トップ :: A 生活必需品 :: A63 スポ−ツ;ゲ−ム;娯楽




【発明の名称】 ゴルフシャフト
【発明者】 【氏名】松井 泰志

【氏名】大田 泰之

【要約】 【課題】利き手と、利き手と反対の手の要となる部分のゴルフシャフトの外径を最適にして、利き手と反対の手でリードし、利き手でスナップを効かせることのできる理想的なスウィングが可能となるゴルフシャフトとするものである。

【解決手段】後端3の外径d0を16〜18mm、後端3から50mmの位置にxの一つがあり、その外径d50は16±2mm、後端3から150mmの位置にyの一つがあり、その外径d150は15±2mmとした。この時外径d50と外径d150の差との外径差は0.6mm以上であり、かつ、前記外径d50と外径d150の差との外径差と後端3の外径d0と外径d50の差との関係が、(d50−d150)/100>(d0−d50)/50としてある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 先端から後端に行くに従い、順次、外径が大きくなり、かつ、後端の外径d0が16〜18mmであるゴルフシャフトにおいて、後端から先端へ200mmまでの範囲で、前記外径の勾配の変位個所が少なくとも2個所有することを特徴とするゴルフシャフト。
【請求項2】 前記変位個所は、後端から先端へ100mmまでと、110〜180mmまでの各々の範囲に少なくとも1箇所有することを特徴とする請求項1記載のゴルフシャフト。
【請求項3】 前記変位個所によって形成される複数の勾配領域の内、勾配が6/1000より大きい領域を少なくとも1個所有し、かつ、その両隣個所の勾配が各々前記6/1000よりも小さい勾配としたことを特徴とする請求項1または2記載のゴルフシャフト。
【請求項4】 前記後端から先端へ50mmの位置での外径d50と後端から先端へ150mmの位置での外径d150との外径差(d50−d150)が0.6mm以上あり、かつ、後端での外径d0が16〜18mmであることを特徴とする請求項1、2または3記載のゴルフシャフト【請求項5】 前記外径d50と前記外径d150との外径差(d50−d150)と前記外径d0と前記外径d50との外径差(d0−d50)の関係が、(d50−d150)/100>(d0−d50)/50となることを特徴とする請求項1、2、3または、4記載のゴルフシャフト【請求項6】 前記外径d50と前記外径d150との外径差(d50−d150)と前記外径d150と前記後端から先端へ200mmの位置での外径d200との外径差(d150−d200)の関係が、(d50−d150)/100>(d150−d200)/50となることを特徴とする請求項1、2、3または、4記載のゴルフシャフト。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフシャフトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ゴルフシャフトは、ヘッドが装着される先端からグリップが装着される後端に向かって、順次、外径が大きくなる勾配を有するように形成されており、後端の外径は14.5mm〜16.0mm程度、先端の外径は8.0mm〜9.7mm程度となっている。これら従来のゴルフシャフトの、先端から後端にかけての全長の勾配は、全長にわたって一定の勾配のものや、複数の勾配から形成されている。またグリップが装着される部分、つまり後端から250mm程度の範囲の勾配については、全長の一定勾配が後端まで続いているため握り部全体が前記一定勾配を有するもののほか、勾配が緩くなるもの、あるいはストレートの勾配を有するように形成されているゴルフシャフトも近年増加傾向にある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のゴルフシャフトにグリップを装着しても、手のひらの大きさに比べて外径が小さい為、握った時に頼りなく感じる事や、その様なゴルフシャフトをしっかり握ってスイングするには、ある程度の技術が必要であった。すなわち、後端から150mm程度の範囲をストレートの勾配を有する形状とした場合は、利き手で握る部分と、利き手と反対の手で握る部分との外径差が無いことから、相対的に利き手の部分が太く感じるか、もしくは利き手と反対の手の部分が細く感じてしまい、握った際に違和感が生じてしまう。一方、握り部全体を一定の勾配を有する形状とした場合では、利き手の部分と利き手と反対の手の部分の外径差が大きく生じ、グリップした際のフィーリングは向上するものの人の手の指の長さにおいて、小指がその他の指に比較して短いため、利き手の親指ないし人差し指の来る箇所と、利き手と反対の手の小指が来る箇所の外径差が大きくなり過ぎる為、やはり違和感が生じてしまう。本発明は、従来の欠点に鑑み、利き手と、利き手と反対の手の要となる部分のゴルフシャフトの外径を最適にすることで、握った際のフィーリングを向上させ利き手と反対の手でリードし、利き手でスナップを効かせることのできる理想的なスイングが可能となる、効率的な外径配分を考慮したグリップ形状が実現するゴルフシャフトを提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、先端から後端に行くに従い、順次、外径が大きくなり、かつ、後端の外径d0が16〜18mmであるゴルフシャフトにおいて、後端から先端へ200mmまでの範囲で、前記外径の勾配の変位個所が少なくとも2個所有することを特徴とするゴルフシャフトである。
【0005】請求項2の発明は、請求項1のゴルフシャフトであって、前記変位個所は、後端から先端へ100mmまでと、110〜180mmまでの各々の範囲に少なくとも1箇所有することを特徴とするゴルフシャフトである。
