| 【発明の名称】 |
ろ材層の洗浄再生装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】森 享
【氏名】藤村 重幸
【氏名】山下 修
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| 【要約】 |
【課題】この発明は目詰まりしたろ材層を洗浄再生するにあたって、大容量のろ材層でも効率よく、短時間に洗浄ができるろ過装置を提供する。
【解決手段】ろ材層(1)の下方から原水を供給して、ろ材層(1)の上方から処理水を取出すようにした汚水の処理装置において、ろ過槽(2)下部に溜まった沈殿物を抜き取った後、ろ材層(1)の下方から洗浄水及び撹拌空気を送って、ろ材層(1)を解し、ろ過槽(2)内にろ材と洗浄水の混合液の効率の良い旋回流をろ過槽(2)内全体に発生させ、洗浄効果を高め、洗浄時間の短縮が図れ、更に洗浄水量も少なくすることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上部にろ材流出防止網(3)を設けたろ過槽(2)と、このろ材流出防止網(3)の下方に浮上ろ材によるろ材層(1)を形成し、ろ過槽(2)の下部には原水及びろ材の洗浄水を供給する手段と、洗浄時にろ材層(1)をほぐし、ろ材を旋回させるための散気装置(6)を設け、ろ過槽(2)の上部には処理水の取出管(12)及び洗浄排水の取出管(13)を設けたことを特徴とするろ材層の洗浄再生装置。 【請求項2】 上記ろ材流出防止網(3)の下面及びろ過槽(2)の中間部に垂直方向に水流案内板(7a,7b)を配設したことを特徴とする請求項1に記載のろ材層の洗浄再生装置。 【請求項3】 素材が芯をポリプロピレン、鞘をポリエチレンとした熱融着性複合繊維で、繊度が18〜65デニールである第一フィラメントと素材がポリプロピレン繊維で、繊度が3〜10デニールである第二フィラメントと、素材が芯をポリプロピレン、鞘をポリエチレンとした熱融着性複合繊維で、繊度が1.5〜6デニールである第三フィラメントを混綿したウェッブをニードルパンチング法により布形化し、両面のウェッブ起毛状態を平滑化することなく加熱処理し、前記ウェッブの重量が200〜800g/平方メートル、厚みが2〜8mmの布形化板状体を製作し、この布形化板状体を5〜30mmの矩形に裁断したものをろ材として装填した請求項1及び請求項2に記載のろ材層の洗浄再生装置。 【請求項4】 上記ろ材をろ過槽(2)に装填したとき、ろ材層(1)高と水層高との比率が65:35〜50:50として装填されているとともに、処理水の一部が原水供給口(10)に循環するようにしていることを特徴とする請求項1及び請求項2に記載のろ材層の洗浄再生装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、浮上性のろ材を用いたろ過装置及び生物膜ろ過装置のろ材層の洗浄再生装置の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、比重が1.0以下で1.0に近い浮上性のろ材を用いたろ過装置は、ろ過槽内の上部にろ材支持部を設け、その下側に浮上性のろ材を装填してろ材層を形成し、原水を上向流又は下向流で通液してろ過を行ない、ろ材の洗浄の際はろ材層の下部より洗浄水と空気を供給する方法がよく知られている。特開平11−114319号公報に記載の発明はその一例であり、この方法はろ材と洗浄水の混合物を上下に旋回させる手段としてろ過槽の中心部に同心状にドラフトチューブを立設させたり、又、撹拌用の散気ノズルをろ過槽の底部に中心から偏心させて設けている。また、特開平10−85515号公報の発明は、上部ろ材支持部の下面に沿って、洗浄時に散気を行なう領域と散気を行なわない領域とを分割するように下向に延びる仕切部材を設け、交互に切換えて散気を行ない、旋回流の方向を変えるようにしている。 【0003】 【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、特開平11−114319号公報の発明ではろ過槽の形状は下部円錐型の円筒槽に限定している。そして、例えば、コンクリート製の大容量のろ過槽ではドラフトチューブを設けたり、散気ノズルを偏心させて取付けたりするだけでは、ろ材層全体に旋回流を起こして充分な撹拌が出来難いという問題がある。また、特開平10−85515号公報の発明ではろ材支持部の下面に仕切部材を設け、洗浄時に散気を行なう領域と散気を行なわない領域に分割して、交互に散気撹拌する方法は浮上性ろ材の洗浄再生方法としては優れているが、洗浄に時間がかかるという問題がある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は上記の従来技術の課題を解決したものであって、その要旨とするところは、上部にろ材流出防止網を設けたろ過槽と、このろ材流出防止網の下方に浮上ろ材によるろ材層を形成し、ろ過槽の下部には原水及びろ材の洗浄水を供給する手段と、洗浄時にろ材層を解し、ろ材を旋回させるための散気装置を設け、ろ過槽の上部には処理水の取出管及び洗浄排水の取出管を設け、上記ろ材流出防止網の下面及びろ過槽の中間部に垂直方向に水流案内板を設けたものである。 