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【発明の名称】 |
遊技機 |
| 【発明者】 |
【氏名】福島 征一郎 |
【課題】所謂飛行機タイプの入賞装置は、特別入賞口ヘの入賞により大当状態に変化し又は大当状態を更新するものであり、特別入賞口ヘ入賞するか否かが遊技者の興味の中心である。しかし、特別入賞口に入賞する場合には、開閉片間に入ってから比較的短時間で入賞口に到達し、しかもすぐ次の大当状態に移行してしまうため、遊技が淡々と進行することが多かった。
【解決手段】パチンコ球の入賞が容易な大当状態に変動可能であり、かつ、特別入賞口16Vを有するパチンコ機用入賞装置5において、パチンコ球をプールするプール手段25と該プール手段25でプールされたパチンコ球を放出する解除手段26とからなる球保留装置24を設け、該球保留装置24から放出されたパチンコ球を前記特別入賞口16Vに入賞させるようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 パチンコ球の入賞が容易な大当り状態に変動可能であり、かつ、特別入賞口を有するパチンコ機用入賞装置において、パチンコ球をプールするプール手段と該プール手段でプールされたパチンコ球を放出する解除手段とからなる球保留装置を設け、該球保留装置から放出されたパチンコ球を前記特別入賞口に入賞させるようにしたことを特徴とするパチンコ機用入賞装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ球の入賞が容易な大当り状態に変動可能であり、かつ、例えば大当り状態でそこに入ると大当り状態が継続する特別入賞口を有するパチンコ機用入賞装置(以下入賞装置という)に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の入賞装置には、所謂飛行機タイプのもの、デジタルタイプのもの、権利発生タイプのもの等がある。以下に飛行機タイプの入賞装置を例示して説明する。 【0003】飛行機タイプの入賞装置は、遊技板の遊技部に打ち込まれたパチンコ球を受け入れる入賞開口と、該入賞開口を開閉する一対の開閉片と、この開閉片を開閉動作させる電気的駆動装置と、入賞開口に入ったパチンコ球を受け入れ、その一部を特別入賞口にした比較的広い入賞口と、遊技部に別途設けた始動入賞口への入賞により、前記電気的駆動装置が作動して開閉片を1回又は2回開動作させ、このとき入賞開口に飛び込んだパチンコ球が特別入賞口に入賞すると「大当り」となって10個のパチンコ球が入賞するまで18回を限度に開閉片を開閉動作させ、さらに、その間に特別入賞口に入賞すると15回を限度として大当り状態を更新せしめるものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記の入賞装置は、特別入賞口ヘの入賞により大当り状態に変化し、又は、大当り状態を更新するものであり、特別入賞口ヘ入賞するか否かが遊技者の興味の中心である。しかし、特別入賞口に入賞する場合には、開閉片間に入ってから比較的短時間で入賞口に到達し、しかも入賞後すぐ次の大当り状態に進行してしまうため、特別入賞口へ入賞した面白さを楽しむ暇もなく遊技が淡々と進行することが多かった。 【0005】そこで本発明は、特別入賞口に入賞するパチンコ球の入賞時期を適宜制御することにより、特別入賞口に入賞する面白さを遊技者に堪能させ、以って遊技の興趣の増大を図ることを目的とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため本発明は、パチンコ球の入賞が容易な大当り状態に変動可能であり、かつ、特別入賞口16Vを設けてなる入賞装置5において、パチンコ球をプールするプール手段25と該プール手段25でプールされたパチンコ球を放出する解除手段26とからなる球保留装置24を設け、該球保留装置24から放出されたパチンコ球を前記特別入賞口16Vに入賞させるようにした入賞装置5を提供するものである。 【0007】プール手段25でプールされたパチンコ球を解除手段26の作動で放出すると、該パチンコ球は全て特別入賞口16Vに入賞する。プール手段25でプールされるパチンコ球は、プール手段25の球受入口の配置、及び、球受入口の開閉態様等の条件により、例えば入賞装置5に入ったパチンコ球の一部であったり、或は、入賞装置5の外を流れるパチンコ球を特定条件で補足したものであったりする。また、解除手段26は、制御装置のプログラムや、或は、遊技者の操作により作動する。