| 【発明の名称】 |
油類廃液処理法 |
| 【発明者】 |
【氏名】寺門 範充
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| 【要約】 |
【課題】例えばコンプレッサーオイル、真空ポンプオイル等の油類廃液を危険物分類に該当しない廃棄物に変えるための油類廃液処理法を得る。特に原子力発電所施設内に設置された機器から排出されるコンプレッサーオイル、真空ポンプオイル等の油類放射性廃液を可燃物保管エリアで保管可能な油類廃液処理法を得る。
【解決手段】油類廃液を油凝固剤で固化させる油類廃液処理法であって、油類廃液に、高分子ポリマーを主成分とする油凝固剤を予め定められた量を添加・混合し、予め定められた温度域で加熱し、予め定められた時間保持して油類廃液を固化させる方法。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 油類廃液を油凝固剤で固化させる油類廃液処理法であって、油類廃液に、高分子ポリマーを主成分とする油凝固剤を予め定められた量を添加・混合し、予め定められた温度域で加熱し、予め定められた時間保持して油類廃液を固化させることを特徴とする油類廃液処理法。 【請求項2】 前記油類廃液が、原子力施設内に設置された機器から排出される油類放射性廃液であることを特徴とする請求項1に記載の油類廃液処理法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えばコンプレッサーオイル、真空ポンプオイル等の油類廃液を危険物分類に該当しない廃棄物に変えるための油類廃液処理法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、原子力施設内に設置された機器から排出されるコンプレッサーオイル、真空ポンプオイル等の油類放射性廃液又は通常の機器から排出されるコンプレッサーオイル、真空ポンプオイル等の油類廃液を保管する時には、消防法により危険物(第4類)に分類される。このことから、可燃廃棄物保管場所には保管できず、油類放射性廃液又は通常の油類廃液は、専用の区画された危険物貯蔵エリアに保管することになり、区画された場所の確保が問題になっていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、例えばコンプレッサーオイル、真空ポンプオイル等の油類廃液を危険物分類に該当しない廃棄物に変えるための油類廃液処理法を得ることを目的とし、特に原子力施設内に設置された機器から排出されるコンプレッサーオイル、真空ポンプオイル等の油類放射性廃液を可燃物保管エリアで保管可能にする油類廃液処理法を得ることを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発明に係る油類廃液処理法は、油類廃液を油凝固剤で固化させる油類廃液処理法であって、油類廃液に、高分子ポリマーを主成分とする油凝固剤を予め定められた量を添加・混合し、予め定められた温度域で加熱し、予め定められた時間保持して油類廃液を固化させる方法である。 【0005】請求項2に記載された発明に係る油類廃液処理法は、請求項1に記載された油類廃液が、原子力施設内に設置された機器から排出される油類放射性廃液である方法である。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明においては、油類廃液を油凝固剤で固化させることにより、例えばコンプレッサーオイル、真空ポンプオイル等の油類廃液を危険物分類に該当しない廃棄物とすることができる。 【0007】海上流出油回収などに使用される油凝固剤を使用し、危険物貯蔵エリアに保管されている油類放射性廃液(コンプレッサーオイル、真空ポンプオイル)又は通常の油類廃液(コンプレッサーオイル、真空ポンプオイル)を凝固させることにより、危険物分類からはずし、油類放射性廃液(コンプレッサーオイル、真空ポンプオイル)又は油類廃液(コンプレッサーオイル、真空ポンプオイル)の保管に関して、可燃廃棄物保管場所で保管できることになる。このことにより、専用の区画された危険物貯蔵エリアに保管する必要が無くなる。また、凝固した油廃棄物は焼却炉により可燃物として焼却処理が可能である。 【0008】油類放射性廃液(コンプレッサーオイル、真空ポンプオイル)又は通常の油類廃液(コンプレッサーオイル、真空ポンプオイル)に対し、油凝固剤(高分子ポリマー)を予め定められた量を加え、常温で攪拌し、ヒーター等で予め定められた温度域で加温する。1時間程度放置することにより、油類と油凝固剤(高分子ポリマー)とが反応し、高分子ポリマーが油の分子を抱き込み、油が凝固し非危険物の油凝固物となる。 