ユニット(DEV)24a、24b、24cが配置されており、搬送路14の他方側には加熱処理ユニット(HP)が2段に重ねられてなる処理ブロック31、およびともに加熱処理ユニット(HP)と冷却処理ユニット(COL)が上下に重ねられてなる処理ブロック32、33が配置されている。 【0028】なお、処理部2は、搬送路を挟んで一方の側に洗浄処理ユニット21a、レジスト塗布処理ユニット22、現像処理ユニット24aのようなスピナー系ユニットのみを配置しており、他方の側に加熱処理ユニットや冷却処理ユニット等の熱系処理ユニットのみを配置する構造となっている。 【0029】また、中継部15、16のスピナー系ユニット配置側の部分には、薬液供給ユニット34が配置されており、さらに主搬送装置のメンテナンスを行うためのスペース35が設けられている。 【0030】上記主搬送装置17,18,19は、それぞれ水平面内の2方向のX軸駆動機構、Y軸駆動機構、および垂直方向のZ軸駆動機構を備えており、さらにZ軸を中心に回転する回転駆動機構を備えており、それぞれ基板Gを支持する搬送アーム17a,18a,19aを有している。 【0031】上記主搬送装置17は、搬送機構10の搬送アーム11との間で基板Gの受け渡しを行うとともに、前段部2aの各処理ユニットに対する基板Gの搬入・搬出、さらには中継部15との間で基板Gの受け渡しを行う機能を有している。また、主搬送装置18は中継部15との間で基板Gの受け渡しを行うとともに、中段部2bの各処理ユニットに対する基板Gの搬入・搬出、さらには中継部16との間の基板Gの受け渡しを行う機能を有している。さらに、主搬送装置19は中継部16との間で基板Gの受け渡しを行うとともに、後段部2cの各処理ユニットに対する基板Gの搬入・搬出、さらにはインターフェイス部3との間の基板Gの受け渡しを行う機能を有している。なお、中継部15、16は冷却プレートとしても機能する。 【0032】インターフェイス部3は、処理部2との間で基板を受け渡しする際に一時的に基板を保持するエクステンション36と、さらにその両側に設けられた、バッファーカセットを配置する2つのバッファーステージ37と、これらと露光装置(図示せず)との間の基板Gの搬入出を行う搬送機構38とを備えている。搬送機構38はエクステンション36およびバッファーステージ37の配列方向に沿って設けられた搬送路38a上を移動可能な搬送アーム39を備え、この搬送アーム39により処理部2と露光装置との間で基板Gの搬送が行われる。 【0033】このように各処理ユニットを集約して一体化することにより、省スペース化および処理の効率化を図ることができる。 【0034】このように構成されたレジスト塗布・現像処理システムにおいては、カセットC内の基板Gが、処理部2に搬送され、処理部2では、まず、前段部2aの処理ブロック25の紫外線照射ユニット(UV)で表面改質・洗浄処理が行われ、冷却処理ユニット(COL)で冷却された後、洗浄処理ユニット(SCR)21a,21bでスクラバー洗浄が施され、処理ブロック26のいずれかの加熱処理ユニット(HP)で加熱乾燥された後、処理ブロック27のいずれかの冷却ユニット(COL)で冷却される。 【0035】その後、基板Gは中段部2bに搬送され、レジストの定着性を高めるために、処理ブロック30の上段のアドヒージョン処理ユニット(AD)にて疎水化処理(HMDS処理)され、下段の冷却処理ユニット(COL)で冷却後、レジスト塗布処理ユニット(CT)22でレジストが塗布され、周縁レジスト除去ユニット(ER)23で基板Gの周縁の余分なレジストが除去される。その後、基板Gは、中段部2bの中の加熱処理ユニット(HP)の一つでプリベーク処理され、処理ブロック29または30の下段の冷却ユニット(COL)で冷却される。 【0036】その後、基板Gは中継部16から主搬送装置19にてインターフェイス部3を介して露光装置に搬送されてそこで所定のパターンが露光される。そして、基板Gは再びインターフェイス部3を介して搬入され、必要に応じて後段部2cの処理ブロック31,32,33のいずれかの加熱処理ユニット(HP)でポストエクスポージャーベーク処理を施した後、現像処理ユニット(DEV)24a,24b,24cのいずれかで現像処理され、所定の回路パターンが形成される。現像処理された基板Gは、後段部2cのいずれかの加熱処理ユニット(HP)にてポストベーク処理が施された後、いずれかの冷却ユニット(COL)にて冷却され、主搬送装置19,18,17および搬送機構10によってカセットステーション1上の所定のカセットCに収容される。 【0037】次に、本発明の塗布膜形成方法および塗布処理装置が適用されるレジスト塗布処理ユニット(CT)22について説明する。図2は、本発明の実施の形態に係るレジスト塗布処理ユニットの模式的断面図であって、小蓋を装着する前の状態を示す図である。 