このようなプール手段25と解除手段26とからなる球保留装置24を入賞装置5に設けることによって、特別入賞□16Vに入賞するパチンコ球を入賞前の段階で適宜制御することができる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。パチンコ機1は、額縁状の前面枠2の裏側に着脱自在に遊技板3を取付け、該遊技板3の前面を誘導レール4でほぼ円状に囲って遊技領域3aとなし、この遊技領域3aに入賞装置5、始動入賞口6,6,6、通常入賞口7,7…、アウト球口8等を設けて概略構成される。 【0009】図1乃至図3は、入賞装置5の詳細を示すものである。遊技板3の前面に固着する取付基盤9は、大きな開口10を有し、その前面側に該開口10の下半部を囲う前カバー11と、開口10の上縁に突設した庇片12及び開口10の上半部側縁の入賞開口13を塞ぐようにした一対の開閉片14,14が設けられている。 【0010】前記前カバー11は、全体が透明な合成樹脂製であるが、開口10の下半部の視認性をさらに良くするために窓孔15が形成されている。そして前カバー11は、該窓孔15の下に比較的広い入賞口16を形成してなる。該入賞口16は、3つに区画されており、左右が通常入賞口16L,16Rであり、中央が特別入賞口16Vである。この特別入賞口16Vには通路の途中にV球検出器17が設けられている。また、入賞口16に入ったパチンコ球の総数は、入賞球検出器(図示せず)によってカウントされる。 【0011】前記開閉片14,14は、下端裏側に長軸18を突設したもので、該長軸18を取付基盤9に回転自在に挿通せしめ、図2実線の起立姿勢から同図鎖線の傾動姿勢の間で傾動自在である。該開閉片14,14は、長軸18の後端にクランク部材19を固着し、このクランク部材19を後述する裏カバー20の後側に配置したソレノイド21のプランジャー22に係合させたもので、ソレノイド21が消磁(プランジャー22が下動)した状態で開閉片14,14が起立し、ソレノイド21が励磁(プランジャー22が上昇)した状態で開閉片14,14が傾動するように設定されている。 【0012】前記取付基盤9の裏面側には、開口10を囲うように裏カバー20が固着されている。該裏カバー20の内部空間は、前記前カバー11の上縁から奥に向かって下り傾斜状に固定された中仕切り板23によって上下の部屋に区画されている。この中仕切り板23と裏カバー20の後壁20rとの間には、パチンコ球が通過可能な空間Sが形成されており、入賞開口13に入ったパチンコ球が該空間Sを通って下の部屋に落下する。 【0013】裏カバー20の底壁20fは、奥から前に向かって下り傾斜状に形成され、その前縁が前記前カバー11の入賞口16に臨んでおり、中仕切り板23から落下したパチンコ球が該底壁20f上を転がって入賞口16に入賞する。 【0014】しかして、本発明は、以下に説明するような球保留装置24を入賞装置5に設けてなるものである。 【0015】該球保留装置24は、パチンコ球をプールするプール手段25と、プール手段25でプールされたパチンコ球を放出する解除手段26とで構成される。プール手段25は、前記中仕切り板23の下側に配設した球パイプ25aと、該球パイプ25aの前面側に対接するストッパープレート25bとからなるものである。 【0016】球パイプ25aは、複数個(例えば4個)のパチンコ球を一列で収容し得る長さの透明な合成樹脂の角筒であり、後端の両横に突設した支持軸27を裏カバー20の側壁20sに挿通して揺動自在に支持される。その揺動範囲は、前記ストッパープレート25bの裏面に突設した上下の突片28a,28bによって規制される。また、球パイプ25aは、解除手段26たるロータリーソレノイド29の駆動軸に支持軸27を直結し、該ロータリーソレノイド29の内蔵バネ(図示せず)によって常に上の突片28aに当接するよう付勢されている。 【0017】ストッパープレート25bは、透明な合成樹脂板であり、球パイプ25aの前面と対向する位置に球放出口30を形成し、該球放出口30の前面を底なしのガイド枠31で囲ってなる。そして、球放出口30と球パイプ25aの位置関係は、球パイプ25aが前方を上げて上の突片28aに係合した状態において、球放出口30の上縁が若干低くなるように設定される。従って、球パイプ25a内に入ったパチンコ球がストッパープレート25bに当たって止められ、球パイプ25a内にパチンコ球がプールされるのである。 【0018】一方、球パイプ25aの後端は、中仕切り板23のほぼ中央に穿設した球落下孔23aに対向しており、中仕切り板23上を流れるパチンコ球が球落下孔23aに落ちると球パイプ25aに入る。