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【発明の名称】 エアーマッサージ装置
【発明者】 【氏名】宮沢 幸央

【氏名】岡田 洋一

【要約】 【課題】手軽にシートに装着できるマッサージ装置を提供する。

【解決手段】シート1の背もたれ2に装着できるエアーマッサージ装置10であって、その本体11にエアーバック20に加え、エアーポンプ25などの機構がすべて収納されたマッサージ装置を提供する。このマッサージ装置10は一体で取り扱いできて便利であり、さらに、エアーポンプ25などを本体11に収納することにより防音および防振などの効果も得られる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 背もたれに設置可能な本体と、この本体に保持されたエアーバッグと、このエアーバッグに空気を給気および排気する給排気機構とを有し、この給排気機構は、圧縮空気を生成する空気源装置と、この空気源装置を駆動するモータと、前記空気源装置からの空気を前記エアーバッグに供給する管部材と、少なくとも排気を制御する弁部材とを備えており、これら空気源装置、モータ、管部材、弁部材も前記本体に保持されているエアーマッサージ装置。
【請求項2】 請求項1において、前記空気源装置およびモータが前記本体の最下部に配置されているエアーマッサージ装置。
【請求項3】 請求項2において、前記空気源装置およびモータは水平に並べて配置されているエアーマッサージ装置。
【請求項4】 請求項3において、前記弁部材が前記空気源装置、モータの延長上に水平に並べて配置されているエアーマッサージ装置。
【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記本体は、前記空気源装置およびモータを覆うカバーを備えているエアーマッサージ装置。
【請求項6】 請求項1において、前記本体は、前記エアーバッグの前面および後面の少なくとも一方を覆う第1のカバー部材を備えており、この第1のカバー部材に繋がった第2のカバー部材により前記空気源装置およびモータが覆われているエアーマッサージ装置。
【請求項7】 請求項3または4において、前記空気源装置およびモータを覆うカバーを備えており、このカバー内にこれら空気源装置またはモータの外面に沿って空気が流れる経路が形成されているエアーマッサージ装置。
【請求項8】 請求項1において、前記本体に上下の2箇所で移動可能に支持されたベルト部材を有し、前記エアーバッグはこのベルト部材に取付けられているエアーマッサージ装置。
【請求項9】 請求項1において、前記本体は、前記エアーバッグの前面を覆うカバー部材を備えており、前記エアーバッグは、このカバー部材を上下の2箇所で貫通するベルト部材により支持されているエアーマッサージ装置。
【請求項10】 請求項1において、前記本体は、背もたれに該本体を固定する固定ベルトの取付け部を備えており、この取付け部は前記固定ベルトを垂直方向および水平方向のいずれにも取付けできることを特徴とするエアーマッサージ装置。
【請求項11】 請求項10において、前記取付け部は、前記固定ベルトを垂直方向および水平方向に貫通させられるベルト通し穴を備えているエアーマッサージ装置。
【請求項12】 請求項1において、前記エアーバッグの膨張率を少なくとも2段に調整可能な制御手段を有し、この制御手段は、車両が動くと膨張率の小さなモードを選択することを特徴とするエアーマッサージ装置。
【請求項13】 請求項11において、前記制御手段は、ハンドブレーキのオンオフ、車の速度または電源ノイズにより車両が動いたことを検出するエアーマッサージ装置。
【請求項14】 請求項1において、前記弁部材は、電源断のときに大気開放になるエアーマッサージ装置。
【請求項15】 車両のシートの背もたれに設置可能な本体に保持されたエアーバッグへ給排気機構から空気を給気および排気してマッサージ効果を得るエアーマッサージ装置の制御方法であって、前記エアーバッグの膨張率を少なくとも2段に調整可能であり、車両が動くと膨張率の小さなモードを選択する工程を有するエアーマッサージ装置の制御方法。
【請求項16】 請求項15において、ハンドブレーキのオンオフ、車の速度または電源ノイズにより車両が動いたことを検出するエアーマッサージ装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車のシートの背もたれ、いすの背もたれなどに取付けて背中をマッサージすることができるエアーマッサージ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】椅子やシートなどの長時間座っていると筋肉が緊張して凝ったり、背骨などに負担がかかって痛みが生じるなどの現象が発生することがある。このため、背もたれにマッサージ効果を期待できる凹凸を設けたシートを敷くようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、凹凸を設けた程度ではマッサージ効果は少なく、積極的に背中や腰を揉み解してマッサージが行えるものが要望されている。