【0038】図2に示すように、レジスト塗布処理ユニット(CT)22には、基板回転手段、例えば駆動装置40により回転されるスピンチャック41が回転自在に設けられ、このスピンチャック41上には、LCD基板Gがその表面を水平にしながら吸着して載置されるようになっている。また、このスピンチャック41とともに回転され、下方からスピンチャック41および基板Gを包囲する有底円筒形状の回転カップ(処理容器)42が設けられている。 【0039】この回転カップ42の外周側には、回転カップ42の外周側と下方側を覆い、中空リング上のドレインカップ44が配置されている。このドレインカップ44は、レジスト塗布の際に飛散したレジスト液を下方に導くことが可能となっている。 【0040】回転カップ42の上部開口には、図示しない装着アームにより、中央部に開口46を有する環状の蓋体45が装着されるようになっている。この環状の蓋体45は、回転カップ42が基板Gとともに回転される際、回転カップ42とともに回転するようになっている。この蓋体45の開口46には、レジスト液の吐出時、レジスト液の飛散を防止するための円筒状の筒状部材47が立設されている。 【0041】回転カップ42の上方には、図示しない装着アームによって、外蓋60が装着されるようになっており、この外蓋の上には支持柱50および支持柱54が立設されている。 【0042】支持柱50からは、基板Gにレジスト液や溶剤を供給するための噴頭49を先端に有するアーム48が延出している。この噴頭49には、塗布液吐出ノズル、例えばレジスト液を吐出するためのレジスト液吐出ノズル51と、シンナー等の溶剤を吐出するための溶剤吐出ノズル52とからなる多系統のノズルユニットが設けられている。 【0043】また、アーム48は、支持柱50内の機構(図示せず)により揺動可能および昇降可能に構成され、レジスト液や溶剤の吐出時には、レジスト液吐出ノズル51や溶剤吐出ノズル52が基板Gの上方であって、環状の蓋体45の開口46の上方に位置される一方、レジスト液等の吐出後には、図3または図4に示すように、待避位置に移動されるようになっている。 【0044】この環状の蓋体45の開口46には、小蓋53が装着されるように構成されている。この小蓋53は、凹部56aの設けられた係止部56を上部に有し、支持柱54から延出するように設けられた搬送アーム55により搬送されるようになっている。この搬送アーム55は、支持柱54内の機構(図示せず)により昇降自在に構成され、その先端に、小蓋53の係止部56に設けられた凹部56aに挿入することで、図6に示すように小蓋53を係止する係止爪57を有している。また、係止爪57を凹部56aに挿入することにより、小蓋53は蓋体45の開口46に対してセンタリングされるようになっている。そして、搬送アーム55は、図3に示すように小蓋53を吊持し、図4に示すよう開口46に小蓋53を装着するようになっている。 【0045】回転カップ42の底部の外周側部分には、円周上に複数の空気の流出孔58が設けられており、環状の蓋体45の外周側部分には、円周上に複数の空気の流入孔59が設けられている。回転カップ42を回転させることにより、回転カップ42内の空気に遠心力が働き、図2ないし図4に矢印で示すように、回転カップ42の流出孔58から空気が外部に流出されるとともに、蓋体45の流入孔59を介して外部から空気が流入されるような気流が形成される。この流出孔58および流入孔59の大きさを変更して気流を調整することにより、基板G周辺のレジスト液の乾燥速度を調整して拡散速度を調整できるため、基板G周辺のレジスト膜の膜厚を制御することができるとともに、膜厚の均一性を維持することができる。 【0046】次に、上記構成により基板G表面にレジスト膜を形成するレジスト膜形成方法について説明する。図5は、LCD基板の回転速度と処理時間との関係を示すグラフである。 【0047】まず、図2に示すように、外蓋60および環状の蓋体45が図示しない装着アームにより回転カップ42から外されるとともに、基板Gが図示しない搬送アームによりスピンチャック41上に搬送されて真空吸着されて載置される。 【0048】次いで、外蓋60および環状の蓋体45が図示しない装着アームにより回転カップ42の上部開口に装着され、次いで、レジスト液吐出ノズル51および溶剤吐出ノズル52が基板Gの上方であって、環状の蓋体45の開口46の上方に位置される。 【0049】図5に示すように、基板Gの回転開始前に、溶剤吐出ノズル52から、シンナー等の溶剤が環状の蓋体45の開口46を通して基板Gに吐出される。次いで、基板Gおよび回転カップ42の回転が開始されると同時に、レジスト液吐出ノズル51から、レジスト液が蓋体45の開口46を通して基板Gに吐出され、基板G上にレジスト膜が形成される。この溶剤およびレジスト液の吐出時、環状の蓋体45により、溶剤およびレジスト液の外部への飛散が防止される。 