| 【発明の名称】 |
掌握クッション |
| 【発明者】 |
【氏名】小出 悠紀子
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、菌の増殖を抑え且つ吸湿効果と、皮膚への刺激効果のある掌握クッションを提供する。
【解決手段】掌握クッション1のクッション本体3を構成する外布に抗菌処理が施されている。この外布内に消臭・乾燥作用のある綿と、ビーズ玉などの微小玉とが封入されている。そして、クッション本体3の横に縫製させた伸縮性のある側方掛止帯5で、そのクッション本体3を被介護者の掌に掛止させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 表面の全体または一部が抗菌機能または殺菌機能を有し、かつ手の平の中に握られ、長手方向の長さが手の幅の長さより若干小さい乃至若干大きいクッション本体と、このクッション本体の長手方向に沿って設けられ、両端のみが当該クッション体に連結され、弾性的に収縮可能であって、手の甲側に当接する掛止体とを備えたことを特徴とする掌握クッション。 【請求項2】 上記クッション本体の中には小玉が多数内蔵され、当該クッション本体が手に握られているときにもこの小玉はクッション本体内を移動可能であり、この小玉は抗菌機能または殺菌機能を有する小玉、消臭機能または防臭機能を有する小玉、または乾燥機能を有する小玉であり、上記クッション本体内には、抗菌機能、殺菌機能、消臭機能または防臭機能を有する充填体が充墳され、上記クッション本体内には多数の乾燥剤が内蔵され、上記クッション本体の表面の全体または一部は消臭機能または防臭機能を有し、上記抗菌機能または殺菌機能は、光半導体粉末と金属粉末とを組み合わせた光触媒作用によるものであり、上記消臭機能または防臭機能はアクリレート系繊維のアンモニア消臭素材によるものであることを特徴とする請求項1記載の掌握クッション。 【請求項3】 抗菌処理又は消臭処理の何れか一方又は両方を施した外布内に、消臭処理又は抗菌処理の何れか一方又は両方を施した緩衝材を封入したクッション本体と、このクッション本体の両脇を結ぶ側方掛止帯とから構成されていることを特徴とする掌握クッション。 【請求項4】 上記側方掛止帯が、長尺な袋布の内部に弾性部材を有するか、又はそれ自体が収縮弾性材で作られているか、又は端部に自由脱着部材を具備する二つの掛止帯を上記クッション本体の両脇それぞれに取り付けたものであるか、又は布材で作られた二つの掛止帯を上記クッション本体の両脇それぞれに取り付けたものであり、上記クッション本体内に、吸湿作用又は消臭作用のある第1粒状物か、又は所定外寸に作られた第2粒状物の一方又は双方が封入されていることを特徴とする請求項3記載の掌握クッション。 【請求項5】 上記抗菌処理が光半導体粉末と金属粉末とを組み合わせた光触媒であり、上記消臭処理がアクリレート系繊維のアンモニア消臭素材を用いたものであり、上記緩衝材が、綿、布又はウレタンであり、上記第1粒状物が活性炭、炭、セラミックス玉又は乾燥剤を用いたものであり、上記第2粒状物がビーズ玉、微小プラスチック、木片又は蕎麦殻を用いたものであることを特徴とする請求項4記載の掌握クッション。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、身体的機能が著しく低下した老人や、病人の介護に使用される医療用介護用品に関し、特に握力の低下又は自由に握力を調整できない被介護者に掌握させる掌握クッションに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、高齢化社会への移行による、寝たきり老人の増加に伴って、傷病患者(老人及び患者を以下被介護者と呼称する)への介護需要はますます高くなっている。特に、身体的運動能力若しくは、筋力等の衰えにより、仰臥姿勢を変えるのみならず、手及び手の指すら十分に動かすことが困難な重傷の被介護者の方もおられる。このような被介護者の方の場合、寝具に圧迫される皮膚表面が床ずれを起こし、やがては壊疽、潰瘍を起こす場合がある。 【0003】また、人間の筋肉は、動かさないと退化して衰えることは良く知られている。このため、被介護者の方の仰臥姿勢の変更、つまり、寝返り等をさせることが重要なことと認識されている。しかし、神経系統の疾病から、腕、手等の体の四肢が動かせない被介護者の方もおられる。