【0004】椅子型のマッサージ装置はすでに市販されているが、本格的なリラクゼーションを目的としたものであり、運転や、オフィスワークに適したものではない。さらに、これらのマッサージ装置は、たたき、もみなどのさまざまなマッサージを行うモードをフォローし、腰から首にわたる全域をマッサージするものが多く、大型で重く高価であり、いつでもどこでも使用できるマッサージ装置ではない。したがって、運転席やオフィスあるいは工場などの仕事場にそのまま持ち込むことは不可能である。
【0005】そこで、本発明においては、自動車のシート、オフィスの椅子、あるいは工場の作業現場などの椅子など、さまざまな場所に設置されるシートあるいは椅子の背もたれに装着可能であり、積極的なマッサージ効果を容易に得ることができるエアーマッサージ装置を提供することを目的としている。さらに、簡易な機構でありながら、ユーザが望む部位を手軽にマッサージできるエアーマッサージ装置を提供することを目的としている。また、車両のシートに用いられた場合でも、安全にマッサージ効果を得ることができるエアーマッサージ装置およびその制御方法を提供することも目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明においては、背もたれに一体で取付け可能なエアーマッサージ装置を提供している。積極的に凝りをほぐすにはバイブレータを背中に配置するようにしても良いが、エアーバッグを伸縮するエアーマッサージ方式の方が、座ったままの状態でユーザの姿勢を比較的大きく変化させることが可能であり、リラックスさせると共に背筋を伸ばす効果がある。したがって、長期の筋肉の緊張をほぐすには適している。また、エアーマッサージ方式では、エアーバッグだけを背もたれに配置して、それに圧縮空気を供給する機構は別においてホースで接続する方法も考えられ、背もたれに配置する部分を小さくしやすい。しかしながら、この方法では、結局、マッサージ装置を動かすために分離しているコンプレッサあるいはエアーポンプなどの空気源となる機構がすべて必要になるのでそれらの設置スペースを考えたり、ホースが飛び出すので見栄えが悪かったり、ホースに服が挟まったりするなど、使い勝手が悪い。そこで、本発明においては、エアーマッサージ装置を構成する主な部品を一体にして背もたれに装着できるようにしている。
【0007】すなわち、本発明のエアーマッサージ装置は、背もたれに設置可能な支持構造体としての機能を持った本体と、この本体に保持されたエアーバッグと、このエアーバッグに空気を給気および排気する給排気機構とを有し、この給排気機構は、圧縮空気を生成する空気源装置と、この空気源装置を駆動するモータと、空気源装置からの空気をエアーバッグに供給するホースなどの管部材と、少なくとも排気を制御する弁部材とを備えており、これら空気源装置、モータ、管部材、弁部材も本体に保持されていることを特徴としている。このように、エアーマッサージ装置を構成する主な部品を本体に一体にすることにより、複数の部品を配置する煩わしさがなく、単に、本発明のエアーマッサージ装置を背もたれに取付けるだけで背中をエアーバッグで圧迫する積極的なマッサージ効果を容易に得ることができる。したがって、使用する際にホースで空気源装置とエアーバッグを接続するような煩わしさはなく、また、ホースがシートや椅子の周りを這いずり回って見栄えを悪くしたり、服などを挟んでユーザの行動を阻害するようなこともなくなる。このため、本発明のエアーマッサージ装置は、狭いスペースや座ったり立ったりする頻度の多いシートや椅子、すなわち、車のシートやオフィスや劇場、映画館などの椅子に取付けるのに最適なマッサージ装置であり、長時間座っていても疲れず、リラックスした状態で運転、仕事さらには観劇を楽しむことができる。
【0008】エアーバッグに加えて、コンプレッサあるいはエアーポンプといった空気源装置およびそれを駆動するモータを一体化するには、空気源装置およびモータを本体の最下部に配置することが望ましい。椅子やシートの背もたれに本体を装着すると、その最下部は背もたれ(背)と座部との境界近傍で、ユーザの臀部と背もたれとの間に隙間が形成される部分に位置する。したがって、シートや椅子の座り心地にほとんど影響を与えずに空気源装置やモータといった給排気機構を構成する機材を配置できる。また、本発明のマッサージ装置は、エアーバッグに給排気することによりマッサージ効果を得るようにしているので、エアーバッグを使用しない場合は背もたれの使用状態に影響を及ぼさない。そして、空気源装置やモータを最下部に配置することにより、これらの影響もほとんど現れない。したがって、シートあるいは椅子の本来のすわり心地をほとんど損なうことなくマッサージ装置を装着できる。バイブレータなどの他の方法では、つぼを押す部分が硬く、突出した状態となるので、本来の椅子やシートのすわり心地は損なわれてしまい、マッサージが不要なときあるいはマッサージを好まないユーザにとっては邪魔になるが、本発明のエアーマッサージ装置はそのようなこともない。
【0009】さらに、空気源装置およびモータを最下部に水平に並べて配置することにより、臀部と背もたれの間の隙間にほとんど収まるように配置することが可能である。そして、弁部材を空気源装置、モータの延長上に水平に並べて配置することも可能であり、背もたれに当る部分にはエアーバッグなどの柔軟なものだけが配置されるようにできる。したがって、すわり心地の良いマッサージ装置を提供できる。
