トップ :: A 生活必需品 :: A61 医学または獣医学;衛生学




【発明の名称】 温水浴装置
【発明者】 【氏名】望月 益次

【要約】 【課題】本発明は、効果的な浴液の機能を得、更に例えば浴室に設置した場合、設置にあたって既存の有効スペースを損なうことなく、且つ浴室内の装飾機能を更に高めるような新規な温水浴装置の開発を試みることを課題とした。

【解決手段】本発明の温水浴装置は、入液部12より供給される浴液Lを出液部13から排出し、この浴液Lを身体表面に浴びるようにした装置において、前記入液部12と出液部13との間の処理室15には処理剤18を設け、ここを通過する浴液Lが処理剤18を通過しながら所定の機能処理をされた上で、出液部13から排出されることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 入液部より供給される浴液を出液部から排出し、この浴液を身体表面に浴びるようにした装置において、前記入液部と出液部との間の処理室には処理剤を設け、ここを通過する浴液が処理剤を通過しながら所定の機能処理をされた上で、出液部から排出されることを特徴とする温水浴装置。
【請求項2】 前記処理室は、浴液槽内を浴液がジグザグ状に流れるように仕切板により仕切られて構成されていることを特徴とする請求項1記載の温水浴装置。
【請求項3】 前記処理剤は、鉱石成分を浴液に作用させ得る材料であることを特徴とする請求項1または2記載の温水浴装置。
【請求項4】 前記浴液槽には、ヒータを伴っていることを特徴とする請求項2または3記載の温水浴装置。
【請求項5】 前記入液部には、浴室における温水供給管路から分岐した温水供給用の入液ホースが接続されていることを特徴とする請求項1、2、3、または4記載の温水浴装置。
【請求項6】 前記出液部は、浴液を突出時に加圧する手段が具えられていることを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の温水浴装置。
【請求項7】 前記浴液槽は、浴室内に設けられることを特徴とする請求項2、3または4記載の温水浴装置。
【請求項8】 前記浴液槽は、浴室内の壁面に取り付けられることを特徴とする請求項7記載の温水浴装置。
【請求項9】 前記浴液槽の目視面には、装飾体が形成されていることを特徴とする請求項2、3、4、5、6、7または8記載の温水浴装置。
【請求項10】 前記装飾体は絵画、写真、紙芝居、金魚鉢、金魚鉢様ディスプレー、鏡、時計、ラジオ、テレビ、CDディスプレーの一または複数のものが適用されていることを特徴とする請求項9記載の温水浴装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は浴室等に設置して、天然温泉等と同等の入浴効果を得ることができる温水浴装置に関するものである。
【0002】
【発明の背景】従来から入浴効果を高めるため、単なる浴室の浴槽に代え、種々の天然の温泉に近いような浴液を供給するための工夫がなされている。例えばその一例としては浴室の温水を適宜の処理剤を通過させた状態で供給し、浴槽内の浴液に一定の機能を持たせるような工夫がされている。また例えば特開平6−245974号「弱酸性水供給器」のように温水ないしは冷水等を水溶性酸性剤を通過させて供給し、水浴効果を高めるような工夫もされている。しかしながらこのような装置は、現実の一般家庭での利用状況を総合的に考慮すると、例えば使い勝手や設置スペースの面、あるいは浴室内の美観向上等の面で必ずしも満足なものはなく、充分普及しているものとは言い難い。
【0003】
【開発を試みた技術的課題】本発明はこのような状況を総合的に見直してなされたものであって、まず第一に効果的な浴液の機能を得、更に例えば浴室に設置した場合、設置にあたって既存の有効スペースを損なうことなく、且つ浴室内の装飾機能を更に高めるような新規な温水浴装置の開発を試みたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の温水浴装置は、入液部より供給される浴液を出液部から排出し、この浴液を身体表面に浴びるようにした装置において、前記入液部と出液部との間の処理室には処理剤を設け、ここを通過する浴液が処理剤を通過しながら所定の機能処理をされた上で、出液部から排出されることを特徴とする。この発明によれば、適宜の処理剤によって浴液に所定の機能処理がなされ、入浴効果が更に向上する。
【0005】また請求項2記載の温水浴装置は、前記請求項1記載の要件に加え、前記処理室は、浴液槽内を浴液がジグザグ状に流れるように仕切板により仕切られて構成されていることを特徴とする。この発明によれば、浴液が浴液槽内を充分に循環して処理剤との反応時間を充分に確保し、効果的な浴液の機能処理がなされる。
【0006】更にまた請求項3記載の温水浴装置は、前記請求項1または2記載の要件に加え、前記処理剤は、鉱石成分を浴液に作用させ得る材料であることを特徴とする。この発明によれば、処理剤によって天然温泉と同等のミネラル成分等を含んだ機能処理がなされる。