このような方にあっては、手の開閉すらままならい場合があるし、逆に、手の開閉のみが行えるという方もおられる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、掌は体の部位の中でも比較的発汗作用が大きな場所であり、掌を閉じた状態で長く放置されると、発汗による湿気と、細菌の増殖による皮膚の炎症、潰瘍が発生する虞がある。このため、従来では、ガーゼ、タオル、包帯等を握らせた状態に置くなどの処置が取られてた。しかしながら、このようなガーゼ類の布部材では、掌に固定されているわけではないので、掌を半開状態にしている被介護者の方の場合、腕の上下動などの動きによって、これらの布部材が掌から外れる場合があった。 【0005】しかも、上記ガーゼ類の布部材では、一定の吸湿性はあっても、細菌の増殖を抑える働きはなかった。また、掌を動かせるが、腕を十分に動かせない被介護者の方にあっては、掌の開閉による運動でも十分な血流促進効果が期待できる。しかし、このような方に、上記のようなガーゼ類の布部材を利用した掌握・開放運動をしていただくと、掌から布部材が落下し、十分な運動ができない虞も生じていた。そこで、菌の増殖を抑えると共に、吸湿効果もあり、しかも掌の開閉によっても容易に落下しない介護用品が求められている。 【0006】本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、菌の増殖を抑え且つ吸湿効果と、皮膚への刺激効果のある掌握クッションを提供する。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明は、抗菌処理が施された外布内に消臭・乾燥作用のある綿と、ビーズ玉などの微小玉とを封入してクッション本体を作成した。そして、クッション本体の横に縫製させた伸縮性のある側方掛止帯で、そのクッション本体を掌に掛止させた。これにより、掌に生ずる汗を吸湿すると共に、掌の雑菌の抑制・減少等の抗菌・消臭を行わせ、被介護者の掌に壊疽等の疾病が発生することを未然に防止できる。 【0008】 【発明の実施の形態】1.構成図1には、本発明の掌握クッション1の外観が示されている。図2には、掌握クッション1の上観した様子(平面図)が示されており、図3には、掌握クッション1の側面から眺めた様子(側面図)が示されている。さらに、図4には、掌握クッション1のクッション本体3側部を開放し、内蔵物が表出された様子が示されている。本発明の掌握クッション1は、内部に綿又はポリウレタン等の緩衝材15が封入され、かつ周りの四辺が袋とじ縫製された、やや縦長な枕形状のクッション本体3と、伸縮性にとんだ側方掛止帯5とから主に作られている。 【0009】クッション本体3の外側に使用される外布は、抗菌処理が施された布(以下、抗菌布)で、株式会社信州セラミックスから販売されている布が使用されている。この抗菌布に使用されている抗菌作用のある処理剤は、「被着処理剤」として上記株式会社信州セラミックスが権利取得した特許番号2963657号の公報に記載されている。この抗菌布の抗菌作用は、先の第2963657号の特許公報に記載されているとおり、光半導体粉末及び金属粉末からなる光触媒と、セラミックス粉末等の吸着材とを組み合わせたものによっておこされている。 【0010】特に、光半導体粉末の光触媒作用により殺菌・抗菌が行われる。この光触媒作用は、一方の電極が光半導体粉末である光半導体セラミックスで、他方の電極が金属とされる電気化学セルによって化学的作用として発生される。かかる光半導体粉末として、TiO2 、CdS、CdSe、WO3 、Fe2O3 、SrTiO3、KNbO3 等が用いられ、金属粉末としては、金、銀、白金、銅等の種々の金属粉末が用いられる。また、吸着材料として、アパタイト(リン灰石)、ゼオライト又はセピオライト等のセラミックス粉末、活性炭及び絹繊維含有物等が用いられている。 【0011】細菌、ウィルス、かび又は悪臭物質、有害物質等が、まず吸着材料に吸着保持される。その後又は同時に、光照射を受けた光半導体粉末と金属粉末とによる光触媒作用により、細菌、ウィルス、かび等が死滅または減少させられ、悪臭物質等が分解される。更に、吸着されないようなものの場合でも、光触媒作用により、発育(増殖)防止や忌避効果等が得られる。 