【0010】また、空気源装置およびモータを直に露出させず、また、臀部や腰に当ったときの柔軟性を確保するにはウレタンなどの柔らかい素材のカバーにより覆うことが望ましく、このようなカバーを施すことにより防音効果を得ることも可能となる。特に、エアーマッサージ装置の場合は、ホースなどの管部材でエアーバッグと接続することにより騒音あるいは発熱する機材を集中させることが可能であり、防音を施し静かなマッサージ装置を提供することが容易である。したがって、車両にかぎらず、オフィスや劇場などの静かな場所においても、ユーザ本人や周囲に邪魔にならない程度の音でマッサージ効果を得ることができる。
【0011】さらに、本体がエアーバッグの前面および後面の少なくとも一方を覆う第1のカバー部材を備えている場合、これは本体がカバー部材により構成されている場合も含むが、この第1のカバー部材に繋がった第2のカバー部材により空気源装置およびモータを覆うことにより、より一体感があり、ホースなどの管部材も露出していない、デザイン的にも優れたエアーマッサージ装置を提供できる。そして、空気源装置あるいはモータといったハードな機材をソフトなウレタンなどの部材によりカバーすることにより上述したように全体が柔らかく、使い心地の良いエアーマッサージ装置を提供できる。さらに、上述したように防音の効果も備えている。
【0012】空気源装置およびモータをカバーで覆ったときに、稼働率によっては放熱が滞って温度が高くなる可能性がある。このため、空気源装置およびモータを覆うカバー内にこれら空気源装置またはモータの外面に沿って空気が流れる経路を形成しておくことが望ましい。空気源装置を稼動することによりこの経路に給気あるいは排気が流れるので、放熱効率を高めることができる。また、モータあるいは空気源装置の周囲により加温された空気をエアーバッグに送って背中を暖めながら圧迫することによりマッサージ効果を高めることも可能である。さらに、エアーバッグと重ねてあるいはエアーバッグの近傍に電熱線を配置して背中を積極的に加温しながらマッサージできるようにすることも可能であり、冬季などでは効果が高い。
【0013】また、本体に上下の2箇所で移動可能に支持されたベルトを設け、このベルトにエアーバッグを取付けることが望ましい。本体がエアーバッグの前面を覆うカバー部材を備えている場合は、このカバー部材を上下の2箇所で貫通するベルト部材を設け、これによりエアーバッグを保持することが望ましい。このような構造であれば、ユーザはベルト部材をもって、エアーバッグの位置(高さ)を調整することができる。シートあるいは椅子に腰掛けるユーザの身体的な条件はさまざまであるが、本発明のエアーマッサージ装置であれば、ユーザがマッサージを希望する位置にエアーバッグの位置を調整できる。特に、エアーバッグの前面をカバーで覆ったエアーマッサージ装置であっても、表面あるいは前面に露出したベルト部材を動かすことによりカバー内部のエアーバッグの位置が調整できるようになる。
【0014】ベルト部材は1本でも良いが、2本程度用意しエアーバッグの両端を支持することが望ましい。これによりエバーバックの位置が安定すると共に、多少エアーバッグを傾けて配置するなどのフレキシビリティーもある。複数のエアーバッグを上下に並べて配置することも可能であり、このようなエアーマッサージ装置においては共通のベルト部材にエアーバッグを取付けてもよく、各々のエアーバッグを支持するように別々にベルト部材を設けることも可能である。ベルト部材を共通にすれば、構成が簡易になり、表面に現れるベルト部材も1組で済む。個々のエアーバック、あるいはグループ毎に纏めたエアーバッグ毎にベルト部材を設けると、各々の位置を個別に調整できるので、より適切な身体の部位を押すこととなり効果的なマッサージを受けることができる。しかしながら、表面に現れるベルト本数などが増加するので、使い勝手は面倒になりやすい。
【0015】本体は背もたれに置くだけでも良いが、乗り降りや、座ったり立ったりを繰り返したときに邪魔にならず、背もたれとのフィット感を高めるには、背もたれに取付けできるようにしておくことが有効である。背もたれに固定ベルトで取付ける場合は、固定ベルトの取付け部は固定ベルトを垂直方向および水平方向のいずれにも取付けできることが望ましい。たとえば、取付け部に固定ベルトを垂直方向および水平方向に貫通させられるベルト通し穴を設けることで対処できる。椅子やシートの形状によってはいずれか一方の方向に固定ベルトを装着することが望ましい状態になるからである。たとえば、車両の椅子にはバケットタイプが採用されることがあるが、このタイプのシートでは、横、すなわち水平方向に固定ベルトを取付けると本体が背もたれから浮いてしまい、フィット感、およびマッサージ効果が低下する可能性がある。また、逆に、車両のシートによっては背もたれと座部が連続しており、その間に固定ベルトを通す隙間がないものもある。このようなシートでは、水平方向に固定ベルトを回して取付けることが要求される。
【0016】マッサージ効果を考えた場合、エアーバッグはできるだけ大きく膨張および収縮を行うことが望ましい。しかしながら、エアーバッグを膨張するとユーザの身体が前方に押されるので、運転中においては、ハンドルとの間隔が狭くなったりして運転操作に違和感が生ずる可能性がある。このため、エアーバッグの膨張率を少なくとも2段に調整可能な制御手段あるいは制御方法を採用し、車両が動くと膨張率の小さなモードを強制的に選択できるようにすることが望ましい。運転中はエアーバッグが膨張しないようにすることも可能であるが、運転を行う間もマッサージを受けたい状況になることもある。そのようなときに、エアーバッグの膨張率を小さくしておけば運転に支障なく背中を適度に圧迫することが可能であり、凝りを除き、リラックスして安全な運転を継続するのに好適である。走行中であるか否かは、ハンドブレーキのオンオフ、車の速度または電源ノイズなどにより検出することが可能である。