【0005】前述のろ過槽に装填するろ材としては、素材が芯をポリプロピレン、鞘をポリエチレンとした熱融着性複合繊維で、繊度が18〜65デニールである第一フィラメントと素材がポリプロピレン繊維で、繊度が3〜10デニールである第二フィラメントと、素材が芯をポリプロピレン、鞘をポリエチレンとした熱融着性複合繊維で、繊度が1.5〜6デニールである第三フィラメントを混綿したウェッブをニードルパンチング法により布形化し、両面のウェッブ起毛状態を平滑化することなく加熱処理し、前記ウェッブの重量が200〜800g/平方メートル、厚みが2〜8mmの布形化板状体を製作し、この布形化板状体を5〜30mmの矩形に裁断したものを用い、このろ材をろ過槽に装填したとき、ろ材層高と水層高との比率が65:35〜50:50として装填されているとともに、処理水の一部が原水供給口に循環するようにしたものである。 【0006】 【発明の実施の形態】この発明は上述のように構成してあり、例えば、コンクリート製の大型のろ過槽に装填したろ材層が目詰まりした場合、このろ材層を洗浄再生するにあたり、まず、ろ過槽の底部に堆積した沈殿物を排出した後、ろ材層の下方より空気と洗浄水を供給することにより、ろ材を撹拌洗浄して、洗浄排水をろ過槽の上部より取出すようにしたものである。このとき、散気空気は左右の壁面近く、あるいは、ろ過槽の中心付近から供給するようにしている。そして、ろ過槽上部にはろ材流出防止網を設け、このろ材流出防止網の下面と、ろ過槽の中間部に垂直方向に板状もしくは略楔状の水流案内板を設けているので、ろ過槽の左右の壁面に添って上昇した水とろ材の混合物は、ろ材流出防止網によってろ過槽の中央に向かう流れに変えられ、さらに、水流案内板によって下方に向かう流れに変えられるので、ろ過槽の半分は時計廻り、他の半分は反時計廻りの旋回流が生じ、槽内のろ材全体を撹拌洗浄することができるものである。また、ろ過槽の中心付近から散気空気を送る時は、ろ材と水の混合物は中央付近で上昇し、水流案内板によって左右に二分され、夫々、ろ材流出防止網に沿って左右の壁面に向かう流れとなり、左右の壁面によって今度は下方に向かう流れに変えられ上下方向の旋回流が生じる。 【0007】また、ろ過槽内に装填するろ材としては、軽量で空隙が大きく、耐圧・耐食性を有し強度の有るものが望ましく、これらの条件を満たすものとして、つぎのような合成樹脂からなるろ材を用いている。即ち、素材が芯をポリプロピレン、鞘をポリエチレンとした熱融着性複合繊維で、繊度が18〜65デニールである第一フィラメントと素材がポリプロピレン繊維で、繊度が3〜10デニールである第二フィラメントと、素材が芯をポリプロピレン、鞘をポリエチレンとした熱融着性複合繊維で、繊度が1.5〜6デニールである第三フィラメントを混綿したウェッブをニードルパンチング法により布形化し、両面のウェッブ起毛状態を平滑化することなく加熱処理し、前記ウェッブの重量が200〜800g/平方メートル、厚みが2〜8mmの布形化板状体を製作し、この布形化板状体を5〜30mmの矩形に裁断したものである。 【0008】上記のように構成したろ材をろ過槽に装填する際には、洗浄撹拌時の流動性を考慮して、ろ過槽内におけるろ材層高と水層高との比率が65:35〜50:50となるように装填量を調整すれば、ろ材洗浄の際には、効率よくろ材を撹拌洗浄することができるものである。以下、図面に基づいてこの発明を具体的に説明する。 【0009】 【実施例】図1はこの発明に係るろ過装置の縦断側面図であり、この図に基いてろ材の洗浄再生方法の操作を説明する。ろ過槽2の上部にろ材流出防止網3を設け、このろ材流出防止網3の下方に浮上性のろ材を装填してろ材層1を形成し、ろ過槽2下部の原水供給口10から原水を供給し、上向流でろ材層1を通液してろ過を行ない、処理水はろ過槽2の上部に設けた集水トラフ4に集められ、集水トラフ4に接続した処理水配管12を通って処理水槽14に流入する。この処理水槽14が満杯になると処理水取出管15から溢流して外部に取出される。 【0010】上記の操作によって、ろ材層1で捕集された固形物や汚泥によってろ材が目詰まりしたときには、原水の供給を停止し、処理水弁11を閉止し、ろ過槽2の底部に堆積した沈殿物を引抜管16から抜き取る。次に、ブロワー5に連結している散気装置6から空気をろ過槽2内に注入する。図1では散気装置6はろ過槽2の左右の壁面近くに設けている。