【0012】なお、上記被着処理剤は、光照射をまったく受けない場合でも、地球上において予想される一般的な生活温度範囲において、光照射を受けた場合と同様の光触媒作用が発揮される。更に、吸着材料に吸着された細菌、ウィルス、かび等を構成する蛋白質は、分解して消失するため、前記効果は経時的に減衰することなく、半永久的に持続される。 【0013】また、本発明の掌握クッション1内には、東洋紡績株式会社の商品名「ディスメル」(又はアノン、登録商標)と呼称される綿が緩衝材15として使用されている。この綿については、有限会社高研他が権利者となっている実用新案権第3056573号、又は第3061324号の公報内に記載されており、これらのものが購入されて本発明の掌握クッション1内に使用される。このディスメルは、アクリレート系繊維のアンモニア消臭素材である。すなわち、pH緩衝能(pH変化を緩和する能力)を有する架橋アクリル系繊維が配合されている不織布にカルボン基が付着されており、このカルボン基(COOH)にアンモニア(NH3)が作用するとイオン結合により無臭のカルボン酸アンモニウム塩(COOHNH4)が生成されることで、アンモニア臭が除去される。 【0014】さらにまた、掌握クッション1内部には、セラミックスの微小玉又はビーズ玉17等が封入されている。このセラミックスの微小玉又はビーズ玉17は、緩衝材15に所定の隙間保持しつつ包まれて、クッション本体3内に収納されている(図4参照)。つまり、各ビーズ玉17同士及び緩衝材15との間には、微小空間を有するようにゆとりが与えられている。なお、図4の実施例では、ビーズ玉17のみが緩衝材15内に包まれている。しかし、場合によっては、セラミックスの微小玉のみが緩衝材15に包まれる場合もあるし、セラミックスの微小玉とビーズ玉17とが伴って緩衝材15内に包まれる場合もある。 【0015】これらのセラミックスの微小玉又はビーズ玉17は、上記綿の内側に挟まれた状態で、掌握クッション1内部に収納されている。つまり、綿と掌握クッション1の外布との間に、セラミックスの微小玉又はビーズ玉が介装されることがないように作られている。なお、セラミックスの微小玉は、ドーナツ型の外形状に作られており、しかもその外形寸法が約数ミリ程度の大きさとされている。このセラミックスには、その表面及び内部に微細孔が多数あるので、吸湿又は臭い取り等の働きに供される。 【0016】また、ビーズ玉17は、セラミックスの微小玉とほぼ同じ外形寸法の玉に作られている。これは、掌握クッション1の内部で、このビーズ玉17の一部または全体が動くことにより、掌握クッション1を握る掌への刺激、つまり、皮膚への刺激に供される。つまり、クッション本体3が使用者(被介護者)によって握られると、緩衝材15である綿内にある小さな空間内を各ビーズ玉17が微小移動(ずれる)されると共に、綿である緩衝材15全体が掌の形に添って湾曲変形することにより、ビーズ玉17による掌への刺激として作用される。 【0017】なお、上記セラミックスの微小玉も、ビーズ玉17と同様に、掌握クッション1内部で動くことにより、被介護者の手(皮膚)への刺激にも活用される。このセラミックスの微小玉及びビーズ玉17の外形については、本発明では特に限定されない。すなわち、円形若しくは多角形等如何なる外形状に作られていてもよい。しかも、セラミックスの微小玉又はビーズ玉17と共にか、又はそれらに代えて乾燥剤から作られる小玉が緩衝材15の間に封入される場合もある。 【0018】また、本発明では、上記セラミックスの微小玉又はビーズ玉17の中心部分に穴を設け、それら各セラミックスの微小玉又はビーズ玉17の穴に糸を通して、各玉が連なった数珠が形成される場合がある。そして、それらの数珠が複数個、クッション本体3の外布と緩衝材15との間に介装される場合もある。 【0019】このような構造により以下の効果が生じる。すなわち、本掌握クッションを握っているときでも、握っている手とともに本掌握クッションの向きが変わったり傾いたりして動くと、数珠状に連なったビーズ玉、セラミック玉、乾燥剤玉が、本掌握クッション内を順次移動する。この移動はクッション本体3表面の布とクッション本体3内の充填クッション(綿などの緩衝材15)との間の隙間を移動して動く。したがって、本掌握クッションを長く握り続けても、握っている手とともに本掌握クッションが動けば、本掌握クッションが手の平に当たっている状態が変化し、手の平の皮膚への刺激が発生し皮膚の「蒼」が発生しなくなる。 