【0017】さらに、運転中などのエアーバッグが膨らんだ状態で誤って固定されてしまうのを避けるには、ノーマルオープンの制御弁、すなわち、電源断のときに大気開放になる弁部材であって、エアを供給するときだけ閉じる弁部材を用いることが望ましい。これにより、万一のエアーバッグが収縮しないような状態になったときでも電源を切ることによりエアを抜くことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明をさらに説明する。図1に、本発明の実施の形態に係るエアーマッサージ装置10の概要と、このエアーマッサージ装置を自動車のシート1の背もたれ2に装着した様子を示してある。本例のエアーマッサージ装置10は、ほぼ平板状で薄い本体11から主に構成されて、固定用のベルト31により背もたれ2に取り付けることができる。また、この本体11は柔軟な発泡ウレタン製であり、背もたれ2に装着したときにシート1のすわり心地を損なわないようになっている。本体11の内部には、圧縮空気により膨張および収縮するエアーバッグ20が収納されており、本体11の表面12に現れた調整ベルト21により本体11の内部の高さを調整できるようになっている。本体11には、さらに、エアーバッグ20にエアを給排気するためのエアーポンプ25と電磁弁27、さらにはこれらとエアーバッグ20とを接続するホース28が収納されている。
【0019】本例のエアーマッサージ装置10では、空気を使ってエアーバッグ20を繰り返し膨張および収縮を行いマッサージするための構成部品が、操作パネル33を除き本体11に収納されている。したがって、本体11を背もたれ2に取付けるだけでエアーバッグ20を動かし、腰あるいは背中などの患部に積極的なマッサージを行うことが可能であり、非常に手軽にマッサージ効果が得られる。また、本例のエアーマッサージ装置10では、ユーザが手元で操作できるように操作パネル33は本体11に一体化されておらず、ケーブル34により本体11に接続されている。さらに、車に搭載されたバッテリーを動力源として使用できるようにシガーソケット用プラグ35が電源ケーブル36を介して操作パネル33に接続されている。また、本例のエアーマッサージ装置10は自動車が動き出したときは運転に安全な範囲でマッサージが行われるようになっており、自動車が動いているか否かをパーキングブレーキ(ハンドブレーキ)からの信号37をキャッチして判断している。
【0020】図2ないし図5に、本例のエアーマッサージ装置10を前後方向から見た様子および適当な面で切った様子を拡大して示してある。図2はエアーマッサージ装置10の表面12から見た図であり、図3はエアーマッサージ装置10の内部の配置を平面的に示した図である。また、図4はエアーマッサージ装置10を裏面13から見た図である。さらに、図5はエアーマッサージ装置10の縦方向の断面図である。この図5(a)に示してあるように、本例のエアーマッサージ装置10は、ユーザの背中に接する前面12の側を構成する表カバー14と、背もたれ側13を構成する後カバー15とにより本体11が主に構成されている。そして、これらの表カバー14と後カバー15に挟まれるようにして、本体11の内部にエアーバッグ20およびこのエアーバッグ20に空気を給排気するホースが配置されている。さらに、後カバー15の内側にはマット16が配置されており、本体11を背もたれ2に取付けるための固定ベルト31の感触などが直にユーザの背中に伝わらないようになっている。
【0021】図3にも示してあるように、これら表カバー14および後カバー15により構成されている本体11の最下部にエアーポンプ25、このポンプを駆動するモータ26、さらに、電磁弁27が水平方向に一列に並んで配置されている。これらの給排気機構を構成するエアーポンプ25、モータ26、さらに電磁弁27は、マット18で覆われ、さらに、上記の表カバー14および後カバー15に繋がったカバー17により覆われている。また、カバー17と後カバー15との境界部分にはファスナ(ジッパー(登録商標))19が設けられており、ファスナ19を解除するとカバー17が開いて、マット18に包まれたエアーポンプ25、モータ26および電磁弁27を定期的に点検したり、故障があれば交換したりできるようになっている。
【0022】表カバー14は変形が容易で薄い部材、たとえば、厚手の布あるいは薄く軟質の発泡ウレタンで構成されている。このため、図5(b)に示すように、エアーバッグ20がエアーポンプ25から吐出されたエアが入ることにより膨張し厚さ(体積)が増加すると、それに沿って変形し、エアーバッグ20の動きを前面12に伝達する。したがって、本例のエアーマッサージ装置10により、ユーザの背中あるいは腰に対し後方から圧力を加え、背筋を伸ばしたり、その周囲を加圧したり、さらには腰の周囲を加圧することによりマッサージすることができる。一方、電磁弁27がオープンすると、エアーバッグ20の内部の空気は電磁弁27を通って排出されるので、エアーバッグ20は収縮して厚さ(体積)が減少する。このような動きを定期的に繰り返すことにより効果的に背中あるいは腰をマッサージすることができる。