【0009】油凝固剤の添加割合は、油類が灯油などの軽質油である場合は、5%以上で固化を生じ、また、粘度の高い重質油になるほど大きくなって数10%以上である。また、加温する温度域は、油類の種類や油凝固剤の添加量に応じて変化するが、60〜70℃程度に保持するとよい。更に、放置時間も前記油凝固剤によって凝固する時間であればよい。 【0010】原子力施設などで発生した油類放射性廃液を油凝固剤(高分子ポリマー)で凝固させることにより、従来危険物保管エリアに保管していた油類放射性廃液を可燃物保管エリアで保管することができる。また、凝固させても可燃廃棄物として焼却処理が可能である。 【0011】 【実施例】図1は本発明の油類廃液処理法の一実施例の工程を示す工程図である。図に示す通り、原子力施設内に設置された機器から排出されるコンプレッサーオイル、真空ポンプオイル等の20〜40リットルの油類放射性廃液(1) に、油凝固剤(2) を重量比で10〜20%加え、攪拌・加温用タンク(3) に入れ常温で攪拌した。 【0012】攪拌・加温用タンク(3) で常温で攪拌したものを加温用ヒータにより、60〜70℃に温度調節し、1時間程度放置した。60〜70℃で1時間程度放置後、油が凝固し、非危険物の油凝固物(4) を得た。 【0013】得られた油凝固物の物性を検証した。 (1) 危険物第4類確認コンプレッサーオイル、真空ポンプオイル凝固物は20℃〜40℃の範囲で液状でないため、第4類の危険物に該当しない。 【0014】(2) 指定可燃物可燃性固体に関する3要件の確認(イ)第2類引火性固体確認引火点測定 引火点≧200℃の場合、指定可燃物可燃性固体コンプレッサーオイル凝固物 239℃真空ポンプオイル凝固物 218℃(ロ)燃焼熱量測定 ≧8000cal/gの場合、指定可燃物可燃性固体コンプレッサーオイル凝固物 10670cal/g真空ポンプオイル凝固物 10630cal/g(ハ)融点測定 融点<100℃の場合、指定可燃物可燃性固体コンプレッサーオイル凝固物 147.4℃真空ポンプオイル凝固物 145.2℃(イ)(ロ)の引火点測定、燃焼熱量測定においては、指定可燃物可燃性固体に該当するが、 (ハ)の融点測定において、融点<100℃に該当しないので、コンプレッサーオイル凝固物、真空ポンプ凝固物は非危険物であると同時に非指定可燃物可燃性固体扱いとなる。 【0015】以上のように、従来では、油類放射性廃液(コンプレッサーオイル、真空ポンプオイル)を、消防法に定められた指定数量範囲内で保管する場合、危険物第4類に分類されるため、可燃性廃棄物保管場所には保管できず、油類放射性廃液専用の区画された危険物貯蔵エリアに保管していた。 【0016】しかしながら、高分子ポリマーである油凝固剤を適量加えることによって油凝固物の物性を変え、危険物貯蔵エリアに保管されている油類廃液を危険物分類からはずし、可燃廃棄物保管場所に保管できることになる。また、油凝固物は可燃廃棄物として焼却処理が可能となった。 【0017】また、油類放射性廃液だけでなく、通常コンプレッサーオイル、真空ポンプオイル等の油類廃液を凝固させて、危険物分類からはずし、可燃性廃棄物として保管することも可能となる。 【0018】 【発明の効果】本発明は以上説明した通り、例えばコンプレッサーオイル、真空ポンプオイル等の油類廃液を危険物分類からはずすことのできる油類廃液処理法を得ることができる。特に、原子力施設内に設置された機器から排出されるコンプレッサーオイル、真空ポンプオイル等の油類放射性廃液を可燃物保管エリアで保管可能な油類廃液処理法を得ることができるという効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000165697 【氏名又は名称】原子燃料工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年11月5日(1999.11.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100092082 【弁理士】 【氏名又は名称】佐藤 正年 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−129390(P2001−129390A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月15日(2001.5.15) |
| 【出願番号】 |
特願平11−315003 |
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