【0020】掌握クッション1のクッション本体3の1面(上面)には、側方掛止帯5が取り付けられている。この側方掛止帯5は、長尺かつ内部が中空の袋帯の中にゴム紐が通されて作られている。そして、側方掛止帯5のゴム紐が伸張された状態で、その両端がクッション本体3の短手辺7a、7bに縫いつけて固定されている。これにより、側方掛止帯5内部のゴム紐の復元力によって、側方掛止帯5全体がクッション本体3の外布に付着されると共に、クッション本体3の各短手辺7a、7bが互いに引っ張られる。 【0021】側方掛止帯5は、手の指ではなく、さらに奥の手の甲側まで入り込み、手の甲に当接できるので、掌握クッション1自体は手から容易に離脱しない。また側方掛止帯5は、弾性的に収縮可能であるので、この弾性力によってクッション本体3を手の平側に引きつけることができるので、手の平の殺菌及び消臭の効果が非常に高くなる。またこのような引きつけによっても、掌握クッション1自体は手から容易に離脱しなくなる。もし側方掛止帯5が指の付近までしか入らないと、このような手の平の殺菌及び消臭の効果、及び手から容易に離脱しなくなる効果は低減する。 【0022】なお、側方掛止帯5の形状は帯形、ベルト形、正方形、長方形、たすき掛け形、手袋形、パイプ形、チューブ形、クッション本体3同じクッション形でもよいし、クッション本体3に2本以上設けられていてもよいし、クッション本体3から着脱自在であってもよい。 【0023】そして、側方掛止帯5とクッション本体3との間に通された手の甲に側方掛止帯5が巻き付けられることにより、手に掌握クッション1が掛止されると共に、脱落防止の働きがなされる。つまり、側方掛止帯5は、掌握クッション1を持つ手に、その掌握クッション1自体を固定させる働きが与えられている。なお、側方掛止帯5内に用いられる弾性部材には、ゴム紐のみならず、一般的な天然ゴム、合成ゴムやバネ等が用いられても良い。 【0024】または、ごく普通の帯紐が、短手辺7a、7bそれぞれに縫製され、それら二つの帯紐が結ばれることで、掌握クッション1が手に掛止されても良い。なお、側方掛止帯5の袋帯状に作られる布についても、クッション本体3と同様な抗菌処理が施されていても良いし、抗菌処理のない一般的な布材が使用されてもよい。 【0025】また、短手辺7a、7bそれぞれに取り付けられた帯紐の先端に面状ファスナ等の固定手段が備えられ、手の甲側に回された各帯紐が、その面状ファスナによって固定されてもよい。 【0026】さらに、掌握クッション1のクッション本体3内に、微小玉に作られた乾燥剤や、活性炭、備長炭等の1つ又はそれらの幾つかが複合されて封入されてもよい。乾燥剤には、シリカゲル、生石灰、酸化バリウム、酸化アルミニウム(活性アルミナ)、五酸化リン、無水塩化カルシウム、無水硫酸銅、苛性ソーダ、濃硫酸などがある。 【0027】2.掌握クッション1の使用方法の説明図5には、上記本発明の掌握クッション1を手に握った様子が示されている。同様に、図6には、掌握クッション1を握った手を掌側から見た様子が示されている。これらの図から理解されるように、本発明の掌握クッション1を握る場合、クッション本体3と側方掛止帯5との間に手9が挿入されると共に、クッション本体3が掌13のほぼ中央で掌握される。これにより、掌握クッション1の側方掛止帯5が、手9の甲側に巻き付けられると共に、側方掛止帯5の収縮力により、掌13内にクッション本体3が密着される。しかも、掌13が開かれてもクッション本体3が脱落しない。 【0028】なお、手9におけるクッション本体3の位置は、側方掛止帯5が指11周りに巻き付けられた位置とされてもよい。つまり、クッション本体3が手9の先の方にややずらされてもよい。つまり、掌13におけるクッション本体3の掌握位置は、本発明で特に限定されない。 【0029】こうして手9に填められたクッション本体3を、掌13で握ったり放したりすることで、手の運動になると共に、クッション本体3内のセラミックスの微小玉又はビーズ玉による刺激で掌13の皮膚の新陳代謝を促す作用が生じる。しかも、クッション本体3の外布には、抗菌処理が施されているので、掌13の雑菌の増殖・発生を防ぐか若しくは菌を減少させることができる。