【0023】すなわち、図6に示してあるように、本例のエアーマッサージ装置10をシート1に取付けると、内蔵しているエアーバッグ20がユーザ5の腰あるいは背中の高さに配置される。このため、エアーバッグ20を膨張および収縮させると、ユーザ5の腰あるいは背中を圧迫すると共に背筋を伸ばす運動を強制的に行わせることが可能であり、凝りをほぐし血行の促進を図ると共に、リラックスした状態にすることができる。したがって、筋肉疲労を回復させると共に、背骨あるいは腰椎への負担を軽減させる効果を同時に得ることができるので、ドライブや仕事で長時間同じ姿勢を保持しているような状況では、極めて効果の高いマッサージ装置を提供できる。
【0024】一方、後カバー15あるいはその内部に収納されたマット16は、感触が柔らかではあるが支持部材として十分な強度を備えた樹脂製の若干硬質の部材であり、たとえば、硬質の発泡ウレタンなどにより構成されている。これにより、本体11が、全体として柔らかな素材であるが、独立して形状を維持できる程度の強度を充分に備えた本体になっている。同様に、エアーポンプ25などが収納された本体11の最下部を構成するカバー17は肌さわりの良い柔らかい素材であり、エアーポンプ25などを保持する機能を果たすマット(カバー)18は硬質の発泡ウレタンなどのように柔らかいながらも自己の形状を独立して保持できる素材あるいは組成が選択されている。したがって、本例のエアーマッサージ装置10は、本体11が全体に1つの部材として扱える程度の強固な支持構造になり、その一方で、ウレタンなどの柔軟性のある部材を多く採用することにより、ユーザの背中に当たったときに柔らかく、心地よいサポート感が得られるようになっている。
【0025】また、エアーポンプ25なども本体11に内蔵されているが、これらは本体11の最下部に配置されており、背もたれ2に本体11を装着したときにユーザ5にはほとんど邪魔にならない。すなわち、図6を参照するとわかるように、ポンプ25、さらに、これと水平に配置されたモータおよび弁は、本体11の最下部に配置されているので、シート1に取付けたときに背もたれ2と座部3の境界部分に位置する。この位置は、ユーザ5の臀部とシート1との間に隙間が形成されやすい場所であり、ポンプ25などの固く、厚みがある機材を配置してもシート1のすわり心地を損なうことがない。さらに、本例のエアーマッサージ装置10においては、図5からわかるように本体11の後面13に向かって突き出るように、すなわち、ユーザの背中、腰および臀部に当る前面12はできるだけフラットになるようにポンプ25などを配置している。したがって、これらはシート1の背もたれ2および座部3の境界部分に入り込んで設置できるようになっており、この点でも、シート本来のすわり心地を優先できる形態となっている。
【0026】さらに、エアーポンプ25にはモータ26と一体となった円筒状のローリングタイプのダイヤフラムポンプを採用し、水平方向に横に配置したときに、シリンドリカルな表面が水平方向に延び、ユーザの臀部に接触することがあってもそれほどの違和感を与えずに済むようにしている。同様に、電磁弁27も円筒状のものを採用しており、これらを水平方向に並べることにより省スペースな機械配置とすると共に、臀部とシートとの隙間に収まりやすく、臀部と接触したときにも、これらの周囲を覆うマット18を介して柔らかい感触が得られるようになっている。
【0027】このように、本例のエアーマッサージ装置10は、自動車のシート1の背もたれ2に簡単に取付けることができるものであり、その本体11にエアーバッグ20、ポンプ25、バルブ27、配管28などの、操作上手元にあるほうが望ましい操作パネル33を除いた主な構成部品が収納されて一体となっている。もちろん、本体11を車のシートのみならず、オフィスの椅子、工場の椅子、あるいは劇場や映画館の観賞用の椅子の背もたれにも装着することができる。本例のエアーマッサージ装置10に対し、本体にエアーバッグのみを収納し、ポンプ25とバルブ27を本体とは別体として供給するようなエアーマッサージ装置も可能である。しかしながら、本例のようにポンプ25を本体11に組込むことによりコントローラー33のみは別体となるがその他の部品を一体で提供できる。したがって、使用のために配置しなければならない部品あるいはユニットの点数が少なくなり、使用時に複数部品を配置しなければならないという煩わしさが軽減され、いつでもどこでも扱い勝手がよいエアーマッサージ装置を提供できる。さらにエアーホースが外に現れることがないので、誤ってエアーホースを傷つけて寿命を短くしたり、エアーホースに服などを挟んで動くときの障害になることもなくなる。
【0028】また、ポンプ25、モータ26、さらには電磁弁27といった運転音を発生する機器が本体11の内部に収容され、本体11は音を吸収しやすい発泡ポリウレタン等の吸音性の材料で構成できる。したがって、上記のようにマット18をポンプ25などの周囲に充填し、外側を厚手の布でその周囲を形成することにより運転時の騒音(運転音)も低く押さえることができる。本例のエアーマッサージ装置10においては、運転時の騒音をユーザの耳元で45dBA程度になるまで下げることが可能であり、運転に支障がなく、さらには、オフィスや劇場、映画館などの静かな場所でもそれほど違和感なく使用することができる。