【0007】更にまた請求項4記載の温水浴装置は、前記請求項2または3記載の要件に加え、前記浴液槽には、ヒータを伴っていることを特徴とする。この発明によれば、浴液の温度を更に高める等、使用者の好み、身体状況等に応じた温度設定が可能となる。
【0008】更にまた請求項5記載の温水浴装置は、前記請求項1、2、3、または4記載の要件に加え、前記入液部には、浴室における温水供給管路から分岐した温水供給用の入液ホースが接続されていることを特徴とする。この発明によれば、本来浴槽の湯の加温、供給に用いられる加熱手段をそのまま利用することが可能であり、別途温水供給等の必要がない。
【0009】更にまた請求項6記載の温水浴装置は、前記請求項1、2、3、4または5記載の要件に加え、前記出液部は、浴液を突出時に加圧する手段が具えられていることを特徴とする。この発明によれば、突出時に浴液の圧力が高まり、身体表面への指圧効果、刺激効果等が高まる。
【0010】更にまた請求項7記載の温水浴装置は、前記請求項2、3または4記載の要件に加え、前記浴液槽は、浴室内に設けられることを特徴とする。この発明によれば、装置を浴室に設置するので、使用場所の至近位置に設けることができ、関連する浴液の供給経路等がシンプルに構成し得る。
【0011】更にまた請求項8記載の温水浴装置は、前記請求項7記載の要件に加え、前記浴液槽は、浴室内の壁面に取り付けられることを特徴とする。この発明によれば、温水浴装置を比較的高いほぼ邪魔にならない位置に設置することができ、従来のデッドスペースをより有効に活用できる。
【0012】更にまた請求項9記載の温水浴装置は、前記請求項2、3、4、5、6、7または8記載の要件に加え、前記浴液槽の目視面には、装飾体が形成されていることを特徴とする。この発明によれば、装飾体により浴室内の美観が更に向上する。
【0013】更にまた請求項10記載の温水浴装置は、前記請求項9記載の要件に加え、前記装飾体は絵画、写真、紙芝居、金魚鉢、金魚鉢様ディスプレー、鏡、時計、ラジオ、テレビ、CDディスプレーの一または複数のものが適用されていることを特徴とする。これらの装飾体により浴室の装飾効果を上げ、且つ使用者の好みにより種々の浴室の活用がし得る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明を図示の実施の形態に基づいて具体的に説明する。符号1は本発明たる温水浴装置であって、このものは一例として浴室3内の壁面等に取り付けられるものであって、壁面等に浴槽5とは別に独立的に取り付けられるものである。もちろんこの取り付け位置は後述するように、浴室3のスペースを有効利用し、ないしは他に活用され得る有効な部位を塞ぐことなく、設置できる点で好ましい。しかしながら浴室3の床面あるいは浴槽5の上縁高さに通常幾分か設けられることが多い棚部分等に据え置くような設置形態ももとより可能である。また極端に言えば、温水浴に直接作用する後述する出液部13のノズル13bが少なくとも浴室内にあればよいのであって、浴室外に設けることも可能である。
【0015】以下この温水浴装置1について説明すると、まずこのものは本体10を必須のものとし、更に好ましくはこのものに装飾体20を組み合わせて構成されているものである。本体10は一例として矩形箱状の浴液槽11を主要部材として構成されるものであって、その下方に入液部12が形成されるとともに、その上方に出液部13が構成される。なおこの浴液槽11はその上部を単純に開放状態としてもよいし、蓋11aによって閉鎖したり、更にその蓋11aの密閉状態を強化して内部に一定圧力がかかる程度の密閉状態としてもよい。
【0016】そして前記入液部12には入液ホース12aが接続されるものであり、このものは一例として浴槽5に対し温湯を供給したり、シャワー栓を伴うように付設したコック6から一部配管系統を分岐させて構成するものである。また出液部13側にも一例として出液ホース13aを介して、その先に例えばシャワー状に浴液Lを供給し得るノズル13bを取り付けるものである。もちろんノズル13bは出液ホース13aを介在させることなく、例えば浴液槽11の下面に直接設ける等の手法がとり得る。
【0017】更に浴液槽11内の構成について述べると、浴液槽11内はその下方に導液室14が形成されるとともに、その上方に処理室15が区画されるものであって、この導液室14と処理室15とは連通部14aにおいて連通している。更にまた処理室15は垂直方向に配置した複数の仕切板16により連通状態を確保しながらも、半ば仕切られた状態に構成されている。すなわち各仕切板16はその上方の部位を浴液レベルより下げて上方を連通部17とし、またそれに隣接する仕切板16はその下方を下端面に至らせずに下方に連通部17を形成し、更にその下方は逆に上方に連通部17を形成したように構成する。なお処理室を実質的に三室に形成しているので、それぞれを区別して説明するときには第一の処理室15a〜第三の処理室15cとして説明する。