また、クッション本体3内の綿に付与された消臭処理と、セラミックスの微小玉による臭い吸着効果等により、臭いの発生及び臭いの低減・抑制効果が期待できる。 【0030】また、側方掛止帯5が手の甲全体に巻き付けられる伸縮性のある部材で作られているので、手の甲の皮膚及び指の皮膚への摩擦などの負担が少なく、手の甲側の皮膚を痛める虞が極めて少ない。しかも、手の甲全体に側方掛止帯5が巻き付けられる構造であるので、掌13におけるクッション本体3の掌握位置を自由に変えることができる。 【0031】本発明は上記実施例に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、消臭剤(吸臭材)に、上記された活性炭又は、縮合型タンニン、ポリフェノール、又はタンニンをアルデヒド処理したものなどが用いられてもよいし、備長炭などの炭が用いられてもよい。しかも、クッション本体3の外布に施される抗菌処理に、殺菌・消毒作用のある物質としてアルキルアンモニウム塩、塩化ベンザルコニウム水溶液などが用いられても良い。 【0032】また、クッション本体3内に収納される緩衝材15についても、上記実施例のような消臭処理の施された綿のみならず、ガーゼ、不織布、ウレタン、糸くずの固まり、スポンジ、ナイロンなどの合成繊維又は天然繊維で作られた布、ゴム等が用いられても良いし、積層されたポリエステルフィルムの間に気泡が封入されたクッション材が用いられてもよい。つまり、人間の手で握ったときにある程度の弾力性を持ち、しかも復元力のある材料が用いられるなら如何なるものが用いられても良い。 【0033】これに加えて、クッション本体3内に封入されるセラミックスの微小玉又はビーズ玉のような粒状物(小玉)に、檜、松、楓等の天然木材の微小チップが用いられてもよい。つまり、ポリフェーノールを含む粒状の木片又は、ポリフェノールを浸潤させた粒状物(小玉)が、クッション本体3内に封入されてもよい。この粒状物に、発泡スチロールの微小玉が用いられてもよいし、蕎麦殻等の枕内に使用される微小玉が用いられてもよい。また、クッション本体3内に、セラミックスの微小玉又はビーズ玉等の粒状物が封入されなくてもよい。つまり、クッション本体3内に綿などの緩衝材15のみが封入されるだけでもよい。 【0034】また、図7には、本発明のクッション本体3内に封入される充填体の応用例が示されている。図7では、緩衝材15として、ポリウレタン等からなる充填体21が用いられている。そして、充填体21の表面に、上記セラミックスの微小玉又はビーズ玉が自由に転がる溝19が複数列設けられている。そして、それらの溝21それぞれに、消臭機能、防臭機能又は乾燥機能の1機能又は複数機能を合わせ持った小玉23(セラミックス又はビーズ玉など)が複数個載置される。この状態の充填体21が、クッション本体3内に封入される。これにより、クッション本体3が被介護者に握られた状態でも、比較的容易に各小玉23が動くので、掌への刺激がより高められ、掌の血行促進に寄与する。 【0035】さらに、上記実施例では、抗菌処理が施されるのは外布のみであったが、クッション本体3内に封入される綿などの緩衝材15にも抗菌、殺菌処理が施されてもよい。逆に、クッション本体3の外布に抗菌処理のみならず、消臭、防臭処理が施されていてもよい。また、クッション本体3の外皮に消臭処理のみが施され、内部に封入される緩衝材15に抗菌処理のみが施されていてもよい。 【0036】さらにまた、側方掛止帯5(掛止体)内に用いられる弾性部材には、ゴム紐のみならず、一般的な天然ゴム、合成ゴム、又はバネ等が用いられても良いし、ごく普通の紐が、クッション本体3の短手辺7a、7bそれぞれに縫製され、それら二つの紐が手の甲側で結ばれることで、掌握クッション1が手に掛止されても良い。また、短手辺7a、7bそれぞれに取り付けられた紐(帯紐)の先端に面状ファスナ、スナップ等の「自由着脱手段」が備えられ、手の甲側に回された各紐(帯紐)が、その面状ファスナ等によって固定されてもよい。また、側方掛止帯5自体に、ゴムなどの弾性部材が織り込まれたジャージゴム編みニット等のそれ自体に収縮弾性を持った紐又は帯紐が用いられても良い。 【0037】さらに、クッション本体3の外形についても、本発明では、特に限定するものではなく、上記実施例のような枕形状のみならず、短手方向の断面が円、楕円、菱形、角形、台形、平行四辺形等如何なる形状であってもよい。