【0029】また、本例では電磁弁27の排気口27aの延長上に円筒状の空間がマット18により形成されており、これが排気のバッファあるいはサイレンサとしての機能を果たすようになっている。また、ポンプ25の吸気口25aにポンプ周囲の経路53を通じて繋がる空間52も円筒状に加工されており、これが吸気側のバッファあるいはサイレンサとしての機能を果たしている。したがって、これらにより、吸気および排気の抵抗が下がり、給排気に伴う音、振動などが低減されていると共に、騒音自体も低減されている。さらに、エアーホース28の途中にサイレンサとしての機能を果たす円筒状のバッファを挿入することも可能であり、さらに数dB程度騒音を削減できる可能性がある。
【0030】また、ポンプ25などの周囲を覆うマット18は、騒音に加え、振動が外部に伝達されるのを減衰する機能も備えている。そして、上述したようにポンプ25は、ユーザの身体とシートとの間に隙間が発生しやすい、背もたれ2と座部3との境界部分に設置されるので、振動や音が直にユーザ5の体に伝達されることがない。
【0031】一方、このようにポンプ25およびバルブ27の周囲がマット18などによって覆われると、長時間にわたりマッサージ装置10が継続して稼動されたときに、これらの機材からの放熱が問題となる可能性がある。そこで、本例のマッサージ装置10においては、ポンプ25の周囲に空気経路53を設け、ポンプ25の周囲にそって吸入気、バルブ27の排気がポンプ流れるようにしている。バルブ27の周囲にも同様の経路が用意されている。したがって、ポンプ25およびバルブ27の放熱が促進されて温度上昇が防止できている。
【0032】これらのポンプ25およびバルブ27による給排気により膨張および収縮を繰り返し行うエアーバッグ20は、本体11の内部で上下方向に移動できるようになっている。このため、エアーバッグ20は本体11の使用者側の表面(布でできた表皮)12を構成する表カバー14を上下14aおよび14bで貫いて取り付けられた調整ベルト21に取り付けられており、この調整ベルト21をマッサージ装置10の表面から操作することで内部のエアーバッグ20を望みの位置に移動できるようになっている。すなわち、図3に示すように、本例のエアーマッサージ装置10においては、エアーバッグ20は本体11の一部をなす表カバー14の裏側に調整ベルト21を介して取り付けられており、表面12に表れた調整ベルト21を動かすことによりエアーバッグ20の上下方向の位置を変えることができるようになっている。ユーザは、身長が異なり、座る姿勢などによって凝りが発生する場所も異なる。さらに、時によってマッサージした場所も異なることがある。本例のエアーマッサージ装置10は、表面12に表れた調整ベルト21を操作するだけでエアーバッグ20の高さを簡単に調整することが可能であり、エアバッグの中心とユーザの腰の中心を一致させるなど、各ユーザに対し所望の位置でマッサージを行い、効率良くマッサージ効果を得ることができる。
【0033】本例のエアーマッサージ装置10においては、さらに、調整ベルト21はエアーバッグ20の両端を支持するように配置されており、エアーバッグ20を上下方向にスムーズに移動しやすいようになっている。さらに、エアーバッグ20の角度も微小であれば調整できるようになっている。本例のエアーバッグ20は、両端20aが太く、中心20bが細くなった瓢箪型であり、背骨を押すとともに、背骨の両側をさらに大きく変形させて背骨に沿った筋肉の凝りをほぐすのに適当な形状になっている。したがって、多少の角度を変えることによりエアーバッグ20により押される位置が異なり、さらにユーザの要望にこたえて微調整することができる。また、エアーバッグ20の両側をベルト21でサポートするようになっているので、ユーザの背中を押す位置からベルト21をはずせるようになっている。このため、マッサージ中にベルト21がユーザの背中に押し付けられることもない。したがって、表面12にベルト21が配置されているが、これによってすわり心地が損なわれたり、マッサージ効果が損なわれることはない。
【0034】図4に示すように、エアーマッサージ装置10の裏面13を構成する後カバー15には、固定ベルト31の取付け部となるベルト通し55が各々のベルト毎に上下の2箇所、合計4箇所に設けられている。このベルト通し55には、上下方向(垂直方向)にベルト31を通すことができる孔56aおよび56bと、左右の方向(水平方向)にベルト31を通すことができる孔57aおよび57bが設けられている。したがって、本例のエアーマッサージ装置10においては、本体11を固定ベルト31によりシート1に対し縦がけと横がけの何れも任意に選択できる。
【0035】シート1の形状によって本体11を固定するベルト31のかけ方が縦又は横の何れかしかできない場合があるためであり、たとえば、シートにはバケット形状の場合は、固定用ベルト31を横がけにすると、本体11が背もたれ2の表面に密着せず、それらの間に空間ができることとなる。したがって、エアーバッグが膨張したときに、ユーザの身体の方向ではなく、この空間(隙間)の側へ膨張することとなって使用者の身体への押圧が得られない可能性がある。これに対し、縦に固定ベルト31をかけると、バケット形状の内部に本例のエアーマッサージ装置10を装着することが可能となり、すわり心地も損ねず、効果的にエアーマッサージすることができる。