【0006】請求項3の発明は、請求項1または2のゴルフシャフトにおいて、前記変位個所によって形成される複数の勾配領域の内、勾配が6/1000より大きい領域を少なくとも1個所有し、かつ、その両隣個所の勾配が各々前記6/1000よりも小さい勾配としたことを特徴とするゴルフシャフトである。
【0007】請求項4の発明は、請求項1、2または3のゴルフシャフトにおいて、前記後端から先端へ50mmの位置での外径d50と後端から先端へ150mmの位置での外径d150との外径差(d50−d150)が0.6mm以上あり、かつ、後端での外径d0が16〜18mmであることを特徴とするゴルフシャフトである【0008】請求項5の発明は、請求項1、2、3または、4に記載のゴルフシャフトにおいて、前記外径d50と前記外径d150との外径差(d50−d150)と前記外径d0と前記外径d50との外径差(d0−d50)の関係が、(d50−d150)/100>(d0−d50)/50となることを特徴とするゴルフシャフトである。
【0009】請求項6の発明は、請求項1、2、3または、4のゴルフシャフトにおいて、前記外径d50と前記外径d150との外径差(d50−d150)と前記外径d150と前記後端から先端へ200mmの位置での外径d200との外径差(d150−d200)の関係が、(d50−d150)/100>(d150−d200)/50となることを特徴とするゴルフシャフトである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。図1は本発明のゴルフシャフトを装着したゴルフクラブの概略説明図である。図2は本発明のゴルフシャフトの握り部近傍の縦断面を示す説明図である。図1に示す本発明のゴルフシャフト1の全長は、通常通り900〜1200mm程度で、その先端2側にヘッド5が装着され、後端側にはグリップ6が装着されてゴルフクラブと成すものであり、前記ゴルフシャフト1はその先端2から後端3に向かって、順次、外径dが大きくなるように形成されている。
【0011】そして、図2に示すように、ゴルフシャフト1の後端3の外径d0は16mm〜18mmとしてある。前記後端3から先端2側へ200mmまでの範囲である握り部4には、少なくとも2個所の外径の勾配が変化する変位個所が設けられており、それらは、前記後端3から100mmまでの範囲内に少なくとも1個の変位個所xがあり、かつ、前記後端3から110〜180mmの範囲に少なくとも1箇の変位個所yが設けてある。前記後端3の外径d0は、利き手と反対の手の小指が当接するので、18mm以上とすると、手首の動きが規制されてしまうので、好ましくない。また、16mm以下であると、全体的に小さくなり、利き手が握る部分の外径も小さくなり、スイング時の手首を返すタイミングがばらつき易い為、クラブとしての操作性があまり良いとは言えないため好ましくない。すなわち、細い外径の握り部を有するクラブでスイングした時に、打球方向を安定させるには、手首の返し方にある程度の技術を要するのでクラブとして難しいとされている。クラブをスイングするために握った時、利き手と反対の手の要となる中指薬指の当接する部分は、後端3より100mmの範囲内にあり、利き手の要となる中指薬指の当接する部分は、後端3より110〜180mmの範囲内に存在するため、この当接する部分が最適な握りのための外径となるように変位個所x、yを設け、利き手が握る部分は、手首が返し易いように前記x−y間の勾配を6/1000より大きくすることで、利き手と反対の手が握る部分の外径より小さい外径にしてある。このような構成とすることにより、従来の握り部よりも違和感のない握り方で、しっかり握ることが出来る。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を示す。図2に示すように、実施例のゴルフシャフト1は以下のように設定してある。すなわち、後端3の外径d0:16〜18mm後端3から50mmの位置にxの一つがあり、その外径d50は:16±2mm後端3から150mmの位置にyの一つがあり、その外径d150は:15±2mmとした。この時外径d50と外径d150の差との外径差は0.6mm以上であり、かつ、前記外径d50と外径d150の差との外径差と後端3の外径d0と外径d50の差との関係が、(d50−d150)/100>(d0−d50)/50としてある。また、さらに好ましくは、前記外径d50と外径d150の差と、外径d150と後端3から200mmの位置の外径d200の差との関係を(d50−d150)/100>(d150−d200)/50となるようにした。
【0013】握り部は太い方が握持力が大きくなるので、利き手と反対の手の要となる部分、および、利き手の要となる部分の外径を前記構成とすることにより、利き手と反対の手が主導となるダウンスイング前半で、より利き手と反対の手の握持力が大きくなるが、利き手よりも利き手の反対の手で握る部分が相対的に太めなことと、利き手と反対の手の小指が当接する部分が太すぎないことで、安定したトップオブスイングの位置を保つことができ、また、ための利いたスイングを行いやすい。さらに、ダウンスイング後半では利き手の握持力が大きくなるが、利き手の握る部分は太すぎないため、手首の返しがスムーズに出来るので、ヘッドスピードが向上する。
【0014】
【発明の効果】本発明のゴルフシャフトは、以上のような構成としたから、利き手で握る部分と、利き手と反対の手で握る部分の外径をそれぞれ最適な値として、握りやすさを向上させることが出来るので、スイング時の利き手と、利き手と反対の手の役割分担を効率的に実現することができる。
【出願人】 【識別番号】000005935
【氏名又は名称】美津濃株式会社
【出願日】 平成12年3月10日(2000.3.10)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−252382(P2001−252382A)
【公開日】 平成13年9月18日(2001.9.18)
【出願番号】 特願2000−66022(P2000−66022)