しかも、クッション本体3全体が球形であったり、円柱形であったり、正6面体(立方形)などの方形等であってもよい。しかも、クッション本体3の長手方向の大きさは、被介護者の平均的な掌の横幅とほぼ同じか、または若干短いめかまたは若干大きめに作られる場合もある。さらに、側方掛止帯5に代えて、クッション本体3がドーナッツ状に作られ、そのドーナッツ状のクッション本体3の中央穴に被介護者の手が挿入されてもよい。つまり、クッション本体3の長手方向の大きさについて、本発明で特に限定するものではない。 【0038】なお、本発明では、「抗菌」の意味として、菌自体を殺す殺菌効果と、菌の増殖または減少させる抑制効果の双方の意味を含むものとする。同様に、本発明では、「消臭」の意味に、臭いの成分を吸着させて臭い成分の拡散を防止する作用と、臭いの発生と増大を防ぐ抑制の作用という意味をも含むものとする。さらに、本発明では、「掛止帯」の「帯」の意味に、細い一本の「紐」から、横幅の広い「帯」、それらの中間の幅の「帯紐」までをも含むものとする。 【0039】また、請求項に記載されている文言のクッション本体とは、クッション本体3のことであり、掛止体とは側方掛止帯5のことである。さらに、小玉とは、セラミックスの微小玉又はビーズ玉17などを意味し、それらの小玉には、抗菌機能、殺菌機能、消臭機能、防臭機能、乾燥機能のうちの1機能か、又は2以上の機能を合わせた複合機能を生ずる処理が施される場合もある。例えば、活性炭又はセラミックスの微小玉に抗菌又は殺菌処理が施されて、防臭、消臭機能と、抗菌、殺菌機能とが合わせて発揮される場合もある。 【0040】さらに、クッション本体内に充填される充填体は、綿、ポリウレタンなどの緩衝材15であるが、この充填体についても、抗菌機能、殺菌機能、消臭機能又は防臭機能の1機能か又は2以上の機能を合わせた複合機能が発揮できる処理が施される場合もある。乾燥剤には、シリカゲル、生石灰、酸化バリウム、酸化アルミニウム(活性アルミナ)、五酸化リン、無水塩化カルシウム、無水硫酸銅、苛性ソーダ、濃硫酸などがある。 【0041】また、上記のセラミックスの微小玉又はビーズ玉又はクッション本体3の外布又は充填体に、湿気を吸収する吸湿処理が施されても良い。また、クッション本体3の外布が、上記実施例における光触媒作用等による抗菌、殺菌機能のある繊維と、消臭、防臭機能のあるアクリレート繊維とが混合されて織られた布であってもよい。つまり、抗菌、殺菌、消臭、防臭機能を合わせた外布でクッション本体3が作られても良い。同じく、クッション本体3内に充填される充填体についても、抗菌、殺菌、消臭、防臭機能を合わせた布で構成されてもよい。 【0042】[A]表面の全体または一部が抗菌機能または殺菌機能を有し、かつ手の平の中に握られ、長手方向の長さが手の幅の長さより若干小さい乃至若干大きいクッション本体と、このクッション本体の長手方向に沿って設けられ、両端のみが当該クッション体に連結され、弾性的に収縮可能であって、手の甲側に当接する掛止体とを備えたことを特徴とする掌握クッション。 【0043】[B]上記クッション本体の中には小玉が多数内蔵され、当該クッション本体が手に握られているときにもこの小玉はクッション本体内を移動可能であり、この小玉は抗菌機能または殺菌機能を有する小玉、消臭機能または防臭機能を有する小玉、または乾燥機能を有する小玉であり、上記クッション本体内には、抗菌機能、殺菌機能、消臭機能または防臭機能を有する充填体が充墳され、上記クッション本体内には多数の乾燥剤が内蔵され、上記クッション本体の表面の全体または一部は消臭機能または防臭機能を有し、上記抗菌機能または殺菌機能は、光半導体粉末と金属粉末とを組み合わせた光触媒作用によるものであり、上記消臭機能または防臭機能はアクリレート系繊維のアンモニア消臭素材によるものであることを特徴とする[A]記載の掌握クッション。 【0044】[C]抗菌処理又は消臭処理の何れか一方又は両方を施した外布内に、消臭処理又は抗菌処理の何れか一方又は両方を施した緩衝材を封入したクッション本体と、このクッション本体の両脇を結ぶ側方掛止帯とから構成されていることを特徴とする掌握クッション。 