このパチンコ球が前記のようにプールされるのである。なお、球落下孔23aと球パイプ25aの間に摺動自在なシャッター板を設けて球落下孔23aを開閉自在に構成し、特定の条件成立時にのみ球落下孔23aを開くようにしてもよい。 【0019】その他、プール手段25には、球パイプ25a内にプールされたパチンコ球を検出する光学式のセンサー32が設けられている。このセンサー32は、発光素子32aと受光素子32bを裏カバー20の側壁20sから夫々球パイプ25aを挟んで対向するように配設したものである。なお、本実施例では、このセンサー32を1個だけ設けたが、例えば、球パイプ25a内の全てのパチンコ球に対応させてセンサー32を複数個設置し、プール手段25にプールされているパチンコ球の個数をLEDランプ等で表示してもよい。 【0020】解除手段26は、前記のようにロータリーソレノイド29である。該ロータリーソレノイド29は、裏カバー20の側壁20sの外側に設置されている。そして、常には内蔵バネで球パイプ25aを図3時計回りに付勢し、通電状態で球パイプ25aを反時計回りに回動させて同図鎖線のように傾動させる。球パイプ25aが傾動すると、それまでストッパープレート25bで止められていたパチンコ球が解除され、球放出口30からガイド枠31を通って特別入賞口16Vに入賞する。 【0021】なお、本実施例では解除手段26の一部品として、下の突片28bから球止め片33を突設している。この球止め片33は、球パイプ25aが傾動した状態で該球パイプ25aの底壁に穿設した長孔34から球パイプ25aの内部に突出して2個目のパチンコ球の放出を阻止するストッパーであり、球パイプ25aにプールしたパチンコ球を1個づつ放出するためのものである。 【0022】その他、図面中35…は、中仕切り板23、及び、裏カバー20の底壁20fの上面に突設したピンであり、パチンコ球の流下方向を変化させるためのものである。 【0023】しかして、開閉片14,14作動用のソレノイド21及びロータリーソレノイド29は、制御装置(図示せず)の外部出力ポートに接続され、制御装置側のプログラムに従って制御される。また、始動入賞口6に内蔵された球検出スイッチ36、及び、球パイプ25aのセンサー32等は制御装置の入力ポートに接続される。 【0024】次に制御装置のプログラムに基づく入賞装置5の作動パターンの一例を説明する。 (1) 入賞装置5が作動していない状態では、ソレノイド21が消磁した状態にあって開閉片14,14が入賞開口13を閉じ、また、ロータリーソレノイド29も非通電状態にあって球パイプ25aの前方を持ち上げている。 (2) 遊技領域3aに打ち込まれたパチンコ球がいずれかの始動入賞口6に入ると、その入賞信号が制御装置に送られる。この入賞信号によりソレノイド21が作動して開閉片14,14を1回、又は2回開閉させる。この開閉片14,14の開閉回数は、両サイドの始動入賞口6,6に入賞した場合に1回、中央の始動入賞口6に入賞した場合に2回となる。 (3) 開閉片14,14が開いた時にパチンコ球が入ると、殆どのパチンコ球は中仕切り板23から裏カバー20の底壁20fを流れて入賞口16に至る。 (4) このパチンコ球が、特別入賞口16Vに入賞した場合は、制御装置のROMに記憶された大当りのプログラムが実行され、10個のパチンコ球が入賞するまで18回を限度に開閉片14,14が開閉動作し、さらに、その間に特別入賞口16Vに入賞すると15回を限度として大当り状態を更新せしめる。 (5) また、前記(3) で開閉片14,14間に入ったパチンコ球が中仕切り板23の球落下孔23aから球パイプ25aに入り込み、かつ、特別入賞口16Vへの入賞信号がない場合は、このパチンコ球をセンサー32が検出してすぐにロータリーソレノイド29を作動させパチンコ球を放出する。この放出されたパチンコ球は、特別入賞口16Vに入賞し前記(4) と同様大当りのプログラムが実行される。 (6) 大当りのプログラム実行中において、球パイプ25aにパチンコ球が入った場合は、ロータリーソレノイド29がすぐには作動しないように設定されているため、球タンク25a内に最大4個のパチンコ球がプールされ得る。 (7) ロータリーソレノイド29は、大当りが更新され得る状態、例えば2回目の大当り動作中に、開閉片14,14が17回開閉したか、又は、入賞口16に9個入賞した時点で特別入賞口16Vへの入賞がないことを条件に作動する。そしてロータリーソレノイド29が作動すると、球パイプ25aから1個のパチンコ球が放出され、特別入賞口16Vに入賞して大当りが更新される。 (8) ロータリーソレノイド29は、大当りが15回目の更新動作に至った場合には作動しないよう設定されている。