又、ろ材流出防止網3の下面及びろ過槽2の中間部に垂直方向に板状もしくは略楔状の水流案内板7a、7bを配設している。図3の水流案内板7aはろ材流出防止網3の下面に設けたものであり、略楔形状をしているが、左右それぞれ内側に湾曲しているものである。そして、散気装置6から注入された空気は気泡となってろ過槽2の左右の壁面に沿って上昇し、ろ材層1の下部及びろ材流出防止網3に当った気泡はろ過槽2の中央に向かう流れに変えられ、更に中央部では水流案内板7a、7bによって下向に流れを変えられ、上下方向の旋回流を生じる。図1の左半分では時計廻りの旋回流となり、右半分では反時計廻りの旋回流となる。この動作を3〜10分間継続することにより、目詰まりして硬化しているろ材層1はほぐされ、充分に撹拌される。次に、上記の散気撹拌を継続しながら、洗浄水ポンプ9を駆動して処理水槽14に貯留されている処理水を洗浄水配管8を通り、ろ過槽2の下部よりろ過槽2内に供給する。ろ過槽2内に供給された洗浄水はろ材と共に旋回流となり、ろ材の洗浄を行ないろ材に捕集されている固形物や汚泥等の目詰まり物を剥離して、この目詰まり物と一緒に、ろ材流出防止網3を通過し、集水トラフ4に溢流し、洗浄排水管13を通って外部に排出される。この時の洗浄水速度は速すぎれば旋回しているろ材をろ材流出防止網3に押し付け、洗浄が不充分となる。又、遅すぎればろ材を洗浄再生するのに時間がかかる。ろ材の洗浄速度としては10〜30m/Hrが最適値であることが実験データーより判明している。 【0011】又、ろ過槽2内に装填するろ材は、素材が芯をポリプロピレン、鞘をポリエチレンとした熱融着性複合繊維で、繊度が18〜65デニールである第一フィラメントと素材がポリプロピレン繊維で、繊度が3〜10デニールである第二フィラメントと、素材が芯をポリプロピレン、鞘をポリエチレンとした熱融着性複合繊維で、繊度が1.5〜6デニールである第三フィラメントを混綿したウェッブをニードルパンチング法により布形化し、両面のウェッブ起毛状態を平滑化することなく加熱処理し、前記ウェッブの重量が200〜800g/平方メートル、厚みが2〜8mmの布形化板状体を製作し、この布形化板状体を5〜30mmの矩形に裁断したものを用いており、この合成樹脂製の繊維ろ材は軽量で空隙が大きく、耐圧・耐食性があり、強度を有しているので、撹拌により損耗や変形が無く、ろ材として好適なものである。 【0012】上記のろ材をろ過槽2に装填する量としては、このろ材層1が目詰まりして洗浄撹拌操作によって旋回流を生じさせて、このろ材層1を解きほぐす際の流動性を考慮すれば、ろ過槽2内におけるろ材層高と水層高との比率は65:35〜50:50となるように装填量を調整すれば、効率よくろ材を撹拌洗浄することができるものである。 【0013】図2は、この発明に係る他の実施例のろ過装置の縦断側面図であり、散気装置6を水流案内板7a、7bを延長した垂線を挟んで左右に配設しているので、図1における実施例とは逆回転の旋回流が生じるものである。尚、平面が長方形の大きなろ過槽2の場合には複数個所に水流案内板7a、7b…を設ければよく、ろ過槽2の壁面と最初の水流案内板7a、7b及び最初の水流案内板7a、7bと2番目の水流案内板7a、7b…n番目の水流案内板7a、7bと(n+1)番目の水流案内板7a、7bそして(n+1)番目の水流案内板7a、7bと壁面までの間隔を1〜3mとするものであり、好ましくは2mとするのが実験データーから最適である。 【0014】 【発明の効果】本発明のろ過装置におけるろ材の洗浄再生方法により目詰まりしたろ材層を散気による旋回流で撹拌して、充分にほぐした後、洗浄水を供給することによりろ材から固形物や汚泥等の目詰まり物を容易に剥離し、洗浄効果を高め、洗浄時間の短縮による洗浄水量の低減が図れるものであり、大規模のろ過槽でも、一度に効率よくろ材の洗浄再生が行なえるものであり、従来のこの種ろ過装置のろ材洗浄時の課題を解決したものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000197746 【氏名又は名称】株式会社石垣
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| 【出願日】 |
平成11年8月23日(1999.8.23) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−58106(P2001−58106A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月6日(2001.3.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−235466 |
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