【0045】[D]上記側方掛止帯が、長尺な袋布の内部に弾性部材を有するか、又はそれ自体が収縮弾性材で作られているか、又は端部に自由脱着部材を具備する二つの掛止帯を上記クッション本体の両脇それぞれに取り付けたものであるか、又は布材で作られた二つの掛止帯を上記クッション本体の両脇それぞれに取り付けたものであり、上記クッション本体内に、吸湿作用又は消臭作用のある第1粒状物か、又は所定外寸に作られた第2粒状物の一方又は双方が封入されていることを特徴とする[C]記載の掌握クッション。 【0046】[E]上記抗菌処理が光半導体粉末と金属粉末とを組み合わせた光触媒であり、上記消臭処理がアクリレート系繊維のアンモニア消臭素材を用いたものであり、上記緩衝材が、綿、布又はウレタンであり、上記第1粒状物が活性炭、炭、セラミックス玉又は乾燥剤を用いたものであり、上記第2粒状物がビーズ玉、微小プラスチック、木片又は蕎麦殻を用いたものであることを特徴とする[D]記載の掌握クッション。 【0047】[F]表面の全体または一部が抗菌機能または殺菌機能を有し、かつ手の平の中に握られ、長手方向の長さが手の幅の長さより若千小さい乃至若干大きいクッション本体と、このクッション本体の長手方向に沿って設けられ、両端のみが当該クッション体に連結され、弾性的に収縮可能であって、手の甲側に当接する掛止体と、上記クッション本体内に充墳された、消臭機能または防臭機能を有する充墳体と、上記クッション本体の中に内蔵され、当該クッション本体が手に握られているときにもクッション本体内を移動可能な多数の小玉と、上記クッション本体の中に内蔵された多数の乾燥剤とを備えたことを特徴とする掌握クッション。 【0048】[G]上記小玉は抗菌機能または殺菌機能を有する小玉である[F]記載の掌握クッション。 [H]上記小玉は消臭機能または防臭機能を有する小玉である[F]または[G]記載の掌握クッション。 [I]上記乾燥剤は、当該クッション本体が手に握られているときにもクッション本体内を移動可能な多数の小玉である[F]、[G]又は[H]記載の掌握クッション。 【0049】[J]上記抗菌機能または殺菌機能は、光半導体粉末と金属粉末とを組み合わせた光触媒作用によるものである[F]、[G]、[H]又は[I]記載の掌握クッション。 [K]上記消臭機能または防臭機能はアクリレート系繊維のアンモニア消臭素材によるものであることを特徴とする請求項[F]、[G]、[H]、[I]または[J]記載の掌握クッション。 【0050】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、掌握クッションの外布及び、内部に封入される緩衝材(綿等)の何れか一方か、または双方に、抗菌処理と消臭処理を施すと共に、ビーズ玉又は乾燥剤などの粒状物を封入した。これにより、被介護者の手の開閉運動に本発明の掌握クッションが用いられたとき、掌に生ずる汗を吸湿すると共に、掌の雑菌の抑制・減少等の抗菌効果と、消臭効果とがあり、被介護者の掌に壊疽等の疾病が発生することを未然に防止できる。しかも、掌握クッション内に封入した粒状物により、掌の皮膚への刺激に伴う血行促進効果も期待できる。 【0051】また、側方掛止帯による掌へのクッション本体の掛止であるので、個々の指を拘束する虞もなく、指と指の間への負担が少なく、掌握感も軽い。しかも、側方掛止帯に伸縮性があるので、掌握クッションの掌における掌握位置は自由に変更でき、被介護者の手の可動範囲に置くことができ、被介護者の違和感、負担感を軽減できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】300011999 【氏名又は名称】ブルネエズ株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年3月10日(2000.3.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100092130 【弁理士】 【氏名又は名称】若原 誠一
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| 【公開番号】 |
特開2001−252314(P2001−252314A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月18日(2001.9.18) |
| 【出願番号】 |
特願2000−67596(P2000−67596) |
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