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【発明の名称】 撹拌翼
【発明者】 【氏名】西岡 茂

【氏名】加藤 好一

【要約】 【課題】廃水処理液等の槽内全体の良好な流動化を簡単な構造の撹拌翼により達成する。

【解決手段】中心部に回転軸が嵌着されるボス4を有する円板2と、該円板2の下面に略放射状に取付けられ下方部が回転方向の斜下方に折り曲げられている複数の下部翼3とからなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 中心部に回転軸が嵌着されるボスを有する円板と、該円板の下面に略放射状に取付けられ下方部が回転方向の斜下方に折曲げられている複数の下部翼とからなることを特徴とする撹拌翼。
【請求項2】 下部翼は垂直板状部と該垂直板状部の下端に連設された傾斜板状部とからなることを特徴とする請求項1に記載の撹拌翼。
【請求項3】 前記傾斜板状部はその幅が内方から外方になるのに従って幅を狭く形成したことを特徴とする請求項に記載の撹拌翼。
【請求項4】 前記下部翼は前記円板の下面において回転方向の前進側の個所に取付けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1に記載の撹拌翼。
【請求項5】 前記下部翼は種々の径の前記円板に着脱可能に取付け固定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1に記載の撹拌翼。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は活性汚泥処理による廃水処理施設等において使用するのに好適な撹拌翼に関する。
【0002】
【従来の技術】活性汚泥を用いた廃水処理施設では、好気性微生物により廃水中の有機物を分解して除去しているが、この好気性微生物の活動を促進するために、廃水中になるべく多量の空気を取り込むと共に廃水を充分に撹拌及び流動化する必要がある。
【0003】従来は図11及び図12の如くボスaの外周面に帯状の翼板bを傾斜させて根部において固定した撹拌翼cを廃水処理水中に半没させて回転し、曝気及び撹拌を行なうようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来の撹拌翼cによれば、表面曝気方式であるのでガス吸収効率が高いが、槽内の廃水の吸い上げ能力が弱いため槽内全体における流動化が不良となる等の問題点があった。
【0005】本発明はこのような問題点を解消し、簡単な構造で槽内全体の流動化が良好となる撹拌翼を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成すべく本発明は中心部に回転軸が嵌着されるボスを有する円板と、該円板の下面に略放射状に取付けられ下方部が回転方向の斜下方に折曲げられている複数の下部翼とからなることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の1実施の形態を図1乃至図10により説明する。
【0008】図1乃至図3は撹拌翼1の1態様を示し、該撹拌翼1は円板2と複数の下部翼3とからなり、該円板2はその中心の透孔の周縁に回転軸が嵌着可能なボス4が固定されており、又前記下部翼3は上方の帯状の垂直板状部3aと該垂直板状部3aの下端から連設した傾斜板状部3bとからなり、該傾斜板状部3bはその幅が内方より外方に向うに従って徐々に狭くなるように形成されている。
【0009】そして前記下部翼3は図3の如く傾斜板状部3bが撹拌翼1の回転方向の斜下方に向くように且つ前記円板2の中心を通る放射線Xより少し回転方向の前進位置にボルトナットその他の手段により該円板2の下面に着脱自在に取付けられている。
【0010】このような円板2が下部翼3の外方端と一致する半径を有する撹拌翼1の1態様から変形した他の態様を図4乃至図6に示し、この他の態様の撹拌翼1aは半径の小さい円板2aに前記下部翼3を取り付けたものである。
【0011】かくて1の態様の撹拌翼1を図8の如く曝気槽5内の廃水処理液Aに下部翼3を没入して矢印B方向に回転させると、下部翼3の傾斜板状部3bによってすくい上げられた前記液Aは該下部翼3の垂直板状部3aにより外方に強制的に押し出され円板2の周線から図7のCの如く薄膜状に飛散する。しかも前記傾斜板状部3bはその内方側で幅が広く外方側で幅が狭くなっているので内方側で液Aのすくい上げが強くしかも外方側で液Aのすくい上げが弱く、下部翼3が円板2の下面に前記放射線Xより少し回転方向の前進位置に取付けられているので、前記薄膜状の飛散が効率よく行われ、かくて図8の如く撹拌翼1の中心部の下方の液Aの揚程能力が大となって液深の深い槽であっても液Aの循環が良好に行われ、槽内全体の流動化が良好となると共に良好なガス吸収性能が得られる。
【0012】又、1の態様の撹拌翼1の代りに他の態様の撹拌翼1aを液Aに前述と同様に半没して回転させると、図7のDの如く薄膜状の飛散が強くなる。
【0013】即ち、種々の径の円板2を用意してこれら円板2のいずれかを選択して下部翼3を取り付ければ、薄膜の飛散状態を種々コントロールすることができる。
【0014】更に、図9の如く撹拌翼1と槽5の下方部に高吐出型の特殊翼6とを組み合わせたり、又は図10の如く撹拌翼1と槽5の底面に設けた放射状バッフル7とを組み合わせたりすると、槽内全体の流動化が更に良好となると共に、更に良好なガス吸収性能が得られる。尚、8は撹拌翼1の回転軸を示す。
【0015】尚、前述の実施の態様においては円板2或いは2aに下部翼3を4個取り付けた例を示したが使用条件に応じて他に複数個取り付けてもよい。
【0016】
【発明の効果】このように本発明によると構造簡単な撹拌翼により深い槽であっても槽内全体の流動化とガス吸収性能が良好となる効果を有する。
【出願人】 【識別番号】000171919
【氏名又は名称】佐竹化学機械工業株式会社
【出願日】 平成11年8月20日(1999.8.20)
【代理人】 【識別番号】100081787
【弁理士】
【氏名又は名称】小山 輝晃
【公開番号】 特開2001−54726(P2001−54726A)
【公開日】 平成13年2月27日(2001.2.27)
【出願番号】 特願平11−234196