【0036】一方、背もたれ2と座面3の表皮がひとつながり(一体あるいは連続体)となっているシートもあり、このようなシートの場合は、本体11に対し固定ベルト31を縦がけすることができない。したがって、固定ベルト31を横がけにすることが望ましい。もちろん、固定ベルト31を使用せずにそのままシートに設置するだけでも充分なマッサージ効果を得ることができるが、乗り降りの際に位置が変わったり、マッサージの最中あるいは運転中に位置が動く可能性があるので固定ベルト31を用いてシート1と一体化しておくことが望ましい。本例の固定ベルト31は両端にバックル32が取付けられており、シートの背もたれ2の後方でバックル32により繋げるようになっている。したがって、ユーザはどのようなシートにも簡単に本例のエアーマッサージ装置10を装着することができる。
【0037】図7に、コントロールパネル33の概要を示してある。このコントロールパネル33はコネクティングケーブル34で本体11に収納されたエアーポンプ25および電磁弁27と接続されており、これらの制御を通じてエアーバッグ20の動きを制御する。また、電源コード36によって電源ソケットと接続されており、電源供給の機能も備えている。本例では、車載のマッサージ装置10を説明しているが、オフィスあるいは家庭用であれば、家庭用のコンセントから電源をとることも可能である。また、劇場や映画館用などであれば、コントロールパネルを肘置きに設置することも可能である。
【0038】コントロールパネル33には、上方から運転時間を設定するパネル61と、エアーバッグ20の膨張の程度によってマッサージの強さを設定するパネル62と、エアーバック20を膨張および収縮する周期を設定するパネル63とが配置されている。運転時間を設定するパネル61ではスイッチ64により運転時間を15分と30分とに切り替えることが可能であり、ユーザの好みに応じた時間を設定できる。また、本例のマッサージ装置10においては,このパネル61によってタイマーで所定の時間だけ運転した後にいったんマッサージ装置10をオフにすることとし、マッサージを過度に連続して行えないようにしている。以降のパネルにおいても同様であるが、それぞれのパネルのスイッチで設定された内容はLEDを用いたインディケータによって表示されるようになっており、ユーザはいつでも確認することができる。
【0039】マッサージの強度を設定するパネル62には、強、中および弱を選択できるスイッチ66が設けられている。また、速さを設定できるパネル63には速および遅を選択できるスイッチ67が設けられている。これらの設定により、本例のエアーマッサージ装置10では6つのモードを設定することができる。それらを図8にまとめて示してある。
【0040】図8(a)は、弱および速を選択したモードであり、エアーバッグ20はエアーポンプ25によって内部の圧力が最大10kPaになるまで加圧されて膨張し、その状態が5秒保持される。その後、電磁弁27がオープンしエアーバッグ20は収縮する。そして、電磁弁27が5秒間オープンした後に、電磁弁27が再び閉じて加圧が行われる。したがって、エアーバッグ20が加圧されるまでの時間を合わせると、15秒加圧、5秒保持(膨張)、5秒排気(収縮)といったステップで膨張および収縮が繰り返される。
【0041】図8(b)は、弱および遅が選択されたモードであり、エアーバッグ20の内圧は上記と同じであるが、膨張した状態が30秒間保持される。また、電磁弁27は30秒間オープンした後に閉になる。したがって、エアーバッグが加圧される時間(15秒)を考慮すると、15秒加圧、30秒保持(膨張)、30秒排気(収縮)といったステップでマッサージが行われる。
【0042】図8(c)は、中および速が選択されたモードであり、エアーバッグ20の内圧が25kPaと弱の2.5倍になった以外は図8(a)のモードと同様である。したがって、エアーバッグ20は弱のモードより大きく膨らみ、背中を強く圧迫する。図8(d)は、中および遅が選択されたモードであり、圧力以外は、上記の図8(b)と同様である。
【0043】図8(e)は、強および速が選択されたモードであり、エアーバッグ20の内圧が40kPaと弱の4倍になった以外は図8(a)のモードと同様である。また、図8(f)は、強および遅が選択されたモードであり、エアーバック20の内圧以外は図8(b)と同様である。したがって、強を選択した場合は、エアーバッグ20の内圧が弱の4倍に達するまで給気され、それに応じてエアーバッグ20が大きく膨らむ。したがって、ユーザの背中あるいは腰を強く圧迫することが可能であり、また、背中を大きく変形させて気持ちよく伸ばすことができる。
【0044】その一方、本例のエアマッサージャー10はエアーバッグ20の膨張収縮によってマッサージ効果を得ているため、使用者の身体はエアーバッグ20の膨張収縮によって前後方向に動かされることとなる。強いマッサージ効果はエアーバッグ20の膨張収縮の差異を大きくとすることによって得られるが、それに伴って身体の動きも大きくなる。しかし、運転中にユーザである運転者の身体が前後に大きく動くことは、運転者の身体とハンドル等の間の距離が変化することとなって運転操作に悪影響を及ぼすおそれが大きい。この対策としては、運転中にマッサージ機の使用を禁止するのが一般的であり、使用者は停車したときしかマッサージ機を使用することができない。しかしながら、ときには停車して休憩する時間がないこともあり、運転しながら使用したい場合もある。このようなとき、単純に使用禁止としたのでは、使用者に十分な利便を提供することができない。