従って、場合によっては大当り状態が終了しても球パイプ25a内にパチンコ球が残ることがある。このように球パイプ25a内にパチンコ球が残っている場合には、次に始動入賞口6,6,6のいずれかの入賞信号を受けるとロータリーソレノイド29が作動し、特別入賞口16Vにパチンコ球を入賞させて入賞装置5を大当り状態にする。 (9) また、ロータリーソレノイド29は、前面枠2の下方に設けたスイッチ37の操作によっても作動するようになっており、遊技者が任意の時期に球パイプ25a内のパチンコ球を放出し得る。従って、遊技者が好きなタイミングで特別入賞口16Vに入賞させることができ、遊技の興趣の増大を図ることができると共に、遊技者の都合で早く遊技を終了したい場合等プールされたパチンコ球を無駄に残すことがない。なお、本実施例では、始動入賞口6への入賞がない状態で特別入賞口16Vに入賞しても大当り状態に変動させないように設定しているが、特別入賞口16Vへの入賞のみで大当り状態に変動させるように設定することもできる。 (10)大当りの更新回数が15回目の状態で開閉片14,14が18回開閉するか、又は、入賞□16にパチンコ球が10個入賞した場合、或は、更新回数が15回に至らなくとも開閉片14,14が18回開閉するか、又は、入賞口16にパチンコ球が10個入賞する間に特別入賞口16Vに入賞しなかった場合に大当り状態が終了し、前記(1)の状態に戻る。 【0025】なお、以上に説明した入賞装置5の作動パターンは言うまでもなく一つの例示であり、例えば、球保留装置24の解除手段26の作動タイミング等は制御装置のプログラムにより種々設定できる。また、球保留装置24のプール手段25は、入賞装置5内に配置する必要はなく、入賞装置5から分離して設けることも可能である。この場合にはプール手段25の球受入口を開閉自在にして遊技領域3aの適宜位置に設け、該球受入口を例えば変動表示器の図柄合わせのような特定条件の成立により一時的に入賞可能な開状態に変動させる構成とすることが考えられる。そして、プール手段25と特別入賞口16Vを通路で連通させればよいのである。 【0026】また、球保留装置24の解除手段26の駆動方法も種々考えられ、例えばロータリーソレノイド29を通常のソレノイドやモータに変更することはもちろん、その他、裏連動をつかってパチンコ球の球重量による挺運動等で作動させることもできる。そして本実施例で示した解除手段26は、パチンコ球を1個づつ放出するように構成したが、例えば球パイプ25a内のパチンコ球を全部一度に放出したり、或は、複数個(例えば2個単位)づつ放出するような構成にしてもよい。 【0027】以上、飛行機タイプの入賞装置5への適用例を示して本発明を説明したが、これ以外にも特別入賞口を有するデジタルタイプの入賞装置や、権利発生タイプの入賞装置等にも同様に適用できる。 【0028】 【発明の効果】以上のように本発明の入賞装置5によれば、プール手段25と解除手段26とからなる球保留装置24を設け、該球保留装置24から放出されたパチンコ球を前記特別入賞口16Vに入賞させるように構成したため、特別入賞口16Vに入賞することが明らかなパチンコ球を遊技者の権利球として保有させることができ、特別入賞口16Vに入賞する楽しみを十分に堪能させることができる。そしてさらに、他の種々の遊技条件、例えば始動入賞口6への入賞等と球保留装置24の作動条件を組合わせることによって、従来にない遊技パターンを新たに創造することができる等、パチンコ遊技の興趣を増大させ得る効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000144522 【氏名又は名称】株式会社三洋物産
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| 【出願日】 |
平成2年11月12日(1990.11.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100098741 【弁理士】 【氏名又は名称】武蔵 武
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| 【公開番号】 |
特開2001−353281(P2001−353281A) |
| 【公開日】 |
平成13年12月25日(2001.12.25) |
| 【出願番号】 |
特願2001−167533(P2001−167533) |
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