【0050】その後、溶剤吐出ノズル52とレジスト液吐出ノズル51が図3に示すように待避位置に移動されるとともに、基板Gおよび回転カップ42の回転速度が1500rpmまで上昇され、所定時間この回転速度が維持された後、回転速度が低下されて、基板Gおよび回転カップ42が停止される。 【0051】この基板Gおよび回転カップ42の停止時に、図3に示すように、搬送アーム55により、小蓋53が搬送されて、図4に示すように、環状の蓋体45の開口46に装着される。具体的には、搬送アーム55により吊持された小蓋53が筒状部材47内に挿入され、係止爪57が解除されて、小蓋53が開口46に嵌合された状態で装着される。 【0052】次いで、図5に示すように、基板Gおよび回転カップ42の回転速度が例えば、1340rpmまで上昇されてこの回転速度が維持され、レジスト膜の膜厚が整えられる。この時、環状の蓋体45の開口46に装着された小蓋53は、基板G、回転カップ42および蓋体45とともに回転される。 【0053】このレジスト膜厚を整える際に、環状の蓋体45の開口46に小蓋53が装着されているため、レジスト液の外部への飛散を確実に防止することができる。また、小蓋53が装着されているため、開口46からの空気の侵入を防止することができ、基板周囲に処理に悪影響を及ぼす気流が生じない。このため、レジスト膜の膜厚を均一に形成することが可能となる。 【0054】また、回転カップ42の回転により、回転カップ42内の空気に遠心力が働き、図2ないし図4に矢印で示すように、蓋体45の流入孔59を介して外部から空気が流入されるとともに、回転カップ42の流出孔58から空気が外部に流出されるような気流が形成される。この気流を制御することにより、基板G周辺のレジスト液の乾燥速度を調整して基板G周辺のレジスト膜の膜厚を制御することができ、レジスト膜厚の均一性を高く維持することができる。 【0055】なお、従来は、前述の図10に示すように、蓋体の下側に、基板Gの外側の気流を調整するための整流板106を設けていたが、本実施の形態では、流出孔58および流入孔59を形成して従来と同様の気流を形成することができるので、この整流板を設ける必要がない。そのため、従来、整流板を設けている場合には、整流板の裏面がレジスト液等により汚れることから、洗浄ノズルにより洗浄の必要があり、また、整流板の取付ねじの箇所でリークが生じて、その跡がレジスト膜に転写されることがあり、さらに、整流板も回転カップ103とともに回転することから、整流板の分だけ慣性を大きくなるため、モータの容量を大きくせざるを得ないといった問題があったが、本実施形態ではこのような問題を全て解決することができる。 【0056】このような整流板を設けない構成は、本実施形態のように、蓋体45に小蓋53を設けていわゆるダイナミック塗布を行う場合のみならず、従来から行われているレジスト液を吐出させる際に基板を回転させず、したがって回転カップ42に開口を有しない蓋体を装着する場合にも適用することが可能である。 【0057】次に、本発明の他の実施形態について説明する。上述の実施形態においては、図6に示したように、小蓋53の係止部56に凹部56aを設け、搬送アーム55の先端にはこの凹部56aに挿入することで小蓋53を係止する係止爪57を設けた構成としたが、本実施形態においては小蓋153の係止部156と搬送アーム55先端の係止爪157とを図7(a)および(b)に示すように構成する。図7(a)は係止爪157で係止部156を係止している状態を、図7(b)は係止爪157による係止部156の係止を解除した状態を、それぞれ示す図面である。 【0058】図7(a)および(b)に示すように、本実施形態における小蓋153の係止部156は、中空部152を有し、この中空部152の上部には中空部152よりも小径の小開口155が設けられている。一方、搬送アーム55の先端には一対の係止爪157が設けられ、この係止爪157のそれぞれは、先端に設けられた先端部157aと、この先端部157aを回動して外側に折り曲げ可能に保持する軸157bとを有している。また、搬送アーム55の先端には、一対の係止爪157の間に排気管154が設けられており、この排気管154は図示しないバキューム機構に接続されている。 【0059】このような構成において、係止爪157で係止部156を係止する際には、まず、先端部157aを鉛直状態にして係止爪157を直線状とし、この係止爪157を上方から小開口155に挿入し、次いで図示しない駆動機構により先端部157aを中空部152内で上方に回動させて係止爪157を折り曲げた状態とした後、搬送アーム55を上昇させることにより、係止爪157の先端部157aで中空部152上部の小開口155周縁部分を係止する(図7(a)参照)。その後、係止爪157による係止部156の係止を解除する際には、図示しない駆動機構により、係止爪157が直線状になるように、先端部157aを上方に回動させることにより、係止は解除される(図7(b)参照)。 