【0018】これによって結果的に浴液Lは上下にジグザグ状に通過するように構成されるのである。そしてこれら各仕切板毎に仕切られた処理室15a〜15cの一部またはすべてに処理剤18を充填する。この処理剤18は一例として適宜のミネラル成分等を浴液L内に作用させ得るトルマリン鉱石等の鉱石原石、あるいはこれらをセラミックボール等に混練焼結したもの等、適宜の処理剤である。なお処理剤18を通した結果の浴液Lとしては塩化物イオン、マンガン、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、硫酸イオン、アルミニウム、メタ珪酸、メタ硼酸、臭素イオン等の有効成分等を含有させ得るものである。
【0019】なお前記導液室14に対しては充分な温度の浴液Lが供給されればよいが、不充分な場合、あるいは冷水のまま供給し、これを一定温度に加熱する等の必要がある場合を考慮してヒータ19を設けることももとより差し支えない。なお浴液Lは例えば入浴に適した30数度〜42、3度程度の温水であってもよいし、更にそれ以下の体感的には冷たく感じるいわゆる水の状態であってもよい。本発明の温水浴とは、このような温水、冷水を含んだ浴液Lが適用し得ることを定義付けているのである。
【0020】更に本発明はこのように本体10のみによって構成されてもよいし、更に好ましくは装飾体20を併せ併設することが好ましい。この装飾体20は例えば額縁21に対し絵画22を嵌め込んで、その装飾効果を高めたもの等である。もちろんこのような絵画に限らず、写真、紙芝居、金魚鉢、金魚鉢様ディスプレー、鏡、時計、ラジオ、テレビ、CDディスプレーの一または複数のものを組み合わせたものでもよい。もちろん装飾体20という用語を用いているものの、このような装飾機能を超えて例えば手首等にセンサプローブを巻き付けて身体状況等を測定し、そのモニター結果を表示するようなディスプレーとして用いることももとより可能である。
【0021】本発明の温水浴装置1は以上述べたような構成を有するものであって、次のように用いられる。まず使用にあたっては、例えば入液ホース12aはコッック6に接続される場合、例えば適宜の温度に設定された温水がコック6の適宜の切り替えにより入液ホース12aから浴液槽11内に流入する。この流入した浴液Lは浴液槽11内に流入する。この流入した浴液Lは導液室14を満たした後、順次連通部14aから処理室15内に供給されてゆく。このとき仕切板16の存在により第一の処理室15aに浴液Lが満たされてゆき、そこに設けられている処理剤18と反応してその処理剤18からの機能成分を浴液L内に取り込むものである。
【0022】そして浴液L面が一定レベルまで上がり、仕切板16の連通部17に至るとオーバーフロー状態となり、次の処理室15bに流入し、更にそこでも別途処理剤18による機能処理が行われる。これを順次処理室15cと繰り返して、最終的に出液部13から浴槽5内に供給されてゆくのである。そしてこの浴液Lは出液ホース13aを介してノズル13bから供給され、例えばシャワー等と同様の使用方法により使用者の身体表面に浴びせられるようになるのである。もちろんこのノズル13bはこのようなシャワー状に限らず、例えばこのものに図2(a)に示すように別途加圧ポンプPを設けておき、加圧状態に浴液Lが供給されて身体の指圧ないしはマッサージ効果をより奏することも可能である。
【0023】もちろんこのようなノズル13bは適宜移動可能にするほか、例えば浴液槽11の下面等に図2(b)に示すように突出状態にして前記加圧状態の浴液Lを供給し、いわゆる天然温泉における打たせ湯等の作用がなし得るようにしてもよい。一方、装飾体20は本体10と完全に固着状態としてもよいが、装飾体20のみを好みに応じて交換し得るようなものとすれば更に好ましい。
【0024】
【他の実施の形態】まず本体10については、先の実施の形態では箱状の浴液槽11を適用したものであるが、図3に示すような全体が太径のパイプ経路等を構成し、その中に処理室15を形成するような構成であってもよい。また処理室15の配設態様としては、図3に示すようにこれを上下に区画するようにしてもよい。更に処理剤18については入浴効果が高められる種々の薬効成分等を加えることができるものであり、いわゆるミネラル成分のほか、薬草エキス等の混合等が可能である。
【0025】
【発明の効果】本発明は以上述べたような構成を有するものであり、温水浴の効果を更に高めるとともに、現実に浴室3等に設置する際にもスペースを有効利用し、格別この装置の設置が邪魔になるようなことがなく、それに加え、浴室3内の装飾的環境も向上させることができたものである。
【出願人】 【識別番号】500115055
【氏名又は名称】株式会社アーム・エンジニアリング
【識別番号】500178360
【氏名又は名称】株式会社東興
【出願日】 平成12年3月10日(2000.3.10)
【代理人】 【識別番号】100086438
【弁理士】
【氏名又は名称】東山 喬彦
【公開番号】 特開2001−252326(P2001−252326A)
【公開日】 平成13年9月18日(2001.9.18)
【出願番号】 特願2000−67629(P2000−67629)