【0045】そこで、本例のエアーマッサージ装置10においては、運転中は、最もユーザの身体の変動が小さく、運転に支障をきたさない、弱および遅のモード、すなわち、図8(b)のモードだけが選択できるようにしている。また、他のモードでマッサージを行っている場合、車が動き出すと自動的に弱および遅のモードに切り替わるようにしている。したがって、エアーバッグの膨張を一定程度以下にすることにより、ある程度のマッサージ効果を得つつ、安全に運転することができ、運転中にリフレッシュおよび凝りの解消もできるので、さらに安全な運転を目指すことができる。
【0046】また、運転中に誤って、強または中を選択し、運転に支障を来すことを防ぐため、この切替および選択は自動的に行われるようになっており、本例のマッサージ装置10では、サイドブレーキの操作を検出して車両が走行中のときは強制的に最小段階の弱および遅の作動となるようにしている。また、サイドブレーキが引かれているときは停止とみなし、上述した8つのモードのいずれも選択することが可能となり、ユーザは好みのサービスを受けることができる。このような走行中、停止中の判定はサイドブレーキの操作状態によるほか、走行速度、電源ノイズの変化による方法があり、いずれを採用しても良い。
【0047】さらに、本例のエアーマッサージ装置10は、フェイルセイフとするために、エアーバッグに空気を供給排出する回路は電源が供給されないときは大気へ解放されることとした。すなわち、エアーバッグ20からの排気を遮断する電磁弁27に、常時開(ノーマルオープン)のものを採用している。これにより、バルブ27に電源が供給されないときは常にエアーバッグ20の中と大気が連通した状態となり、エアーバッグ20の中の空気が温度上昇により膨張してエアーバッグ20が破裂するような事故が防止できる。特に、本例のエアーマッサージ装置10は車両に設置されることを前提にしているが、停車中に車内温度が高温になった場合でも本例のエアーマッサージ装置は安全である。
【0048】なお、本例では、エアーバッグが1つだけ配置されたエアーマッサージ装置を例に本発明を説明しているが、複数のエアーバッグを収納することも可能である。さらに、エアーバックが露出したスケルトンタイプのエアーマッサージ装置を提供することも可能であるが、ホースなどの付属品も露出することになるので、これらを傷つけたり、これらに服や皮膚が挟み込まれる可能性もある。したがって、少なくともユーザに接する表面の側は適当な素材によりカバーすることが望ましい。また、マットなどの素材としてウレタンを例に説明しているが、その他の柔軟性のある素材を用いることももちろん可能である。さらに、明細書中でも述べているが、本例は車両のシートに装着されるエアーマッサージ装置であるが、同様の構成で、オフィスの椅子、劇場の椅子など、さまざまな場所に設置される椅子に本発明によるエアーマッサージ装置を取付けることが可能であり、手軽にマッサージ効果を得ることができる。劇場や映画館などにおいては、上演あるいは上映が開始されると、マッサージ機能を停止したり、あるいは、運転中と同様に音がさらに静かな弱のモードに強制的に切り替えるなどの処理を施すことも可能である。
【0049】また、空気源としてロータリー式のエアーポンプを本例では採用しているが、他のタイプのポンプあるいはコンプレッサを空気源として採用することも可能である。しかしながら、本例のように、空気源装置は本体の最下部に水平方向に配置できるものが望ましく、さらに、円筒状の外周面をもっているものが望ましい。したがって、本例のロータリー式のエアーポンプはこれらの要望にあった適当なものであると言える。さらに、電磁弁はエアーバッグの近傍に配置することも可能であるが、弁部材は金属あるいはその他の硬質の材料から構成されるので、背中が当たる位置にあると座りごこちを損ねる原因なる。したがって、本例のように、ポンプなどと合わせて最下部に配置することが最も望ましい。
【0050】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係るエアーマッサージ装置は、背もたれに取り付けあるいは設置可能な本体の内部にエアーバッグに加えて、エアーポンプなどの給排気に関わる機構をすべて収納するようにしている。したがって、本発明のエアーマッサージ装置は一体で取り扱うことができ、本体をシートの背もたれに設置するだけで手軽にマッサージ効果を得ることが可能である。さらに、エアーポンプなどを本体に収納することにより、騒音および振動も小さくすることが可能であり、車のシートやオフィスの椅子などに設置して使用するのに好適なマッサージ装置を提供できる。
【出願人】 【識別番号】591150797
【氏名又は名称】ジーエーシー株式会社
【出願日】 平成12年3月13日(2000.3.13)
【代理人】 【識別番号】100102934
【弁理士】
【氏名又は名称】今井 彰
【公開番号】 特開2001−252316(P2001−252316A)
【公開日】 平成13年9月18日(2001.9.18)
【出願番号】 特願2000−69077(P2000−69077)