【0060】また、一対の係止爪157の間に図示しないバキューム機構と接続された排気管154が設けられているので、ここから排気することにより、係止爪157の先端部157aと中空部152の内壁とが接触することにより生じた削りカス151を中空部152から外部に分散させることなく除去することができる。 【0061】次に、本発明のさらに他の実施形態について説明する。図8は、本実施形態に係るレジスト塗布処理ユニットの模式的断面図であって、小蓋を装着した状態を示す図であり、図9は、小蓋の基板Gと対向する面の平面図である。 【0062】図9に示すように、本実施形態においては、上述の実施形態に示した構造に加えて、小蓋253の基板Gと対向する面に整流板254が放射状に4枚設けられており、蓋体45の流入孔59よりも内側の位置に複数の流出孔259が設けられている。整流板254としては、例えば高さが2mm、縦が0.5mm、横が5mmの大きさのものを用いることができる。 【0063】このような構造とすることにより、小蓋253を、基板G、回転カップ42および蓋体45とともに回転してレジスト膜の膜厚を整える際に、回転カップ42内に中央から流出孔259に向かう気流をつくることができ、これにより塗布膜の中央部で膜厚が厚くなることを防止することができる。具体的には、例えば上記のように図8および図9に示した構造とした場合には、基板G中央部の膜厚を約20nm程度薄くすることができる。また、整流板254の大きさや数、流出孔259の大きさや数を調整することにより、基板G面内で均一な塗布膜が得られるように気流を調整することもできる。 【0064】なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、レジスト塗布・現像処理システムに本発明を適用した場合について説明したが、これに限るものではない。また、レジスト液を塗布する場合について示したが、スピンコートにより塗布膜を形成する場合であれば、他の塗布液を適用することも可能である。さらに、上記実施の形態では、被処理基板としてLCD基板を用いた場合について示したが、これに限らず半導体ウエハ等他の基板への塗布膜形成にも適用することができる。 【0065】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、開口を有する環状の蓋体を処理容器に装着し、この環状の蓋体の開口を通して、塗布液吐出ノズルから塗布液を基板に吐出し、その後、環状の蓋体の開口に、小蓋を装着するように構成されているので、塗布液の吐出時に基板を回転する、いわゆるダイナミック塗布方式であっても、塗布液の吐出時に環状の蓋体により塗布液が外部へ飛散することを防止することができ、塗布液の吐出後には、環状の蓋体と小蓋により、塗布液の外部への飛散を防止することができ、塗布開始時から終了時まで塗布液の飛散を確実に防止することができる。また、塗布液の吐出後、塗布膜の膜厚を整える際には、環状の蓋体の開口に小蓋を装着しているため、基板周囲の空気を、処理容器内に閉じ込めることができ、基板周囲に処理に悪影響を及ぼす気流が生じないため、塗布膜の膜厚を均一に形成することができる。 【0066】また、処理容器の外周部分に前記処理容器内から空気を外部に流出するための流出孔を形成し、蓋体の外側部分に外部から空気を前記処理容器内に流入するための流入孔を形成するので、整流板を設けなくても、整流板を設けていた従来の場合と同様の気流を基板の外側に形成することができ、整流板を用いる必要がない。したがって、(1)整流板の裏面を洗浄ノズル等により洗浄の必要があり、また、(2)整流板の取付ねじの箇所でリークが生じてその跡がレジスト膜に転写されることがあり、さらに、(3)基板とともに処理容器も回転する場合に、整流板も回転するから整流板の分だけ慣性が大きくなるため、モータの容量を大きくせざるを得ないといった整流板を用いた場合の不都合が解消される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000219967 【氏名又は名称】東京エレクトロン株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年9月21日(2000.9.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100099944 【弁理士】 【氏名又は名称】高山 宏志
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| 【公開番号】 |
特開2001−157867(P2001−157867A) |
| 【公開日】 |
平成13年6月12日(2001.6.12) |
| 【出願番号】 |
特願2000−287216(P2000−287216) |
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